渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:渋谷レコード店日記

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時々、お店に訪れていただいたお客さんから「ドコでレコードを買い付けるんですか?」って訊かれるコトがあります。
当ブログ「渋谷レコード店日記」を読み込んで頂いている人は既にご存知だと思いますがもう長い間、海外へ買い付けに出向いていません。
もう、オイラのパスポートも10年以上前に有効期限切れになっています・・・。
最後に海外へ買い付けに行ったのっていつなんだろう、ずいぶんと経つんじゃないかな・・・って思い、ちょっと調べてみるとこんな記事が見つかりました。
レコード入荷の日
10年前の2010年6月の記事ですね。
読み返してみたトコロ、東日本大震災の9ヶ月前なので結構、平和な時期だったようです。
画像からすると、海外から発送されたレコードがパンパンに詰められたダンボール10箱(約1200枚)が到着した時の実況のような書き方ですね。
自分で書いていて思うのもアレだけど、ちょっと懐かしいかも・・・(笑)
上記の記事では、レコードが入荷した日のコトをイロイロ書いていますケド、タブン・・・コレがnext. recordsとして最後の海外買い付けになったんじゃないかなって思います。

2010年の3月に近くの老朽化したオンボロアパートから今のシスコ坂の場所へ店を移転して再出発をしたのですが、色んな意味で当時は、かなり厳しい状況にあったのかも?ってその頃を振り返ると思ったりします。
当時は、そういった状況の真っただ中にいても気が付かなかったみたいですが、振り返ってみるとその時は気が付かなかったコトが今なら判るみたいなカンジでしょうね。
頻繁に海外に買い付けに出向いていた時は、やっぱりレコードがスゴい勢いで売れていたし、競合するレコード店も周辺にたくさんありましたしね。
2010年だともうCISCOはなかったし、他の大手のレコード店も規模縮小してたし、たくさんあった小さなレコード店もかなりなくなっている状態だったと思います。
そういった状況だったので、海外までレコードを買い付けに行く費用負担がキツかったのかもしれません。
2010年当時は、国内でのレコードの買い取りや海外のディーラーから欲しいタイトルだけを仕入れてお店の切り盛りをしていた状態だったと思います。
そんな状況だった2010年にナゼ、海外に買い付けに出向いたのか・・・って、上のブログを写真を見て、思い出しました。
この時、アメリカへ2人体制で買い付けに行ったんですよ。オイラだけ、留守番で・・・。
たまたま2人で買い付けに行けるタイミングあって、短期決戦で買い付けに行ったんですよね。
2010年のアメリカのレコード事情は相当お寒い状況だったのは、事実だけど2人体制だと短期間でもある程度の枚数が買えるんじゃないかってふまえて買い付けに行ったっていうカンジです。
1200枚のレコードが送られているトコロから買い付けは成功している様ですね。その時の記事からは、かなり高揚している様子が窺えます・・・自分で書いている文章だけど。
まさか、この時の買い付け最後の買い付けになるとは、思いもよりませんでしたケドね・・・。
だけど、この最後の買い付けのひとつ前の買い付けですら数年前になっていたはずだったので、状況を見越して海外への買い付けから国内での買い取りへ仕入れがシフトしつつある状況だったんでしょうね。

中古レコード買い付けの回想
2019年の8月に上記の記事を書いていますね。
で、今は入荷しているレコードのすべてが国内でのレコード買取と海外ディーラーからの仕入れとなっています。
どうですか?当店の品揃えは?
やっぱり気になるのは、その部分なんですよね。
レコードを購入していただけるお客さん側からすれば、ドコでそのレコードを仕入れようが、欲しいレコード & 探しているレコードがお店にあるか・・・っていうコトが課題ですからね。
言い換えると、海外にレコードを買い付けに行ってようが国内で買い取りしていようが、欲しいレコードがなければ買わないってコトですからね。
やっぱりレコード屋的には、ドコで仕入れようがお客さんのニーズに沿った品揃えをドレだけ出来るか・・・っていう部分が全てですからね。
幸いにも、2010年の最後の買い付けから現在に至るまで切れ目なく、ある一定のクォリティの仕入れが出来ているからレコード店を継続して営み続けてられている・・・ってコトなのかなって思ったりしています。

