渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:アナログレコード

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店頭に出ているレコードがもうホント、増殖しまくりです。
数ヶ月前から「絶対にこの場所見難いだろうな・・・」って思われるエサ箱の最下段まで販売用のレコードが占めるようになってきました。
ネクストレコードのエサ箱は3段になっていて最上部はフツーにエサ箱スタイルで中段と下段は今までもうすでに店頭に並んでいて売れた際に追加で出せるストックのレコードを保管していたワケですが店頭に並べるレコードが増えに増えまくって最上段のエサ箱に収まりきれず、2年ほど前から中段にまで侵食してきて数ヶ月前にはついに最下段の棚まで販売用のレコードが並ぶようになってきました。
この調子でレコードが増殖していくと、タブン・・・もうレコードを並べるスペースが無くなる・・・ような気がする・・・。
それも結構近い将来・・・タブン、来年くらいにはそうなりそうな気がします・・・ヤバいな。

レコード屋でレコードの枚数が増えるっているのは、イイことなのか?ってコトは、もうずいぶんと前から考えているコトなんです。
つまりコレ、「選択肢が多いコトっていうのは、お客さんにとってイイのか?」ってコトです。
以前にこんな内容のブログ記事を書いたコトがあります。
レコードの在庫数とオススメのレコード
記事は2009年8月に書いていますね。
奇しくも今から10年前の記事です。
ちょっと自分で読んで驚いたのですが・・・
以下引用
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今のところnextの商品としての在庫数は、時期によって増えたり減ったりはあるのですが、約3500枚位のレコードがお店にでています。
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冒頭から約3500枚のレコードがお店に出ています・・・ってそんなに少ないのか・・・。
って記事を書いた当時は、タブン、コレはニュアンス的に3500枚もの在庫がほんとに必要なのか・・・的なある種の問題提起していますね。
つまり「レコードの在庫が3500枚は多すぎるんじゃないか?」みたいな。
更にその数行先に
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数年前までは、今の在庫数のおよそ半分位のレコードの数でお店を営業していました。
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ってタブン、それより以前は2000枚に満たない枚数の在庫レコードで営業していたってコトですね。
で更に、2000枚に満たないレコードの枚数で営業したいた時期から3500枚に在庫のレコードが倍に増えても「売上は、そんなに大きく変わっていない」ってコトが書いてあります。
ん〜コレは・・・自分で書いていて驚きました・・・。
ま〜10年前の更に数年前っていうと2005年から2007年前くらいの渋谷のレコード界隈の状況を思い返すともの凄くレコードニーズが高かった時期でもあったので頷ける部分ではあるのですが・・・実は驚いたっていうのはその部分ではなくって、2019年9月現在の店頭での販売レコードの在庫数からみてその売上の比率に驚いたんです。
実は、現在店頭で販売しているレコードの枚数・・・8000枚オーバー!!!
つまりコレ、10年前の2009年に書いた上記の記事(在庫数約3500枚)から倍以上のレコードの枚数を2019年現在は店頭に並べて営業している状態です。
しかしながら・・・売上は・・・全然倍にはなっていない・・・むしろそんなに変わっていない・・・かも?
さらに言及すると、2009年の3500枚の在庫数で営業していた時期から数年前を回想した時は2000枚に満たない在庫数から「売上は大きく変わっていない」ってコトから現在の2019年の状況だと在庫のレコードの枚数が4倍になっているにも関わらず、売上は・・・ちょっとコレ、ショックを通り過ぎて衝撃です・・・(笑)
イヤ、全然笑ってられない・・・ガビーン!

