渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:渋谷レコード店日記

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東京 渋谷の12インチシングル専門のレコード店 next recordsです。
今年のはじめに投稿した記事でこんなコトを書きました。
レコード店のやりたいコトと出来なかったコト

上記の記事は年頭に投稿したというコトもあり、「2025年はゼヒトモ、こんなコトをやりたいっ!」的な目標を掲げました。
記事にも書いていますが、マルチチャネル化は、今の当店のサイトで行うには、オンラインサイトの元々の構造から見直しが必須というコトが判明したのでちょっと実行するのはムリっぽいというコトが解りこのアイデアは、頓挫しました。
で、もうひとつ「越境EC化を本格的に目指すっ!」というコトも今年中にゼヒ、やりたいなぁ〜ってコトも書いたんですよね。
で、上記の記事を書いた後にイロイロと当店のオンラインサイトで海外からのお客さんがカンタンにレコードを購入できるようにするためには、どんな準備をしなければイケないのかってコトを調べていました。

オイラ的には、もっとも難しいイチバンの問題は、送料の設定だろうな・・・って思っていたんですよね。
next recordsのネット通販に関しては、日本全国ドコに送っても宅配便の送料を一律の設定にしています。
実際は、宅配便の送料って配送先の都道府県によって送料は異なるんですよね。
当店は、東京で営業しているので東京から配送先が離れると送料が徐々に高くなるのですが、ソレをだいたいコレくらいだろう・・・ってカンジで全国平均の金額を計算してソレを一律にしているワケです。
まぁ〜コレが解りやすいですし、お客さんも送料が固定で決まっている方がお買い物がしやすいですしね。
でも、海外のお客さんの場合は、コレができないんですよね。
まぁ〜飛行機に荷物をノセて送るワケですが、トーゼン日本から近い韓国とか台湾よりもアメリカとかヨーロッパへの送料が高くなるのです。
しかも、その上で購入いただいたレコードの枚数に応じてその配送料が高くなるんですよね。
当たり前ですが、1枚のレコードを送るよりも10枚のレコードを送る方が重くなるのでその重量によって細かな配送料の設定をする必要があります。
そういった送料の設定を各国別に、そして重さ別に設定しなければイケないんですよね。
今のカートシステムは、ホントよく出来ていてそういった細かな送料の設定が出来るのですがその細かな設定を入力するオペレーションを行うニンゲンの方が追いついていないみたいなカンジであります。
もうアタマが混乱して結構、タイヘンだよなぁ〜って送料を設定する前から気持ちが萎えてくるみたいなカンジです。
まぁ〜だけど、事前にレコード1枚の重量と送料の設定を細かく指定すればやってやれないコトはありません。
この問題は、カンゼンにオイラのモチベーションにかかってくるコトなので気持ち次第ってカンジですね〜モチロン、ヤリますよっ!

しかしっ!本格的に海外への通販を目指す完全越境EC化のもっともハードルが高いのは、この送料の設定ではナイというコトが調べていて解りました。
ソレは、消費税のコトなんですよね。
日本に住んでいて日本国内で買い物をする時は、レコードを買ったら必ずその商品価格に10%の消費税が上乗せされて支払うというのがフツーなんですが、日本以外の海外のお客さん(日本国外)から日本のレコードを通販を購入した時って消費税を払う必要がナイんですよね。
コレは消費税の法律でそう決まっているようです・・・じゃあ海外の人は10%お得に買えるじゃんって思うのですが実際は、そのレコードが注文をしたお客さんの国に届いた際にその国が定めた税法に基づき課税されるという仕組みになっているんです。
で、本格的に越境ECを目指している当店は、海外から注文されたレコードは、10%の消費税は受け取るコトはできないです・・・まぁ〜そういうルールですからね。
しかし、会計処理や税務処理を行う際にその海外へ向けて販売した売上の申告ってそのままフツーに申告したら
その受け取っていない消費税が受け取ったコトになってしまうという・・・ちょっと難解なコトになってしまうのです。
コレね・・・相当難しいんですよね・・・そもそもオイラ自身、消費税の仕組み自体イマイチよくわかっていない状態ですからね。
会計や税務に関わる人からすれば当たり前のコトなのですが、フツーに会社に務めていてシゴトをしている一般人からすると消費税がどのように国に納税されているのかって理解している人自体少ないんじゃないでしょうかね。

当店は、国内でレコードを販売を行った時にお客さんから代金の10%を消費税として買い物ごとに預かっています。
しかし、当店もフダン使っている宅配便や通販に使うダンボールや事務用品、トイレットペーパーに至るまでお店で使うものに関しては、同様に消費税をその購入したお店へ払っています・・・ん〜実際は、払っているというよりも預けているっていう方が正しいかもしれません。
でお店では毎年、決算の時期にお客さんから受け取った消費税から当店が支払った消費税を差し引いた金額を納税するという仕組みになっているんですよね。
イメージとしてはこんなカンジです。

でも、ネット通販で海外から注文を受けた際、消費税を受け取っていません。
なので、受け取っていない消費税は、最終的に納税する必要はナイんですよね。
コレ、文章で書くとじゃあ、消費税を受け取っていない分の売上だけを解るようにすれば、イイんじゃないの?って単純に思うのですが、そこに至るまで結構、イロイロな書類や証明書が必要になってきます。
まぁ〜税務署的には、出来るだけ納税額を上げたいので、ホントに輸出したのか、ソレは正しい取引なのかってコトを証明できる公的な書類の提出を求めてくるようなのです。
今まで海外もお客さんへレコードを何度も送っていますがその時ってフツーに国内と同じ様な売上処理をしていると実際には受け取っていない消費税が受け取ったコトになって処理されちゃうワケです。
カンタンにいうと10%値引きで海外のお客さんへ販売しているというコトになるんですね。
小さなショップにしてみたら10%値引き状態で海外へ通販するって結構負担がデカいですよね。
ソレでなくても海外発行のクレジットカードの手数料率は高いし、さらに外貨の為替手数料とかもかかってきますからね〜販売店としては受け取っていない消費税は、ちゃんと「受け取っていない」コトにしたいです。

