渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:中古レコード

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イヤ〜ホントにココ最近、当店ではじめてレコードを購入していただけるお客さんが増えてきました。
タブン、コロナ禍で多くの人が新たな生活を模索しているんじゃないかなって思ったりしています。
そんな中で、春の緊急事態宣言の真っ只中にレコードプレーヤーを手に入れて当店の通販でレコードをはじめて購入していただいたお客さんが来店してくれました。
ナニがキッカケでレコードで音楽を聴いてみようって思ったのかっていうコトは、レコード店主的には、いつも気になるんですよね。
このブログでも、何度も書いていますが、今は「音楽を聴くという」という欲求を満たすコトに手間も費用もまったく必要のない時代です。
手持ちのスマホで聴きたい曲を検索すれば、数秒後にはその曲がスグに再生されるという状況の中で、あえてレコードプレーヤーを購入して既に知っているハズのレコードを買って聴きたいっていう、「音楽を聴きたいという本質的な欲求」とはまた違う欲求が沸き起こるっていうコトは、レコードに興味がない人からするとちょっとどうかしているように思えるかもしれませんね〜(笑)

ご来店いただいた30代のお客さんは、CD世代でレコードプレーヤーを手に入れるまでレコードで音楽を聴いたコトがなかったって言っていました。
元々、音楽は好きで聴いていたそうですが、若い頃はCDで、最近はサブスクを利用して聴いていたそうです。
そんな中で、最近のアナログレコード人気のニュースを見聞きして「レコードで聴く音楽は、どんなカンジなんだろう・・・」って興味を持っていたトコロ、緊急事態宣言で在宅する機会が増えたというコトで、レコードプレーヤーを手に入れたそうです。
だけど、届いたプレーヤーを箱から出しても聴けるレコードを持ってないので、好きな曲を検索したトコロ、当店のHPにたどり着いたそうです。
最初に通販で3枚のレコードを購入していただいたのですが、はじめて聴いたレコードの音に「メチャメチャ感度しましたっ!今まで聴いていた曲と同じ今日でも音が全然違うんですよっ!」ってコーフン気味にアツく語っていました。
「えぇ〜っ!?同じでしょ〜(笑)」ってオイラは思うのですが、「イヤ全然違いますよ、曲全体がバーンと耳に響くみたいなカンジで、メチャ感動しましたっ!」って。
「でも、レコードってプチプチ鳴ったりしたりかける時に気を使ったり面倒じゃないですか?」って訊くと「ナンかそういうのがイイですよ〜」ってもうレコードにベタぼれしている様子でした。
その後、次々と好きなレコードを購入して既に50枚くらいの枚数になったそうです。
このパターン結構、多いですよ〜ちょっと摘んだらハマるっていうケース・・・(笑)

実際にレコードを手に入れてイロイロ気づいたコトも多かったそうです。
例えば、ジャケットやレーベルのクレジットを見てナン年作られた曲だったりとか、ダレがプロデュースしているとか・・・。
既に知っていた過去の名曲とかは、ジャケットに記載されている実際のクレジットを見て「この曲って今から30年以上の前の曲だったんだ・・・って思うとちょっと感動しましたよっ!」
同じ曲でも今のテクノロジーであるYouTubeで聴くのとその当時に作られたアナログレコードで聴くのとは、全然違うようにカンジているようでした。
ナンていうか、数十年以上前に作られたアンティークなアイテムが自宅にあってソレが音を出してその時代の空気感で聴けるっていうコト自体にロマンをカンジるのかもしれません。
また、レコードで聴く音楽っていうのは、スマホで聴く音楽とまたちょっと違った聴き方になるっていうコトも思っているようでした。
やはりスマホで聴くシーンっていうのは、基本的にながら聴きというスタイルなのに対してレコードで聴く時は「よしっ!今からレコードを聴くぞっ!」っていう姿勢で音楽を聴くようになるっていうコトになっているようで、こういった聴き方をすること事体が新鮮味があるようですね。
「もしかして今まで結構、雑な音楽の聴き方をしていたのかもしれませんね〜」ってレコードで音楽を聴くコトで自分の音楽へ対する姿勢を見直したみたいなコトも言ってました。
「サブスクのプレイリストには、千曲以上入っていますが、思い入れとかあんまりナイんですよ、ソレよりか手に入れたレコードの方が思い入れが強いですね。」ってコレまたベタボレでした。
ん〜コレは、ある側面から見ると結構、ヤバイかも・・・(笑)
レコード沼にズブズブハマっちゃうかもしれませんよ。

