渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:渋谷レコードショップ

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もう今年最後のエントリーを書く時期になりました。
恒例の今年一年振り返りネタです。
毎年この「今年一年振り返りネタ」を書く時にコレまで書いた過去の同じ時期の記事を読み返しているのですが、1年間という期間だけで見れば劇的な変化は、ソレホドナイのですが3年とか5年とか前の同じ時期を記事を読み返してみると「あ〜そういえば・・・」的な過去と現在のちょっとした変化に気付いたりします。
ちなみに去年の同じ時期に書いた記事はコレ
今年一年のnext. records(2018年版)
お店のHPのリニューアルや免税店化したコト書いてますね。

昨年は、HPのスマホ化を大々的に行ったのですが、今年はリアル店舗のキャッシュレス化を大幅に見直しました。
「お店の入り口のドアに貼っているスマホ決済とかのステッカーがメチャ多いですね〜(笑)」ってお客さんにも指摘されたりしますが・・・。
そういえば、去年の今ぐらいの時期でしたね〜PAYPAYの100億円キャッシュバックキャンペーンが世間を騒がせたのは・・・。
あの様子を見て「もしかしたらちょっとしたムーブメントが来るかも・・・」って思い、結構早い時期からスマホ決済等に対応するようにしてきたんですよね。
今までは、フツーにクレジットカードだけの決済方法だったのが、更に現在は・・・
PAYPAY、LINE PAY、d払い、ORIGAMI PAYのスマホQR決済
Apple Pay、iD、QUICK PAY、suica、PASMO等の非接触ICカード決済
まで、お店で利用できるようにしました。
ま〜コンビニほど「どんな支払もOKですっ」とはいかないですが、零細ショップにしてみれば、かなりの支払いをカバーできているんじゃないかな・・・。
更に消費税の増税に伴う緩和措置として政府主導のキャッシュレス5%還元事業も始まるコトだし、「コレで完璧に対応出来たぜっ!」って思っていたのですが・・・。
だが、しかしっ!当初思っていたホド、ソレホドキャッシュレス決済は、進んでいないような気が・・・アレっ?ちょっと思惑はハズれたような気が・・・。
どう考えても購入金額の5%がキャッシュバックされるって結構メリットあると思うのですが、解っている人は使うケド、ナンとも思っていない人は全然利用しないっていう真っ二つに別れているという奇妙な状況のようです。
店頭でも、お客さんには「クレジットカードでお支払いいただくと代金の5%が戻ってきてちょっとお得ですよ〜」って説明するのですが、「あ、大丈夫です・・・」って現金でお支払いってケースも有ったりと。
お店的には現金でもキャッシュレスでもどちらでもイイのですが、「5%お得に買物ができる」っていう大きなメリットも普段しみついたの買い物習慣を大きく変えるってコトにはならないんでしょうね。
でも、コレは深いトコロまで考えると、レコードに関しては、多少の値引きなんてお客さんにとっては大したメリットとはカンジられない・・・っていうコトなのかな・・・。
それよりか、「欲しいレコードを手に入れたいっ!」っていうコトの方が多少の価格差よりも強いってコトなのかな・・・。
ん〜深い・・・。

ここ数年の今年最後の振り返り記事では必ず書いているコトなのですが、外国人のお客様は2019年もメチャ多かったです。
このコトは2014年の頃から「外国人客がめちゃ増えた〜」って書いているので、5年前からず〜っと継続中のムーブメントになっています。
その時の記事は、コチラ
今年一年のnext. records(2014年版)
そういった外国人客のお客さん構成も2019年はちょっとした変化がありました。
それまでは、やはりヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアからの訪日客が殆どだったんですが、最近は、アジア圏のお客さんがかなり多くなってきました。
韓国や台湾はもちろんのコト、香港やタイとか、フィリピンとかシンガポールなどから来たお客さんが増えましたね。
しかもその購入の仕方がハンパなくアツいっ!「マジでそんなに買うのかっ?」ってくらい購入予定のレコードを積み上げるんですよ。
ちょっと日本人とか欧米人とは好みのレコードのツボが違うので、数年間まったく動きがなかったタイトルの曲とかを買っていったりとお店的にはありがたいんですよね。
更に、「免税で買い物できるよ」と伝えると、「おぉ〜サンキュー!」といって皆さんニコニコ・・・。
やっぱり消費税の10%の割引はかなりメリットデカいですからね・・・免税店登録しておいてよかった・・・(笑)
2020年の夏には、東京でオリンピックも開催されるというコトなのでもしかして、どエライ外国人観光客が増えるのか・・・?
前の東京でのオリンピックが1964年で56年前なので、その当時と現在とはまったく様相は違うハズなのでオリンピックが及ぼす影響っていうのが全然想像がつかないんですよね・・・。
その手の研究所の試算では、2020年の訪日外国人観光客は3600万人になることが予想されているのですが、インバウンド消費が中古レコード店までにどれくらい影響あるのか・・・そんなコト、零細中古レコード店主にわかるハズもありません。
オリンピックを見に日本に訪れた外国人で・・・

