渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:洋楽

イメージ 1

ある日、next recordsに一本の電話がかかってきました。

お客さん
「●●●って曲を探していてGoogleで検索したら、そちらのお店に商品があるって書いてあったので
電話したんですけど…」

オイラ
「ありがとうございます。在庫ありますよ」

お客さん
「ちょっとつかぬ事をお伺いしますが、ホームページに載ってるコレってなんですか?」

オイラ
「へ?あの~12インチシングルですょ」

お客さん
「12インチシングル? CDじゃないんですか?」

オイラ
「あ、コレ、アナログレコードなんですよ。」

お客さん
「アナログレコード?コレってCDデッキで聴けないのですか?」

オイラ
「CDプレイヤーでは聴けませんよ。聴くにはターンテーブルが必要なんですよ。」

お客さん
「ターンテーブル???」

オイラ
「レコードプレイヤーのコトです。」

お客さん
「それがないと聴けないって事ですか?」

オイラ
「そうですね。」

お客さん
「はぁ・・・この曲スゴく好きでCD探しているのですがどこにも売ってないんですょ。」

オイラ
「CDならAmazonとかタワーレコードで売っているんじゃないですか?」

お客さん
「探してみたんですけどないんですよ・・・」

オイラ
「あー古い曲なんでシングルで探してもナイと思いますよ。そのアーティストのアルバムか、
そのレコード会社のコンピレーションアルバムで探せば有名な曲なんで見つかるんじゃないですか?
それか最寄りの輸入CDショップの店員に訊けば収録しているCDを教えてくれると思いますよ。」

お客さん
「そうですか。わかりました。イロイロ教えていただきありがとうございます。」

オイラ
「イエイエどういたしまして。でもレコードで聴くのも良いモノですよ。」

なんて、普段からレコードを聴いている人からしてみたら「マジかよ?!」なハナシですが事実です。
実は、こういった内容のお問い合わせの電話がちょくちょくかかってきます。
多分、ハナシの内容からするとレコードを見たことナイ世代の人のような気がします。
まだまだレコードは、現役で新譜も売られているのですが、アナログレコード専門店に行かないと
お目にかかることがないので、やはり一部のマニアックなアイテムなのかも知れません。

今回は電話でお問い合わせがあったので、ご注文には至らなかったのですが、
商品が届いてはじめてレコードだったと気付いたお客さんもいました。
その時、お客さんが言うには「まさかレコードが届くとは思いもよらなかった」って言ってました。

なんでこういった事態になっているのか想像はついてるのです。
探している「アーティスト名」 と その「曲名」でGoogleとかで検索するとnextのレコードが
在庫としてあれば結構上位に表示されるんですよ。
それが良いか悪いかは解りませんが、CDやMP3音源、さらにケータイの着メロまで探している人を
nextのサイトに呼び込んでしまうことによってこんなことになってしまうんじゃないかなと思います。

まぁ、レコードを聴く、聴かないは別としてたくさんの人にサイトに来ていただけるのは、
とても嬉しいコトなんですが、
「なんだ、レコードか! ちぇっ!紛らわしいなぁ」
ってガッカリさせてしまうのは悪いなぁと思っています。

「へ~レコードなんだ~ ちょっと聴いてみようかな?」
なんてカンタンに聴けるホド、ハードル低くないからなぁ。レコードを聴くには・・・
ターンテーブルとか買って揃えなきゃいけないし。
だけど電話で問い合わせてくれたお客さんの話を聴いていると、
「レコードがCDデッキでも聴くことが出来る」って思ったりするんですね。
これって多分、レコードを見たこと無いからレコードの大きさが解らないんからこういう風に
思うんでしょうね。確かに今のパソコンとかに入っているドライブって何でも読み込み出来るから
こんな事まで思えたりするんでしょう。

だけど、レコードを見たことも触ったこともなく、「レコードって何?」って全く知らない世代の
人たちが大勢いるっていう現実にちょっと衝撃を受けました。

今回紹介するのは、
ONE WAY feat. AL HUDSON / MUSIC


だけど、「レコードを見たことがない」って言う世代がもう確実に音楽を聴くメイン層になっている
という現実は、オイラの予想ではもう少し先の事かなって思っていました。
今、20歳の人だと例えば、親が45-50歳くらいだとしたら、今は自宅にレコードが無くても20歳の人が
物心ついた幼い頃には何枚かレコード持ってて自宅で見たこと位はあるって思っていたんですがね。

