渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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誰もが知ってる大型CDショップ、タワーレコード(TOWER RECORD)が、アナログレコード専門のショップをオープンしました。
タワレコ初のアナログ専門店 TOWER VINYL SHINJUKU 3/21 タワーレコード新宿店10Fにオープン

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見晴らしはイイ。

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デカいクラシカルなスピーカーも存在感ありました。

で、オープン初日の3月21日にどんなカンジのレコード店になっているのか気になったので見に行ってきました。
場所は新宿駅の東南口からでてスグなのでアクセスはメチャいい場所です。
テナントビルの7〜10階にTOWER RECORDが入っていてその10階部分のワンフロア全部がアナログレコード専門のフロアになっています。
お店の雰囲気は、もうこのアナログレコード専門フロアだけ独立したショップみたいな存在でしたね。
個人的にCDには、全く興味がナイのでその他のフロアは全然見ていませんが・・・。

売り場面積は170坪はやっぱりメチャ広かったです。
エサ箱とエサ箱の通路も結構広くとっているのでゆったりした店作りになっていました。
それに店内の一部が吹き抜けでガラス張りになっていて開放感がありました。
オイラが出向いた時間は、夕方の4時頃だったのですが、お客さんは50〜60人ホドエサ箱を掘っていましたね。
お客さんは、ホトンドが40代以上の男性客ですね。ま〜この世代の人たちが今のアナログレコードの人気を引っ張っているんでしょうね。
女性客もいましたけど数人ですね。
若い世代の人達がアナログレコード買っている的なコトをニュースとかではよく書いていますが、この時の店内のお客さんでは、20代の人たちは10人未満ですね。

店内のレコードの並び方は、新譜コーナーと中古コーナーとでキッチリ分けられていました。
やっぱりホトンドのお客さんは中古コーナーを見ていましたね。
新譜のレコードを見ている人は、お店に2時間位滞在していましたが、あんまりいませんでしたね。
新譜のアナログレコードは、限定タイトルやプレミアタイトル以外は、いつでも買えるので今ココで買わなくてもイイってどうしても思われますしね、優先順位はやっぱり中古レコードよりも下がっちゃいます。

エサ箱は、ROCK/POP、JAZZ、SOUL/RARE GROOVE、HIP HOP、PUNK、HR/HM、REGGAE、COUNTRY/BLUES、J-POPってジャンル分けでした。
ジャンルはROCK/POPのコーナーにお客さんが多いようなカンジですね。やっぱり中古レコードの人気はROCKが中心なんでしょう。
次は、SOUL/RARE GROOVEコーナーかな。J-POPもまあまあ人が見てました。
エサ箱に入っているレコードは、ドッチかと言うと結構定番タイトルをキッチリと揃えた構成になっていますね。
12インチシングルに関しては、ホンの少ししかありませんね。
また、12インチシングルだけコーナー分けされていないので、DISCO系の12インチシングルは、SOUL/RARE GROOVEコーナーから大量にあるアルバムから探し出すというカンジです。
中古のCLUB系のアナログは、残念ながらホトンドなし。
どんなお店か・・・ってヒトコトで言うなら、フツーの中古レコード店かなぁ・・・。
特色というか強烈な個性は特にない商品構成だと個人的に思います。
まぁ〜ソレがTOWER RECORDという広く多くのタイトルを扱うお店らしいっていうコトなのかもしれません。

レコードの商品札には、必要最低限なコトしか書いてないですね。
中古レコード店主目線だと、ナンかしらのお店からお客さんへのこのレコードを手にとって興味を持ってもらえるようなレコメンドをちゃんと書いた方がイイと思うんですけどね。
個人的に何枚か気になるレコードがあったので購入しましたよ。
その時、検盤して思ったんだけど、レコードをキチンと磨いていない?
たまたまオイラが手にとったレコードがそうだったのか、オープン前で忙しくて出来なかったのか、検盤した盤面にホコリ&指紋がトコロドコロついていました。
当然、TOWER RECORDって今まで、中古の商品なんて扱ったコトないと思うんですよ。なので手探りの中での中古レコード販売だと思いますが、やっぱりこの部分はちゃんと徹底しておいたほうがイイと思うんですケドね。

