渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:アナログレコードの話題

freddiejames_dontturn_fra
こんにちは、渋谷の辺境の地で12インチシングル専門の中古レコード店を営んでいるネクストレコードです。
このブログでも度々書いていますがココ最近、当店のリアル店舗へご来店してくださいるお客さんが結構多くなってきました。
ホンっトにありがたいコトです。
一時期は、あまりにも来店していただけるお客さんの少なさに「渋谷でリアル店舗を営むイミあるのか?」ってくらい相当悩んだ時期もあったんですよね。
もう10年以上前のコトですが、その時の心境を赤裸々に書いた記事はコチラ。
ショップの今後とか方向性のコトをハナシあった・・・。

世間では年末のカキ入れ時期の真っただ中の週末の営業でもうナン時間もお客さんが訪れない状況にレコード店主が、アタマを抱えているというハナシです(笑)
文章では、沈みがちな心境の中でも、出来るだけポジティブな考えで前向きにやっていこう!って印象で上記の記事を書いたのですが、気持ち的には、「ウムぅ・・・どうなるんだろう・・・」って不安な心境だったというコトを記事を読み返して思い出しました。
とは言っても、もう10年以上前ですからね・・・。
で、その頃の「お客さん、来てもらえなくなったなぁ・・・今後、お店の在り方ってどうなるんだろう・・・」ってボンヤリと不安な未来のコトを考えて危惧していたワケですが、まさか10数年後にアノ時以上にご来店のお客さんが増える状況になるなんて、まったく想定外の状況になりました。
10年前とか、ナンでもネットでモノが買える時代が進んで足を運んでリアル店舗で買い物をするという行動は、衰退していくんじゃないかな・・・って思っていたのですよね・・・まぁ〜ニンゲンの行動原理とか合理性ナンかを考えたらそんな風に想像しちゃいますよね〜。
でも実際は、そうはならなかった・・・しかも、ネット通販とか10年以上前よりも更に格段に便利になっているにも関わらず、人が再びレコード店へ訪れるようになるなんて想像もつきませんでした。

当店は、2000年のDJブームの真っ只中に渋谷で営業をはじめたのですが、当時の同じ「レコードを買い求める」という基本的な目的は、20年前と同じなのですが、明らかにお客さんのレコードの買い方とか選び方とかが、変化しているコトがわかります。
まぁ、当店は営業をはじめてから24年目でホボ四半世紀ですからね・・・そりゃあ、お客さんの層もゴッソリとかわりますよね。
で、ココ最近は、月曜〜金曜日のウィークディの来店客は、外国人のお客さん:日本人のお客さんの比率は、9:1くらい、コレが週末になると7:3くらいってカンジです。
ホント、ウィークディなんて接客に関しては英語しか喋っていない日もあるくらいです。
そんなご来店いただけるお客さんが増えた中で気になるコトがあります。
それが今回のタイトルになっている
「〇〇アリますか?」ってワードです。

〇〇の中には、アーティスト名であったり曲名だったり、ジャンルだったりするのですが、この「〇〇アリますか?」って訊かれるとナンかモヤモヤしたフクザツな想いになるんですよね。
レコード店に於いてお客さんが店員に「〇〇アリますか?」って尋ねるというコトは、もうその字面通り「欲しいレコードがある」それは「〇〇というアーティスト(曲名 or ジャンル)である」そしてその「〇〇がアレば、購入したい」というもうコレ以上にない明確な購入意思があるというコトが解ります。
コレね〜モノを販売している側からするとメチャわかり易いんですよ・・・お客さんがナニが欲しいのかっていうのがピンポイントで名指しされているワケですからね。
この〇〇のレコードがアレば、ホボホボ購入してもらえるという買い手の購入意欲が丸わかりの状態なワケです。
だけど、このお客さんがご所望の「〇〇のレコード」・・・コレが、ナイんですよね・・・ホボホボ、確実にナイんです。
で、この「〇〇アリますか?」って訊かれて実際にナイので「ナイですね・・・」ってお伝えすると「あ、そうですか」って数秒で帰っていかれます。
このお客さんが買いたいと思っている〇〇が、シティ・ポップであったり、当店で扱っていないジャンルやドーナツ盤(7インチシングル)であったりすると、ご来店いただいたお客さんではあるのですが、当店でレコードを買ってもらえるお客さんでナイないので、「ナイですね」って伝えて帰られてもナンとも思わないのですが、当店でメインで扱っているジャンルの音楽でピンポイントで「〇〇ありますか?」って訊かれてソレが今は、売り切れててしまってナイのでその在庫状況をそのまま「今は、売り切れてないですね〜」ってお伝えした時も同様に「あ〜そうですか」ってお帰りになられるんですよね。
この時にオイラのモヤモヤした感情がフワァ〜っと湧いて来るんですよね。

コレね・・・もうホント、ココ最近結構、多くて気持ち的に「ナンでそうなるんだろう・・・」ってちょっと悩むレベルなんですよね。
ナンかせっかく、実際にレコード店に足を運んで訪れて頂いているのに「〇〇アリますか?」「売れきれてナイです。」「ソレじゃサイナラ」ってなんだかとても残念な気持ちになるんですよね。
ナゼ、そんな気持ちになるのかというと、レコードが好きで欲しいレコードを購入したいからレコード店を訪れているお客さんなワケですが、モチロン、欲しい&買いたいレコードがレコード店を訪れる主たる目的ではあるのですが、店頭のレコードを1枚も見ないでピンポイントで探しているレコードのアリorナシを店員に訊いて、アレば買う、ナイならば帰るっていうのは、折角レコード店に訪れるという機会があるにも関わらずとてももったいナイような気がするんですよね。
イヤ、メチャ解るんですよ・・・欲しいレコードがあるっ!ゼヒとも手に入れたいレコードがあるっ!っていうのは。
だけど、探しているレコード意外のレコードは、絶対にいらないのかって言うワケでは、ナイと思うんですよ。
解りやすく具体的な例でたとえてみると
「NUJABESのレコードアリますか?」って訊かれたとします。
国内外に人気のアーティストのレコードなのでタイミングが良ければ在庫がありますが、ホトンドのタイミングでは在庫がナイのでその通り「今は、ナイですね」ってお伝えすると「では、サイナラ〜」ってなるのです。
でも、当店には今およそ5000枚ホドの在庫があるんですよね・・・で、お客さんがピンポイントで探しているレコードは、ナイんだけどお探しのジャンルのレコードやソレに近いテイストの楽曲のレコードとかってお客さんが知らないだけであるんですよ。
NUJABESのような曲が好きだったら美しいJazzネタのHipHopみたいなカンジの楽曲って結構、存在していると思うんですよね。
レコード店を訪れたらそういった未知のレコードに出会える機会が確実にあるのですが、ピンポイントで探しているレコード意外は、興味ナシっていうのは、ナンだかなぁ〜って思うんですよね。