アナログレコードに少し興味があるケド、未だ踏み出せない人には「同じ曲なのにレコードで聴くとどう違うの?」っていう疑問の部分があると思います。
既にレコードで音楽を楽しんでいる友人の家に行って聴いみるのもアリかもしれませんが、またちょっと感覚的には違うかもしれませんね。
自宅に好きな曲のレコードがあって、その時代の空気感で聴くっていうのはホント、実際にやってみてはじめて解るような気がします。
アナログレコードのある生活を実際にゼヒとも体験してみてください。

イロイロな体験がYouTubeでも観るコトができますね。
アナログレコードのある生活

DENIECE WILLIAMS / I FOUND LOVE  
DENIECE WILLIAMS / I FOUND LOVE の試聴
next recordsのサイトでDENIECE WILLIAMSのレコードを探してみる

あぁ〜でも、そういったハナシを訊いてオイラも10代の頃にレコードにハマった時の感動とか思い出しましたよ。
だけど、オイラの場合は過去の感動なんだけど、お客さん的には今の感動なんですよね・・・。
時代を超えてまで人々に感動を与えるレコードってマジでスゴいかも?

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
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毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

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つい先日、電話にて「アルバイトの募集はしていませんか?」ってお問い合わせがありました。
というか当店は、渋谷で20年ほどレコード店を営んでいますが、いままで表立ってバイトの募集なんてしたコトがありません・・・。
だけど、時々「アルバイトは募集していませんか?」ってメール等で連絡いただくコトがあります。
アルバイトの募集をしてイナイにも関わらず、自分から進んで「バイトしたいんですっ!バイトさせてくださいっ!」って連絡してくるっていうのは、相当レコード店で働くということに関してかなり魅力的にみえるんでしょうね。
レコードがメチャ好きで、ずっとレコードに囲まれてシゴトが出来て、さらにレコードに関する知識とかもついて、給料も得るコトが出来る・・・もうレコード屋でバイトするしかナイっ!って思っちゃうのかもしれません。
そういった気持ちになるの解ります・・・ホント。
かく言うオイラも、若き日は「レコード店、バイトしたいっ!」って同じコトを思ったコトありますから。
だけど、一回もレコード屋でバイトしたコトありませんが・・・。

当店では、バイトの募集をしていないので折角の申し入れだったんですが、お断りさせていただきました。
だけど、今回はメールではなくって電話での問い合わせだったので、その人と少しハナシをさせていただきました。
「ナンでレコード屋でバイトしたいと思ったのですか?」って訊いてみるとやっぱり、
「レコードが好きなのでレコード屋さんでバイトできたら楽しそうって思いました。」ってご返事でした。
その気持、スゴく解ります・・・自分もそうでしたらから・・・でも、バイトしたコトありませんが・・・(笑)
「ナンでウチでバイトしたいと思ったんですか?」って訊いてみると
「扱っているレコードが自分が好きなタイプだったので、バイトするならココがイイなって思ったんです。」というナントモ、ありがたいおコトバを頂きました。
ホント、お店の外側から見て「このお店で働いてみたいっ!」って思えるなんて経営者としては、マジでうれしいです・・・。
だけど、申し訳ないですケド、バイトの募集はしていません・・・タブン、当店のような小規模のレコード店ってバイトを雇うホド、あまり余力がナイんじゃいかな・・・って思いました。
イヤ、ホントはお店的には結構忙しいので手伝ってくれる人がいてくれたら助かるんですが、常に手伝って欲しいっていうワケではなくって、一時的に手伝ってほしい的な場面は結構あったりするんですが、恒常的にアルバイトを雇うというというのがちょっと難しいワケです。
ま〜お店の都合で、今日、1日だけお願いします、明日以降は結構ですっていうワケにはイキませんからね、人手が足らない時は、それなりにナカで廻して乗り切っていこうってカンジでやりくりしているワケです。

