渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:洋楽

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は~・・・夏もソロソロ終わりですね。
夏はホント、レコードにとって厳しいです。

買い付けから送られてくるレコードとか、もしかして、
一時的にしろ炎天下の下にさらされているんじゃないかと思うとこの時期は
毎回送られてくるレコードの箱を開ける時、ドキドキします。

nextでの買い付けは、レコードをクルマに積んだまま各都市を訪れて
レコードを買って移動するというのを滞在中繰り返すんですよ。
当然、クルマの中でエアコンをガンガン利かして走ってもトランクの中までは
冷やしてはくれませんからね。
ましてやレコードショップでレコードを掘ってる間、駐車している時もトランクの中、
暑くなってないか気になりますからね。

一方、そのレコード屋の倉庫も地獄のような暑さです。
倉庫には屋根があるからか日差しは感じないけどサウナのような蒸し暑さになってますからね。
詰まれているレコードの箱を床に降ろしては開けて、しゃがみ込んでレコードを掘って行く
という作業なんですが、もう汗ダクダクです。
顎から汗がポタポタしたたってます。
レコード屋のビジネスって一見するとマッタリとしている雰囲気ですが
買い付けに関してはハッキリ言って肉体労働です。
暑い時期のレコード屋の倉庫から出てきたレコードって、
やはりカルく反ってたりするのでチェックにホント気を遣いますね。

お店でも、夏の暑い時期はディスプレイしたレコードが
強い日差しで溶けないか気を使います。
お店の窓から入る日差しを遮るためブラインドを調整するのは鉄則です。
リアルな体験でオイラは自宅で窓際に置いていたレコードを
50枚ほど夏の強い日差しで溶かしてしまったことがありますからね。
あるレコード屋さんは、ショップに置いていたレコードを
窓から入った夏の日差しで1000枚くらい溶かしたって聞いたコトあります。

以前に盤ソリのコトをこのブログで書いたことありますけど、
熱が加わってソッたレコードは100%元には戻りません。
また、見た目にはソリはないけど熱によって音ミゾが溶けたりしたレコードも
絶対に直りません。
どういう状態になるのかと言うと音ミゾが溶けたレコードを
ターンテーブルで音を出した時、音ミゾが溶けた箇所にくると

シャリ~ン

とか

シュ~ワ~

なんてミゾに強烈でガンコなホコリが詰まったような音がします。
久しぶりに聴いたレコードがこんな音を出して出してたらヤバいですね。
そのレコードの前後何枚かは確実に熱でやられている可能性大です。

また、買い直しが出来るレコードだとまだイイですけど、
夏のお日様は、そんなのお構いなしでもう二度とお目にかかれないレコードまで
溶かしちゃうから厄介です。
特に部屋の窓際や窓から光が差し込んでくる場所や
クルマの中は特に注意してくださいね。
(クルマの中にレコード放置はある意味タブーですね)
「夏は終わったからカンケーないな・・・」って
思うけど意外と9月も日差しが強いので油断はできないです。


今回紹介するのは
DJ QUIK / SUMMER BREEZE

ま~夏のコトを書いたからそれっぽい曲で・・・という
安易な考えで選んじゃいました。

この曲は、西海岸っぽいイメージにピッタリなサマーソングに
仕上がっています。

DJ QUIKは、もともとウエッサイのGANGSTA系の音の曲が多かったのですが
この曲では、ウェッサイ好きのマニア以外にもウケる要素が盛り込まれていますね。

爽やか系のギターフレーズに、サビで女の子のコーラスが入ったり
QUIKのRAPも暑苦しくなくサラ~っと軽い感じでやっていて、
全てがピタッとハマってます。
こういった要素が、盛り込まれているとコアな聴き手以外の人たちにも
ウケがいいんでしょうね。

だけど、サマーソングとかクリスマスソングとか季節ネタを
タイトルにしてウケそうな曲をやるとミュージシャンにとっては
オイシイですね。
その時期になると頻繁にPLAYされたりなんかして曲の寿命が長くなりますからね。
でも、逆に扱っている季節の時期を外すと全然PLAYされなくなるか・・・
夏にWHAM / LAST CHRISTMAS とか店の試聴といえどもかけるのは
恥ずかしいですからね~。

