渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:渋谷レコード店日記

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つい先日、郵便受けにこんなハガキが届きました。
「外国から到着した郵便物の税関手続のお知らせ荷物」
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海外のお店からネット通販をやったコトがある人なら知っていると思いますが、このハガキは、購入した商品が正しく申告されているのか確かめたいので証明してくださいという税関からのお達しのハガキなのです。

意外と知られていないのですが、例えば日本よりもモノによっては海外のほうが値段が安い場合ってあるじゃないですか。
その商品価格に海外からの送料もプラスしても日本で販売されている価格よりもお得に買物が出来るっていうケースです。
そういった時に
「安っーーーー!よし、ポチっちゃおうっ!」って買っちゃうとアイテムによっては高額な税金が課せられて日本で買うよりも逆に高くなっちゃう場合があったりします。
オイラは仕事柄、レコードを輸出したり輸入したりしているので海外からモノを買った場合に税金が課せられるのを知っていたのですが以前、個人的に気に入ったスニーカーをアメリカのネットショップを通じて購入した時に「まぁ〜税金は、コレくらいだろう・・・」ってその購入金額から想像出来る税金を足しても日本よりも安く買い物が出来ると判断して購入したのですが、どエライ税金が課せられて大損を被ったコトがあります。
スニーカーが届いた時に配送業者から1万円近く税金を請求されたので「ナンでこんなに税金が高いんですか?」って税関に問い合わせたんですよ・・・すると返ってきた返事が「革製品だからですよ」ってコトでした。
「イヤイヤ・・・スニーカーに使われている革の部分って本革ではなく合成皮革ですよ」って・・・そのコトも伝えると、
「一部分に本革が使用されているのでこの税率になります」というツレナイ返事でした・・・。
よく見ると確かに一部分に本革が使用されている・・・でもホンの少しだけなんですが、税関いわく使用されている本革の量は関係なく本革が使用されている時点で税率が二桁%になるという説明でした。
結局、この税金を収めなければ商品を受け取るコトができないので泣く泣く税金を払いましたケド・・・それ以来、海外からスニーカー&革が使用されているアイテムは、我が家では輸入ご法度となりました。

で、今回のケースです。
今回は、中古レコードです。
レコードは、基本的に関税は、無税なので税金はかかりません。
しかし、輸入消費税はかかるんですよ。
ザックリとした計算ですが、購入代金(支払った金額) X 0.6 X 10% が消費税となります。
まぁ〜例えば、3万円分のレコードを買ったら消費税1800円+通関手数料200円加算で合計2000円ってカンジですね。
で今回、税関から届いたハガキの件で問い合わせたんですよね・・・購入した時の明細をメールしますって。
でその際にレコードの購入のために支払った時の決済画面のスクリーンショットを送ると
「コレは、ちょっとオカシイ・・・」という連絡がありました。
ナンでも送料の部分が過少に記載されているので問題があるとの連絡です。
「イヤイヤ・・・売り主から請求された送料を額面そのまま支払いをしたんですが・・・」と伝えると
「商品代金は、ご提示いただいた通りだと判断できますが送料の額が当方で調査したトコロ、提示された金額ではない」という説明でした。
ん・・・この時点で、ナニやら暗雲立ち込めてきたな・・・ってカンジがしてきました。
レコードの売り主は、とあるヨーロッパの国の属領となる小さな島国(とはいっても独立国)に住んでいる人で、ソコからレコードを送ってくれたのです。
で、送ってもらったレコードの枚数は60枚くらいなので重さ的には、15kgくらいなのですが、オイラが支払った送料では絶対にその国から日本へ15kgの荷物を送るコトは出来ないというとのコトで、税関的には送料を過少に申告しているのではないかと疑っているようです。
で、税関が日本の郵便局を通して調べた送料というのが、オイラが支払った送料の4倍の金額だったのです。
ナンでも税関から聞いた説明では、属領となる島国なので一度、本国に送ってソコから日本へ出荷するといういわゆる高額な遠隔地料金がかかるのでオイラが実際に支払った送料では絶対に送るコトが出来ないというコトのようです。
あ〜ちょっと判りにくいですね・・・レコードを日本へ輸入する時ってレコードを購入した金額に税金が課せられるイメージがあると思うのですが、実際はレコード代金+送料という支払総額全体に税金がかかるんですよね。
中古のレコードの価格とか価値は税関では解らないのですが、送料は調べたらカンタンにわかるんですよ。
で、税関が調べた送り主が住んでいる国からの送料自体がオイラが払った支払総額よりも高いので、オイラが証明として提出した支払明細がオカシイっ!っていう判断のようです。
ん〜コレもちょっと判りにくいかも・・・例えると、送料が3万円かかるのに支払い総額が1万円ってソレは、ヘンでしょ!売り主がお金を払ってあなたへ商品を送るなんてあり得ないでしょ!っていうワケです。
要するにオイラが税金を逃れようとして過小に申告しているのではナイかっ、て疑われているみたいな状況です。

ん〜コレは、困りました・・・コチラとしては実際に支払ったリアルな明細を提出しているのですが、実際に送り主が住んでいる国から日本あてへ15kgの荷物をそんな金額で送るコトは出来ないハズなのでその証明のために提出された書類自体がヘンでしょ?ってコトになっています。

でも、オイラとしては実際に支払った金額の正真正銘の明細を提示しているワケです。
ソレ以上の証明は出来ないんですよ。
でも税関側の見解では、そんな金額で送るコトは、出来ないって言っています。
で、税関の担当者さんに訊きました・・・「どうすればイイのですか?」って。
すると「私達(税関側)が調査した送料へと修正申告してもイイでしょうか?」って。
「ソレっておイクラですか?」って訊くと目ん玉が飛び出るくらいの税額を言われました。
「イヤイヤ・・・ソレは、おかしいでしょ・・・ワタシが払った実際の証明書類があるのに『ソレは認められないのでコチラが算出した金額に変更します』ってナンでそうなるんですか?」って言いました。
電話でのやり取りだったんですが結構、ドンヨリとした険悪なムードが漂っています・・・(笑)
オイラとしても税関とは、モメたくないし出来るだけ穏便にコトを進めたいと思っています。
だけど、正直に実際の証明を提示しているのにソレは認められないっていうのも納得が出来ません、
最近、海外から届く荷物って切手のように送料の金額が印字されていないんですよ。
なので、今回の場合も実際に海外の売り主が日本へ荷物を送るためにいくら払ったかっていうコトが税関では解らないんですよね。
でも、税関もコレまでの経験で感覚的にこの国からの送料は、およそコレくらいだろうっていうのがあったんでしょうね・・・で、今回の送り主が住んでいる国っていうのが、ちょっと特殊な国で離れ小島であるコトと決して多くない珍しい国から発送された荷物であるコトからチェックが入ったんじゃないのかな・・・タブン。