タワーレコードとかレコードなんて置いてないけどレコードって名前付いてるし、
地元の駅前とかにあるCDショップも昔の名残で▲▲▲レコードなんて名前がついてたりしますが
レコードは一枚も置いてません。
そもそも、「レコードって何?」な世代の人からすれば
「タワーレコードのレコードってどういう意味よ?」っていずれなるのかもしれません。
もしかして「タワーミュージック」っていうCDやMP3やレコードなんかのメディアに左右されない
名前の方がしっくりするんじゃないでしょうかね~。

ま~next recordsはレコードしか置いてないのでず~っと100%リアルレコード屋なんですけどね。





このブログは、サイトで試聴できる
渋谷のUSED レコードショップ next recordsが、運営しています。

イメージ 1

レコードショップを長年営んでいて気がついたコトなんですが、
なんの変哲もない日なのに、突然たくさんのお客さんが来店されることがたま~にあります。
その理由なんですがサッパリわかりません!(汗)

お店を営業していると、「普通の日より週末の土日が来店が多い」とか
「一般的に給料日あとが来店が多い」や「悪天候より快晴の方が来店が多い」など
レコードショップだけにあてはまらず多くのショップに共通する来店してくれるお客さんが多い日の
好条件っていうのがあります。
でも、雨が降ろうが、給料日前であろうがカンケーなくどちらかと言うと悪い状況なのに
ひっきりなしにお店にお客さんが来てくれて、尚且つよくレコードを買っていただける日があります。
オイラはそういった日を
「レコードがキテル日」
って呼んでいます。

そんな「レコードがキテル日」って他のレコードショップを覗いても、いつもよりお客さんが
モリって入ってるんですょ。なのでウチのお店だけでなく宇田川町のレコード屋全体で
調子よくレコードが売れてるんじゃないかと思います。
だけど、こういった状況ってナゼ起きるのか?っていうことがホント全然わからないんですよ。
喩えるなら、突如として多くのヴァイナルマニアがレコードウイルスにでも罹ったような感じに
熱っぽく「レコード買わなきゃ!」っていう風になっている様な気がします。
だけど、なにか理由がなきゃこんなことにならないと思うくらいお客さんが来てくれるので
常連のお客さんに
「なんで今日、レコード買いに行こうかって思ったんですか?」ってストレートに訊いてみたのですが
「別に特に理由なんて、なくてレコードでも見にフラ~ッと来たんですけど・・・」
との返事なのでホントに ただなんとなく ってコトだけなんでしょうね。
理由がどこにもないっていうのもチョット腑に落ちないのですが・・・
こんなレコードがキテル日が月に何度もあるとレコード業界的にはいいんですけどねぇ。
そんな美味しいコトは、なかなかナイです。

今回紹介するのは、
SPANDAU BALLET / TRUE



next recordsのお隣りにオリジナルブランドのベルボトムジーンズを売っているお店があります。
ショップの名前は DEE★DEEさん
そのオーナーさんとよく商売のコトをイロイロお話しするのですが、
「大きなRAVE(テクノ系のパーティーのこと)がある前はベルボトムがよく売れる」
ってお話しを聞いた時、「へぇ~」って素直に関心したことがあります。
DEE★DEEのオーナーさん自身は、70代のロックンロールを愛してハーレーを乗りこなす
ロケンロールを体現しているオーナーさんの口から、
「なんで、RAVEとベルボトムが繋がるのか???」って、超ファッションに疎いオイラには
サッパリ理解できなかったのですが、説明してもらったトコロによると
トップスはエスニックでアジアンなシャツ、ボトムはベルボトム、音楽はテクノっていうのが
定着したスタイルとしてあるそうで、人気のあるパーティーにはお洒落してPARTYに行くため
新しいベルボトムを買われるようです。

風が吹けば桶屋が儲かるってカンジですか? アレ?ちょっと使い方間違ってるかも?

