渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:レコード

paradise_outofthejungle_lbfj-tu

■現在の仕入れ状況について
ニュースを見ていると、まだまだコロナ・ウィルス関連の話題が絶賛報道中であります。
当店も緊急事態宣言明けの6月1日から通常営業モードになって、3ヶ月が経とうとしています。
で、この激暑の中ですが、最近メチャレコード買取のオファーが増えているんですよね。
コロナ問題が顕在化してきた3月から5月までの間は、多くの人が出来るだけ人と接触しないように自粛していたのか、この期間っていうのは、まったく全然買い取り査定のオファーがありませんでした。
ま〜そうでしょうね。この時期は、コロナが蔓延しているかもしれない渋谷から来た見ず知らずのレコード店員を自宅に入れるなんて、もっての外っ!ってイメージがありましたからね。
通年であれば、2〜4月の時期っていうのは、引っ越しや転勤、新生活などに伴ってレコードの処分/整理しようって思う人が多く一時的に買い取り査定のオファーが増えるんですけどね。
今年は、コロナ問題が影響してまったくオファーがありませんでした。

しかし、8月に入ってから、春の買い取りピークをズラしたのかのようにココに来て一気にドーンとオファーが増えてきました。
そういった事情もあって現在は、過去最高枚数のレコードが倉庫に積み上がっている状態です。
更に、複数件数の査定が現在進行系で継続されている状態で結構、忙しくしています。
というか、1件の査定の枚数が1000枚以上と結構多いので時間がかかるんですよね。
で、自宅にレコードを引き取りに行った際も、やっぱりご依頼いただいた持ち主さんの「大切にしていたレコードなので、出来るだけ高く査定してくださいね・・・」なんてレコードを手放すのを名残惜しげなカンジでしんみり言われちゃうと出来るだけナンとかしようってオイラも思っちゃって、預かったレコードを全部を徹底的に調べて査定するので時間がかかってしまうっていうのもあるんですよね。
他のレコード店の査定のやり方をお客さんから訊いたトコロ、1000枚以上のレコードを適当にパラパラって見て、「全部で●円ですね」って自宅に来て10分足らずで査定している場合もあるようですが、サスガにそんな適当なコトは出来ませんしね。

しかしっ!激暑の中でのマスクを付けたままの状態での1000枚超えのレコードの引き取りは、マジでヤバイですっ!
何十箱のレコードが満タンに詰まったダンボールを階段の上り下りでクルマに積み込むってフツーでも結構な重労働なのですが、マスクをしているオカゲで軽く酸欠状態になるんですよね・・・。
トーゼン、全身汗をかきまくりでTシャツもパンツも濡れ濡れ状態・・・(泣)
全部のレコードを終えてクルマに乗り込むとエアコンをMAXですよ、しかしTシャツが濡れてるので30分もするとカラダが冷えて寒くなる始末・・・ホント、この時期の引取査定はタイヘンです・・・。
ま〜ダケど、ありがたいハナシですよ、こんな時期なのにレコード買取査定のご依頼をいただけるのは・・・感謝です。

■お店の営業について
緊急事態宣言明けは、少しですがお客さんの来店も増えてきたのですが、また、感染者数が増えてきたり、猛暑の影響だったりでご来店数は、少なくなりましたね。
ま〜コレだけ暑いと、「渋谷にレコード買いに行こう〜」って気にならないですよね・・・やっぱり。
そして、去年の同時期では、外国人の来店客で賑わっていたのですが、やっぱりと言うかトーゼン、外国人のお客さんはいまだに皆無の状態が続いています。
1週間に1組とか2組とかってレベルですね。時々、来店してくれたお客さんに話しかけると、シゴトで訪日した人か在住の人ですね。
あまりにも外国人のお客さんが少ないので免税の書類の書き方とか忘れてしまいそうなくらいです・・・。