税関的には、正しく申告されていれば問題ナイのですが、今回は、税関が調べた送料と実際にオイラが払った送料に明らかに差があったので「ヘンだっ!」ってなったんでしょうね。
オイラが提出できる証明ってこの支払明細しかないんですよね。
でも、その支払明細にかかれている送料の金額がおかしい・・・。
「じゃあ、ワタシはどうすれば荷物を受け取るコトが出来るのですか?」って訊くと、税関の担当者さんも困ったようで送り主から知らされた追跡番号とそのトラッキング状況をスクリーンショットしたもの、そしてそのやり取りをしたメールの内容のスクリーンショットを時系列が明確に解るような状態にして追加で証明として提出するように指示されました。

早速、送り主さんへ連絡をして「税関で荷物が保留されて困っています・・・理由は、ワタシが支払った送料とあなたの国の郵便料金に差があることを指摘されています、アドバイスをください」って。
するとすぐさま返事が届いて「送料に関しては、たくさんのレコードを買ってくれたのでオマケしたよ・・・でも、日本の税関が提示した送料は、ワタシが支払った送料と異なりますね・・・証明として送料を支払った時のレシートを添付するよ」という神対応していただいました。
ん〜良いセラーだ・・・。
結果、メッセージをやり取りしたチャット画面、荷物の状況画面、レシートを税関に提出すると・・・。
「私達が調査した送料と異なりますがあなたから提出された証明書を持って通関手続きします。」という連絡があり無事に消費税を納付して荷物を受け取るコトが出来ました。
ん〜決して、「私達が提示した送料が誤りでした」とは、言わないんですね・・・サスガです。
この間に要した時間、約4日・・・もう、ホントに骨が折れました。

COCO, STEEL & LOVEBOMB / FEEL IT
COCO, STEEL & LOVEBOMB / FEEL ITの試聴
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海外からのレコードの受け取りって仕事柄、日常的に頻繁にあるコトなのですが、年に数回こういったトラブルに見舞われるんですよね。
大体、いつも荷物を受け取る際に、郵便局員に「課税のお荷物ですーー」って「ハイハイ・・・」ってカンジでいくらかの消費税を支払ってすんなりと済むコトなのですが、たまぁに「証明書を提出するように」ってなるんですよね。
コレは、どういった基準でそうなるのかってまったく解らないんですよね・・・ホント。
時々、税関でレコードが入ったダンボールが検査のために開封されるコトもあるのですが、ソレもどのタイミングでどんな荷物が開封されるのかっていう基準も解らないんですよ。
実際に「この荷物は、怪しい」って開封されたトコロでホコリっぽい中古のレコードしか入っていないんですケドね。
まぁ〜でもコレは、そういった基準があれば、ソレを掻い潜るように不正なモノを日本へ輸入するような悪いコトをしでかす輩がいるからそうしているのかもしれませんね。
こういうのニュースで見かけるとついつい見ちゃいますよね〜(笑)

税関の職員さんのシゴトもタイヘンですね・・・。
でも、ヘンなモノが日本に入ってこないようにシッカリと取り締まってもらいたいモノです。
あ〜レコードのブート盤(ニセモノ盤)もコピー商品みたいなカンジで税関でチェックしてくれたらイイのに・・・(笑)

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davidmcpherson_youcant
先日、ご来店いただいた常連のお客さんとこんなハナシをしました。
「最近、レコードの値段って上がっていません?」って。
そうなんですよ・・・コレは、オイラも実感していてジワジワとレコードの値段が高騰しているなぁ・・・ってカンジていたコトなのです。
昨今は、レコードに限らず「モノの値段」って上がっていますよね。
ニュースとかでもよく取り上げられていますが物価の上昇とかインフレ圧力だとか・・・そういうヤツです。
時々、「来月から〇〇品目が値上げします」なんてニュースもホント、よく見かけます・・・っていうか、前回の値上げから数ヶ月しか経っていないのにまた、値上なの?って思うくらい頻繁に起きているようなカンジですよね。
食料品だとか日用品だとか、原材料費が高くなったとか、輸入に関わるコストの上昇だとか人件費が上がったとか、円安だとか・・・まぁ〜そういった事情なんだと思います。

一方、我らが愛でるアナログレコードに関しては、カンゼンに趣味のアイテムなので食料品とか日用品とかの値上げの事情とは、まったく異なるワケです。
じゃあナンでレコードの値段が上がっているのかというとコレは、間違いなくレコードの人気によるものナンじゃないかな・・・って思うんですよね。
市場原理の原則として需要と供給のバランスが著しく崩れた時にモノの価格が上がったり下ったりするのですが、今のアナログレコードの状況を鑑みると明らかに数年前に比べて需要と供給のバランスが変わってきているんじゃないかなって思うんですよね。
で、そのニーズのバランスが変わってきている中に中古レコードであれば円安や輸送費等のコストアップ、新譜のレコードだと原材料費やプレス工場の製造コストとか関わってきていると想像できます。

当店は、渋谷で中古レコード店を2000年から営業しているワケですが、今のこの状況・・・ナンかみたコトのあるカンジがするんですよね。
オイラ自身は、今のnext. recordsを始める数年前から中古アナログレコードの販売に携わっているのですがその当時から
「あ・・・レコード、確実にキテるな・・・」って思っていたんですよね。
で、そのキテる状況に乗じて脱サラして大阪から上京、渋谷にレコード店開業ってなったワケです。
まぁ〜オープン当時は、ソレこそイケイケドンドンでお客さんは入れ食い状態でした。
90年代の中頃から2000年代前半は、空前のDJブームというコトもあって渋谷では毎年のように新しいレコード店がオープンしていて人気のあるタイトルが入荷した時には、ソレこそ争奪戦になるくらい過熱した状況だったんですよね。
まぁ〜その時は、オイラも若かったしビジネス的にはホボ素人みたいなカンジでその時の様子も「そういうモノだ」って時代の潮流にそのまま任せていたんですよね。
でもやがてDJブームは終焉を迎えるワケです・・・このブログでも時々取り上げていますが、Cisco レコードの閉店は、或るイミ象徴的な出来事でした。
その後は、ホントにコレまでの熱気はいったいナンだったんだ・・・って言うくらいの急激な熱の冷め方に正直、戸惑いましたが幸いにも当店は、実店舗 & ネット販売、事業のコンパクト化によってナンとかブームが過ぎ去った後をやってこれたんですが、アレだけたくさんあった渋谷のレコード店は、ことごとく淘汰されましたね。
そういったブーム過熱後のイッキに冷めるというコトを経験して今回のレコード人気のコトを考えるとホント、ちょっと複雑な想いがあったりするんですよね。
今のレコードの人気って2010年以降くらいから緩やかに盛り上がって来たカンジなのですが、当初は当店のようなレコードの中でも極めて趣味性の高い12インチシングルは、そういったブームとはまったくカンケーのない分野だったので「あ〜そういったジャンルが人気なのね・・・」ってカンジで他人事のように思っていたのですが、コロナ禍以降は状況がイッキに変わってきたなって確実にカンジるようになりました。
だけど、2020年〜2022年頃までレコードの価格に関しては、ソレまでの同じような価格でフツーに販売出来ていたワケですが、2023年は、明らかに状況が一変してきました。
というのも店頭に商品として出していたレコードがみるみる内に減ってきたんですよね・・・ソレこそ常連のお客さんに「レコード、めちゃ減ってますね〜エサ箱スカスカになってません?」って指摘されるホド、在庫数が減ったんですよね。
そういった状況を鑑みるとコレは、明らかにレコード・ブームの余波みたいなのが当店のような12インチシングル専門のレコードにも及んでいるみたいなカンジだと思います。