だけど、正直言って、レコード店でアルバイトするコトに関しては、個人的にはあまりオススメしませんってコトを伝えました。
というのも、今まで他のレコード店でバイトしていた人がお客さんとして来てくれていた人のホトンドが、そのレコード店のバイトを辞めた後にその店のコトを愚痴ってたんですよね。
タブン、レコード店でバイトしたいって応募した時は、レコード店で働くコトに関して興味をもって自分なりの理想があって働きたいって思ったのでしょうケド、実際に働いてみると、全然思っていたのと違っていた・・・っていう気持ちになってしまうようです。
世間では、こういうのって「やりがい搾取」っていうんでしょうね・・・タブン、レコード店で働くというコトもこのやりがい搾取の中にあるんじゃないかなってオイラは感じるワケです。
で、そういったレコード店でバイト経験した人は、レコード店に対して幻滅して、さらにレコードへの興味もなくなってしまう・・・っていうパターンも結構な割合であるんじゃないかなって思うのです。

趣味として興味を持ったコトをシゴトにするっていうことに関しては、なかなか難しいのかもしれません。
今回お問い合わせいただいた人には、渋谷のお店で結構、バイトを多く雇っていると思われるレコード店を紹介しましたが、やっぱりレコード店で働くコトに関しては、ちょっと微妙かもっていう気持ちがオイラにはあります。
レコード店主的な立場から、人を雇うってコトに関して求めるコトとレコード店でバイトをしたいって思う人が求めるコトとの間に結構、おおきな考えの違いがあるとも思ったりします。
バイトを雇う側からすれば、レコードに関する造詣は、あったほうがイイとは思いますが、そういった部分は、割合的には別に無くてもイイレベルだったりします。
ソレよりもパソコンを扱うのが得意だとか、荷物を梱包したり運ぶのが早いとか要領よくシゴトが出来るだとか、そういった実務的な部分を重視すると思うのです。
でも、考えてみてください、レコードに関する知識がある程度あって、パソコンを扱うのが得意で荷物とかの扱いや要領よくシゴトをこなせるというスキルがあるんだったら、別にレコード店でバイトするという雇われるというスタイルではなく、いっそのコト自分でレコード店をはじめた方がイイんじゃないかなって思います・・・ホント。
「イヤイヤ、そんなお金ナイし・・・」って思うかもしれませんが、ヤフオクとかメルカリとか既存のプラットフォームを利用すれば、結構ヤッていけそうな気がするんだけどね。

とういうワケで結論です。
■レコード店でバイトするコトはあまりオススメしません。
■何故なら、バイトしたい人の理想と実際のレコード店での実務には差があるからです。
■もしかしたら「やりがい搾取」の構造に自ら入っていくコトになるかもしれません。
■レコードに携わるシゴトがしたいって思うのなら、自分でネット販売をはじめる方をオススメします。

どうでしょうか・・・ちょっとキビしすぎますか?
でも、趣味をシゴトにするコトに関しては結構、賛否両論ありますよね・・・。

TYRREL CORPORATION / BETTER DAYS AHEAD  
TYRREL CORPORATION / BETTER DAYS AHEAD の試聴
next recordsのサイトでTYRREL CORPORATIONのレコードを探してみる