一方、ネット通販の方は、こういった状況の中ありがたいコトにご利用いただけるお客さんが増えています。
国内宛、海外宛ともに先月とか、送料だけでも相当な支払いがありました・・・。
ウチのような中小企業には、コロナウィルス問題で前年度月別の売上が半分以下になったら持続化給付金っていう制度の適用になって政府からお金が給付されるのですが、コロナ禍の中での巣ごもりによるレコード・ニーズがあったお蔭で、ある程度の売上があって適用外でした。
4月〜5月は、お店も営業できていなかったので売上は実際に下がったのですが、半分以下にまではならなかった・・・っていう状態でした。
不謹慎かもしれませんが、ちょうど50%ダウンで給付金の適用対象になれば、お店的にはメチャ助かったんですが。単純に売上がダウンしたという状態でした・・・ん〜コレに関してはホント、フクザツな心境ではあるんですケドね。
更に、売上が3ヶ月連続で3割減となった場合は、店舗の家賃を政府が6ヶ月もの間、一部補填してくれる家賃支援給付金という中小企業にとても助かる制度があるのですが、コレも当店は、適用対象外・・・(笑)
というか、全然3割ダウンどころか、月によっては前年よりも売上が増えたりしてますからね。
ニュースを見ていると、「このコロナ禍でも売上を伸ばしている業種がありますっ!」なんて話題で「どんな業種だよっ!ソレっ!どうせ、Amazonとか任天堂とかのハナシでしょっ!」ってココロの中でツッコミを入れていたのですが、まさか当店がそうだったとは・・・(笑)
ウチのような小規模のレコード店でもそうだったので、ネット通販をキチンとやっているレコード店は、意外と売上が良かったのかもしれませんね。
ソレホド、巣ごもり需要のニーズがあったってコトになるんでしょうね。

■next recordsの今後のコト
タイヘンな状況もまだ、全然収束が見えない状況ですが、当店としては、さらにナンか手を打たないとなぁ〜ナンて思っていたりします。
20年という結構長い営業期間にもかかわらず、いまだにはじめて当店を利用していただけるご新規のお客さんがたくさんいるっていうコトは、当店のレコード店としてのアピールというか、知名度というか、全然出来ていないってコトなんじゃないのか・・・って我ながら思う部分もあるんですよね。
宣伝活動とかって、特にやっていませんしね・・・もっと、イロイロやったほうがイイのかな・・・?
最近は、YouTubeの勢いがハンパないような気がしますが、YouTubeとかやってみようかな・・・(笑)

PARADISE GIRLS / HOLDING BACK  
PARADISE GIRLS / HOLDING BACK の試聴
next recordsのサイトでPARADISE GIRLSのレコードを探してみる

今年の3月から6月くらいの間は、コロナの影響で「今後、いったいどうなるんだろう・・・」って不安な気持ちがあったのですが、最近は、ちょっと前向きな気持ちになれるようになりました。
このコロナ問題がなければ、オイラの想定だと東京オリンピックでドカ〜ンと外国からのお客さんが訪れて、「ウヒィ〜忙しい〜っ!」って状態になっているハズだったんですケドね・・・というか、日本中がオリンピック特需を期待していたと思うのですが、一転変わっちゃいましたからね。
飲食関係っとか旅行関係とか業界によっては、タイヘンなトコロもある中で、中古レコード販売という超ニッチな業界にいながら、コロナ問題の直撃を受けなかった、というかムシロ、巣ごもりニーズにウマくハマって乗り切れているっていうのは、ラッキーだったかも・・・しれないなって思う今日このごろであります。


渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

georgebenson_nevergive_uk

渋谷も人の出が少しずつですが増えてきました。
このブログでもお伝えしていますが、コロナによる巣篭もりの影響で自宅でレコードを聴いて楽しむ人が以前に比べると増えてような気がします。
それに伴い、渋谷に店をかまえる当店にも初めてご来店していただいたと思われるお客さんが少し多くなってきました。

先日、「Googleで検索してはじめてお店に来ましたっ!」というお客さんにお越しいただき、少しハナシをする機会がありました。
レコードプレーヤーを購入して3ヶ月とのコトで、好きな曲をのレコードを探して購入しているそうです。
「自分の好きな曲が少しずつ増えていくっていうのは、レコード好きにとってこの上ない喜びですよね〜」なんてハナシをしていたのですが、あるレコードを手にとってこんな質問をされました。
「ボク、この曲のレコードを持ってるんですが、他のレコード店で700円で買ったんですよ。でもコチラのお店では、全然値段が違うのですがナンでなんですか?」
当ブログを読み込んでいただいている人は、そのワケをすぐ理解していただけると思うのですが、レコードを買いはじめて3ヶ月だと「再発盤」と「オリジナル盤」との違いっていうのは、なかなか理解しにくいんでしょうね。
ま〜そういったコトを教えてくれる人も周りにナカナカいないですし・・・。
このケースの説明については今までに何度も店頭ではしてきたので、コレコレこういう理由なんですよって解説しました。
で、「ウチの店では、オリジナル盤のレコードだけを販売しているんですよ」って説明させていただきました。
「そうなんですね〜というコトは、あそこのレコード店で売ってるのは、全部再発盤だってコトなんですね。」
「イヤイヤ・・・そうではナイですよ。オリジナル盤もあると思いますよ、というかオリジナル盤と再発盤の両方売ってるんですよ・・・」
長年、レコードを購入していて造詣の深い人には、当たり前のコトでもこういったコトって解りにくいコトなんでしょうね。