DIANA BROWN & THE BROTHERS / YES IT'S YOU
DIANA BROWN & THE BROTHERS / YES IT'S YOUの試聴
next recordsのサイトでDIANA BROWNのレコードを探してみる

もしかしたらコレは、根本的にレコードの枚数だけが全てではナイってコトを象徴するコトなんではないでしょうか・・・。
中古レコード店ではよく「店頭在庫は●●万枚っ!」ってより多くのレコードの枚数があるコトがアピールされることが往々にしてありますが、実は枚数なんて全然カンケーなくってどんなレコードが在庫されているのか・・・っていうその内容の方が、在庫レコードの枚数よりもアピールポイントになるんじゃないのか・・・って思うような気がするような・・・。
自分のお店を自賛する気は全くありませんが、8000枚ものレコードの在庫はすべて、next. recordsのスタッフが実際にそのレコードを聴いてその曲のクォリティが店頭に並べるに値すると判断したレコードだけを商品化しています。
つまりテキトーに買い取りして入ってきたレコードをロクに聴きもせずテキトーに値付けをして店頭に並べたワケではナイのです。
店頭在庫のレコードはすべてインターネット販売している在庫とリンクさせているので、店頭に並んでいるレコードはすべてジャケット写真を撮影してレコードを録音して試聴ファイルを作って、レコメンドを書いているワケです。
言い方を変えれば、たくさんのレコードを店頭に並べてはいますが、すべてのレコードは、next. recordsスタッフのフィルターを通して厳選されたセレクトショップ的な品揃えになっているってオイラは思っているのです。
しかしながら、セレクションされたある一定のクォリティがあると判断したレコードの枚数が増えてもそれほど売上は大きく変わらないっていうのは、ちょっと考え直さなければイケないのかも・・・?


渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買い取りをやっています!
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kimcarnes_bettedavis_ger

最近のテレビのニュース番組を見ていると10月からの消費増税についての話題が結構報道されるようになってきました。
ナンかもう雰囲気的には消費税があがるっていうのは、既定路線のようで日本国民的には、全然抵抗がナイようなカンジですね・・・。
8%から10%へ2%の増税・・・ま〜金額的にもよると思いますが、やっぱり今までより多めに払わなきゃイケないっていうのはちょっとナンかね〜。

で、ニュース番組を見ていると今回の消費増税に対しての緩和措置的な対策で「キャッシュレス・消費者還元事業」というのが行われるのですがその解説を様々なニュース番組で見かけました。
この「キャッシュレス・消費者還元事業」制度の説明を見てみると、ナンかスゲ〜ややこしいカンジが・・・。
キャッシュレス・消費者還元事業

で、上記の経済産業省が開設しているサイトを自分なりに調べてみると、以下の条件で買い物をすると2%もしくは5%がポイント還元されるというコトです。
■クレジットカード等の支払いが可能なお店で買い物をする
■買い物の支払いを「キャッシュレス・消費者還元事業」に登録されている、クレジットカード・電子マネー・プリペイドカード・スマホ決済・QR決済でする
■事業の期間は、2019年10月から2020年6月まで
とりあえず、支払い時は消費税10%を払うようになりますが、後日支払いを行った決済会社から2%もしくは5%のポイントが還元される・・・と言うコトのようです。

還元率の2%と5%の違いは、買い物をしたお店の規模で変わります。
チェーン店や大規模店は2%のポイント還元
中小の小売店は5%のポイント還元
消費税は確実に10%になるのですが、中小の小売店で買い物を現金以外で支払いした場合は5%のポイントが還元されるので実質5%の消費税負担となる・・・ってカンジですね。
ということは・・・今の消費税8%より減税になる?ってコトか・・・期間限定だけど・・・。