で、調べてみたトコロ、next recordsの通販サイトを「完全越境EC化」するためには下記の手続きが必要だというコトが解りました。
現在当店は、「簡易課税制度」を導入しているんですがソレを「一般課税」に変更しなけれな、海外通販分の消費税還付を受け取るコトが出来ない。
ナンノコッチャみたいなカンジですが・・・まぁ〜要するに今はカンタンな課税制度で事務処理を比較的簡略化されているのですが、少々ややこしい処理が必要になる「一般課税」にする必要がある・・・とは、言ってもこのアタリの事務処理って税理士さんへ丸投げ状態なのでオイラの負担はあまりないようなカンジです。

輸出した時の証明となる公的な書類を7年間保管しておかなければイケない。
どうやらこの消費税還付を税務署へ申告した際に「ホントに海外へ輸出したのか?」ってコトを調べるために税務署から「お尋ね」がよくあるそうなのです。
その際に、●年●月●日に●国のMr.●●さんへ●円のレコードを販売したという公的な輸出証明書を提示する必要があるようです。
ん〜コレは、ちょっとどれくらいの頻度でそのお尋ねがあるのか解らないですが、対応がタイヘンかも・・・。

まぁ〜だけど、本格的に海外へレコードの販売で戦略的に打って出るには、コレは絶対にやらなければイケないみたいです。
で、この「完全越境EC化」作戦にともない消費税還付を受けたいコトを税理士さんへ相談したトコロ、「簡易課税」から「一般課税」に変更すると、もしかしたら毎年納める消費税額が増える可能性がありますからよく考えてくださいね・・・といわれました。
「ん・・・?どういうコト?」って訊いてみると受け取った消費税と支払った消費税が、「一般課税」にすると厳格化されるためにもしかしたら毎年決算時期に収めている消費税額が増えるかもしれませんとのコトでした。
今は、簡易課税なので「みなし仕入率 80%」が適用されているのですが、ソレが一般課税にするコトで納税額が増える可能性があるとのコトです。
当店のような中古レコードの仕入れってそもそも個人から買い取る場合は、その買取額に消費税は払っていません。
さらに海外から仕入れたレコードに関しても輸入消費税を払ってしますがそんなに高額ではありません。
なので、先に書いたようにお店で販売して預かった消費税 - 当店が支払った消費税が少なくなると収める消費税が増えるという事態になるとのコトなのです・・・ん〜ムズい・・・。
要するに「中古品の国内買取がメイン → 簡易課税が有利な可能性が高い」というコトのようなのです。
でも、簡易課税のママだと海外への通販を行った際には、消費税の還付を受けられません・・・ん〜コレも海外からの通販が年間どれくらいになるのかってコトにもよりますしね・・・まだ具体的にやっていないのでどれくらいの売上になるのか解りませんしね。

あ〜もしかしたら「簡易課税」から「一般課税」に変更するコトで毎年収めている消費税額がハネ上がる可能性が高いかもしれません。
え〜でも「簡易課税」のママで海外へネット通販を行ったら還付を受けるコトが出来ない = 10%値引きで販売したコトになるって事態になるのか・・・。
さらなる調査と検証が必要なのかも・・・って思いました。

COCO, STEEL & LOVEBOMB / FEEL IT
COCO, STEEL & LOVEBOMB / FEEL ITの試聴
next recordsのサイトでCOCO, STEEL & LOVEBOMBのレコードを探してみる

イヤ〜「完全越境EC化」を目指すっ!なんて大風呂敷を広げたのはイイのですが、早くもデカい問題が立ちはだかってきました。
コレは、ホントに精査してシミュレーションをする必要がありますね。
というか・・・ややっこしいですね〜もう、零細中古レコード屋のオヤジが考えるレベルを越えているような気もします。
果たしてどうなるコトやら・・・もしかして、やらない方向もアリなのかもしれないかも・・・。

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東京 渋谷の12インチシングル専門のレコード店 next recordsです。
アナログレコード店を営むという仕事柄、日々レコードに関する情報収集をしているのですが相変わらず、アナログレコード界隈の話題が盛り上がっていますね。
で、ココ最近見かけたレコード関係のニュース記事をザックリっと解説 & 個人的な雑感を書いていこうと思います。

レコードがプレスされまくり!
こんなレポートを読みました。
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2024年年間の音楽ソフト生産金額は7%減の2,052億円、アナログ生産金額は1989年以来の70億円超え

スクリーンショット 2025-01-31 8.14.41
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毎年、1月のこの時期に「前年の音楽産業は、どうだったか」的な統計が発表されています。
で、2024年の音楽業界の売れ行きとか生産数とかのレポートとなります。
ん〜文章を読んでもイマイチ判りにくいですね・・・コレ。
グラフをからは、レコードの生産数(棒グラフ)って2010年頃がドン底状態になっていてソコから多少増えたり減ったりしながら全体的には生産数を増やして2023年より17%増えて314万9,000枚のレコードがプレスされたってコトになります。
今度は、その売上ですが、前記した通りプレス数は、17%増加で売上(折れ線グラフ)は26%UPの78億8,700万円というコトです。
で、レポートにも書いていますがこのレコードの売上金額が35年前の1989年頃の規模にまでなった!的なコトを書いています。
まぁ〜確かにイチバン左側の1989年の折れ線グラフの値と右側の2024年の値が均衡しているので「レコードの売上が35年前の売上に迫っているっ!スゴいコトだっ!」みたいな見え方になるのですが、プレス数を表す棒グラフの値が全然違うので金額的には、確かに35年前の1989年よりも増えているんだケド、2024年のプレス数は35年前の1/3なんですね。
まぁ〜要するに35年前のレコード1枚の価格は、LPだと2500円くらいだったのですが、今は新譜のLPって5000円以上しますからね。
トーゼン、35年前と現在ではお金の価値も違うので単純に売上金額が同じになったのでスゴいって言うのはナンかちょっと違うような気がするんだケドね。
しかし、1989年の頃のレコードの生産数って1000万枚越えていたんですね。
日本で一般的にCDが普及し始めたのは1987年頃なんですよね、コレまで音楽メディアの主流だったアナログレコードがCDに置き換わって1990年代の初頭にCDの生産数がレコードを上回りました。
棒グラフでも解るように1989年は1000万枚越えていたレコードの生産数が1990年にがガクーンと下がって1/5くらいの200万枚くらいになっています。
この落ち込み具合はモノスゴいですね〜古いメディアが新しいメディアに置き換わるという時ってこんなカンジになるんでしょうね。
レコードのプレスの枚数の部分でガクッと落ち込んだレコードの生産数が1999年の棒グラフが300万枚くらいまで回復していますよね〜コレ、当時を思い返すとタブン、DJブームの時期でしょうね。
このデータって日本国内の生産数や売上のコトだけなので輸入盤は、含まれていないんです。
棒グラフは、洋楽の水色と邦楽のオレンジ色に分かれていますが1999年は邦楽のオレンジ色が増えているは、アレですよ宇多田ヒカルとかMISIAとかの国内のアーティスト達のアナログレコードがDJブームにのっかって結構プレスされた時期と重なりますね。
で、そう考えると2025年現在の国内盤のレコードのプレス数からみると規模感は、1999年頃と同じくらいってコトになるのかもしれませんね。
売上に関しては、レコードの生産数は、1999年頃と同じだけど2025年の売上金額が大幅にUPしているのは、単純にレコード1枚の単価があがったコトがグラフに現れているみたいですね。

