渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:12インチシングル

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店主が骨折した渋谷のレコード店、next recordsです。
骨折から1ヶ月と3週が過ぎました。
ようやくギプスをハズすコトができましたぁ〜!
ま〜まだ、多少の腫れは、あるのですが、年末年始をギプス生活から逃れられると思うと気持ちもずいぶんと楽になりました・・・。
しかし、ちょっと躓いたダケで、骨折するとは・・・ホント、気をつけよう〜っと。

店頭に立っていると、ホント最近、アナログレコード・コレクションへ新規参入したお客さんが増えたなぁ〜って実感します。
特に、土日は、ご来店いただいたお客さんの半分くらいは、ココ1〜2年に「レコードで音楽楽しんで聴いていますぅ〜。」ってカンジの人が多いですね。
で先日、今年のはじめアタリから渋谷の店頭へ時々ご来店頂いているお客さんから
「ナンで、12インチシングルだけの販売なんですか?」
という直球ストレートなご質問を賜りました。

ご質問いただいたお客さんは、アナログレコードへの興味がバク揚げしている状態のようで、シゴトが休みの週末は、都内のレコード店巡りをして楽しんでいるようです。
そんな中、はじめは当店のコトを、フツーの中古レコード店だと思って来店していたようですが、他の中古レコード店を訪れているウチに当店のちょっと他店とは違う品揃えのレコード店だというコトが気になったようです。
まぁ〜確かに・・・フツーレコード店といったら新譜のレコードを扱っていたり、中古レコード店だったり、はたまたROCK専門店とかSOUL専門店だとか音楽ジャンルの専門店だったりするのですが、「12インチシングルだけっ!」というアナログレコードのメディアのヒトツに特化したレコード店っていうのは、かなり特殊なレコード店だと思われたようです。
どうして12インチシングルだけの販売なのか・・・ですが、もうホント、コレは単純に店主が12インチシングルがスキだから・・・という理由ダケなのです。
ホント、すいません・・・特別ナニか思想とか、目指すべき崇高な理想とかそういった大層なモノなんて全然なくって・・・(笑)
他に12インチシングル専門店ってアルのかな〜って気になったので調べてみました。
Googleで12インチシングル専門レコード店で検索してみるとこんなカンジでした。
geoogle-image

検索結果のホトンドが、next recordsという驚愕の状況・・・(笑)
レコード店で「12インチシングル専門」って謳っているトコロってかなり稀有な存在のようですね。
当店以外では、新宿のレコード店、Beat Collector'sさんだけのようです・・・。

当店は、12インチシングル専門店というレコードの1つのメディアのサイズだけコダワッたレコード店なのですが、更にその上に「オリジナル原盤」という謳い文句がつく「オリジナル12インチシングル専門のレコード店」という専門店X専門店つまり「専門店²」という極めて稀な存在になっています。
まぁ〜理解しにくいですよね・・・「専門店²」ですから(笑)
ビジネス的な観点からすると、手広くイロイロなアイテムを揃えるコトで、多くのお客さんにアピールしたほうがイイっていう部分はアルと思うのですが、如何せん12インチシングル以外に店主を含めスタッフ全員がまったく興味がナイという変人揃い(笑)なレコード店なのです。
実は、渋谷でレコード店をはじめるにあたって狙って「オリジナルの12インチシングル専門でいこうっ!」ってお店のコンセプトをはじめから決めてレコード店をはじめたように思われるのですが、実際のトコロは、オイラと共同経営人のNの2人が、オリジナルの12インチシングルだけしか興味がなかったので自然の成り行き的なカンジで今のenxt recordsの販売アイテムが決まったってコトなのです。
まぁ〜結果としては、ソレが良かったのか創業から21年を経ていまだ営業できているのかもしれませんね。
2000年の創業当時は、世界中を見渡しても最高のレコード店密度だった渋谷・宇田川町界隈ですが、アノ頃から今まで現存しているレコード店っていうのは、ホント数店舗ダケですからね。
そんな数店舗のウチに当店のような極めて異色な「専門店²」のレコード店が残っているというのは、アル意味専門性に特化しまくった結果だったのかもしれません。
タブン、フツーに新譜や中古、シングル&アルバム、はたまた音楽アイテム等を手広く販売していたら・・・もしかしたら、next recordsは、今頃淘汰されていたのかもしれません・・・怖っ!(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

