渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:渋谷レコード店日記

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TVのニュースを見ていてもナンダカ不穏な空気感がジワ〜っと漂っていますね・・・。
やっぱりアレですよ・・・コロナウイルスの影響が実社会に影響しているのが、かな〜り伝わってきているような気がします。
オイラの営んでいるレコード店next recordsは、渋谷のド真ん中からちょっとハズレた場所に店を構えているのですが、通勤のためにお昼頃と夜8時過ぎに渋谷の一番賑わっているであろう場所を毎日通るのですが、かなり街に出ている人の数が少なくなっているなぁ〜ってカンジています。
このブログでも度々、記事にしましたが普段だったらとにかく外国人観光客が、曜日や時間にカンケーなくウジャウジャ渋谷の街には溢れるくらい見かけるのですが、コロナウイルスのニュースが流れるようになった2月のはじめの頃は、まだそれほど気にならなかったのですが、2週間くらい経ってくると
「アレ・・・?アレ?もしかして人少なくない?」
って解るくらい外国人観光客が少なくなってきました。

安倍首相が学校の休校を宣言した影響で、ヒマを持て余した学生さん達が日中繁華街に繰り出しているようでいつもとあまり変わらない様に一見すると見えるんですが、夕方以降になると人の数が目に見えて少なくなってきているようにカンジますね。
夜、帰宅途中に通りからレストランとかカフェとか居酒屋さんとか飲食店の中の様子を窺うと、結構が空いてるなぁ・・・ってカンジたりします。
フダンの渋谷は、金曜日の夜とかは予約をしないとレストランや居酒屋とかは、席が空いてない場合が多いんですよね。
つまり、「ちょっと飲みに行くか〜」ってお店に入っても「満席」ってケースが多いんですよ。
だけど、先週の金曜日くらいからちょっとその様相が変わってきたような気がします。
いつも賑わっている飲食店にお客さんがまばらだったり・・・ってカンジで。
コロナウイルスは、濃厚接触はNGだっていわれているので飲食店で隣の席にいる人が「もしかして・・・」って可能性とかもあるからあんまり長時間過ごすお店とか行かないようにしているってカンジでしょうか。

お客さんに本職でDJをしている人に「コロナウイルスの影響ってありますか?」って訊いてみると
「いや〜もう、マジでメチャメチャ影響ありますよっ!」って言っていました。
ライブハウスでの感染者数がニュースになっていたので、似たような環境であるCLUBも影響を受けているようです。
店先に消毒液を設置したり、店内の換気や消毒を徹底したりイロイロ対策をしているっていってました。
「お店の営業は、やってますけど週末でもお客さんの数は少ないですよ・・・」って嘆いていました。
ライブイベントとかは、政府の要請もあってか自粛ムード真っ盛りなのでそんな中でのCLUB営業はちょっとタイヘンそうな気がします。

で、当店はどうかというと・・・ちょっと外国からのお客さんが少なくなってきた様なカンジがします。
外国からのお客さんが購入した際の免税の書類を毎月集計するのですが、2月はホント少なかった・・・泣
そう考えると結構、ウチの店はインバウンドの収益の割合が比較的高かったのかも・・・?
今年の1月の記事に「RECORD SHOP SHIBUYA で検索っ!」って記事を書いて、オリンピックに向けて訪日外国人客を増やすミッションを着実に遂行中だったのですが、まさかコロナ・ショックを被るとは思いもよりませんでした・・・トホホ