でもこの曲はHIP HOP系のDJにとって
JAZZY JEFF & FRESH PRINCE / SUMMERTIME ほど定番のサマーソングには
なってないのは確かでしょうね。



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YouTubeオモシロいですね。
ありとあらゆる映像が選り取り見取りで・・・
1日に何千万人という世界中の人々がこのサイトを見ていると思うのですが、
YouTubeを運営している企業は具体的な利益を出せず、運営のために借金して大赤字みたいです。

こういうサイトの収入ってほとんどが、広告収入なんですが、YouTubeに関しては
日に億単位のページビューがある人気サイトに関わらず広告収入がかなり少ないとのコトです。
理由は著作権などイリーガルな問題を抱えているサイトに企業は広告を出したがらないみたいです。

たしかに現状は何でもありですからね。
その何でもアリな状態が見る人にはオモシロいんですけどね。
音楽が、好きな人にとってはプロモーションビデオをYouTubeで見ている人は
多いのではないでしょうか。
プロモーションビデオを制作しているレコード会社にしては、
YouTubeは共存出来そうなカンジだと思うんですけどね。
そのPVを観てCDや音楽データを買ってみようってなると思うんですけどね。

しかし、映像のチカラってスゴいなと思います。
普段レコードを聴いていて好きな曲やタイプでない曲って純粋に音だけを
聴いてイメージを自分で膨らまして良し悪しの判断しているワケだけど
そこに良い映像が入ると好感度が数段UPしますね。
こういうコトってアメリカで、MTVが出来た頃からわかっていることだけど
従来ならテレビの前にチャンネルをMTVにセットして観てみたい曲のPVが、
いつプレイされるかわからないのにスタンバっとかなくてはいけなかったんですよね。
番組表をみてもどんな曲がプレイされるのか細かく書いてませんからね。
偶然プレイされるのを待つしかなかった。
たしかにMTVが独自に制作している番組で、ライブであったり、PVのメイキングであったり
アワードなどオモシロいものはあるのは事実だけど、
PVに関しては全然イケてないと個人的には思いました。

まぁレコード店を営んでいて、「ちょっとでも参考になる番組とかあるだろ~」
と言うカンジで視聴の契約をしたのですが、結局チャンと観てたのは、
はじめの3ヶ月くらいだけでしたからね。 結局一番面白かったのはJACKASSだけ・・・

一方、YouTubeでは、かなりPV観てますよ。
検索も「アーティスト 曲名 」でほぼ100%ヒットしますからね。
さすがに画質はそれなりだけどPVって映像より音楽の方が上位にあるからか、
映像は、あくまでもイメージや雰囲気だけなのか は分かりませんが
画像の荒れはそんなに気にはなりません。

それ以上に、
「へ~こんなPVあったんだ~」って感動がありますね。
こういう風に感じるときは、大体知っている曲が多いのですが
全然知らないアーティストで初めて聴く曲なんだけど映像の良さでその曲が、「イイっ!」て
なることがあるんですよ。

この Nickelback / savin me なんてアーティストも曲もまったく何にも
知らなかったけどPVみて 「この曲イイ~」ってオイラはなっちゃいました。



ちょっと、ストーリーがスティーヴン・キングっぽいPVなんですけどかなり好きですね。
こういった超能力系に弱いんだよな~「デッドゾーン」とか、
かなりハマりましたからね~。
この曲のヴァイナル探してみましたけど、CDだけですね~ヴァイナルはリリースなし・・・

多分、サウンドだけをCDやラジオなんかで聴いていてもあんまりピンとこない曲でも
映像が良かったりするとその曲まで良く聴こえてくるみたいです。
オイラの場合は自分の感覚でイイと思う曲はレコードで欲しくなるのでこういうのが
キッカケでレコードを探したりします。
意外とチョロいもんです。