「再発盤ってダメなんでしょうか?」って訊かれました。
全然、そんなコトないと思いますよ。コレは完全にレコードにナニを求めるのかっていう人それぞれの考えによる部分だと思います。
レコードとして人気の高い曲は、結構な割合で再発盤が出ていますが、だいたい安価な再発盤、再発盤より高価なオリジナル盤というカンジでその価値が値段に反映されている場合が多いです。
聴くコトが出来れば、安いレコードの方がイイという価値観であれば、ソチラを購入すればイイし、聴く以上の価値観をレコードに求めるのならオリジナル盤を購入すればイイんじゃなかなって思うんですよ。
ホントにコレは、完全に個人の価値観だけの問題だと思うんです。
当店は、再発盤に関してはショップ的にナンら価値が見いだせないので扱っていないというだけなのです。

オイラもレコード・ビギナーだった頃、多くの再発盤を購入していましたよ。
だけど、その時は買ったレコードが「再発盤」だという認識は、全くありませんでした・・・。
再発盤もオリジナル盤もレコードという括りだけで買っていたっていうカンジでしたね。高校生の頃にCDが発売されるのですが、CDにはまったく良さを見出すコトが出来ず、音楽を聴く=アナログレコードというカンジで、アンチCDではありましたが、アンチ再発盤ではありませんでした。
というか、そんなに再発盤も出ていませんでしたしね。
新譜でも中古でもお店に売っているのは、意識しなくてもだいたいオリジナル盤でした。
しかし、90年代に入ると状況が一変してしまいました。
世間一般では音楽を聴く環境はほとんどCDになっている状況の中、DJブームが到来するワケです。
その当時、CDでのDJプレイはまだまだ満足にできる状況ではなくって、DJプレイをするには、アナログレコードが必須という事情だったのですが、過去の名曲のレコードなんて、もう見つからないんですよ。
つまり、そのレコードを購入したいというニーズは、あってもレコードが売っていないワケです。
そういった状況下の中で、再発盤が販売されるようになったというのが、経緯じゃないかな・・・って思います。

再発盤っていうのもコレ、一括りではなかなか説明し難い部分もあるんですよね。
ちゃんしたレコード会社からリリースされた再発盤もあれば、オリジナル盤と見た目がそっくりなブート盤とかもあって、レコード店では一緒くたにされて「再発盤」とされている場合が、多いんですよね。
レコード歴が長い人は、そういったコトを理解して購入していると思いますが、そうでない人は同じレコードという認識で購入しているんじゃないかなって思うワケです。
そういったちゃんと説明がされていない状態で、レコードが販売されているのはちょっとフクザツな気持ちになります。

個人的なハナシですが、若い頃にフツーに再発盤を買っていたオイラが、どうしてアンチ再発盤になったのかっていうと、友人と一緒にレコード店巡りをしていた時に長年探し続けていたレコードを偶然見つけて「やったっ!欲しかったレコードが見つかったよっ!」っておもむろにそれを友人に見せると、「コレ再発やん、こんなの買ったらアカンでぇ〜」って指摘されたコトがキッカケになりました。
その友人は、オイラよりもレコードへの造詣が深くオリジナル盤、再発盤、ブート盤(海賊盤)の知識があってそういったコトをその時に、教えてもらったんですよね。
友人曰く、再発盤(ブート盤)は「カス盤」(大阪弁でくず、ごみの意味)って評していました。
「同じ曲でも、オリジナル盤のレコードがあるのに、ナンでわざわざ再発盤を買うの?」ってそういった説明を受けて諭されました。確かにその時に指摘されてスゴく納得したんですよね。
それ以降は、レコードの買い方が「欲しいレコードを買う」から「欲しいオリジナル盤のレコードを買う」という風に意識するように変わりました。

だけど、そういった意識でもってレコード店を訪れていると、ホトンドのレコード店では、ソコで販売している再発盤やブート盤についての言及が全然されていないコトに気が付きました。
レコード店の壁にはられた盤に「あの名曲の再発がリリース!」とか「みんな探していたあの曲がリイシュー!」なんてカンジでレコメンドされているワケです。
店頭では、フツーにオリジナル盤も販売しているんですよ。そんな中に一緒に再発盤やブート盤も混ざって販売されているっていうのって「どうなのかな・・・」って思うようになったんですよね。
今ならハッキリと解るのですが、「情報の非対称性」でレコードを売ってるんだなぁって。

