渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:渋谷レコード店日記

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創業2000年、東京 渋谷 宇田川町で12インチシングル専門の中古レコード店を営むnext recordsです。
このブログでも度々、書いていますが店頭にご来店いただけるの海外からお客さんが相変わらずハンパなく多いです。
コロナ騒動明けの去年(2023年)も相当外国人が増えたなぁ・・・って印象だったのですが、今年(2024年)は、ソレ以上に増えた印象で来店客数だけでみれば体感的には、ホボ倍くらいにまで多くなってきているようなカンジがします。
「それじゃネクストさん、メチャレコード、売れているんじゃないの?」って思われるかもしれませんが、あくまでも来店数だけなのでそのご来店いただいたお客さんの中でも実際に購入にまで至るとなるとガクーーーンと割合は、減ってしまうので来店客数の割合に対してソレホド売上には、繋がっていないという・・・ナントモ、トホホな状態です。
コレは、当店がオリジナル盤12インチシングル専門店というレコード好きの中でも極めてニッチなアイテムだけど販売しているというある種、超マニアックなレコード店なので仕方ないのです。
タブン、世界的にも大ウケしているようなレコードを扱えばご来店いただいた海外からのお客さんのニーズに応えられるとは思うのですが、流石にソレは、お店のコンセプト的に合わないので絶対にそうはしたくないという想いであります。

トコロで、店頭にご来店いただいた海外からのお客さんからよく訊かれるコトがあります。
ソレは・・・「ココのお店ってDiscogsやっていないの?」ってコトです。
ご存知の人も多いでしょうが、Discogsとは世界最大規模のレコードのデーターベースサイトです。
元々は、レコード・CDの収録曲やカタログ番号、生産国なんかを調べるコトが出来るあくまでもデータベースサイトだったのですが、最近ではそのデータベースを利用してレコード・CDの売買が出来るマーケットプレイスとしての存在感の方がデカくなっていますね。
でよく訊かれる「Discogsやっていないの?」とは、当店がDiscogsのマーケットプレイスでレコードを販売していないのか?ってコトを訊いているワケです。
当店の販売チャネルは、渋谷にある実店舗と自店舗のECサイトだけなんですよね。
「Discogsやっていないの?」って訊かれたら「やってないんだよね〜」となります。
当店としては、日本のお客さんも海外のお客さんも当店のショッピングサイトでレコードを選んで貰えれば・・・って思っているのですが、日本のお客さんは、とりあえず置いておいて、海外のお客さんに関しては、日本語だらけで使い方がイマイチよく解らない当店のショッピングサイトは、どうしても使いづらいんでしょうね。
ご来店いただいた海外からお客さんには、「オンラインショッピングサイトもあるので見てください!」ってスマホでスキャンすればスグにアクセスできるQRコードを記載したショップカードをお渡ししてとりあえずアピールはしているのですが、まぁ〜実際のトコロ、そのアピールでの成約率は、タブンかなり低いでしょうね。

で、海外からご来店いただいたお客さんによく訊かれる「Discogsやっていないの?」に対してもし当店がDiscogsのマーケットプレイスに出店していたら、どうなるんだろうってコトを考えていたんですよね。
フツーに考えたら「Discogsのマーケットプレイスに出品するナンてカンタンじゃん・・・どうしてやらない?」ってコトがまず思い浮かぶと思うのですが出来ない確固たる理由っていうのがあるんですよね。
ソレは、Discogsのための商品を確保出来ないってコトなんですよね。
当店を実際にご来店いただいた人は知っているかもしれませんが、当店はオンラインショッピングサイトの在庫と店頭販売している在庫がカンゼンにシンクロした状態で管理されているんですよね。
わかりやすく書くとネットショップに出ているレコードは、店頭のレコード棚に入っていてドチラからでも購入出来るという状態になっているというワケです。
要するに商品在庫のデータを一元管理しているワケです。
コレ、単純にカンタンな様にカンジるのですが、小さなレコード店にとっては意外と難しくって当店の規模クラスのレコード店だと実店舗の在庫とECサイトの在庫がゴチャ混ぜになっているコトが多いんですよね。
店頭販売に於いては、そのレコードが店頭に並んでいたら買えるし無ければ買えないという当たり前のコトなのですが、店頭販売とネット販売とで併売する際は、在庫管理をシッカリしておかないとイケないんですよね。
コレは、もうホントよくあるのですが実際は、店頭で既に売り切れて在庫がないレコードがECサイトで購入可能状態になって出ていたりするコトがあります。
当店では、店頭在庫とECサイトの在庫をカンゼンにシンクロさせるために店頭販売で売れたレコードが、ECサイトでも売り切れ状態にするようにしているワケですが、やっぱり人間がやっているコトなので、時々間違えてしまったりしているコトもあったりします。

で、コレを防止するためには、店頭販売用のレコードとネット販売用のレコードってカンジで別々に在庫管理する方法があります。
でもね、コレって例えば人気のあるレコードを店頭販売 or ネット販売、ドッチに出すのかっていう悩ましい問題があるんですよね。
お店的にはドッチで売れてもイイんだけど在庫管理の都合でドチラか一方でしか出せないみたいなコトになるワケです。
で、Discogsのマーケットプレイスでのハナシに戻りますが、今から当店がDiscogsのマーケットプレイスでレコードを販売するには、2つの方法が考えられます。
それは、Discogsのマーケットプレイス用のためのレコードを用意する という方法と、今の店頭販売&ネット通販の在庫をそのまま流用する方法です。
コレね・・・お店的にはDiscogsのマーケットプレイス用のためのレコードを用意するのって出来ないんですよね。
やはり限られたレコードをひとつの販売チャネルのためだけに確保しておくというのは、或るイミ販売の機会損失にも繋がると思うんですよね。
なので、もし出来るのであれば、店頭販売 & 自店舗のネット販売 & Discogsマーケットプレイス販売 の3つの販売チャネルのドコからでも購入可能なようにしたいんですよね。