イヤ、だけど慢心せずコレからも必死のパッチで仕入れも販売も頑張っていかなきゃって、改めて思う次第であります。

CAROL DOUGLAS / MY SIMPLE HEART (NEW YORK DANCIN' REMIX)
CAROL DOUGLAS / MY SIMPLE HEART (NEW YORK DANCIN' REMIX) の試聴
next recordsのサイトでCAROL DOUGLASのレコードを探してみる

だけど、当店のような小さなレコード店でも日本全国からレコードの買い取り依頼を受けるコトが出来たり、海外からの多くのレコードを送ってもらったり出来るっていうのもホント、ネットや流通が発達したおかげだな・・・ってつくづく思います。
コレは逆にいえば、レコードをお購入するお客さん側もわざわざレコード店へ行かずとも、通勤電車に乗っている最中でもスマホで欲しいレコードをググってポチれば翌日には、手元に届くっていうのもそうですよね・・・。
もしかしたら今後、Amazon EchoやGoogle Homeなどのスマートスピーカを使って
「next recordsで〇〇の■■のレコードを買っておいて〜」って音声で買い物ができる日も近いかも・・・もしかしてもう出来る?


渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。


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以前、カンタンですがレコードにおけるプロモ盤について解説しました。
その時の記事は、コチラ
説明しよう、プロモ盤とは・・・。
シンプルに説明すると下記の通りです。
プロモ盤は、非売品のレコード
正規盤は、販売用のレコード

だけど、その時に下記のようなコトも書きました。

「本質は非売品なのか販売用なのかというその部分ではナイんですよ。」
レコードのコトを詳しくない人だと、単純に「一般に販売されていないレコードだから稀少性が高いんでしょ。」って思われがちなのですが、そうではナイ場合が多いのです。
確かに、有名なアーティストとかだと、曲は同じでもレコードのレーベルに記載している番号が正規盤と違うのでレアだっ!っていう価値基準もあるのは事実ですがそういうのてってホント、一部のレコードだけです。
「マト1のレコードが最上級にイイ!」っていう価値基準ですね。
例えば、BeatlesとかRolling Stonesだとかそういったアーティストの歴史的名盤とかの一部のタイトルのレコードだけだったりします。
ちなみに「マト1」(まとわん)っていうのは、「マトリクス1」の略語で書籍でいうところの「初版本」に近い意味です。
今回のプロモ盤の解説とは主旨が異なるので、詳しい解説は控えます。

next recordsでの取り扱っているような12インチシングルでは、「レコードの番号が違うからレアっ!」っていうのは、ありません。
基本的に、正規盤であってもプロモ盤であっても曲の内容が同じであれば、稀少性に差はありません。
正規盤の12インチシングルは、ピクチャージャケットが付いていて、プロモ盤は無地の穴開きジャケットだったりしてその違う部分に価値を見出したりするレコード店もあるとは思いますが、稀少性に関してはソレホド差はないと思います。
ソレよりも、正規盤とプロモ盤とで収録のバージョンが、違っていたりすると稀少性に差が出てきたりする場合が多いのです。

前回の記事でも書きましたが、正規盤に未収録のREMIXやバージョンがプロモ盤には収録されているっていう場合なんかは、プロモ盤の稀少性があがる場合が多いですね。
さらに、ソレがとてもイイMixだったとか、あの憧れのDJがそのMixをプレイしていたとか・・・そういった事情が絡むコトで市場のニーズが高まって、
「既に出回っているレコードの数<そのレコードを手に入れたい人の数」
というコトが起きると価格面にも反映されるというようなケースがよく起きます。
中古レコードに関しては、その曲がリリースされた当時の評価と現代の評価では違った評価がされるコトがよくあるのでこういったコトになったりします。
ホント、このケースは多いですよ・・・例えば、CMにその曲が使用されたとか、その曲がサンプリングされたとかの理由で評価が上がったとか・・・。
最近だと、Queenの映画が話題になったコトで元々、12インチシングル好きには人気だった曲のプロモ盤が、更にニーズが高まってレア度があがった・・・とか。