12インチシングルの良さについては、いままで散々語りまくっているので今更・・・ってカンジですが、オイラが思う第一の理由はやっぱり、楽曲の良さが純度100%で収録されているレコードだから・・・っていうのが大きな理由ですね。
いや〜アルバムもイイと思うのですが、オイラも何枚かアルバム持っていますよ。
だけど、どうですか?アルバムには、そのアーティストの曲が10曲ホド収録されていると思うのですが、その曲が全部自分の好みなのか・・・っていうと、好きな曲やイイなって思える曲もあるのでですが、その反面、イマイチだなって曲もあると思うんですよ。
アルバム収録の10曲の内、好きな曲が3曲なら他の7曲は別になくてもイイよなぁ〜ってある時期に思ったんですよね。
ソレよりか好きな曲が1曲だけ収録されていて、しかもその好きな曲がアルバムよりも全然アガるMixにアレンジされていたり、EXTENDEDなロングバージョンになっている方がオイラは、イイよなぁ〜って思うんですよ。
それがツマリ、12インチシングルだったっ!ってコトなんですよね。
12インチシングルの魅力については以前、このブログに記事にしましたので興味があれば、ゼヒ読んでみてください。
12インチシングルについて全力で解説するよっ!
あ・・・今、上記の記事を読み直してみたらまったく同じコトを書いていますね〜(笑)

BE BE WINANS / THANK YOU
BE BE WINANS / THANK YOU の試聴
next recordsのサイトでBE BE WINANSのレコードを探してみる

というワケで、「ナンで、12インチシングルだけの販売なんですか?」の明確な理由は、店主が他のレコードメディアに興味がまったくナイから・・・という身もフタもない理由でした。
まぁ〜でも、この12インチシングルの良さって部分は、結構多くの人に共感してもらえると思うんですよね。
「この曲、メチャ好きっ!」っていうのは、多くの人にとって必ずあるハズだと思うのですが、その大好きな1曲が、スペシャルなバージョンになっていたり、音質がメチャ良かったりしたら・・・もうタマラナイでしょっ?ゾクゾクするでしょ?しかもその曲が、リリースされた空気感をそのまま録音されたオリジナル盤だったら、もうサイコーでしょ?
こんなカンジでオイラ自身が、このオリジナル盤の12インチシングルだけをおいてあるレコード店がアレばイイな〜って思ったのでnext recordsは、その通りのオリジナル原盤の12インチシングル専門レコード店になったワケです。

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渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
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毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

rkelly_summerbunnies

12インチシングルとは・・・っていう解説を店頭でするコトが時々あります。
来店してくれたお客さんに「●●のレコードを探しているんですけど・・・」って訊かれて、その希望するアーティストのレコードをエサ箱から数枚ピックアップして「今あるのはコレくらいですね〜」って手渡すと、お客さんから漂う、なんかチョット違う感・・・。
ソコで、「すいません、この店、12インチシングルしか置いてないんですよ」ってどんなレコード店なのかっていう話になるのですが、ホントに自分の店のコトですが、この「どんなレコード屋か?」っていう説明は、伝わりにくいんですよね。
30代後半以上の年齢の人であれば、2000年頃のDJブームのコトを結構知っていて、12インチシングルがどんなレコードなのかっていうコトを理解しているのですが、やっぱり20代〜30代の年齢で、最近のアナログレコードの再評価でレコードに興味を持った人には、12インチシングルっていうのはナニなのかっていうコトは、ちょっと理解しにくいようです。
なのでっ!12インチシングルとはナンゾや?っていうコトを、渋谷で20年間12インチシングルの専門のレコード店を営む店主がお伝えしたいと思います。

そもそものネーミングでもある12インチですが、コレはレコードのサイズを表しています。
日本では長さを測るにはメートル法なので、インチって云われてもイマイチだと思いますが、テレビのモニター・サイズとか車のタイヤのサイズで云われる「ウチのテレビは40インチです」と同じなので、つまり12インチサイズのレコードってコトになります。
参考までに、1インチは、25.4mmなのでセンチで置き換えると直径で約30cmのレコードってコトになります。
次に、「シングル」っていうのは、本来は1曲という意味なのですが、レコード業界では曲を1曲〜2曲程度収録した媒体(メディア)のコトを指します。
シングルについては、ウィキペディアで詳しく解説しています。

