渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:中古レコード

saxmachine_saxitup

以前、2回続けてこんなエピソードをこのブログで書きました。
副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ (前編)
副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ (後編)

上記の記事を読んで先日、ご来店していただいたお客さんから
「実際、個人で副業としてレコードを売って儲かりますか?」
ってご質問を受けました。

レコード好きにな人にとって、好きなレコードを販売するコトで多少なりとも儲けるコトが出来ればラッキー的な気持ちになる・・・って言うのは、ありますよね〜確かに・・・。
以前の副業のエピソードでも書きましたが、今だとヤフオクとかメルカリとか個人の人がカンタンにモノを販売できるチャンネルっていうのが、複数ありますからね。
上手くにやれば、稼ぐコトは出来かもしれませんね。
この「レコードせどり」は、果たして儲かるのか・・・つまるトコロそこが知りたいっていう質問だと思います。
ちょっとGoogleで「レコード せどり」で検索して調べて見ました。

あ〜イロイロなコトが書いていますね。
レコードせどりは儲からない!
レコードせどりが熱い!
レコードせどりは稼げる?
レコードせどりはおいしい!

「レコードのせどりは、儲かる!」っていう記事と「レコードのせどりは、儲からない!」っていう記事が賛否両論でひしめき合ってますね〜笑
「レコードのせどりは儲かるのか、儲からないのか、一体どっちなんだ・・・?」っていうカンジです。
一応、レコード販売歴20年以上の、プロのレコード屋のオイラが、上記の記事を読んでも、レコードのせどりが儲かるのか、儲からないのか解りません・・・笑
上記のレコードせどりに関する記事を書いている人たちは、オイラほどレコードの販売キャリアがある人はイナイと思いますよ。
そんなオイラがレコードせどりで儲かるのか儲からないのかわからナイんですから、ニワカでレコード販売している人に「レコードせどりは儲かる!」って言われても「ホントかよ?」ってカンジでイマイチ、確証が持てません・・・笑
それにせどりで仕入れたレコードを販売して儲けるっていうのも月にナン円の売上があったら「儲かった!」っていうのも個人それぞれなんでナニをもってして儲かる or 儲からない の区別がちょっと出来ないですよね。
ま〜でも、どうなんだろ・・・オイラ的には、1年365日24時間ずっとレコードをお客さんに買ってもらえるにはどうすればイイのかってコトをNext Recordsをはじめた2000年から20年間ぶっ通しで考え続けていたワケですが、今でも「こうすればレコードが売れる!」「この方法を実行すればレコードは、儲かる!」っていう必勝のパターンっていうのを見つけるコトが出来ていません。
タブン、今後永遠にそんな「レコードで稼ぐ必勝法」なんて見つからないって思っています。
カンタンにいうと「日々、努力あるのみっ!」ってコトかもしれません・・・個人的には「根性論」とか好きではナイですが、イロイロなヤリ方を試して改善していくってコトの繰り返しだと思います。