お会計の際、レジのスタッフに訊いたトコロ、結構多くのお客さんが開店前に並んで当初はスゴく混み合ってたって言ってました。
オイラが出向いた時間は、混雑の嵐が過ぎ去ったあとだったようです。
新宿は、絶対王者のディスクユニオンやHMVなどの大型店、それに強力な異彩を放つ個性的な小さな中古レコード店が乱立している激戦エリアなワケですが、そんな中TOWER RECORDSがドコまで食い込めるのか、新宿のレコード・ディガー達にどう受け入れられるのか・・・ってカンジでしょうね。


ナンかお店の雰囲気は、ちょっとアナログレコード時代のTOWER RECORDぽい昔ながらのカンジがして、そういう時代を知っているオイラは、なんだか軽くタイムスリップ感がありましたね。
ん〜もしかした、ガッツリ徹底的に80年代テイストなTOWER RECORDの店作りにした方が面白かったかもしれませんね。




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「REVINYL」というアナログレコードの売り買いがスマホでできるアプリがあるのですが、そのREVINYL内WEBマガジン「DOUNUTS MAGAZINE」でウチのnext. recordsを取り上げていただきました。
next records / 渋谷にある100%オリジナル原盤の12インチ・シングル専門へ潜入
内容的には、お店の成り立ちとかそのルーツ、オープン当時の渋谷のレコ屋街の状況と現在へ至るまでの変化などをインタビュー形式でお答えするって内容です。
ちょうど今から1年ほど前にも同じ様なインタビューを受けたことがあります。
レコード屋の言葉:next. records
ま〜内容的には、似た様なカンジですね。久しぶりに1年前の記事の方を読み返したのですが、VICE JAPANで連載シリーズで掲載していた「レコード屋の言葉」は、第6階で更新が途絶えていますね。
結構、楽しんで読んでいたのですケドね。

今回掲載していただいたDOUNUTS MAGAZINEの方は、レコードに特化したメディアというコトもあって、レコードに関する興味深いイロイロな記事が掲載されています。
レコード屋関係の記事だけでも結構なボリュームですね〜。
DOUNUTS MAGAZINEのレコード屋に関する記事
REVINYLを運営している会社が、大阪にあるのでドッチかと言うと関西のお店が多めです。
DOUNUTS MAGAZINEで紹介されているレコード屋の記事を読んで思ったのですが、ドコのお店もリアルのお店でアナログレコードを販売していくってコトに関してホント、切磋琢磨しているなぁ〜って心底カンジました。
インタビュー記事にも書いていますが、ウチのお店では海外への買い付けってもう何年も行ってナイんですよね。
理由は、やっぱり海外へ出向いてレコード買い付けてくる費用の捻出が難しくなったんですよね。
でも、DOUNUTS MAGAZINEでインタビューに答えているいくつかのレコード屋さんは、結構今でも海外買い付けに出向いていますね。
海外に買い付けに行くための旅費や滞在費なんかは、どこのお店もホトンド変わらず同じ程度のハズなので、そういった買い付けに関わる固定費をペイするには、スゴく安価にレコードの仕入れが出来ているのか、はたまた仕入れたレコードをスゴく高額に販売できているのか・・・または、その両方、つまり安価で仕入れ&高利益で高値販売が成り立っているのか。
そのアタリの懐事情は全く解りませんケド、日本より幾分物価が高い海外でレコードの買い付けが出来るというのはスゴいコトだと個人的には思います。
オイラもインタビューで答えた通り、お店をオープンさせた当初は、今より渡航費が安価だったし、滞在費も全然かからなかったし、何より海外では、レコード店も多く存在してレコードの枚数も多かったんですよね。
しかも、その時はDJブームの波にもノッていたのでレコードが売れに売れていたので年に7~8回も海外へ買い付けに行ってもまだレコードが全然足らないくらいでした。
だけど、DJブームも去り、レコードバブルも終り状況の転換期を迎えた時にnextでは、お店に関わる全ての業務を見直して現在のスタイルに至ったという経緯に繋がります。

