渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:渋谷レコード店日記

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以前、2回続けてこんなエピソードをこのブログで書きました。
副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ (前編)
副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ (後編)

上記の記事を読んで先日、ご来店していただいたお客さんから
「実際、個人で副業としてレコードを売って儲かりますか?」
ってご質問を受けました。

レコード好きにな人にとって、好きなレコードを販売するコトで多少なりとも儲けるコトが出来ればラッキー的な気持ちになる・・・って言うのは、ありますよね〜確かに・・・。
以前の副業のエピソードでも書きましたが、今だとヤフオクとかメルカリとか個人の人がカンタンにモノを販売できるチャンネルっていうのが、複数ありますからね。
上手くにやれば、稼ぐコトは出来かもしれませんね。
この「レコードせどり」は、果たして儲かるのか・・・つまるトコロそこが知りたいっていう質問だと思います。
ちょっとGoogleで「レコード せどり」で検索して調べて見ました。

あ〜イロイロなコトが書いていますね。
レコードせどりは儲からない!
レコードせどりが熱い!
レコードせどりは稼げる?
レコードせどりはおいしい!

「レコードのせどりは、儲かる!」っていう記事と「レコードのせどりは、儲からない!」っていう記事が賛否両論でひしめき合ってますね〜笑
「レコードのせどりは儲かるのか、儲からないのか、一体どっちなんだ・・・?」っていうカンジです。
一応、レコード販売歴20年以上の、プロのレコード屋のオイラが、上記の記事を読んでも、レコードのせどりが儲かるのか、儲からないのか解りません・・・笑
上記のレコードせどりに関する記事を書いている人たちは、オイラほどレコードの販売キャリアがある人はイナイと思いますよ。
そんなオイラがレコードせどりで儲かるのか儲からないのかわからナイんですから、ニワカでレコード販売している人に「レコードせどりは儲かる!」って言われても「ホントかよ?」ってカンジでイマイチ、確証が持てません・・・笑
それにせどりで仕入れたレコードを販売して儲けるっていうのも月にナン円の売上があったら「儲かった!」っていうのも個人それぞれなんでナニをもってして儲かる or 儲からない の区別がちょっと出来ないですよね。
ま〜でも、どうなんだろ・・・オイラ的には、1年365日24時間ずっとレコードをお客さんに買ってもらえるにはどうすればイイのかってコトをNext Recordsをはじめた2000年から20年間ぶっ通しで考え続けていたワケですが、今でも「こうすればレコードが売れる!」「この方法を実行すればレコードは、儲かる!」っていう必勝のパターンっていうのを見つけるコトが出来ていません。
タブン、今後永遠にそんな「レコードで稼ぐ必勝法」なんて見つからないって思っています。
カンタンにいうと「日々、努力あるのみっ!」ってコトかもしれません・・・個人的には「根性論」とか好きではナイですが、イロイロなヤリ方を試して改善していくってコトの繰り返しだと思います。

みんなが欲しがるレアなレコードを仕入れてソレを1円でヤフオクで出品すれば、ある程度の金額に上がって、ヤフオクの相場的な落札金額になるとは思います。
当然、ソコで「利益・儲け」を出すには、そのレア盤をいくらで仕入れるかですよね。
当たり前ですが、落札金額よりも仕入れ値が高くなっちゃえば赤字ですので儲けるドコロのハナシではなくなります。
ま〜実際に、落札価格が1万円を超える様なレア盤が、1000円とか2000円とかで手に入れるコトが出来るのか・・・ってどうでしょう?
もうホント、奇跡的にフリーマーケットとかリサイクルショップとかでそのレコードの価値が解らない人やお店でそのレア盤を手に入れるコトが出来て、ヤフオクに出品して1万円で売れたら相応な利益が得られますが、そのラッキーは次も続くのか・・・。
1回限りの「お小遣い稼ぎ」ならイケると思いますよ。
だけど、レコードせどりで稼ぐっていうのは、1回だけのラッキーではなく毎月安定的に数万円の儲けを得たいっていうコトだと思うんです。
再現性がないビジネスは継続が困難だと思うのでなかなか難しいかもしれません。
ヤフオクやメルカリといった市場で継続的にレコードを販売していくってコトを考えたら、レア盤メインは現実的にはムリなので比較的仕入れやすい、手に入れやすいレコードをせどりするコトになると思います。
個人の人が、仕入先をフリーマーケットや町の中古レコード屋なんかを本業のシゴトの合間の時間を使って巡って仕入れるっていうのが、現実的にやりやすい方法かもしれません。
この方法は、比較的安価にレコードを仕入れるコトは出来るけど、ヤフオクやメルカリといったマーケットには同じレコードが出品されているので価格は安くないと売れにくいですよね・・・となると1枚のレコードを販売して得られる利益は、ガクッと下がって数百円とか、ウマく行って数千円ってなると思います。
フリマアプリの比較的売りやすいレコード販売価格のレンジをみると数百円〜1000円とか2000円くらいのようです。
出品、取引、出荷の手間のコトまで考えると販売価格が数百円だと割に合わないので、副業といえどもビジネスとして継続的に利益を得るには現実的には数百円で仕入れて、1000円以上で販売するコトが出来るタイトルに絞られるような気がします。
仕入れのためにアチラコチラを巡ってレコードを掘る作業まで込みにして利益を得るとなると、それほど旨みのあるビジネスではナイのかもしれません。