このパターンね、日本人のお客さんだけでなく外国のお客さんでも同じようなカンジなんですよね。
先にも述べたように当店は、渋谷で20年以上レコード店を営んでいるワケですが、このようなピンポイントでレコードを探しているお客さんって20年前もいたんですよね。
で、オイラの長年に渡るお客さんとの接客の中でわかったのは、レコード・音楽への知見が浅い人ホド、その傾向が強いような気がします。
ご自身がその音楽に触れて「この曲、イイな、このアーティスト、イイな」って思ってそのレコードが欲しいって気持ちに繋がってゆくのだと思うのですが、ソレ以外の音楽を受け入れる許容範囲が極めて狭いような気がするんですよね。
ジャンルの縛りというかアーティストの縛りみたいなのをご自身でつくってソレ以外は、受け付けないみたいな雰囲気になっているようなカンジですね。
タブン、そういったコトを考えると今のレコード・ブームがキッカケでココ最近レコードを聴き始めたって人がとても増えてきたってコトなのかもしれません。

ん〜お客さんがどんな音楽にコダワッていてどの音楽が好きでどのレコードを欲しいのかっていうのは、自由でイイワケでソレに対してイチレコード店主がアーだコーだと言うコトってなんだかおこがましいのですが、折角レコード店に訪れたにも関わらず眼の前にある数千枚のレコードには一切目もくれず、ピンポイントで1枚のレコードを探すのってなんだかなぁ〜ってどうしても思っちゃうんですよね。
そういったピンポイントでレコードを探しているお客さんと、ひと言ふた言やり取りをして在庫がナイのでお帰りになった後に「あんなカンジでずっとレコード店を廻っていくのかな?」って思うんですよね。

で、思ったんですがこのピンポイントでレコードを探す行動様式ってナンダカ、検索してレコードを探しているみたいなカンジに似ているんですよね。
Googleの検索窓に入れるワードって明確な目的を入れないとちゃんとした検索結果が出ないじゃないですか・・・なんかソレに近いっていうかね。
というか、極端なコトを言えば、レコード店を訪れて「〇〇アリますか?」ってナン店舗も巡り巡って探すよりそもそも欲しいレコードをググって探して在庫のあるレコード店で通販すればイイんじゃないのか・・・って。
タブン、ソレが合理的でもあるし世界中にある存在するレコード店・販売サイトからその在庫状況を調べるコトが出来る最適解であると思うんですよね。
今の時代、タブン自力で足を使ってモノを探すよりも先にスマホでググって探す方というやり方が主流だと思うんですよね・・・でも、敢えてレコード店を巡るそのイミとは、なんだろう・・・。
よく言われるようなレコード店に訪れるコトで得られるセレンディピティとか、レコード店スタッフとのコミュニケーションからイイ曲を紹介してもらえたとか・・・そういった類の目的とは明らかに異なりますよね。

レコード店を営んでいる立場からするとやっぱりお店に訪れていただいたのであればレコードを見て欲しいなぁ〜って率直な気持ちがあるんですよね。
ん〜コレが、まったく当店の取扱しているジャンルにカスリもしなければ全然、ソッコーでお帰りになっていただいても構わないのですが、お客さんが興味のあるジャンルにも関わらず、1枚もレコードを見ていただけないのは、ちょっと寂しいなぁ〜って思っちゃうんですよね。

FREDDIE JAMES / DON'T TURN YOUR BACK ON LOVE
FREDDIE JAMES / DON'T TURN YOUR BACK ON LOVE  の試聴
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ココで書いた内容のコトとかをスタッフにハナシてみると・・・
「キミ、そんなの考えスギだよ、お客さんは欲しいものがアレば買うし、興味がなければ買わないというタダ、ソレだけのコトだよ!」って言われましたケドね。
ウン、確かにそうなんだケド、折角お店をやっているんだからオイラ的には、ご来店いただいたお客さんの興味のトビラを少しでも広げたいなぁ〜って気持ちがあるんですケドね〜。
余計なお世話なのかもしれませんね・・・(笑)

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midnightstar_freakazoid
こんにちは、渋谷の繁華街の最果ての場所で中古レコード店を営んでいるネクストレコードです。
「アナログレコードが流行っているっ!」って言われてもう結構、経つと思うのです。
オイラが、「世間でアナログレコードが人気だと言われているケド、どうなの?」的な内容のブログ記事を書いたのは、2012年なんですよね。
その時の記事は、コチラ
「レコードってホントに人気なのか?」

上記の記事では、「前年のアナログレコードの売上から大幅アップ」的なメディアの記事を引用したりしているのでそういったイミでは、オイラが言及した2012年よりも更に1〜2年前から「アナログレコードが流行っているみたい」という兆候はあったんでしょうね。
でもね〜よく言われるように流行とかブームって「流行り・廃り」が確実にあるワケなのでこのまま、あと何十年もず〜っと「レコードが流行っているっ!」って言われ続けるのって無いと思うんですよね。
イヤ・・・正直にレコード店を経営している立場から言うと「このまま永遠にレコードが流行り続けてくれぇ〜っ!」って気持ちではアルのですが、タブンそういったオイラの思いは叶うハズなくって、いつかは終焉を迎えるコトになるんでしょうね。
とは、言っても先に挙げた2012年の記事からするともう「レコードが流行っている」と言われはじめて既に12〜13年経っているんですよね。
いつまで「流行っている」って言われるんだろう・・・って気持ちもあるんですケドね。
一時的なブームというのには、相当長すぎるような気がするんですよね。
最近だと、新しくオープンするレコード店のニュースとかもよく聞きますし、10年以上前から言われていた「レコードが流行っている」という状況からいま現状のコトを考えるとその人気が更に加速度的な状況になっているような気がします。