で、海外からご来店いただいたお客さんが実際に渋谷のレコード店に訪れているにも関わらずどうして「Discogsやっていないのか?」って尋ねるのかですよ。
お店的には、「イヤイヤ、実際にお店に訪れているんだからスマホでDiscogsなんか見ないでみないで店頭のレコード棚を見てよぉ〜」って思うのですが、海外からのお客さんにもソレナリの理由があるんですよね。
Discogsは、レコードのデータベース機能やマーケットプレイス機能の他にもかなり便利で使える機能が盛り込まれていてその機能のひとつに「Wantlist」という機能があります。
コレ、その名前の通り、「欲しいレコードを登録する」機能なんですよね。
日々のレコード検索に於いて「あ〜このレコード、イイなっ!見つけたら購入しようっ!」って思うコトってレコード好きであればよくあるコトだと思うのですが、Discogsでアカウントを作ってその自分だけのWantlistを作るコトが出来るんですよね。
で、気になるレコード&購入したいこのWantlistに登録するんですよね。
で、もし当店がDiscogsのマーケットプレイスにレコードを出品していたら今、店頭にご来店しているお客さんが自分のWantlistを見た時に「Has ● item I want」ってカンジで当店がお客さんがWantlistの登録しているレコードを何枚出品しているのかっていうコトが解るようになっているんですよね。
ん〜実によく出来た機能です。
コレもっと解りやすく説明すると当店が今実際に店頭販売している在庫のレコードのすべてをDiscogsのマーケットプレイスに出品しているとすると当店に訪れたお客さんは、店頭のレコード棚を見なくてもDiscogsに登録している自分のWantlistをみればそのそのお客さんが欲しいと思っているレコードの内、どのレコードの在庫が当店にあるのかっていうコトが瞬時に解るようになるんですよね。
コレは、本来であればDiscogsのマーケットプレイスに出品しているセラーが自分の欲しいレコードを何枚か持っていればついで買い出来るという機能なのですが本来はDiscogsのマーケットプレイスの通販の販促を施す機能なのですがソレを実店舗での購入に応用して使っているというカンジなんですね。
海外から訪れるお客さんというのは、ホントならレコード店を訪れたらガッツリとレコードを見たいという気持ちがあるとは思うのですが、やはり時間的な制約もあるので効率的にレコード店を巡りたいっていうコトもあるので欲しいレコードだけ見つけてサッと買って次の店へ移動ってなるんでしょうね。

ん〜なかなかこのWantlistを応用した使い方、イイですね。
しかし、残念ながら当店はやっていないんですよ・・・Discogsのマーケットプレイス。
で先に書いたようにもし、Discogsのマーケットプレイスに出品するんだったら店頭販売 & 自店舗のネット販売 & Discogsマーケットプレイスのすべての在庫を一元管理したいんですよね。
コレね・・・実際に海外からのオーダーがあればメチャいいんですが、タブンそのケースは、あまりナイと思います。
でも、先に書いたような店頭にご来店いただいたお客さんのWantlistと当店の在庫状況のマッチングが出来れば、購入に繋がりやすいような気がします。
また今度、日本に訪れようって思っている人がDiscogsのマーケットプレイスに出品している商品を見て渋谷の当店に訪れてくれるかもしれません。
ん〜そう考えたら、ちょっとしたアイデアなのですが結構販売に直結出来そうな気がします。

だけどコレを実行するには、かなりデカい問題があります。
ソレは、いまある商品データをナンらかの方法によってDiscosのマーケットプレイス用の商品データに書き換える必要があります。
ん〜出来るのか・・・そんなコト・・・。
ちょっと調べて見たのですが日本の大小様々なレコード店もDiscogsのマーケットプレイスに参加してレコードを販売していますね。
だけど、タブンどのレコード店もDiscogsのマーケットプレイスの為に別にレコードを確保して出品しているようなカンジですね。
タブン、これはあくまでもDiscogsのマーケットプレイスで販売するためだけの目的で出品しているんでしょうね。
でも、先に書いたように当店と同じ様に店頭販売もしつつ、ネット通販もしつつ、さらにDiscgosマーケットプレイス用の為に別に良いレコードを在庫確保するのってかなり難しいんじゃないかな・・・って思うんですよ。
当店の場合だと今は、next recordsの商品在庫パワーを店頭販売とECサイトでの販売の2つで同じだけ発揮できているんですが、Discgosマーケットプレイスに同じ内容の商品を出品してこんなレコードがあるよって紹介できれば海外のお客さん向けに結構デカいアピールに繋がるのではないのか・・・って思うんですよね。

STEVIE NICKS / STAND BACK
STEVIE NICKS / STAND BACK の試聴
next recordsのサイトでSTEVIE NICKSのレコードを探してみる

ん〜コレ、なかなか良いアイデアだと思うのですが、問題はどうやってコレを実行できるのか・・・ですよね。
しかもフダンのシゴトに差し障りのない状況でさらにもうひとつ販売チャネルを追加するのって相当難しいような気がします。
いや〜でも、コレ・・・もし出来ればかなり大きなメリットになるような気がするんだケドなぁ・・・。
ちょっとイロイロ調べてコレ、ホントに実現できないか考えてみるのもアリかもしれませんね。
ナンか、ちょっとワクワクしてきましたっ!(笑)

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前回の記事で当店で店頭販売中のレコードのプライスカード(商品札)をスマホでスキャンしたら手に持っているそのレコードの試聴が出来ますよってコトを書きました。
その時の記事は、コチラ
お店でカンタンに試聴出来るようになった!