新しいレコード店が続々とオープン!
こんなニュースを読みました。
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「【九州初出店】アナログレコード専門店・Face Recordsが国内6店舗目を福岡・天神に4月24日(木)オープン」
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当店のお向かいにあるFace Recordsが福岡に新しくレコード店を出店するそうです。
メチャ、出店攻勢をかけていますね〜。
コロナの時期の2020年に渋谷のMIYASHITA PARKからショッピングモールでのオープンをはじめて札幌・京都・名古屋に続く4店舗目に福岡でのオープンというコトです。
おめでとうございますっ!
確かに当店でもリアル店舗へのお客さんのご来店ってコロナ明けから結構増えてきているのでレコード店のリアル店舗を新たにはじめるっていうのは、正攻法なのかもしれませんね。
インスタやXとかSNS界隈でレコードに関する情報収集をしていて気がついたんだケド、2023年くらいから地方の街で新しくレコード店がオープンしているみたいですね。
全国のレコード店を紹介しているサイト「Recoya」の新店舗情報では2024年の夏頃から7つのレコード店が新たにオープンしたコトが紹介されています。
Recoya新店舗情報
最近のレコード店は、アナログレコードにカンゼンに特化したお店もありますが、レコードの販売に加えてカフェであったりファッションアイテムや雑貨等の別のアイテムやサービスを併せて販売をするっていうケースも多いようです。
レコードの販売だけってなるとホント、レコードを目当てにした絞ったお客さんだけの来店になるのですが、カフェや雑貨アイテムを併売するコトでタッチポイントを増やしてレコードにも興味を持ってもらうという戦略なんでしょうね。
つい先日、はじめてレコード店に訪れたという20代前半の超若いお客さんが当店へご来店されました。
オイラ的には、今の若いネットネイティブな世代の人が興味があるアイテムを購入するのってある程度ネットで調べてネット通販で手に入れるのがフツーだと思っていたのですがそのお客さんとハナシを訊いてみると実際は、ちょっと違っていたんですよね。
少し前からレコードに興味があってイロイロ調べていたそうですが、もう画像や動画だけの視覚情報では、得られないトコロにまで感極まったようで実際にレコード店に訪れてみようってアクションになったようです。
「で、実際にレコード店をはじめて訪れてどんなカンジだったのですか?」って訊いてみると「モノスゴいレコードの数やお店で実際にプレイされている曲を聴いてメチャ、感動しました!」ってちょっとコーフン気味にハナシてくれました。
確かにン万枚の圧倒的なレコードの枚数にはじめて囲まれるっていう体験は、画像や動画では得られませんからね。
数枚のレコードを購入していただいたその若いお客さんは、まだプレーヤーを持っていないそうなので「じゃあ、ココで聴いてみましょう!」って店内のプレーヤーで購入していただいたレコードをプレイしてみたんですよ。
すでに知っている曲なのですが、はじめて聴く自分が買ったレコードのサウンドを聴いて「うわぁぁ〜メチャ、カッコいい〜!」って甚く感動していました・・・ナンかその様子を見ているとオイラも中学生頃にはじめて友人のアニキの部屋で聴いたレコード体験を思い出しました(笑)

この様なアナログレコード体験ってやっぱりネットの情報だけでは得られないですからね・・・そういったイミでは、やはりリアルのレコード店の存在ってはやり大切と言うかその影響も大きいのかもしれませんね。

MADONNA / EVERYBODY
MADONNA / EVERYBODYの試聴
next recordsのサイトでMADONNAのレコードを探してみる

今は、レコードって単純に音楽を楽しむっていうコトよりもレコードの『モノ』としての魅力の方に価値があるようになっていますよね。
さらに手間をかけて音楽を聴くという行為や欲しいレコードを探して手に入れるというコトに価値をカンジるようになっている部分もあるみたいですからね。
若い人からするとそういった行為が新鮮というか、新たな体験みたいなカンジなのかもしれませんね。

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東京 渋谷の12インチシングル専門のレコード店 next recordsです。
先日、ご来店いただいたお客さんからこんなお言葉を頂きました。
「ブログを読んで知ったのですが、ネクストさんってもう25年もレコード店やっているんですね〜スゴいですね!」
「イエイエ、ナニがスゴいのか解りませんが、まぁ〜とりあえず続けてこれたったカンジですよ。」っていうカンジでハナシをしていたんですよね。
おハナシをしたお客さんは、今30歳だそうでその人が5歳の時にオイラはレコード店をはじめたコトになります。
そう考えるとやはり25年という年月は相当長いなぁ〜ってカンジますね。