YouTubeは、今見終わったムービーと類似のタグが埋め込まれたムービーを
終わりの画面にランダム表示してくれるんだけどそこをCDショップやアマゾンなど
スポンサー広告にすれば多少CDとか売れそうなカンジがするんだけど・・・

著作権絡みで問題を抱えているYouTubeだけど、レコード会社がプロモーションとして
自レーベルのアーティストの曲を新作旧作問わず活用すればイイと思うんですけどね。
インディーなどのレーベルはもしかして世界中にプロモーションをかけれるという
絶好のサイトだと思うんですけどね。


今回紹介するのは
BRUCE HORNSBY / THE WAY IT IS

HIPHOPが好きな人には、曲を聴けば「ピン!」とくるかもしれません。

このレコードは、1986年にリリースされた同名タイトル THE WAY IT IS から
カットのされた12"シングルです。
この曲、全米のチャートでは、No.1 になっているんですよね。
なのに12"インチシングルではUS盤はPROMO ONLYなんですよ。
UK盤は正規盤で12"出ていますけど、なんでNo.1 HIT SONGなのにアメリカでは
12"が出ていないのか不思議です。
ま~よくあるコトといえばそれまでですけど、逆にそう言ったことが、
レコードコレクターにとっては「このレコード欲しい~」という気持ちに
拍車をかけているんだろうとは思いますね。

BRUCE HORNSBYのこのレコードはオイラはUS盤では存在しているというのは
ホンのちょっと前まで知らなかったんですよ。
最近感じた久しぶりの「こんなレコードあったんだ・・・」ってヤツですね。
しかし、レコード屋やってて色々なレコードを見てきているハズなんだけど
1986年のレコードに「こんなレコードあったんだ・・・」って
初めて見て気が付いたオイラもおマヌケな感じですが、
こういった新たな発見をさせてくれるっていうレコードがやっぱ嬉しいですね。


コチラは BRUCE HORNSBY / THE WAY IT IS をサンプリングした
2 PAC / CHANGES
2 PAC / CHANGES の試聴

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「レコード好きですか?」
って訊かれたら「モチロン好きですよ~」
って応えるのですが、意外とそのレコードが
どうやって作られているのかは知らなかったりします。

どちらかというと「レコード好き、音楽好き」 って
曲の作り方の方に興味がわいたりするんじゃないでしょうか。

曲の制作って、やはり・・・
楽器が弾けて、パソコンに取り込んで、エディットしたりして
曲を作ったりするのですが、曲を作っている人も
自分の作ったその曲のレコードがどういう工程を経て
レコード盤になるのかというのは、
あまり知っている人は多くないんじゃないでしょうか。

今回は、レコード盤が作られるまでを詳しく解説したモノが
話題のYOUTUBEにアップされているので紹介します。

レコード好きはかなり興味をそそる内容です。

ムービーは2つありまして上の方を先に見て
下がその続きです。





どうでした?
結構タイヘンですね。
かなり手間がかかっているカンジがします。
CDをパソコンで「チーン!」と焼くのとはワケが違いますねぇ。

なんか全てオートメーションで作られているんだけど
機械の動きがアナログなカンジがしてオモシロい。

レコード盤でよくあるプレスミスでセンターレーベルがズレている盤や
レーベルの紙が2枚重なってシワになっているレコードがあるんだけど
「なんでそんなプレスエラーがあるんだろう?」って思ってたのですが
この動画をみて納得しました。
あとレコード屋泣かせなのが、盤の異物混入のプレスミスも
あんな風にレーベルをカットして貼り付けていたら
キリクズが落ちるのもムリないなと思いますね。

レコード盤の制作工程をカンタンに説明すると・・・

マスターディスクっていう芯になる盤に、液体ラッカーを塗布します。
ラッカーが塗布された盤はラッカーディスクと言うモノになります。

次にラッカーディスクにはまだ、ミゾが彫られていないので
レコーディングマシン(カッティングマシン)という機器で音ミゾを彫ります。
日本人的な感覚だと音ミゾは「彫る」って感じなのですが
英語の解説では「カット(CUT)」するものなんですね。
カットしている針はサファイアのチップって説明しています。
ミュージシャンが録音した音をこのサファイア製の針を振動させて
音ミゾを彫るということですね。