みんなが欲しがるレアなレコードを仕入れてソレを1円でヤフオクで出品すれば、ある程度の金額に上がって、ヤフオクの相場的な落札金額になるとは思います。
当然、ソコで「利益・儲け」を出すには、そのレア盤をいくらで仕入れるかですよね。
当たり前ですが、落札金額よりも仕入れ値が高くなっちゃえば赤字ですので儲けるドコロのハナシではなくなります。
ま〜実際に、落札価格が1万円を超える様なレア盤が、1000円とか2000円とかで手に入れるコトが出来るのか・・・ってどうでしょう?
もうホント、奇跡的にフリーマーケットとかリサイクルショップとかでそのレコードの価値が解らない人やお店でそのレア盤を手に入れるコトが出来て、ヤフオクに出品して1万円で売れたら相応な利益が得られますが、そのラッキーは次も続くのか・・・。
1回限りの「お小遣い稼ぎ」ならイケると思いますよ。
だけど、レコードせどりで稼ぐっていうのは、1回だけのラッキーではなく毎月安定的に数万円の儲けを得たいっていうコトだと思うんです。
再現性がないビジネスは継続が困難だと思うのでなかなか難しいかもしれません。
ヤフオクやメルカリといった市場で継続的にレコードを販売していくってコトを考えたら、レア盤メインは現実的にはムリなので比較的仕入れやすい、手に入れやすいレコードをせどりするコトになると思います。
個人の人が、仕入先をフリーマーケットや町の中古レコード屋なんかを本業のシゴトの合間の時間を使って巡って仕入れるっていうのが、現実的にやりやすい方法かもしれません。
この方法は、比較的安価にレコードを仕入れるコトは出来るけど、ヤフオクやメルカリといったマーケットには同じレコードが出品されているので価格は安くないと売れにくいですよね・・・となると1枚のレコードを販売して得られる利益は、ガクッと下がって数百円とか、ウマく行って数千円ってなると思います。
フリマアプリの比較的売りやすいレコード販売価格のレンジをみると数百円〜1000円とか2000円くらいのようです。
出品、取引、出荷の手間のコトまで考えると販売価格が数百円だと割に合わないので、副業といえどもビジネスとして継続的に利益を得るには現実的には数百円で仕入れて、1000円以上で販売するコトが出来るタイトルに絞られるような気がします。
仕入れのためにアチラコチラを巡ってレコードを掘る作業まで込みにして利益を得るとなると、それほど旨みのあるビジネスではナイのかもしれません。

1点モノの中古レコードのせどりで儲けるのは、やっぱりそれなりの苦労が必要なのかもしれませんね。
だけど、のちのちレアになるのが確実な新譜のレコードでせどりをするんだったら・・・って考えるとまた違ったヤリ方があるのかもしれません。
ま〜だけど限定プレスのレコードのリリースがあっても「おひとり様1枚限り」っていうシバリもありますからね。
複数枚手に入れたかったら、家族、親戚、友人を総動員しないとイケないですね〜笑

SAX MACHINE / SAX IT UP (JUNGLE LOVE)
SAX MACHINE / SAX IT UP (JUNGLE LOVE) の試聴
next recordsのサイトでSAX MACHINEのレコードを探してみる

ココまで書いてきてレコード販売歴20年以上のリアル・レコード店主のオイラがアドバイス的に言えるコトは・・・
「レコードせどりが儲かるか、儲からないかは、ソレをやる人の努力次第っ!」って結論です。
もし、オイラがレコード店主ではなくってフツーに会社員だったとして副業としてレコードを販売するコトで儲けを得たいって思ったらどうするかな・・・。
「副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ」の時に書いたようなパターンを現代風にアレンジして、よく行くレコード店でネット通販とかウマく出来ていないレコード店にくい込んで、WEBサイトを立ち上げてソコで販売させてもらって売上に応じたロイヤリティを得るヤリ方をするかなぁ。
必要な在庫も抱えなくてイイし、自分で仕入れもしなくてもイイし・・・。お店の在庫管理も出来ますよっ!ってやれば、困っているレコード店であれば比較的応じてもらえるかも?
意外と、小さなショップは困っているみたいですよ、在庫管理とかネット販売とか・・・ソレにこのビジネスモデルはレコード店に限らず、他の業種でも応用が出来るのでウマく営業すればイイ稼ぎが出来るかもしれません。


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こんなニュースを読みました。
「世界に2社しかないアナログ原盤の原料最大手が火災で全焼、レコード業界に波紋」