Googleの検索窓に「レコード店 バイト」ってキーワードを入れてみたトコロ、こんな風にヒットしました。

少しですがレコード店もバイトの募集をしているようですね。
だけど、ドコのレコード店もバイト代は最低賃金・・・。ま〜そういうコトですね。
レコード店最大手のディスクユニオンさんでは、バイト採用PR動画まで作るというチカラの入れ具合ですね。

うわ〜イイな〜こんなの見ちゃうと、レコード屋でバイトしたくなっちゃうよっ!
だけど、ディスクユニオンでバイトしちゃうと、ディスクユニオン全店で中古レコードの購入は絶対に出来ないという鉄壁の掟(オキテ)があるので、もう「ユニオンでは絶対に中古レコードを買わないっ!」って覚悟を決めてバイトに応募しましょう。


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6月1日より渋谷での店舗営業を再開しているnext recordsです。
お世話になっています。
おかげさまで、ボチボチお店にもお客さんに来ていただけるようになりました。
前回のこのブログ記事でも書きましたが、やっぱり楽しいですね〜レコード店を運営するのは・・・。

で、お店の営業を再開したら当店へはじめてご来店いただいたお客さんからこんな質問をいただきました。
「あの〜プロモ盤って書いてあるんですが、コレってナンですか?」
お客さんの状況を訊いてみると、コロナ自粛の間にどうやら今まで気になっていた「レコードで音楽を聴いてみたい」っていうコトを実現したようで、自粛期間にプレーヤーと数枚のレコードを通販で手に入れたそうです。
で、好きな曲をググったトコロ、当店のWEBサイトに辿り着いていただいたらしく熱心に見ていただいたとのコトです。
当店のレコードの商品説明を読んでいると「PROMO 12」とか「US盤はPROMOのみのリリースです!」や「レアPROMO!」なんていうワードが多数出てきているのを見て
「プロモ盤?ナニそれ・・・レコードとどう違うの?」という疑問を持ったそうです。
当店のようにオリジナル盤とか12インチシングルとかっていうのは、最近レコードを購入し始めたような人からすれば、「オリジナル? 12インチシングル?」ってなるのかもしれませんね。
「プロモ盤」っていうのもそんなちょっと解りにくいワードになるのかもしれません。
というワケで、「プロモ盤ってナニ?」っていう人のために解りやすく説明してみようと思います。

プロモ盤とは・・・
レコード店でのコメントや表記で説明されるプロモ盤っていうのは、レコード本体のジャケットやレーベルに下記のように記載されています。
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P1390486
PROMOTION COPY. NOT FOR SALE.
この記載のPROMOTION COPYという記載のPROMOTIONを略してPROMO(プロモ)のレコード、すなわち「プロモ盤」というワケです。
このPROMOTION COPY. NOT FOR SALE.の記載がナイレコードは通常、正規盤っていうワケです。
レコードによっては、PROMOTION ONLYとかDEMONSTRATION等の記載になっています。
上記のコトバをカンタンに訳すると「販促用・非売品」ってコトになります。
つまり、「プロモ盤」というのは、「販促用非売品のレコード」というコトになります。

正規盤とは・・・
あらたに正規盤ってワードも出てきましたが、通常「正規盤」って言い方は、意識して使うコトはナイと思います。
カンタンに説明すると正規盤っていうのは、レコード会社が販売用のためにリリースしたレコードのコトです。
そう、新品でリリースされた時期にフツーにレコード店の店頭に並んで販売されていたレコードのコトです。
なので、正規盤単体で見た時に「正規盤」というコトは特に意識するコトはなく、「プロモ盤」に対して「正規盤」っていう相対する表現として使用されるコトが多いです。
使用例としては、
「正規盤には、REMIXは未収録で、プロモ盤には収録されてるよ〜」ってカンジで使います。