渋谷のお店の営業に関しては、相変わらず海外からのお客さんが多いのですが、土日の週末に関しては一般のお客さんがかなり増えてきた印象ですね。
で、その中でも特に多くなってきたなぁ〜ってカンジるのは、ココ最近になってレコードを聴き始めた人達です。
当店は、中古レコード店でしかも「オリジナル盤」の「12インチシングル」だけを販売するという世にある多くの中古レコード店の中でも超ニッチなジャンルのレコードを扱っているレコード店です。
まぁ〜フツーに「ナニか良さげなレコードナイかな?」って12インチシングルのコトをよく知らない人が当店へ訪れたりすると「全く知らないレコードだらけの店だったぁ〜」ってなるみたいです。 
要するにご来店いただけるお客さんの中でも12インチシングルのコトを知っているお客さんには、かなりハマるレコード店なのですが、「12インチシングル?ナニ、それ?」って人には、まったくワケが解らないレコード店のようです。

で、要約前フリから本題です。
ナゼかココ最近は、オーディオに関する質問が結構増えてきたんですよね。
当店は、アナログレコードの販売をはじめて今年で24年目なのですが、去年辺りからこの「オーディオに関する質問」が顕著になってきました。
まぁ〜思い当たるフシは、あるんですケドね・・・。
コレまで、渋谷のレコード屋界隈では、相当な誘引力でお客さんを集めていたDJ機材専門店のDisc Jamさんが渋谷での実店舗の営業をやめてオンライン販売に移行したコトで、当店でレコード針の販売を引き継いだのですが、そのアタリからそういったオーディオ関連の相談が増えてきたんですよね。
また、当店でもレコード針・カートリッジの販売を行うにあたってこのブログでも、そういったオーディオ関係のノウハウや使い方なんかも記事にするコトが多くなったりしたりで、ナンらかのキーワードでググったりしてこの「渋谷レコード店日記」ブログにたどり着いたりしてご来店される人も多くなってきたカンジがします。

オーディオに関する質問とか疑問とかホント、その内容もかなりのレベルで、例えば「レコードを聴きたいんだケド、ナニを買えば良いんですか?」というスタート地点に立つ前の相談から「レコードってナンで音が良いんですか?」という内容まで多岐にわたる内容なんですよね〜(笑)
さらにリスニング目的での使用からDJニーズでの使用までとその用途の違いもあったりと、オイラからしてみれば「ええっ?そんなコト・・・」みたいなちょっとニガ笑いしちゃうような内容もあったりして・・・まぁ〜そういったイミではこのブログのネタにもなるので面白かったりするんですケドね〜。
先日は、若い大学生の男子3人でご来店のお客さんからこんな質問がありました。
「今、コントローラーでDJしているんですが、レコードでDJしてみようと思うんですが、ナニを買えば出来ますか?」って訊かれました。
いや〜こんな質問、なんて返事すればイイのか、正直わかりません・・・そもそもどんなコントローラーなのか、現在のオーディオ環境はどうなっているのかとか、まったく不明な状況ですし・・・というか、もっと言えば、「こうすれば良いんじゃナイでしょうか?」ってアドバイスしたトコロで、当店には、ソレに関する機材の販売をしていませんからね・・・時間をかけてわかり易く丁寧に説明したトコロで、お店的にはナンにも営業に繋がらないワケです。
ソレでもホント、親切心だけで解る範囲でアドバイスしちゃったりしていますが・・・。

また、レコードで音楽を聴きたいために「レコードが再生出来る機材を一通り購入したんだケド、音が出ないんですがナゼですか?」なんてコトも訊かれるコトもあります。
状況を詳しく訊いてみると、はじめてレコードで音楽を聴くというビギナーさんがレコードを聴くために必要なオーディオをメルカリやヤフオクで中古で購入して配線したトコロ、うまく音が再生できないとのコト。
で、「どうやったらちゃんと音が鳴りますか?」って質問なのですが、正直、原因がアリまくり過ぎて・・・。
オイラは、このブログでも以前何度か言及したコトがあるのですが、オーディオのコトをコレまで全く触ったコトがないのであれば、中古の機材は避けるベキだと書いてきました。
例えば、レコードを再生に絶対必用なレコードプレーヤーですが、フリマアプリ等で販売されている中古のレコードプレーヤーが生産された時期ってホトンドが1980年代の代物だったりするワケです。
もうコレって40年前のオーディオになります。
時期的にもレコードがCDにとって替わるようになった90年代は、オーディオメーカーはホトンド、レコードプレーヤーの生産を止めています。
その中でも比較的ロングセラーとなった我らがイチオシのTechnics SL-1200シリーズでも比較的よく見かけるmk3は、80年代〜90年代も物ですし、新しいmk5でも20年以上前の2002年の生産です。
前のオーナーがどんな使い方をしているかにもよりますが、DJユースという特性上、SL-1200はかなりハードに使い込まれているコトも多いです。
そんな30年前のレコードプレーヤーを未整備のママで、今までレコードを聴いたコトがないはじめての人が購入して正常に使えるのかというコトなんですよね。
しかもレコードプレーヤーのその先に接続されるスピーカーやアンプも80年代の代物が多いんですよね。
コレは、70年代から80年代におきたオーディオ・ブームもカンケーしているコトだと思います。
そういった単体のレコードプレーヤーやアンプ & スピーカーとか古いオーディオを寄せ集めてケーブルを接続しただけで即、カンペキな音出し再生が出来るなんてちょっとかなり奇跡的な出来事なんじゃないでしょうかね。
トーゼン、そういったフリマアプリで購入した中古オーディオには、説明書なんてついていないし、もしトラブルがあっても保証なんてありません。
また、生産から30年も経ったオーディオが良いコンディションを維持したままっていうコト自体、オイラの経験からしてあり得ないんですよね。
タブン、出品している人も家にあったもう使わない古いオーディオをそのまま未整備で出品しているんじゃないでしょうか。
アンプやレコードプレーヤーは、コレまで何回もキャビネットを外してバラしたコトがありますが、外見の状態が良くても中身は、ホコリだらけでジャックの接点は、酸化しまくりで、ツマミはガリが出まくるケースがホトンドなんですよ。
そんなオーディオを複数接続して音が出ないとか音質が良くないとかって原因がドコにあるのかって探すのは、大変です。
しかもソレを今まで、アナログオーディオを触ったコトがナイビギナーさんが問題解決するなんて、相当ハードルが高いんじゃないでしょうか?
じゃあ、どうすればイイのかって言うと、はじめから全く問題がないオーディオを揃えた方が良いというコトになります。
要するに新品を買うか、完動品で整備済の保証がついた中古品を買った方が良いというコトになります。