1点モノの中古レコードのせどりで儲けるのは、やっぱりそれなりの苦労が必要なのかもしれませんね。
だけど、のちのちレアになるのが確実な新譜のレコードでせどりをするんだったら・・・って考えるとまた違ったヤリ方があるのかもしれません。
ま〜だけど限定プレスのレコードのリリースがあっても「おひとり様1枚限り」っていうシバリもありますからね。
複数枚手に入れたかったら、家族、親戚、友人を総動員しないとイケないですね〜笑

SAX MACHINE / SAX IT UP (JUNGLE LOVE)
SAX MACHINE / SAX IT UP (JUNGLE LOVE) の試聴
next recordsのサイトでSAX MACHINEのレコードを探してみる

ココまで書いてきてレコード販売歴20年以上のリアル・レコード店主のオイラがアドバイス的に言えるコトは・・・
「レコードせどりが儲かるか、儲からないかは、ソレをやる人の努力次第っ!」って結論です。
もし、オイラがレコード店主ではなくってフツーに会社員だったとして副業としてレコードを販売するコトで儲けを得たいって思ったらどうするかな・・・。
「副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ」の時に書いたようなパターンを現代風にアレンジして、よく行くレコード店でネット通販とかウマく出来ていないレコード店にくい込んで、WEBサイトを立ち上げてソコで販売させてもらって売上に応じたロイヤリティを得るヤリ方をするかなぁ。
必要な在庫も抱えなくてイイし、自分で仕入れもしなくてもイイし・・・。お店の在庫管理も出来ますよっ!ってやれば、困っているレコード店であれば比較的応じてもらえるかも?
意外と、小さなショップは困っているみたいですよ、在庫管理とかネット販売とか・・・ソレにこのビジネスモデルはレコード店に限らず、他の業種でも応用が出来るのでウマく営業すればイイ稼ぎが出来るかもしれません。


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visionary_freemysoul

こんなニュースを読みました。
「世界に2社しかないアナログ原盤の原料最大手が火災で全焼、レコード業界に波紋」

アナログ・レコードの製造工程を知らない人には、ナンのコトやらサッパリ理解出来ない内容のニュースに見えますね・・・。
確かにレコードを買ったり聴いたり、コレクションが趣味な人でも「レコードがどうやって作られているのか」っていうトコロまで知っている人はそんなに多くないですしね・・・。
どういった内容のニュースなのかってコトを解説します。
今現在、ちょっと話題になっているこのアイテムを見てください。
『大人の科学マガジン』でアナログレコードを自作できるカッティングマシン組立キット「トイ・レコードメーカー」発売
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コレ何かというと、レコードの音溝を彫る機械なんですよ。
「音溝を彫る」という表現よりもココは、業界っぽくいうと「音溝を切る」ってイイの方のがピッタリかもしれません。
なので、この機械のコトを「カッティングマシン」って呼びます。
上記の小さなカッティングマシンは、個人でレコードを作って楽しむモノなので簡易的なモノですが、本格的なカッティングマシンも原理としては同じです。
で、本格的なのがコレです。
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かなりゴツい機械ですが、見た目もちょっとターンテーブルみ見えますね。
この画像の左側にレコードっぽいモノが載っているのが見えますが、コレがラッカー盤というモノです。
ミュージシャンが、曲をレコーディングしたモノをCDとか記録媒体に保存するじゃないですか。
この時点ではレコードのカタチになっていないですが、カンタンにいうと録音された記録媒体を再生してその伝わる音を振動に変えて音溝を切るという原理でレコードの音溝が作られるワケです。
はじめて音溝が作られる盤っていうのがラッカー盤なのです。
ラッカー盤は、平面の薄いアルミ板の上に特殊な樹脂(ニトロセルロースラッカー)が塗布されたモノで、表面は傷が付きやすい柔らかいモノなんです。