また、中古レコードにおいては、その曲が発表された時にめちゃヒットしたにも関わらず、ナンらかの事情によって正規盤がリリースされなかった場合なんかもレア化する場合もあります。
海外の有名なチャートであるBillboardのシングルチャートで、ベスト10に入った曲なら、シングル盤がリリースされているだろう・・・って思われがちですが、意外と正規盤がリリースされていないダレでも知っているメジャーな曲があったりします。
一般のレコード店の店頭に並ぶ正規盤は、リリースされなかったケド、プロモ盤だけリリースされた・・・みたいなケースです。
このケースは実は、結構多いんですよ。
80年代とかだと、7インチシングルの正規盤はリリースされたけど12インチシングルは、プロモ盤だけ・・・って場合も多いですね。
タブン、12インチシングルの特性でもある、ラジオやCLUBなんかでの商業的なDJプレイに利用されるためだけにプロモ盤がプレスされたっていうケースですね。
一般のリスナーは、7インチシングルを買って自宅で楽しんでください・・・みたいな区別がされているのかもしれません。

他には、UKやヨーロッパ各国で正規盤のリリースは、されたけどUS盤は、正規盤がリリースされなかった、プロモ盤だけリリースされたっていうケースもあります。
アメリカのアーティストで本国アメリカでヒットしたにも関わらず、US盤は正規盤未リリースというコトですね。
レコード会社的にナンらかの事情があったんでしょうかね・・・そういった裏の事情はよく判りませんが、とにかくプロモ盤だけプレスされて正規盤は作られなかった・・・っていうコトです。

DARYL HALL & JOHN OATES / PRIVATE EYES
DARYL HALL & JOHN OATES / PRIVATE EYESの試聴
next recordsのサイトでDARYL HALL & JOHN OATESのレコードを探してみる


今回、紹介しているHALL & OATES / PRIVATE EYESも「UK盤は、正規盤がリリースされたけど、US盤は、プロモ盤だけっ!」っていう12インチシングルです。
USプレスのプロモ盤は、かなり珍しいプロモ盤です。
ちなみにUK盤は、コレです。
darylhall_privateeyes_uk

UK盤の12インチもまぁまぁ珍しい12インチなのですが、US盤はもうホント、全然見かけません・・・。
紹介しているのは、12インチシングルなのですがアルバムと同じアートワークなのでちょっと勘違いしやすいですね。
アルバムのジャケットはこんなカンジです。
darylhall_privateeyes_lp

US プロモ盤12インチシングルはアルバムと全く同じバージョンです。いわゆる「アルバムバージョン」です。
UK 正規盤は、Re-mixed for the UKとクレジットされていてアルバムバージョンとはちょっとだけアレンジが違うREMIXとなっています。
UK盤のDARYL HALL & JOHN OATES / PRIVATE EYES(Re-mixed for the UK)の試聴はコチラ

「US プロモ盤はアルバムと同じバージョンだったらアルバムでイイんじゃない?」って思う人はアルバムでどうぞ・・・。
ちなみにこのUS PROMO12は、レコード盤に1曲だけ音溝がカッティングされています。
というコトは、音溝が比較的余裕を持ってゆったりと刻まれているというコトです。
トーゼン、アルバムは片面に5曲の音溝がカッティングされています。
コチラは、5曲収録するために12インチシングルよりも音溝が狭くなっています。
アナログレコードの構造上の特性で、音溝の幅が広いほど、広い音域で曲を録音するコトが可能という事情があります。
コレは、今回のプロモ盤の解説とは、主旨が違いますがアルバムよりも12インチシングルの方が、高音質で再生が可能なレコードというコトなんです。
以前、こんな記事を書きましたのでさらに深いトコロまで興味はあれば読んでみてください。