SPANDAU BALLET / TRUE は、アリとあらゆるHIPHOP、R&Bナンバーのネタに使われている曲なんですが
この曲がネタに使われるとサンプリングの元でもあるSPANDAU BALLET / TRUEよりも
PM DAWN / SET ADRIFT ON MEMORY BLISS がよく売れたりなんかします。
LLOYD / YOUのレコ屋のオススメコメントなんか読むと、必ずPM DAWN / SET ADRIFT ON MEMORY BLISSの
事が書いてあったりしてますからね。
だけど、LLOYD / YOUのレコードを買う若者達は、一発屋で終わった
PM DAWN / SET ADRIFT ON MEMORY BLISS の事なんか多分知らないハズですしね。
「LLOYD / YOUと同じネタなら聴いてみようかな?」って思ってくれればウレシイですけどね。

ネタ繋がりって言うハナシも「風が吹けば・・・」って言うのとは違うな・・・OTZ




このブログは、サイトで試聴できる
渋谷のUSED レコードショップ next recordsが、運営しています。

イメージ 1

タイトルの通り、どんなダメなレコードでも不燃ゴミとかでレコードを捨てることが、
オイラは出来ません。

レコードショップを営んでいると、それこそありとあらゆるトコロから
どうしようもないレコード達が望んでもいないのに集まって来ます。
キズがついて売り物にならないレコードやプレスミスのレコード、さらに
買い取りでお客さんから処分して欲しいと置いて帰ったレコード、間違って買ったレコード、
なんでこんなレコードがココにあるのかすらわからないレコードなどなど・・・

どうやっても売ることが出来ないレコード達がホント自然と集まってきます。
なんとか捨てないで、なくすコトが出来ないかイロイロやってみるんですよ。
イイ曲だけどキズのあるレコードは超格安プライスで売ったり人、お客さんにあげたりと
こういったレコードは、内容が良いからか結構すぐになくすコトは出来るのですが、
なんじゃコリャ的な違うMIXのレコードやジャケットと中身が入れ替わってる
レコードなんてどうしようもないんですよ。
そんなレコードが、いくつもダンボール箱に詰まってます。
「もしかしたら…将来化けるかも?」なんて事があるかもしれませんからね。
実情は、「もしかしたら・・・」なんて絶対ないんですけど w

捨てるにはあまりにも忍びないので、大手の中古レコード店とかに買い取りに出したりするんですけど
9割くらいのレコードが
「コチラは買い取り不可です!」
なんて具合にお返しをくらって出戻って来ます。
1割はなんとか買い取りOKになっただけでもイイって感じですけど・・・
(この時の買い取り価格なんて缶ジュース代くらいしかならない)
昔は、「スイマセン。そちらで処分してください。」って言ったら引き取って貰えたんですけど
最近は、破棄するのにもお金がかかるかからか引き取ってくれません。
そんなに邪魔モノのレコードだったら不燃ゴミに出せばイイのに・・・と思われるのですが
捨てるコトだけは出来ないんですよ。

バカバカしいことだと思われるのですが書いちゃいます。
その曲が、ちゃんとレコードとしてカタチになるまでにはアーティストの他、多くの人の手が
かかっています。 
そのレコードを制作した人たちは気持ち的には「良い曲だ」という思いでリリースしているはずです。
そんな中、良作 / 駄作ありますが、少なくともそのレコードは大量生産物として世の中に1000枚位は
当時プレスされているワケです。
一時的にしろ何人かの人は、そのレコードを「良い曲だ」と価格に見合うだけの価値があると判断して
購入したワケですが、何らかの事情があってオーナーから手放されたわけです。
そのレコードが、廻りに廻ってなんの因果かオイラの手元にきたワケです。
オイラはそのレコードに価値を見いだすコトは出来ないけど、レコード店を営んでいるというコトから
もしかして、そのレコードを探している人の手元に送り届けることが出来るんじゃないかと思っています。
そういうのって一般の人に比べて、可能性もちょっと高いんだと思うのです。
もしかたら、この仕事ってそういう使命もホンの少しだけど感じているかもしれません。
だけどゴミとして棄ててしまうと どこかにそのレコードを必要としているかも知れないトコロに
絶対に届くことなく、この世から抹消されることになってしまいます。
それってホント忍びないって感じてしまうんですよ。
こんなオイラの気持ちには全然関係なく世界中では、ゴミとして破棄されているレコードが
いっぱいあるんでしょうね。