アナログ・レコードの製造工程を知らない人には、ナンのコトやらサッパリ理解出来ない内容のニュースに見えますね・・・。
確かにレコードを買ったり聴いたり、コレクションが趣味な人でも「レコードがどうやって作られているのか」っていうトコロまで知っている人はそんなに多くないですしね・・・。
どういった内容のニュースなのかってコトを解説します。
今現在、ちょっと話題になっているこのアイテムを見てください。
『大人の科学マガジン』でアナログレコードを自作できるカッティングマシン組立キット「トイ・レコードメーカー」発売
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コレ何かというと、レコードの音溝を彫る機械なんですよ。
「音溝を彫る」という表現よりもココは、業界っぽくいうと「音溝を切る」ってイイの方のがピッタリかもしれません。
なので、この機械のコトを「カッティングマシン」って呼びます。
上記の小さなカッティングマシンは、個人でレコードを作って楽しむモノなので簡易的なモノですが、本格的なカッティングマシンも原理としては同じです。
で、本格的なのがコレです。
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かなりゴツい機械ですが、見た目もちょっとターンテーブルみ見えますね。
この画像の左側にレコードっぽいモノが載っているのが見えますが、コレがラッカー盤というモノです。
ミュージシャンが、曲をレコーディングしたモノをCDとか記録媒体に保存するじゃないですか。
この時点ではレコードのカタチになっていないですが、カンタンにいうと録音された記録媒体を再生してその伝わる音を振動に変えて音溝を切るという原理でレコードの音溝が作られるワケです。
はじめて音溝が作られる盤っていうのがラッカー盤なのです。
ラッカー盤は、平面の薄いアルミ板の上に特殊な樹脂(ニトロセルロースラッカー)が塗布されたモノで、表面は傷が付きやすい柔らかいモノなんです。

カッティングマシンでラッカー盤に音が切られる様子は、このタモリ倶楽部の動画が解りやすいですよ。

タモリ倶楽部 / アナログレコード工場(東洋化成)訪問
8分くらいの箇所です。

このラッカー盤を製造している工場が、火事で全焼した・・・っていうニュースなんです。
ニュースにも書いていますが、ラッカー盤を作っている工場っていうのは世界で2社しかありません。
その2社は、アメリカと日本にあります。
しかも、そのほとんどのシェアを占めていたアメリカの工場が全焼したんですよ。
アナログレコードを作る上でこのラッカー盤とカッティングマシンがナイと音楽を音溝化するコトが出来ないんですよね。
代替が出来ない必需品なワケです。
近頃のアナログレコード・ブームで、新譜のレコードがかなりたくさん作られています。
アナログレコードの製造が出来る工場自体もそんなに多くはナイのですが、レコード人気でタブン、今はドコの工場もフル稼働状態だと思います。
だけど、レコード盤の一番はじめの元になるラッカー盤がナイとレコードのプレスの型が作れないワケです。
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以下引用
「すべてのレコード工場、バンド、レーベル、マスタリングエンジニア、めっき工場など、レコード生産にラッカー盤を使用している者すべてに直接的な影響を及ぼすでしょう」
「ほぼ40年にわたる経験から言うと、レコード業界全体は非常に回復力があり、優秀な人材が集まっています。互いに連携して、この問題を解決する方法を見つけ出すでしょう。もうすでに解決策の模索は始まっています」
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ま〜だけど最後には、楽観的なコメントもしていますが・・・。
イヤ〜でもタブン、コレはリリースのスケジュールにも大きく影響するような気がします。
ラッカー盤を作るコトが出来る日本の工場の方も増産体制で対応していくとは思いますが、ソレホド多くのシェアがない工場だったようなので世界中でリリースされるレコードのラッカー盤の製造のすべてをまかなうコトが出来るのかな・・・ってちょっと思います。
今後、もしかして新譜のリリースが延期されたり、リリース自体が見送られたり・・・ってコトももしかして起きるのかもしれません。

VISIONARY / FREE MY SOUL
VISIONARY / FREE MY SOUL の試聴
next recordsのサイトでVISIONARYのレコードを探してみる

先に紹介した、「タモリ倶楽部 / アナログレコード工場(東洋化成)訪問」の動画は過去に何度も見たコトがあって今回久しぶりに見直したのですが、相変わらず面白いですね、というか興味がソソられるっ!
ちなみにタモリ倶楽部でもやっていましたが、ラッカー盤は音溝を切ったそのラッカー盤自体ですぐに再生がして聴くコトが出来ます。
実際に聴いた人のハナシでは、このラッカー盤で再生した音っていうのが、メチャイイ音してたっ!って言ってました。
だけど、元が柔らかい素材なので、聴けば聴くホド、音溝が劣化していくのでいい音の状態を保つには「聴かない」のが一番イイ・・っていうコトになる・・・。
なんともはや・・・アナログレコードの儚さよ・・・。