どうですか?プロモ盤ってナニなのか、どういったレコードなのかっていうコトはこの解説で解りますか?
ホントは、もっとさらに深掘りした解説も出来るのですが、理屈っぽくなるので、「プロモ盤ってナニ?」っていう最近レコードを聴き始めたから人からすると、「ナンだか面倒くさそう・・・」って思われそうなんですよね・・・。



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自粛も終わって通常運転中の東京 渋谷 next recordsです。
先日、閉店間際の19時半頃にご来店いただいたお客さんから
「撮影のディスプレイとしてレコードを10枚ぐらい購入したいんですケド、安いレコードってありますか?」って訊かれました。
ザンネンながら当店では1枚100円の激安レコードは、扱っていないので「安いレコードを売っているお店紹介しますよ〜」って渋谷のレコファンを紹介しました。
閉店時間もコロナの影響で、変則的になっているのでその場でPCで閉店時間を調べてあげようとGoogle検索すると、パッと目に入ったのが・・・
「レコファン」渋谷BEAM店が26年の歴史に幕、新型コロナの影響で営業が困難に
「えっ!マジかっ?」ってちょっとコトバを失いました・・・。
「レコファンの営業時間は20時までなので早く行った方がイイですよ〜」って本来の目的をお客さんにお伝えしましたが、上記のニュースサイトの見出しが気になって既に心ここにあらず状態でした。
お客さんがお店を出た後、レコファン閉店のニュースはアチラコチラで話題になっているようでした。
「RECOfan」渋谷店が閉店へ 24年の歴史に幕 ファン惜しむ声続々「掘り出し物の場所が」
RECOfan渋谷BEAM店、閉店へ

どうやら本当に閉店するようです・・・。
現在は、閉店へ向けて「閉店セール」を開催中となっています。
お店の規模こそ違いますが、正直ナンで?って思う気持ちがあります。
ニュースサイトの文面には、
-------------------
閉店の理由として、新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休業や、来店者数の減少により営業継続が困難であることを挙げている。
-------------------
と書いています。
新型コロナウィルス問題が起きる前までは、個人的な印象では、和モノブームや、シティポップブームなどの波に乗って結構、調子良さそうに思えたのですケドね。
最近だと、帯付きの日本盤も国内、海外ともに評価が上がって結構、人気のようでしたし・・・。
以前に、聞いたお客さんからのハナシでは、レコファンは大勢の外国人客で賑わっていたとか、外国人客がレコードを山のように積み上げて購入していた・・・など、景気の良いハナシを聞いていたのですケドね。
ま〜確かに、外国からのお客さんの熱量の高さは、当店でも相当アツかったのでアレだけの在庫を抱えるレコファンなら尚更だったのかもしれません。
ダケど、このコロナウィルスのまん延で、今年の1月ごろから、外国人客の来店が激減してきたのは当店でも実感していました。
もしかして、売上の内訳としてインバウンド消費の割合が高かったのかな・・・。
しかし、3月後半からの営業自粛は、多店舗展開しているお店や、大規模店にとってはかなりのダメージだったのかもしれません。
ニュースサイトでは、レコファンは「総在庫数30万点、店舗面積800平方メートルの大型店舗」と紹介されていました。
不動産屋のサイトでは、渋谷のテナント賃料の平均坪単価は、33,000円ほどのようです。
店舗面積が、800平方メートルだと約242坪となります、ソコへ坪単価をかけ合わせると・・・798万円・・・消費税を合わせると878万円・・・実際、コレが当てはまるかどうかは定かではありませんが、渋谷のBEAMビルでは1994年から営業しているとのコトなので、賃料はずいぶん違うとは思いますが、決して安い賃料ではナイと思います。
売上ダウンと重くのしかかってくる賃料負担、それに人件費や店舗維持費・・・4〜5月にかけては緊急事態宣言で営業自粛していたハズなのでホボ売上がナイ状態・・・コレは本当にキツかったのかもしれません。
お店の規模こそ違いますがソレは当店でも、同じだったのですが店舗の維持コストが全然低い上に、巣ごもり需要の影響でネット通販が、いつもより好調だったというコトもあり、世間的には最悪な状況下の中にあっても比較的ダメージは軽度だったんですよね。
レコードの販売をしている同業の知人にコロナ渦での売りゆきの状況を訊いてみると、ドコのお店もネット通販が前年同月比よりUPしたっていってました。
一方、レコファンのHPを見てみるとネット通販は、Amazonのマーケットプレイスを利用しているようで自社サイトによる通販は積極的に行っていないんですね。