すなわち、12インチのサイズのレコードで1〜2曲の楽曲が収録されたシングル盤っていうのが12インチシングルということになります。
レコードには、12インチサイズの他に7インチサイズや10インチサイズのレコードも存在します。
7インチのシングルは、センターの穴が大きいので見た目がドーナツに似ているから「ドーナツ盤」って呼んだりもします。
また、前記した1曲〜2曲が収録しているシングルのほか、たくさんの曲が収録されたLP(エルピー)やEP(イーピー)っていうレコードも存在します。
ちなみにLPは、Long Play、EPは、Extended Playの略となります。
また、LPは「アルバム」なんて呼び方をします。

12インチシングルは、A面、B面あわせても1〜2曲しか収録していないレコードで、LPは、12インチシングルと同じサイズで、A面B面併せて8〜10曲が収録されています。
レコードを聴きはじめた人が初期に思うコトなのですが、1枚のレコードだったらたくさんの曲が収録されていている方が得なんじゃないのか・・・って。
どうして、12インチサイズのレコードには、片面に4〜5曲を収録出来る容量があるにも関わらず、12インチシングルには、1曲しか収録しないのか・・・。
ハイっ!キマシタっ!核心の部分です。
アナログレコードは、音が刻まれた溝をレコード針がトレースするコトによって発生した振動を信号として受け取ってソレを電気的に増幅させて音を鳴らすという構造で再生されます。
レコードの盤面にたくさんの曲を収録するためには、音が刻まれた溝を細くする必要があります。
LPだと、レコードの片面に最長で約30分の長さの楽曲が収録できるのですが、音溝を細くしてたくさんの楽曲を収録すると音質に影響が出てくるのです。
つまり、音溝を細くして多くの曲を収録するとなると再生時に音質が低下するのです。
表現としては再生される音の周波数が制限されるっていう方があっているかもしれません。
また人によっては、アルバムの音量は小さいってカンジたりします。
「音量が小さいんだったらオーディオのボリュームを上げればイイんじゃないの?」って思うかもしれませんが、先に書いたように音の成分である各周波数帯が制限されると、本来あったはずの周波数が音溝を細くするコトで失われてしまうのでその部分は、いくらボリュームを上げても出てこないというワケです。
じゃあ、収録時間は、少なくなるケド音溝を広くすればどうなるかというと、上記したLPよりも各周波数帯の音の成分をよりワイドに録音できたり高音量で記録ができたりするワケです。
特にわかり易いのが、低域にあたる音の成分です。
レコードの特性上、低音域の音をアナログレコードに刻む場合は、音溝の間隔を広くとる必要があるワケです。
コレが実際に曲として聴いた時に、ビートやベース等の再生にメチャ、影響するワケです。
解りやすく例えると、迫力のある音を鳴らすコトが出来るワケです。

LP(アルバム)は、収録されている曲の音質を犠牲にして収録時間を長くするコトが出来たレコードとなります。
12インチシングルは、音質面を優先した結果、収録時間が短くなってしまい、多くの曲数を収録できないレコードなのです。
音質を優先するのか、収録時間を優先するのか・・・ソレは聴く人それぞれの価値観ですよね・・・やっぱり。
アルバムは、12インチシングルには、ない多くの曲が収録できるアルバムならではの良さってやっぱりあるんですよね。
例えば、アーティストが込めたストーリー性であるとか、曲が連続するコトによる世界観を創造できるとかって。

コレは、オイラの個人的な感想なのですが、そのアーティストに心底惚れ込んでいて全ての楽曲が大好きっ!って言うのであれば、アルバムもイイんだと思うのですが、オイラはそう思わなくて、気にいったアーティストのアルバムでもどうしても好きになれない曲や興味を持てない曲っていうのがあるんですよ。
10曲収録されているアルバム中の曲で実際に、「この曲メチャ好きっ!」ってホント1〜2曲なんですよね。
で、もしそのお気に入りの曲が、アルバムよりも高音質なレコードであるならば、アルバムよりもその高音質なシングルで聴きたいっ!っていう気持ちが強かったんですよね。
また、アーティストのシングル曲っていうのは、往々にして「一曲入魂」したような気合が入った曲が多いワケです。
カンタンに言うと、「イイ曲」が多いんですよ、そういったイイ曲をイイ音質で聴くには・・・って考えると12インチシングルの選択に至ったというワケです。
でもって、この12インチシングルの良さを追求して追い求めた結果・・・12インチシングル専門のレコード店を営むってトコロまで来ちゃったというコトになります。