店頭の在庫数が減ってきたので倉庫からもうズイブンと前に買取査定して眠っていたレコードを引っ張り出して商品化をしているのですが、5年くらい前だと販売価格が数百円だったレコードが「マジかっ!?」って思うくらい価格が高騰しているケースが結構多いんですよね。
当店もこのタイトルは、どれくらいのニーズがあるのかってコトを市場調査して値付けしているのですが、意外なタイトルが価格高騰していたりしているのを見て「ん・・・コレは、ナンか見たコトのある状況かも・・・」ってカンジるようになったんですよね。
しかも当店が以前、経験していた90年代〜2000年代前半頃のに起こった渋谷界隈のレコードブームと違って今のレコード・ブームは世界規模で起こっているのが、ちょっと気になるトコロです・・・というか、こういう状況は未体験ですね。

2022年以降くらいから街中に実店舗としてのレコード店のオープンもジワジワと増えてきているのもカンジています。
ソレに伴い、アナログレコードのネット通販も増えてきています。
更に「レコードで好きな音楽を聴きたいねっ♥」って全然、レコード世代ではない若い人もレコードを趣味として嗜むようになってきています。
そしてレコードの値段も上がってきている・・・。
しかもコレまで、まったく価値があまりなかったタイトルまでナンらかの要因で価値が見出されて行く状況・・・解りやすく言えば、YouTubeやInstagram、TikTok等の再生によって人気が急上昇しちゃうってケース。
で、そういった状況を「レコードが今、アツい!」なんて見出しで煽り気味で報道するメディアがあったり。
ん〜コレは、ちょっと・・・過熱気味なんじゃないかなぁ・・・ナンてコトをちょっと心配するんですよね。

オイラは、以前あったDJブームからのレコード人気が沈静化した時に「消費者のブームに乗じる心理」っていうコトに関して自分なりにイロイロ思うトコロがあるんですよね。
前回のDJブームの時は、DJプレイをしたいが為にアナログレコードが必需品となってその影響がレコードの人気に繋がっていったというケースだったんですよね。
でブームの終焉のキッカケは、技術的なイノベーションが起きてPCでアナログレコード以上のプレイが出来るようになったコトが「もうレコード、必要ないよね・・・」ってカンジで一気に萎んだという印象だったんですよね。
要するにレコードよりも優れた代替手段の出現によってニーズの流れが変わった・・・っていうカンジだと思うんですよ。
で、今のレコード人気は、そもそも音楽が記録されたメディアという唯一のアイテムのニーズが高まっているみたいなモノだと思っているんですよね。
今、レコードを買っている人って音楽を聴きたいからレコードを買っているというよりも好きな音楽が収録されたアイテムを所有したいというのがレコードを購入するという動機になっているんじゃないかなって思うワケです。
コレってもうレコード以外の代替えってなくないですか?
もうココまで来ると今レコードを買っている人達って全員総コレクターっていうカンジなのかもしれません。
確かに好きなレコードを所有する喜びっていうのは、ナニモノにも替えがたい喜びがあるのですがコレが「ブーム」という一過性のモノであれば、いずれ収束すると思うんですよね。
先に書いたように今のブームが2010年頃から緩やかに盛り上がってきたとすると2024年の今では14年目に入っていると言うコトになりますね。
いくらナンでも同じブームが14年続いて今後もまだ10年とか続くとは思えないんですよね。

そういった先のコトを想像するとオイラ的には
「あまり過熱しないでくれぇ〜」って言うのが本音だったりします。
特に2022年から2023年にかけては、加速度的に過熱してきたような気がします。
まぁ〜しかし、こういったブームって基本的にコントロールできないですよね。
しかも、コレが日本だけで起こっている事象ではなくって世界規模で起きているんだから・・・しかもコレまでレコードに価値を見出す文化がなかった国々でもレコードにニーズが高まっているという状況です。
規模感だと前回の日本で起きたDJブームとは、明らかに様相が異なっていますよね。
今後、どうなるかってコトは、規模もデカすぎるのでちょっとわかんないですね・・・。

DAVID MCPHERSON / YOU CAN'T STOP
DAVID MCPHERSON / YOU CAN'T STOP の試聴
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ココ最近になってレコードを聴き始めたという若いお客さんに
「ナンでレコード世代でもナイのに、こんな古いレコードに興味を持ったの?」って聴くと
「レコード盤に針をおいたり、レコードジャケットを眺めながら音楽を聴くってメチャ、イイんですよね」って応えが返ってくるコトが多いんです。
要するに音楽を聴くための「リチュアルな体験」に新鮮な印象を持っているようです。
ソレを深掘りすると好きなレコードの為に足を使ってレコード店を訪れて探すという行為や聴いたコトのない時代の音楽を探索するという行為もデジタル・ネイティブな世代の若い人からするとリチュアルな体験で、ソレっぽく言うとエモいコトなのかもしれません。
しかもコレが日本だけでなく世界的に起きているというのもナンだか不思議なカンジがしますね。

ん〜どうなるんでしょう・・・このレコードブームって・・・まだ今後10年とか継続して続くと思います?
それとも2〜3年を経て収束するというか緩やかに落ち着いて来ると思います?