カッティングマシンでラッカー盤に音が切られる様子は、このタモリ倶楽部の動画が解りやすいですよ。

タモリ倶楽部 / アナログレコード工場(東洋化成)訪問
8分くらいの箇所です。

このラッカー盤を製造している工場が、火事で全焼した・・・っていうニュースなんです。
ニュースにも書いていますが、ラッカー盤を作っている工場っていうのは世界で2社しかありません。
その2社は、アメリカと日本にあります。
しかも、そのほとんどのシェアを占めていたアメリカの工場が全焼したんですよ。
アナログレコードを作る上でこのラッカー盤とカッティングマシンがナイと音楽を音溝化するコトが出来ないんですよね。
代替が出来ない必需品なワケです。
近頃のアナログレコード・ブームで、新譜のレコードがかなりたくさん作られています。
アナログレコードの製造が出来る工場自体もそんなに多くはナイのですが、レコード人気でタブン、今はドコの工場もフル稼働状態だと思います。
だけど、レコード盤の一番はじめの元になるラッカー盤がナイとレコードのプレスの型が作れないワケです。
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以下引用
「すべてのレコード工場、バンド、レーベル、マスタリングエンジニア、めっき工場など、レコード生産にラッカー盤を使用している者すべてに直接的な影響を及ぼすでしょう」
「ほぼ40年にわたる経験から言うと、レコード業界全体は非常に回復力があり、優秀な人材が集まっています。互いに連携して、この問題を解決する方法を見つけ出すでしょう。もうすでに解決策の模索は始まっています」
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ま〜だけど最後には、楽観的なコメントもしていますが・・・。
イヤ〜でもタブン、コレはリリースのスケジュールにも大きく影響するような気がします。
ラッカー盤を作るコトが出来る日本の工場の方も増産体制で対応していくとは思いますが、ソレホド多くのシェアがない工場だったようなので世界中でリリースされるレコードのラッカー盤の製造のすべてをまかなうコトが出来るのかな・・・ってちょっと思います。
今後、もしかして新譜のリリースが延期されたり、リリース自体が見送られたり・・・ってコトももしかして起きるのかもしれません。

VISIONARY / FREE MY SOUL
VISIONARY / FREE MY SOUL の試聴
next recordsのサイトでVISIONARYのレコードを探してみる

先に紹介した、「タモリ倶楽部 / アナログレコード工場(東洋化成)訪問」の動画は過去に何度も見たコトがあって今回久しぶりに見直したのですが、相変わらず面白いですね、というか興味がソソられるっ!
ちなみにタモリ倶楽部でもやっていましたが、ラッカー盤は音溝を切ったそのラッカー盤自体ですぐに再生がして聴くコトが出来ます。
実際に聴いた人のハナシでは、このラッカー盤で再生した音っていうのが、メチャイイ音してたっ!って言ってました。
だけど、元が柔らかい素材なので、聴けば聴くホド、音溝が劣化していくのでいい音の状態を保つには「聴かない」のが一番イイ・・っていうコトになる・・・。
なんともはや・・・アナログレコードの儚さよ・・・。

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そういえば、「レコード 副業」でGoogle検索した時に上位表示を目指そうっ!なんて前回の記事に書きましたが、あ〜上がっていますね。2020年2月14日の時点で2番目に表示されています。
レコード 副業 で検索した時の結果はコチラ

意外とカンタンに上位表示ができたトコロをみるとタブン、それほど副業でレコードを売って稼ぐコトに言及している人は多くないんでしょうね・・・タブン調べる人は多くなさそう・・・?