オイラの住んでるマンションでも不燃ゴミの日に大量のレコードが捨てられているのを
何度も見たことがあります。ジャケットは紙なので収集日が違うため、ヴァイナルだけが
ガムテープでグルグル巻きにされて不燃ゴミの日に出されているって状況です。
別にそれを拾ってどうこうしようなんてサラサラ思わないのですが、レコードに付加価値をつけて
販売するビジネスをしているだけあって破棄されているレコードを見ると
「ちょっとなぁ・・・」
って感じで眺めてるんですけどね。

もしかしたらその投棄されたレコードの中にすごく貴重な1枚が入っているかもしれないって
いう気持ちが無いわけではないのですが(多分ほとんどは価値ゼロのモノ)
価値ゼロのモノでも、やはり自分ではレコードを捨てることは出来ませんね。

今回紹介するのは、
DJ SPINNA / ROCK


レコードショップを営んでいるからレコードに少しでも価値を見いだそうと自然に思っているから
捨てることが出来ないのかもしれません。
それに今は、ハシにも棒にもかからないゴミのようなレコードでも、将来的にサンプリングソースとして
使われたり、著名なDJのHEAVY PLAY アイテムになったりして、どうそのレコードが再評価されるか
わかりませんからね。
実際、それまでゴミレコがそういった理由から評価されて現在には入手困難な人気のRARE レコードに
なったって言うパターンは数多くあるのを目の当たりにしてますからね。

DJ SPINNAのROCKのジャケットは正にそれをイメージしています。
このROCKのレコードジャケットは野外のフリーマーケットでSPINNAがレコード掘ってる写真だと
思うのですが、この持っているレコードのジャケットがまた、ボロボロなんですよ。
見た目はもうゴミに限りなく近い存在にみえるのですが・・・
持っているレコードの詳細はオイラには、解らないのですがこんな風に耳の良いDJがPLAYする事で
多くのリスナーにその曲の良さをアピールする機会ができてリリースされた当時とは
また違った評価がされるのではないのでしょうか?
そんなコトを考えたらレコードを捨てるなんてことは絶対出来ないなと思います。




このブログは、サイトで試聴できる
渋谷のUSED レコードショップ next recordsが、運営しています。

イメージ 1

カッコイイピクチャースリーブも好きですが、ジャケットは穴あきジャケットで
レーベル部分だけが見えてるっていうもアツく何かこみ上がるものがあったりしませんか?

もう完全に個人的趣向なんですがレコードのセンターレーベルが好きです。
色々なレコード会社のセンターレーベルのデザインがありますが、
その中でもそそられるモノと、なんとも感じないモノが自分の中にあります。
そういったのって、特にダンクラのレコードに感じたりします。

白いレーベルにアリスタの黒いロゴマーク
ワーナーの街路樹のレーベル
白いEPICのレーベル
などは、なんかそのレーベルを見るだけで
「オッ!?」
っとよく注視する程、反応してしまう自分がいます

逆にT.K.DISCO や WEST ENDとかのレーベルを見ても何にも感じないんですよね。
イイ曲があるのは分かるのですがなんか興味をひくモノじゃないんですよ。

白いレーベルロゴが特に好きというワケではないのですが、
白いレーベルが経年とともに少し日焼けしてひなびたカンジに変色するじゃないですか。
あれがまた時(トキ)を感じさせるイイアジが出てるような気がするんですょ
超マニアックな感じ方ですけどね。

