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渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店 Next Recordsです。
今回は、つい先日、TVで放送されていた「ザ・ノンフィクション」というドキュメンタリー番組がなかなかおもしろかったのでレヴューしたいと思います。
タイトルは・・・
ザ・ノンフィクション「ボクと古着と下北沢~夢と現実のヴィンテージ~」


タイトルからしてかなり興味をソソりますね。
内容的には、300店以上の古着店がひしめく東京 下北沢で若い古着店オーナーが奮闘するというドキュメントです。
それぞれ異なるスタンスの4人の古着店オーナーが出演していて同じ古着を販売するというビジネスなのですが、そのオーナーの個性とかお店への思いやビジネスへの向かい方とかが違っていてとても興味深く見るコトができましたね。
●父親から借りた1千万円でお店をはじめた現役女子大生オーナー
●すでに多店舗展開をして古着ビジネスで大成功を収めているヤリ手オーナー
●野心タップリな新進気鋭の23歳の若手イケイケオーナー
●お気に入りのアイテムを揃える古着愛に溢れる中年オーナー
4人の個性的な古着店オーナーの2024年の夏頃から2025年1月くらいまでのお店の売上の浮き沈みや販売戦略・オーナーの悩みやスタッフのコトなどがリアルな描写で描かれている番組でした。

番組は、前編・後編で構成されていてトータル90分という長尺なドキュメンタリーで結構、丁寧な造りでそれぞれのショップオーナーにスポットがあてられていてメチャおもしろかったですね。
オイラは、古着とかまったく興味がナイのでこの分野に関してカンゼンに門外漢なのですが、このドキュメンタリーを観てナゼか多くの部分で共感しちゃいましたね。
やはり古着と中古レコードってアイテムこそ違いますが、レア・アイテムの目利きとかソレをディグするために奮闘する様子とか、リアル店舗を運営するコトの難しさとか重なる部分があるんですよね。
この番組に登場したオーナーそれぞれがタブン、「古着が好き」という共通する部分があってお店をはじめたと思うのですが、自分が思い描く理想と現実のハザマで葛藤したり割り切ったりというたくさんの悩みを抱きながらお店を営んでいるんだなぁってコトがごく短時間の取材にも関わらずカメラを通じてヒシヒシと伝わってきましたね。
すでに大成功を収めているヤリ手オーナーがこの古着ビジネスの「光の部分」に対して3人の若いオーナー達のスタンスがその対比構造になっている部分がまたイイ感じになっていますね。

いや〜でも思ったのですが、いくら古着が流行っているっていってもナンか、新規のお店を矢継ぎ早にはじめたり、辞めたりと短期間の間なんだけど展開がメチャ早いなぁ〜。
そういうオイラも2000年に渋谷でレコード店をはじめた時って、半年後にはセンター街の端っこの雑居ビルの5階にNext Records2号店を出店したりしたなぁ〜(笑)
さらにその1年半後には、その2号店を辞めて1号店から歩いて30秒という近い場所に路面店を新しく出店したりもしました・・・って、ホトンドやっているコト同じですね〜(笑)

すでに大成功を収めて実績のあるヤリ手オーナーは、別にして他の3人のオーナーを観ていてオイラ的にイロイロ思うトコロがありました。
現役女子大生オーナーのお店は、ちょっとコレからは、難しそうですね・・・会社経営者でもある父親に憧れてお金持ちになるための手段として古着ビジネスをはじめたっていうカンジで出演してましたけど、コダワリのアイテムでもある古着を売っていくのは、かなりハードルが高いような気がします。
ビジネス的な観点から会社経営者でもある父親ともっとよく相談した方がイイような気もしますが・・・。
新進気鋭の23歳の若手オーナーは、自分の野心を実現するためにナンダカとても生き急いでいるようなカンジがしましたね・・・まぁ〜解るんですよ、そういう気持ちになるのも、オイラも先に書いたように実績もソコソコで短期間の間に新たにショップをはじめたり移転したりしていましたから。
ま〜感覚とかがちょっとマヒしちゃうんでしょうね。
古着愛に溢れる中年オーナー・・・この人は、或るイミ典型的なマニア気質なオーナーさんですね。
好きなアイテムとそのビジネスを両立させるのってこの手のタイプの人はあまり得意でないような気がするんですよね。
オイラもレコードがメチャ好きでレコード店をはじめた人を知っていますが、レコードが好きというのと商売を上手く出来るというのは、別ですからね・・・この好きとビジネスの部分をどうやっていくのかってトコロは、そのオーナーの気質に関わってきますからね。
すでに年商ン十億という繁盛店のオーナーさんは「古着屋の愛と商売を切り分けるコトが大切だ」って言ってましたね。
まぁ〜ぶっちゃけ古着よりもお金の方が好きってストレートに言っていましたし、そういう割り切り方もビジネスとしては必要なんでしょうね。

古着愛に溢れる中年オーナーのお店の若いスタッフが、「もう限界です・・・」ってお店を辞めるシーンは、この大好きな古着と自分の置かれている現実を両立させるコトの難しさを切実に表しているような気がします。
コレは、レコード店ではたらくスタッフにも当てはまるコトだと思うんですよね。
同じ様にレコードが大好きで「すきなレコード店に囲まれて働きたいっ!」っていう気持ちでレコード店スタッフになる人も多いのですが、同じ様に夢と現実に苛まれて辞めちゃう人も多いですからね。
コレまでにも「レコード店で働きたいっ!」っていう人と何度もハナシをするコトがあったのですが、オイラはいつも「ヤメたほうが良いと思うよ」って言ってきたんですよね。
レコードに携わるシゴトがしたいんだったらお店のスタッフではなく自分でレコード店を始めた方が良いよって言ってるんですよね。
結局、中年オーナーのお店の若いスタッフが辞めた理由っていうのも、金銭的なコトやオーナーに対しての葛藤が溜まった結果だと思うんですよ。
特に小さなお店は、オーナーとダイレクトに関わるコトが多いのでその気苦労とかプレッシャーとかもそのまま伝わってきてシンドくなりやすいですからね。

古着・・・どうなんだろう・・・この番組は、約半年くらいの取材で放送されたようなのですが短期間の間にもかかわらず、お客さんの購買意欲の浮き沈みがあからさまに出ているようなカンジがしましたね。
ま〜だけど、なんでもそうなんだけどTVで放送されている時点でもう或るイミ、ブームは終わりかけているような気がするんだケド・・・。
あ・・・そういえば、レコードも同じかも・・・?(笑)

もう放送は、終了しているので今ならTVerでなら見るコトが出来ますね・・・タブン、期間が過ぎると見れなくなるとおもいますが。
興味がある人は、早めにチェックしたほうがイイですよ。
ザ・ノンフィクション
ボクと古着と下北沢 ~夢と現実のヴィンテージ~

INXS / NEED YOU TONIGHT
INXS / NEED YOU TONIGHTの試聴
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この番組のタイトル
「ザ・ノンフィクション ボクと古着と下北沢 ~夢と現実のヴィンテージ~」
ってコレ・・・
「ザ・ノンフィクション ボクとレコードと渋谷 ~夢と現実のレア・レコード~」
なんて風にしてレコード店バージョンも出来そうですね。
で、レコード人気が高まっている中で若いレコード店オーナーが買い付け先で孤軍奮闘する姿やお店の運営についてのリアルな姿を映し出すみたいな企画で出来そうな気がしますね。
ん〜もうレコード=渋谷ではナイかもしれませんが・・・。

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