ウィキペディアにはこう説明されています。
------------------------------------------------------
商品の取引における情報の非対称性
市場では「売り手」と「買い手」が対峙しているが、一般には売り手がほぼ一方的に情報を保有し、買い手は十分の情報を保有できないため、ここにも大きな格差がある。例えばある商品を取引する状況を想定したとき、売り手は商品の品質に関する豊富な情報を所持している。
他方、買い手は商品の品質に関する情報をほとんど保有しておらず、売り手からの説明に依存するしかない。しかし、売り手には商品の正しい品質を買い手に伝えるインセンティブがないため、買い手は商品の品質に関する情報について購入するまで完全には知りえない。
このように、取引・交換の参加者間で保有情報が対等ではなく、あるグループが「情報の優位者」に、他方が「情報劣位者」になり、双方で情報を共有できていない状況(情報分布にばらつきが生じている状況)が、情報の非対称性である。
------------------------------------------------------
ま〜でも世の中ではこういったコトを逆手にしているビジネスって多いかもしれませんね。

next. recordsでは再発盤を扱わない理由って、自分の経験から再発のレコードをあつかわないようにしようって思ったワケです。
実際のトコロは、再発盤に全く興味がナイので店主が興味を持てないレコードを売るっていうのは、ナイな・・・って思ったんですよね。
前回、書いた記事「next recordsのはじまり」の当時、再発盤を扱うとか扱わないというハナシじたい全くしませんでした。
何故ならそもそも創業時に再発盤についてなんて云わなくても「オリジナル盤だけを扱う」っていうのは、基本の「き」の字だったんですよね。
だけど、再発盤を購入するっていうコトに関しては、ホントに人それぞれの考えや趣向なので、まったく全然肯定的な考えでいます。
「やっぱり、好きな曲のレコードはオリジナル盤で持っておきたいっ!」っていう想いに賛同していただける人に利用してもらえればイイなぁ〜って思うのであります。

GEORGE BENSON / NEVER GIVE UP ON A GOOD THING
GEORGE BENSON / NEVER GIVE UP ON A GOOD THING の試聴
next recordsのサイトでGEORGE BENSONのレコードを探してみる

う〜ん、ナンか想いをイロイロ書いているとかなり長い文章になってしまいました・・・。
再発盤やブート盤のコトを語るとホント、語っても語り尽くせない部分があります。
このブログを書きはじめたキッカケっていうのも「レコードには、オリジナル盤と再発盤があるんですよっ!」っていうコトを世間に伝えたいっていう気持ちだったんですよね。
2000年はじめの頃は、マジで再発盤 & ブート盤のリリースラッシュでしたからね。
ちゃんと事情を理解して購入しているのであればイイんだけど、ハタ目で見ていると全然そうではなくって、「オリジナル盤も再発盤も同じモノでしょっ!だったら安い方がイイじゃんっ!」ってカンジで再発盤が購入されているのを見てジクジたる思いでいたんですよ。
最近のレコード人気をうけてまた、再発盤が結構売れれるようになってきましたね・・・どうなるんでしょうか、すこ〜し危惧しています(笑)


渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。


mauricewhite_ineedyou_hol

世間のニュースはコロナウイルスのコトばっかりになっちゃいました。
2週間前にもコロナウイルス関係の記事を書きましたが、残念ながら確実に悪い方向へ進んでいるように思います。
東京オリンピックも吹っ飛んじゃいました・・・お店的にはオリンピックで訪日した外国人観光客で売上UPを狙って着々とその準備を進めていたのですが、残念です・・・。
ま〜タブン、オリンピックの開催は無理だろうなぁというコトは薄々カンジてはいたのですが・・・この状況では、絶対に無理でしょうね。

実は、安倍首相がコロナウイルスの経済支援として中小企業への融資を行うというハナシをしたので早速、最寄りの区役所へ申込みをしたのですが、世間の現状を突きつけられました・・・(泣)
というのも、融資の申請のために書類を用意して区役所の担当の職員と「こういう状況なので融資をお願いしますっ!」ってカンジで申請のために面談をするのですが、オイラが安倍首相の政策発表の1週間後に区役所へ連絡をすると「現在、非常に混んでいて受付申請は、1ヶ月後の4月末になります・・・」って言われちゃいました。
ナンでもモノスゴイ問い合わせ量でどうやら区役所の担当部署では捌ききれない様子です。
いや〜タブン、渋谷区でお店や会社を営んでいる人がこの危機を乗り越えるために資金繰りに必死になっているような状況なのかなぁ・・・って思いました。
当店が扱う中古レコードは、飲食店の食材のように毎日仕入れなきゃいけないワケでもナイのでまだ、資金繰りはマシな方だと思いますが、お店や会社にとっては今のこの状況は死活問題になるんでしょうね。