で、渋谷の零細中古レコード店でもあるウチのnext recordsでも実はこの為にバッチリ対策を講じていましたっ!
2018年末にあったPayPayのキャッシュバック大フィーバーあたりから、2019年の10月からの消費税増税対策の緩和措置としてナンらかの対策がされる的なニュースを見聞きしていたので「もしかして先に準備をしておいたほうがイイかも・・・」ってカンジていたの事前に実店舗での決済方法を大幅見直しを行いました。
ちなみにネクストレコードでは店頭の支払い方法では下記の支払いが可能です。
■各種クレジットカード (JCB / VISA / MASTER / AMEX / DINERS)
■交通系カード (SUICA / PASIMO 等)
■スマホ決済 (Apple Pay / iD / QUICK PAY)
■QRコード決済 (PayPay / d払い / LINE Pay / Origami Pay)
そして「キャッシュレス・消費者還元事業」に登録済店舗っ!
トーゼン、中小の小売店舗なので5%のポイント還元っ!
というコトは、店頭で1万円分のレコードを購入すると、支払いは10%の消費税がかかって11000円になりますが、500円分のポイントが還元されるので実質10500円でお買い物が出来た的なハナシになるワケです。
そして、この「キャッシュレス・消費者還元事業」は通信販売も対象ですっ!
なので、今まで通販は現金代引きで注文していたお客さんは、クレジットカードでオンライン決済していただけると店頭でのお買い物と同様に5%ポイント還元されますっ!

logo_consumer_firstview
この「キャッシュレス・消費者還元事業」を行っている経済産業省では、「赤いロゴマークのお店が対象です!」みたいなコトを書いているのですが、そんなステッカーとかポスターとか全く届いてませんケド・・・。
というかドコでもらえるんだ・・・?もう10月まで日がナイよ・・・。
大々的に「キャッシュレス・消費者還元事業」を謳っている割には、ナンかイロイロと間に合ってないような気がするんだけどね。

KIM CARNES / BETTE DAVIS EYES
KIM CARNES / BETTE DAVIS EYESの試聴
next recordsのサイトでKIM CARNESのレコードを探してみる

10月からはこの政府主催の「キャッシュレス・消費者還元事業」に加えて、さらに各種の決済会社が開催するキャンペーンも確実に行われると思われます。
特にPayPayやLINE PayなどのQR決済系は、ほぼ毎月ナンらかのキャンペーンを行っているので、政府の5%還元以上の美味しいキャンペーンが更に上乗せ状態で行われちゃうとトータル10%とか20%とかみたいな大幅還元になるかもしれません。
実際、10月にならないとわからないのですが、ナンかイロイロなコトが起きそうな予感がします。
ちなみに今だと2019年12月15日までJCBカードをApple Pay / Google Payに登録して支払いを行えば驚異の「20%キャッシュバック!」というキャンペーンを開催中ですね。
JCBでスマホ決済!全員に20%キャッシュバックキャンペーン!
コレ、「キャッシュレス・消費者還元事業」とダブルで還元されるようなので、メチャメチャ美味しいハナシだと思います・・・というかこのキャンペーンのためにJCBカードの申込みをやってもイイかも・・・って思っちゃいます。

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お店に来てくれたお客さんから聴いたハナシです。
シゴトの関係で、地方都市に出向いた際に空き時間があったのでその街のレコード店に立ち寄って数枚のレコードを購入したそうです。
で、出先でのシゴトも終えて帰宅後、購入したレコードを聴こうと盤を取り出したトコロ・・・キズだらけだった。
「イヤ〜もう、細かいキズが全体的にあって、聴くとず〜っとチリチリなってるんですよ・・・」とちょっと憤慨している様子でした。
「それはキツイですね〜購入する時に検盤しなかったのですか?」ってオイラが訊くと「しなかったです。」という返事。
「中古レコードを買う時は、絶対に検盤した方がイイですよ。」ナンてハナシをしました。

ま〜オイラもレコード店主であると同時に1人のレコード好きでもあるのですが、中古レコードを購入する際は、どんなお店であろうとも必ず検盤するようにしています。
先のお客さんとのハナシでも検盤しておけば、防ぐコトが出来たハナシですからね。
しかし、意外なのですが中古レコードを購入する際に「検盤しないで購入する」って人が結構多いなぁ・・・っていうコトは、カンジているんですよね。
当たり前のハナシですが、新譜のレコードは誰にも使われていない新品なので検盤する必要がナイのですが、中古レコードは前の持ち主の使用状況によって大きくレコード盤のコンディションが変わってきます。
同じ曲のレコードでも中古レコードとなると、ひとつも同じ盤質のレコードなんて存在しないワケです。
そうなると、超ピカピカなきれいな盤もあれば、ズタズタにキズが入った盤もあったりします。
どんな人でもキレイなレコードを絶対に購入したいって思うでしょう。
だけど、中古レコードを購入する時は検盤をしない・・・っていうのはナンかちょっと矛盾しているというか・・・。
「ナンでレコード検盤しなかったの?」って訊くとタブン、コレといった明確な理由なんてナイような気がするんですよね。
「オレはレコードは、検盤しない主義だ」って人なんていないでしょ〜(笑)
検盤している時間がなかったとか、メンドーだとか・・・とかが理由じゃないかな・・・。
でも、中古レコードは購入する時、「絶対に検盤したほうがイイっ!」って思うのです。

