渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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このブログでも書いたコトがありますが、当店では数年前から海外へもレコードの通販を行っています。
で、昨年くらいからその海外へレコードを送る量が結構増えてきました。
ま〜いわゆる海外でのレコード人気のムーブメントっヤツです。
というわけで、ホボ、毎日海外発送分のレコードを郵便局へせっせと持ち込んで発送しているワケです。

主に海外へのレコードの発送にはeパケットというスモールパケット(小包)での発送とEMS(エキスプレス・メール・サービス)との2つの方法で発送しています。
この2つの発送方法は、eパケットが到着までにちょっと日数がかかるけど料金が安いっていう郵送で、EMSは宅配便の国際郵便版みたいなサービスで要所要所でバーコードによる荷物の追跡記録が行われてeパケットよりも到着日数が早いという郵送方法です。
サービス的には eパケット<EMS というカンジなイメージですね。
しかしながら、どういうワケか追跡記録がちゃんとされてスピーディ&セーフティに荷受けさんへ荷物が届くハズ!という郵送サービスであるEMSで送ったレコードが、時々戻ってくるコトがあります。
送ったレコードが戻っくる時は、ナンの予兆もなく突然、nextに戻っく来るワケですが、戻ってきた時にはその返送された理由っていうのが記載されているんですが、その理由が・・・
「荷受人が期日までに荷物を受けとらなかった」
っていうコトが書かれています。
で、配送伝票の番号を郵便局のホームページへ入力して調べてみるとオイラが発送した日からお客さんの国まで、5〜6日で到着しているのがキッチリ記録されています。
更に何月何日に「配送先住所のお客さんのトコロへ届けに行ったが、不在のために持ち帰り」ってコトまでちゃんと記録されています。
その後、10日間とかず〜っとナンの動きもなくって、「荷受人より再配達依頼がないため返送」って記録が表示されて、その数日後にnextに返送されてくる・・・みたいな状況になっているワケです。
で、注文してくれたお客さんに「あなたが期日まで荷物を受け取らなかったって理由で送ったレコードが戻ってきましたよ!」って連絡するワケですよ。
その時に荷物の状況が記録されている郵便局のHPと返送されてきた荷物本体の画像も一緒に添付してメールしています。
お客さんの言い分では、「荷物が届いたのを知らなかった!」的な内容の返事が返ってくるのですが、「じゃあ、再度もう一度送ってくれ」ってなります。
当方としては、再送付するのは全然、構わないんだケド、再送付のための送料を払ってください・・・ってなります。
すると、「ナンで、また送料を払わなきゃイケないんだ?」ってこの部分で時々、モメるんですよね〜。
「イヤイヤ、あなたが期日までに荷物を受け取らなかったから返送されたんですよ」ってその事情を説明するのですが、お客さんは、「そもそも荷物が届いているコト事態しらなかった」っていうワケですよ。

宅配便とかでは、配送業者さんが荷物を荷受人に届けた際に、留守だった場合は「不在票」って言うのをポストへ残して、その不在票に書いてある連絡先に荷物の番号を伝えて「何月何日に再配達して欲しい」っていう依頼をすれば、希望の日時に受け取りが出来るっていう感覚で我々は思っているのですが、コレはあくまで日本での宅配便での習慣なのかもしれません。
お届け先の国によって、ちゃんと再配達依頼の不在票を自宅のポストへ残してくれる場合もあれば、1回届けに行った時に不在だった場合は、荷受人がナンらかのアクションをしないと期限がきたら無常にも返送されるという場合があるようです。
もうホント、手厚いサービスをしてくれる国もあるし、ぞんざいな扱いの国もある・・・みたいです。
だけど、送ったコチラ側は、その国の郵便事情なんて全く解らないので、送った荷物は配送先住所に届けに行ったけど不在だったからその国の業者は持ち帰った、その後、期日までに受け取り依頼がないから荷送り先へお繰り返したって事実だけしかわかりません。
大切なレコードで、郵便事故になったら困るから荷物の追跡が出来て保証もついている郵送料の高額なEMSで荷物を発送したにも関わらず、受け取りのサインが必要なコトで、不在のため受け取れず、ナンらかの理由で再配達されず返送されてしまう・・・良かれと思ってやったことが裏目になる的なカンジ・・・。
今まで相当数のレコードを海外へ発送してきましたが、ナンらかの理由で返送されてくるレコードの割合は、安価なeパケットでの発送よりもEMSで送った方が多いんですよ。
ま〜ほとんどの場合は、ちゃんと受け取ってもらえるのですが、このひと月だけで、なぜか4件もEMSで送った荷物が返送されてきました・・・。しかも国もバラバラ・・・。
事情を説明したメールを送って、スンナリ再送付分の送料を払って貰える場合もあるのですが、なかなか納得してもらず、その送料の負担の対応で結構、モメてゲンナリするコトも・・・まぁ〜オイラが英語でのやり取りが下手クソなコトもありますが・・・(笑)