エッ?今、上記の記事を見たら「レコード店 渋谷」 での検索結果でnext recordsの順位が落ちてる!?
だけど、逆に英語の「record shop shibuya」では箸にも棒にもかからない圏外だったのが、ナンとか14番目にランクイン出来てるっ!
ナンダカ嬉しいような残念なような・・・フクザツな気持ちです・・・笑
渋谷の実店舗への来店は、やっぱりコロナウィルスの影響は全くナイとは言えないと思います・・・なんとなくだけど。
だけど、WEB通販は、まぁまぁイイカンジでご注文を頂いています。
もしかして、コロナウィルスの影響で多くの人が外出を控えて、
「家に居るんならレコードでも聴こうかなぁ・・・」
ナンてカンジになっているのかぁ・・・って勝手に想像しているのですがどうでしょうか?
そのアタリのコトを宅配便のドライバーさんにハナシを訊いてみると通販の配達がメチャ増えてるって言ってたので意外とそうなのかもしれませんね。
一方、レコードの仕入れ方はと言いますと、コチラは絶好調なんですよっ!
前回のこのブログでも記事にしましたが、3月の引っ越しシーズンに併せて大量のコレクション処分のオファーが相次いでいる状況です。
もし今のコロナウイルスの問題がなければって考えると、状況的にはメチャイイカンジに思えるのですが、なかなか思うようにはいかないですねぇ・・・。

DEODATO / KEEP ON MOVIN'
DEODATO / KEEP ON MOVIN' の試聴
next recordsのサイトでDEODATOのレコードを探してみる

経済的には、ちょっと円高が進んできましたね〜。
今まで、110円イカないくらいだったのですが、株安の影響で一気に円が買われて円高傾向になってます。
一瞬ですが一時期、102円とかまで進んでたりしましたが、今は104〜105円くらいですね。
今までの当店だと、仕入れのためにドル転していたので円高になれば
「ラッキーっ!安くレコードを仕入れるコトが出来るっ〜!」
って喜んでいたのですが、先に書いたようにインバウンドでの収益のコトまで考えると外国からのお客さんからすると
「円高でちょっと割高だな〜買うのをヤメよう・・・」
ってなるので「円高 = ラッキー」って思えなくなってきました。

しがない零細中古レコード店の当店ですが、世の中の社会情勢とか経済状況の仕組みの中に組み込まれているんだなぁ〜なんて思っちゃいました・・・。



渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
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毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。
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世の中的には、3月というのは引越しシーズンのようです。
ま〜毎年のコトなのですが、この時期になると
「近々、引越しするのでレコードの買い取りをお願いしたいっ!」
というご依頼を多くいただきます。
大量のレコードと引越しというのは、ホント超絶相性が悪いですよね。
事前に引越し業者へ見積を依頼すると、レコードがたくさんあるのを見て、割増料金を上乗せされるケースがあったりします。
それなら、もう最近レコード聴いていないのでこの際、処分しようかな・・・っていうカンジで買取査定のご相談になるってパターンですね。

もうレコードを聴くコト自体がフェードアウト気味な人や、レコードへの興味が薄れてきた人は、引越しのタイミングで一斉処分に踏み切るのも場合によってはアリかもしれませんね。
だけど、レコードコレクションが現在進行系まっ最中な人からすれば、引越し〜レコード処分には絶対にならないと思います。
しかし、レコードがたくさんあると引越し費用が高くなるのはイヤだ、出来るだけ引越し費用は抑えたい・・・ま〜トーゼンこういう気持ちになると思います。
引越し業者との見積の際の交渉で、明らかにレコードがたくさんあるので費用が上乗せされているカンジがあるのなら、レコードだけ、自力で運ぶって考慮するのもイイと思いますよ。
3月は引越し業者にとっても稼ぎ時なのでかなり強気の値段を提示してくると思いますが・・・。
はじめにレコード込みの費用を出してもらって、「レコードがたくさんあるコトで見積もり費用が高くなるんならレコードは自分で運びます」って言ってレコードなしの費用もだしてもらえば、その差額分から自分が納得できる価格かどうかの判断が出来るんじゃないかな・・・。
ちなみにオイラの経験だと、引越し業者のレコードの扱いは、かなり雑でゾンザイです・・・。
引越しのトラックに6段とか7段くらいまでレコードの箱を積み上げられますよ。
場合によっては、下の段に入ったレコードが破損する恐れもありますので要注意・・・といってもどうしようもナイんですけど。
根性論がまかり通っている引越し業者だと、1人のスタップに一度に2個のダンボールを運ばせたりします。
お客さんのハナシでは、マンションの階段でバランス崩してレコードが入ったダンボールを落とされたって聞いたコトもありますし。
ちなみに引越し業者からもらえるダンボールにレコードを入れちゃぁ絶対にダメですよ。
ダンボールのサイズがレコードの高さにあっていないとそのダンボールの上に更にレコードが入った重いダンボールを積まれたら確実に「グシャっ!」ってなります。