上記の記事でも言及していますが、このセルフ・スマホ・試聴が出来たら便利じゃないか・・・って思ったのは、店頭でレコードをチェックしているお客さんが少しでもその曲に興味を持ってくれるには、どうしたらイイのか・・・っていうコトがキッカケとなっています。
レコードが入ったエサ箱をパタパタと見ていてもその曲がどんな曲なのか解らなければ、トーゼンですがスルーされちゃいます。
でも、もし「あっ!この曲、どんな曲なんだろう?」って少しでも気になったらサッとスマホでスキャンして試聴できればレコードを買い易くなるんじゃないかな・・・って思ったワケです。
で、試聴してみて「イイな・・・この曲。」って思っていただければ、お買い上げしていてだければイイし、「あ〜思っていたのと違うな・・・」ってカンジたらスルーすれば、イイってカンジでレコード購入のちょっとしたお役に立てれば・・・と思いはじめてみたワケです。

レコードを買いに行こうってレコード店に訪れる時って、2つのパターンがあると思うですよ。
ソレは、「既に知っている曲でそのレコードを探している」というケースと「知らない曲だけど良いレコードないかな・・・」ってケースです。
コレ、カンゼンに真っ二つ別れているワケではなくって「欲しいレコードを探しつつも知らない曲でも良いのがあれば欲しい」っていうコトもありますよね。
当店では、現在約5000枚ホドのレコードを店頭販売しているのですが、その中には多くの人が知っている知名度の高いレコードもあれば、全然知られていないマイナーなレコードもあります。
で、やはり知名度の高いメジャーなタイトルの曲ってお店的には売りやすいんですよね。
特に当店は12インチシングル専門のレコード店というコトもあって過去にヒットチャートの上位にランキングされたようなメジャーな曲のタイトルがそのまま店頭に並んでいるのでお客さん的にもイメージしやすいんでしょうね。
著名なアーティストでもダレでも知っているような知名度の高い曲もあれば、あまり知られていない曲もありますよね。だけど、ソレホド知られていない曲は、ヒットした曲よりダメなのか・・・っていうと全然そういうワケではなくっては、ヒットしたコトで多くの人に知られているために更に注目が集まり購入されていくという「バンドワゴン効果」的な現象だと思うんですよね。
だけど、こういった人気のタイトルだけでなくレコード屋的には、ソレ以外のタイトルもレコメンドしたいんですよね。
そんなに知られていない曲だけど、なかなかイイ曲みたいなレコードも紹介したいんですよ。

競合他店のレコード店の店頭に並んでいる在庫がどういうイミでそのタイトルを販売しているのかっていうのは、解りませんが、当店では仕入れたレコードのすべてのタイトルは、オイラやスタッフのフィルターを通して当店のセレクションに相応しいか or 相応しくないか・・・っていう基準で店頭に並べられています。
で、当店のメイン・アイテムである12インチシングルですが、シングルと言いつつもオリジナル・バージョンにREMIX、カップリング曲といったカンジで1曲だけでなく結構テイストの異なるバージョンがいくつか収録されているコトが多いんですね。
で、さらにその収録されているバージョンの1つの中でもイントロ〜Aメロ〜Bメロ〜サビ〜ブレイク・・・ってカンジでパートに分類出来るワケですが当店の試聴ファイルってお店的に一番オススメしたい代表的なバージョンの一番カッコいいと思えるパートを録音して試聴用のファイルにしているワケです。
カンタンに例えるとnext recordsというフィルターを通してその12インチシングルの一番美味しい部分だけを1〜2分程度録音してお客さんに聴いてもらおうっていう意図があります。

この試聴ってあくまでも「この曲のレコードは、どうですか?」ってお客さんの購入の判断の参考になれば・・・っていうカンジなんですよね。
先に書いたように試聴なんて全然しなくてもアーティストとタイトルを見ただけでその曲が脳内再生出来るくらいの知見があれば、イイのですが実際は、そんなケースって多くないですよね。
なので知らない曲でも聴いてみたら意外と良かった・・・っていうコトってあると思うんですよ。
そういったレコードの買い方の一助になればイイかな〜ってカンジで試聴出来るようにしたワケです。
この試聴は、当店ではネット通販でもう10年以上前に先に実装して絶大な効果があるコトが実績として解っていました。
コレね・・・店頭では1年に1枚とかしか売れないタイトルがネット通販では、その何倍も売れたりして売れ行きにかなりの温度差があるトコロからお客さんは試聴してその曲の善し悪し判断しているんだな・・・ってコトがわかったわけです。
じゃあ、その判断基準となる試聴をそのまま店頭でもお手軽に出来ればイイかもって・・・ってコトで今回の「セルフ・スマホ・試聴」に繋がったんですよね。

前回の記事で、店頭在庫のレコードの「セルフ・スマホ・試聴」対応のプライスカードに貼り替えが完了したコトをお伝えしたのですが、この告知より先に店頭では一部のお客さんにすでに「セルフ・スマホ・試聴」対応のプライスカードで試聴できるコトをご案内していました。
オイラは、この「セルフ・スマホ・試聴」が実際にどんなカンジで使われるのかっていうのを見てみたいという思いもあり「セルフ・スマホ・試聴」しているお客さんの様子をそれとなく気にしていたんですよね。
で、その様子を観ていて「あ〜そういうコトか・・・」って感じたコトがあるんですよね。
ソレは、「試聴してみようと思うレコードを選ぶのがちょっと難しい」ってコトなんです。
コレまで店頭では、お客さんが試聴したいと思うレコードがあればスタッフに伝えればソレを店頭で再生して試聴していただいていました。
当店では試聴出来る枚数制限とか特に決めていなくって気になるレコードがあれば何枚でも聴いていただいてもOKとしていたのですが、やはりお客さんの気持ち的には買うか買わないか解らないレコードを何十枚も試聴させて欲しいっていうのは、ちょっと気を使うみたいな部分があるみたいてホトンドの人が数枚程度の試聴でした。
しかし心情的には、もっとたくさん聴いてみたいっていうのはあったと思うんです。
ネット通販であれば、もうスマホで試聴するのはカンゼンに自分だけの空間なので100枚でも200枚でも試聴しまくれるので購入しやすかったんでしょうね。
で、今回店頭でカンタンに試聴出来るようにしたらネット通販と同じようにソレこそエサ箱に入ったレコードを片っ端からスマホで試聴するお客さんがまぁまぁ多かったんですよね。
お客さんによれば30枚くらい試聴している人もいましたね。
で、試聴しようと選んだレコードがどんなカンジのレコードなのか・・・って見てみると、結構まとまっていないんですよね・・・ナンていうか一貫性がないみたいなカンジで。