Amazonは世界でイチバン売上のあるネット通販サイトなのは事実ですが、中古のレコードやCDが売りやすいサイトなのかといわれるとちょっと微妙です。
もし、レコファンが在庫している30万枚のCDやレコードをメチャ買い物のしやすいHPでネット通販サイトしていれば・・・さらに海外へも通販できたら・・・もしかしてコロナのダメージの直撃は避けられたのかな・・・ナンて、思いました。
他にも法人向けへの卸売りや海外への卸売、海外販売展開とかも出来ないかな・・・って。

20年前に渋谷でnext recordsの営業を始めた時には、レコファンは都内や首都圏近郊に何店舗もお店を展開していたのですが、現在は今回閉店する渋谷BEAM店と秋葉原 SEEKBASE バザール店の2店舗だけの営業になっていたんですね、全然、知りませんでした・・・。
確か、渋谷だけでも3店舗くらいレコファンありましたよ。
今回閉店する渋谷BEAM店はレコファンの旗艦店です。唯一残る秋葉原 SEEKBASE バザール店はタブン、イベント的な期間限定の出店だと思うんですよね、秋葉原 SEEKBASEは、nextにもSEEKBASEを運営しているJRの関連会社から「出店しませんか?」ってオファーありましたからね。

レコファンは、実店舗での営業をやめるだけで今後は通信販売を拡充し営業を続けていくようです。
Amazonのマーケットプレイスだけで営業を続けるのか、自サイトをイチから立ち上げて拡充するのかなど、判りませんがいずれにせよ、レコード好きな立場からすると、リアルのお店がなくなるのはやはり、ザンネンな気持ちです。

で、ホント、久しぶりにレコファンに行ってきました。
閉店セール中で、店内では50人くらいお客さんがいましたよ。
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しかし・・・以前にもまして在庫が増えているような気がします。
CDもレコードもモノスゴイ量です・・・まさにカオス状態。
サスガに30万枚の在庫はハンパなく圧巻のボリュームですっ!
コレだけのCD・レコードの数があれば時間をかけてエサ箱を掘りまくれば、「コレはっ!」っていうお宝が出てくるかもしれませんね。

MILES DAVIS / TIME AFTER TIME
MILES DAVIS / TIME AFTER TIMEの試聴
next recordsのサイトでMILES DAVISのレコードを探してみる

久しぶりに訪れたレコファンでは、30分ホド滞在したのですが、店員さんがコレでもか!ってカンジでガンガン品出ししていたので、タブン、溜まりに溜まった在庫のレコードがこれから怒涛のように店頭に並ぶようなカンジなのでしょうね。
現在のトコロ、具体的に閉店の日は未定のようですが、お店がなくなっちゃう前に行ってみるのもイイんじゃないでしょうか・・・。


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6月1日より渋谷での店舗営業を再開しているnext recordsです。
お世話になっています。
おかげさまで、ボチボチお店にもお客さんに来ていただけるようになりました。
前回のこのブログ記事でも書きましたが、やっぱり楽しいですね〜レコード店を運営するのは・・・。