R. KELLY / SUMMER BUNNIES  
R. KELLY / SUMMER BUNNIES の試聴
next recordsのサイトでR. KELLYのレコードを探してみる

「12インチシングルってDJが使うレコードでしょ?」ってコレもよく言われるコトなのですが、決してそういうワケでは、ナイんですよ。
もう、コレばかりは、文章で理屈や理論を伝えきれないんですが、実際に自分の自宅で好きな曲が収録されたアルバムと12インチシングルを聴き比べてみるとオイラがナニを説明しようと書いているのかイッパツで解るコトなんですよ。
また、12インチシングルには、Extended Versionといって、通常アルバムに収録されている曲よりも再生時間が長くなったバージョンが収録されています。
このExtended Versionの存在が、高音質な12インチシングルの良さを数段階引き上げるくらいのポテンシャルがあるんですよ。
フダン、聴いている大好きなあの曲の再生時間が3分とか4分とかだとすると、Extended Versionになると6分とか長いバージョンだと10分とかっていう超Longなバージョンになったりします。
「好きな曲が長いっ!しかもアルバムバージョンと違う展開になっているっ!」ってコレ、もう最高なんですよっ!

というワケで、結論です。
好きな曲をよりイイ音質で聴きたいっ!ていうならば、ゼッタイに12インチシングルで聴いてみるベシっ!


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おかげさまで、緊急事態宣言明けの6月以降、渋谷の実店舗へのご来店も少しずつではありますが、増えてきました。
本当にありがとうございます。
そして、新型コロナウィルスの影響下の巣ごもり需要でアナログレコードで好きな音楽を聴き始めた人も結構、多いようで当店のネット販売でも新規のお客さんがとても増えました。
お店としては、2ヶ月もの間、営業自粛という店頭販売が出来ない状態だったのですが、ネット販売の売上は前年同月比よりUPしたという不幸中の幸いという結果でした。
この2ヶ月の間は、レコード店主としてホント、イロイロ考えさせられるコトが多々ありました。
3月のNew Yorkの状況とかをニュースで見て、「これからどうなるんだろう・・・」って相当、ビビってたのは事実です・・・(笑)
あの時は最悪、スタッフが罹患したらどうしよう・・・ってコトまで考えてましたからね。
2ヶ月もの間、ご無沙汰だった常連のお客様とも再開出来たし、ホント生きてレコードを再び、聴いて楽しめるというのは、幸せだというコトを改めて実感した次第であります。

で、ココ最近、はじめて渋谷の店舗にお越しいただいたお客さんとハナシをする機会があって、如何に当店の知名度がまだまだ全然ショボショボなのかっていうコトを感じる機会が何度かありました。
店主としては一応、渋谷 宇田川町で20年間レコード店を営んで来たのでそれなりにお客さんに知ってもらっているのではないかなぁ・・・って思っていたのですが、全然そんなコトなかった・・・というコトでした。
店舗自体にも小さいですし、メインに取り扱っているレコードもかなりセレクトしているし、マーケット自体もウルトラニッチですしね。
だけど、そうは言っても20年の間、同じ場所でレコードを販売し続けていたので、ソコソコはイケてるんじゃないかというちょっとした自負もあったのですが、全然イケてませんでした・・・トホホ・・・。

お店の中の人的には、開業当時の20年前から現在に至るまで継続してきたレコード店ですが、例えば今年からレコードを聴き始めた人からすれば、その過去20年っていうお店の歴史とかってまったくカンケーないですしね。
極端なハナシ、20年前から営業しているお店であろうが、今年から営業しているお店であろうが、はじめてレコードを購入していただくコトになったお客さんからすれば、そんなの全然知ったコトではナイっていうコトですからね。
コレは、店主としては、少々ザンネンな気持ちもあるのですが、オイラがナニかコレクタブルなアイテムの蒐集を新たに始めたりしたら・・・例えば、アンティークな雑貨とかのコレクションをはじめたとして、ネットで欲しいアイテムを探していたりなんかすると、見つけたお店がナン十年も前から営業している老舗のショップであろうと、今年できたばっかりのショップであろうと、そんなコトは全然カンケーナイって思うしね。
要は、自分が手に入れたいアイテムがそのショップにあるのか?って部分だけで、選ばれるんじゃないかなってコトだと思うです。
そういうコトを考えると、ホント毎日が「今日新規オープンしたお店である・・・」という気持ちで、商品を仕入れて紹介しなきゃいけないなぁ・・・って思う次第であります。