だけど、こういった状況がいつまで続くか全くわからないっていう不安は、ありますよ・・・ホント、先が見えないので。
2000年から渋谷の片隅でnext recordsをオープンして20年経ちましたが、その間に世界的には大きな出来事が多々ありました。
9.11とか、リーマン・ショックとか、3.11とか・・・。
幸いにも、いずれの出来事もお店的には直接的に大ダメージを被ったワケではナイの難を逃れるコトは出来たのですが、今回はそれまでの出来事とはちょっと違いますからね。
現在のトコロ、当店では日々の来店のお客さんはやっぱり少なくなってきました。
まぁ〜元々そんなにご来店いただけるお客さんが多くないので、それはあまり気にしていませんが、そんな中でも唯一ご来店したいただける割合が多かった外国人のお客さんは超減りましたね・・・。
印象的には、9割減ってカンジです。というかホボ、いなくなりました・・・トホホ。
現在、イロイロ入国規制をしているので、トーゼンそうなりますよね。

店頭での販売に関しては、こんなカンジですが、一方ネット通販の方は、それほど大きく変化はありません。
もしかしたら、売れているレコードの枚数は多くなっているのかも・・・って思うくらいです。
こんな状況の中ですが、初めてnext recordsのWEBサイトでご注文していただいたお客さんもいます。
そして、1人のお客さんのレコードの購入枚数が多くなっていたりします。
しかも、比較的単価が高いレアなレコードよりも1000円台の安価なタイトルが多く購入されています。
コレは推測なのですが、多くの人がコロナウィルスの影響でインドアでの生活を過ごすために、レコードを購入しているんじゃないかなぁ・・・って勝手に思ったりしています。
実は、WEB通販でのレコードの購入って年中行事に結構、影響されやすいんですよ。
例えば、GWなどの連休とか天気がイイ日とかは外に出向いたり、ワールドカップ等のメジャーなイベントなんかがあるとTVを見ちゃったりイベントへ参加したりと、アウトドアや注目度が他へいっちゃうとレコードを聴くのは後回しになるってコトなんでしょう。
レコードを聴くという行為自体が究極のインドアな楽しみですからね・・・。
こういう状況ですが幸いにも今のトコロ、まだコロナウィルスの影響は当店では大きく被ってはいないです。
ま〜だけど、毎日状況が変化していますからね・・・全く気にしなくてもイイってワケではナイですケド。

毎日、日本でも多くの人が訪れる渋谷に通っていて思うのですが、以前に書いた渋谷に関する記事から更に外国人観光客は減りましたよ。
ホボ、毎日見かけていた渋谷の街中を走る外国人観光客のカート走行もメッキリ見なくなりました・・・笑
だけど、週末は相変わらず渋谷のスクランブル交差点での人の往来は結構多いんですよね。
で現在、厳戒態勢のNew Yorkはどうなんだろう・・・って気になったので現地時間の土曜日の夜22時頃にTimes Squareのライブカメラを見てみると・・・マジで人もクルマも全くいない状況でした・・・。
ダレもいない週末の夜のTimes Squareをネオンサインだけがギラギラ光っていて、ちょっとシュールな印象です。
現在のNew York Times Squareのライブカメラは、ココから見るコトが出来ます。

で、直近のニュースですが、「アメリカ、失業保険申請が300万件超」なんてのも報道されました。
アメリカは、こういった従業員のリストラはドライですからね・・・。
しかもアメリカでは、コロナウィルスの感染者っていうのが急激に増えているようです。
特にNew York州が、ヒドイようで、アメリカ全土のコロナウィルス感染者数の半分がNY州という割合になってるという状況です。
TVのニュースではイタリアの惨状が伝えられていますが、今現在だと感染者数が一番多いのはアメリカなんですね・・・。
なんか、ウィルスの感染の心配もトーゼンありますが、感染しなくても経済的なコトから元気な人までダメージを被るっていうのは、ホントヤバイです・・・。

MAURICE WHITE / I NEED YOU
MAURICE WHITE / I NEED YOUの試聴
next recordsのサイトでMAURICE WHITEのレコードを探してみる

一方、日本では都知事が「週末の外出を控えるように・・・」という自粛要請をしましたが、どうなるんでしょうかね・・・。
百貨店とか大きなお店は、週末の営業を自粛するようです。
レコード店では、最大手のディスクユニオンさんとHMVさん、Tower Recordsさん等が3月28〜29日の土日に臨時休業するようです。

