渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:アナログレコードの話題

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少し前に下記の様な記事を書きました。
レコード店の店頭販売を再考する

コレまでレコードを購入する手段として結構ネット通販がメインで利用されてきた状況だったのが、ココ最近は、実際にレコード店を訪れて購入するという「店頭回帰」が起きているんじゃないかなぁ〜と思っていたトコロ、毎月の売れ行きとか集計をして昨年から今年にかけて数字として明らかに店頭販売が伸びている・・・というコトが解りました。
だけど、当店はレコードといってもその中でも極めてイチ部分のカテゴリーである12インチシングルに特化した他に類を見ないレコード店であるために、せっかくお店にご来店していただいたお客さんとのミスマッチが起きていんじゃないか?というハナシのコトを書きました。

まぁ〜要するに当店は、今世間で流行っているジャンルとかメジャー路線の売れ筋のタイトルとか、最新の新譜とか人気の再発盤とかそういったレコード会社がプロモーションしまくっているタイトルは一切扱っていないレコード店なのでそういったマジョリティなお客さんがご所望のレコードを探しにたまたま当店へお越しいただいたても「ナンだ?この店は・・・?」ってなっちゃっている状態だったので、店主としてコレは、ちょっとお店の在り方をもっとわかり易くした方がイイんじゃないのかな・・・って思った次第であります。

で、上記に記事にも書いたのですが、当店は12インチシングル専門店なのですが、12インチシングル専門店らしさがイマイチ乏しいのでは、ナイか?って思ったんですよね。
でホント、ちょっとしたコトなのですが、店頭のレコードが収納されているエサ箱のジャンル別アルファベットの仕切り盤の表記を下記のように見直してみました。
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もうすべてのエサ箱に「12inch Single」という文字が溢れている状態です(笑)
まぁ〜シンプルですケド、ちょっとしたコトなのですが、お店的には明らかに「12インチシングル推し」だってコトが一目瞭然で解るようになったんじゃないかなぁ〜って思うんですよね。
で、この新しい「12inch Single仕切板」を店頭で表記して1週間ホド経ったのですがご来店いただいたお客さんの様子が明確にコレまでとは異なる行動になったコトが解りました。

具体的には、ご来店いただいたお客さんの12インチシングルへの興味のアリ・ナシが一目瞭然に解るようになったんですよね。
ちなみに今までの仕切板は、下記のようなカンジでジャンルとアーティストのアルファベットだけしか記載されていない無愛想な仕切板でした。
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上記の無愛想な仕切板でコレまで20年以上やってきたので、この仕切板の在り方に対してナンの疑問も持たずにいたワケですが、実際のお客さん側の視点にたって見てみるとコレまでの仕切り板だととりあえず、探しているモノが入っているかもしれないって思うみたいで希望するジャンル別で無作為にチョロっとエサ箱から数枚見て「あ・・・ワタシが探しているレコードはナイな・・・」ってカンジてお帰りになるケースが多かったんですよね。
まぁ〜コレが上記に記載した大多数のお客さんが「今世間で流行っているジャンル・メジャー路線の売れ筋のタイトル・最新の新譜・人気の再発盤」を探しているワケなのでご来店いただいた7〜8割のお客さんがコレに当たるんですよね。
コレが先に書いた記事のお客さんとのミスマッチになっていたんですよね。
ん〜このお客さんとのミスマッチってオイラ的には「ミスマッチ」って解っていれば別にどうってコトがないのですが、「もしかしてマッチしているかも知れない」っていうこの「もしかしてマッチ?」っていうショップ側が勝手に期待値を上げてしまう錯覚に陥って結果、ナニも購入されずに退店されるっていうのは、結構ジワジワと気持ち的に追い詰められるモノがあるんですよね。