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2023年の年末の営業中のある日にお客さんからの依頼で試聴をしている真っ最中にお店で使っているDJミキサーから急に音が出力されなくなりました。
大体、調子が悪くなってくると「アレ?ちょっと挙動がおかしいな・・・」ってなぁ〜んとなく雰囲気で解ってくるんですが、この時はソレまでフツーに再生出来ていた状態でフダンならレコードの曲に併せてチカチカと点灯するマスターのインジケータがまったく点灯しなくなったんですよね。
「あっ!調子悪くなったかも・・・」って思いお客さんに「すいません・・・ミキサーが調子悪くなったので電源入れ直しますね〜」ってお断りして一旦、パワー・スイッチをOFFにして再びONにするとLED表示に「ERROR」の文字が現れて電源は入るケド、まったく入力も出力も出来ない状態になってしまいました・・・(泣)
フツーお店で使っているオーディオ関係のナニかがブッ壊れるとその日は、もうカンゼンに「音無し」での営業になってしまうのですが、渋谷のレコード屋街の最前線で20年以上もレコード店を営んでいる当店にとってコレくらいのトラブルの解決は、お手のモノです(笑)
お客さんに少し待ってもらって、倉庫から別のDJミキサーを引っ張り出してきてチャチャっと調子の悪いDJミキサーと入れ替えるコトでソレまでのトラブルは全く無かったかのように営業再開できました。
その間、約5分足らずです。
というのもこのDJミキサーのトラブルは、実はコレまでにもう何度も経験しているのでその対処策っていうのも事前に用意しているというワケです。

渋谷のnext recordsにご来店頂いたお客さんはご存知だと思うのですが当店でメインに使用しているDJミキサーは、コレです。
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KORGというシンセサイザーとかを作っているメーカーのZERO 4というDJミキサーを使っています。
かなりマイナーな機種でしかも製造されたのがタブン2007年頃の超古いDJミキサーなんですよね。
そういえば、今使っているDJミキサーを買い換えた時に書いた記事があるのを思い出しました。

上記のブログ記事を書いた日が、2008年5月・・・ってもう15年以上の記事ですね。
このブログ記事にも書いているのですが、このKORG ZERO 4ってDJミキサーを買った理由って店頭で触った時のファースト・インプレッションがハンパなくってその多彩な機能にイッパツで打ちのめされたってカンジで「もう、コレしかないっ!」ってホボ、直感で購入したんですよね。
時代的にもちょうど、アナログレコードからPCやCDJでのDJプレイに移行する時期という過渡期に製造されたDJミキサーで今後のDJプレイのスタイルがどういったカタチになるのか解らない状況だったのでどんなプレイにも対応できるように様々な機能が搭載されていたんでしょうね。
まぁ〜購入時には、「スゲェ!こんなコトも出来るし、あんなコトも出来るっ!」ってコーフンしたのですが、実際、使ってみるとまったく使わない機能も多々あったりするのですが(笑)
で、このDJミキサーなのですが購入して5年ホドでトラブルに見舞われるようになります。
そしてメーカーに修理してもらって使っているとまた、数年でトラブルが起きるというコトを繰り返していたんですよね。
まぁ〜何度もDJミキサーが調子悪くなるので予めもう予備として同じKORG ZERO 4の程度のイイ中古を見つけたら購入しておこうってコトになったんですよね。
で、DJミキサーが調子悪くなると予備の同じKORG ZERO 4に入れ替えて調子の悪い方のミキサーを修理に出すというサイクルで2008年に購入してからコレまで15年間使ってきたんですよね。
ちなみに当店には、このKORG ZERO 4 という 同じDJミキサーを3台所有しているんですよね〜(笑)

で、2023年の年末にブッ壊れたDJミキサーを再び修理に出したワケです。
すると数日後にKORGから連絡があって「もう保守部品がないので修理できません・・・」って修理不可の連絡があったんですよ。
まぁ〜DJミキサーといっても電器製品ですからね・・・いつまでもメーカーが修理してくれるワケではありません・・・いつかはこうなる日が訪れるのは仕方がないんコトなんですよね。
まだストックが2台あるのでとりあえず、あと数年は持ちそうなのですが、今後を見据えていずれDJミキサーの入れ替えを検討しなければイケなくなるんですよね。
でもね・・・なかなか次に買い換えるDJミキサーの選定がうまく出来ないんですよね。
当店では、オイラを含めて3人がDJミキサーを使うのですがそれぞれが好みのスタイルでプレイするので3人みんなが「コレでイイよねっ!」って納得出来ないとなかなか決まらないんですよね。
しかもコレまで使ってきたKORG ZERO 4を長く使っていたものだからもう手に馴染んだ道具のような存在になっていてまったく別の機種に買い換えるとまた馴染むまでに要する時間が煩わしくカンジるんですよね。
今使っているKORG ZERO 4に特にフマンがあるワケではナイので、だったら今までのママでイイじゃんってなるワケです。
しかし・・・もうメーカーで修理が出来ないとなるといずれこのDJミキサーを見切る時期が訪れるコトは、確実です。
まぁ〜特にコダワリがあって買ったKORG ZERO 4では、なかったのですが、15年間も使い続けたコトで予想以上に手に馴染んでしまいました・・・。

そんなワケで、次に導入しようと思うDJミキサーをネットを見ながら考えていたんですよね。
今使っているKORG ZERO 4もそうなのですが今のDJミキサーって内部的にはホトンド、パソコンみたいなカンジなんですよね。
オイラは、コレまで複数台の古いDJミキサーをバラしてフェーダーやツマミをグリスアップしたり清掃したりして音の調子が悪いDJミキサーをカンタンなメンテナンスで再生してきたコトがあるのですが、80年〜90年代のDJミキサーって基本的にアナログ的な回路で設計されていて構造的にシンプルなんですよね。
でも2000年代以降に製造されたDJミキサーって大幅なデジタル化がされて内部がパソコンのような複雑な基盤で出来ていて、音の調子が悪いっていっても一部の部品を交換するというよりも該当する基盤自体をアッセンブリーでゴソッと交換して修理するようになるんでしょうね。
コレまでのKORG ZERO 4の不調の原因もタブン、長時間の使用による熱の影響で基盤がおかしくなったというケースがほとんどなんですよね。