最近レコードで音楽を楽しむ人が増えてきたってコトとは、このブログでもナン度も書いてきましたが、レコードの入口部分は、「このアーテストのレコード、この曲が収録されているレコードが欲しいっ!」っていうのはあったと思うのですが、ソレが手に入った次のステップとして「気に入ったレコードを手に入れる」っていうのがあると思うのですが、意外とこの気に入ったレコードを手に入れるのって難しんじゃないのか・・・って思ったワケです。
もうレコード購入歴がナン年もあって自慢のコレクションが何百枚もある人には、該当しないのですがココ最近レコードを買い始めた人っていくら試聴が出来るからといっても初めて聴く曲でしかも1〜2分聴いただけで「この曲イイっ!最高だっ!」だってなかなか思うコトって出来ないんじゃないかなぁ・・・ってコトを「セルフ・スマホ・試聴」しているお客さんの様子からカンジたワケです。

コレ、どんな曲だろう・・・って自分なりにセレクトして店頭で聴いて即、イイ曲だって判断出来るようになるのには、実際にソレナリのスキルとセンスが必要だってコトはありますよね。
まぁ〜ソレ以上に自分は、こんなテイストの曲が好みだというコトも解っていなくては出来ないしね。
コレね・・・以前ドコかで聴いたコトがある曲っていうのは意外とスンナリ耳に入ってくるのですが、まったく初めて聴く曲っていうのは、その曲の持ち味と自分の好みの部分のマッチポイントをかなり集中して探らないと出来ないんですよね。
曲の善し悪しを判断するセンスっていうが、実際にどういったものなのかっていうのは、なかなか説明するのは難しいのですが、やっぱり音楽を聴くセンスがある人っていうのは、ホント試聴でもチョコチョコって曲のサワリの部分を聴いただけでOK or NGの判断が早いですね。
じゃあ、このセンスをどうやって磨けばイイのか・・・っていうとコレはもう、いろんなレコードを聴きまくるしかないんじゃないかな。
またまた昔ばなしで申し訳ないですが、80〜90年代ってレコード店の店頭では、試聴なんて絶対に出来ないが時代だったのですが、そんな中でそのレコードを買う判断基準ってレコード屋のコメントだけだったんですよね。
その唯一の情報源であるコメントを読んで買う・買わないの判断をしていたのですが、オイラ自身もやはりコレまで何百回も失敗をしてきました。
そんな経験を積み重ねて自分のセンスを磨いてきたワケですが、今のデジタル音源時代から音楽を聴き始めた人からすれば自分が好きな曲とそうでない曲を能動的にセレクトするのってなかなかハードルが高いのかもしれませんね。

TEDDY PENDERGRASS / BELIEVE IN LOVE
TEDDY PENDERGRASS / BELIEVE IN LOVE の試聴
next recordsのサイトでTEDDY PENDERGRASSのレコードを探してみる

このレコードビギナーさんが初見のレコードを購入しにくいって現象ってタブン、コレは店頭販売だけでなくネット通販でも同じようなコトがあるんだと思うのですがその部分ってネット通販を運営している中の人には見えないんですよね。
ご注文をいただいて「この人が好きなレコードってこういうテイストなんだ・・・」ってはじめて解るみたいな。
で、今回店頭での「セルフ・スマホ・試聴」が出来るようになってその見えなかった部分が結構顕在化してきたみたいなカンジがしましたね。
店頭でレコードを買いたいんだケド、ナニを買えばイイんだろう・・・っていうお悩み。
コレ、お店的にはどういったフォローが出来るのかな・・・ナンて思った次第であります。
ナンか積極的にお声かけするのもウザがられるしね・・・訊かれたらフォローするくらいがイイんでしょうかね。

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まいど!おおきにっ!渋谷で12インチシングル専門の中古レコード店を営んでいるnext recordsです。
お世話になっているお客さま & まったくお世話になっていないお客さまも、お世話になっています。
今から遡るコト、およそ5ヶ月前に下記のブログ記事を書きました。
お店での試聴をもっとカンタンにしたい!

店頭では、レコードをディグりながらスマホを片手にナニかをお調べになっているお客さんがメチャ多いんですよね。
上記のブログ記事でも言及していますが、結構な確率で手に持った「このレコードってどんな曲なんだろう・・・?」ってカンジでSpotifyやYouTubeなんかでそのレコードを検索してセルフ・スマホ・試聴をしているケースが多いんですよね。
で、手にとったレコードのアーティスト名と曲名をスマホのSpotifyアプリの検索窓に入力して該当する曲を再生して聴いてその曲がどんなカンジの曲なのかってコトを確認する・・・という一連の流れですね。
で、この「セルフ・スマホ・試聴」自前のスマホで聴くのは便利でイイんだけどアーティスト名、曲名をタイピングして候補に挙がった曲を選んで聴くというのは、結構煩わしい部分もあります。
自分のスマホで気になるレコードが結構あってソレをその度に毎回検索して聴くというのは、サスガにメンドくさいんじゃないかなぁ〜ナンて思ったワケです。

で、以前書いた「お店での試聴をもっとカンタンにしたい!」というブログ記事に繋がるワケです。
上記の記事を紹介したこの時は、「プライスカード(商品札)に試聴が出来るURLを埋め込んだQRコードをプリントしたら出来るよね!」ってそのアイデアを書いたワケです。
この時点では、プライスカード(商品札)に試聴用のQRコードを埋め込んだらソレが実現できるというそのやり方・方法は、解っているんだケドど結構タイヘン & 骨が折れる作業が伴うんだよなぁ〜ってというコトで一時、このアイデアは保留となりました。

しかし、この「プライスカード(商品札)をスキャンすればイッパツで試聴できる」というやり方・・・メチャ、イイと思ってナンとか出来ないものかってズ〜っと考えて、データベースソフトに入力されているURLをQRコード化してソレをプライスカードに埋め込む方法を試行錯誤してナンとか実装出来るようになりましたぁ!と言えるようになるまで1ヶ月ホドかかりました。
しかし・・・店頭の在庫しているレコードのプライスカード(商品札)を試聴出来るプライスカード(商品札)に貼り替える作業がコレまた膨大な枚数のレコードなんですよね。
ちなみに今、約6000枚くらいのレコードが店頭に在庫しているのでコレ等のレコードのプライスカード(商品札)の貼り替えが完了するのってナンとか2024年中に出来ればイイかな・・・ナンて漠然と考えながら空いている時間にプライスカード(商品札)の貼り替え作業を少しづつ進めていました。
でっ!ついに店頭の在庫レコードすべてのプライスカード(商品札)の貼り替えが完了しました!
もっと時間がかかるんじゃないかなぁ〜って思っていたのですが、当初の予定よりも2ヶ月早く貼り替えが完了してこの度、ご来店していただいたお客さんへ店頭にあるレコードを自分のスマホで自由に何枚でもセルフ試聴出来ますよっ!ってご案内出来るようになりました。