■プロモ盤は、販促用非売品のレコード
■正規盤は、販売用のレコード

シンプルに説明すると上記のようになるのですが、本質は非売品なのか販売用なのかというその部分ではナイんですよ。
一般的に、プロモ盤も正規盤も内容が全く同じ出れば、価値もホトンド同じです。
が、しかし世の中には、プロモ盤と正規盤とで内容が違うレコードが多数存在します。
その説明の前に、前提としてどうして販売用のレコードである正規盤とは別に、プロモ盤という非売品のレコードが存在するのかという説明が必要となります。

プロモ盤とは、「PROMOTION ONLY. NOT FOR SALE.」という記載通り、プロモーション(販売促進/販促)用で非売品のレコードなんですよ。
例えばのハナシとして説明すると、アーティストがある曲を作るとします。
で、レコード会社は、その曲を販売しようと計画します。
だけど、その曲のレコードが、ホントに売れるのか、人気になるのか、評判はどうか、というコトが解りません。
売れるかどうか解らないのに何万枚も大量のレコードをプレスしちゃって売れなかったら不良在庫になりますよね。
なので、正規盤を発売する事前に、市場調査のために、プロモーション用のレコードを少しだけ作るのです。ソレがプロモ盤というワケです。
そのプロモ盤というのは、普通のレコード店の店頭には基本的に並ぶコトがありません。
なので、基本的にプロモ盤っていうのは、制作された時期にもよりますがお店での商品管理に使われるバーコードの記載がありません。
レコード会社が、ラジオ局やCLUB DJなどに「このレコードをプレイしてください、そしてその曲をプレイした時の評判を訊かせてください」っていう目的で無料で配布するのです。
で、レコード会社は、ラジオ局やDJ達のリクエストの状況や評判を集めてその曲を正式に販売するかしないか、どれくらいの枚数をプレスするのか等の判断するデータとして利用するワケです。

プロモ盤の目的というのは、基本的に上記のようになるのですが、レコードマニア的にはコレだけではナイっていう理由もあったりします。
例えば、プロモ盤には、いくつかのREMIXやバージョンを収録したりしてその中の人気のバージョンだけを正規盤に収録して発売したりするコトがあります。
つまり、プロモ盤には正規盤には未収録の収録されているっ!っていう状態になるコトがあります。
レコードが新譜としてリリースされた80年代とか90年代の当時は、こういったコトはソレホド、注目されるコトはありませんが、後年になって中古のレコードとして出回った時にプロモ盤にだけ収録されたバージョンが評価されたりすると希少性が高まる場合があります。
各レコードの事情にもよりますが、一般的に正規盤というのはプロモ盤よりも多く作られたりします。上記のような事情があったりするとプロモ盤の価値が正規盤よりもあがるというケースが度々あるんですよね。
結構、文章も長くなってきましたので、プロモ盤のメリットなんかのハナシはまた別の機会に書きたいと思います。

THOMPSON TWINS / (BIGGER AND BETTER) LIES
THOMPSON TWINS / (BIGGER AND BETTER) LIESの試聴
next recordsのサイトでTHOMPSON TWINSのレコードを探してみる

ホント、単純というかシンプルに「プロモ盤ってナンですか?」って訊かれて説明すると、「販売促進用の非売品のレコードですよ」というコトになります。
この説明だけだと、「あ〜そうなんですね。」となります。
だけど、収録のバージョンが違うとか、プロモ盤のほうが音がイイとか、正規盤が未リリースでプロモ盤しかナイとか・・・そういった様々な事情があったりするコトで同じ曲でも正規盤とプロモ盤の価値が変わってくるコトが解りにくくなっているのかもしれません。
実際、この「プロモ盤とは・・・」って解説を書き始めたら「あのコトも書かなきゃ、このコトも書かなきゃイケない・・・」ってプロモ盤の裏側にある様々な事情のコトを説明しないと本質の部分が理解しにくいかも・・・って思いました。
でもこういったコトを知るコトで、レコードの奥深さや趣きなんかを実感出来そうな気もするような・・・?