前回書いた友人のレコード店の通販部門をオイラが受け持つという方法は、スタートした初月から大盛況でした。
馴染みのないデータベースソフトを使って各レコードのデータ入力してソレをプリントアウトしてコンビニでコピーして、通販カタログを作ったりと結構煩雑で手間もかかりましたが、成果としては充分見合うものでした。
はじめに出した音楽雑誌の広告が、かなり当たったみたいです。
音楽雑誌の白黒ページで横15cm 縦8cmくらいのめちゃ小さい広告欄に
「無料で通販リストを配布しています!」
って書いてソコに通販リストにのっているレコードのタイトルをギュウギュウに詰め込んで掲載したんですよね。メチャメチャ小さい文字サイズで・・・。
その音楽雑誌には他のレコード店も広告を出稿していましたが、だいたいレアなレコードのジャケットを5枚ほど掲載するっていうのが主流だったんですよね。
でも、ジャケ写はスペースをとるので文字だけでにしてソコにレアなタイトルの文字だけを掲載するっていう方法をとりました。
この広告自体が簡易通販カタログみたいな体裁にしたんですよね。
1990年代の後半ころは、音楽雑誌での曲の紹介やミックステープでDJ〇〇がこんな曲をプレイしたっ!っていう情報はあってもそのレコードは既に廃盤で入手出来ない状況でしたからね。
「そのレコードを欲しいっ!」ていう強烈な欲求があっても、レコード店に行っても売ってないワケですよ。
で、オイラが出した広告にはその欲しいレコードを「販売しています!」って書いたもんだから、雑誌が発売されるやいなや問い合わせや注文が殺到したんですよね。
その広告を見てレコードを買ってくれた人に数百枚のレコードが載っている本番の通販リスト同封して発送すると更に注文があるみたいなサイクルになったんですよね。

オイラも本業の仕事の合間での通販リスト制作だったので、当初は2ヶ月に1回くらいのペースで通販リストを作る予定をしていたのですが、あまりにも売れるものだから友人のお店からは「毎月やってくれっ!頼むっ!」って依頼されて毎月期間を決めて販売するっていうやり方にしたんですよね。
あの頃、東京のレコード店では人気のレコードやレア盤は普段店頭には出さないで、
「◯月◯日に放出します!」
みたいなカンジでイベント的に人気のレコードを店頭で販売するっていうコトをしていたんですよね。
「放出」ってワードは今みると結構懐かしいですね〜(笑)
で、その東京のリアル店舗の放出のビジネスモデルを通販リストで再現しようっていうや方法を取り入れました。
お客さんには、事前に売出し日前に通販リストを郵送して「◯月◯日正午より電話オーダー受け付けます!」ってヤッたワケです。
この方法も大当たりしました・・・。もうホントに注文の電話がジャンジャンかかってくるワケです。
当然、自宅で注文を受けているので電話回線は1本しかないのですが・・・(笑)
大体、1人のお客さんの対応で最低でも10分とかかかるんですよ。でもその対応の裏では、他のお客さんはず〜っと電話は「話し中」になって次々とお目当てのレコードは売り切れていくという状況にヤキモキしている・・・みたいなカンジになっていました。
タブン、「このレコード買おうかな〜どうしようかな〜」なんて悩んでいると売り切れてしまうっていうひっ迫した心理状況が更に拍車をかけたのかもしれませんね。

こんなカンジでレコードの通販を副業でやっていたわけですが、本業の会社員の給料よりも副業のレコード販売のほうが稼ぎが大きくなっていったんですよね。
売上が大きくハネたのにはもう1つの理由がありました。
お店から預かって販売を任されたレコードの売上は、◯%のロイヤリティがオイラの取り分になるのですが、オイラの個人のレコードも販売して良いという条件を取り付けて自分のレコードもその通販リストで販売したんですよ。
トーゼン、通販リストを毎日入力しているので全然知らないレコードでも「コレは◯円で売れる」っていう知識が情報として入ってくるワケです。
例えば、趣味のレコード店巡りをしている最中に通販リストでは、3000円でソッコー売れるレコードが、他のお店で800円で売っていたら・・・トーゼン、そのレコードを買って通販リストで販売しますよね。
いわゆる「せどり」ってヤツですね。
あの当時は、「せどり」っていうコトバは一般では使われていませんでしたケドね。
ま〜海外に買い付けに行ってレコードを仕入れて販売するっていうコト自体、一種のせどりみたいなものなので中古レコードの販売においては基本のビジネスモデルです。
この自分で仕入れたレコードを販売ルートに載せるコトが出来たっていうのは、利益の拡大になりました。
結局、レコードの仕入れのために海外までレコードを買いに行くようになるのですが・・・。