ちなみにオイラは、レーベルと音ミゾの間の無音部分に彫られている刻印は
「あんな風に彫ってたんだ・・・」って感心しました。
この部分って意外と面白いんですよね。
音符♪マークが彫ってあったり、スマイルマークが彫ったあったりとかね。
たま~にシリアル番号間違えてバツXしてその横に書き直したりしているのも
ありますよ。

次にラッカーディスクを水できれいに洗浄してシルバーをメッキします。
さらにその上にニッケルをメッキします。
メッキが2層された後、ラッカーディスクからメッキをはがします。
このはがしたメッキがコーティングされた金属をスタンパーといいます。

顕微鏡でセンターがちゃんと真ん中に来るように確認して
センターホールを開けます。
ここがテキトーだと盤になったとき針が左右に揺れたりするんですね~

その後、スタンパーの余分なフチを切り取ってスタンパーは出来上がり。
モチロンA面、B面と2つ作られます。

次はセンターレーベルのカットです。重ねて一気に丸くカットします。

次に、大きな鍋みたいなタンクに黒い砂みたいなのを入れてたでしょ。
あれがレコード盤の元になる塩化ビニールのペレットです。
粒状の塩化ビニールのペレットは、加熱されて
ちょっと大きめなビスケットのサイズに成型されます。
そのビスケットサイズに成型された塩化ビニールを
上下からセンターレーベルで挟んで、プレス機の上下にセットされた
スタンパーで加熱圧縮されます。
圧縮されたときに「ぶにゅ~」ってフチが出てくるのでそれをカットします。

フチをカットされたレコードを積み重ねてレコードの完成です。

「レコードレーベルって盤にどうやってくっついてるのかな?」って
疑問に思ったことがあるのですがどうやら熔けて圧縮された塩ビが
レーベルの紙の繊維にガッチリ食い込んでひっついてるんですね。

いや~レコードってこれみると「工業製品なんだ~」って
今まで思ってもみなかった感じがしました。
こんなドキュメンタリー番組を作ったDiscovery Channelってスゴイね。
また、こんなスゴイ映像がいつでも、何回でも見れるYouTubeも
マジでヤバイです。
著作権の問題でヤリダマにあげられるYouTubeですがオイラ的には
カナリ好きなサイトです。


今回紹介するのは、
NEW ORDER / BLUE MONDAY
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/n/neworder_bluemonday.ram

リリースは1983年と言うことですので今から23年前の曲ですね。
今聴いてもそんなに古い感じが全然しません。
NEW ORDER はUKのNEW WAVEのグループで
元々JOY DIVISIONっていうグループのVocalであったIAN CURTISが
自殺して残りのメンバーで結成されたバンドです。

BLUE MONDAYってこの曲は、真偽は定かでないけれど当時、
JOY DIVISIONのIAN CURTISが自殺した事を月曜日に知らされたメンバーの
心境を歌にしているといわれてました。
こんなにダンサブルな曲だけど実は、とても暗い内容のリリックなんですよね。
しかもこの曲、UKでは爆発大HITしました。
一説にはUKで一番売れた12インチシングルだといわれています。

ジャケット写真では解りにくいかもしれませんが、
このNEW ORDER / BLUE MONDAYのレコードジャケットってちょっと変わった
穴が開いていたりするんですよね。
オイラがこの曲が流行った当時に読んだインタヴュー記事では
NEW ORDERのメンバーの友達がこのジャケットをデザインしていたのだけど
奇抜なデザインに凝りたかったみたいでこんな風にしたみたいなんですよ。
オイラもデザイン業界に携わっていたので解るのですが、
こういう印刷以外に凝ったデザインって結構コストがかかるんですよ。
で、NEW ORDERのメンバーの話では、レコードが売れれば売れるほど
ジャケットの制作コストにお金がかかったみたいで、赤字になったって
言ってました。
結局、このBLUEE MONDAYのある時期からのジャケットに関しては
穴が開いていたところがタダの線(印刷)に変更されました。