渋谷でレコード店をはじめたキッカケ
以前にもこのエピソードは、記事にしたコトがありますが。
元々オイラは、大阪で友人のレコード店の通販を任されていたんですよね。
業務形態としてはそのレコード店に勤めていたってワケではなくって「通販業務の請負」ってカンジで友人のお店から「このレコードを通販で売ってね」ってカンジでナン箱かボ〜ンとレコードを渡されてソレ等をPCに入力して通販リストを作ってお客さんに郵送して電話で注文をうけるというシゴトでした。
で、そこでまぁまぁのレコードを販売していたのですが、3年くらい経った時にその友人から「通販を内製化する」とのコトでオイラがやっていたレコード通販の請負業務は、なくなってしまいました。
1999年の夏頃のそんな時にその大阪の友人のお店からノレン分けして渋谷でレコード店を営んでいた別の友人から「メチャ忙しいので一緒に渋谷でレコード店をやらない?」って声をかけてもらったんですよね。
まぁ〜多少は、どうしようか悩みましたケド、1999年の当時は、DJ人気が高まりつつあったコトでアナログレコードの需要がハンパないくらいあったんですよね。
しかもレコードの通販事業をやっていた経験から通販を利用してくれているお客さんの半数以上は首都圏からだというコトを知っていたのでモノスゴいビジネスチャンスがあるってカンジていたんですよね。
すでに2年ホド先に渋谷でレコード店を営んでいた友人(当店のNです)の経験もあり、お店の場所・扱うレコード・お店のコンセプトなんかをハナシあって今のnext recordsが出来上がったんですよね。

レコード店の場所について
レコード店をはじめた2000年頃は、「もう渋谷しかナイっ!」って確信出来るくらい当時は多くのお客さんが連日大挙していました。
特に週末は、レコードが入ったショッパーを手に持ったB-BoyやDJが街中ウジャウジャいましたね。
開業当時のnext recordsは、今の場所ではないトコロでお店をはじめたんですよね。
オイラにレコード店を一緒にはじめようと誘ってくれたスタッフNは、いまのTower Recordsの少し先の雑居ビルですでにレコード店を2年ホド営んでいたのですが、「この場所は、ダメだ!絶対にciscoやManhattan Recordsのあるエリアで店をはじめるべきだ!」って強い主張があったんですよね。
ドコにお店をはじめるのかってコトに関しては、オイラは渋谷の土地勘とかまったくなかったんですよね〜でも、もう早くお店をはじめたかったので不動産屋さんにナン件か紹介されたちょっと離れた物件で「ココでもイイかも・・・」って妥協が入っていたのですがスタッフNに、ことごとくダメ出しされました。
もうホント、ciscoやManhattan Recordsから離れた場所でヤルくらいなら店はやらないほうがマシっていうくらい提案された物件を頑なにNGでした。
で、不動産屋さんから最終的に出された提案は、すでにある営業中で売上があまりよくない古着屋さんにいくらかお金をつかませて辞めてもらって空いた場所でレコード店をはじめると案でした。
そんな提案を出してくる不動産屋もいるのか・・・って思うくらい強引なアイデアでしたケドね。
結果、その案を既存の古着屋さんは了承して空けてもらった物件でnext recordsをはじめたワケです。
まぁ〜その時点で相当ボロい物件だったのでその後、木造の建物がレコードの重さに耐えきれず梁が折れたりしてソレはソレでタイヘンでしたケドね。
その後、10年ホドそのボロい物件で営業して2010年に今の場所へ引越ししました。
最近になって思うのですが、ホント今の場所でレコード店を営んでいてよかったな・・・ってカンジています。
このブログでもよく書いていますが今のリアル店舗での売上の半分以上は、インバウンドによるものなんですよね。
もし、当店が今の場所ではなく、渋谷でも別のエリアの判りにくい雑居ビルの高層階なんかで営業していたら、間違いなく今のインバウンド売上ってナイなぁ〜思うんですよね。

25年間で一番、苦しかった時期
お客さんに「長い間、レコード店をやっていて苦しかった時期ってありますた?」って訊かれました。
サスガに「もうダメだ・・・お店を辞めたほうがイイかも・・・」って思ったコトはありませんが、ciscoが渋谷のお店を閉店した2007年頃から数年間は、結構キビシい時期だったかもしれませんね。
ちょうどこの頃にCDJやPCでのDJプレイのシステムが大幅に進化した時期なんですよね。
その結果、DJプレイでレコードが必要ではなくなってきたという時期になってコレまでとはイッキに風向きが変わってレコードの人気に陰りがでてきたんですよね。
そんな最中の時期にnext recordsは、2010年に創業時のボロいお店から今の場所へ引越ししたんですよね。
まぁ〜古い物件の取り壊しとかが重なったという事情もあったのでドコかに移転しなければイケないという状況だったんですよね。
で、スグ近くなんだけどちょっと判りにくいコレまでのボロい物件よりも、より目立つ場所で営業すれば今よりも売上があがるかも知れないって思い、引越しを決断したんですよね。
引越しに伴い家賃が、3倍くらいに跳ね上がりましたが、コレまで以上に人目につくコトで売上のアップが見込めるだろうって思い引越ししたのですが、その甘い思惑は半年くらいで打ち砕かれたのでした。
よく考えてみれば、この場所にあったciscoが閉店したってコトは、そもそも人がレコードを購入するために渋谷に訪れなくなったから閉店したワケでそれなのに「人が来るかも?」って思ってお店を移転するのって見通しが激甘なような気がしますよね。
たしかに不安はありましたが、まさかこんなに人が訪れないのか・・・ってコトは、想像以上でしたね。
リアル店舗の売上は、もうホント0円の日がナン日も連続する日もありましたからね。
そんな売上0円の日が続く中でもナゼ、next recordsが営業できていたのかというとネット通販が比較的ウマくいっていたからなんですよね。
ホント、時々しかお客さんが訪れないリアル店舗はネット通販の倉庫兼作業場になっているなぁ〜って思う時期もあったくらいです。
世間一般的には、リアル店舗ってコロナが流行った時期がターニングポイントになるコトが多いのですが、コロナ禍の時って巣ごもり需要が高まったコトもありネット通販経由でレコードがメチャ売れたんですよね。