ウチの店でも仕入れたレコードを商品化する時は、コンディションチェックには細心の注意をはらうようにしています。
仕入れた時に盤質チェック、商品化の際にレコード盤をクリーニングする時に盤質チェック、商品をデータベース化する際に盤質チェックしてグレーディングを行うというカンジで、1枚のレコードが店頭に並ぶ前に都度3回の盤質チェックが行われています。
でも、レコードの盤質チェックを3回行っているからと言って、「キレイなレコードがある」というワケでは決してナイんですよ。
盤質チェックっというのは、正確なグレーディングするために行っているワケなので、盤面にキズが入っているレコードには、「キズあり」って記載するためにチェックしているんです。
なので、上で書いたお客さんとのハナシでも、購入したレコード店が「盤面にキズあり」のグレーディングをしていたら、それは正当な盤質であるってコトになります。

とりあえず「ゴールドマイン・グレーディング(Goldmine Grading Guide)」っていうのが、世界標準の中古レコードの盤質評価の基準になっているのですが、実際はレコードの盤質は、そのお店独自の評価に依る部分が大きいって思うんですよね。
また、お店側の評価と同じように購入する人の方でも、「ナニがOKで、ナニがダメか」っていう部分もあると思うんですよ。
多少、チリチリとノイズ音がしても古いレコード独特の趣って感じる人もいれば、音には全く影響のないインナースリーブとの微かなスレでも「絶対にダメ」って人もいます。
お客さんの中古レコードのOK or NGの基準は、お店側では解らないのでやっぱり実際の盤を見てもらって判断していただければ・・・って個人的には思うんですよね。
コレね〜レコード盤の状態だけでなく、ジャケットの状態、レーベル面の状態、インナースリーブの状態という結構多岐にわたる部分にまで及ぶのでホント、OK or NGの判断は個人差があるんですよね。
アナログレコードっていうマニアックなアイテムだけにその人独特のコダワリが結構あるので例えば、レコード盤がキレイでもジャケットが少しでも気に入らない部分があるとNGっていう人もいれば、レーベルに大きな書き込みがあってもレコード盤がキレイであればOKっていう人もいたり・・・って風にその人のコダワリが反映されるんですよね。
ビジュアル・グレーディングとプレイ・グレーディングっていう評価の仕方もありますし・・・。

PETER JACQUES BAND / MIGHTY FINE
PETER JACQUES BAND / MIGHTY FINEの試聴
next recordsのサイトでPETER JACQUES BANDのレコードを探してみる

お店に出向いて購入する際にレコード盤を手にとって検盤してもらえればイイんですが、最近はネット通販が多いのウチのお店では盤質の評価は注意するようにしています。
例えば、少しキビシメにグレーディングするとかっていうカンジにしているんですケドね。
結局、お店のグレーディングとお客さんのグレーディングがある程度マッチしている・・・っていうコトが重要な気がします。
だけど、実際にショップに出向いてレコードを買う時は、絶対に検盤した方がイイですよっ!
 