店頭での試聴ができる案内ポップは、こんなカンジです。
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使い方としては、自分のスマホのカメラアプリを立ち上げてレコードに付いているプライスカード(商品札)のQRコードをカメラレンズを通して見ると自動で「フワぁ〜!」ってカンジでURLがスマホの画面上に表示されるのでそのURLをタップすると今、手に持ってレコードの試聴ファイルがスマホから再生されるという仕組みになっています。
以前、ご紹介いただいたYouTubeでのショップ紹介の時にも解説しています。




以前、「レコード店のリアル店舗回帰」が起きているんじゃないか・・・ってコトをブログで書いたコトがあります。
商品を買う時ってリアル店舗に訪れて購入する、というのとスマホやPCでネット通販して購入する方法があります。
まぁ〜購入するモノ・アイテムによってリアル店舗購入がイイのか、ネット通販がイイのかって利用者は、判断して使い分けていると思うんですよね。
で、アナログレコードの購入ってなるとリアル店舗を運営しているオイラが言うのもナンだけど、やはりネット通販の方が便利だと思うんですよね。
まぁ〜自分が住んでいる街にレコード屋がナイとかっていう事情もあるとは思うのですが、いつでも好きな時にスマホ・PCから欲しいレコードをチェックして選んで注文すれば1〜2日後に自宅に届くっていうのは、相当なメリットであると思います。
しかし、ココ最近のアナログレコード人気からリアル店舗を訪れて昔ながらのレコードを買うというその買い方が流行っているようにカンジます。
いわゆるレコードショップに訪れる「購入体験」自体をレコードの良さの側面の一部として楽しむというカンジですね。
しかし、リアルのレコード店で欲しいレコード、気になるレコードを探して購入するというのは、楽しみの一部ではあるのですが、実際はなかなかハードルの高い買い方でもあります。

「最近、レコードを聴き始めました」というレコードビギナーさんのご来店がメチャ増えてきたっていうコトをこのブログでも度々書いていますが、実際にレコードの知見がソレホド広くないレコードビギナーさんがリアルのレコードショップに訪れて何千枚も在庫のあるレコードの中から「コレ、イイかもっ!」ってお気に入りの1枚を見つけ出すのってなかなか難しいと思うんですよね。
しかも年齢の若い人だと自分が生まれる10年以上前のレコードが大量にある中からナンとか知っているアーティストを探し出すというコトも結構難しいんじゃないでしょうかね。
そういったイミでは、リアルなレコードショップでレコードを買うよりもネット通販の方がお目当てのレコードに辿り着きやすいと個人的には思うのですが、リアルのレコードショップのような体験感はネット通販からは得られませんよね。
もしかしたらレコードを購入するというストレートな目的よりもレコードを買いに行くという方法込みでレコードを購入するという方が目的になっている部分もあるのかもしれません。
だけど、実際にレコードショップを訪れてみるとその膨大なレコードの数の中から自分の好みにあったレコードを見つけ出すのは、現実問題至難の業でもあります。
で、そんな中でレコード店でエサ箱をパタパタして「コレ、どんな曲なんだろう・・・?」って思った時にパッとそのレコードを聴けたらイイんじゃないかなぁ〜って思ったのがこのプライスカード(商品札)によるセルフ・スマホ・試聴です。

タブン、レコード店でプライスカード(商品札)をスキャンしたら試聴ができるっていうトコロって他にナイと思うんですよ。
実際、このセルフ・スマホ・試聴が店頭販売に於いてどれくらいの効果があるのか今のトコロ解りませんが、少しでも気になるレコードがあればサクッと聴けるというのは、便利だとは思うんですよね。
レコードビギナーさんだけでなく、ベテランのレコードマニアさんも「アレ?この曲どんな曲だっけ?」って時に勝手に気軽に試聴できるのは、イイんじゃないかなぁ〜って思うワケです。

リアル店舗の利便性を高める方法でナニかイイやり方がないかなぁ〜っていうコトに関しては、10年以上前から漠然と考えていたのですがなかなかその方法を思いつかないままいたのですが、この「セルフ・スマホ・試聴」は、店頭でレコードを買う時にちょっと利便性が高まったんじゃないかなぁ〜って思う次第であります。
個人的には、些細なコトですがちょっとしたプロジェクトをとりあえずやり遂げたというコトもあり、なんだかスッキリした気持ちではあります。
まぁ〜実際にホント、どれくらい使ってもらえるかですね・・・コレ。

MARK RONSON / INTERNATIONAL AFFAIR
MARK RONSON / INTERNATIONAL AFFAIR の試聴
next recordsのサイトでMARK RONSONのレコードを探してみる

とりあえず、お客さんの「この曲がどんな曲なのかわからない」という問題は、このセルフ・スマホ・試聴で解消できそうかなぁ・・・って思う次第であります。
まぁ〜アイデア自体を思いついてから行動に移して実作業でを終えるまで5ヶ月という結構根気のいる作業ではありましたね・・・。
実際のトコロ、途中で何度もあまりにも単純作業が続くコトにココロがポキっと折れそうになりましたが(笑)
この後に続く年末商戦にこのセルフ・スマホ・試聴がどれくらい効果を発揮出来るのかちょっと楽しみです。
実際に渋谷のnext recordsへ訪れた際には、ゼヒこのセルフ・スマホ・試聴を試してみてください。
あ〜その時は、イヤホン必須ですよっ!