ってココまで書いてきましたケド、コレ・・・でも、もう既にフリマアプリで全部買っちゃってるんですよね。
じゃあどうするのか・・・もう諦めて、すべて完動品に買い換えるか自分で根気よく不具合の原因がドコにあるのか探し出すのかってコトになりますよね。
いや、でもコレ、原因がドコにあるのか解ったトコロでその部分を直せるのかってコトですよ。
調子の悪いオーディオの修理するにしてもそもそも20年前や30年前のオーディオの部品なんて既にメーカーは、100%持っていないですよ。
となると街の修理屋さんに依頼するコトになるのですが、修理のために見積もりをするとその内容によっては、自分がフリマアプリで買った金額以上の修理費用になるコトもよくあります。
以前にもこのブログでも書いたコトがありますが、知り合いのDJ・オーディオ機材のカスタムやメンテナンスをしているエンジニアさんのハナシでは、この手の修理依頼がメチャ、多いそうです、で修理見積もりした費用を連絡すると・・・
「そんなに高額になるのであれば修理ヤメておきます」ってキャンセルになるコトがメチャ、多いって言っていました。
なので、最近だと修理の依頼を受ける前にお問い合わせの段階で「●万円くらいかかりますよ」って伝えるようにしているそうです。

まぁ〜でも、こういった質問や疑問なんかをオーディオ店ではなく、中古レコード店である当店へ訊いてくるのってホント、ワラにもすがるおもいなのかもしれませんね。
だけど、質問されても実際に見てみないとナニが原因なのかってコトは、あくまでも憶測でしかナイんですケドね。

MIDNIGHT STAR / FREAK-A-ZOID  
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そういったイミでは、安価な価格でプレーヤーだけで再生できるオールインワンな機材ってビギナーさんには、ピッタリなんでしょうね。
オイラは、あまりオススメしませんがレコードビギナーのニーズをシッカリ掴んだ製品であるコトがわかります。
まず、こういった安価なオールインワンのレコードプレーヤーを最初に買って、慣れてきたらソコにパワードスピーカーを追加して、また慣れてきたら上位機種のプレーヤーに買い換えるみたいなカンジで少しずつ拡張してグレードを上げていくやり方も良いかもしれませんね。
その間に、オーディオに対するノウハウや知見なんかも養えると思うしね。
イキナリ、中古のオーディオは、やっぱりビギナーにはハードル高すぎだと思うのであります。
つい先日は、店頭で「ヤフオクで買った中古のカートリッジの音が出ないので診てもらうコト出来きますか?」ってお問いわせがありました。
診てみるとカンゼンに針先が欠損している状態でした。
しかも相当古いカートリッジで交換針自体もう手に入らないくらいです。
もうこうなるとカートリッジの買い替えしかありませんので当店で扱っているカートリッジをオススメしたトコロ、検討してみます・・・って、(;´д`)トホホ…
ちゃんと丁寧にチェックして説明もしたんですケドね・・・また、ヤフオクで中古のカートリッジを買うんでしょうかね。

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50cent_pimp_pr
つい先日、「ハロ〜っ!」ってちょっとご陽気なカンジで1人の外国人のお客さんがご来店されました。
雰囲気的にナニやら親しげにオイラにハナシてきます。
って、オイラ的には、一応、微笑みながらも「んんん・・・?」ってカンジだったのですが。
で、その外国人のお客さんが手に持っていたバックから3枚のレコードと取り出して「このレコードをキミは、いくらで買うコトが出来るの?」って訊いてきました。
まぁ〜要するに「レコード買取査定の依頼」です。
たまぁ〜になのですが、海外からお越しいただいたお客さんから買取査定のオファーってあるんですよね。
大体は、訪日した際に何度も当店でレコードを購入していただいているお客さんで、もう聴かなくなったレコードを当店へ買い取りに出して得たお金で再び、当店の在庫の中から欲しいレコードを買ってゆくというケースが多いのですケドね。
で今回、ご来店いただいたお客さんに関しては、イキナリの買い取り査定の依頼だったので「アレ?ナンでこの人、買取査定にウチへ来たんだろうな・・・」ってちょっと違和感をカンジていたんですよね。
当店では、レコード買取をフツーに行っているのですが、ソレはあくまでも国内へ向けてホームページやSNSを通じてちょっとしたプロモーションやっているんですよね。
イキナリ、海外から日本に来てはじめて訪れるレコード店へ「このレコードを査定してくれ」っていうパターンはフツーは、あり得ナイんですよね。
外国のお客さんからの買い取り査定ってやはりナン等かの前段階というか、ソコに至る経緯が必ずあるワケです。
そのお客さんは、3枚のレコードをオイラに見せながら「コレは、かなりレアなレコードだ!」とか「スーパー・クリーン・コンディションだ!」とか・・・かなり積極的なアピールをしてきます。

その3枚のレコードですがパッと見たカンジではオイラが、知らないタイトルだったので調べてみたトコロ、Hi-NRGのレコードでまぁまぁなレア度のレコードだったんですよね。
持ち込まれたレコードの市場価値とかニーズ、売れ行きなんかをオイラが調べている最中も当店に在庫しているレコードを手にとって「キミは、このレコードをいくらで買う?」とか「このレコードを、私は、5枚持っている」だとか・・・その他、イロイロと自分のコレクションやレコードの値段についてハナシかけてきました。
オイラは、そんなに英語が得意ではナイので、詳しい内容のコトは、よく判りませんが要するにコレクターにありガチな自慢みたいな内容のようです(笑)

ソコで、思い出したんですよね・・・その外国のお客さんのコトを。
半年くらいまでに閉店間際に当店へ訪れて、店内にディスプレイされているレコードを見て「キミは、このレコードをいくらで買ったんだ?」とか「私は、たくさんのレコードを持っている」とか、そういったハナシをして「レコードの買い取りは出来るのか?」って訊かれたんですよね。
モチロン、オイラは「イエス!ワタシは、あなたのレコードを買うコトが出来ます。」と言いました。
その時に、「販売価格のナン%の値段でキミは、買ってくれるの?」って訊かれたんですよね。
コレは、今回に限らずレコードの買い取りの際に、よく訊かれるコトなんですよね。