コレクションしているレコードに対する想いは、人それぞれだと思いますが大切なレコードだけは自分で運ぶっていうのもイイかもしれません。
そんな中、引越しに使えるレコード専用のダンボールを紹介します。
レコードを入れるダンボールは、絶対に高さはジャケットと同じサイズじゃないのモノにする必要があります。
カンタンにいうとジャケットのサイズがピッタリ収まるサイズのモノでなければイケないワケです。
引越しに使うダンボールなので出来るだけ安く収めたいので自宅近くのホームセンターとかに出向いてレコードが入るピッタリのダンボールを探すのですが、コレが全然ナイんですよね。
横サイズが合っても高さがあわなかったりというカンジで・・・。
経験上やはりレコード専用のダンボールが一番、イイと思います。

レコード用のダンボールもイロイロあります。
使い勝手と個人的な印象のレビューです。

ま〜日本ではちょっと手に入れにくいダンボールです。
レコード買い付け業者は必ずコレを使っていますね。
アメリカから日本へまで運んでも破れたりしないんでそれなりに丈夫です。
US盤なら約120枚くらい収納できます。ちなみにアメリカでは$0.99!安いっ!25個ならさらに安くなって$21.75 ($0.87 each)
満タンにレコードを入れると24〜25kg!かなり重くなります。
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利用している多いマンハッタンレコードのオリジナルレコードボックスです。
5個セットで1980円(1個あたり396円)
ちょっと割高なダンボールですが、かなり硬い紙質で強度は最強レベルにイイダンボールを使っています。1箱に約100枚のレコードが収納できます。
サイズは、縦横奥行きが同じサイズの立方体になります。
満タンにすると20kgくらいの重さになります。ちょっと重い・・・。

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コレも使っている人が多いです。底部分が折りたたみ式でガムテープ不要で組み立てが出来る仕様になっています。
WEBサイトには「約60枚」と書いていますが実際は、80枚くらい収納ができます。
5個セットで1375円(1個あたり275円)
しかし、ダンボール自体の厚みがかなり薄いんですよ。強度的にはイマイチです。
満タンにすると18kgホド。

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HMVレコード用ダンボール
コレ、ウチの店でもよく使っていました。
ま〜HMVが近いのでスグに買いに行けるので・・・笑
至ってフツーのダンボールです。
10個セットで2200円(1個あたり220円)
強度的には、MANHATTAN BOX より下、disk unionより上です。
サイズは、disk unionと同じで約80枚くらい収納できます。

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ダンボールワン レコード用ダンボール
ダンボール専門業者のレコード用ダンボールです。
強度は、HMVと同じです。奥行きサイズは、HMVやdisk unionよりちょっと小さくなっています。
カタログには約50枚収納と書いていますが、実際は65枚くらい収納できます。
40枚セットで3872円(1個あたり97円) コスパ最高です!
満タンにすると14kgホド。

L-SWIFT feat. EBONY / HOW ITZ GOING DOWN
L-SWIFT feat. EBONY / HOW ITZ GOING DOWN の試聴
next recordsのサイトでL-SWIFTのレコードを探してみる

当店でも今まで何千個ものレコードが入ったダンボールを運んで来ましたが、自力でレコードを運ぶ時は絶対に1つのダンボールの重さを軽くした方が「楽」ですよ!
ひとつのダンボールを軽くするというコトは、必然的にダンボールの個数が増えるのですが、同じ枚数のレコードを運ぶなら、運ぶ手間は増えても軽いほうがホント、体力的な負担が軽いんですよ。
一番上の120枚入るU-HAULを10箱(約1200枚のレコード)運ぶ労力と、一番下のダンボールワン レコード用ダンボールを19個運ぶ労力とで比べると全然、ダンボールワン レコード用ダンボールで運んだほうが楽なんですよ。
コレは、実際に運んだ経験上、確実ですよ。
重いダンボールは確実に体力を消耗させます(笑)