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こんな記事を読みました。
大学生に広がる「アナログレコード」ブーム。あいみょん、星野源、キズナアイも便乗
「進む音楽のサブスク化。そんな中、若者の間でアナログレコードの需要が伸びているという。」
自称、アナログレコード・ニュース・ウォッチャーとしては、「お〜キタキタっ!」ってカンジの嬉しい記事です。
ドッチかというと内容的には、かな〜り邦楽よりですが・・・。
記事では、大学生にレコードが人気!ってカンジで書いてあるのですが、個人的にはイマイチ、実感はナイですねぇ。
時々、大学生っポイカンジのお客さんが来てくれてはいますが、当店のニュアンスでは、全体の2%とか、かなぁ・・・。
ちなみに外国人客率は、70%以上ですね。

記事で書いているように、やっぱり邦楽の新譜で発売されるアナログレコードの影響がかなり大きいんじゃないかなってカンジますね。
アナログレコードが流行っているといっても、新譜のアナログレコードだけで「レコード店」としての品揃えはムリだと思うんです。
なので・・・
■中古レコード店だけど、ちょっと新譜のレコードを置いている
■中古CD・レコード店だけど、ちょっと新譜のレコードを置いている
■新譜のCD店だけど、ちょっとだけ新譜のアナログレコードを置いている
っていうお店の品揃えになると思うんですよ。
そんな中、今現在、大人気中の邦楽アーティストのアナログレコードが新譜として店頭に並んだら、やっぱりそのレコードをお目当てにお客さんが買っていくってカンジになると思うんですよね。
フィジカルなメディアでは、邦楽と洋楽の販売割合って8割くらい邦楽が占めているってレコード会社勤務のお客さんから聞いたコトがあります。
実際に日本のCD販売の今のヒットチャートを見てもほとんどが邦楽アーティストになるので、タブンそんなカンジだと思います。
サブスクリプションになると、洋楽が少しランクインするってカンジのようなので、やっぱりフィジカルなメディアでは、邦楽が強いんでしょうね。
で、そんな強い邦楽アーティストの人気の楽曲が限定でアナログレコードになったりしたら、やっぱり売れますよね。
もう完全に狙って売りに来ているんだから・・・。

それに、新譜だから1タイトルのレコードで複数枚の入荷が出来るので例えばお店に50枚入荷したらその50枚のレコードが短期間の間にサッと売り切れちゃったりするとお店的には「うぉ〜スゲぇーソッコー売り切れたっ!」っていうカンジになるのでやっぱりインパクトがありますよね。
しかも、そのアーティストが今、旬なアーティストだったりするので、売れ行きも加速するとはトーゼンといえばトーゼンです。
で、そのレコードを買っていくのは、大学生とか若い人だしね。
今回の記事もそうなんだけど、レコード人気を語る時って、新譜のレコードと中古のレコードを切り分けて語ったほうがイイんじゃないかなぁって思ったりします。

「渋谷に新たなレコード店「ユニオンレコード渋谷」がオープン」

上記の記事を書いた時に、オープンしてお客さんがワサワサしている状況の中、オイラも様子を見に行きましたケド、その時はホント40〜50代のオッサン率が90%でしたよ。
2019年の春にオープンしたタワーレコード新宿のアナログレコード専門フロアもオープンしたての時に様子を見に行きましたが、コチラもオッサン率が高かったです。