レコードの買い取り査定依頼をしようと思っている側のお客さん的な立場からすると買取査定に出すレコードが大体、どれくらいの金額になるのかってコトを事前に知りたいんでしょうね。
ん〜コレは、解ります・・・そう思うでしょうね・・・自分の持っているレコードをどれ位の値段で買ってくれるのかってコトですね。
レコード店によっては「このレコードは、この値段で買い取ります」というコトを具体的に明示しているレコード店もありますよね・・・いわゆる高額買取リストを作っているお店ですね。
この高額買取リストってホント、レコード店側からするとかなりレアなレコードでその「レコードを購入したいっ!」って思う人が多い人気盤であるコトんですよね。
要するに回転率が良いタイトルってコトですね。
多少高い目の買い取り査定額にしてもスグに売れて即現金化出来るっていうタイトルです。
そういったタイトルのレコードであれば、査定額もアップするってカンジですね。
今だと、シティ・ポップとかのレコードでしょうかね。
でも、世の中に流通しているレコードってソレこそ星の数ホドのタイトルが存在しています。
すべてのレコードの買い取り基準価格みたいなのってナイんですよね。
レコードを買取査定に依頼をしようと思っている人は、店頭価格が●●●●円ならば、大体□□%ぐらいの価格で買い取りしてもらえるだろう・・・って、思われるみたいですが、そのレコード店の在庫状況や売れ行きやお客さんのニーズ等によって変わりますからね。
大手中古レコード店や知名度のあるレコード店でも12インチシングルに関しては、あまり需要がナイみたいで買い取りの問い合わせをしても結構、塩対応されるようです。
当店に関しては、12インチシングル専門のレコード店なのでその部分に関しては他店よりも出来るだけガンバって査定させてもらいますが、はやり先に書いたようにニーズやレア度、回転率なんかを考慮して査定額をつけています。

で今回、外国からお持ち込みいただいたHi-NRGの3枚のレコードに関してナンですが、なかなかコレが難しいんですよね。
Discogs等で見たカンジではまぁまぁの値段が付けられているのでレア盤であるコトがうかがえます。
しかし、Wantしている人は、あまり多くはありません。
要するにコレは、極めてニッチなマーケットでは、まぁまぁのレア盤扱いとなっているのですが、そのタイトルのレコードを欲しい人と思っている人は、それホド多くない・・・ってレコードのようです。
当店は、レコードを仕入れて販売するという物販営業なので仕入れたレコードに販売に係る経費や利益をノセて販売価格を設定しているのですが、このまぁまぁレアだけどそれホド、ニーズの高くない3枚のレコードにまぁまぁの金額となるお金を払う特段のメリットをあまりカンジなかったんですよね。
その3枚のレコード、当店的に欲しいか or 欲しくないか って訊かれたら、喉から手が出るホド、欲しいレコードではありませんでした。
だけど、査定してくれって依頼されたら査定額を提示する必要があります。
でも心情的には、それホド欲しいレコードではナイのでそのアタリを鑑みた査定額をそのお客さんに伝えると
「ナンでそんなに安いの?」って言われたんですよね・・・ソレまで比較的上機嫌だったのがこのアタリからちょっとその人の顔色も変わってきました。
まぁ〜交渉事ですからね〜だけど、雰囲気的には、少し暗雲立ち込めてきたカンジです。
「コレ等のレコードは、日本ではニーズが多くないんだよ」って拙いオイラの英語で伝えると
「ソレは、おかしい・・・」ってちょっと意義を唱えるようなカンジになりました。
ソコからその人、少しコーフンしてきたようで早口の英語で「ワーーーっ!」っとナニやら言ってきます。
要するに、「正当な査定額でない」というコトを言っているんですよね。
ソレに対するオイラ側の査定額の根拠ってチャンとあってその説明をしようと思うのですが、オイラのポンコツな英語力では、その事情を上手く説明をするコトができませんでした。
「This is my buying price.」というコトしか言えませんでした。

結局、査定交渉は決裂しました。
一応、オイラも拙いポンコツ英語で言い方を変えて事情を説明したコトもナンとなく伝わったようで最終的には、握手をして別れるコトが出来たんですケドね。
でも、そのお客さんが帰った後にナンだかオイラの中にナンとも表現できないモヤモヤとした気持ちが残ったんですよね・・・。
買取査定の交渉が決裂したコトや一応、お客さんは表面的には納得して帰ったようなカンジですがタブン、心底は納得していないであろう様子だったコト等、一体どんな風になればお互いがWin-Winなカンジになったんだろう・・って思っちゃうんですよね。
このハナシ、極めてシンプルにすると
「このレコードを●円で売りたい」という人と「このレコードを□円なら買いたい」という人のやり取りでその金額がマッチングしなかったというダケのコトなんですケドね。
でもタブン、この金額のマッチングというコトだけでなく表面的には出ない交渉するニンゲンの心理的な部分のやり取りがお互いにあってその部分がナン等かのワダカマリとして残っているような気がします。
オイラ自身も「そのレコード、メチャ欲しいっ!」っていうワケではないんだケド、安くだったら仕入れたいな・・・っていう部分があったと思います。
レコードを持ってきた人も、これ等のレコードはマーケットでは比較的高額で販売されているのにオイラに安く買い叩かれそうになったみたいな気持ちもあったでしょう。

50 CENT ft. SNOOP DOGG & LLOYD BANKS & YOUNG BUCK OF G-UNIT / P.I.M.P.
50 CENT ft. SNOOP DOGG & LLOYD BANKS & YOUNG BUCK OF G-UNIT / P.I.M.P. の試聴
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ナンでこんな気持になっちゃたんだろう・・・って帰宅する道中もずっと考えていたんですよね。
ナンか、お互いに得るものがまったくナシで時間とモヤモヤしたネガティブな気分だけが残るという状態になっちゃったという・・・ん〜コレは、もしかして元々こんなハナシなんてはじめからなかった方が良かったんじゃないかなって思うホドです。
買い取りの交渉自体が決裂したコト自体は、イイんですよ・・・ホント、ソレはお互いの価値観が合わなかったというだけですからね。
別の例えだと、レコード店に訪れた人がそのレコード店に欲しい物がなかったとか欲しい物は、あったけど値段が自分の予算と合わなかったのでナニも買わずにお店を出た・・・というコトと同じようなカンジですからね。
だけど、今回のコトは、両者ともナントモ言えない複雑な思いを残したまま別れたっていう部分なんでしょうね・・・って、オイラは、そう思っているケド、外国からレコードをわざわざ日本にまで持ってきたお客さんは、ナントモ思っていないかもしれませんが(笑)
ハナシが上手くまとまるに越したコトはありませんが、まとまらなくても「あ〜そうか・・・じゃあ仕方ないよね〜」ってスッキリとした気持ちで別れるコトが出来たら良かったんですケドね。
まぁ〜オイラのポンコツ英語でソレを上手く伝えるコトは、なかなか困難ではあるのですが(笑)