で、当店ですが一応営業はするつもりです。
実は、お客さんが来る来ないに関わらず、必ずしなければイケない作業があったりするという事情があるんですよね。
つまり、来週のWEBサイトへの商品のデータ入力を毎日スケジュール通りにコツコツと進行しておかないと、それこそ営業にダメージが出てくるんですよ。
お店の売上が下がったからって、国も東京都もナンもしてくれませんからね・・・かといって大手のレコード店のように潤沢な資金の余裕があるワケでもナイし・・・。
まぁ〜自分たちの防衛ラインは自分たちで守るっ!ってカンジです。

では、レコードのご注文、お待ちしていますっ!

 
渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

jerrycarr_hismustbeheaven

そういえば、「レコード 副業」でGoogle検索した時に上位表示を目指そうっ!なんて前回の記事に書きましたが、あ〜上がっていますね。2020年2月14日の時点で2番目に表示されています。
レコード 副業 で検索した時の結果はコチラ

意外とカンタンに上位表示ができたトコロをみるとタブン、それほど副業でレコードを売って稼ぐコトに言及している人は多くないんでしょうね・・・タブン調べる人は多くなさそう・・・?

前回書いた友人のレコード店の通販部門をオイラが受け持つという方法は、スタートした初月から大盛況でした。
馴染みのないデータベースソフトを使って各レコードのデータ入力してソレをプリントアウトしてコンビニでコピーして、通販カタログを作ったりと結構煩雑で手間もかかりましたが、成果としては充分見合うものでした。
はじめに出した音楽雑誌の広告が、かなり当たったみたいです。
音楽雑誌の白黒ページで横15cm 縦8cmくらいのめちゃ小さい広告欄に
「無料で通販リストを配布しています!」
って書いてソコに通販リストにのっているレコードのタイトルをギュウギュウに詰め込んで掲載したんですよね。メチャメチャ小さい文字サイズで・・・。
その音楽雑誌には他のレコード店も広告を出稿していましたが、だいたいレアなレコードのジャケットを5枚ほど掲載するっていうのが主流だったんですよね。
でも、ジャケ写はスペースをとるので文字だけでにしてソコにレアなタイトルの文字だけを掲載するっていう方法をとりました。
この広告自体が簡易通販カタログみたいな体裁にしたんですよね。
1990年代の後半ころは、音楽雑誌での曲の紹介やミックステープでDJ〇〇がこんな曲をプレイしたっ!っていう情報はあってもそのレコードは既に廃盤で入手出来ない状況でしたからね。
「そのレコードを欲しいっ!」ていう強烈な欲求があっても、レコード店に行っても売ってないワケですよ。
で、オイラが出した広告にはその欲しいレコードを「販売しています!」って書いたもんだから、雑誌が発売されるやいなや問い合わせや注文が殺到したんですよね。
その広告を見てレコードを買ってくれた人に数百枚のレコードが載っている本番の通販リスト同封して発送すると更に注文があるみたいなサイクルになったんですよね。

オイラも本業の仕事の合間での通販リスト制作だったので、当初は2ヶ月に1回くらいのペースで通販リストを作る予定をしていたのですが、あまりにも売れるものだから友人のお店からは「毎月やってくれっ!頼むっ!」って依頼されて毎月期間を決めて販売するっていうやり方にしたんですよね。
あの頃、東京のレコード店では人気のレコードやレア盤は普段店頭には出さないで、
「◯月◯日に放出します!」
みたいなカンジでイベント的に人気のレコードを店頭で販売するっていうコトをしていたんですよね。
「放出」ってワードは今みると結構懐かしいですね〜(笑)
で、その東京のリアル店舗の放出のビジネスモデルを通販リストで再現しようっていうや方法を取り入れました。
お客さんには、事前に売出し日前に通販リストを郵送して「◯月◯日正午より電話オーダー受け付けます!」ってヤッたワケです。
この方法も大当たりしました・・・。もうホントに注文の電話がジャンジャンかかってくるワケです。
当然、自宅で注文を受けているので電話回線は1本しかないのですが・・・(笑)
大体、1人のお客さんの対応で最低でも10分とかかかるんですよ。でもその対応の裏では、他のお客さんはず〜っと電話は「話し中」になって次々とお目当てのレコードは売り切れていくという状況にヤキモキしている・・・みたいなカンジになっていました。
タブン、「このレコード買おうかな〜どうしようかな〜」なんて悩んでいると売り切れてしまうっていうひっ迫した心理状況が更に拍車をかけたのかもしれませんね。