ナゼ、25年間もレコード店を続けられたのか
コレね・・・コレコレこういう理由で、25年もの間レコード店を継続して営業できたっていう明確な理由ってオイラもよく解らないですよね。
カンゼンに後付の理由ですが今になって思い返してみれば時流というかタイミングとかそのしかるべき時期にその場所にnext recordsが居続けてこれたコトが大きいのかなって思います。
カンタンにいうと、ようするにラッキーだった・・・ってコトかもしれません。
「ラッキーだった」ってひと言でいっちゃうと身もフタもありませんが、結構「今後、ちょっとヤバくなるかも・・・」って思う時のために少しだけ前もって準備を出来ていたかもしれませんね。
オイラは基本的に結構ビビリなんですよね、お店を営んでいく上でナニかデカい行動や大きな事件ナンかがあると、とにかくオイラは備えるんですよね・・・もう備えまくるくらい備えちゃうんです。
当店は、ホント資金力もなければ大きな後ろ盾もまったくない零細レコード店なのでこの「備え」がナイとちょっと大きな衝撃があるとスグに吹き飛んでしまうんですよね。
なのでもしこの後に、ナニか大きなコトがあったらタイヘンなコトになるかも・・・ってコトをホンの少しだけ警戒して大丈夫な時にある程度の準備だけでもしておこうって思っちゃうんですよね。
まぁ〜時々、準備過剰な時もありますケド、いざコトが起こった時に時間的な関係で対応ができないのは、ホント最悪ですからね。
タブン、この常に警戒感もって備えておくというコトがnext recordsを長年継続して出来ていた理由かもしれません・・・まぁ〜実際のトコロは、ホントに解りませんケドね。

ASHFORD & SIMPSON / FLASHBACK
ASHFORD & SIMPSON / FLASHBACKの試聴
next recordsのサイトでASHFORD & SIMPSONのレコードを探してみる

今、イチバン悩んでいるコト
昨年アタリからレコードの人気がコレまで以上に高まってきているのを実感しています。
で、それと並行して「ちょっとヤバいかも・・・」って警戒感を持っているのが、レコードの仕入れです。
もうココ最近のこの「渋谷レコード店日記」ブログではレコードの仕入れに関して何度も取り上げたハナシです。
先日も仕入れ担当のスタッフKが「海外のレコードの値段がアガりまくって仕入れがムズイっす!」って嘆いていました。
リアル店舗のでのインバウンドの売上の方メチャ増えてきたコトについて以前言及しました。
日本に訪れる外国人旅行者も過去最高を記録していますよね・・・タブン、ココ数年はこの傾向が続くと思われます。
で、その増加と共に日本のレコードは、海外へ持ち出されていくと思うんですよね。
今は、まだコレまで日本に貯蔵されていたレコードでなんとか持ちこたえれると思うのですがもしこのレコードの人気がこのまま継続するのであれば数年後には、その貯蔵されているレコードも枯渇するんじゃないかなって思うんです。
なので、その備えとして仕入れがウマく出来なかった時の備えとして少しずつレコードを蓄えておいたほうがイイかも知れないって思っているんですよね。
でもコレは、なかなかムズカシイですよ・・・日々の売上も立てつつ良質なレコードを蓄えるんですからね。
まぁ〜だけど、販売できるレコードがなくなったら元も子もナイですからね。
というワケで、レコードの買い取りもコレまで以上に積極的に行っていきますのでレコードの整理をお考えの人は、ゼヒ、next recordsまでお声がけしてくださいっ!

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渋谷の片隅で12インチシングルの中古レコード店を営んでいるNext Recordsです。
このブログでも時々書いているコトなのですが、相変わらずの円安がキツいですね・・・というか昨年はマジでアップダウンが激しかった。
記録として書き留めておきますが、2024年1月は、$1は147円くらいでしたね。
スクリーンショット 2025-01-17 7.55.17
ソレが7月くらいまでジワジワと円の価値は下がり続けて$1=160円くらいまでココ数年では最安値となるくらい円安が進んだと思いきや一転、円高方向に反転して今度は、9月頃には$1=140円台前半まで円高になってこのまま円高になるのかな〜って思っていたらまたまた円安方向に・・・で上げ下げしながらチャート全体で見ると今は下げに向かっていますね。
で、2025年1月現在は、$1=155円ってカンジです。
先日、ご来店いただいたお客さんに「ネクストさんって、時々ドルがイクラとかブログで書いていますがそういうのってレコード店的には結構、影響デカいんですか?」って訊かれました。
ハッキリいうと「メチャメチャ、デカいっすよ!」

中古レコード店にもよりますが、国内での買い取りメインで仕入れを行っているお店は、ドル円の為替の影響ってあまり受けないと思いますが、当店は、国内での買い取り&海外からの仕入れを併用しているんですよね。
そういった仕入れスタイルのレコード店は、やはりメチャ為替の影響を受けますね。
更にココ最近は、この円安の影響をダイレクトに受けつつ実感しているのは、海外から仕入れるレコードの価格が円安以上にアガっているというコトです。
最近は、ニュースを見ていてもモノの値段がアガるインフレのコトを頻繁に伝えていますが、海外は日本以上に特に激しいんですよね〜もうホント、容赦ナイくらいイッキにアガっちゃうみたいな。
世界的に見てのレコードの人気がアガっているのもありますしね・・・ちょっと人気があるタイトルとか古い曲でもTikTokとかで話題になった曲とかってなるともうソッコーで値段がアガってゆくみたいな状態になりますね。

この前、レコードをDiscogsとかでも買っているお客さんとハナシをしたのですが、ちょっと気になるレコードが1枚あってDiscogsで購入しようと思ったら送料が$30(2025年1月現在4650円)だったんですよ・・・ってボヤいていました。
あ〜高いっすね・・・アメリカの送料ってマジで。
日本で買うと3000円くらいのレコードがDiscogsで安く売っていても送料で$30とかになると割高になるんですよね。
だからといって複数のレコードを買って1枚あたりの送料を分散させようと思っても1枚あたりの追加の送料が$5〜$6とかってなるとまたまた送料が高くなってしまうみたいなカンジになっちゃうそうですね。
この円安状況のさなかでレコード値段もアガっている&送料も高い中、海外からレコードを安価に購入して送料分の増加分の差額を埋めるくらいのメリットを出すのってかなり難しいみたいです。
結局、どんなレコードをいくらで買っても送料$30(約4650円)が追加されちゃうのは、かなり影響ありますよね。