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「臨時休業期間 46日目」の東京 渋谷 中古レコード店 next recordsです。
もう1ヶ月半も休業状態です。
ニュースでは、25日に緊急事態宣言が解除されるかも? みたいなハナシも出てきていますが、どうなるんでしょうね。
ちなみに現在の渋谷の状況は、お店はチラホラ営業を再開しはじめています。
人出は、ソレほどではありませんが・・・。

で、コロナ関係のニュースで先日、こういった提言が政府よりありました。
新しい生活様式
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新型コロナウィルスの状況下での生活を上記のように取り入れていきましょう〜的なハナシです。
コレね、自分の普段の生活の中取り入れていくのは、ソレほど難しくはないと思うのです。
要するにいつドコでコロナウィルスに罹るかわからないので気をつけましょうね・・・的なカンジだと思うので、タブンこの4月、5月の緊急事態宣言の生活を出来るだけ維持継続していきましょう〜的なコトでしょう。
でも、オイラは一般国民であると同時に、零細中古レコード店主でもあるので、この状況の中でお店を営んでいくには、今後どうしたらイイのかな・・・ってちょっとアタマの悩ませています。
しかし、今回のコロナウィルス関係では新しいキーワードがイロイロと出てきていますね・・・。
アフターコロナ、ウィズコロナ、ポストコロナ、コロナ禍、ロックダウン、クラスター、三密などなど・・・。
今回のブログ記事でも使っている「ニューノーマル」っていうのも最近、知ったワードです。知ったワードをすぐ使っちゃうなんて・・・(笑)
ウィキペディアではこんな解説となっています。
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ニュー・ノーマル
新型コロナウイルス感染症の流行により、世界は新しい時代に突入したとされ、「コロナ後(アフターコロナ/ポストコロナ)のニューノーマル」が説かれるようになった。特にこれまでとは違った日常生活を強いられることから、「新しい日常」と訳される
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タブン、外出するときはマスクをしましょう、とか三密は避けましょう、とかそういったコトがある種の常識というかマナーになるってコトなんでしょうかね。

最近、コンビニやスーパーやホームセンターなど店舗では、入り口には必ずアルコール除菌ハンドジェルが備えていたり、お会計の周りにはビニールカーテンで覆われていたり、会計時に並ぶようなところでは間隔を空けて足跡マークのシールが地面に貼ってあったり・・・ってカンジでお店もこのニューノーマルを取り入れたスタイルで営業再開していますね。
先日、営業再開した渋谷の東急ハンズではお店に入る前に入口の前でお客さんの検温を実施して問題なければ入店できるという方法を取り入れていました。

next. recordsもそんなニューノーマルを取り入れた営業になるのかなぁ。
例えば・・・
■お店の入り口では、検温チェックを行う
■お客さんは、マスクの装着が必須
■お店のスタッフも常にマスク装着
■入店時は、アルコール除菌ハンドジェルで手を消毒してから
■店内では、お会計周りはビニールカーテンで覆う
■お金の受け渡しは、手渡しではなくトレーで行う
■出来れば、クレジットカードやスマホ決済でお支払い
■お店のスタッフは、使い捨てのビニール手袋を装着
■エサ箱を掘る時は、他のお客さんとのエサ箱の間隔を必ず空けて
■対面のエサ箱は、ビニールカーテンで遮断する
■暑くても寒くても店内は換気のために窓を開け放つ
■密集を避けるために店内は入場制限あり
■長時間の滞在を避けるために計画を立てて素早く買い物を済ます

うわぁ・・・コレ・・・こんな中でレコード店へ行こうと思うのかなぁ・・・マジでちょっと考えますよ。
というか、こうやって書き出すともはや「コレってネタか?」みたいな風に見えますね〜(笑)