で、この新しくなった「12inch Single仕切板」に換えたトコロ、先に書いたようなマジョリティ路線のお客さんは、グル〜っと店内を一周してすべての仕切板にコレでもかっ!ってくらいに書かれている「12inch Single」の表記をみて一切、エサ箱のレコードを手にせず、そのままお店を出る行動へとなりました・・・もうホント、コレがメチャわかり易い位、明確に解るんですよね・・・。
結局、ご来店されるお客さんの7〜8割は、アルバムや売れ筋タイトル、新譜や再発盤をお目当てにレコード店を訪れていた・・・みたいなカンジだったんですよね。
まぁ〜一応、仕切板には、「12inch Single」ってあえて表記してあるので「もしかしてAlbumもあるかも・・・?」って一通り店内を一巡してみるんだケド、残念ながらナイんですよね〜アルバムは・・・。
改めてよく考えれば実際に当店は、12インチシングル専門のレコード店なので、店内ではもっと徹底的に12インチシングル推しをアピールした方が良かったんでしょうね。
でもね〜店主としてオイラの正直な気持ちは、ミスマッチでもナンでもイイので少しでもお客さんにお店に訪れて来て欲しい、そしてミスマッチでもイイのでエサ箱のレコードも見て欲しい・・・その中でも当店在庫数6000枚の中から6000分の1の確率でもしかしたら、興味を持ってもらえるレコードが1枚くらいアルかも知れない・・・ナンて気持ちも微かだケド、あったんですよね。
まぁ〜実際は、「せっかくお店に訪れたからナンか1枚レコード買っておくか・・・」な〜んてそんな甘くはなくってお客さんは、興味がナイレコードやジャンル・カテゴリーに対してサイフのヒモは緩まないワケです。
そういったコトを考えると、お店側としては、お客さんに対して「ナニかアルかも?」「アルバムあるかも?」「シティ・ポップあるかも?」って思わせブリなコトじゃなくってカンゼンにお店の在り方を12インチシングルに振り切った方がイイんでしょうね。

あとね、上記の記事にも書いたのですがコレまで仕切板に書いているジャンル表記を少し変更しました。
具体的にはコレまで「70's/80's disco, soul, boogie」と書いてあったモノを「Disco Soul Boogie Rock Pops Jazz」という表記にしました。
どうだろう・・・このジャンル表記を変更したコトで今のトコロ、目に見える変化とかお客さんの行動は判りませんね。
まぁ〜でも「Rock」という表記は、勝手な想像ですがナンらかの影響がありそうな気がします。
アナログレコードのジャンルに於いてRockというのは、とてもデカいジャンルですからね〜しかもRockの12インチシングルって結構、他のレコード店では扱いが少ないと思うのでそのアタリを解っている人からすると「おっ!?Rockの12インチシングル?」って思ってもらえるんじゃないかなぁ〜なんてちょっと淡い期待をカンジています(笑)

さてさて・・・コレまで以上に店内がより12インチシングル推しが強くなったnext recordsですが、ちょっとした変化ですが今後どういった影響が出てくるのかな・・・結構楽しみでもあります。

A TRIBE CALLED QUEST / FIND A WAY
A TRIBE CALLED QUEST / FIND A WAYの試聴
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あ〜そうそう・・・コレも以前記事にしたのですが、お店の商品札にスマホで試聴が出来るQRコードを付ける件ですが、ようやく試聴が出来る商品札がついたレコードが店頭に並びはじめました。
その時に書いた記事はコチラ
お店での試聴をもっとカンタンにしたい!
実際、販売しているレコードの商品札はこんなカンジです。
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まぁ〜予定通りの出来ですね。
現在は、店頭に出ている全在庫のうち、まだ10%くらいしか貼り替えが済んでいません・・・(泣)
徐々にこの試聴ができる商品札に切り替えて行く予定ですが、全部がカンゼンに切り替わるのには、1年くらいかかりそうですね〜。
でもね・・・このQRコードがついた商品札、店頭に並べてすでに2週間ホド経つのですが。いまだ一度も利用されていないという状況です・・・(笑)
まぁ〜まだ試聴できる商品札の全体数が全然少ないし、当店も「商品札をスマホでスキャンすれば試聴できますよ〜!」って積極的にお知らせしていないので仕方ナイですが。
店頭在庫の半分くらいが新しい商品札に切り替わったら大々的にお知らせしようかな〜って思っています。
まぁ〜だけど、商品札をみて「アレ?コレ、ナンだ?」ってスマホでスキャンする人がいまだ全然いないっていうのは、ソレはソレでちょっと寂しいカンジではありますケドね〜(笑)
店頭にご来店いただいたお客さんは、ぜひ試してみてください・・・結構、音が出るの早いですよ〜。

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前回の記事「レコード店主、逮捕されるかもと言われアセる!」がメチャ、多くの人に読まれているコトに正直驚いている渋谷 next recordsの店主です。
毎週、レコードやレコード店のコトについてアレやコレやと綴っているのですが、オイラがこのブログを読んでいただいている人にもっとも伝えたいレコードの魅力なんかを書いた記事よりもちょっと「逮捕・詐欺」みたいなワードが出てくるヤバめな内容の記事のほうがよく読まれるんですね。
まぁ〜タイトルが「レコード店主、逮捕されるかもと言われアセる!」という読み方によっては若干ツリっぽく読み取れたんでしょうね。
お店に来ていただいたお客さんからもこの時の記事について話しかけられましたよ。
タイトルだけ読んで「ネクストさんがナンかヤラかしたと思いましたよ〜(笑)」って言ってた位なので結構タイトルにインパクトがあったのかもしれませんね。