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東京 渋谷で零細中古レコード店を営んでいるnext recordsです。
オイラは、通勤に最寄りの駅までほぼ毎日、原チャリで通っているんですが、通勤路として比較的大きめの幹線道路を沿いに結構デカいめの蔦屋書店があるんですよね。
駐車スペースだけでも40台くらいあって建屋も相当広いお店で帰宅時の夜に通ると煌々と電飾が灯っていたお店なのですが、つい先日通るとカンバンの電飾が灯っていないのに気が付きました。
どうやら閉店したみたいです。
ココの蔦屋はコレまでに何度か利用したコトがありますが、最近ではタブン、店内に入ったのって記憶では6〜7年くらい前ですね。
お店的には、よくある蔦屋でDVD/ブルーレイ/CDのレンタルに書籍 & ゲームソフト、文房具の販売といった品揃えです。
もうその品揃え自体は、お決まりなカンジですね。
で、もうパッと見たダケでなかなか商売として厳しそうなカンジがしますね・・・。
地方都市とは言え、相当な広さの店舗で上記のビジネスモデルでイッタイ、毎日どれくらいの売上があるのか・・・って想像するだけでもちょっとコワイくらいです。

そんな中でこんなニュースを読みました。
経産省 地域の書店振興にプロジェクトチーム立ち上げへ「創造性が育まれる文化の創造基盤」
要約するとこんなカンジですね。
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経済産業省が、全国的に書店が減少する中で地域の書店振興を目指すプロジェクトチームを立ち上げるコトを決定。書店が1つもない自治体が全国の約4分の1に上る状況で、書店は地域の文化拠点として重要視されています。今後は書店経営者との意見交換や成功事例の共有を通じて利用客の増加や事業承継の課題を把握し、新たな支援策を検討していく予定です。経済産業大臣は、日本の書店が教養向上や新たな発見をもたらす重要な存在であるとし、他国の事例を参考に危機感を持って対策を進める考えを示しました。
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街の本屋さんが年々減少しているというハナシは最近よく見聞きします。
先に上げた蔦屋も映像コンテンツのレンタルと本屋が合体したお店ですよね・・・DVD/Blue-rayレンタルももうキビシイし、書籍の販売も将来的には上向くコトはムズカシイ状況なのは、専門家ではないオイラからしてもナンとなく解ります。
そういった今の書店が置かれている状況の解説をYouTubeでも観ました。

ん〜本屋の経営者さん・・・全員が「経営がキビシイ」って手を挙げていますね。
書籍の販売が今後、難しくなるっていうコトは、電子書籍が出てきたアタリからもう随分と前から言われていたコトだと思うんですよね。
オイラは、今から14年前の2010年にこんな本を読んだコトがあります。
スクリーンショット 2024-04-12 11.18.56

上記の新書では、今後の書籍販売のビジネスモデルは、大きく変わりますよというコトを解説した内容なのですがもう読んでずいぶんと経っているので詳細な内容のコトは一部忘れちゃっているのですが、印象的な内容として「音楽と同じ道を辿るのではナイか」ってコトが書かれていたんですよね。
まぁ〜要するに音楽を聴くのにコレまでCDを買っていたのがデジタル音源のダウンロードになった様なカンジで、書籍も紙の本から電子書籍になるでしょう・・・的なコトですね。
音楽においては上記の書籍が書かれた頃は楽曲のダウンロード販売だったのが今では、スブスク契約によるストリーミングに変わっていきましたね。
ちなみに日本に於いてはサブスクによる音楽ストリーミングサービスの各社のシェアは、こんなカンジですね。
各社のシェアは以下の通りです。

Apple Music: 37.6%
LINE MUSIC: 22.1%
AWA: 13.9%
Spotify: 12.9%
Amazon Music Unlimited: 6.6%
その他: 6.9%

上位3社が全体の73.6%を占めていて、市場の寡占化が進んでいるようですね。
ちなみにダウンロード販売は、もう音楽配信の売上全体の10%以下になっていてストリーミングサービスが、90%以上の売上となっています。
要するに音楽配信での売上のホトンドがストリーミングでダウンロードで音楽は、買われていないってコトでしょうね。

先に紹介した2010年に出版された書籍「電子書籍の衝撃」で、コンテンツとコンテナという概念が紹介されていました。
コンテンツとは、書籍に書かれている内容ですね、そしてコンテナというのはそのコンテンツが収められている入れ物のコトで書籍で言うと紙の本となります。
音楽で例えるとコンテンツは、楽曲自体でコンテナは、CDやレコードになります。
日本の本の流通ってちょっと世界的にかなり特殊なビジネスモデルになっているコトが「電子書籍の衝撃」に書かれていました。
日本では、紙の本って出版している出版社から全国に書籍を配本している取次業者を経由して街の本屋に流通するのですがこの流通システムってメリットもあるのですが問題点もあったりするようです。

特徴
●全国の書店に書籍を効率的に届けることができるというメリットがあります。
全国のドコの本屋でもメジャーな書籍を購入するコトができる。
●書店にとっては、在庫リスクを抑えることができるというメリットがあります。
売れない本は、返品(返本)するコトが出来る。
●再販制度により、書籍の定価が維持されています。
ディスカウントしなくてもイイ。

問題点
書店の自由な書籍選定が制限されるという問題点があります。
取次業者から「この本をお店に並べるように」といったカンジで特色のある品揃えの書店にしにくい。

そんな状況の中に本の「ネット販売」や「電子書籍化」の波がドドぉ〜っ!と押し寄せている状況です。
コレね・・・音楽って結構、本の販売と似ている部分があるんですよね・・・唯一異なるのは、取次業者の有無くらいで。
街のCD店が消滅していったのって明らかに「ネット販売」と「音楽配信」でしょう・・・。
本を読む人や音楽を聴く人が求めているのは、あくまでもコンテンツなのであってコンテナではナイと思うんですよ。
でも、先に紹介した街の本屋さんの状況を見ていると「紙の本」を売りたいっていうコンテナ部分にコダワッているんですよね。
要するに紙の本が売れないと自分たちのビジネスが成り立たないから・・・っていう風にみえちゃうんですよね。
そんな中で経産省が地域の書店振興にプロジェクトチーム立ち上げるってイッタイどんな支援をするんだろう・・・。
書籍の販売に於いても個性的な店作りをしている本屋は、イケてると思うんですよね。
正直、毎日取次から送られてくる本を並べているだけの本屋に支援するイミがあるのかな・・・って思う部分もあります。
キビシイ状況の本屋さんも一生懸命それなりの努力をしていると思うのですが、訪れてくれるお客さんに「ココの本屋で買いたいっ!」って思ってもらえるお店づくりをもっと今以上に努力や工夫が必要なのかな・・・って思ったりもします。