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つい先日、30年以上もお付き合いのあるレコードコレクターの知人から
「実は、レコードの整理を考えてるんだよね〜」って連絡をいただきました。
その知人は、オイラがレコード店を始める前からお付き合いのある人で、出会った時からハンパない熱量でレコードをコレクションしている超絶コレクターで30年以上前に出会った時からモノスゴイ枚数のレコードコレクションを有している人でした。
で、30年以上前の時点でハンパない枚数のレコードコレクションがあったのですが、現在も気になるレコード、持っていないレコードがあると全盛期に比べるとコレクションが増えるのペースは、かなり減ったとのコトですが、現在進行形で少しづつまだ増殖しているとのコト。
で、詳しくハナシを訊いてみると、10代の頃から大好きなレコードをコレクションしていておよそどれくらいの枚数になっているのかザックリと計算してみるとその数約1万枚以上になっているコトが解ったそうです。
自宅に保管しているレコードコレクションが、1万枚以上・・・モノスゴイ、ボリュームですね。

で、フト振り返ってみると今年で65歳になったとコト。
ご自身のカラダは、まだまだ元気なんだけど、同じ位の友人や上の世代の先輩とかは、カラダの不調や病気になったりしているのを見聞きして、自分が元気なうちにある程度コレクションの整理をしておいたほうがイイのではないかという思いになったそうです。
タイトルの通り、世間で言われるトコロの「終活」ってヤツだそうです。
テレビやメディアでは「終活」というワードは、よく聞くのですが、オイラ自身が実体験として「終活」というコト自体をまったく意識していないのでその「終活」というワードは、自分ゴトとして考えられないのもありもっと上のおじいちゃん&おばあちゃん世代のハナシだと思っていたんですよね。
だけど、オイラとはホンの少し上の世代の知人が60代半ばで終活を意識しているというコトに少し驚いたんですよね。

ちょっと調べてみたのですが本来の「終活」って「人生の終わりのための活動」の略でカンタンに言うと「生きているウチに自身のための葬儀や墓などの準備をすること」のようです。
葬式やお墓の準備・・・ってもうコレ、亡くなる数年前でも全然間に合うようなイメージなんですケドね。
説明では、エンディングノートとか遺言の準備をしましょう的なコトが書いてあるのですが、コレもイメージとしては70代とかから始めてもイイようなカンジがするのですが・・・。
だけどコレクションの整理ってハナシになるともしかしてもっと前からある程度の準備を進めておいた方がイイのかもってカンジもします。
まぁ〜レコード・コレクションの枚数にもよりますが、数百〜数千枚くらいのレコードコレクションだったら整理は、そんなに難しくナイと思うのですが、1万枚オーバーの膨大なコレクションとなるとコレは、ちょっと考えますね。

イヤ〜でも数百〜数千枚のコレクションの整理は難しくないって言っていますが、でもソレは持ち主の気持ちの問題が大きく関わってくるコトですからね。
レコードの買取業者に依頼すれば、1日で部屋からレコードを無くすコトは出来ますがその決断に至るまでのココロの葛藤がやはり大きな問題になるようですね。
こんなブログを見かけました。
「レコードコレクターの終活・断捨離を元気なうちに考えてみた」

ん〜コレは・・・なかなか切実な問題がヒシヒシと伝わってきますね〜(笑)
このブログ主さんは、とても冷静にご自身の立場を客観的にみて考え、それを実際に行動に移しているのがスゴいですね〜或るイミ、達観した域にまであるようなカンジです。
ホント、腹をくくって「エイヤっ!」ってイッキに処分が出来ればイイんだけど、コレが当事者的にはなかなか踏ん切りがつかないんですよね。
自分のレコードのコレクションって見方を変えれば自分がコレまで積み上げてきた生き様的な部分がデカイとおもうんですよね。
で、なかなか踏ん切りがつかないから「持っておくレコード」と「処分するレコード」に選別しようってイザ、試みてもそのレコードを手にとって見るたびに「あ〜あんなコトがあってなぁ〜」なんて思い出に耽ったりして全然、選別の作業が進まないってコトもアルアルですよね。
で結局、選別作業を始めてみたトコロ、そういった思いになったり最後にもう一回聴いてみようってレコードを聴いているウチに「まぁ〜とりあえず今回はイイや・・・」って気持ちになって先送りしちゃうケースも結構あるんじゃないでしょうかね。
上記のブログ主さんは、メルカリやヤフオクでコレクションを処分しているようですね。
フリマアプリを使って処分するのって、それを楽しんで出来る人であればイイのですが、出品したり発送したりするコトが結構煩わしいって感じる場合も多いですからね〜まぁ〜コレが出来る人と出来ない人っていますよね。
先日、レコードの買取依頼をいただいたお客さんは、2000枚ホドのレコードを自分でヤフオクで20枚くらい処分したトコロ、1枚のレコードの出品するのに約30分かかって落札金額が数百円、その後の発送のために梱包したり郵便局に行ったりと・・・とにかく手間がかかるのを実感して「コレは、やってられない!」って判断して当店へご依頼いただきました。

知人は、まだ元気な60代半ばなのですが身近な同世代の友人たちが突然ブッ倒れたりするのをみて急にリアルさが増して他人事のように思えなくみたいなカンジになったとのコトです。
ナニよりも「自分のコレクションがあるコトで家族に迷惑がかかるのが特に気がかりなんだよね〜」ともいってました。
ん〜ナンか切実な思いが伝わってきます・・・オイラ的には、レコード店主という立場としては「レコードの処分はゼヒゼヒお願いしますっ!」っていう気持ちと個人的な立場としては自分より少し上の世代の人がそんなコト考える様になったというコトは、オイラ自身もその年齢になったら遅かれ早かれ自分事として然るべき決断をしなければイケない時が来るというコトを切実に思い知らされたような気がしました。

当店は、2000年に渋谷で中古レコード店をはじめたのですが、創業して24年・・・あの当時、同世代だったお客さんは、50代後半〜60代になっています。
あの当時の熱量のママ、レコードを聴き続けてコレクションしている人もいれば、もう何年もレコードに針を落とすコトなく押し入れやダンボールに入ったままになっている人も多いと思います。
ご自身が元気でその後のコレクションは、こうするというコトをすでに決断出来ている人はイイと思うのですがそんなコトを決めている人ってそんなに多くないでしょうね。
今回のご相談をいただいた知人とは、別のお客さんからも偶然にも同じようなコトをおハナシいただいたんですよね。
その人も60代の人でした・・・60代の人って、そんなコトを意識する世代なのかなぁ・・・まだ、オイラには、イマイチ実感はナイのですが、同じようにその年代になれば自然と意識するようになるんでしょうかね・・・とはいえ、確実にその年代に近づきつつあるんですケドね。