で、思ったんですよね・・・デジタルなDJミキサーよりもシンプルなアナログ回路で構成されたDJミキサーの方がイイんじゃないかな・・・って。
でもね、アナログのDJミキサーってなかなかナイんですよね。
まぁ〜あってもちょっとマニアックなロータリーミキサーだったりして当店が求めるスペックではナイんですよね。
80〜90年代の古い機種ならありそうですが、今更30年とか40年前のDJミキサーを使うっていうのもその後のパーツのコトを考えたらタイヘンだしね。
やはり比較的新しいデジタルなDJミキサーになっちゃうんでしょうかね・・・。
YouTubeでのDJプレイの動画を見てみると今は、PioneerのDJミキサーが比較的スタンダードな存在のようですね。
現行のPioneerのDJミキサーのラインナップはこんなカンジです。
当店で希望するのは、4chのミキサーなんですよね。
でもやはり、デジタル音源でのプレイがメインの仕様になっているようなんですね・・・しかも、明らかにオーバースペックなカンジもします。
現行機種だとDJM-750MK2の1択みたいなカンジですね・・・ん〜でも、オーバースペックなんだよな・・・。
もっとシンプルな4chミキサーってナイもんでしょうかね。
ALLEN & HEATHも見てみました。
ALLEN & HEATHだとXONE:43かな・・・。
でもDJM-750MK2と比べると、ちゃっちいな・・・。

で、スタッフNに「DJミキサーどうしよう?」って訊いたんですよね。
すると「オレは、別にナンでもイイよ」って言ってくれたので、上記のPioneer DJM-750MK2やALLEN & HEATH XONE:43 のHPを見せると・・・
「コレは、ダメだねっ!」って即答されました。
「さっき、ナンでもイイって言ったよねっ!」っツッコむと
「ソレは、最低限のラインってモンがあるやろっ!」って・・・・ムズいっ!ムズスギる・・・(泣)
「じゃあ、キミが選んでよ」っていうと
「ソレは、お店のコトやスタイルナンかの全体を見てナニがイイか自分で考えてくれ」って投げられるんですよね・・・ん〜困った。
まぁ〜だったら、もう今のままで古いKORG ZERO 4の程度のイイ中古を見つけたら片っ端からゲットして使い続けるほうがイイのかってコトもアタマによぎったりと(笑)

まぁ〜スタッフそれぞれのコダワリや使い勝手、想いなんかがあったりするので、どうやって3人が妥協出来るのかっていう部分がイチバン、悩むトコロでもあります。

REFLECTION ETERNAL feat. MOS DEF & MR. MAN / FORTIFIED LIVE
REFLECTION ETERNAL feat. MOS DEF & MR. MAN / FORTIFIED LIVE の試聴
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コレね・・・単純にDJミキサーの買い替えという部分だけでなく、スタッフ全員の賛同と機種の選定など結構、複数の要因が絡んでいるようなカンジですね。
でも、イチバンの問題は、実際にDJミキサーを買ってお店で使ってみてコレまでよりも「確実にイイっ!」って全員が思うようなしなければイケないってトコロなんですよね〜。
そんなコトが出来るんだろうか・・・コレ、かなり奇跡のような気がします(笑)
ん〜ホント、今使っているKORG ZERO 4 を修理してくれるトコロがあればイチバンいいんですケドね。
近くの機材屋さんにそのコトを訊いてみたトコロ
「アナログのミキサーであれば、比較的修理できるトコロはあるんですケド、デジタル・ミキサーはちょっと難しいですね」ってツレナイ返事でした。
ん〜どうしようかな・・・悩むっ!

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herbmartin_souldrums
遅まきながら明けましておめでとうございます。
2000年にオープンした渋谷 next recordsもナンとか24年目を迎えるコトが出来ました。
コレもひとえに当店をご利用していただけるお客さまあってのコトです。
本当にありがとうございます・・・そして2024年もご贔屓のホド、ヨロシクお願い申し上げます。

年末に近くの本屋に訪れたんですよね。
で、こんな本が並んでいるのを見かけました。
01-anarogu

アナログ analog Vol.82
オーディオ関係の季刊誌のようなのですが、表紙に書かれていた見出し
「ビギナー必読!レコード再生の基本のキ」
という部分が気になったのでペラペラと中身を見てみました。
下記で試し読みができます

雑誌自体は、割とかなりガチのオーディオ・マニア向けに全フリした本格的な内容の雑誌なのですが、ナゼかレコードの再生の基本的なコトを解説しているという・・・ちょっとチグハグな内容みたいですね。
レコード再生の基本に関する特集記事では、レコードの取り扱い方法やレコードの再生の仕方やはたまたレコードと家族との共存方法(笑)という下世話な内容まで網羅された特集です。
この「アナログ analog」という雑誌自体の内容は、いわゆるピュア・オーディオのようなハイエンドなオーディオにフォーカスしたかなりレベルの高い内容の雑誌なのですが、そんなちょっとレベルのお高いオーディオ雑誌でレコードの再生の基本的な内容を記事にしちゃうってコトは、やはりそういったニーズがあるから特集したんでしょね。
ん〜編集部的には、ホント「知っていて当たり前」な内容を敢えて取り上げてオーディオ・ビギナーの裾野を開拓するというイミも多少含んでいるのかも知れません。

オイラもこの「渋谷レコード店日記」ブログで何度か取り上げたコトがありますが、
「レコードで音楽を聴きたいんですケド・・・ナニを買えばイイんでしょうか?」
って内容のお問い合わせがホントに最近多いんですよね。
レコード・ビギナーさんの訊きたい内容・知りたい内容もかなりグラデーションがあって、オーディオはナニを揃えればイイのかってコトやどんな置き方をすればイイのかや良い音で聴くにはどうすればイイのか、はたまたレコードの買い方や聴き方に至るまでその人それぞれの悩みがあるようにカンジます。
コレまでそういった様々なレコード&オーディオに関する疑問を抱えているビギナーさん達の対応をしていて思ったのですが、自分が困っている内容や事象をうまくコトバに出来てない場合が多いようなカンジがしたんですよね。
アナログレコードやオーディオ関係って結構、専門的なワードが多いですしね・・・それに同じ内容でも言い方がちょっと違っていたりするしね・・・。
例えば、「アルバム」って言ったり「LP(エルピー)」って言ったり、「フォノアンプ」って言ったり「フォノイコライザー」って言ったり更には「フォノイコ」なんて略したりもフツーにサラリと言っちゃいますしね。
「レコードプレーヤーとターンテーブルの違いってナンですか?」って訊かれたコトもあります。
しかもそういった表現の仕方や言い方も疑問を持っているビギナーさんがちょっと詳しい人に訊いたりしても説明の仕方や表現の仕方が異なるというケースも多いようですしね。
オイラもレコード&オーディオに関する質問を訊かれてそのコトに関して解説する時に特に気をつけているのですが、質問者さんが現時点でどれくらいの知識を持っているのか解らないんですよね。
なので、出来るだけ専門用語というかオーディオ用語を使わないように説明するのですがなかなかコレが骨が折れるんですよ(笑)
コレからレコードで音楽を楽しみたい人にありガチなのですが、レコードを聴くためにはレコードプレーヤーは絶対に必要なのは解っているのですがそのレコードプレーヤーの先にナニが繋がるのかってコトがちょっと判りにくいみたいです。
で、プレーヤーは、買ったケド、その先にナニを接続しますか?ってコトになるのですが、
「手持ちのミニコンポには、AUX(オグジリアリ)ジャックはついていますか?」ってもうこの時点で「はっ?」ってなっちゃうんですよね。
さらに「フォノ端子はついていますか?」っていうのもコレまた「はっ?」ですし・・・「あのフォノってナンですか?」って訊かれたらその説明をするのもコレまたムズいワケですよ。