でもコレね・・・当店も同じなんですよ。
ドレだけ安価にレコードを仕入れても送料が高いとその分が上乗せされる・・・ん〜泣ける。
しかし、コレもブログですでに書いているコトですが、レコードのニーズはあるんですよ。
なので仕入れに関しては、キッチリと行っていかないと・・・って思うんですよね。
そういったちょっと泣けるくらい海外からの仕入れがキビシイ状態なので昨年は、国内でのレコード買取を精力的に行っています。

少し前にレコード買い取りのご依頼をいただきお客さんのご自宅に枚数にして約1500枚のレコードの引取に伺いました。
ご自宅にお伺いしてレコードのコトでおハナシをしていて解ったのですがそのお客さん、サイドビジネスとしてネット通販でレコードを販売しているとのコトでした。
ヤフオクとかメルカリとかのフリマ・アプリでは、なくってチャンと自分のショッピングサイトで販売していたんですよね。
そのキャリアは、10年以上!もうマジでプロのレコード屋とも言える領域です。
残念ながらオイラはそのレコード通販サイトのコトは知りませんでした・・・すいません。
そんなお客さんですが、昨年からもうホトンド、レコードが売れなくなったそうです。
で、結局もう見切りをつけたようでレコードのネット通販からは撤退するコトを決めたそうでそのレコードの整理を当店にご用命いただきました。
どうやらご自身がレコードのネット通販をはじめるにあたってNextの通販サイトやオイラのブログをメチャ参考にしていたようです。
オイラは、初対面のお客さんだったのですがこの「渋谷レコード店日記」を読んでいただいたようで結構、質問されました(笑)
時々、オイラは同業や他業種のネット通販をされている人からナンダカンダと相談されるコトがあるんですが、お伺いしたその時もイロイロ訊かれました。
そのお客さんは、レコードのネット通販をはじめた10年ホド前は結構業績が良かったそうです。
オイラの感覚的には、今から10数年前って当店に関しては今よりも売れていなかったような印象なんですケドね。
家賃や人件費等のコストのかかる実店舗を構えて販売するのと1人でネット通販だけで販売するのとは、はやり固定費の差が出ますからね。
しかし、徐々に売上は低下して数年前のコロナ時期は、すこし盛り返したそうですが、コロナ問題が収束しつつあった2023年頃に再び低迷したそうです。
で昨年の2024年は、11月の時点で売れたレコードの枚数は、年間8枚だったそうです・・・ソコでもう辞めようって決心がついたようです。
参考までにお客さんの運営しているレコード通販サイトを見せてもらいました。
価格も比較的安価で商品的には、まぁまぁの品揃えでそんなにダメなカンジはしなかったのですケドね〜。
売上が下降してきた2023年にご自身のモチベーションが著しく下がったようでサイトの更新があまりできなかったと言っていました。
「通販サイトの更新のペースは月に何回くらいですか?」って訊くとモチベーションがダダ下がりした2023〜2024年は月に1回とか2ヶ月に1回とかだったそうです。
まぁ〜ねぇ〜そうなりますよね・・・メチャ、解りますよ・・・同じようにネット通販を営んでいるのでその気持ち・・・とても共感出来ます。
売れ行きがよくないからモチベーションが下がる・・・その結果、更新のペースが落ちるコトによってさらに売れ行きが下がるという悪循環にハマるんでしょうね。

「売れ行きが下降していた原因はナンですか?」って訊いてみると「あんまり仕入れが出来なかったんですよね。」って言っていました。
当初は、自分のコレクションを切り売りしていたそうですが、ホボめぼしいタイトルが売りつくした後に本業のシゴトの合間の大型連休になった時に海外へ買い付けに行ったりDiscogs等を利用して良さげなレコードを仕入れていたそうです。
その時は、結構な売上になったそうです。
しかし、コロナで渡航や郵送のホボすべてがストップした時に仕入れが途絶えて、コロナ明け後にはレコードのインフレと円安のダブルパンチをくらった・・・とのコトでした。
元々、販売しているレコードは、通販専業というコトもあり、安価な価格設定がショップの売りだったそうで仕入れのコストアップを価格に転嫁するコトがなかなか出来なかったみたいですね。
参考までに通販サイトを見せてもらったのですが、オイラ的には「この値段で売れないの?」って思うくらいの安価なカンジの価格設定でした。
たしかに「おぉっ!コレはっ!」って思うような人気のタイトルはあまりナイですが、まぁまぁリーズナブルな印象です・・・しかし、年間に8枚しか売れていないんですよね。
ネット通販が売れないっていうコトに関しては以前、別のお客さんからも相談されましたね。
その時のエピソードコチラ
レコードは、どうすれば買ってもらえる?

上記の記事を書いた人には「集客を一生懸命やればイイのでは」って言ったのですが、今回の買い取りに伺ったお客さんのサイトは、すでに2000人くらいの人が会員登録していたそうです、2000人のお客さんがいて2024年に8枚しか売れていないって、そりゃぁヤル気も削られますね。

物販を営んでいると売れ行きがよくないから資金繰りのために仕入れを絞るという行為になりやすいのですが、ソレがどうやら悪循環になってますます売れ行きが低迷するキッカケになったみたいですね。
このケースは、オイラの知っているレコード店を辞める大きな理由のひとつの様な気がします。
ホントは、売れ行きが低迷している時ホド、ガッツリと仕入れてイイ商品を投入して立て直しした方がイイと思うのですが、資金の枯渇や売れ行きの低迷は気持ち的にヤル気を落としちゃうんでしょうね・・・解ります。

お客さんから買い取りさせていただいた1500枚ホドのレコードはありがたく当店で販売させていただきました。
まぁまぁの買い取り価格になったのですが、「コレを元手にしてもう一度、チャレンジしたらどうですか?」って訊いてみると・・・。
「10年くらいネット通販をヤッていて思うんですが今は、良いレコードを通販サイトにアップするだけで売れる時代ではナイと思うんですよね、なのでもうやらないです・・・」とのコトでした。