こんなカンジでレコードの通販を副業でやっていたわけですが、本業の会社員の給料よりも副業のレコード販売のほうが稼ぎが大きくなっていったんですよね。
売上が大きくハネたのにはもう1つの理由がありました。
お店から預かって販売を任されたレコードの売上は、◯%のロイヤリティがオイラの取り分になるのですが、オイラの個人のレコードも販売して良いという条件を取り付けて自分のレコードもその通販リストで販売したんですよ。
トーゼン、通販リストを毎日入力しているので全然知らないレコードでも「コレは◯円で売れる」っていう知識が情報として入ってくるワケです。
例えば、趣味のレコード店巡りをしている最中に通販リストでは、3000円でソッコー売れるレコードが、他のお店で800円で売っていたら・・・トーゼン、そのレコードを買って通販リストで販売しますよね。
いわゆる「せどり」ってヤツですね。
あの当時は、「せどり」っていうコトバは一般では使われていませんでしたケドね。
ま〜海外に買い付けに行ってレコードを仕入れて販売するっていうコト自体、一種のせどりみたいなものなので中古レコードの販売においては基本のビジネスモデルです。
この自分で仕入れたレコードを販売ルートに載せるコトが出来たっていうのは、利益の拡大になりました。
結局、レコードの仕入れのために海外までレコードを買いに行くようになるのですが・・・。

この副業でレコードの通販をやって稼いだ儲けは、一切使わずに蓄財したんですよね。
その時の資金が、レコード店開業に繋がったみたいなカンジですね。

JERRY CARR / THIS MUST BE HEAVEN
JERRY CARR / THIS MUST BE HEAVEN の試聴
next recordsのサイトでJERRY CARRのレコードを探してみる

時々、「自分もレコード店をはじめたいんですっ!」みたいなハナシをお客さんから聞くコトがあります。
ま〜今回のエピソードは、もしかしたらそういった想いを抱いている人にしたらちょっと夢のあるハナシなのかもしれません・・・?(笑)
だけど、今当時を振り返ってみれば、あの時代に、あのタイミングだったから出来たコトなんだと思います。
また、オイラと友人のお店とで交わされた条件もお互いにとってリスクを最小限にして出来たビジネスだった・・・っていうのもありますね。
それに、完全に狙って出来たってコトではナイんですよ、ホント偶然のタイミングでしかもそれが、絶妙にマッチングしたみたいなカンジだと思います。
ん〜しかし・・・好きなレコードを売るコトで副業として利益を得てるコトが出来るっていうのは、レコード好きにとってはちょっと興味のある副業なのかもしれませんね・・・。
ウマく出来るかどうかは、わからないケド・・・。
だけど、オイラが副業でレコードを販売していた時と違って今は、個人が小さなビジネスを立ち上げるってコトに関してはかなり、参入のハードルは低くなっているコトは事実ですよね。
ダメ元でも、ヤッてみるのもイイかも・・・?


渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

torturedsoul_imightdo

最近、ニュース系ブログやYouTuberのチャンネルを見聞きしていると「副業」についての話題をめちゃ多く見かけます。
サラリーマンは、副業するベシっ!
収入の複線化を図るベシっ!
スキルアップやキャリアアップのために副業を始めるベシっ!
節税のために副業するベシっ!
なんてカンジでちょっと煽り過ぎなんじゃないかな〜なんてカンジるくらい、副業をめちゃ推ししているような気がします。
ま〜タブン、将来に対しての不安みたいな部分があるんでしょうね。
かく言うオイラも、next recordsを始める前にヤッてました、副業。

具体的にヤッていたことは、タイトルの通り、レコードを売って稼いでいました。
ま〜next recordsを始める前なので20年以上前のコトですケドね。
結局、副業で始めたレコードの販売が本業になっちゃったワケですが・・・(笑)
このブログを読んでいる人は、もしかして興味あるんじゃないかな、副業でレコードを販売するってコトに・・・。
ま〜参考程度に読んでいただければと・・・。