度々、この様なメディアに取り上げて頂いたりしていますが、最近のアナログレコード人気で「結構レコード売れてんじゃないの?」ナンて一部では思われているみたいですが、我がnext. recordsの絶好調期は、明らかにオープン当時から3〜4年の間だったんだと今は思いますね。
確かに現在はアナログレコードという括りでは、結構注目されていて世界的にも販売枚数が前年比大幅アップって見出しをアチラコチラで見かけます。
1680万枚のレコードが1年で買われる世界最大の音楽大国に何が起きているのか
前回の記事にも書きましたが、あのタワーレコードまでもがアナログレコード店を今月オープンしますしね。
また、レコード販売のマーケットプレイスであるSOUND FINDERもリアルのレコード店を銀座にオープンさせるという動きもありますし。
サウンドファインダー初のリアルショップを阪急メンズ東京にオープンします!
今の状況は、アナログレコード人気>DJ人気ってカンジだと思うんですよね・・・やっぱり。

next. recordsで扱う12インチシングルっていうのは、DJのためのレコードって思われているフシがあるようですが、全然そんなコトはなくって音質面では全然アルバムよりもメリットがあるんですケドね。
12インチシングルの良いトコロをコトバで伝えるのってちょっと難しいのでなかなか一般的にはその良さって解ってもらえにくいんでしょうね。
他のレコード店のインタビュー記事を読んだりしてやっぱりイロイロ思うトコロがあったりするワケですが、「隣の芝生は青い」って思っちゃってる部分もケッコーあるかもしれません。


記事の後半にnextオススメのレコードを紹介しているのですが、取材当日このレコードをオススメするコメントをする時にカンジたのですが、ナンかインタビュアーの人とかにはやっぱりその曲に対するコメントをするべきなんだろうなぁ〜って思ったのですが、自分的には曲自体のコメントってあんまり出来ないなぁ・・・って。
どうしてその12インチシングルがイイのか・・・って言うコトならアツく語ることは出来るのですが、曲やアーティストのコトは、あんまりよくわからないんですよ。
曲自体のコトを解説や評論するってなると、どうしてもその当時のアーティストや時代背景なんかを含めて語るようになるのですが、オイラも場合は、その12インチシングルがどうイイのかって言う評価の部分に特化しているみたいです。
その曲の善し悪しを語るのならアルバムでもCDでもファイルでもイイんですが、あえて12インチシングルでその曲を選ぶ理由はナニかってどうしても思うワケです。
イヤ〜もうコレは完全に12インチシングル・オタクの気持ちですね(笑)



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■タワーレコードがアナログ専門店、TOWER VINYLを新宿にオープンするコトに想うふ
CDショップの雄、タワーレコードがアナログレコード専門店をオープンするっていうニュースを読みました。
タワレコ初のアナログ専門店 TOWER VINYL SHINJUKU 3/21 タワーレコード新宿店10Fにオープン
https://cdfront.tower.jp/~/media/Images/Article/News/press/2019/3/towervinyl_fix_s.jpg
やっぱり、この渋谷レコード店日記を読んでいる人は、「タワーレコードまでアナログレコード店、やるのか・・・。」って思うでしょうね。
「タワーレコードまで」の「まで」はタブンHMVのコトもあるのでそう思っちゃうのでしょう。
ニュースの文面を見読み解くと、タワーレコードの新宿店の中に位置するショップ in ショップのスタイルでオールジャンルの新譜&中古のレコードを販売するっていうコンセプトのようです。
新宿にはディスクユニオンは何店舗もあるし、HMV record shopもあるし、その他の小さなレコード店も多く存在していますので、タワーレコードのアナログレコード専門店もソコに加わるってカンジでしょう。
まぁ〜別に見方をすると、例えばレコードが好きな人からするとレコードを購入しようと新宿に行った時、ディスクユニオンやHMVには寄るケド、タワーレコードはスルーしていたワケです。
最近は、海外からの外国人客も多くなってますしね。
やっぱりそういうお客さんのニーズをお店としては無視できないってカンジになったのかなぁ〜ナンて思いました。
HMV record shop 渋谷が2014年にオープンして早4年と半年位になりますが、現在ではHMVはアナログレコードの販売を多店舗で行っているんで、タワーレコードも売れ行きを見ながら同様にアナログレコードの販売を広げていくのかもしれませんね。
TOWER VINYLのオープンには中古レコードが4万枚店頭に並ぶというコトなので、初日はイイものが店頭に並ぶかもしれませんね〜。
オイラもちょっと様子を見にいってみようかなぁ〜っと。