「タワーレコードのレコード専門フロアに行ってきた。」

2019年の夏頃にタワーレコードのスタッフと話する機会があったので、
「オープンして半年位経ちましたケド、ナニが一番売れましたか?」って訊いてみたトコロ、星野源の『POP VIRUS』のアナログレコードが一番売れたって言ってました。
中古レコードの場合は売れるって言っても、同じタイトルは数枚しかストックがナイので、1枚とか2枚売ったらソレで売り切れですからね。
今、人気のアーティストのレコードだったらウチのようなお店でももしかしたら10枚とかソッコー完売出来るんじゃないか・・・?なんて思います。

中古レコードショップ「ココナッツディスク」の店長さんのコメントが載ってました。
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以下引用
「2013年頃から若いお客様がじわじわと増え始めました。(池袋駅西口に店を構える)当店が立教大学に近いこともあり、現在の約4〜5割は10代から20代とみられるお客様ですね」
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ちょっとコレはスゴいですね。10〜20代のお客さんが4〜5割ですか・・・。
扱っているレコードがうちの店とは、違うのでちょっと感覚的な差があまりにもあり過ぎて、想像できませんね〜。
ちなみに渋谷の中古レコード店である当店では、7〜8割が40代〜50代ですね・・・年齢層高っ!更に、男性率9割・・・オッサン率高っ!かくゆうオイラも、超オッサンですが・・・(笑)
ま〜でも、2000年に渋谷にオープンした当店は、当時のお客さん層の殆どが大学生とか20代〜30代の会社員だったので、20年経った今では当時20代だった人が単純に40代になったってコトですね。
ん〜そういう見方をすると、新しい顧客層をまったく獲得できていないってコトなのか・・・そういった意味では、ココナッツディスクさんはウマくその辺りが出来ているってコトですね・・・。
nextでも、あいみょんとか星野源とかキズナアイのレコードを扱ってみようかな・・・(笑)

DAPHNE / I FOUND IT
DAPHNE / I FOUND IT の試聴
next recordsのサイトでDAPHNEのレコードを探してみる

個人的には、オシャレアイコンとしてのレコードの扱いには、「ちょっとソレどうなのかなぁ・・・」って思う部分があります。
確かに、アナログレコードやレコードプレーヤーが部屋にあるシーンがオシャレテイストに利用されるっていうは、あるとは思うのですがそんなんだと、レコードを数枚買ってスグ終わっちゃうんだと思うんです。
ナンていうか、その先にある自分の好きな曲のレコードがライブラリーとして揃うっていうカンジになってはじめて「レコード・・・イイわ・・・」って思うんじゃないかなぁ〜ナンて思うワケです。
だけど、コレ・・・レコード沼にハマる可能性もあるのでキケンではあるのですが・・・(笑)
実際に、オイラなんて人生そのものをレコードに捧げちゃったみたいなカンジですしね。



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airpower_beyourself

最近、YouTubeを見ていると広告がメチャ増えたような気がします。
ま〜どうでもイイような内容のモノが多いんで、速攻でスキップしちゃいますけどね。
画面の下の方にちょこっとバナーが出るのはまだイイのですが、音楽系なんかの動画を見ていると時々流れを無視してCMになっちゃうのが「あ〜またか・・・」ってカンジで残念ですが。

で、先日も毎度おなじみのCMが流れたのですが、ちょっと「ハッ!!コレはっ!!」って完全に釘付けになったCMがありました。
ソレが、コレです。

東京2020オリンピックの準備を始めよう ー ロンドン・カフェ経営者 篇

コレは、今から2回前のロンドン・オリンピックが開催された時にロンドンの街にお店をかまえていたカフェのオーナーが、
「オリンピックが開催された時、こうしておけばよかった・・・」ってオリンピックが終わった後に後悔したって内容のCMなんだけど、このCM見た瞬間に同じ小さなショップを営んでいる立場としてビビビッと共感するモノをカンジたんですよね。