今回、レコードの制作の手間をムービーで見たんだけど
ジャケットの制作も見てみたいですね~。

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このブログを読んでくれている人は、まぁ大体、
レコードが好きだったり、音楽を聴いたりするのが好きな人だと思います。
で、好きな曲のレコードやらCDやら買って
それぞれ楽しんでると思います。
だけど曲って星の数ほどいっぱいあって自分がイイなって持っているレコードやCDって
ほんの少しなんですよね。
もっと、イイって思える曲ってたくさんあるハズなんだけど、
どうやったらそういったイイ曲達に出会えるのかってコトを、
ちょっと考えてみました。

とりあえず、そのイイ曲の存在自体知らないと話にならないので、
とにかく音楽を聴く!というのがベーシックな部分なんだけど
じゃ、どうやってその音楽を聴くかです。
クラブやMIX CD、音楽関係の書籍、ラジオ等イロイロな手段があるけど、
「レコードで欲しい!」って言うのに限って言えばレコード屋の店員さんに
訊くのが経験では一番イイと思います。

クラブやMIX CDで聴いて
「お~この曲スゲーいいな~」
って感じること多々あると思いますが、いざレコードで欲しいとなると
意外とすぐに壁にぶち当たる事がオイラの経験だと多いですね。
クラブのDJ PLAYだとメロディーはバッチリアタマに入ってても
アーティスト、曲名がわからないと探すのは厳しいし、
MIX CDだとアーティスト、曲名は判っても、
そのレコードはどこの国の盤であるとか、プロモ盤にだけ収録されているとか
そう言った詳細な部分って判らないですしね。
レコード屋の店員さんなら
「あ~そのMIXならUK盤のPROMOにだけ入っているよ」
なんてこと教えてくれますよ。
(そのお店のスタッフの知識にもよるけど・・・)

オイラがお店に立ってると意外に
「この曲だれの曲なんだろう?」
「レコードあるのかな?」
なんて、コトを悩んでいるお客さんって多いんですよ。
また、MIXテープに収録されている曲でレコードでは
存在しない曲を一生懸命探しているとかね。
存在しないものを探しても永遠に出てきませんからね。
一言レコード屋の人に訊けばすぐに解ることだけど・・・

こういうことってレコードを聴いている人だけでなく音楽を好きで
日常音楽を聴いている人には普通に疑問としてあるんでしょうね。
東京のFM番組ではリスナーが電話口でハミングで曲を歌って
DJが答えるなんてコーナーもありますからね。

上で書いたコトって偶然に聴いた曲で自分が
「イイ曲だ!」って思った場合の時のコトだけど、
そうそうハートにググッととくる曲が偶然聴くことのタイミングって現実厳しいですね。
イイ曲を聴く事が出来る偶然が、そんなに頻繁にあるワケないしね。
結構HIT率がいいのは、やはり同じテイストの曲が好きな友達や
音楽の事を詳しい先輩とかですかね~

nextでは、
「こういったタイプの曲を探しているんだけど・・・」
なんて、お客さんのリクエストでオススメしたりすること多いですよ。

最近だとオイラは、このサイトを自分の好みの曲を探すのに活用してマス。
この、PANDRAってサイト、かなり使えるんですよ

http://www.pandora.com/

まあ、カンタンに説明すると、
自分がお気に入りのアーティストや曲のタイトルを入力すると
PANDRA独自のアルゴリズムで、同タイプの曲や似たような曲を
次々紹介してくれるんです。
しかも、その曲をアタマから終わりまで全て聴かせてくれるんですよね。
これってスゴくないですか?
音質は、普通のネットラジオ並なのでそんなに聴き苦しくはないしね。
また、紹介された曲に、「この曲はイイ!」「これはダメだ・・・」なんて
良し悪しの評価をつけるコトによって、同タイプの曲を紹介する選曲の
精度を上げる機能があります。
MIXはしてくれないけど、例えるなら自分専用のDJが曲を
チョイスしてくれるカンジですね。