■外国人が探しまくりのレコード
こんなニュースを読みました。
【シティポップの海外人気を検証!】訪日客はレコ屋で何を掘っている?
ディスクユニオン新宿店の店長さんのインタビューです。
こういった流れが、確実に上で紹介したタワーレコードのアナログ展開につながっているんでしょうね。
外国人が探す「シティポップ」への熱量はハンパないって全然、関連のナイがオイラもカンジています。
ウチのnext. recordsに来店する外国人の多くが「シティポップ」を探しに彷徨い歩いて訪れているってカンジですから。
ま〜残念ながら1枚もナイですケド・・・。
唯一、扱いのアルのが数回前のこのブログで紹介した「MINAKO (吉田美奈子) / TOWN」のUS盤12インチシングルくらいです。
MINAKO / TOWNの試聴
next recordsのサイトでMINAKOのレコードを探してみる
吉田美奈子 タウンの12インチシングルもWEBサイトにUPした高額にも関わらず10分後にはソッコーでSOLD OUTになっちゃいますからね。
山下達郎に関しては12インチシングルは、「雨は、夜更け過ぎにぃ〜♪」のChristmas Eveくらいしかナイんですよね〜。
大貫妙子に関しては、タブン1枚も12インチシングルは存在しないと思います。
next的には、ちょっと扱いが異なるレコードですが、世界的にはシティポップ人気はモノ凄い状況になっているんでしょうね。
あとテレサ・テンですね・・・コチラは、ヤフオクとかでも3万円とか5万円とかは当たり前で、10万オーバーもアリという状況です。

■このブログ、渋谷レコード店日記が存続の危機
こんなニュースがありました。
Yahoo!ブログ サービス終了のお知らせ
今、読んでいる「渋谷レコード店日記」は、Yahoo!ブログというサービスを使用しているのですが、このブログ自体が年内で終了するそうです。
このブログを2005年から長い間書き続けてきたのですが、まさかオイラが書くのを辞めるより先にYahoo!が先にブログを辞めちゃうとか思いもよりませんでした・・・。
もうブログを書くのを辞めるか他のブログサービスに引越しするか・・・ナニか考えないと・・・とワケです。
どうしようかな〜。


■アナログレコード風の液晶ディスプレイ
こんなニュースを読みました。
アナログレコードみたいなインテリア家電を開発 映像、音、香りをコントロール
ターンテーブル様な形をした液晶ディスプレイです。
https://image.itmedia.co.jp/news/articles/1903/05/l_ts153201_jdi01.jpg
丸い部分が液晶モニタになっていてレコードプレイしているイメージで音楽を聴くことができるガジェットのようです。
「スピーカーとアロマディフューザーを内蔵し、五感のうち視覚、聴覚、嗅覚を刺激する。」って書いてますので、タブン癒し系アイテムなのかもしれませんね。
ん〜別に形を無理にターンテーブル風にする必要ない様な気もするんですけどね〜(笑)