ちなみに、nextではダンボールワン レコード用ダンボールを利用しています。
送料も無料なのでホント、コスパ最高ですっ!
おすすめしていますがダンボールワンからお金はもらってませんっ! 笑

あと、コレがあれば楽だっていうのは、「ラバー付きの手袋」
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コレはホント、素手と比べると全然違いますよ〜!
ホールド感バツグンです!
ダイソーとか百均のヤツでも充分使えます。
出来れば薄手のモノより厚みがある方が楽です。



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以前、2回続けてこんなエピソードをこのブログで書きました。
副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ (前編)
副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ (後編)

上記の記事を読んで先日、ご来店していただいたお客さんから
「実際、個人で副業としてレコードを売って儲かりますか?」
ってご質問を受けました。

レコード好きにな人にとって、好きなレコードを販売するコトで多少なりとも儲けるコトが出来ればラッキー的な気持ちになる・・・って言うのは、ありますよね〜確かに・・・。
以前の副業のエピソードでも書きましたが、今だとヤフオクとかメルカリとか個人の人がカンタンにモノを販売できるチャンネルっていうのが、複数ありますからね。
上手くにやれば、稼ぐコトは出来かもしれませんね。
この「レコードせどり」は、果たして儲かるのか・・・つまるトコロそこが知りたいっていう質問だと思います。
ちょっとGoogleで「レコード せどり」で検索して調べて見ました。

あ〜イロイロなコトが書いていますね。
レコードせどりは儲からない!
レコードせどりが熱い!
レコードせどりは稼げる?
レコードせどりはおいしい!

「レコードのせどりは、儲かる!」っていう記事と「レコードのせどりは、儲からない!」っていう記事が賛否両論でひしめき合ってますね〜笑
「レコードのせどりは儲かるのか、儲からないのか、一体どっちなんだ・・・?」っていうカンジです。
一応、レコード販売歴20年以上の、プロのレコード屋のオイラが、上記の記事を読んでも、レコードのせどりが儲かるのか、儲からないのか解りません・・・笑
上記のレコードせどりに関する記事を書いている人たちは、オイラほどレコードの販売キャリアがある人はイナイと思いますよ。
そんなオイラがレコードせどりで儲かるのか儲からないのかわからナイんですから、ニワカでレコード販売している人に「レコードせどりは儲かる!」って言われても「ホントかよ?」ってカンジでイマイチ、確証が持てません・・・笑
それにせどりで仕入れたレコードを販売して儲けるっていうのも月にナン円の売上があったら「儲かった!」っていうのも個人それぞれなんでナニをもってして儲かる or 儲からない の区別がちょっと出来ないですよね。
ま〜でも、どうなんだろ・・・オイラ的には、1年365日24時間ずっとレコードをお客さんに買ってもらえるにはどうすればイイのかってコトをNext Recordsをはじめた2000年から20年間ぶっ通しで考え続けていたワケですが、今でも「こうすればレコードが売れる!」「この方法を実行すればレコードは、儲かる!」っていう必勝のパターンっていうのを見つけるコトが出来ていません。
タブン、今後永遠にそんな「レコードで稼ぐ必勝法」なんて見つからないって思っています。
カンタンにいうと「日々、努力あるのみっ!」ってコトかもしれません・・・個人的には「根性論」とか好きではナイですが、イロイロなヤリ方を試して改善していくってコトの繰り返しだと思います。