で、お店の営業を再開したら当店へはじめてご来店いただいたお客さんからこんな質問をいただきました。
「あの〜プロモ盤って書いてあるんですが、コレってナンですか?」
お客さんの状況を訊いてみると、コロナ自粛の間にどうやら今まで気になっていた「レコードで音楽を聴いてみたい」っていうコトを実現したようで、自粛期間にプレーヤーと数枚のレコードを通販で手に入れたそうです。
で、好きな曲をググったトコロ、当店のWEBサイトに辿り着いていただいたらしく熱心に見ていただいたとのコトです。
当店のレコードの商品説明を読んでいると「PROMO 12」とか「US盤はPROMOのみのリリースです!」や「レアPROMO!」なんていうワードが多数出てきているのを見て
「プロモ盤?ナニそれ・・・レコードとどう違うの?」という疑問を持ったそうです。
当店のようにオリジナル盤とか12インチシングルとかっていうのは、最近レコードを購入し始めたような人からすれば、「オリジナル? 12インチシングル?」ってなるのかもしれませんね。
「プロモ盤」っていうのもそんなちょっと解りにくいワードになるのかもしれません。
というワケで、「プロモ盤ってナニ?」っていう人のために解りやすく説明してみようと思います。

プロモ盤とは・・・
レコード店でのコメントや表記で説明されるプロモ盤っていうのは、レコード本体のジャケットやレーベルに下記のように記載されています。
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PROMOTION COPY. NOT FOR SALE.
この記載のPROMOTION COPYという記載のPROMOTIONを略してPROMO(プロモ)のレコード、すなわち「プロモ盤」というワケです。
このPROMOTION COPY. NOT FOR SALE.の記載がナイレコードは通常、正規盤っていうワケです。
レコードによっては、PROMOTION ONLYとかDEMONSTRATION等の記載になっています。
上記のコトバをカンタンに訳すると「販促用・非売品」ってコトになります。
つまり、「プロモ盤」というのは、「販促用非売品のレコード」というコトになります。

正規盤とは・・・
あらたに正規盤ってワードも出てきましたが、通常「正規盤」って言い方は、意識して使うコトはナイと思います。
カンタンに説明すると正規盤っていうのは、レコード会社が販売用のためにリリースしたレコードのコトです。
そう、新品でリリースされた時期にフツーにレコード店の店頭に並んで販売されていたレコードのコトです。
なので、正規盤単体で見た時に「正規盤」というコトは特に意識するコトはなく、「プロモ盤」に対して「正規盤」っていう相対する表現として使用されるコトが多いです。
使用例としては、
「正規盤には、REMIXは未収録で、プロモ盤には収録されてるよ〜」ってカンジで使います。

■プロモ盤は、販促用非売品のレコード
■正規盤は、販売用のレコード

シンプルに説明すると上記のようになるのですが、本質は非売品なのか販売用なのかというその部分ではナイんですよ。
一般的に、プロモ盤も正規盤も内容が全く同じ出れば、価値もホトンド同じです。
が、しかし世の中には、プロモ盤と正規盤とで内容が違うレコードが多数存在します。
その説明の前に、前提としてどうして販売用のレコードである正規盤とは別に、プロモ盤という非売品のレコードが存在するのかという説明が必要となります。

プロモ盤とは、「PROMOTION ONLY. NOT FOR SALE.」という記載通り、プロモーション(販売促進/販促)用で非売品のレコードなんですよ。
例えばのハナシとして説明すると、アーティストがある曲を作るとします。
で、レコード会社は、その曲を販売しようと計画します。
だけど、その曲のレコードが、ホントに売れるのか、人気になるのか、評判はどうか、というコトが解りません。
売れるかどうか解らないのに何万枚も大量のレコードをプレスしちゃって売れなかったら不良在庫になりますよね。
なので、正規盤を発売する事前に、市場調査のために、プロモーション用のレコードを少しだけ作るのです。ソレがプロモ盤というワケです。
そのプロモ盤というのは、普通のレコード店の店頭には基本的に並ぶコトがありません。
なので、基本的にプロモ盤っていうのは、制作された時期にもよりますがお店での商品管理に使われるバーコードの記載がありません。
レコード会社が、ラジオ局やCLUB DJなどに「このレコードをプレイしてください、そしてその曲をプレイした時の評判を訊かせてください」っていう目的で無料で配布するのです。
で、レコード会社は、ラジオ局やDJ達のリクエストの状況や評判を集めてその曲を正式に販売するかしないか、どれくらいの枚数をプレスするのか等の判断するデータとして利用するワケです。