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■話題のQR決済について。
渋谷のお店に通う通勤電車の中でスマホのニュースアプリを読んでいるのですが、ホボ毎日のようにQR決済についてのニュースが話題になっています。
やっぱり2018年12月に実施されたPayPayの100億円還元キャンペーンがメディア的には相当インパクトあったんでしょうね。
で、このQR決済のトレンドに乗り遅れないようにと我がnext. recordsもPayPayに加盟店申請して12月末頃には店頭でPayPayでの決済が出来るようになりました。
お店的には、現在のトコロ決済手数料が無料というコトなのでリスク・ゼロで始めるコトが出来たのでまぁ〜ソレはヨシとしますが、実際に導入して思ったのが・・・
「全然、使ってもらえない・・・(笑)」
ちなみに12月の後半から2月末まで、2ヶ月間あまりの期間に実際に利用されたのは2件だけ・・・。
現在、第二弾の100億円キャンペーンを開催中なのですが、全く利用してもらえる気配ナシです・・・トホホ。
今のキャンペーンでも銀行口座からのチャージだと20%の還元率なので、5000円のレコードを買えば後日、1000円分が戻ってくるっていうフツーに考えたら「メチャメチャ美味しいっ!」って思うのですケドね。
やっぱりメディアが騒ぐホド、浸透していないか、はたまた、中古レコードっていう商材がマニアックすぎて利用者の分母が少ないのか。

■新しいお客さんが増えてきた。
2018年12月のはじめにnext. recordsのWEBサイトをリニューアルしたのですが、当店をはじめて利用していただくお客さんが、徐々に増えてきました。
理由は、単純に「スマホで欲しいレコードを検索したらnextの在庫がヒットした」っていうコトです。
タブン、リニューアル前はスマホで欲しいレコードを探していたお客さんにはnextの在庫は検索結果に表示されていなかったってコトなんでしょうね。
渋谷にお店を構えて19年目、WEBサイトを立ち上げて通販をはじめて15年くらい経ちますが、まだまだ知名度は全然ナンでしょうね。
2000年にオープンした当時にレコードを買いまくっていた人の多くは、現在もうレコードを購入していない場合も多いと思うので客層自体がガラッと入れ替わっているから創業ナン年とかもうカンケーないんでしょうね。
ココ最近云われているアナログレコード人気の影響もあるのか「最近レコードを聴きはじめた人」っていうのもあるとは思うのですが、ナンにせよお客さんが増えるというのはお店にとってありがたいハナシです。
だけど、欲しいレコードの探し方とか買われ方っていうのも、タブン10年くらい前と随分変化していると思うんですよね。
例えば、今のnextのWEBサイトの様にスマホでリスト表示された何千枚という大量のレコードを見てもらうっていうのは、ちょっとキビシイんじゃないのかな・・・って思ったりもします。
まだまだ改善の余地ありってカンジでしょうね・・・。

■O2Oサービスについて考え中なのだが・・・。
ナンのコトかと言うと「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」というWEBサイトでリアル店舗への来店を促すようなサービスのコトです。
コレも数年前からず〜っとナニか効果的なコトが出来ないかなぁ・・・って考えているのですが、なかなかいいアイデアでません。
とりあえず、「O2Oサービス」としてnextで、WEBサイトで注文したレコードを店頭で受け取るっていうコトを実施しているのですが、ただお店にレコードを取りに来るだけで来店を促すようなサービスに繋がっていないんですよね。
まぁ〜考え方によっては、WEBサイトで欲しいレコードを見つけてソコで「来店受け取り」にしてリアル店舗に来店してPayPayのQR決済を利用したら代金の20%が還元される・・・っていうのもO2O的なサービスになるとは思うのですが、現在のトコロQR決済自体が全然ダメダメですし。
来店ポイントの付与とかスタンプサービスとかありきたりですしね。
リアル店舗でのポイントサービスは、一時期渋谷の新譜レコード店ではcisco、Manhattan Records、DMRと三つ巴で実施していましたが、競合する3店舗すべてがポイントサービスをはじめちゃって差別化が出来なくなった影響で一斉に辞めちゃいましたね。
nextの販売している1枚しか在庫のないような中古レコードの販売は、基本的に競合との差別化がナイのでポイントサービスとか向いていないんじゃないかなって思ってるんですよ。
ましてや、スタンプサービスでダサい紙のカードを財布に入れたくないでしょう?
スマホでクーポン画面を見せたら●% OFFとかっていうのも、中古レコードに関しては「キャンペーンヤってるから店に行こう」っていうのもナンか違うような気がするんですね。
店頭の在庫レコードがすべてWEBサイトに公開されているっていうのもO2Oの一種ナンだと思いますが、リアル店舗の来店に大きく影響しているのかっていうとビミョーなカンジもします。
って、「ホントにそんなコトやって効果アルのか?」ってとトコロの部分まで考えると「意味ナイよな〜」ってなっちゃんですよね。
でも、アイデアでナンとか出来ないかなぁ・・・って思っているのですが・・・。