みんなが欲しがるレアなレコードを仕入れてソレを1円でヤフオクで出品すれば、ある程度の金額に上がって、ヤフオクの相場的な落札金額になるとは思います。
当然、ソコで「利益・儲け」を出すには、そのレア盤をいくらで仕入れるかですよね。
当たり前ですが、落札金額よりも仕入れ値が高くなっちゃえば赤字ですので儲けるドコロのハナシではなくなります。
ま〜実際に、落札価格が1万円を超える様なレア盤が、1000円とか2000円とかで手に入れるコトが出来るのか・・・ってどうでしょう?
もうホント、奇跡的にフリーマーケットとかリサイクルショップとかでそのレコードの価値が解らない人やお店でそのレア盤を手に入れるコトが出来て、ヤフオクに出品して1万円で売れたら相応な利益が得られますが、そのラッキーは次も続くのか・・・。
1回限りの「お小遣い稼ぎ」ならイケると思いますよ。
だけど、レコードせどりで稼ぐっていうのは、1回だけのラッキーではなく毎月安定的に数万円の儲けを得たいっていうコトだと思うんです。
再現性がないビジネスは継続が困難だと思うのでなかなか難しいかもしれません。
ヤフオクやメルカリといった市場で継続的にレコードを販売していくってコトを考えたら、レア盤メインは現実的にはムリなので比較的仕入れやすい、手に入れやすいレコードをせどりするコトになると思います。
個人の人が、仕入先をフリーマーケットや町の中古レコード屋なんかを本業のシゴトの合間の時間を使って巡って仕入れるっていうのが、現実的にやりやすい方法かもしれません。
この方法は、比較的安価にレコードを仕入れるコトは出来るけど、ヤフオクやメルカリといったマーケットには同じレコードが出品されているので価格は安くないと売れにくいですよね・・・となると1枚のレコードを販売して得られる利益は、ガクッと下がって数百円とか、ウマく行って数千円ってなると思います。
フリマアプリの比較的売りやすいレコード販売価格のレンジをみると数百円〜1000円とか2000円くらいのようです。
出品、取引、出荷の手間のコトまで考えると販売価格が数百円だと割に合わないので、副業といえどもビジネスとして継続的に利益を得るには現実的には数百円で仕入れて、1000円以上で販売するコトが出来るタイトルに絞られるような気がします。
仕入れのためにアチラコチラを巡ってレコードを掘る作業まで込みにして利益を得るとなると、それほど旨みのあるビジネスではナイのかもしれません。

1点モノの中古レコードのせどりで儲けるのは、やっぱりそれなりの苦労が必要なのかもしれませんね。
だけど、のちのちレアになるのが確実な新譜のレコードでせどりをするんだったら・・・って考えるとまた違ったヤリ方があるのかもしれません。
ま〜だけど限定プレスのレコードのリリースがあっても「おひとり様1枚限り」っていうシバリもありますからね。
複数枚手に入れたかったら、家族、親戚、友人を総動員しないとイケないですね〜笑

SAX MACHINE / SAX IT UP (JUNGLE LOVE)
SAX MACHINE / SAX IT UP (JUNGLE LOVE) の試聴
next recordsのサイトでSAX MACHINEのレコードを探してみる

ココまで書いてきてレコード販売歴20年以上のリアル・レコード店主のオイラがアドバイス的に言えるコトは・・・
「レコードせどりが儲かるか、儲からないかは、ソレをやる人の努力次第っ!」って結論です。
もし、オイラがレコード店主ではなくってフツーに会社員だったとして副業としてレコードを販売するコトで儲けを得たいって思ったらどうするかな・・・。
「副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ」の時に書いたようなパターンを現代風にアレンジして、よく行くレコード店でネット通販とかウマく出来ていないレコード店にくい込んで、WEBサイトを立ち上げてソコで販売させてもらって売上に応じたロイヤリティを得るヤリ方をするかなぁ。
必要な在庫も抱えなくてイイし、自分で仕入れもしなくてもイイし・・・。お店の在庫管理も出来ますよっ!ってやれば、困っているレコード店であれば比較的応じてもらえるかも?
意外と、小さなショップは困っているみたいですよ、在庫管理とかネット販売とか・・・ソレにこのビジネスモデルはレコード店に限らず、他の業種でも応用が出来るのでウマく営業すればイイ稼ぎが出来るかもしれません。