海外のお客さんの方から時々、「荷物が届かないんだケド・・・」返送される前に問い合わせがあるったりもします。
で、郵便局のHPで荷物の所在を追跡してみると、案の定「不在の為に持ち帰り、保管中」と記録されています。
「荷物はすでにあなたの国に到着していて、配達に訪れたケド不在だったので保管しているようなので地元の郵便局に問い合わせをしてください」って返事をすると
「地元の郵便局ってドコに連絡すればイイの?」って訊かれたコトがあります・・・って、そんなのオイラには分かるハズないっすよ。
国によっては郵便サービスを民間企業が請け負っている場合もあるようなので、「地元の郵便局」自体がナイのかもしれません。

RHYTHM SECTION feat. SUNDAY / THRILL ME
RHYTHM SECTION feat. SUNDAY / THRILL MEの試聴
next recordsのサイトでRHYTHM SECTIONのレコードを探してみる

そういう時は、日本郵便へ「調査依頼」って書類を書いて提出すると相手国へ連絡して荷物がすぐにお客さんのトコロへ届いたりする場合があります。
で、日本郵便の職員さんに「この調査依頼ってどういう手段で相手国へ連絡するんですか?」って訊くと
「各国の郵便問い合わせ機関へFAXを送ります。」
「FAX・・・」って。


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お店に来てくれたお客さんから聴いたハナシです。
シゴトの関係で、地方都市に出向いた際に空き時間があったのでその街のレコード店に立ち寄って数枚のレコードを購入したそうです。
で、出先でのシゴトも終えて帰宅後、購入したレコードを聴こうと盤を取り出したトコロ・・・キズだらけだった。
「イヤ〜もう、細かいキズが全体的にあって、聴くとず〜っとチリチリなってるんですよ・・・」とちょっと憤慨している様子でした。
「それはキツイですね〜購入する時に検盤しなかったのですか?」ってオイラが訊くと「しなかったです。」という返事。
「中古レコードを買う時は、絶対に検盤した方がイイですよ。」ナンてハナシをしました。

ま〜オイラもレコード店主であると同時に1人のレコード好きでもあるのですが、中古レコードを購入する際は、どんなお店であろうとも必ず検盤するようにしています。
先のお客さんとのハナシでも検盤しておけば、防ぐコトが出来たハナシですからね。
しかし、意外なのですが中古レコードを購入する際に「検盤しないで購入する」って人が結構多いなぁ・・・っていうコトは、カンジているんですよね。
当たり前のハナシですが、新譜のレコードは誰にも使われていない新品なので検盤する必要がナイのですが、中古レコードは前の持ち主の使用状況によって大きくレコード盤のコンディションが変わってきます。
同じ曲のレコードでも中古レコードとなると、ひとつも同じ盤質のレコードなんて存在しないワケです。
そうなると、超ピカピカなきれいな盤もあれば、ズタズタにキズが入った盤もあったりします。
どんな人でもキレイなレコードを絶対に購入したいって思うでしょう。
だけど、中古レコードを購入する時は検盤をしない・・・っていうのはナンかちょっと矛盾しているというか・・・。
「ナンでレコード検盤しなかったの?」って訊くとタブン、コレといった明確な理由なんてナイような気がするんですよね。
「オレはレコードは、検盤しない主義だ」って人なんていないでしょ〜(笑)
検盤している時間がなかったとか、メンドーだとか・・・とかが理由じゃないかな・・・。
でも、中古レコードは購入する時、「絶対に検盤したほうがイイっ!」って思うのです。