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お店に「●●高校、3年スズキ(仮名)という者なのですが、レコードの人気についてインタビューさせていただきたいのですが・・・」という取材依頼の電話がかかってきました。
「んっ? 高校生? インタビュー?」ちょっとナニがナンダカ解らなかったので事情を訊いてみると、最近のレコードの人気についての状況などを実際に足を運んでお店の人に取材して訊いてレポートとしてまとめたい・・・とのコトでした。

レコード屋を営んでいると時々、取材とかインタビューしたいって依頼があります。
ホトンドのこの手の取材のおハナシは、実際のトコロお断りさせていただいているのですが・・・。
ま〜何らかのメディアに自分のお店のハナシが掲載されるっていうのは、営業的にもメリットがあるように思うのですべての取材等のハナシは受けたほうがイイんじゃないか・・・って感じる部分もあるのですが、取材に来る人がレコードのコトを知らなさすぎて、まともにハナシが出来ないので正直、メンドーなんですよ。
ナンていうか同じレコード好きなら当たり前的に通じ合える共通認識ってあるじゃないですか、そういったコトが全くない状態の取材者とハナシをすると、例えば会話の中のキーワードとして「PROMO盤」って単語を使ったりすると、「PROMO盤とはナニか」って言うコトを解説しなきゃ先にハナシにが進めなかったりしてとにかく、メインのハナシから脱線しまくりになり、ちょっと骨が折れるんですよ。
でもそういったコトを結構しっかりハナシたにも関わらず、出来上がった記事を読むと「ソコはスルーかよっ!」った状態になっている場合も多くて・・・。
そんな取材を受けた中でも取材者が「リアルでレコードが好き」っていう人から受けた取材記事は全然、内容が濃かったです。
VICE : レコード屋の言葉:第3回 〈next. records〉

next records / 渋谷にある100%オリジナル原盤の12インチ・シングル専門へ潜入

で、今回は、高校生の「アナログレコード人気」についての取材です。
トーゼン、レコード世代ではナイのでレコードのコトのこナンカ知るよしもナイハズなのですが、
「レコードで音楽を聴いたコトありますか?」って訊ねると
「ハイ、自分は古い音楽が好きで、趣味でレコードで音楽を聴いています」とか「レコードプレーヤーも持っています」って言われてオイラ自身がちょっと興味が湧いたので取材を受けるコトにしました。

で取材当日、「ナンで、アナログレコード人気をレポートにしようと思ったの?」って訊いてみると「メディアで報じられているコトを実際に自分でレコード店を訪れてショップの実情はどうなのかって言うコトをレポートしようと思いました」って超真面目な返事でした。
「あ〜多分、夏休みの課題の自由研究的なナニかなんだろうな・・・」って勝手に想像してましたが、詳しく訊いてみると、実際は「大学のAO入試のレポートを作っています。」とのコト。
自分が好きなレコードについて今のレコード人気のブームという事象と絡めてレポートするという内容のようです。
アナログレコード人気のコトをテーマにしたレポートが大学受験に使われる・・・って「ちょっとマジか・・・」って思いました。ナンだか責任重大的な・・・笑
この渋谷レコード店日記ブログでもアナログレコード人気については今まで度々テーマにして書いたコトがありますので個人的には、考え自体がまとまっているのでこのブログで書いたコトを要約してハナシしました。
渋谷レコード店日記で「レコード人気」について書いたエントリー
また、今のアナログレコードに人気については、ナンでデジタル全盛の現在で一部の人からアナログレコードが支持されているのかって言うコトには多くの人が考察しています。
レコード人気について記事
急激に進んだデジタル音源へ対する揺り戻しや好きな音楽をカタチのあるものとして所有コレクションする楽しみ、レコードを実際にプレイするコトに対する新鮮さ、デジタル音源とは違った温かみのある音に対する評価、レコード・ストア・デイの影響・・・などなど様々な理由が挙げられると思います。
ま〜レコードの人気については、その理由はひとつだけってコトではなくイロイロなコトが絡んで今に至っているのだと思いますけどね。
だけど、個人的には「アナログレコード人気」っていうコトバはちょっと、なんか大雑把スギルというかレコードをひとまとめにし過ぎじゃないの?って思う部分があります。
アナログレコード自体は音楽を保存しているメディアのひとつです。
レコードを別のメディアに例えて「今、本が人気!」みたいな話題に置き換えてみると「イヤ、単純に本って・・・どんな本というかジャンルが人気なの?」って思うんじゃないでしょうか。
レコードも同じで、アナログレコードであれば何でも人気があるではなくってやっぱり特定のジャンルとかに人気が偏っているって言う部分がホントはあるハズなんだけケド、その部分は「アナログレコード人気」の話題の中からは伝わりにくくなっている部分だと思います。