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こんなニュースを読みました。
「世界に2社しかないアナログ原盤の原料最大手が火災で全焼、レコード業界に波紋」

アナログ・レコードの製造工程を知らない人には、ナンのコトやらサッパリ理解出来ない内容のニュースに見えますね・・・。
確かにレコードを買ったり聴いたり、コレクションが趣味な人でも「レコードがどうやって作られているのか」っていうトコロまで知っている人はそんなに多くないですしね・・・。
どういった内容のニュースなのかってコトを解説します。
今現在、ちょっと話題になっているこのアイテムを見てください。
『大人の科学マガジン』でアナログレコードを自作できるカッティングマシン組立キット「トイ・レコードメーカー」発売
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コレ何かというと、レコードの音溝を彫る機械なんですよ。
「音溝を彫る」という表現よりもココは、業界っぽくいうと「音溝を切る」ってイイの方のがピッタリかもしれません。
なので、この機械のコトを「カッティングマシン」って呼びます。
上記の小さなカッティングマシンは、個人でレコードを作って楽しむモノなので簡易的なモノですが、本格的なカッティングマシンも原理としては同じです。
で、本格的なのがコレです。
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かなりゴツい機械ですが、見た目もちょっとターンテーブルみ見えますね。
この画像の左側にレコードっぽいモノが載っているのが見えますが、コレがラッカー盤というモノです。
ミュージシャンが、曲をレコーディングしたモノをCDとか記録媒体に保存するじゃないですか。
この時点ではレコードのカタチになっていないですが、カンタンにいうと録音された記録媒体を再生してその伝わる音を振動に変えて音溝を切るという原理でレコードの音溝が作られるワケです。
はじめて音溝が作られる盤っていうのがラッカー盤なのです。
ラッカー盤は、平面の薄いアルミ板の上に特殊な樹脂(ニトロセルロースラッカー)が塗布されたモノで、表面は傷が付きやすい柔らかいモノなんです。

カッティングマシンでラッカー盤に音が切られる様子は、このタモリ倶楽部の動画が解りやすいですよ。

タモリ倶楽部 / アナログレコード工場(東洋化成)訪問
8分くらいの箇所です。

このラッカー盤を製造している工場が、火事で全焼した・・・っていうニュースなんです。
ニュースにも書いていますが、ラッカー盤を作っている工場っていうのは世界で2社しかありません。
その2社は、アメリカと日本にあります。
しかも、そのほとんどのシェアを占めていたアメリカの工場が全焼したんですよ。
アナログレコードを作る上でこのラッカー盤とカッティングマシンがナイと音楽を音溝化するコトが出来ないんですよね。
代替が出来ない必需品なワケです。
近頃のアナログレコード・ブームで、新譜のレコードがかなりたくさん作られています。
アナログレコードの製造が出来る工場自体もそんなに多くはナイのですが、レコード人気でタブン、今はドコの工場もフル稼働状態だと思います。
だけど、レコード盤の一番はじめの元になるラッカー盤がナイとレコードのプレスの型が作れないワケです。
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以下引用
「すべてのレコード工場、バンド、レーベル、マスタリングエンジニア、めっき工場など、レコード生産にラッカー盤を使用している者すべてに直接的な影響を及ぼすでしょう」
「ほぼ40年にわたる経験から言うと、レコード業界全体は非常に回復力があり、優秀な人材が集まっています。互いに連携して、この問題を解決する方法を見つけ出すでしょう。もうすでに解決策の模索は始まっています」
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ま〜だけど最後には、楽観的なコメントもしていますが・・・。
イヤ〜でもタブン、コレはリリースのスケジュールにも大きく影響するような気がします。
ラッカー盤を作るコトが出来る日本の工場の方も増産体制で対応していくとは思いますが、ソレホド多くのシェアがない工場だったようなので世界中でリリースされるレコードのラッカー盤の製造のすべてをまかなうコトが出来るのかな・・・ってちょっと思います。
今後、もしかして新譜のリリースが延期されたり、リリース自体が見送られたり・・・ってコトももしかして起きるのかもしれません。