アナログレコードが好きな外国人で・・・(タブン、ココで全体の0.1%くらいに絞られそう)

12インチシングルやダンスミュージックが好きな外国人・・・(更に0.1%から5%くらいに絞られそう)
ってココまで絞り込むと一体ナン人になるんでしょう・・・全然予想出来ないよ・・・意外と少ないかも・・・(笑)

今年は「アナログレコードの人気が復活しているっ!」的な各メディア関係から発信される記事が、ちょっと少なくなってきたような気がします。
コレは、レコードの人気のコトを今更伝えても目新しくナイので記事としては、面白くないからもうネタにしなくなったのか、はたまた今まで年々も継続していたアナログレコードの人気が少しずつであるが衰退してきた兆しなのか・・・定かではナイのですが、去年よりも確実にレコード人気に関する記事は少なくなってきたんじゃないかなぁって個人的にはカンジてきます。
この渋谷レコード店日記の記事を書くに当たり、常にナニか話題になるようなネタをないかなぁ〜ってホボ毎日漁っているので、レコードに関する記事はかなり敏感にチェックしているのでなんとなくココ最近は「アレ?新しい記事があまりないなぁ・・・」なんて感じるんですよね。
2年ほど前は、アナログレコードに関する新しい記事が毎週のように投下されていたのでそういう状況からするとちょっと様相に変化があるような気がします。
ま〜実際は、どうなんでしょうかね・・・レコードの人気が復活している的な記事は、2012〜2013年頃から話題になり始めていたのでもう5〜6年間も同じ内容の記事を書いても全然新鮮味はナイですからね。
今年1年だけでも大手のタワーレコードの中古レコード店出店やディスクユニオンの新店舗ナンかが話題になりましたし、まだまだちょっとした動きはありそうですが・・・どうなんでしょうね。
タワーレコードのレコード専門フロアに行ってきた
渋谷に新たなレコード店「ユニオンレコード渋谷」がオープン

このブログでも度々書いていますが今年1年は、「レコードの買い取り」をかなり積極的に行いました。
タブン、何万枚というレベルで買い取りを行ったんじゃないかなぁ。
その影響で、お店も倉庫もレコードだらけ・・・です(笑)
出張買取に出向いたり査定や倉庫での作業などで、もうほとんど店頭の運営は他のスタッフに任せっきりでした。
だけど、かなり多くのレコードを仕入れたんですが、売上的にはソレホド大きな変化はなく・・・ナンか複雑な心境です。
コレね・・かねがね思っているのですが、今より倍の仕入れをしてレコードを店頭に出したら売上も倍になるのか・・・っていうとそう思う通りにならないっていう・・・。
難しいです・・・商売って。

BONEY M / GOTTA GO HOME
BONEY M / GOTTA GO HOME の試聴
next recordsのサイトでBONEY Mのレコードを探してみる

しかし、難しい商売も手探り状態で今までナンとか続けるコトが出来たのも多くのレコード好きなお客さんに当店でレコードを購入していただいたからです。
本当にありがたいです・・・。
2000年の1月に渋谷宇田川町の築50年以上の古い木造のオンボロアパートの2階の1室、広さ約5坪の極狭なレコード店next. recordsもナンとか2020年を迎えることが出来そうです。
本当に、今年一年next. recordsをご利用いただきありがとうございます。
まだまだ世の中には未知の良質な12インチシングルが多数存在しているハズです。
そんな「何だコレっ?見たコトないレコードだっ!」って思える良質なレコードを2020年もたくさん紹介できるようガンバります。
2020年もよろしくお願いします。


 
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このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、渋谷の中古レコード屋next recordsが、運営しています。

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店頭に出ているレコードがもうホント、増殖しまくりです。
数ヶ月前から「絶対にこの場所見難いだろうな・・・」って思われるエサ箱の最下段まで販売用のレコードが占めるようになってきました。
ネクストレコードのエサ箱は3段になっていて最上部はフツーにエサ箱スタイルで中段と下段は今までもうすでに店頭に並んでいて売れた際に追加で出せるストックのレコードを保管していたワケですが店頭に並べるレコードが増えに増えまくって最上段のエサ箱に収まりきれず、2年ほど前から中段にまで侵食してきて数ヶ月前にはついに最下段の棚まで販売用のレコードが並ぶようになってきました。
この調子でレコードが増殖していくと、タブン・・・もうレコードを並べるスペースが無くなる・・・ような気がする・・・。
それも結構近い将来・・・タブン、来年くらいにはそうなりそうな気がします・・・ヤバいな。