このCMを見る前にちょっと前段階とし気になるコトも少し兆候として自分の中にあったんですよね。
next recordsの商品やお店のコトをGoogle上で調べて多くの人に見てもらうためにアクセス解析なんかを見て、HPに訪れてくれた人がどういう検索で見に来てくれたのかって時々確認しているんですよね。
この渋谷レコード店日記でも度々書いていますが、お店の売上はネット通販の売上のほうが店頭購入の売上よりも何倍もあるのですが、Googleでの検索ではナゼかGoogleマップ経由でWEBサイトに入って見に来てくれるお客さんの割合が多いんですよね。
コレは、個人的には「ナンで、GoogleマップでWEBサイトにアクセスしてくるんだろう・・・」ってちょっと疑問に思っていたんですよ。
で、CMを見て「あ〜もしかして・・・スマホ?」って思ったので、検索してみました
「レコード店 渋谷」って・・・。
でその結果がコレ。
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もう一番上に地図が出てきています。
ありがたいコトにHMVさん、レコファンさんの次に当店が出てきてくれています。
ま〜タブン、この検索結果の順番は、かならずみんな同じではナイと思うのですが、店主としてはメチャ嬉しいワケです。
このブログを見ている人も自分のスマホで結果がどうなっているのか見てみてください。
「レコード店 渋谷」 で検索

「オレのスマホでは検索結果は、こうだったよ〜」って教えてくれると嬉しいです!
ま〜弱小零細レコード店としては、まずまずの健闘だと思うので「ヨシヨシ・・・」ってカンジなのですが(笑)
で、CMの内容です。
東京でオリンピックは、7月24日から8月9日に開催されるのですがタブン、この期間内に世界中から訪日外国人が訪れると思うのです。
ま〜想像するに今でも渋谷は外国人観光客だらけなのですが、ソレ以上に多くの外国人が訪れると思います。しかも短期間の間に。
実際、どういう状況になるのかまったく想像がつかないのですが、先に紹介したロンドンのカファのオーナーが後悔しているくらいなので、「マジかっ!?コレっ!!」って思うくらいドエライ人数が訪れるのかもしれません。
日本語での「レコード店 渋谷」は、まずまずの結果だったので、英語での「record shop shibuya」もドーンっ!と上の方に表示されてラッキーかも!?って考えていたのですが・・・結果は・・・。
日本語の検索結果と違うーーーーーっ!!!
google2


「record shop shibuya」を米国のGoogleで検索

画像では下の青い矢印↓があるので、3番目には表示されないケド、4番目とか5番目に表示されてるのかな〜ってタップしてみると・・・・
全然、出てこねーーーーーーっ!!! next recordsーーーーーーっ!!!
4番目どころか検索結果にまったく表示されないという最悪の状況です・・・orz
コレは、マズい・・・マジでヤバイかも・・・コレじゃオイラもロンドンのカフェ・オーナーの二の舞になちゃうかも・・・。
イヤ、待て・・・外国人は、お店を探す時はホントにどうやって検索しているのかってコト自体、オイラが知らないので間違えているのかも・・・って思い、偶然お店に来てくれたアメリカ人のお客さんに「旅行先に訪れた街で、どうやってお店探すの?」って訊いてみた見たトコロ・・・
「record shop 地名 って検索するよ」って、もう超ドンピシャなご返事。
あとは、位置情報で「record shop near me」って検索もするとのコト。

あ〜ヤバい・・・マジで・・・。
ナンで、検索結果が日本語と英語で違うのか、とか外国人が日本に訪れてGoogle検索をした時に日本のGoogleの英語表記での検索になるのか、それとも自国のGoogleでの検索になるのか、などいくつか疑問があるのですが、そのアメリカ人のお客さんのスマホで「record shop shibuya」のGoogleでの検索結果は、next recordsはまったく表示されなかったのは、事実だったのでかなり凹みました・・・。
ん〜しかし、凹んでいても仕方ないので、オリンピック開催までまだ少し時間があるので、その原因と対策を調べて対処しなければっ!って思うトコロであります。

AIR POWER / BE YOURSELF
AIR POWER / BE YOURSELF の試聴
next recordsのサイトでAIR POWERのレコードを探してみる