VISIONARY / FREE MY SOUL
VISIONARY / FREE MY SOUL の試聴
next recordsのサイトでVISIONARYのレコードを探してみる

先に紹介した、「タモリ倶楽部 / アナログレコード工場(東洋化成)訪問」の動画は過去に何度も見たコトがあって今回久しぶりに見直したのですが、相変わらず面白いですね、というか興味がソソられるっ!
ちなみにタモリ倶楽部でもやっていましたが、ラッカー盤は音溝を切ったそのラッカー盤自体ですぐに再生がして聴くコトが出来ます。
実際に聴いた人のハナシでは、このラッカー盤で再生した音っていうのが、メチャイイ音してたっ!って言ってました。
だけど、元が柔らかい素材なので、聴けば聴くホド、音溝が劣化していくのでいい音の状態を保つには「聴かない」のが一番イイ・・っていうコトになる・・・。
なんともはや・・・アナログレコードの儚さよ・・・。

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そういえば、「レコード 副業」でGoogle検索した時に上位表示を目指そうっ!なんて前回の記事に書きましたが、あ〜上がっていますね。2020年2月14日の時点で2番目に表示されています。
レコード 副業 で検索した時の結果はコチラ

意外とカンタンに上位表示ができたトコロをみるとタブン、それほど副業でレコードを売って稼ぐコトに言及している人は多くないんでしょうね・・・タブン調べる人は多くなさそう・・・?

前回書いた友人のレコード店の通販部門をオイラが受け持つという方法は、スタートした初月から大盛況でした。
馴染みのないデータベースソフトを使って各レコードのデータ入力してソレをプリントアウトしてコンビニでコピーして、通販カタログを作ったりと結構煩雑で手間もかかりましたが、成果としては充分見合うものでした。
はじめに出した音楽雑誌の広告が、かなり当たったみたいです。
音楽雑誌の白黒ページで横15cm 縦8cmくらいのめちゃ小さい広告欄に
「無料で通販リストを配布しています!」
って書いてソコに通販リストにのっているレコードのタイトルをギュウギュウに詰め込んで掲載したんですよね。メチャメチャ小さい文字サイズで・・・。
その音楽雑誌には他のレコード店も広告を出稿していましたが、だいたいレアなレコードのジャケットを5枚ほど掲載するっていうのが主流だったんですよね。
でも、ジャケ写はスペースをとるので文字だけでにしてソコにレアなタイトルの文字だけを掲載するっていう方法をとりました。
この広告自体が簡易通販カタログみたいな体裁にしたんですよね。
1990年代の後半ころは、音楽雑誌での曲の紹介やミックステープでDJ〇〇がこんな曲をプレイしたっ!っていう情報はあってもそのレコードは既に廃盤で入手出来ない状況でしたからね。
「そのレコードを欲しいっ!」ていう強烈な欲求があっても、レコード店に行っても売ってないワケですよ。
で、オイラが出した広告にはその欲しいレコードを「販売しています!」って書いたもんだから、雑誌が発売されるやいなや問い合わせや注文が殺到したんですよね。
その広告を見てレコードを買ってくれた人に数百枚のレコードが載っている本番の通販リスト同封して発送すると更に注文があるみたいなサイクルになったんですよね。