ウチの店でも仕入れたレコードを商品化する時は、コンディションチェックには細心の注意をはらうようにしています。
仕入れた時に盤質チェック、商品化の際にレコード盤をクリーニングする時に盤質チェック、商品をデータベース化する際に盤質チェックしてグレーディングを行うというカンジで、1枚のレコードが店頭に並ぶ前に都度3回の盤質チェックが行われています。
でも、レコードの盤質チェックを3回行っているからと言って、「キレイなレコードがある」というワケでは決してナイんですよ。
盤質チェックっというのは、正確なグレーディングするために行っているワケなので、盤面にキズが入っているレコードには、「キズあり」って記載するためにチェックしているんです。
なので、上で書いたお客さんとのハナシでも、購入したレコード店が「盤面にキズあり」のグレーディングをしていたら、それは正当な盤質であるってコトになります。

とりあえず「ゴールドマイン・グレーディング(Goldmine Grading Guide)」っていうのが、世界標準の中古レコードの盤質評価の基準になっているのですが、実際はレコードの盤質は、そのお店独自の評価に依る部分が大きいって思うんですよね。
また、お店側の評価と同じように購入する人の方でも、「ナニがOKで、ナニがダメか」っていう部分もあると思うんですよ。
多少、チリチリとノイズ音がしても古いレコード独特の趣って感じる人もいれば、音には全く影響のないインナースリーブとの微かなスレでも「絶対にダメ」って人もいます。
お客さんの中古レコードのOK or NGの基準は、お店側では解らないのでやっぱり実際の盤を見てもらって判断していただければ・・・って個人的には思うんですよね。
コレね〜レコード盤の状態だけでなく、ジャケットの状態、レーベル面の状態、インナースリーブの状態という結構多岐にわたる部分にまで及ぶのでホント、OK or NGの判断は個人差があるんですよね。
アナログレコードっていうマニアックなアイテムだけにその人独特のコダワリが結構あるので例えば、レコード盤がキレイでもジャケットが少しでも気に入らない部分があるとNGっていう人もいれば、レーベルに大きな書き込みがあってもレコード盤がキレイであればOKっていう人もいたり・・・って風にその人のコダワリが反映されるんですよね。
ビジュアル・グレーディングとプレイ・グレーディングっていう評価の仕方もありますし・・・。

PETER JACQUES BAND / MIGHTY FINE
PETER JACQUES BAND / MIGHTY FINEの試聴
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お店に出向いて購入する際にレコード盤を手にとって検盤してもらえればイイんですが、最近はネット通販が多いのウチのお店では盤質の評価は注意するようにしています。
例えば、少しキビシメにグレーディングするとかっていうカンジにしているんですケドね。
結局、お店のグレーディングとお客さんのグレーディングがある程度マッチしている・・・っていうコトが重要な気がします。
だけど、実際にショップに出向いてレコードを買う時は、絶対に検盤した方がイイですよっ!
 