コレね・・・そもそもレコードを聴くという目的に対してその道すじがいくつも分岐しているっていうのがハナシや説明をややっこしくしているんでしょうね。
最近のレコードプレーヤーだとフォノイコライザー内臓のプレーヤーもあったりしますし、一般的なレコードプレーヤーの接続とはまた異なルワケです。
でもって、質問するビギナーさんは、レコードで好きな音楽を聴きたいって期待値も激揚がっている状態なので出来るだけ良い音でレコードを聴きたいっ!っていう気持ちもあるんですよね。
でも、ソコソコの良い音でレコードを楽しむのは、それなりに費用も必要ですしね。
最近だと「レコードを聴いてみたいんだケド、ナニを用意すればイイですか?」って訊かれたら「ご予算はどれくらいですか?」って訊くようにしているんですよね。
結局、オーディオにかけられる予算もその人それぞれですし、2〜3万円でも「キツい」って感じる人もいれば「20万円くらいイケる」って人もいるしね。
今だとプレーヤー、アンプ&スピーカー内蔵のオールインワンのレコードプレーヤーなんてのもありますし、そうったオールインワンのモデルでも安価なモデルだと1万円台で購入可能ですしね。

以前、2万円台のレコードプレーヤーのエントリーモデルのAとBをドチラを購入しようか悩んでいるお客さんに「ドッチが良いでしょうかね?」って訊かれたんですが、正直に「ドッチでもいいと思いますよ〜」って返事をしたらナンか変な空気感になっちゃったんですよね。
コレもよくビギナーさんに勘違いされているコトなのですが、レコードプレーヤーの選択で再生される音質が大きく左右されるって思われているようなのです。
確かにレコードプレーヤーのAとBとでは、音質は異なると思うのですが、そのプレーヤーの接続先であるアンプやスピーカー、はたまたレコードの再生の入り口であるカートリッジにまで全てトータルで鳴らした時にはじめてどんな音が再生されるのかってコトで音質が解るコトなのでレコードプレーヤーの選択が音質に与える影響ってそんなに大きくないと思うんですよね。

最近だと、レコードプレーヤーの次に繋げるのってコレまでの基本的な接続ではアンプ→スピーカーって繋げ方なんだったけど今、アンプやスピーカーの単体ってフツーの家電量販店に行っても店頭に並んでいないんですよね。
この時点でビギナーさんに「プレーヤーの次には、アンプ〜スピーカーを繋げます」って説明しても「ソレは、ドコで買えますか?」ってなっちゃうんですよね。
先日、当店のスタッフが新宿の大手家電量販店に訪れた時のコトをハナシていたのですが、その家電量販店は、オーディオにもチカラを入れていて品揃えも豊富だったようです。
「アナログ・オーディオがリスニングルームのようなトコロで試聴出来るような展示になっていたよ!」
って言っていました。まぁ〜昨今のアナログレコード人気も影響あるんでしょうね。
だけどソレ等の価格帯が二桁万円当たり前というカンジでおいそれとビギナーさんが手を出せる価格ではナイ状態だったようです。
アノ状況を見たら「ビギナーさんに『アンプとスピーカーを買いましょう』ナンて言えないよ」って言ってましたね。

で、候補に上がるのがメルカリやヤフオクで中古のオーディオを手に入れるという方法だと思うのです。
でもね・・・コレは、ビギナーさんには、かなりハードル高いと思うんですよね・・・。
そもそもオーディオ自体はじめて触るモノだし、その接続方法やセッティングなんかも解らないと思うんですよね。
おまけにそういったフリマ・アプリで販売されている中古オーディオ自体が、ホトンド80年代に製造されたモノが多いんですよ・・・今だともう確実に30年以上前のオーディオです。
トーゼン、カンペキなコンディションのモノは少ないでしょう、しかも取説なんてついていないしね、おまけに届いたオーディオが良い状態なのか、ほとんどジャンク状態なのかも解らないし、その判断のすべも解らないですしね。

先日、20代のお客さんから知り合いのオジサンからアンプとスピーカーを譲って貰ったそうですが「音がよくないんですよ・・・どうしたらイイですか?」って相談を受けました。
この「音がよくない」って表現がなかなかクセ者でナニが不具合を起こしているのかどの部分がダメなのか、ハナシだけでは全然解らないんですよね。
状況を詳しく聴いてみると・・・
「音量を調節するトコロを動かすとバリバリという音がなったり、小さなツマミを動かすとコッチもガサガサってヘンな音がなるんですよ。」
あ〜コレは、イチバンよくある「ガリ」って症状ですね。
何度かグリグリすると改善出来る場合もあるし、ボリュームの隙間から「接点復活剤」や「無水エタノール」を塗布するコトができれば改善出来るかもしれない・・・だけど、いずれも一時的な対処方法ですからね。
コレ、カンゼンに治すには、劣化したツマミ部分を交換するか分解してキレイに洗浄する方法がベストなのですがビギナーさんにそんなコト出来るワケありません。
後日、「つまみを何度かグリグリしたらガサガサ鳴らなくなりましたぁ〜」って報告を頂いたのですが、また別の問題が・・・ソレは、
「小さい音量だと大丈夫なのすが、少し音量を上げるとスピーカーから出る音がヘンなんです・・・」って症状。
「音がヘン・・・」コレも先に書いた状況を説明するのに抽象的な表現しか出来ないっていうアレですね〜(笑)
ん〜正直、「音がヘン・・・」って説明だけではわからんっ!(笑)
で、スマホにそのスピーカーの画像を撮ってあるそうなので見てみると、某大手メーカーのブックシェルタイプのスピーカーでした。
全面にサランネットがついているタイプなので「このカバーみたいなのが外すコトが出来るのであれば外した状態の写真を撮ってきてください」とお伝えしました。
で更に後日、サランネットを外したスピーカーの画像を見ると・・・
スピーカーのコーンの周辺のエッジが経年劣化でボロボロになっていました。
コレでレコードを再生したら音が歪んじゃいますよね。
イメージとしてはこんなカンジですね(参考画像)
02-speker