レコード屋でレコードの枚数が増えるっているのは、イイことなのか?ってコトは、もうずいぶんと前から考えているコトなんです。
つまりコレ、「選択肢が多いコトっていうのは、お客さんにとってイイのか?」ってコトです。
以前にこんな内容のブログ記事を書いたコトがあります。
レコードの在庫数とオススメのレコード
記事は2009年8月に書いていますね。
奇しくも今から10年前の記事です。
ちょっと自分で読んで驚いたのですが・・・
以下引用
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今のところnextの商品としての在庫数は、時期によって増えたり減ったりはあるのですが、約3500枚位のレコードがお店にでています。
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冒頭から約3500枚のレコードがお店に出ています・・・ってそんなに少ないのか・・・。
って記事を書いた当時は、タブン、コレはニュアンス的に3500枚もの在庫がほんとに必要なのか・・・的なある種の問題提起していますね。
つまり「レコードの在庫が3500枚は多すぎるんじゃないか?」みたいな。
更にその数行先に
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数年前までは、今の在庫数のおよそ半分位のレコードの数でお店を営業していました。
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ってタブン、それより以前は2000枚に満たない枚数の在庫レコードで営業していたってコトですね。
で更に、2000枚に満たないレコードの枚数で営業したいた時期から3500枚に在庫のレコードが倍に増えても「売上は、そんなに大きく変わっていない」ってコトが書いてあります。
ん〜コレは・・・自分で書いていて驚きました・・・。
ま〜10年前の更に数年前っていうと2005年から2007年前くらいの渋谷のレコード界隈の状況を思い返すともの凄くレコードニーズが高かった時期でもあったので頷ける部分ではあるのですが・・・実は驚いたっていうのはその部分ではなくって、2019年9月現在の店頭での販売レコードの在庫数からみてその売上の比率に驚いたんです。
実は、現在店頭で販売しているレコードの枚数・・・8000枚オーバー!!!
つまりコレ、10年前の2009年に書いた上記の記事(在庫数約3500枚)から倍以上のレコードの枚数を2019年現在は店頭に並べて営業している状態です。
しかしながら・・・売上は・・・全然倍にはなっていない・・・むしろそんなに変わっていない・・・かも?
さらに言及すると、2009年の3500枚の在庫数で営業していた時期から数年前を回想した時は2000枚に満たない在庫数から「売上は大きく変わっていない」ってコトから現在の2019年の状況だと在庫のレコードの枚数が4倍になっているにも関わらず、売上は・・・ちょっとコレ、ショックを通り過ぎて衝撃です・・・(笑)
イヤ、全然笑ってられない・・・ガビーン!

DIANA BROWN & THE BROTHERS / YES IT'S YOU
DIANA BROWN & THE BROTHERS / YES IT'S YOUの試聴
next recordsのサイトでDIANA BROWNのレコードを探してみる

もしかしたらコレは、根本的にレコードの枚数だけが全てではナイってコトを象徴するコトなんではないでしょうか・・・。
中古レコード店ではよく「店頭在庫は●●万枚っ!」ってより多くのレコードの枚数があるコトがアピールされることが往々にしてありますが、実は枚数なんて全然カンケーなくってどんなレコードが在庫されているのか・・・っていうその内容の方が、在庫レコードの枚数よりもアピールポイントになるんじゃないのか・・・って思うような気がするような・・・。
自分のお店を自賛する気は全くありませんが、8000枚ものレコードの在庫はすべて、next. recordsのスタッフが実際にそのレコードを聴いてその曲のクォリティが店頭に並べるに値すると判断したレコードだけを商品化しています。
つまりテキトーに買い取りして入ってきたレコードをロクに聴きもせずテキトーに値付けをして店頭に並べたワケではナイのです。
店頭在庫のレコードはすべてインターネット販売している在庫とリンクさせているので、店頭に並んでいるレコードはすべてジャケット写真を撮影してレコードを録音して試聴ファイルを作って、レコメンドを書いているワケです。
言い方を変えれば、たくさんのレコードを店頭に並べてはいますが、すべてのレコードは、next. recordsスタッフのフィルターを通して厳選されたセレクトショップ的な品揃えになっているってオイラは思っているのです。
しかしながら、セレクションされたある一定のクォリティがあると判断したレコードの枚数が増えてもそれほど売上は大きく変わらないっていうのは、ちょっと考え直さなければイケないのかも・・・?


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