当たり前なんだけど、レーベルのデザインもその時代事に変化していくのですが
そこがまた、面白くて、MOTOWNなら白レーベルに小さな太いフォントで書いてあるのが
「なんか歴史を感じる古くささがあって好き」 なんだけど、青のレーベルで地図が背景の
MOTOWNならまだ許せるけど紫色ならアウトとかね。
今のMOTOWNなんてUNVERSALと見た目はマンマ変わりませんからね。
ただ文字が変わってるだけなんですからこれじゃ長年MOTOWNで頑張ってる
STEVIE WONDERもガックリですよ w
昔のELEKTRAの蝶々がデザインされている緑のレーベルなんて今じゃ思いも寄らない絵柄だと思います。
言葉でいうとエレガントなデザインって感じですかね。
その蝶々も初めの方は大きく写実的に書かれていましたが、蝶のイメージっぽく絵が変わって
しまいにはなくなって、ELEKTRAのロゴも今っぽく変わりました。

時代と共にレーベルのデザインが変わるのも判りますが、ダメなロゴマークに変わるのは
どうかとおもいますけどね。

多分、本来ならレコード(LP)ってピクチャージャケットが付くのが大半なんだけど
12インチシングルに関して言えば、その存在の歴史から明らかに業務用的使用っていうのが
前提になっているからかも知れないので素っ気ない穴あきジャケットに入れられてるのだと
思います。 その穴からチラッと見えるレーベル部分がオイラのようなマニアックな人の
気持ちを高ぶらせるんですよ。

このレコードレーベルの絵柄を見たらアガるっている好きなレーベルデザインってないですか?

今回紹介するのは、
RAY PARKER JR. & RAYDIO / IT'S TIME TO PARTY NOW


この白いARISTAのデザインがホント好きなんですよ。
もちろん良い曲であるということが大切なんですけど好きなレーベルのレコードを見ると
「もしかして良い曲かも??」って思えてくるのも不思議とあります。
ARISTAのようなデカイレコード会社は、それこそ玉石混交なわけで「「もしかして良い曲」なんて
あり得ないんですけど、あまりにも良い曲のインパクトが強すぎて錯覚しているんでしょう。
オイラが日本のレコード屋さん(輸入レコード)で12インチシングルを買い漁ってた10代の頃は
プロモ盤なんて売ってなかったんですよ。
探しているレコードがあって輸入レコード屋の店員に訊いても「そんなレコードないですよ。」
って正規盤の情報しか持ってないから「正規盤なし=その曲のシングル盤は存在しない」って言う
コトになっていました。

でも、海外の有名DJか日本に来日して探しているレコードを実際PLAYしているのを見て
「日本で売っていないレコードが海外にはあるんだ!」って知りました。
初めてアメリカの中古レコードに行った時にPROMO盤の存在を知ったのですが
マジで衝撃的だったのを今でも鮮明に覚えています。

このレコードも、ず~っと探していたんだけど15年前に初めて行ったN.Y.の中古レコード屋で
今では考えつかないプライスで見つけました。
こういったインパクトを経験しているからARISTAの白いレーベルに思い入れがあるのかもしれません。




このブログは、サイトで試聴できる
渋谷のUSED レコードショップ next recordsが、運営しています。

イメージ 1

レコードを買っている人ならわかるコトバなんですが、実際自分の経験からだと
ジャケットの良さでレコードを買ったコトは、過去に何回もあるのですが、
2007年の今現在でもあるんですかね?

「ジャケット買い」(略してジャケ買い)って

まぁ、next recordsでは12インチシングルしか扱ってないのでアルバムで言うところのジャケ買いとはちょっとニュアンスが変わってくるとは思います。
プロモ盤ではピクチャースリーブが付いてなかったり、正規盤でも穴あきジャケットだったりしますからね。12インチシングルにはもしかして当てはまらない所もあるかもしれません。

基本的に「ジャケ買い」って曲の内容は、わからない、知らない、聴いてない だけどジャケットがカッコイイ、カワイイ、センスがイイから
「タブン曲もイイからだろう・・・」
と憶測でそのレコードを買うと言う、アル意味、自分の勘を信じて買う行為だと思います。
だけど、家に帰ってジャケ買いしたレコードを初めて聴いて内容が、ダメダメだったら当たり前だけどガックリくると思うのです。
何十枚も買って1枚位は、アタリのレコードがあることもあると思いますがそう言うのって超レアケースだと思うのです。
自分の耳でちゃんと聴いて良し悪しを判断して買うに越したことないと思うのですが。