つい先日、レコード店の最大手、ディスクユニオンさんが営業再開しました。
ディスクユニオンさんのHPを見てみると、やっぱりニューノーマルを取り入れた営業再開のようです。

マスクをしていないお客さんは入店をお断りしますって書いてますね。
エサ箱を見る時は3列ずつ距離を保つようにとも書いています。
入場制限も行うってコトも書いています。
今までだとディスクユニオンさんがセールを行うと必ず店内は、大混雑していましたが、入場制限を実施すると外で長蛇の列になるのかな、いや列はサスガにヤバいから、整理券で調整するのかな・・・。
ソレか、もう店頭ではセールを行いませんっ!ネット通販で!ってなるのか。

TEDDY DOUGLAS & LUIS RADIO / THE VIOLIN (REMIX)
TEDDY DOUGLAS & LUIS RADIO / THE VIOLIN (REMIX)の試聴
next recordsのサイトでTEDDY DOUGLAS & LUIS RADIOのレコードを探してみる

レコード店のニューノーマルは、なかなかちょっとムツカシイような気がします。
ナンか遠回しに、お店にレコードを買いに行くコトへのハードルが上がっているような気がしなくもナイような気がするような気がします。
レコード屋の心情では、4月と5月はまったく営業が出来なかったので、その分の売上を今後ナンとかして挽回したいってドコのお店も思っているのですが、こんな風に来店へのハードルが上がるとお客さんの気持ちとしては「もうレコード屋に行かなくてもイイかも・・・」ってならないかな・・・メチャ心配なんだケド。
当店でもスタッフと今後の営業方法についてハナシしたんだケド、このニューノーマルな店舗の運営については、どうしようかまだ決まっていません。
安全策を優先してガチガチにやれば、お客さんからすれば「あの店、メンドくせ〜」って思われるかもしれないし、またユルユルなヤリ方だと、「あの店、コロナ対策ユルイので感染するかもしれないからヤバいよっ!」って思われるかもしれない・・・。
一体、どうすればイイんだろ・・・。
もしかしてお客さんの方の意識が変化して「もうレコードを買うのはネット通販だけでイイよ」ってなるかもしれない。

緊急事態宣言が発令されてから「早くお店が今まで通り、営業できないかな・・・」ってココ1ヶ月以上ずっと思っていたのですが、営業再開が見えてきたら「今までと同じ様には、営業できませんよっ!」ってナンかいわれているみたいでちょっと複雑な心境です。


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「臨時休業期間 39日目」の東京 渋谷 中古レコード店 next recordsです。
ナンていうか徐々にこの状態に慣れてきている自分がいたりします。
お店を営んでいるのか、いないのかというとお店を営んでいるとは思うのですが、ネットを通じてご注文を頂いたモノをピックアップしてダンボール箱に詰めて宅配業者へ渡す・・・。
ん〜はたしてコレは、レコード屋なのか、どうかっていうコトに疑問をカンジたりもしたりなんかして、でもその現状に慣れてきたり・・・複雑な気持ちです。
もしかしたら単純に、事務的な、作業的な、無機的な状況に飽きかけているのかもしれませんね・・・タブン。

そんな悩めるレコード店主のオイラですが、こんな動画を観ました。
Diggin’ Thru Japan

Diggin'Thru Japan, full length from Barras Damien on Vimeo.