世間一般的に話題性のあるQR決済にしても、アナログレコード人気にしても、WEBとリアル店舗の連動サービスにしてもやっぱりある程度の規模じゃないとなかなかド〜ン効果を出すことは難しいのかな・・・なんて思う部分もあったりするのですけどね。
レコード好きで興じてはじめた中古レコード店なのですが、レコード自体のコトを考えるよりレコードを販売するコトの方にアタマを悩ます方が多いって・・・そんなコト思いもよりませんでした(笑)
まぁ〜でも、そうやってアイデアを絞り出して試行錯誤をしてきたから今がある・・・みたいなちょっと自画自賛的ですが思う部分もあったりなんかして・・・。




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こんな記事を読みました。
プロは音楽をこう聴いている。音楽評論家 柳樂光隆が教える2019年的音楽DIGの4ステップ
「ジャンルの聴き分けは必要はない」違和感こそが音楽の手触りを知るきっかけに。
音楽を聴くという行為自体は凄くプリミティブな行為だと思うのですが、その今聴いている音楽を自分は、はたしてちゃんと聴けているのか・・・というちょっと小難しいハナシです。

フダンから好きで聴いている曲があるとは思うのですが、「どうしてその曲が好きなのか」とか「ナゼ、その曲をイイと感じるのか」っていうコトは、なかなか言語化し難いってなっていうは、個人的に結構以前からカンジていたんですよね。
レコードで聴く音楽が好きが興じてレコード店をはじめちゃったのですが、やっぱり根底には「音楽を聴くのが好き」っていうのがあるとは思うのですが、ナンで、イイなと思える曲とそうでない曲があるのかっていうのは、感覚的にナンとなく解っているつもりではいるのですけどね・・・。

例えば、お客さんから「良さそうな曲をオススメしてください」ってリクエストがあった時、そのお客さんの趣向をあらかじめ理解しておいた上で、自分の経験や知見などから「良さそうな曲」をセレクトして聴いてもらうのですが、お客さんからは全然、感触が伝わらない時があります。
一応、個人的にもその曲は「イイ曲」だと思ってオススメしているのですが、なかなか反応してもらえないっていうカンジですね。
店頭ではこういったケースってありがちなんですケド、レコード店をはじめたばかりの時って、お店の人的には「どうしてこの曲の良さが伝わらないのか・・・」ってジレンマをカンジた時なんかもありました。
音楽を聴いている人の大多数の人がナニか特別に音楽のコトについて学んだってコトはないと思うのですが、イイ曲だなって好きな曲がある一方、そうでもない曲もある・・・ワケです。
その境界ってドコにあるのかって言うのも結構気になるのですけどね。
そもそも境界が線のようにピッタリと◯と✕に別けるコトも出来ないような気もします。