以前こんな記事を書いたコトがあります。
「ポックリジャンクのハナシ」

今から12年前の記事なのですが、コレクターが亡くなった後、残されたコレクションはすべてジャンクとして家族に処分されてしまうという・・・かなりさみしいハナシです。
コレね・・・大切なコレクションの行く先を自分が問題の先送りしちゃった後にどうなるか・・・というハナシなのですが、コレクターとしては、コレは一番避けたいコトですよね・・・ホント。
このコトを書いた2012年の頃は、サスガに自分事のコトとは、まったく思えなかったしオイラ自身の廻りにもそんなコトを意識している人はいませんでした。
この「ポックリジャンクのハナシ」のハナシを聞いたオーディオ関連機器会社にお勤めのお客さんは、この時点で60歳くらいだったと思うのですが、やはり60代はこういくハナシが切実な問題として顕在化してくるようですね。

KINGS OF TOMORROW ft. JULIE McKNIGHT / FINALLY (DANNY TENAGLIA REMIX)
KINGS OF TOMORROW ft. JULIE McKNIGHT / FINALLY (DANNY TENAGLIA REMIX)の試聴
next recordsのサイトでKINGS OF TOMORROWのレコードを探してみる

先日、著名なDJ・プロデューサーがコレまで自分が使っていた機材やコレクションしていたオーディオ、レコード等をオークションに出品するよってインスタで紹介している投稿を見かけました。
ご自宅は、N.Y.の大豪邸です・・・決してコレクションの保管場所等にはまったく困っていない状況です。
だけど年齢は、現在63歳・・・まだまだ元気で世界中のCLUBで精力的にDJプレイをしていて現役バリバリで活動しているのですが、もしかしたらイロイロ思うトコロがあるのかなぁ〜ってナンだかカンジちゃいました。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
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渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

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渋谷で12インチシングル専門の中古レコード店を営業しているnext recordsです。
当店では、中古レコードの販売をやっているのですが、それと同時にもう聴かなくなったレコードの買い取りも行っています。
レコード店をはじめたのが2000年からなのですが、当初はオイラ自身やスタッフがアメリカやヨーロッパの各国を直接訪れて現地のレコード店を廻り待って目利きを活かして仕入れたいレコードを買い付けるというスタイルでレコードを仕入れていたんですよね。
お店をはじめて2000年当初というのは、空前のDJブームの真っ最中で、「レコードを買いたいっ!欲しいっ!絶対に手に入れるっ!」という鼻息の粗いお客さんがお店のある渋谷では、もうソレこそ大勢いてお客さん的には当時は、「レコードは、買うモノ」で決して売るモノではなかったみたいな雰囲気だったんですよね。
そんな様子だったので長らくず〜っとレコードの仕入れに関しては買い付け一本でやってきたのですが、2005年くらいからだと思うのですが常連のお客さんから「もう聴かなくなったレコードの買い取りをお願いしたい」ってご依頼をいただいたので本格的に国内でのレコードの買い取りをはじめてみたという次第です。

レコードの買い取りを本格的にはじめたって言っても店頭で「レコードの買い取りやっています」ってポスターを壁に貼っただけというお粗末なやり方だったんですよね。
まぁ〜その時は、店頭でのレコードの買い取りはあくまで「サブ」的なカンジでメインの仕入れは、海外への買い付けやディーラーとのやり取りが中心だったのでソレホド、積極的に「レコードの買い取り」をやっていなかったんですよね。
しかし、時代の趨勢と言いますか海外でのレコード買い付けのコストアップやレコードの販売価格の落ち込み、欲しいレコードがなかなか見つからい状況・・・ナンかを経験するコトで次第に海外への買い付けから国内での買い取りのウェイトを変わってきたという経緯に至るワケです。

「レコードの買い取り」ってコレ、結構難しいんですよね・・・というか、当店の場合ではコレ1本だけではゼッタイに安定した仕入れは、出来ないんじゃないかな・・・って思うんですよね。
今でこそ、長らく同じ場所でレコード店を営んでいるというコトやダンス系中心の12インチシングルをメインで販売しているというコトがある程度、認知していただいているコトもあり、ありがたいコトに月に数回程度のレコード買取のオファーをいただけるようになりました。
そうはいっても今でもやはり決して安定的なレコード買い取りが出来ているというワケでは決してなくってたくさんのレコードの買い取りが出来る月もアレば、1ヶ月間1度も買い取りの依頼がなかった・・・ってコトもあったりするので結構、波があるんですよね。
で、考えたんですよ・・・もっと安定的にレコードの買い取り依頼をいただけるようになるには、どうしたらイイのか・・・って。
特に当店のような極めてニッチな「12インチシングル」だけを扱うようなショップでは、ホント12インチシングルだけが欲しいのですが「12インチシングルだけ買い取りします」ってコトをやると、レコードの処分を検討している人からするとその時点でかなりターゲットを絞り込むコトになっちゃっているので大々的に「レコードの買い取り」をやるのであれば音楽ジャンルは、絞り込まない方がイイんじゃないかな・・・って思ったんですよね。
でもnext recordsっていうお店の名前でレコードの買い取りをやるってなると、どうしても「12インチシングル専門」というカラーが強く出てしまうような印象があるんですよね。
だけどnext recordsという名前でイケば12インチシングルだけの買い取りをメインで出来るというメリットもあります。
そういったコトを考えた上で、実施したのが、next recortdsでのレコードの買い取りはコレまで通り行いつつ、新たに別の名前でレコード買取専門の窓口・部門を立ち上げて広く浅く日本全国からレコードを買い取りできるようにすればイイんじゃないかな・・・って思ったんですよね。
しかし、上手く出来るかどうかは、全く解らないレコード買い取り専門のためのお店や場所を新たに契約するのは、かなりリスクが高いのでとりあえず、出来るだけ小さくはじめてある程度成長させて、その「レコード買い取り部門」が軌道にノッてきたら専門の店・窓口をつくればイイと思い、まずは買い取り専門のWebサイトを立ち上げるコトにしました。