いや〜しかし、この結果はマジでヤバいですよ。
だけど、原因がまったくわからないんですよね。
だって、「record shop shibuya」って検索しているにも関わらず、新宿とか渋谷以外のレコード店が検索結果に表示されているのにリアルに渋谷に店を構えているnext recordsが検索結果に出てこないなんて・・・そりゃないっスよ・・・Googleさん。
しかも、ウチと同じビルに入っている他のレコード店は、バッチリ検索結果に反映されているにも関わらず、next recordsだけのけ者だなんて・・・悲しすぎるっ!
このコトをスタッフに伝えると
「Googleに電話して訊いてみたらどう?」って、Googleに電話ってそんなお問合せ番号あるのかよっ!
ホント、嘆いていても仕方ないので、マジで対策しなきゃっマズいって。



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tamara_affection

実は、昨年の秋頃から大量のレコードの仕入れをしています。
仕入れのコトとか時々、このブログでも書いていますが、タブン過去最大級にレコードを仕入れているかも?って思うくらいドバドバとレコードが入荷している状況です。
大々的にレコードを大量に仕入れているというコトは、それに見合った費用もかかっているワケでお店的には大量にレコードを仕入れるというコトは、大量に売上UPしなきゃ・・・って思うのです。
だけど、レコードをたくさん仕入れてたくさん商品化すれば、たくさん売れる・・・ってそうカンタンにコチラの思惑通りにコトが進まないってコトにアタマを悩ませています。

以前にも同じようなコトをこのブログでも書いたことがありますが、とにかくたくさんのレコードを扱っていると、1枚1枚のレコードは、イイ曲であっても大量のレコードの在庫の中にソレが入ってしまうと埋もれてしまうんですよ。
今年で当店は、レコード屋として20年目を迎えたワケですが、20年前のオープン当時って店頭のレコードの在庫って2000枚足らずだったんですよね。
ソレが、毎年毎年少しずつ増えてきて現在は、8000枚オーバーの在庫数までになっています。
単純計算だけど、20年間の間に在庫数は、4倍にまで増えてきたワケです。
だけど、さみしいのが、20年前に2000枚の在庫数で営業していた時の売上は、現在の倍以上の売上があった・・・ってコトです。
当時のDJブーム的な勢いも確かにありましたので一概にその時期だけを切り取って「あの頃は、今の何倍の売上だった!」って比べることはナンセンスだとは思いますけどね。

ショッピングサイトでのでのレコードの紹介の仕方に関しては、今までイロイロと工夫をしてきました。
例えば、1週間に2回入荷日を設定したり・・・。
定期的に売れ行きの遅い商品の値段を見直したり・・・。
より魅力的なコメントに書き換えたり・・・。
イマイチな音質だった試聴ファイルをより高音質になるように再録音したり・・・。
スマホからのアクセスでHPを見やすくしたり・・・。
しかしながら、レコードが埋もれてしまうっていう状況は、なかなか改善出来ていないんですよ。

当店のWEBサイトのアクセス解析を見てみると、圧倒的に多くのお客さんに見られているのは、「NEW ARRIVAL」のページなんですよね。
多くのお客さんに新入荷のページが集中的に見られているという状況やその理由も判ります。
やっぱり、入荷したばっかりのヤバイレコードを他の人よりも先に買わなきゃっ!っていう気持ちが多少なりともあるんでしょうね。
next recordsのHPの場合、「NEW ARRIVAL」コーナーに表示されている期間っていうのは、WEBサイトに公開して2週間って一応決めているんですよね。
で、2週間経過したら「NEW ARRIVAL」コーナーには、表示しなくなって新しく追加されたレコードが「NEW ARRIVAL」に表示させるっていうサイクルなんだけど、この2週間後に「NEW ARRIVAL」から表示からハズれてしまうとトタンに大量のレコードの山の中に埋もれてしまう・・・ってカンジになってしまうんですよね。
どんなにいい曲であっても、そしてそのお客さんが聴けば欲しいって思うレコードであっても・・・です。
次にそのレコードを目にする時っていうのは、検索窓に該当のレコードのアーティスト名や曲名を入れた時か、ジャンル別でリスト表示で見ている時に偶然見つけるっていう状況にならないと出てこないんですよね。