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このブログのネタになるような記事はないかなってネットを見ていたらこんな記事が挙がっていました。
って前回のエントリーと同じ書き出し・・・。
盗んだレコード60枚、売却しようと店に持ち込むと…その店員が被害男性だった フィリピン人男2人、逮捕される
もうタイトル通りの内容です(笑)
概要としては・・・
大学生が住むマンションが空き巣被害にあった。
その時、オーディオとレコードが盗られた。
後日、犯人がそのレコードを現金化しようと中古レコード店へ売却に行くと、そこのお店に被害者がバイトをしていて犯行が発覚、その後逮捕・・・。
ナンか、コメディの様な間抜けなハナシです。

中古レコード店っていうのは、基本的に古物商っていう管轄の警察署に「中古品の買い取りを行っています」っていう届けを出して許可証を持っています。
やっぱり中古のモノを買取るっていうのは、犯罪に巻き込まれやすいケースが多いのでそういった許可制になっているんでしょうね。
で、レコードを買い取る時には、必ず買い取りする人の身分証明書の控えを記録するっていうのが、ルールとして決まっています。
なので、今回の事件のように買い取り査定の依頼を出したりした時に、ドコのダレが売りに来たっていうのが解っちゃうワケです。
まさか、犯人も空き巣に入った被害者のお店へ盗ったレコードを持ち込んでしまうとは、想像もつかなかったでしょう・・・(笑)
こんな事件的なハナシに至らないレベルでも結構、レコードがカンケーしてトラブルになるコトってよくあるとオイラは思っているんですよね。

まぁ~日頃から渋谷のレコード店で店頭に立っているのでお客さんからその手の、盗られたとか騙された的なハナシはよく聞くワケです。
DJプレイの為にCLUBへレコードを持って行ったら自分のプレイが終わった後、レアなレコードが数枚失くなっていたとか・・・。
友人、知人にレコードを貸したらそのまま返ってこなくなった借りパクとか・・・。
ヤフオクで高額で買ったレコードが、再発盤/ブート盤だったとか・・・。
同じくヤフオクで買ったレコードが届かなかったとか・・・。
などなど・・・レコードが好きな人であればこの手のレコードにまつわるトラブル的なハナシのひとつやふたつは訊いたコトがあると思います。

そんなコトを書いているオイラもいままでに大小様々な多くのトラブル巻き込まれたコトがあります。
海外のディーラーからレコードが届かなかったコトもありますし、お金だけ盗られてドロンされたなんてトラブルもありました。
そのお金を取り返すために奔走したってエピソードをこのブログで書きました。

幸いにも今まで窃盗系のトラブルは一度もありませんケドね。
ま~でもレコード店に空き巣に入られたってハナシは、そこのお店のオーナーさんから訊いたコトありますよ。
ナンでも、開店のため店に訪れるとテナントビルに入って自分のお店に向かって階段を登っているとレコードがそこら辺に落ちていて「はぁ~!?」って店内に入ると空き巣にヤラれていた・・・っていう。
フツーお店が被害にある空き巣っていうのは、店内にあるお金が目的に入るコトが多いのですが、この時はカンゼンにレコードが狙われていたんですよね。
更に悪いコトに、レアなレコードばかり被害にあったって言ってました。
特に高額な超レア盤は、店頭に出しているレコードとは別の場所にまとめて保管していたらしいのですが、ソレがゴッソリ盗られたって言ってましたからね。
つまり犯人は、レアなレコードは、その保管場所のコトを知っていたワケです・・・お金目的ではなく、レコード目的で空き巣に入った。
「タブン、お店に何度も客として訪れていたヤツが犯人だろう・・・。」ってそこのオーナーさんは、嘆いていました。
同じレコード店主として、何度も接客していた常連のお客さんが空き巣の犯人だった・・・ってコレはホント、ヘコみますよ・・・。