だけど、当店はレコード店としてはちょっと解りにくい、というか伝わりにくいコンセプトのレコード店であるのは事実です。
12インチシングルが好きっていう当店のコンセプトにドンピシャな人からすると、「ナンじゃ〜?このレコード屋は?ヤバスギルっ!」って思っていただけるかもしれませんが、「ほしいレコードがアレばイイな〜」ってカンジで漠然と「レコード」というアイテムを探している人からするとちょっとワケのわからナイ、レコード屋のように感じるみたいです。

とうわけで、改めてnext recordsってどんなレコード屋なのか・・・ということについてQ&A方式で説明したいと思います。
はじめて当店へご来店いただいたお客さんから時々訊かれる質問等もあわせて解説したいと思います。

「next recordsってどんなレコード店?」
東京 渋谷の中古のレコードを販売しているレコード店です。2000年より営業しています。
当店の沿革についてのコラム - Vice レコード屋の言葉

「どんなレコードを売っているレコード店なの?」
レコードには、1枚のレコード盤に多くの曲が収録されたアルバム(LP)と、1〜2曲しか収録されていないシングルとがあるのですが、当店では、シングルのレコードだけを販売しているレコード店です。
さらに、シングルのレコードには、大きく区別するとレコードのサイズが7インチ(約17cm)と12インチ(約30cm)のシングルが存在しますが、当店では12インチサイズのシングルだけを販売しています。

「HPには、オリジナル盤って書いてあるけどソレってナニ?」
レコードは、その曲が発表された年に作られたレコードと、後年になって作られたレコードが存在します。その曲が発表された年に生産されたレコードを「オリジナル盤」といいます。
曲が発表された後年になって生産されたレコードを「再発盤・復刻盤」といいます。当店では、その曲が、発表された年に生産された「オリジナル盤」のみの販売をしています。
レコードのオリジナル盤についてのコラム

「12インチシングルのメリットってナニ?」
アナログレコードは1枚の盤面に多くの曲を収録すると音質が低下してしまうという構造上の問題があります。
アルバム(LP)は、多くの場合片面に4〜6曲を収録していますが、12インチシングルは、片面に1〜2曲の収録で音溝にゆとりを持って刻むことでアルバムに比べると、よりダイナミックなサウンドで記録できるというメリットがあります。
同じ曲でアルバムに収録されているものと12インチシングルに収録されているものとを聴き比べれ、その音質の違いは歴然です。

「オリジナル盤の良さってってナニ?」
先に紹介した「レコードのオリジナル盤についてのコラム」にも書いていますが、一般的に再発盤に比べて音質が良いとうメリットがあります。
また、再発盤に比べてオリジナル盤の希少性やコレクタブル性が高いレコードとなります。

「どんなジャンルのレコードを売ってるの?」
当店では、12インチサイズのシングルというメディアに特化したレコード店なので音楽のジャンルでの専門性には特化してはいませんが、12インチシングルのニーズが高い、ダンス・ブラックミュージック、POPS系のレコードが比較的多いです。

結構、長くなってきました・・・また思いついたら追加していこうと思います。

ANANDA PROJECT / KISS KISS KISS (PT. II)
ANANDA PROJECT / KISS KISS KISS (PT. II) の試聴
next recordsのサイトでANANDA PROJECTのレコードを探してみる

実は、こういったショップのアピールってもっと全面的に押し出した方がイイんじゃないかな・・・ってこのコロナ問題で営業自粛している間に考えてたんですよね。
欲しいモノをドコで買うかっていう購買動機って以前であれば、「一番安いお店で買うっ!」ってケースが多かったのですが、マニアックなアイテムやこだわりのアイテムなんかは、「多少値段は高くても信頼のおけるお店や人から買いたい」っていう購買動機にシフトしつつあるっていうコトをよく聞く様になりました。
ソレに、先で書いたように当店の知名度は、ショボショボなので今一度、お店のアピールの仕方を見直した方がイイかもって思ったりなんかしたんですよね。
ドコまで出来るか判りませんが、多くの人に必要とされるレコード屋になれるように日々精進したいと思う次第であります。