つい先日もこんなニュースをテレビで見ました。
<Nスタ4>レコード復権?音楽ビジネス最前線
<Nスタ4>最前線・多様化する“音楽ビジネス”・ストリーミングにレコード盤も
メディア的には上記のようなデジタル・ストリーミング配信が全盛の中でアナログレコードの人気があがっているという対比がニュースを見ている人へは判り易く伝わりやすい状況なんでしょうね。
こういったメディアでアナログレコードの人気が多く伝えられている影響なのか、オイラは友人や親戚とかから「もの凄く儲かっているんでしょう?笑」みたいなコトを言われたりしますが、実際は全然そんなコトナイワケで・・・笑
next. recordsをオープンした2000年の頃のが今よりも何倍も売上がありましたからね〜ホントに。
やっぱりその理由は、当店が12インチシングル専門のレコード店ってだからだと思います。
90年代中頃から2000年前半の方が渋谷は今の十倍以上レコード店が存在していたし、ドコのレコード店はお客さんだらけ大賑わいでしたし、新入荷のレコードはもう争奪戦のようなカンジでしたからね。
だけど、その当時はそんな状況だったにも関わらず、メディアでは「レコードが人気です!」ナンてコトはホトンド報じられませんでした。

こんなコトを取材に来た高校生くんにも伝えましたが、どうなんだろう・・・伝わったかな・・・?ソレより自分が書きたいを思っていた意向とは違ったハナシになってテーマを複雑にしてしまったかな?
だけど、メディアから伝えられているニュースと実際に店舗へ足を運んで訊くハナシとの間には少しギャップがあるって言うコトがアルというコトが解るっていうのはテーマに沿っているのかな?
もしかしたら、ウチの店がちょっと特殊なのかもしれないしね〜。
ま〜だけど、どんなカタチにせよ、まとめて出来上がったレポートが大学入試に使われてホント、合格してほしいなぁ〜って思います。

JIHAD MUHAMMAD / MOVEMENT BLUES
JIHAD MUHAMMAD / MOVEMENT BLUESの試聴
next recordsのサイトでJIHAD MUHAMMADのレコードを探してみる

結局、レコードのコトをテーマに高校生くんとのハナシは、当初の予定をオーバーして2時間くらいしてました。
オイラが一方的にハナシするよりも結構、高校生くんが堰を切ったように自分の好きなレコードのハナシするので、「あ〜好きなレコードのコトをいっぱいハナシしたいんだろうなぁ〜」ナンてカンジました。
周りの友達には、多分レコードを聴く子はイナいと思うので、レコードのハナシ自体が出来ないしね。
ん〜こういったケースって、レコード店ではフツーによくあるコトなんですよね。
マニアックな趣味のハナシって判る者同士だとスゴく盛り上がるって・・・もうコレは高校生でも40〜50代のいい大人も世代を超えて同じですね〜(笑)

しかし、今の高校生の取材の仕方にオッサン世代はちょっと驚きが・・・高校生の取材者が訊いたコトをオイラがハナシして応えるってスタイルで行っていたのですが、オイラがハナシをしているそばから自分のスマホにテキスト入力していくスタイルだったんですよね。
「サスガ、ネイティブスマホ世代はこんなカンジなのか・・・」って思っちゃいました。



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modernromance_canyoumove


今まで何度もアナログレコード関係のニュースを報じているアナログレコード贔屓な日経新聞さんから新しい話題が投下されました。
「レコード復権、若者つかむ 10年で生産枚数11倍に」

当ブログでも、レコードな話題が報じられるたびに、エントリーの話題にさせていただいています。
というか、日経新聞から直接、取材も受けましたし・・・(笑)
その時の記事はコチラ
「レコードブーム再び ネット配信普及の反動も」


で今回、新しい記事もコレまでと同じ様な文脈と同様に、
一時は消滅寸前に追い込まれたレコード

最近、その良さが見直され復権!