プロモ盤の目的というのは、基本的に上記のようになるのですが、レコードマニア的にはコレだけではナイっていう理由もあったりします。
例えば、プロモ盤には、いくつかのREMIXやバージョンを収録したりしてその中の人気のバージョンだけを正規盤に収録して発売したりするコトがあります。
つまり、プロモ盤には正規盤には未収録の収録されているっ!っていう状態になるコトがあります。
レコードが新譜としてリリースされた80年代とか90年代の当時は、こういったコトはソレホド、注目されるコトはありませんが、後年になって中古のレコードとして出回った時にプロモ盤にだけ収録されたバージョンが評価されたりすると希少性が高まる場合があります。
各レコードの事情にもよりますが、一般的に正規盤というのはプロモ盤よりも多く作られたりします。上記のような事情があったりするとプロモ盤の価値が正規盤よりもあがるというケースが度々あるんですよね。
結構、文章も長くなってきましたので、プロモ盤のメリットなんかのハナシはまた別の機会に書きたいと思います。

THOMPSON TWINS / (BIGGER AND BETTER) LIES
THOMPSON TWINS / (BIGGER AND BETTER) LIESの試聴
next recordsのサイトでTHOMPSON TWINSのレコードを探してみる

ホント、単純というかシンプルに「プロモ盤ってナンですか?」って訊かれて説明すると、「販売促進用の非売品のレコードですよ」というコトになります。
この説明だけだと、「あ〜そうなんですね。」となります。
だけど、収録のバージョンが違うとか、プロモ盤のほうが音がイイとか、正規盤が未リリースでプロモ盤しかナイとか・・・そういった様々な事情があったりするコトで同じ曲でも正規盤とプロモ盤の価値が変わってくるコトが解りにくくなっているのかもしれません。
実際、この「プロモ盤とは・・・」って解説を書き始めたら「あのコトも書かなきゃ、このコトも書かなきゃイケない・・・」ってプロモ盤の裏側にある様々な事情のコトを説明しないと本質の部分が理解しにくいかも・・・って思いました。
でもこういったコトを知るコトで、レコードの奥深さや趣きなんかを実感出来そうな気もするような・・・?


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jessevelz

2020年6月1日より、ようやくというか、やっと渋谷でお店の営業を再開出来るようになりました。
結局、臨時休業期間 55日間というありえない程の期間、実店舗の営業を休止していたということになりました。
イヤ〜しかし・・・長かった・・・振り返ってみれば、4月と5月の記憶があんまりないんですよね・・・。
ナンていうか、全然外出もしなかったし、記憶に残り様なメモリアルな出来事もなかったし・・・もう淡々と毎日が、過ぎ去っていくみたいなカンジで・・・。
覚えているコトと言ったら、いつも乗っている電車がガラガラだったりとか、マスクを持って出るのを忘れて何度か家に出戻ったりとか、渋谷がありえないくらいのゴーストタウン状態になったりとか・・・って、コロナ関係のコトばっかりです・・・。
そういえば、コロナウィスルがまん延すると共に予想通り、レコードの買い取りの依頼もピタッと止まりました。
今までの経験だと毎年、3月から4月は、引っ越しや転勤、家族の成長などの理由で、大量のレコードが部屋のスペースを専有しているので処分したいっていう依頼が多いのですが、もう全然、そういうハナシがありませんでした。
やっぱり、外部の人との接触を出来るだけ避けるっていうコトだったんでしょうね・・・。
幸いにも昨年末から超ド級の仕入れが出来ていたので乗り切るコトが出来ましたけどね。