このエッジの破れや劣化は、古いスピーカーではホントよくあるんですよね・・・。
コレは、出来る人であれば修理出来なくもないのですがビギナーさんには絶対に不可能・・・。
アンプは、一応ちょっとはマシになったかもしれないですがスピーカーは絶望的です。
また中古のスピーカーを手に入れて同じ状況になるかも知れないのでいっそのコト、
「貰い受けたアンプとスピーカーは諦めてAmazonでお手頃なパワードスピーカーを買ったほうがイイよ・・・」
とアドバイスしました。
Amazonで販売中のパワードスピーカー

今回のケースは、結構古いオーディオでは結構アルアルのトラブルでそれなりの知識がある人であれば対応できるのですが、コレまでまったくオーディオに対して知見がナイ人からすればムリですよね。

HERB MARTIN / SOUL DRUMS
HERB MARTIN / SOUL DRUMS の試聴
next recordsのサイトでHERB MARTINのレコードを探してみる

今回は、ビギナーさんのトラブルを例としてあげましたが、レコード歴30年超えのベテランさんからも
「オーディオの設置場所を変えたら片方のスピーカーから音が出なくなったんですケド、どうしたらイイですか?」
なんて相談もあるくらいなのでレコード歴の長さとオーディオの知識は、あんまり比例しないのかもしれませんケドね。
まぁ~ナンにせよ、中古のオーディオはちょっとハードルが高めのようです。
上記で紹介した雑誌「アナログ analog Vol.82」の特集記事では、「レコードの内袋や外袋の素材の選択」や「レコードとジャケットの管理の方法」等そういったイミでは、かなりマニアックな記事ですね・・・というか、基本の「キ」ではナイでしょう〜コレ(笑)

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今年最後の「渋谷レコード店日記」となります。
毎年、最後の記事は、今年一年を振り返ってどんなカンジだったとか、next. recordsは、あの時こんな様子だったとか、アナログレコード界隈の動向はどうだったのか等をカンゼンに主観で綴るハナシです。

ま〜ナニハトモアレ今年も無事に2023年を終えるコトができました。
コレも当店をサポートしていただけるお客様のおかげです。
本当にありがとうございます。

ココ最近思うコトなのですが、過去を振り返る時に必ずといってその振り返りの起点となる時期が2020年のコロナ問題が始まった時にセットされているんですよね。
つい先日も超大先輩な老舗レコード店のオーナーさんが「久しブリっ!元気してるぅ?」ってカンジで当店へご来店頂いたのですが「ナン年ぶりでしたっけ?」って考えた時ナンかの起点になるのが必ず2020年のコロナより先か後か・・ってカンジで時間の経過のコトを考えちゃうみたいなカンジになってしまうんですよね。
まぁ〜確かにソレくらいオイラの人生にとてもインパクトがある出来事だったのでタブン、あと数年間はこの2020年起点での時間のマインドセットは続きそうな気がします。

で一年前の12月は、どんなコトをカンジた一年だったのかなぁ・・・って昨年の記事を読み返してみました。
今年一年のnext. records(2022年版)
2022年は、概ね当店の状況は、「悪くない」って印象ですね・・・。
で、今年なのですが昨年以上に渋谷の店舗にご来店いただけるお客さんが増えた印象があります。
ニュースなどでもご存知の人もいるとは思うのですが、コロナの制限がホボ、なくなったコトで訪日外国人が爆発的に増えましたよね。
で、その実数も「爆買い」と言われた最多数だった2019年の訪日外国人の人数を2023年は10月の時点で超えたと話題になりました。
2019年は、中国人の数がとにかく多かったのですがデータによると2023年に日本へ訪れた地域別の多い順は、1位 韓国、2位 台湾、3位 中国、 4位 アメリカ ってカンジだったそうです。
またアメリカ、オーストラリア、ドイツ、カナダ、メキシコからの訪日がメチャ増えたそうです。
当店では、外国からのお客さんには、免税でレコードを販売しているのですが、時期によっては店頭での売上が消費税込みの売上よりも免税販売での売上のほうが多かった時期があったりしたんですよね。
要するに日本人の売上よりも外国人の売上の方が多かったってコトです。
当店に関しては、ココ数年間の平日の来店客って少ないのですが今年に関しては、平日も週末も時間も天気もまったくカンケーナッシングで外国人客が来店していた印象があります。
確かに旅行者にとっては、平日や土日なんていう曜日の感覚ナンてカンケーないですからね・・・というか、日本に訪れている時点でずぅ〜っと休日でしかも海外旅行をしているという「ハレの日」という状況なので、「ココでしか買えない・今しか買えない」というお買い物欲もMAXになっちゃうようで買いっプリがハンパなかったですね。
タブン、この状況は今最高潮に高まっている「アナログレコード人気」が継続している間は、ず〜っと続きそうなカンジがします。

で、日本のお客さんに関しては、昨年のブログ記事でも書いていますが、レコードビギナーさんが更に増えたような印象があります。
コレも「アナログレコード人気」の影響でスソ野がさらに広がったってカンジなのでしょう。
この「渋谷レコード店日記」でもレコードビギナーさんから発せられる仰天エピソードの数々をご紹介させていただきました(笑)
ホント、「ナンでそうなるの?」ってコトもメチャ多いんですよね〜というか解らないコトがあれば今だとググればイッパツで疑問に思っているコトの解決策はスグに解るハズだよね〜ってオイラは、思っていたのですがそういったレコードビギナーさん達とハナシをしていてある結論に至りました。
どうやらソレは、「解らないコトや疑問に思っているコトの言語化・文章化がうまく出来ない」ってコトのようです。
例えば、はじめて買ったレコードプレーヤーから音がでない、もしくは音が悪いといった状況になった時に具体的にどんな文章・キーワードを入力したらイイのか、そしてどうやってソレを調べて解決したらイイのか解らない・・・ってコトのようです。
店頭でそういった相談を受ける時は、今の状況を訊いてオイラが「〇〇は、どうですか?」ってカンジで質問をしてその問題の原因を推定ながら解決方法を模索したりするのですが、レコードビギナーさんは、現状を伝えるコトでイッパイいっぱいで問題の原因にまで自分でたどり着けないってカンジのようです。
もしかしてこういったちょっとしたオーディオのお困りゴトを解決します的なコンシェルジュみたいなサービスっていうのもビジネスとしてアリなのかな・・・って思ったりしますね〜。