ちなみにnext. recordsでは、空き巣被害を未然に防ぐために警備会社とセキュリティ契約しています。
コレは、ウチのスタッフNが以前、営んでいたお店でテナントビル1棟丸ごと空き巣被害に遭遇したコトがある経験を踏まえ「絶対に、警備会社と契約をしておこう!」って開店当時からそう決めたワケです。
スタッフNがやっていたお店はその時、警備会社と契約していたおかげで空き巣被害は免れたのですが、おとなりのお店もお向かいのお店もセキュリティをかけていない全部のお店がバールでドアをコジ開けられて、金目の物をゴッソリ盗られたんですよね。
その時の警察のハナシによるとタブン、複数人による窃盗集団だろうというコトだったんですが、そういった犯人は、「警備会社のセキュリティしているお店には空き巣に入りにくい」様です。
ま~リスクありますからね。空き巣に入った途端、ソコに警備会社が確実に訪れるワケですから・・・警備会社のセキュリティをしているって言うこと自体にかなり抑止効果がアルようです。



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先日、お店に来ていただいたお客さんとレコードのコレクタブル性についていろいろハナシをして盛り上がっていました。
ず~っと探していたレコードが見つかった時の喜びとか、大枚をはたいて買った超レア盤を家に持って帰って自分のコレクションに加えた時のナンとも言えない達成感とかやっぱりレコード好きならありますよね~なんてハナシをしていました。
そんな大好きなレコードなのですが、このブログでも再三書いてきたことですが、レコードが好きな人の間では、共通した感覚も、それ以外の他人にはなかなか理解されないものです。
長年探し続けてやっと手に入れたレコードのコトを奥さんに
「このレコード、10年以上探していたんだよ~!やっと手に入れるコトが出来たよ!」
「この曲は、ドイツ盤だけしかリリースされていないんだよね~」
「しかも、ロングバージョンになっていて、そのMIXがまたカッコイイんだよ!」
「前にみた時は、ヤフオクではン万円の値段につり上がっていたモノを俺は、それより安く手に入れたんだよ!」
な~んて自分が手に入れた逸品についてのウンチクを一生懸命ハナシしても
「へ~そうなの・・・良かったね・・・」の一言で終わりですからね。
これが、同じレコード好きな仲間なら生中のおかわりが確実に出来るくらい盛り上がるんですけどね。
やはり、レコードのコトをそれほど解らない人からすると、なかなか理解してもらえないものです。

このハナシをしていたお客さんは、オーディオ関連機器の製造に携わっている人なのですが、「オーディオのマニアックな世界にも同じ様なコトが多いんですよ~」なんてハナシしてくれました。
レコード好きがたくさんのレコードを所有する様にオーディオ好きも数々の機材を所有するようです。
オイラからするとオーディオ機材なんてひとつあれば十分な気がするのですが、オーディオ好きな人は、スピーカーやアンプ等何台も所有するようです。
それはそれで結構なスペースが必要な気がしますけどね~。まぁ~レコードもソノ部分は同じですケドね。
ハナシの流れで、今後レコードがもう作られなくなるとか、レコードを聴く人の年齢層がだんだん上がってくるんじゃないかとかの会話になったんですよね。
お店に来てくれたオーディオ関連機器会社にお勤めのお客さんのトコロの製品を使っているユーザーさんもかなり年齢層が高いようで、そういった高年齢なユーザーさんがご存命な時はいいのですが、もしお亡くなりになったら所有しているオーディオ機材がどうなるのかってハナシになりました。
「そういうのポックリジャンクって言うんですよ~」って教えてくれました。
「え?何ですか・・・ソレ?」