O.C. / TIME'S UP
O.C. / TIME'S UPの試聴
next recordsのサイトでO.C.のレコードを探してみる

昨今は、空前のアナログレコード人気だというコトをメディア等でも頻繁に取り上げられていますが、そんな中でも10年以上販売を継続していたレコード通販サイトの運営が立ち行かなくなる・・・。
もしかしたらレコード店も売れ行きのイイお店とそうでないお店というカンジで二極化しているのかな・・・。
レコード店をはじめて25年になるNext Recordsですが、決してオゴり高ぶるコトなく日々謙虚にそして切磋琢磨してこれからもレコード店を営んできたたいなぁ〜と思う今日このごろであります。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
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渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
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毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

spence_getiton_uk
新年を10日も過ぎていますがあけましておめでとうございます。
2000年に渋谷の辺境の地でお店をはじめたnext recordsも今年で25年目を迎えるコトが出来ました。
コレもひとえに当店をご利用していただけるお客さまのおかげです。
本当にありがとうございます・・・そして2025年もゼヒともごヨロシクお願い申し上げます。

2024〜2025年の年末年始の営業は、12月30日〜年明け3日まで5日間お休みをいただいていました。
今では、ちょっと考えられないコトなのですが、当店が25年前に渋谷でお店をはじめて時って、12月は31日までフツーに営業して元旦だけお休み・・・で翌2日からは、お店を開けて営業していたんですよね。
でもコレって当店だけではなくって今は亡きciscoやManhattan Records等の大手レコードショップも同じように2日から営業をしていたんですよね。
というか実際は、渋谷のレコード界隈のムーブメントを牽引していたciscoやManhattan Recordsが「初売り」と称してレアなレコードをこの1月2日の大量放出したり有名DJがMixしたCDをノベルティでプレゼントしたりするという催しを開催していたのでソレを目当てに大勢のレコード好きな人が渋谷のレコード屋街に押し寄せていたコトもありその恩恵にあやかろうと当店も同じ日に営業していたんですよね。
しかも影響力の強い大手のレコードは、2日の「初売り」には、「こんなレコードを店頭に出しますよっ!」って人気盤がズラリと揃った内容を事前に告知していたんですよね。
で、ソレをどうにかして手に入れたい数百人の人達が、1月2日の早朝からレコード店の前に並ぶという状態だったんですよね。
ん〜今考えると、ブームってモノ凄い動員力ですよね・・・。
しかしそういった熱狂的だったブームも徐々に下火になり2005年頃からコレまで開催していたレコード店の初売りセールは、行われなくなったんですよね。
トーゼン、人もお正月から並んでレコードを買い漁るコトもなくなったので当店も年末年始は休むようになりました。
今のレコード人気は、相変わらずモノ凄い状態だと思うのですが、お正月からレコードを買い漁るというのは、サスガにナイみたいですね。

ネットショップのマルチチャネル化への野望
以前、この渋谷レコード店日記にこんなコト書きました。
レコード店主が考えたマーケットプレイスに関するアイデア
上記の記事でこんなコト書いたんですよね。
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海外からご来店いただいたお客さんによく訊かれる「Discogsやっていないの?」に対してもし当店がDiscogsのマーケットプレイスに出店していたら、どうなるんだろうってコトを考えていたんですよね
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でオイラとしては、今のnext recordsの店頭で在庫しているレコードのすべてをDiscogsのマーケットプレイスに出品してみたらイイんじゃないか・・・って思ったんですよね。
要するに店頭でもレコードを買えるし、Next Recordsのネットショップでも買える、オマケにDiscogsでも買えるといういわゆるマルチチャネルでレコードの販売をしたらよりお客さんとの接点が増えてたくさんのレコードを購入してもらえるんじゃないのか・・・って。
上記のブログ記事でもサラっと書いていますが、このアイデア・・・オイラのアタマの中では結構、「コレ、ウマく出来れば結構、イケるんじゃない?」って感触があったんですよね。
まぁ〜カンタンではナイとは思いますが2024〜2025年の年末年始の休みの間に実際に出来るのかテストしてみようって思っていたんですよね。
Discogsは、普段も頻繁に利用しているのでその出品の仕方とかは、結構カンタンなんですよね。
でも、オイラが計画しているようなNext Recordsの在庫しているレコード数千枚をイッキに出品するのには、すべてのレコードをリスト化してDiscogsのデータベースにインポートするという作業が必要になるワケです。
で、テスト用のサンプル・リストをDiscogsのガイドを見ながら作ってみました。
まぁ〜やはりイッパツでは、スンナリとはインポート出来ないですね。
何度がリストを修正してはテストするというトライ&エラーを繰り返してようやくレコードをDiscogsのマーケットプレイスに出品できましが、このテストに半日ほど時間がかかりました・・・。
で次に当店の在庫しているすべてのレコードが登録されているデータベースソフトからインポートが成功したテスト用のサンプル・リストのフォーマットに併せて書き出しを行います。
まぁ〜この部分、テストする前からわかっていたコトなのですが、元々当店とDiscgsの表記や表現の仕方が違うので書き換えるのはタイヘンだろうな・・・とは思っていたんですよね。
まぁ〜ココでも何度かの失敗しては修正してという工程を経てとりあえずイッパツで入力できるやり方が出来ました。
もうフダン、使わない脳の部分を全開で使っているのでアタマが沸騰しそうになるくらい面倒でややこしいですが(笑)
で、ココまで所要した時間、ホボ半日・・・この書き換え作業は、やり方さえちゃんと手順に沿ってガイド化すれば出来るのですが、書換の項目が結構多いんですよね。
当店のネットショップは、毎週金曜日の4時頃に新入荷したレコードを追加して公開しているのですが、その更新作業って1時間くらいなんですよね。