この副業でレコードの通販をやって稼いだ儲けは、一切使わずに蓄財したんですよね。
その時の資金が、レコード店開業に繋がったみたいなカンジですね。

JERRY CARR / THIS MUST BE HEAVEN
JERRY CARR / THIS MUST BE HEAVEN の試聴
next recordsのサイトでJERRY CARRのレコードを探してみる

時々、「自分もレコード店をはじめたいんですっ!」みたいなハナシをお客さんから聞くコトがあります。
ま〜今回のエピソードは、もしかしたらそういった想いを抱いている人にしたらちょっと夢のあるハナシなのかもしれません・・・?(笑)
だけど、今当時を振り返ってみれば、あの時代に、あのタイミングだったから出来たコトなんだと思います。
また、オイラと友人のお店とで交わされた条件もお互いにとってリスクを最小限にして出来たビジネスだった・・・っていうのもありますね。
それに、完全に狙って出来たってコトではナイんですよ、ホント偶然のタイミングでしかもそれが、絶妙にマッチングしたみたいなカンジだと思います。
ん〜しかし・・・好きなレコードを売るコトで副業として利益を得てるコトが出来るっていうのは、レコード好きにとってはちょっと興味のある副業なのかもしれませんね・・・。
ウマく出来るかどうかは、わからないケド・・・。
だけど、オイラが副業でレコードを販売していた時と違って今は、個人が小さなビジネスを立ち上げるってコトに関してはかなり、参入のハードルは低くなっているコトは事実ですよね。
ダメ元でも、ヤッてみるのもイイかも・・・?


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このブログでも書いたコトがありますが、当店では数年前から海外へもレコードの通販を行っています。
で、昨年くらいからその海外へレコードを送る量が結構増えてきました。
ま〜いわゆる海外でのレコード人気のムーブメントっヤツです。
というわけで、ホボ、毎日海外発送分のレコードを郵便局へせっせと持ち込んで発送しているワケです。

主に海外へのレコードの発送にはeパケットというスモールパケット(小包)での発送とEMS(エキスプレス・メール・サービス)との2つの方法で発送しています。
この2つの発送方法は、eパケットが到着までにちょっと日数がかかるけど料金が安いっていう郵送で、EMSは宅配便の国際郵便版みたいなサービスで要所要所でバーコードによる荷物の追跡記録が行われてeパケットよりも到着日数が早いという郵送方法です。
サービス的には eパケット<EMS というカンジなイメージですね。
しかしながら、どういうワケか追跡記録がちゃんとされてスピーディ&セーフティに荷受けさんへ荷物が届くハズ!という郵送サービスであるEMSで送ったレコードが、時々戻ってくるコトがあります。
送ったレコードが戻っくる時は、ナンの予兆もなく突然、nextに戻っく来るワケですが、戻ってきた時にはその返送された理由っていうのが記載されているんですが、その理由が・・・
「荷受人が期日までに荷物を受けとらなかった」
っていうコトが書かれています。
で、配送伝票の番号を郵便局のホームページへ入力して調べてみるとオイラが発送した日からお客さんの国まで、5〜6日で到着しているのがキッチリ記録されています。
更に何月何日に「配送先住所のお客さんのトコロへ届けに行ったが、不在のために持ち帰り」ってコトまでちゃんと記録されています。
その後、10日間とかず〜っとナンの動きもなくって、「荷受人より再配達依頼がないため返送」って記録が表示されて、その数日後にnextに返送されてくる・・・みたいな状況になっているワケです。
で、注文してくれたお客さんに「あなたが期日まで荷物を受け取らなかったって理由で送ったレコードが戻ってきましたよ!」って連絡するワケですよ。
その時に荷物の状況が記録されている郵便局のHPと返送されてきた荷物本体の画像も一緒に添付してメールしています。
お客さんの言い分では、「荷物が届いたのを知らなかった!」的な内容の返事が返ってくるのですが、「じゃあ、再度もう一度送ってくれ」ってなります。
当方としては、再送付するのは全然、構わないんだケド、再送付のための送料を払ってください・・・ってなります。
すると、「ナンで、また送料を払わなきゃイケないんだ?」ってこの部分で時々、モメるんですよね〜。
「イヤイヤ、あなたが期日までに荷物を受け取らなかったから返送されたんですよ」ってその事情を説明するのですが、お客さんは、「そもそも荷物が届いているコト事態しらなかった」っていうワケですよ。