小さいながらもレコード店を営んでいるオイラは、ナンか苦境の中におかれている本屋をみてCD/レコード店の今後をイロイロ考えちゃいました。
でも、合理性を追求すれば、音楽を聴くという行為に於いては安価なスブスクでの音楽ストリーミングサービスは、主流となるのですが、そんな中でも今、一部のマニアックな趣味としてアナログ・レコードが売れているという状況は、或るイミなかなか稀有なケースだとホント思えますね。
ナニかの本で読んだのですが、コンテンツが収められているメディアの価値って一般的には、3世代を過ぎると一気に価値が失われていくって書いていました。
レコードって音楽メディアの中では今の主流であるデジタル配信〜CD〜レコードからだと3世代前のメディアにあたるんですよね・・・。
デジタル配信の部分をストリーミングと音源データのダウンロードと分別するとレコードってもしかして4世代前のメディアになりますね。
レコードが決して、今後メインの音楽メディアに返り咲くコトはナイのですが、それなりの人数の人たちにそれなりの販売店がニーズに応えていくというカタチになるとおもうんですよね。
そういったイミでは、紙の本ももしかしてそういったようになるのかな・・・。
タブン、「レコードで好きな音楽を聴きたいっ!」っていうニーズと同じように「紙で出来た本を読みたいっ!」って雰囲気があればイイな・・・って思いますね。
コレ、「雰囲気」って書いたのは結構、今の「レコード人気」を例えるのに結構、ハマったワードだと思うんですよ。

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全国的に書店が減少しているというニュースを見ましたが、前回の当ブログの記事にもしましたが、超オールド・メディアであるアナログレコードを販売しているお店は少しづつですが増えている状況です。
その時の記事は、コチラ
「レコード祭りとレコードの店舗販売」
ン〜世間的というか一般的にはアナログレコードの販売って90年代のはじめ頃に終わっているのですが、そのニーズの形態を変化させながらも2024年には、販売数や販売面積を増やしつつあるっていうのは、ホント未来はナニが起こるか判りませんね・・・。
タブン、本屋さんもフツーにやっているトコロは、淘汰されるケド、個性的な本屋さんとかナニかに特化した部分の本屋さんとかは、生き残っていくんじゃないかなぁ〜って思います。
最近だと、本を読む人にアンケートを応えてもらったりカウンセリングの情報から、本のプロが自分に合った書籍を選んでくれる「選書サービス」かも増えてきましたね。
選書サービスおすすめ10選を解説!自分に合った本を選んでくれる!
まぁ〜でもゾンビ状態の本屋に税金を投入するのはちょっと、どうなの?ってオイラは思うんですケドね。

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steviewonder_iaintgonna_fra
こんなニュースを見かけました。

鳥取県で開催されている「レコード祭り」的な催事を紹介したニュースですね。
時々、こういったレコード祭りを紹介したニュースが流れますね。
最近、レコードを買い始めた人だと「どういった催しなんだろう?」って思われるかもしれませんね。
要するに全国の津々浦々に点在している様々なレコード店がひとつの広い会場に自店舗のレコードを持ち寄って即売会をやっちゃうという催しです。
一箇所に訪れるだけでフダンだと地理的に訪れるコトができない複数のレコード店の商品をチェックできるという催事で、例えるなら時々、デパートの催事会場でとかでやっている「全国駅弁祭り」とかあるじゃないですか、アレのレコード版ですね。
昔ながらのレコード・マニアからは、「レコード祭り」を略して「レコ祭(まつ)」とかって言われていますね。
まぁ〜確かに、レコード好きからすれば全国のナン店舗ものレコード店が一同に介して持ち寄った大量のレコードを一斉に販売するんだからソレこそ「祭りじゃ〜〜〜っ!」って気持ちが昂ぶる催しであります。

オイラ自身もnext recordsをはじめる前のイチ・レコードマニアだった頃には、これらのレコード祭りには、何十回も通わせていただきました。
で、過去最高にレコードを買った時には、一度に20万円オーバーもの買い物をしていましたね。
オイラは、自分でレコード店をはじめる前って大阪に在住していたのですが、大阪では有名な名物と言えるデカい「レコード祭り」が毎年開催されていてソコが主戦場になっていましたね。
今でも開催していますね・・・阪神百貨店のレコード祭り、オイラが頻繁に通っていた90年代は、夏・冬の年2回の開催でしたケド、今は年末だけの開催になっているようですね。