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TVのニュースを見ていてもナンダカ不穏な空気感がジワ〜っと漂っていますね・・・。
やっぱりアレですよ・・・コロナウイルスの影響が実社会に影響しているのが、かな〜り伝わってきているような気がします。
オイラの営んでいるレコード店next recordsは、渋谷のド真ん中からちょっとハズレた場所に店を構えているのですが、通勤のためにお昼頃と夜8時過ぎに渋谷の一番賑わっているであろう場所を毎日通るのですが、かなり街に出ている人の数が少なくなっているなぁ〜ってカンジています。
このブログでも度々、記事にしましたが普段だったらとにかく外国人観光客が、曜日や時間にカンケーなくウジャウジャ渋谷の街には溢れるくらい見かけるのですが、コロナウイルスのニュースが流れるようになった2月のはじめの頃は、まだそれほど気にならなかったのですが、2週間くらい経ってくると
「アレ・・・?アレ?もしかして人少なくない?」
って解るくらい外国人観光客が少なくなってきました。

安倍首相が学校の休校を宣言した影響で、ヒマを持て余した学生さん達が日中繁華街に繰り出しているようでいつもとあまり変わらない様に一見すると見えるんですが、夕方以降になると人の数が目に見えて少なくなってきているようにカンジますね。
夜、帰宅途中に通りからレストランとかカフェとか居酒屋さんとか飲食店の中の様子を窺うと、結構が空いてるなぁ・・・ってカンジたりします。
フダンの渋谷は、金曜日の夜とかは予約をしないとレストランや居酒屋とかは、席が空いてない場合が多いんですよね。
つまり、「ちょっと飲みに行くか〜」ってお店に入っても「満席」ってケースが多いんですよ。
だけど、先週の金曜日くらいからちょっとその様相が変わってきたような気がします。
いつも賑わっている飲食店にお客さんがまばらだったり・・・ってカンジで。
コロナウイルスは、濃厚接触はNGだっていわれているので飲食店で隣の席にいる人が「もしかして・・・」って可能性とかもあるからあんまり長時間過ごすお店とか行かないようにしているってカンジでしょうか。

お客さんに本職でDJをしている人に「コロナウイルスの影響ってありますか?」って訊いてみると
「いや〜もう、マジでメチャメチャ影響ありますよっ!」って言っていました。
ライブハウスでの感染者数がニュースになっていたので、似たような環境であるCLUBも影響を受けているようです。
店先に消毒液を設置したり、店内の換気や消毒を徹底したりイロイロ対策をしているっていってました。
「お店の営業は、やってますけど週末でもお客さんの数は少ないですよ・・・」って嘆いていました。
ライブイベントとかは、政府の要請もあってか自粛ムード真っ盛りなのでそんな中でのCLUB営業はちょっとタイヘンそうな気がします。

で、当店はどうかというと・・・ちょっと外国からのお客さんが少なくなってきた様なカンジがします。
外国からのお客さんが購入した際の免税の書類を毎月集計するのですが、2月はホント少なかった・・・泣
そう考えると結構、ウチの店はインバウンドの収益の割合が比較的高かったのかも・・・?
今年の1月の記事に「RECORD SHOP SHIBUYA で検索っ!」って記事を書いて、オリンピックに向けて訪日外国人客を増やすミッションを着実に遂行中だったのですが、まさかコロナ・ショックを被るとは思いもよりませんでした・・・トホホ

エッ?今、上記の記事を見たら「レコード店 渋谷」 での検索結果でnext recordsの順位が落ちてる!?
だけど、逆に英語の「record shop shibuya」では箸にも棒にもかからない圏外だったのが、ナンとか14番目にランクイン出来てるっ!
ナンダカ嬉しいような残念なような・・・フクザツな気持ちです・・・笑
渋谷の実店舗への来店は、やっぱりコロナウィルスの影響は全くナイとは言えないと思います・・・なんとなくだけど。
だけど、WEB通販は、まぁまぁイイカンジでご注文を頂いています。
もしかして、コロナウィルスの影響で多くの人が外出を控えて、
「家に居るんならレコードでも聴こうかなぁ・・・」
ナンてカンジになっているのかぁ・・・って勝手に想像しているのですがどうでしょうか?
そのアタリのコトを宅配便のドライバーさんにハナシを訊いてみると通販の配達がメチャ増えてるって言ってたので意外とそうなのかもしれませんね。
一方、レコードの仕入れ方はと言いますと、コチラは絶好調なんですよっ!
前回のこのブログでも記事にしましたが、3月の引っ越しシーズンに併せて大量のコレクション処分のオファーが相次いでいる状況です。
もし今のコロナウイルスの問題がなければって考えると、状況的にはメチャイイカンジに思えるのですが、なかなか思うようにはいかないですねぇ・・・。