宅配便とかでは、配送業者さんが荷物を荷受人に届けた際に、留守だった場合は「不在票」って言うのをポストへ残して、その不在票に書いてある連絡先に荷物の番号を伝えて「何月何日に再配達して欲しい」っていう依頼をすれば、希望の日時に受け取りが出来るっていう感覚で我々は思っているのですが、コレはあくまで日本での宅配便での習慣なのかもしれません。
お届け先の国によって、ちゃんと再配達依頼の不在票を自宅のポストへ残してくれる場合もあれば、1回届けに行った時に不在だった場合は、荷受人がナンらかのアクションをしないと期限がきたら無常にも返送されるという場合があるようです。
もうホント、手厚いサービスをしてくれる国もあるし、ぞんざいな扱いの国もある・・・みたいです。
だけど、送ったコチラ側は、その国の郵便事情なんて全く解らないので、送った荷物は配送先住所に届けに行ったけど不在だったからその国の業者は持ち帰った、その後、期日までに受け取り依頼がないから荷送り先へお繰り返したって事実だけしかわかりません。
大切なレコードで、郵便事故になったら困るから荷物の追跡が出来て保証もついている郵送料の高額なEMSで荷物を発送したにも関わらず、受け取りのサインが必要なコトで、不在のため受け取れず、ナンらかの理由で再配達されず返送されてしまう・・・良かれと思ってやったことが裏目になる的なカンジ・・・。
今まで相当数のレコードを海外へ発送してきましたが、ナンらかの理由で返送されてくるレコードの割合は、安価なeパケットでの発送よりもEMSで送った方が多いんですよ。
ま〜ほとんどの場合は、ちゃんと受け取ってもらえるのですが、このひと月だけで、なぜか4件もEMSで送った荷物が返送されてきました・・・。しかも国もバラバラ・・・。
事情を説明したメールを送って、スンナリ再送付分の送料を払って貰える場合もあるのですが、なかなか納得してもらず、その送料の負担の対応で結構、モメてゲンナリするコトも・・・まぁ〜オイラが英語でのやり取りが下手クソなコトもありますが・・・(笑)

海外のお客さんの方から時々、「荷物が届かないんだケド・・・」返送される前に問い合わせがあるったりもします。
で、郵便局のHPで荷物の所在を追跡してみると、案の定「不在の為に持ち帰り、保管中」と記録されています。
「荷物はすでにあなたの国に到着していて、配達に訪れたケド不在だったので保管しているようなので地元の郵便局に問い合わせをしてください」って返事をすると
「地元の郵便局ってドコに連絡すればイイの?」って訊かれたコトがあります・・・って、そんなのオイラには分かるハズないっすよ。
国によっては郵便サービスを民間企業が請け負っている場合もあるようなので、「地元の郵便局」自体がナイのかもしれません。

RHYTHM SECTION feat. SUNDAY / THRILL ME
RHYTHM SECTION feat. SUNDAY / THRILL MEの試聴
next recordsのサイトでRHYTHM SECTIONのレコードを探してみる

そういう時は、日本郵便へ「調査依頼」って書類を書いて提出すると相手国へ連絡して荷物がすぐにお客さんのトコロへ届いたりする場合があります。
で、日本郵便の職員さんに「この調査依頼ってどういう手段で相手国へ連絡するんですか?」って訊くと
「各国の郵便問い合わせ機関へFAXを送ります。」
「FAX・・・」って。


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お店に来てくれたお客さんから聴いたハナシです。
シゴトの関係で、地方都市に出向いた際に空き時間があったのでその街のレコード店に立ち寄って数枚のレコードを購入したそうです。
で、出先でのシゴトも終えて帰宅後、購入したレコードを聴こうと盤を取り出したトコロ・・・キズだらけだった。
「イヤ〜もう、細かいキズが全体的にあって、聴くとず〜っとチリチリなってるんですよ・・・」とちょっと憤慨している様子でした。
「それはキツイですね〜購入する時に検盤しなかったのですか?」ってオイラが訊くと「しなかったです。」という返事。
「中古レコードを買う時は、絶対に検盤した方がイイですよ。」ナンてハナシをしました。