2015年に撮影されたドキュメンタリー映像作品です。
解説は、こんなカンジです。
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(timeout.jpより引用)
日本のクラブやレコードショップのカルチャーのドキュメンタリー作品『Diggin’ Thru Japan』がYouTubeで公開された。
作中では、札幌、東京、名古屋、大阪、沖縄など日本全国のクラブやレコードショップ、レコーディングスタジオなどを巡り、DJやミュージシャン、エンジニア、バイヤーたちからアナログレコードやアナログ機材、リアルの現場の重要性について聞き出している
著名なDJたちが語る日本のクラブシーンの歴史や特性、各地のレコードショップやクラブ、DJバーのオーナーたちが語る独自の地域性など、シーンを俯瞰して捉えることができる内容になっている。
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ナンともいえない緊張感が伝わる独特な映像からなのか、ナンだか考えさせられちゃいました。
タブン、冒頭で述べた個人的な心情の部分にもかかってきているのかもしれませんね。
レコード店、DJ、音楽、パーティ、スタジオ、CLUB・・・もうすべてが今のコロナウィルスの影響化にさらされている状況っていうのが、更に心情的に複雑な気持ちにさせられます。
撮影されたのは、今から5年前の2015年というコトなので、まったくコロナウィルスのコトなんかカンケーない時期の映像なのに、インタビューに応えている人達が誰一人景気のイイ、明るいハナシがナイっていう様にカンジたのはオイラだけなのかな・・・。
相変わらず現在、都内のレコード店は、5月も半ばにしてドコのお店も休業中です。
で、CLUB、イベントも同じく休業中・・・。
インタビューの会話の中では、レコード店は減ってきている、CLUBに行く人も少なくなってきている・・・みたいなコトを言ってましたケド・・・。
撮影された時期のほうが今より、状況はイイと思うのですが、違うのかな・・・もう5年前のコトなのであんまり覚えていませんね。

オイラも今までに各国のレコード店を訪れたコトがありますが、日本のレコード店の状況とアメリカや欧州のレコード店の状況とを比べると日本のレコード店っていうのは、かなり異色な存在であるコトがよく解ります。
ま〜我々は、日本に住んでいるのでコレが当たり前だと思っていますケドね。
nextにはじめて来てくれた外国からのお客さんからは、
「ドコでこんなレコードを集めてるんだ?」とかホント、よく訊かれますしね。
あと、世界的にも著名なDJさんでも知らないような情報をレコード店のスタッフは、フツーに知っていたり、そのオタク的な情報と知識はかなりのモノだと思いますよ。
このコトは、Diggin’ Thru Japanの映像の中でも挙げられていましたね。

Diggin’ Thru Japanでは各地方のレコード店やDJさんにインタビューをしていてその地方のカルチャー・シーンにスポットをあてている構成になっていたのですが、皆さんホント地元愛に溢れていますね。
オイラは、大阪生まれの大阪育ちなのですが、あんまりこういった感情がナイんですよね・・・まぁ、だから地元大阪を抜け出して渋谷でレコード店をはじめちゃったのかもしれませんが・・・。

特に印象に残ったのは、映像の最後の方でのフラッシュ・ディスク・ランチのオーナー椿さんのインタビューですね・・・。
「いつでも本能に従う、それがベストでしょう。それでもし、良い結果が出ない場合・・・その時は、もっと失敗を重ねるべきだということです。」
イロイロな意味で重いコトバだなぁ〜ってカンジました。
オイラもこんなコト、言ってみたいっ!(笑)

DJ DOVE meets INAYA DAY / I'M TOUCHED
DJ DOVE meets INAYA DAY / I'M TOUCHEDの試聴
next recordsのサイトでDJ DOVE meets INAYA DAYのレコードを探してみる

数日前にコロナウィルスが収束に向かったといわれた韓国のCLUBでクラスターが発生したってニュースになったのですが、コレ・・・日本にあてはめるとどうなるのかな・・・って思っちゃいました。
一部の地域では、非常事態宣言が解除される動きになっていますが、イベントやパーティなんかは、まだかなり制約がありそうです。
CLUBイベントでソーシャルディスタンスを確保するってコトは、かなりムツカシイでしょう。
その部分を無視してパーティをヤッちゃうと韓国みたいなコトが起きるっていうコトをザンネンながら知らしめたようなカタチになってしまいました。
nextのお客さんにもDJさんが多いので、この部分は大きな課題でしょうね。



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