先に紹介した動画のニュースは、鳥取県での催事だったのですが、そういった地方都市は地元のレコード店自体が少ないのでマニア的には、レコード祭りってメチャありがたい存在かもしれません。
当店も実は、過去にこういったレコード祭りにコレまで何度か参加したコトがあります。
記憶では、2000年から2004年頃ですね・・・ん〜もう20年以上前のハナシですね。
2000〜2002年頃に参加していたレコード祭りでは、実はメチャ売れていたんですよ・・・で、どれくらい売れていたかと言うと、大体レコード祭りって特設会場で2〜3日間の開催の場合が多いのですが、その2〜3日間だけで渋谷の実店舗での1ヶ月以上の売上がアガるくらい売れていました。
いや〜もう売れ売れでしたね。
参加していたは、主に都内で開催されるレコード祭りでしたね。
レコード祭りって開催日の初日が大切で各レコード店は、得意とするレコードや目玉になるタイトルや人気のタイトルをこの催しの初日に全力投球するんですよね。
催し会場に訪れるお客さん側もそういったレコード店側の心意気とか意気込みを十分知っていて初日の開催時間の1時間くらい前から催し会場にスタンバって並んで会場を今か今かと待っているという状態になっていました。
で、オープン同時にドッ!とお客さんが流れ込んでお目当てのレコード店のテーブルに並んでいるダンボール箱に入ったレコードを掘りまくるという状態になっていました。
でもね、どのダンボールにどんなレコードがあるのか全く解らないんですよ・・・なので、最初についたダンボールにナニが入っているのか勝負になるみたいな・・・というかホボ、宝くじ状態ですね(笑)
当店がレコード祭りに頻繁に参加していた2000年頃って今のようなネット環境もまだまだ全然なくってトーゼン、スマホもナイし、ソレこそケータイでネットも見るコトがまだまだ出来ていない旧石器時代のようなカンジでした。
なので、どんなレコードが人気でソレがどれくらいの相場なのかっていう情報が全然、解らない中でレコードを探して買うという記憶とオリジナルの情報ノートだけが頼りの時代でした。
当店は、渋谷の宇田川町レコード店街の最深部でお店を営んでいたコトもあって当時DJ人気の最中でどんなレコードがどれくらい売れるのかっていうお客さんのニーズは、比較的解っていたのでその部分を狙った商品構成にして毎回レコード祭りに挑んでいたんですよね。
でも、地方都市から参加したレコード店は、そういった「今が旬」なレコードがナニなのかちょっと都内とは情報量の違いや時間差があったりしていたんですよね・・・でも、逆にソレがレコードを購入する側のお客さんからすれば「えっ!マジでっ!?」って思うようなレア・アイテムのレコードがあり得ないくらい安価で販売されていたりしてソレも狙い目だったりするんですよね。
まぁ〜ナンせよレコードを売る側も買う側もモノ凄い熱量でこの期間限定のレコード祭りに挑んでいたワケです。

一応、3日間の開催で「コレくらいは売れるかもね〜?」ってカンジで催しが開催前にある程度の販売見込みのレコードを用意して会場に持ち込みするのですが、初日で持ち込んだレコードの大半を売りつくしてしまうというイキオイでした。
レコード祭り開催中は、全国から集まったレコード店主達と「お疲れ様」的な慰労会と称した飲み会があるのですが、当店はその飲み会には参加せず、催し初日の販売が終了後に渋谷の店に戻って催事会場用の在庫数が少なくなったレコードを補填するために深夜までレコードの準備しなきゃいけないくらいでしたからね。
当時は、DJブーム真っ最中で渋谷界隈のレコード店も毎日、レコードを買い求める多くの人が訪れるくらいホント、ソレくらいイキオイがあったんですよね。

で、そんなイキオイがありまくっていた時期の2年後には、状況が一変したんですよね・・・。
こういったレコード祭りの開催には、会場を借りるための費用や備品等の費用がトーゼン必要なのですが、そういった費用を上回るくらいの売上があれば、全然良いのですが、当店に関しては2004年頃からは、レコード祭りへの参加費用がホトンド捻出できないくらいに売れなくなったんですよね。
時には、赤字になる時もありました。
渋谷の店頭や通販ではレコード自体は、まだまだ売れていたのですがタブン、お客さん側のレコードの買い方自体が変わったんでしょうね。
当店は、12インチシングル専門という極めて限定的な商品構成となっていたのでホント、コアなレコードマニア向けの商品だったコトもあってレコード祭り的な催しでレコードを買い求めるお客さんとの意識の差が時代と共に変わってきたのだと思います。
で結局、2004年ごろからレコード祭りには参加しなくなったんですよね。

で、時代は変わって再びのレコードブームの到来です。
実際に最近のレコード祭りがどうなっているのか全く解らないんですよね・・・。
2024年のはじめ頃に大先輩である中古レコードオーナーさんとハナシをする機会があったのでそのアタリのレコード祭り事情を訊いてみたトコロ、来場者は結構増えているとのコトでした。
地方のレコード祭りは、地元のお客さんの人数自体がそれホド多くないので穏やかな様子のようですね〜上記の鳥取のニュース動画からもそのアタリの雰囲気は伝わってきますね。
2023年末の大阪 阪神百貨店のレコード祭りは大盛況だったようです。

で、最近はこんなニュースもありましたね。
「タワレコ渋谷店、アナログレコード売場面積2倍にリニューアル」

「TOWER VINYL梅田店」3月30日オープン!タワーレコードのアナログレコード専門店が関西初出店

「心斎橋にレコード専門店「HMV record shop」。関西初出店」

「【東海エリア初】フェイスレコード、中日ビル内に常設店舗を4月23日開業」

大手のレコード店がアナログレコードの実店舗販売にむけてかなり大きな拡充に向けて動いているようですね。
一時期は、レコードの販売ってネット通販に押されていたトコロがあったのですが、今は再び実店舗販売も結構、賑わってきているトコロからこういった動きになっているのかもしれませんね。
タブン、大手のレコード店はそのアタリをキッチリとリサーチをして販売戦略を練った上でアナログレコードの実店舗販売を拡大しているんでしょうね。

STEVIE WONDER / KNOCKS ME OFF MY FEET
STEVIE WONDER / KNOCKS ME OFF MY FEET の試聴
next recordsのサイトでSTEVIE WONDERのレコードを探してみる

で、先に紹介したレコード祭りですが、大先輩の中古レコードオーナーさんに「外国人のお客さんってレコード祭りに来てます?」って訊いてみたトコロ、「増えては、いるけどまだまだ全然少ないね・・・」って言っていました。
オイラは、この「渋谷レコード店日記」で以前こんな記事を書いたコトがあります。
「世界最大級のレコード・フェアを日本で開催できないだろうか。」
要約するとヨーロッパで開催されている世界最大規模のレコード祭りを日本で開催してはどうだろう・・・という記事です。
ちなみにそのヨーロッパのレコード祭りってこんな雰囲気です。
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上記の記事を書いたのは2015年なのですがその当時は、今ほどレコードの人気は盛り上がっていない状況だったのですが、海外からのお客さんも大勢訪れている今の日本の状況だったら結構、イケるんじゃないでしょうかね・・・どうでしょう。
で、世界的に大々的に宣伝して開催するって計画ですね。
場所は、ズバリ東京ビッグサイトっ!
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日本のレコード店の参加だけでなく海外のレコード店も参加したりして結構、盛り上がりそうな気がするんですケドねっ!
誰かこのプランを実現に向けて動かないかな・・・。
世界的なアナログレコードの人気の高まりと円安、日本へ訪れる海外からの旅行者などなど、条件的には今、イイ状況だと思うんですケドね。

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