お客さんは増えた、レコードの人気もまぁまぁアル・・・という比較的嬉しい状況なのですが、楽観視出来ないコトや懸念するコトもあったりします。
ソレは、レコードの仕入れです。
2022年のブログ記事でも相変わらず同じようなコトを書いていますね。
昨年の時点で「円安 & 世界的なレコード価格の高騰」について言及しているのですが、ソレが今年2023年は更にヒドくなったような印象です。
昨年のドル円の為替レートは円安気味で最安値で$1=$150円くらいまで行きましたが今年2023年は軽々と$150円を突破してきましたね。
12月の時点では、多少円高に戻ってきましたが、それでも143〜145円くらいですね〜去年の同じ時期は130円前半だったのでまだ10円以上円安傾向な状況です。
もうホント、海外からの仕入れに関してはかなり苦心しているんですよね。
レコードの価格自体が値上がっているのに円の価値は下っている・・・しかも送料とかもココ1年でかなり値上がっちゃいましたしね。
為替とレコード人気の先行きは、まったくどうなるか不明です。
当店でも出来るだけ国内でのレコード買取の方に軸足を移してはいるのですが、どうしても人気の高いアツいタイトルっていうのは、買い取りでは入ってき難いんですよね。
なので、多少値が張っても海外からアツいレコードの仕入れは、行わなければ品揃えのクォリティが保てないんですよね。
なので、そういった仕入れ値の上昇に併せた販売価格への転嫁をやらざるを得ない状況になっています。
でもね〜お客さんが購入できる価格の相場観ってやはりあるんですよね。
このタイトルのレコードだったら大体●円くらいだよね〜みたいなカンジで。
しかし、この価格の相場観もココ1〜2年の間にガラリと変わってきているんですよね。
オイラ自身の長年培ってきた経験則がココ最近の価格の相場感にまったく追いつかないみたいなカンジです。
半年くらい前だったらこのタイトルは、3000円ぐらいだよね〜って思っていたのが今だと5000円くらいになっちゃうみたいなホント決して大ゲサではなくってそれくらいに価格の変化が激しいんですよね。
当店の値付け担当スタッフも入荷したレコードのすべてのタイトルの価格の見直しを毎レコードごとにアップデートしなければ追いつかないって嘆いていました。
一ヶ月ホドにも下記に似たような内容のブログ記事を書きました。
レコード店が直面する円安・インフレ・仕入れ & 販売
で、レコードの値段が高くなってちょっと手が出にくい状況になってしまうんじゃないかなぁ・・・って心配な部分もあったりするんですよね。
だけど・・・結構スグに売れちゃうんですよ・・・コレが。
1万円くらいするレアなレコードでも店頭で壁にディスプレイしたら訪れた外国からのお客さんがパッと手にとって買っていかれる・・・みたいなカンジです。
だけど、せっかく日本で販売されたレコードが外国人に買われて再び海外流出してしまうコトに関してはちょっとフクザツな想いがあるんですよね〜。
日本人だけでな外国人もみんなお客さんは、レコードの適正価格をDiscogsをみて調べていますよ。
決して大ゲサではなくってレコードの価格が世界でフラット化(均一化)しつつあるんじゃないのかなぁって思ったりします。
レコードの値段って海外では日本よりはるかに安い価格で売られているって思われているフシもあるのですが、現実は安いのもアルけど日本よりも高いのもアルというカンジで一様に「こうだっ!」って言えないんですよね。
だけど、まぁまぁ知名度のあるタイトルのものは最近だと日本でも海外でも価格は同じくらいになっているレコード価格のフラット化は、確実に進んでいますね。
人気アイテムの今後の動向は、ホントにどうなってゆくのかまったくワカラナイですね。

で、昔レコードで音楽を嗜んでいたケド、当時のブームの収束化で一旦、レコードから離れていた人が再びレコードの再評価が高まっている中でもう一度、レコードで好きな音楽を聴いてみようかなぁ〜っていう「リバイバル層・リターン層」が確実に増えてきたという実感が今年はありましたね。
シティ・ポップ人気がキッカケとなったレコードの再評価だったのですが、はやりのシティ・ポップなレコードをまったく扱っていない当店のようなレコード店は、カンゼンにブームの蚊帳の外だったのですが、このブームから派生したアナログレコードでのDJプレイの再評価によって、ダンス系のレコードにまでその余波が訪れたようなカンジがしました。
ソレが先に書いたような昔DJプレイを楽しんでいた「リターンDJ」だけでなく、デジタルからアナログレコードへプレイスタイルを変更する「スイッチ系レコードDJ」も増えてきたような気がします。
さらにっ!カンゼンなデジタル世代の若い層の人がレコードの良さに気がついてソコからDJプレイに興味を持つ「ビギナー系レコードDJ」も新たに出現しているコトもうかがえますね。

そういったイミでは、今年の2023年はイロイロなコトがありましたが当店にとってはなかなか実りのある1年だったような気がします。
あとね・・・長年、懸念していたnext. recordsのショッピングサイトの大幅リニューアルも出来ましたしね。
リニューアル当初は、はじめてのホームページで慣れない使い勝手というコトもありトラブルもあったりしましたが、今は、以前にはリーチできなかったお客さんにまでチャンと当店のレコードの在庫の状況を届けるように出来るようになってnext. recordsではじめてレコードを購入していただけるご新規のお客さんがメチャ増えましたしね。
ショッピングサイト・リニューアルの着想から実現までの費用や手間・時間は、メチャかかりましたが、結果的にはリニューアルしてホント、よかったです。
オイラは、悩みゴトは多スギでストレスが溜まって口内炎が多発しましたケドね(笑)

VALERY ALLINGTON / STOP (SPECIAL ELECTRONIC VERSION)
VALERY ALLINGTON / STOP (SPECIAL ELECTRONIC VERSION) の試聴
next recordsのサイトでVALERY ALLINGTONのレコードを探してみる

とりあえず、2023年も渋谷の辺境地 宇田川町シスコ坂で中古レコード店を大きなトラブルもなく営むコトができました。
来年2024年は、イッタイどんな1年になるのやら・・・まったく見通しは立っていませんがなんとか無事に1年を過ごすコトができたコトにホッとした気持ちです。
今後の為替の影響や世間の景気はどんなカンジ?はたまたレコード人気は、コレからどうなる?ってコト等などアナログレコードという超マニアックな趣味に於いても気になるコトはあるのですが、2024年も12インチシングルをこよなく愛する皆さまのレコード・センサーにビンビン反応してもらえるようなレコードを紹介出来るようにガンバる所存でございますっ!
2024年もゼヒ、渋谷ネクストレコードをご贔屓にしていただけますようヨロシクお願い申しあげますっ!

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