コンセプトはこんなカンジです。
●ジャンルを問わずレコードの買い取りをする。
●出張買取 & 宅配便でレコードを買い取りする。
●オーディオや音楽関連グッズも買い取りする。

いつもお願いしているWeb屋さんに上記のコンセプトの説明してnext recordsとは別の名前で「レコード買取専門」のWebサイトを作ってもらいました。
サスガにプロのシゴトだけあって結構シッカリしたクオリティの高い買い取り専門のWebサイトが出来上がりました。
ココまでの文章ですべて「過去形」で書いているのは実はコレ、2018年のハナシなんですよね。
ま〜Webサイトを作ってもすぐにレコード買い取りの依頼が来るなんてオイラも思っていないのでフダンのnext recordsでのシゴトの合間を使ってこの新たに作った「レコード買取専門のWebサイト」を認知してもらうためにそれなりに手間をかけてきました。
しかし・・・なかなか新たに作った「レコード買取専門のWebサイト」が成長してくれません。
Webサイトの成長ってナニかっていうと、結局レコードの処分を考えている人がGoogleで「レコード 買取」とか「レコード 査定」とかって検索した時に自分のホームページが表示されるかどうかってコトなんですよね。

ちなみに今の時点でレコード買い取りってググったらこんなカンジの結果です。
レコード 買取の検索結果
結局、この検索結果の画面に当店の「レコード買取専門のWebサイト」が表示されなければレコードの処分・整理を考えている人からすると存在しないのと一緒というコトになります。
上記の検索結果でも判ると思うのですが、かなりの割合で「スポンサー」と記載されている広告が多いんですよ。
1ページ目だけでなく2ページ目も結構な割合で「レコード買取業者」の広告が占めています。
3ページ目から広告ではないフツーのWebサイトが増えてきますが、タブン3ページ目以降に表示されても効果はホボ皆無だと思います。
コレね・・・リスティング広告っていって検索したキーワードがオークションみたいな価格設定になっていて「レコード 買取」ってキーワードで上位に自分のWebサイトを表示させたいとなると他社よりも高い広告料を「レコード 買取」ってキーワードに入札するという仕組みなんですよね。
上記のGoogleの検索結果でも分かる通り、現在かなりの競合するレコード買取業者が熾烈なレコードの買取依頼の取り合いが行われているのが解ります。
タブン、今だと「レコード 買取」とういうキーワードの検索結果の1ページ目に自分のWebサイトの広告を出そうと思ったら1クリック数百円の費用を入札しないといけないようなカンジですね。

オイラは、この部分を広告に頼らず自力でなんとか出来ないかガンバっていたのですが・・・。
結果は、撃沈・・・となりました。
集中的にオイラが新たに作った「レコード買取専門のWebサイト」へ手間をかけてきたのは立ち上げた2018年から2020年の約2年間の間なのですがその間にレコード買取の相談は5件で実際に買取までに至った件数は0件という結果・・・。
その後は、ご存知の通り2020年の春頃からコロナ禍となりナニもかもが今までにない状況になったためにオイラもメインであるnext recordsの業務へ集中するコトとなり折角作った「レコード買取専門のWebサイト」は放置プレイ状態になりました。
コレね・・・失敗した原因は、カンゼンにオイラの見込みが甘かったんですよね。
先に書いたようにどんなに工夫した「レコード買取専門のWebサイト」を作ったトコロで多額の広告費を投下した競合する業者には、勝てないという状況をあまり理解できていなかったんですよね。
渋谷にある12インチシングルのレコード店という部分に関しては、やはり20年以上もレコード店を営んできたという実績もあるのでそれなりに知名度があるみたいなのですが、next recordsというカンバンをハズしたまったく新規のブランドでレコード買取業界に参入出来るコトは出来なかった・・・みたいなカンジですね。
2018年の時点でもなかなかハードルが高いカンジではあったのですが、2024年の今では、ソレ以上にレコード買取業界はレッドオーシャンになっているような印象ですね。
今だと例えば「レコード 買取」という検索キーワードで自分のホームページをGoogle検索の1ページ目に表示させるためにかかるコストは、1年間だと百万円オーバーになりそうですね。

だけど、そんなレッドオーシャンな「レコード買取」なのですが、next recordsへ直接レコード買取のご依頼は、結構お問い合わせをいただけるんですよね・・・トーゼン、コチラは広告費は、一切かかっていません。
しかもレコードの買取のお問い合わせいただける内容っていうのは、当店の商品ラインナップとカンゼンにマッチした12インチシングルメインの内容となっています。
ん〜コレね・・・レコード買取オファーが熾烈な取り合いになっている中でホント、ありがたいハナシですよ。
実際にレコード買取のご依頼をいただいたお客さんからこの「渋谷レコード店日記」を読んで「このお店にレコードを買取を頼もう」って思ったとというハナシを何度か聞いたコトがありますので、ココで書いているコトもナンかしら影響があるのかもしれませんね、
というワケでレコードの処分や整理・買取のご依頼は、絶賛受付中ですのでゼヒご検討のホド、お願いいたします。

MIRACLES / LOVE MACHINE
MIRACLES / LOVE MACHINEの試聴
next recordsのサイトでMIRACLESのレコードを探してみる

で、ココで書いた大失敗だったレコード買取専門のWebサイトなのですが、実はまだあるんですよね〜。
Googleで「レコード 買取」って検索してもまったく表示されませんが・・・(泣)
もう利用されていないのだから閉鎖してもイイとは思うのですが、Webサイトの出来があまりにもイイのでこのママ辞めてしまうのがなんだかモッタイないような気がして・・・とはいえ、ココ4年間は、まったくお問い合わせはナイ状態なので或るイミ、ゾンビWebサイトになっているんですよね。
ナンかこのレコード買取専門のWebサイトが活用できる方法があればイイんだけどね・・・。

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渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!

毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。


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