しかし、お店が休業期間中の約2ヶ月の間、本当にイロイロなコトを考えさせられました。
自分やお客さんにとってのお店とは、渋谷にお店が存在する理由とは、そしてこれからのレコード店の在り方とは・・・などなど、今までは日々のお店の売上アップのコトばかり考えていたのですが、このコロナ禍で、もう一度お店の存在の意義という基本的なコトを振り返るコトが出来たような気がします。
前回の記事、「next recordsの今後のコトについて・・・。」でも少し触れましたが、実店舗での営業を辞めたほうがイイのかもしれないって思ったくらいでしたからね。
正直、あまりにも長い休業期間中にココロが折れそうになったりもしましたよ・・・ホント。
実際、next recordsスタッフの誰かがコロナウィスルに感染したらどうしよう・・・そして、誰かが亡くなるような最悪な状況になった場合は、お店をどうするかってコトまで考えたくらいですからね。
そしていつ営業再開できるかまったく見込みがたたない状況なのに、店頭のレコードの整理をしたり、新着レコードや在庫商品の管理をし直したり、お店の掃除したり・・・「こんなコトをヤッててもお客さんは来てくれないのに・・・」って微妙な心境になったりしていました。
だけど、他のスタッフは、いつ営業再開してもすぐに対応で出来るようにと、お店の開店準備を粛々とし続けてくれました。
ホント、ありがたいコトです・・・店主のココロが折れそうになっているのに・・・ダメダメ店主を支えてもらっているみたいなカンジで・・・(泣)

5月の後半になってくると、「早くお店の営業を再開したいっ!」そして「絶対に立て直してやるっ!」って強く思う気持ちが出てくるようになりました。
ニュースを見聞きしていると、様々な業種の会社や店舗がこのコロナウィルスの影響で苦境に立たされているコトが伝えられています。
なかには、状況の改善がまったく見込めない業種もあったりで、ホントたいへんな様子のようです。
そんな中でもアナログレコードの販売に関しては、意外と大きく売上が落ち込むコトがなかったというコトが不幸中の幸いでした。
この4月と5月に関しては、はじめてnext recordsのHPで買い物をしていただいたお客さんがメチャ多かったんですよ。
そして、さらにフダンなら、そんなに売れ行きが早くないタイトルとかが結構な勢いで購入されたりナンかして、複数枚在庫があったのにストックがゼロになったタイトルも多数でてきました。
ネット通販の売上に関しては、前年の同月より増えているくらいですから、コレは確実に「巣ごもり需要」にレコードがマッチングしたんじゃないかなぁ・・・って思っています。
全世界が最悪な状況の中ですが、「自宅でレコードを聴きたいっ!」っていうニーズが確実にあるっていうコトがわかってガゼン、ヤル気が出てきた次第であります。

ネット通販は、自宅や外出先などから欲しいレコードを購入するコトが出来るので確かに便利です。
それに、お店側にしてもある程度シッカリと購入していただけるような仕組み作りをしてHPを運営しておけば、あとは、キチンと注文の対応だけすれば、イイというメリットもあります。
しかし・・・このコロナ禍においてイロイロ考えたコトでオイラは、レコードを売るだけが目的でナイっていうコトが改めて再認識できました。
やっぱり、店頭でお客さんとの会話ややり取りが、楽しいんですよね・・・ホントに。
この「渋谷レコード店日記」のブログでもお客さんとのやり取りに関しては、度々話題にしています。
ホント、ソレくらいお店でお客さんとやり取りするコトっていうのは、レコード店スタッフにとっても刺激的なコトなんだと改めて強く思うようになりました。

コロナウィルスのコトに関しては、今後まだまだ不安なコトや想定外のコトが起きるかもしれませんが、そういった状況でもガンバって乗り越えていこうって思った次第であります。

JESSE VELEZ / GIRLS OUT ON THE FLOOR
JESSE VELEZ / GIRLS OUT ON THE FLOORの試聴
next recordsのサイトでJESSE VELEZのレコードを探してみる

6月1日に営業再開して、イチバンはじめにご来店していただいたのは、DJ KAWASAKIさんでしたっ!
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「うわぁ〜お久しぶりですっ!」って思わず、言っちゃいました〜(笑)
「レコード屋に来るのホント、久しぶりですよ〜」って言って何枚もレコードをご購入していただきましたっ!
営業再開してイチバンはじめに来てくれるなんてホントに嬉しいです・・・と同時に、やっぱりレコード屋は楽しい!って思いました。

渋谷にお越しの際は、ゼヒ、next recordsにご来店いただければっ!って思います。
何枚でもバンバン試聴も出来ますよ〜っ!

 
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