今回、上記の記事を読んで心アタリがあるコトがありました。
10代の頃にあるアーティストのアルバムを購入してよく聴いていたのですが、トーゼンアルバムなので複数の曲が収録されています。
で、その中には自分が感じる「イイ曲」と「そうでない曲」があるワケです。
そのアーティストが作る曲は、自分的には結構好きだったのでアルバムが発売されるたびに購入したり、過去に発売されたレコードも遡って購入したりしたのですが、やっぱりどうしても「イイ曲」と「そうでない曲」がアルわけです。
「イイ曲」って書いてますケド、具体的には「自分が好きな曲」ってコトですね。
10代の当時は、好きなアーティストの曲なのに好きになれない曲は、ナゼなのか・・・なんてコトは全く考えてもいなかったのですが、自分なりに「好きな曲」と「そうでない曲」の傾向がナンとなく解ってきました。
なかなか展開しない曲や音のトーンが重い曲、物静かな曲調・・・こういった曲っていうのが、自分は受け入れなれないってその時は、カンジていたんですよね。
で、自宅でアルバムを聴く時もその手の曲はワザワザ飛ばして聴いてたりしました。
その後、イロイロな音楽を聴きまくり、レコードも買い漁ってDJもちょっとやってみたりなど様々な経験を経たワケですが、20代になって10代の頃に聴いていたアルバムを久しぶりに聴いてみたトコロ、当時とは全く違った聴こえ方がしたんですよね。
「好きな曲」だった曲は相変わらず、好きなのですが「そうでなかった曲」や「苦手な曲」が全然そうではなくなっていたんですよね。
コレは、タブンイロイロな音楽を聴くコトによって耳が鍛えられたんじゃないかなって個人的には思っているんですよね。

美しい音やきれいな音とノイジーな音やぼやけた音っていう様にコトバにすると◯か✕って、解りやすく出来るとは思いますが音ではなくそういった成分が含まれた曲となると明確な判別が出来ないようになります。


(以下引用)
普通に考えたら、それぞれの楽器が鮮明に聴き取れて、きれいな音で録音された音楽の方が良いのが当たり前じゃないですか。そうではなく、あえて汚したり、ぼかしたりした質感がかっこいい


こういう感覚を「カッコいい」って感じるっていうのも音楽の多様性だと思います。
グルーヴっていう概念もどうしてソレがイイのかって論理的に述べるコトは難しいのですが、実際に聴いてみると良いって感じるワケです。
文章でグルーヴを述べると下記のようになるのですが、文字だけではナンノコッチャってカンジですし・・・。
グルーヴ(Wikipedia)
グルーヴがある曲の方がカッコいいっていう感覚はあるのですが、グルーヴが全くない反復的な音楽もカッコいい・・・。
まぁ〜曲にもよりますけど、そういった要素が入っていたり入っていなかったりっていう部分だけで曲の善し悪しになるワケではナイですしね。

店頭で、多くのお客さんとイロイロ音楽についての趣味嗜好を聞いてカンジたのは・・・
「多くの曲を聴いている人は、音楽に対する許容度がかなり広い」って感じるコトが少なくありません。
逆に、あんまり音楽の種類や曲を聴いた経験のない人は、ひとつのジャンルにこだわる傾向が多いような気がします。
やっぱり様々な音楽を聴くという経験をたくさん積むことで得るモノがあるような気がします。
長い間活動しているベテランのDJさんナンかとハナシをしてみるとホント、ジャンルとか全然関係なく音楽を聴いてますしね。
音楽にコレっていう聴き方の定番はありませんから人それぞれだと思いますが、どうしてその曲がイイと感じるのかってコトを考えてみるのもアリかもしれません。


上記の紹介した記事のプロの音楽評論家さんでさえ解りやすく音楽の良さを言語化・文章化するためにフィギュアスケートを例えにしていますが、音楽を良さを具現化するのは相当難しいような気がします。
しかし、評論家でもなければ、曲の善し悪しを言語化する必要な全くナイので「イイ曲はイイっ!」ってコトだけでも構わないのかもしれませんが、音楽の良さの深いトコロに近づくコトが出来るともっと多くのイイ曲に巡り会えるんじゃなかなか〜って思います。




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