オイラも本業の仕事の合間での通販リスト制作だったので、当初は2ヶ月に1回くらいのペースで通販リストを作る予定をしていたのですが、あまりにも売れるものだから友人のお店からは「毎月やってくれっ!頼むっ!」って依頼されて毎月期間を決めて販売するっていうやり方にしたんですよね。
あの頃、東京のレコード店では人気のレコードやレア盤は普段店頭には出さないで、
「◯月◯日に放出します!」
みたいなカンジでイベント的に人気のレコードを店頭で販売するっていうコトをしていたんですよね。
「放出」ってワードは今みると結構懐かしいですね〜(笑)
で、その東京のリアル店舗の放出のビジネスモデルを通販リストで再現しようっていうや方法を取り入れました。
お客さんには、事前に売出し日前に通販リストを郵送して「◯月◯日正午より電話オーダー受け付けます!」ってヤッたワケです。
この方法も大当たりしました・・・。もうホントに注文の電話がジャンジャンかかってくるワケです。
当然、自宅で注文を受けているので電話回線は1本しかないのですが・・・(笑)
大体、1人のお客さんの対応で最低でも10分とかかかるんですよ。でもその対応の裏では、他のお客さんはず〜っと電話は「話し中」になって次々とお目当てのレコードは売り切れていくという状況にヤキモキしている・・・みたいなカンジになっていました。
タブン、「このレコード買おうかな〜どうしようかな〜」なんて悩んでいると売り切れてしまうっていうひっ迫した心理状況が更に拍車をかけたのかもしれませんね。

こんなカンジでレコードの通販を副業でやっていたわけですが、本業の会社員の給料よりも副業のレコード販売のほうが稼ぎが大きくなっていったんですよね。
売上が大きくハネたのにはもう1つの理由がありました。
お店から預かって販売を任されたレコードの売上は、◯%のロイヤリティがオイラの取り分になるのですが、オイラの個人のレコードも販売して良いという条件を取り付けて自分のレコードもその通販リストで販売したんですよ。
トーゼン、通販リストを毎日入力しているので全然知らないレコードでも「コレは◯円で売れる」っていう知識が情報として入ってくるワケです。
例えば、趣味のレコード店巡りをしている最中に通販リストでは、3000円でソッコー売れるレコードが、他のお店で800円で売っていたら・・・トーゼン、そのレコードを買って通販リストで販売しますよね。
いわゆる「せどり」ってヤツですね。
あの当時は、「せどり」っていうコトバは一般では使われていませんでしたケドね。
ま〜海外に買い付けに行ってレコードを仕入れて販売するっていうコト自体、一種のせどりみたいなものなので中古レコードの販売においては基本のビジネスモデルです。
この自分で仕入れたレコードを販売ルートに載せるコトが出来たっていうのは、利益の拡大になりました。
結局、レコードの仕入れのために海外までレコードを買いに行くようになるのですが・・・。

この副業でレコードの通販をやって稼いだ儲けは、一切使わずに蓄財したんですよね。
その時の資金が、レコード店開業に繋がったみたいなカンジですね。

JERRY CARR / THIS MUST BE HEAVEN
JERRY CARR / THIS MUST BE HEAVEN の試聴
next recordsのサイトでJERRY CARRのレコードを探してみる

時々、「自分もレコード店をはじめたいんですっ!」みたいなハナシをお客さんから聞くコトがあります。
ま〜今回のエピソードは、もしかしたらそういった想いを抱いている人にしたらちょっと夢のあるハナシなのかもしれません・・・?(笑)
だけど、今当時を振り返ってみれば、あの時代に、あのタイミングだったから出来たコトなんだと思います。
また、オイラと友人のお店とで交わされた条件もお互いにとってリスクを最小限にして出来たビジネスだった・・・っていうのもありますね。
それに、完全に狙って出来たってコトではナイんですよ、ホント偶然のタイミングでしかもそれが、絶妙にマッチングしたみたいなカンジだと思います。
ん〜しかし・・・好きなレコードを売るコトで副業として利益を得てるコトが出来るっていうのは、レコード好きにとってはちょっと興味のある副業なのかもしれませんね・・・。
ウマく出来るかどうかは、わからないケド・・・。
だけど、オイラが副業でレコードを販売していた時と違って今は、個人が小さなビジネスを立ち上げるってコトに関してはかなり、参入のハードルは低くなっているコトは事実ですよね。
ダメ元でも、ヤッてみるのもイイかも・・・?


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