大切にコレクションされていた数々のオーディオ機材も所有者以外の人からすれば、結構ジャマモノ扱いされるようでオーナーが存命な時はその機材の用途や価値を解って所有されているモノも家族からすればなんの為に使うものかすら解らない無用の長物以外の何モノでもナイみたいな意味で使われるようです。
ポックリジャンク = 所有者のオーナーがポックリ亡くなった後に残されたものは、家族からすれば全てジャンク という意味のようです。
ん~これは・・・、オーディオ機器だけでなくレコードを好きにも該当するコトだな~って思いました。
今までこのブログでもレコードが好きな人の間では、そのコレクションはなかなか家族の理解を得るのが難しいってコトを書いてきたのですが、もし自分が死んじゃっていなくなれば残されたレコードってどうなるんだろうって思うんですよね。
よくお客さんの間では、「好きなレコードは墓場まで持っていくぜ!」みたいなコトを聞くんですが現実問題どうなんだろうって。
自分が、大切にしていたレコードも数枚であればず~っと家族が受け継いでくれるかもしれないけど、何千枚もあれば実際問題として所有し続けるのって難しいですよね~。
そういえば、ナンかの本で書いていたんだけど、レコードマニアの人が亡くなると「彼のコレクションを形見として引き受けたい」と言ってその友達という人が何人も自宅に訪れてきてごっそりレコードを持って帰るみたいなエピソードを読んだコトがあります。
当然、残されたご家族はレコードの価値なんて全くわかりません。
しかも、レコードマニアってレアで高額なレコードであればあるホド、ウシロメタイ気持ちもあってか家族にはその価格を言いませんからね~。なおさらそのコレクションの価値がどれくらいのモノなのかって解りませんよ。
本にも書いてあった様に「私にはその価値が解らないので、主人のコレクションを形見として引き受けてくれるのなら、どうぞ」っていうなるんでしょうね。
ナンて言うか、自分の死んだ後のコトを考えてもしかたないんだけど、コレってコレクションをする人の間ではやっぱり自分の思う通りにしたいって気持ちもありますよね。
オイラだったら、もし自分が死んじゃったら出来るだけ、コレクションを高額な金額で処分してそのイクラかのお金を家族に渡してあげたいって思います。

実は、以前、オーナーが亡くなったコレクションを買い取りしたコトがあります。
その買い取りのハナシは、知人経由でオイラの店に伝わってきたのだけど、はじめにレコードの買い取り処分をお願いしたいって聞いてから亡くなったご主人の趣味のコレクションを奥さんが気持ち的に整理できなかったという理由で3年くらいたってから査定をするって言う風に時間がかかりました。
内容的には、レコード自体は3000枚くらいあったのですが、ウチのお店で扱うジャンルや12インチシングルがあまりなかったので200枚くらいしか査定対象にならなかったのですけどね。
全部見たコレクションの内容は、80年代から90年代のROCK, POPS, SOULのアルバムがほとんどでした。
オイラは査定しなかったけど、あえて査定額をつけるとしたら1枚10円くらいでしょう。
奥さんはそのオーナー亡きコレクションを維持する為に月3~4万円程のレンタル倉庫を借りて3年間保管し続けていたそうですが、経済的にも負担になってきたので整理したいと言っていました。
残されたレコードの中古レコード的価値は、1枚10円として3000枚で3万円、そのレコードを維持する為に費やした費用は3年間で100万円以上・・・。
決してお金とかで割り切れるハナシではナイのですが当時、その奥さんと話していてナンダか複雑な気持ちになりました。
今回の「ポックリジャンク」のハナシを聞いてこのコトを思い出しました。


まぁ~オイラが死んだら、「オイラのコレクションは全てnext.で売ってくれ」って相棒の買い付け人Nには言ってますので、店頭にゴッソリ並びますよ~。
実際は、もう既にイイタイトルはnext.で売ってしまっているのでたいしたモノはナイんですけどね~。
というか、「ゴミレコばっかりなのでイラナイよ!」って言われるかもしれません・・・それはそれでちょっとヘコみますね・・・orz
しかし、「ポックリジャンク」ってうまいコト、言い当てていますね~。
オーディオやレコードに限らず、何らかのコレクションをしている人は、本人が亡くなった後は全てポックリジャンクになるような気がしますけどね。
ん~ナンか複雑な気持ちがします・・・w

つい先日も、古着や不用品を集めて販売するボランティア団体のトコロにサルバトール・ダリのオリジナル版画が持ち込まれたってニュースになっていました。
その版画も当初は、ガラクタ扱いされていたって書いていました。
このニュースも見る人が見たら、価値あるモノでもそれ以外の人が見ればジャンクになるっていうのを物語っていますね~。



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