やはりライセンスの絡みがあるみたいで、何億曲という莫大な曲の中から
選ばれるワケではなく決まった音源の中(約30万曲)からチョイスしているのですが、
かなり使える音楽系サイトなのは間違いないと思います。

「へ~スゴいな~どうやって曲と曲の関連付けしているんだろ?
なんて感心してちょっと調べてみたら、実は人力にかかる部分が
大きいみたいです。
スゴい労力だ。

next recordsのサイトの中にこういった機能を
組み込みたいって思う今日このごろです。


今回紹介するのは、
X-SAMPLE / DREAMIN' IN BURISTED ROAD
DISCOGSの情報
http://www.discogs.com/release/729527
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/rb/x/xsample_dreamininbus.ram

この曲のリリースは1991年で、オイラは当時会社務めしていたデザイン事務所で
かかっていたFMで偶然聴いたんですよね。

オイラも例にもれず、EURYTHMICS / THERE MUST BE AN ANGEL の
タラリラリラリラ~~♪ という特徴的かつインパクト大なイントロで
この曲にハメられたクチです。

試聴を聴いてもらえば解ると思いますけどイントロの
EURYTHMICS / THERE MUST BE AN ANGEL ってネタ使いといえども
そんなにしつこい使い方しているワケではないのですが
スゴく印象に残るんですよね~
制作者側の考えからすれば「ツカミはOK」みたいな感じなのかも知れませんw
(全然私見ですけど・・・)

MACEO & THE MACKS / SOUL POWER のこれまたネタで有名な
オリジナリティあるSAXのメロディが入ってくるところなんか、イカにもITALOな
感じがしますね~
同ネタ使いの BLACK MACHINE / HOW GEE もまた同じくITALOな曲ですが・・・

続くその後のメロディが唯一のオリジナルのメロディなのかな?
(もしかしてこれもネタ使いかも・・・)

ま~何にせよミックスジュースのようなアチコチから持ってきた
ネタ使いの曲なのですが、上手い使い方していて結構ステキな曲になっています。

当時は、誰のなんて曲なのか全然解りませんでしたが、イキツケのレコード屋で
「EURYTHMICS のタラリラリラリラ~~♪のイントロを
ネタで使っている曲のレコード探しているんですよ~」
って言ってレコード店のお兄さんに教えてもらいました。

当時の事を思えば今は幸せですね~調べたいことがあっても
ちょっとした解っている情報だけでもネットですぐに調べられるしね。
今回紹介した、PANDRAってサイトでも興味のあるアーティストを
入れるだけでタイプの曲を紹介してくれるワケだし、
マジで「恵まれた環境だな・・・今って」って感じます。

ちなみに、この曲のレコードを教えてくれたレコード屋さんで
「ちょっと聴かしてください」って確認の為に店員さんに聞いたのですが
「試聴はやってません!」って冷たくあしらわれましたね。
ちょっとだけ悲しかったオイラの1991年の思いでです。

EURYTHMICS / THERE MUST BE AN ANGEL の試聴
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/e/eurythmics_theremust.ram

MACEO & THE MACKS / SOUL POWER
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/m/maceo_soulpower74.ram

BLACK MACHINE / HOW GEE の試聴
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/rb/b/blackmachine_howgee.ram

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オイラがnext recordsというレコード店をオープンしたのは2000年の春でした。
その頃というのは、以前のこのコラムでも書いたことがありますが
レコードがブレイクしていた時期なんですよ。
厳密に言えば真っ只中ではなくて後半でしたけどね。

2000年当時の渋谷って、今でもエリア的には「レコード店密度」 が高いですけど
今よりまだ200%くらい更に密度が高かったんですよ。
多い年には一年の間に5件くらい新しいレコード店がオープンしていた位ですからね。