このブログでも以前書きましたが、オイラはレコード店主の前は、広告関係の会社に勤めていたサラリーマンだったんですよ。
仕事自体は、超ハードワークで、仕事が終わるのはいつも終電でした、時には夜中の2時とか3時とかのコトもザラでしたね。
ご想像の通り、給料は時間給に換算すると1000円も無かったんじゃないかな。
で、そんな少ない給料の中でも月にいくらかのお小遣いで唯一、買っていたのが趣味のレコードでした。
仕事が休みの時は、レコード店巡りをして好きなレコードを買うって至ってフツーのパターンです。
当時、友人が小さなレコード店を経営していたので、レコード店巡りのシメはいつも友人のお店でダベってました。
広告関係の仕事はハードワークなんだけど結構好きでしたが、当時はレコード関係の仕事にも興味があったんですよね〜だけど、サラリーマンによくあるケースですが、やっぱりビビって自分でレコード関係のビジネスを始めるなんてコトは「ムリムリっ!」ってカンジで毛頭無かったワケです。
ま〜明確な意識のないまま「いつか好きなレコードに関わる仕事が出来たらイイな〜」くらいのボンヤリとした夢があるくらいでした。

当時、友人のお店では、2人で営業をしていて1人がバイヤーとして海外に住んでレコードを仕入れて日本に送って、もう1人がお店に送られてきたレコードを販売するというカンジで事業を展開していました。
傍目から見るとイイ感じでビジネスを営んでいるように見えるのですが、友人のお店は大きな問題を抱えているコトをオイラにハナシてくれました。
バイヤーは、見つけたレコードをガンガン日本の店へ送ってくるのですが、ソレを販売する店側が送られてきたレコードを捌ききれずに、在庫を何枚も抱えてしまい困っている状態でした。
挙句の果てには、仕入れ代金が店の売上をオーバーするという状態にまでなってヤバイという状況でした。
お店が売れていないって言うワケではナイのですが、店で販売するレコードの枚数以上のレコードが毎週海外から送られてくるみたいな状況になっていたワケです。
しかもレア盤も結構あるんですが、当時のローカルな地元ではソレ等を販売できるキャパがなくってレア盤だけど売れるスピード以上に入荷するレコードの方が多くて溜まっていくという・・・ナンとも大変な状況にあるというコトを相談されたワケです。
店の販売を託された友人は、店頭の売上だけでは仕入れが出来ないので、他でバイトをしてそのバイト代をレコードの仕入れに充てるという、極限の状態でした。
そんな状況の時、販売担当の友人から「レコードを売るのを手伝ってほしい」と告白されました。
だけど「給料は払えない」というコトも併せて言われました・・・なんじゃソリャ〜ってカンジですケド・・・(笑)
で、販売担当の友人とオイラとで考え出したのが、レコードのカタログ通販だったんです。
1990年代は、インターネットはモデムで「ピ〜ガ〜〜〜〜」って繋ぐ状況でネット販売なんてまだまだ全然出来ナイ時期でしたからね。

2人で考え出したビジネスモデルの具体案はこんなカンジです。
■お店で在庫過多状態になっているタイトルを選別する。
■そのレコードをオイラが自宅へ持って帰ってパソコンでデータベース化して通販カタログを作る。
■オイラの自宅を通販事務所として使う。
■オイラが、音楽雑誌社へ連絡して「カタログ通販やってますっ!通販リスト無料で送りますっ!」という広告をだす。
■広告をだした音楽雑誌を見たお客さんから電話で問い合わせを受けて通販カタログを郵送する。
■その通販カタログを見たお客さんから注文を電話でオイラが受けて自宅で発送作業を行う。
■友人のお店からは、レコードの売上からマージンとして手数料をオイラが受け取る。

このビジネスモデルが結構うまく出来ていたんですよね。
お店側は、レコードをオイラに預けるダケで、売上が成り立つんですよ。
広告の費用、通販リストの入力、お客さんの対応、商品の発送、商品の管理などの費用は全部オイラ持ち。
お店側は、人を雇わないで、場所代もかからず、ほとんどノーリスクで出来るっていうメリット。
オイラは、好きなレコードに携わるコトが出来る、いくらかの収入が見込める、レコードの販売についてのスキルが身につくというメリットがありました。

結構長くなってきたのでつづきは、また今度に・・・。

つづきはコチラ

TORTURED SOUL feat. CHRISTIAN URICH / I MIGHT DO SOMETHING WRONG (PART ONE)
TORTURED SOUL feat. CHRISTIAN URICH / I MIGHT DO SOMETHING WRONG (PART ONE) の試聴
next recordsのサイトでTORTURED SOULのレコードを探してみる


というカンジで「副業でレコードを売って稼いだ時のハナシ」の記事を書いた後で思ったんだけど、こんなハナシ、興味あるのかなぁ・・・。というかニーズあるのかなぁ・・・。
ま〜タブン、Googleで「レコード 副業」って検索した時に何らかの思惑を抱いている人に見られるかも・・・(笑)
よしっ!じゃあ、「レコード 副業」でググった時に上位表示が出来るような記事を目指そう〜っと。


渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

↑このページのトップヘ