なんでこんなジャケ買いというバクチなレコードの買い方が出てきたのか想像してみました。
今では新譜のレコード屋でも中古レコード屋でもかなりのショップで購入前に試聴させてくれますが、こういう試聴させてくれるシステムが広がったのは15年前くらいからだと思うのです。
それまでは試聴なしでみんなレコードを買ってたワケです。
音楽雑誌のレビューを読んだり、ラジオのエアプレイをチェックしたり、
DJがプレイした曲を教えてもらったりしてその曲の存在を知るように結構な努力をしていたワケでした。
レコードショップに行っても大規模店 / 個人店に関わらず試聴用のレコードなんて無かったし試聴用のターンテーブルもなかったです。
購入するお客さんは、あらかじめ欲しいレコードの情報をアタマにインプットして買うかレコード屋のレコメンドを読んで曲の良し悪しを判断するしか出来なかったんです。
その中でもレコードから発せられる数少ない情報源としてジャケットの良さから収録されている曲のクォリティーを判断する方法が出てきたんだと思います。
冷静に考えればかなりムチャな判断基準なのですが
「もしかしたらスゴくイイ曲かもしれない・・・」
というロマンに賭けるんでしょう。
また、お客さんは良い曲の情報をそれ程まで欲していたのかも知れません。

結局、試聴というシステムが一般的になった事とジャケットなんか必要としないダウンロード販売が広く利用されることから今だとお客さんは、ジャケットの良し悪しだけでレコードやCDを買うというコトはないとオイラは思うんですけどね。

ジャケットの良さというの認めているのだけど「ジャケットが良いからその曲を買う」っていうのは今だとちょっと考えられないんですよ。個人的にはね・・・

「ジャケット買い」って将来的にも存在していると思いますか?
曲を買う時にそういったロマンというか夢もあった方が楽しいとは思ってますよ。


今回紹介するのは、
UNDERGROUND SOLUTION / LUV DANCIN'


今回「ジャケット買い」の事について書いたのは、たまたまWEBのコンサルティング会社から
勧誘の電話がかかってきたのがキッカケでした。

営業担当者「貴サイトにあるジャケット写真を今より大きくしたら、もっと商品が売れますよ」

オイラ「え~そうなんですか?」

営業担当者「なんせジャケット買いという言葉もあるくらいですからね。」

オイラ「・・・・・(コイツ解っていってるのか?)」

といった話しから「ジャケット買い」の事を考えてみました。
アーティストもタイトルも解って、試聴も出来る状態でジャケットが良いから買うというのは判断基準からしたら全く無いとは思いませんが、かなり低いと思うんですよ。

また、12インチシングルなんて前記したように穴あきジャケットも多い中で、更にLPと違って1-2曲しか収録されていないストイックなモノだと思うんです。
ピクチャージャケットは、「有った方が良いけど無くても問題ない」程度でしか無いような気がします。
でもこれって必ずしも購入の判断基準にはなり得にくいと思います。
やはり、曲の良さ有ってが判断の基準になっているハズと思います。

UNDERGROUND SOLUTION / LUV DANCIN'のようなHOUSE MUSICなんて全くジャケ買いなんてあり得ないレコードです。 
でも曲は良いですよ。
このレコードがリリースされた1990年頃はリリース元のStrictly Rhythm は飛ぶ鳥を落とす勢いで毎週3-5枚の12インチシングルを大量リリースしていました。
当時、オイラが通ってたレコードショップでもStrictly Rhythm のコーナーがあってそこに100タイトル以上どっちゃりと同じレーベルデザインの盤が入っていました。
あまりにも全部同じなので間違えて2-3枚とか買ってしまったことも有ります。

かといって全部が全部良い曲ではなくてやはり「ナンジャコレ??」的なレコードも多々ありました。
当時はやはり試聴させてもらえなくてDJ系の雑誌読んだり、DJ MIXを聴いて曲を調べたりして購入していましたね。




このブログは、サイトで試聴できる
渋谷のUSED レコードショップ next recordsが、運営しています。

↑このページのトップヘ