かく言う、うちの next recordsも渋谷に1号店と 2号店と二つのレコード屋を
営業してましたからね。
しかも歩いて5分の距離に。
今思えば、かなりムチャなことしてたのかもって思います。
1号店をオープンさせて半年も経たないうちに 2号店をオープンさせてましたからね。
おまけにその2号店は一応センター街でした。 といってもセンター街の超端っこですがw

2号店が入っていたテナントビルは、小さなビルなんだけどそのテナントで
レコードを扱っているお店がnext recorsも含めて6店舗も入ってましたからね。
そのセンター街の端っこにあったnext2号店はオープンから2年経たないうちに
今のお店から歩いて10秒のちかくの場所に引っ越し。

そこのお店は渋谷一狭いレコード店の異名がついてました。
久しぶりにその狭い店の写真みて思ったのですが、なんかアムステルダムの
飾り窓みたいな店だなw
こんな狭い店だからかも知れませが、別の意味で目立ってたのかも知れませんが
ギャル系のファッション雑誌のロケに使われたり、トレンド系おしゃれサイトの
インタビューをオイラが受けたり、在庫レコードの内容よりも狭いということが
ある意味目立ってた様な気がしますw

その狭い2号店は、本店のアンテナショップ的なお店で、
「すぐ近くにもっと在庫ありますよ~」 ってお客さんに知ってもらう為に
あったお店でした。

狭い2号店も不動産の契約の都合で2年でその役目を終えて2004年でクローズ。
振り返ってみれば4年間に2店舗も開けては閉めてしてたんですよね。

以前は 「俺もレコード屋やりたいんですよー 」 って若い人に相談されたり
したんですが、最近はそんなこともないですね。
渋谷で新たにオープンするレコード店もあるみたいですけどクローズするお店も
ありますからね。
まぁ、レコード店に限らず洋服屋も、飲食店も、開店閉店のサイクルが
早いですからね。渋谷は。
next.recordsをオープンさせる前は、オイラも
「大好きな レコードに囲まれてお店がやりたい!」 
って甘い理想を抱いてましたが、現実は甘くないでした。
お店をオープンさせることより、お店を続けていく方が何倍もタイヘンだと言うことは、
お店をオープンする前には判らなかったですからね。 アマちゃんでしたね。

先日、若いお客さんに、
「俺もレコード屋やりたいなってちょっと思ってるんですよ。」
って久しぶりに聞いたんですよ。 その次に
「レコード屋って儲かりますか?」 って訊かれました。 オイラは、
「儲からないと思いますよ」 って応えました。
「儲からないけど好きな仕事が、出来てるからいいんじゃないかなぁ」 って。

世の中で本当に好きな仕事についてる人ばかりじゃないと思うんですよ。
オイラは儲かるからと言うだけで興味のない仕事につくことは出来ない人なんですよ。

まぁ、お店をやっていくのはタイヘンだけど好きな仕事が出来てるので幸せなのかな。


今回紹介するのは
JIMMY CASTOR / IT'S JUST BEGUN
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/j/jimmycastor_justbegun_larry.mp3

忘れもしない事ですが、next recordsをオープンさせた時に
はじめてお店で流したレコードです。

もう、「店で、はじめてかける曲はコレだ!」って決めてましたね。

FUNKYで、曲にパンチがあって、ヴォーカルにも勢いもあって
「何か新しい事をはじめよう!」って気合を入れるときにバッチリハマル良い曲です。
HIPHOPとかのネタにも使われているので若い人も知っていると思いますが
元はこの曲です。

イントロのホーンのフレーズでもう
「やられた~」っなワケですけど。

詳しいリリックは下記をどうぞ~
http://www.letssingit.com/the-jimmy-castor-bunch-lyrics-it-s-just-begun-gz3pbc3#axzz48UmdNYo0

リリックの中に出てくる
You gotta do your thing
ってフレーズが、志ある人が聴くとなんだか心に響きますね。

It's just begun (X 28)
って28回も言われて何にもはじめないわけにはいかないですね~w

マジかっこよすぎです!
ちなみに MIX BY LARRY LEVAN でした。

このブログは、渋谷のnext. recordsが運営しています。
http://www.nextrecordsjapan.com

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