DEODATO / KEEP ON MOVIN'
DEODATO / KEEP ON MOVIN' の試聴
next recordsのサイトでDEODATOのレコードを探してみる

経済的には、ちょっと円高が進んできましたね〜。
今まで、110円イカないくらいだったのですが、株安の影響で一気に円が買われて円高傾向になってます。
一瞬ですが一時期、102円とかまで進んでたりしましたが、今は104〜105円くらいですね。
今までの当店だと、仕入れのためにドル転していたので円高になれば
「ラッキーっ!安くレコードを仕入れるコトが出来るっ〜!」
って喜んでいたのですが、先に書いたようにインバウンドでの収益のコトまで考えると外国からのお客さんからすると
「円高でちょっと割高だな〜買うのをヤメよう・・・」
ってなるので「円高 = ラッキー」って思えなくなってきました。

しがない零細中古レコード店の当店ですが、世の中の社会情勢とか経済状況の仕組みの中に組み込まれているんだなぁ〜なんて思っちゃいました・・・。



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日々、店頭に立って接客をしているとイロイロなお客さんとハナシをする機会があります。
やっぱりちょっしたトレンドなのか、明らかに「最近、レコードで音楽を聴き始めましたっ!」的なお客さんも結構な頻度でお店に来ていただけるようになりました。
年齢的に「レコード世代」と「そうでない世代」っていうのは、見た目で分かるので、明らかに「そうでない世代」の人が中古レコード店に訪れてレコードをディグるっていうのは、ナンらかのキッカケがあってレコードで音楽を聴くようになったんだと思います。

レコード店主としては、全然アナログレコード世代でない人がナニがキッカケでレコードで音楽を聴くようになったのか・・・?っていう部分って結構、気になるんですよね。
個人的にはガッツリとレコード世代のニンゲンなので、生まれた時から家で好きな音楽を聴く=レコードで聴くというのが当たり前になっているので、レコードで音楽を聴くという行為自体は、全然フツーなコトになっているので、ナンていうか特別感的な気持ちは、ナイのですが、「そうでない世代」の人達は、すでに身近にCDやネットなどで音楽を聴ける環境があるにも関わらず、アナログレコードで音楽を聴いてみたいってなったのか・・・っていう部分にスゴく興味があるワケですよ。

レコード世代からすれば、当たり前過ぎて気が付きにくいというか、すでに忘れてしまったみたいなアナログレコードの良さみたいなモノがやっぱりあって、全然レコード世代でない人が、「うわぁ〜レコードってイイなぁ〜」って思う部分はナンなんだろ・・・って思っちゃうんですよね。

よく「アナログレコードは音がイイ」ってコトをレコードの良さの要因のひとつとして取り上げられるコトがあると思いますが、「そうでない世代」の人がレコードに興味を持つキッカケはソコではないんじゃないかなぁってオイラは思ってるんですよね。
このレコードの音の良さっていうのは、やっぱりある程度の音響設備が整った環境が揃わないと解らないって思うので、「そうでない世代」の人がソコに気づくのは、ちょっとハードルが高いんじゃないかな。
しかもホボ、無料で音楽が聴ける環境が揃っているにも関わらず、自腹で対価を払ってまでレコードを購入して聴きたいっ!って思うほどのモチベーションが発動しているっていうコトに関しても気になります。
更に、レコードを聴くためだけにオーディオを揃えなきゃイケないっていうコトも・・・。
レコードを自宅で聴いて楽しむという目的を達成するために、相当の費用と手間と知識が必要となる・・・にも関わらず、興味が高まってソコに踏み入れちゃう・・・って相当のコトだと思うのです。