当店のWEBサイトでお買い物をしていただいたお客さんの買い方を見ているとこの状況っていうのが、ナンとなく解るんですよね。
例えば、はじめてnext. recordsでレコードで買い物をしていただいたお客さんの場合だと、タブン、Googleで探しているレコードを検索して検索結果に表示されたリンクを辿ってウチのHPにたどり着いてくるってケースが多いんですよ。
で、ソレをカートに追加、ではじめて訪れるサイトなので「他にもナニかイイのないかなぁ〜」なんてお好みのジャンル別のリストを見ると・・・「結構、イロイロあるなぁ・・・」ってカンジで他のレコードもついで買いしていただけるパターンが多いんですよね。
だけど、ジャンル分けされたリストも数千枚のレコードが登録されているワケです。
トーゼン、全部見きれません、なのである程度のトコロまで見て買い物は終了・・・。
実は、初めての当店でご利用していただいたお客さんの購入枚数とか結構、多いんですよ。
その後、メルマガの入荷案内とかを見て再度訪れていただいた時には、前回途中ドコまで見たかとかやっぱり覚えていないので、NEW ARRIVALから見たりするんでしょうね。
NEW ARRIVALには、数百枚しか表示されていないので、サクッと見れちゃうのでその中から欲しいレコードだけ購入ってなるみたいです。
数百枚の中から欲しいレコードを見るわけだからそんなにヒット率はやっぱり高くナイんですよ。
だけど、ジャンル分けされた在庫にも確実に「欲しい候補なレコード」があると思うんです。
しかし、大量のレコードの山の中に埋もれちゃってなかなかたどり着けないという・・・コレはもしかして大量の商品を扱うHPの弱点かもしれません。
初めて購入した頂いたお客さんのケースを例えましたが、毎週注文をいただける当店の常連のお客さんでも、「nextさんのHPを奥の方まで見ていたら欲しいレコードがいっぱい出てきちゃいました!」ナンてコトを言って頂けるコトがよくあります。
タブン、レコードってHPをくまなく見て頂けると「ついで買い」が起きやすいアイテムだと思うんですよ。

先に、大量のレコードを仕入れているコトを書きましたが、この「ついで買い」をし易い状況をちゃんと作るコトが出来れば、レコードをもっと見てもらえるんじゃないかなって思ってるんですよね。
しいては、ソレが購入に繋がって、仕入れたレコードが販売に次々廻って・・・みたいな・・・(笑)
じゃ、具体的にナニをするかです。
残念ながらコレが難しい・・・オイラの中ではアイデアがナイんですよね〜トホホ
実際にお店に来ていただいたお客さんとかだと、「この曲もカッコいいですよっ!」ナンてお客さんが好きそうなテイストのレコードを紹介出来るんですけどね。
イイレコードがあるのにソコに辿り着けない・・・ん〜コレは結構もしかして今後の課題なのかもしれない。

TA MARA & THE SEEN / AFFECTION
TA MARA & THE SEEN / AFFECTION の試聴
next recordsのサイトでTA MARA & THE SEENのレコードを探してみる

ショッピングサイトの王様、Amazonとかでも大量の商品を扱っているのでやっぱり商品が埋もれてしまう状況っていうのは解っていてその対策として、Amazonサイト内でセラーが広告を出せる仕組みを取り入れていますね。
ソレ以外にも「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」とか、「評価が高い商品」だとか、「よく一緒に購入されている商品」だとか「類似商品」だとかイロイロ対策していますね。
next. recordsでもそのレコードのキーワードをタグ化したり、「上記のレコードがお好みでしたら下記のレコードもオススメです。」なんて他のレコードも見てもらえるような工夫はしているのですが、コレ等は導入当初は、スゴい効果があったんですけどね、今となっては、もう当たり前になりすぎて飽きられてしまっているのかもしれませんね。
ナンか、イイ方法というか、アイデアないかな〜。



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