ま〜オイラもレコード店主であると同時に1人のレコード好きでもあるのですが、中古レコードを購入する際は、どんなお店であろうとも必ず検盤するようにしています。
先のお客さんとのハナシでも検盤しておけば、防ぐコトが出来たハナシですからね。
しかし、意外なのですが中古レコードを購入する際に「検盤しないで購入する」って人が結構多いなぁ・・・っていうコトは、カンジているんですよね。
当たり前のハナシですが、新譜のレコードは誰にも使われていない新品なので検盤する必要がナイのですが、中古レコードは前の持ち主の使用状況によって大きくレコード盤のコンディションが変わってきます。
同じ曲のレコードでも中古レコードとなると、ひとつも同じ盤質のレコードなんて存在しないワケです。
そうなると、超ピカピカなきれいな盤もあれば、ズタズタにキズが入った盤もあったりします。
どんな人でもキレイなレコードを絶対に購入したいって思うでしょう。
だけど、中古レコードを購入する時は検盤をしない・・・っていうのはナンかちょっと矛盾しているというか・・・。
「ナンでレコード検盤しなかったの?」って訊くとタブン、コレといった明確な理由なんてナイような気がするんですよね。
「オレはレコードは、検盤しない主義だ」って人なんていないでしょ〜(笑)
検盤している時間がなかったとか、メンドーだとか・・・とかが理由じゃないかな・・・。
でも、中古レコードは購入する時、「絶対に検盤したほうがイイっ!」って思うのです。

ウチの店でも仕入れたレコードを商品化する時は、コンディションチェックには細心の注意をはらうようにしています。
仕入れた時に盤質チェック、商品化の際にレコード盤をクリーニングする時に盤質チェック、商品をデータベース化する際に盤質チェックしてグレーディングを行うというカンジで、1枚のレコードが店頭に並ぶ前に都度3回の盤質チェックが行われています。
でも、レコードの盤質チェックを3回行っているからと言って、「キレイなレコードがある」というワケでは決してナイんですよ。
盤質チェックっというのは、正確なグレーディングするために行っているワケなので、盤面にキズが入っているレコードには、「キズあり」って記載するためにチェックしているんです。
なので、上で書いたお客さんとのハナシでも、購入したレコード店が「盤面にキズあり」のグレーディングをしていたら、それは正当な盤質であるってコトになります。

とりあえず「ゴールドマイン・グレーディング(Goldmine Grading Guide)」っていうのが、世界標準の中古レコードの盤質評価の基準になっているのですが、実際はレコードの盤質は、そのお店独自の評価に依る部分が大きいって思うんですよね。
また、お店側の評価と同じように購入する人の方でも、「ナニがOKで、ナニがダメか」っていう部分もあると思うんですよ。
多少、チリチリとノイズ音がしても古いレコード独特の趣って感じる人もいれば、音には全く影響のないインナースリーブとの微かなスレでも「絶対にダメ」って人もいます。
お客さんの中古レコードのOK or NGの基準は、お店側では解らないのでやっぱり実際の盤を見てもらって判断していただければ・・・って個人的には思うんですよね。
コレね〜レコード盤の状態だけでなく、ジャケットの状態、レーベル面の状態、インナースリーブの状態という結構多岐にわたる部分にまで及ぶのでホント、OK or NGの判断は個人差があるんですよね。
アナログレコードっていうマニアックなアイテムだけにその人独特のコダワリが結構あるので例えば、レコード盤がキレイでもジャケットが少しでも気に入らない部分があるとNGっていう人もいれば、レーベルに大きな書き込みがあってもレコード盤がキレイであればOKっていう人もいたり・・・って風にその人のコダワリが反映されるんですよね。
ビジュアル・グレーディングとプレイ・グレーディングっていう評価の仕方もありますし・・・。

PETER JACQUES BAND / MIGHTY FINE
PETER JACQUES BAND / MIGHTY FINEの試聴
next recordsのサイトでPETER JACQUES BANDのレコードを探してみる

お店に出向いて購入する際にレコード盤を手にとって検盤してもらえればイイんですが、最近はネット通販が多いのウチのお店では盤質の評価は注意するようにしています。
例えば、少しキビシメにグレーディングするとかっていうカンジにしているんですケドね。
結局、お店のグレーディングとお客さんのグレーディングがある程度マッチしている・・・っていうコトが重要な気がします。
だけど、実際にショップに出向いてレコードを買う時は、絶対に検盤した方がイイですよっ!
 
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