国内での生産枚数が●年度に比べてン倍!

デジタル世代の若い人からも支持されている!
という、ず〜っとこの手の記事をウォッチしているオイラからすると「もしかして記事のテンプレートがあるのか?」と思わせるくらいにキレイになぞられているような印象すら感じる文脈で・・・。
上記にリンクを貼っている以前、オイラが取材を受けた記事は、今から2年前の2017年1月に掲載されたのですが、2017年より数年前から「アナログレコード人気」は各種のメディアで度々取り上げられるようになっているので、そう考えるともうずいぶんと長く「アナログレコード人気」が継続中なんでしょうね・・・。
ん〜個人的にはあんまり実感はナイんだケドね。

レコード人気が、報じられるたびに毎回思うのは、取材を受けた時とハナシをした「ブームは必ず終わる」というコトです。
レコードの人気が上がるコトに関しては、当店はそれ程、恩恵は受けていませんが世間的に結構なコトだと思っています。
だけど、ブームが終焉を迎える兆しがあると数年間という比較的時間を経て盛り上がったブームも一気に冷えてしまいますからね・・・。
コレは、今までの幾度となく世の中で起きたブームはすべて同じ道を辿っていますからね〜。
最近だと、タピオカドリンクとかそうでしょうね。
ま〜タピオカドリンク人気も既に3回目のブームらしいですが、コレが来年も続くかどうかは全く未定ですし・・・。

今回の日経新聞の記事に掲載されていた棒グラフを見てみると・・・。
graf


この急速な右肩上がり・・・コレは、ブームと言うより「バブル」に近いような気がします。
2009年に約10万枚にまで落ち込んだ、国内のレコード生産量が2018年には110万枚まで増えた・・・って状況ですからね。
コレが、日経平均株価のグラフに例えるとドエライ状況ですよ(笑)
ちなみに当next. recordsが渋谷にお店を構えたのは2000年なので上記のグラフで言えば一番左端の棒グラフが最高に長い時期ですね。
その頃は、今より更に国内のレコード生産量が80万枚ほど多かった時期のようです・・・。
いや〜今思えば、アナログレコードブームの一番の最盛期にレコード店をはじめちゃったってコトですね。
コレは、例えるなら「来月くらいに新しくタピオカドリンクのお店をオープンさせようと思うんだよね〜!」ってカンジでしょうか・・・(笑)
知人にこんな相談をされたら確実に「アホっ!今からヤッても遅いわっ!」ってツッコむコト確実ですよ。
しかし、オイラは2000年に渋谷で中古レコード店をはじめた時は、全然今からやっても遅いなんて思っていなかったし、「一時的なブームでレコードが買われている」なんてコトも全く思わなかったですからね・・・そう考えると、ブームの真っ只中に居るというのは世間一般的に言われているように「周りが全然見えていない」って状況なのかな・・・わかんないケド。
ま〜でも結果からすると、2000年に中古レコード店をはじめていなければ今はナイ、ワケですしね。

MODERN ROMANCE / CAN YOU MOVE
MODERN ROMANCE / CAN YOU MOVEの試聴
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渋谷では、ご存知の通り結構街の再開発が盛んに行われています。
ま〜古くなったビルや施設を取り壊して新しく建て直して街を活性化させる的なカンジです。
で、渋谷の老舗ショッピング・ビルであるPARCOも現在建て直し中なのですが、そのビルの中にある程度の規模のレコードショップが入るそうですよ。

レコード人気がいつまで続くかは、解りませんがまだまだアナログレコード界隈では、動きがあるようですね・・・。

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