先日、next recordsに来て頂いた20代後半のお客さんのハナシでは、
「自分の周りでは、レコードを買ってる人は他にイナいですよ」
って言ってましたが、
「じゃあ、ナンで彼はレコードで音楽を聴くようになったの?」って訊くと、
「ナンかスゴいスペシャルなカンジがしたんですよね〜」って、オッサンにはちょっと「ン?」というスゲー感覚的な返事をしていただきました(笑)
ま〜でもナンとなく自分が若かった頃を思い出してみると共感できるような気がします。
ハナシをしたお客さんのキッカケは、レコードっていうのでも音楽が聴けるというコトをYouTubeの動画をみて知ったそうです。
レコードの存在をYouTubeで知るっていうのも今どきなカンジですが、好きな曲をレコードで聴いたらどんなカンジなんだろうっていうコトがスゴく気になった・・・って言ってましたね。
もう全くどうやってらレコードを聴くコトができるのかっていうコトも全く解らない状態から始まったって言ってました。

タブン、2019年の今だと年齢的に35〜40歳くらいの世代でもレコードで全く音楽を聴いたことがナイっていう世代になるんでしょうね。
そりゃ〜20代だと全く解らないのは、当たり前でしょう。
初めて訪れた渋谷の大手レコード店で見た、はじめてのレコードは「衝撃的でしたっ!」てアツく語ってくれました。
実際にはじめて手に取った時のレコードジャケットの大きさやその圧倒的な存在感が、インパクトありすぎて
「レコードプレーヤーを持っていないのに、レコードを買っちゃいました!(笑)」って言ってました。
で、初レコードを家に持って返って中を見ると、レコード盤とライナーノートを見て、更に興味をそそられたそうです。

はじめて買ったレコードは日本盤のアルバムだったそうですが、すでにデジタル音源で持っている曲だったハズなのに、ライナーノートを読むとその曲がリリースされた当時のアーティストのコトや曲の背景などが書かれていて、自分が知らなかったその音楽のバックグラウンドを知るコトによって、更にハマったそうです。
トーゼン、レコードジャケットは部屋にディスプレイしたって言ってました。

レコードプレーヤーがナイ状態にも関わらず、その後10数枚のレコードを購入したって言ってましたよ。
当時は、スマホでそのアルバムを流しながらレコードのライナーノートを読みふけって悦に入っていたそうです。
やっぱり、レコードが増えてくると、レコードで聴きたくなるという欲求を抑えることはできず、スグにコンパクトでスピーカー内臓のレコードプレーヤーを購入したそうです。
オイラは、そんなオールインワンなプレーヤーでレコード聴いてもなぁ〜って思うのですが、彼曰く、「全然イイ音がしたっ!もう感動でしたっ!」って。

BRAZILIAN LOVE AFFAIR / NATUREZA HUMANA
BRAZILIAN LOVE AFFAIR / NATUREZA HUMANAの試聴
next recordsのサイトでBRAZILIAN LOVE AFFAIRのレコードを探してみる

もうソコからは、ズブズブとレコード沼にハマったそうです。
で、next. recordsを訪れたキッカケっていうのは、好きな曲のレコードをググって探している最中に、nextのサイトに他のレコード屋とは違うジャケットのレコードが表示されているのを知って「ナンだコレは?」ってなったそうです。
そう、他のレコード屋ではアルバムが売っていたのですが、12インチシングル専門店である当店ではその曲の12インチシングルが表示されていたのです。
やっぱり12インチシングルのコトも全然解らなかったそうです。
next.のサイトに表示されている曲名の後ろに記載されている 曲名(3VER) のVERの意味が解らないって言ってました(笑)
都内に住んでいるにもかかわらず、小さなレコード店は敷居が高くカンジたのか、next.の通販でその12インチシングルを手に入れて、初の12インチシングルを聴いてみると
「メチャ、音が良くってマジでビビりましたよ!」って。
で、手に入れたレコードのジャケット裏を見て、EXTENDED VERSION、RADIO VERSION、DUB VERSIONって表記を見て3VERの意味がわかったそうです。
特に12インチシングルならではの「EXTENDED VERSIONは、かなりヤバかったっ!」そうです。
コンパクトなプレーヤーでもアルバムと12インチシングルの音の鳴りの違いは明らかに解るみたいですね、ちょっと侮っていました。
今後は、オーディオのグレードアップをしたいって言ってましたが、そうなると更にレコードにも拍車がかかりそう(笑)



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