で、本来の目的である当店のネットショップとまったく同じ内容のDiscogsマーケットプレイスへの出品作業は、効率的に見積もっても2〜3時間かかりそうです。イヤ・・作業自体はそんなにかからないとは思うのですが正常に出品できているかとか間違いがナイかとかのチェックまで含めるとなかなかの作業量なんですよね。
当初は、もっとカンタンなんじゃないかなって思っていたのですがオイラが思っていた想定以上に時間がかかります。
とりあえず、テストしてみて成功はしたのですが、想定していたその作業量が結構タイヘンだというコトがわかりました。
ん〜実際にテストしてはじめて解ったのですが、コレ作業に関わる手間に見合う売上増加は見込めるのかな・・・ってコトでした。
タブン、マルチチャネルでの販売は、やらないよりもやった方がイイっていうのは解りますよ・・・だけど、手間のかかる作業量の割には実入りが少ないんじゃないのか・・・ってカンジたんですよね。
あと、当店のネットショップとDiscogsのマーケットプレイスで在庫をリンクさせるっていうコトに関してですが、もし当店のネットショップでAというレコードが売れた場合、DiscogsのマーケットプレイスでそのAという在庫が売り切れたコトにするために手動で在庫数を調整しなければいけないんですよね。
この部分は、今回のテストの結果しだいでいつもお願いしているWEB屋さんに相談しようと思っていたのですが、そもそも前段階のインポート作業がかなり手間がかかるという・・・。
ちょっとどうかな・・・このマルチチャネル化・・・いいアイデアだと思ったんですがちょっと頓挫しちゃった感がありますよね。
タブン、コレ・・・作業量と利便性があまり見合っていないような気がしたんですよね・・・タブン、このアイデア・・・ムリっぽいかもって気がしました。

越境EC化を本格的に目指すっ!
このブログでも店頭での売上比率が外国人のお客さんからの方がメチャ増えてきたコトを度々書いてきました。
しかし、オイラ的にはちょっと不満があります。
ソレは、店頭では外国人のお客さんはレコードを購入してもらえるのにネットショップからは、なかなか購入してもらえないってコトです。
原因は、ナゼかってコレはもう明らかに当店のサイトがカンゼンなマルチリンガル化に対応していないからだと思うんですよね。
ま〜英語表記は、なんちゃって表示になっているのですが海外からアクセスした人が買い物しやすいショッピングサイトではナイです。
コレまで日本のレコード店の独自サイトが海外のお客さんへ向けてレコードを販売するっていうのは、ちょっと敷居が高かったんですよね。
やはり価格のコトとか、日本語の問題とか、カートシステムの送料計算が複雑だとかという問題があったんです。
しかし、昨年はそんな問題があるにも関わらず、メールで「このレコードを購入したいんだけど、どうすれば買えるの?」っていう海外からのお客さんからのお問い合わせが結構増えてきたんですよね。
2023年に当店のネットショップを大規模なリニューアルをしたのですが、コレが意外にも海外からのアクセスに貢献しているようです。
メールでやり取りして購入してもらえるのもイイのですが、結構コレがやり取りに時間がかかるんですよね。
また、海外からの通販のそのお問い合わせの最中に購入希望だったレコードが売り切れてしまったりとかもあったりして、取引が途中で頓挫したりとかもあったりしてもっと海外からの通販もスムースに出来ないものかって思っていたんですよね。
当店のレコードのラインナップですが、外国の人でも好きな人には結構ハマるみたいでソレは店頭に直接ご来店していただいた外国のお客さんのレコードの買いっプリを見ていたら明らかです。

上記の動画のような一度、渋谷のリアル店舗に来ていただいたお客さんから自宅に帰ったあとでもNextのネットショップをみてレコードを購入してもらえたらな〜って思うワケです。
コレ、ゼヒともやりたいんですよね〜。
日本からと同じようにすべてネットショップで配送先から送料計算して決済まで完了出来る仕組みにしたいなぁ〜って。

Amazon Payが利用できなくなりました。
コレまで多くのお客さんにご利用していただいた決済方法であるAmazon Payが、カートシステムを運営会社の都合でご利用ができなくなりました。
Amazon Pay・・・コレ、超便利だったんですよね。
なんてったってAmazonでコレまでに買い物をしたコトがあれば、そのログインのアカウントがそのまま使えて当店でも超カンタンにレコードが買えたんですからね。
ネットショップを運営している中の人的には、お客さんが当店をはじめて利用する時に商品の配送先の名前・住所・電話番号・メールアドレス・パスワードとかを入力して設定するのってメチャ、敷居が高いって認識だったんですよね。
そういったメンドーな入力を一切スッ飛ばして、普段使っているAmazonのアカウントとパスワードを流用できるっていうAmazon Payは、ホント便利だったんですよ。
カートシステムの運営会社からは利用できなくなった正式な理由のアナウンスなされていませんが、技術的な仕様の変更や運営方針の見直しが背景にあるようです。
というワケで、コレまでAmazon Payを決済していたお客様にはご迷惑をおかけしますが、改めてクレジットカード(Shop Pay)やApple Pay/Google Pay等のご利用をお願いいたします。

SPENCE / GET IT ON
SPENCE / GET IT ONの試聴
next recordsのサイトでSPENCEのレコードを探してみる

Next RecordsとDiscogsの在庫の連携・・・このアイデアを思いついた時は「コレは、イケるっ!」って確信したんですケドね・・・現実は、そんなにアマくないですね。
でもこのコトを調べていて解ったのですが、当店のサイトからDiscogsへの商品データの共有は、かなり面倒くさいのですが逆パターンのDiscogsから当店のサイトへデータの共有は結構、カンタンみたいなんですよね。
DiscogsのAPIという機能を使って商品データをリンクするのですが、コレならばカンゼンにデータを一致させるコトが出来るようです。
しかも、ドチラのサイトで商品が売れても瞬時にお互いの在庫数を一致させてくれるというマルチチャネルならではのコトが出来ちゃうようです。
じゃあコレを利用すればイイんじゃないのかって思うのですが、当店のようにすでに出来上がったサイトでこの機能を実装するのは不可能で、イチからサイトを構築して商品データをDiscogsに登録しなければイケないという・・・ん〜サスガにソレは、出来ないっすよね。

でも、ホント越境EC化サイトは、ゼヒともやりたいなぁ〜って思っています。
ナンダカ海外向けばかりのハナシですが、実は国内向けのお客さんに対しても「コレは、イイかもっ!」ってアイデアがあるんですよね。
それは、具体的になったらお伝えしようと思います。
というワケで、25年目となる渋谷Next Recordsを今年もヨロシクお願いいたします。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!

毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

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