当店のスタッフNは、オイラともうカレコレ30年ホドの付き合いがあるのですが、客観的にもオイラのコトをイチバン知っているニンゲンのヒトリでもあります。
そんな彼が「キミがそんな状態になるっていうのは、相当追い込まれるみたいなやり取りだったんだな・・・」って言うコトをこの時のエピソードを話した時に率直にカンジたらしく自分の嫁さんや地方に住んでいる親戚とか全員に「こんな詐欺電がはやっているので気を付けるようにっ!」ってこの時の記事のリンクをつけて知らせまくったそうです。
まぁ〜オイラの性格とか人格とかを最も知っている人物ですからね・・・そんなオイラが騙されそうになったってコトが、ちょっと衝撃的だったようです。
しかし、この時の記事ってレコードとまったくカンケーのないエピソードなんですよね〜しかし、コレまで数千もの記事を書いたオイラの中でイチバン読まれているというのがナンだかちょっと・・・(笑)
ちなみにコレまでこの「渋谷レコード店日記」でもっとも読まれている人気記事は、数年前に書いた下記の記事だったんですよね。
「コレはイイかも! IKEAのDJラック」
上記の記事がココ数年間、ずぅ〜っとNo.1の人気記事だったんですが、詐欺電エピソードの実録記事が追い抜いちゃったみたいです。
今後は、再びIKEAのDJラックの記事が返り咲くのかどうなるか解りませんケドね・・・。

で、前回の記事の文末にこんなコトを書きました・・・
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ちなみにオイラ、「レアなレコードを売ってやる」と言われてお金を取られたコトが過去に数回あります・・・(泣)
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コレってどんなハナシなんですか?ってお店にお越しいただいたお客さんに訊かれたので前回の詐欺ネタに引き続きエピソードとして書いてみようと思います。
レコード店を営んで世界中からあらゆる手段を駆使して仕入れを行っているとドコでダレからどう訊いたのか不明なのですが、突然「ワタシは、たくさんのレコード・コレクションを所有していて売却を検討しているのですが興味がありますか?」って内容のメールが届くんですよ。
コレね・・・もうホント、よくあるハナシでコッチが欲している希望に対して眼の前にニンジンをブラ下げてくるというパターンですね。
当店のスタッフNがnext recordsを始める前にやっていたレコード店で数十万円規模のレコード詐欺の被害を被ったコトを聞いていたのでオイラも気をつけていたんですよね。
ちなみにその時のエピソードは、こんなカンジです。
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「ワタシは、UK在住のバイヤーです、あなたが探しているレコードをあなたへ送るコトが出来ます、あなたのWANTリストを送ってください」
という内容のメールが届いたのでコチラが欲しい30枚ホドのWANTリストを送りました。
「あなたの探しているレコードの好みは解りました。あなたのWANTリストに記載されたレコードがすべて含まれている約500枚のコレクションを手に入れるコトが出来ます、価格は○○万円です。興味がありますか?」
という返事が届いたので「自分たちでUKに買い付けに出向くよりも安いし、WANTリストに書いたレコードは全部入っているみたいなので仕入れてみよう」となって代金を支払った。モチロン送料は、コチラ持ち。
5箱のレコードが届いたので内容を確認すると確かにWANTリストに記載した30枚のレコードは含まれていたが残りの470枚のレコードはどうしようもないカスなレコードだった・・・。
モチロン、抗議したのですが、「間違いなくあなたのWANTリストに記載しているレコードは送った、ソレ以外のレコードに関しては、それぞれの価値の相違であり抗議される謂われはないっ!」と水掛け論になり泣き寝入りとなりました。
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こういったコトをスタッフNは、実体験として経験していたのでコチラの「レコードが欲しいっ!」っていう気持ちを全面に出すと変な輩につけ込まれるので気をつけるように・・・って言われていたんですよね。
ホント・・・世の中の詐欺事件ってホボホボこの騙される側の欲求につけ込まれるパターンですよね〜。
で、next recordsをはじめて数年経った頃に渋谷では空前のHipHop/R&BのPromo盤ブームが起きました。
2000年代のはじめ頃に渋谷でレコードを買いまくっていた人は知っていると思うのですが、新譜がリリースされる前にプレスされたPromo盤がとにかくメチャ人気になったムーブメントが起きたんですよね。
このPromo盤、サンプル的にプレスされているコトもありかなりプレスの枚数が少ないんですよ、しかし人気のタイトルによってはプレスされている枚数以上にお客さんのニーズが高まっていて当時渋谷の大手御三家のレコード店のCisco・Manhattan・DMRに人気のPromo盤が入荷するとソッコーで売り切れるという状況だったんです。
こういった状況だったので特にプレスが少なく人気が高いPromo盤は、タイトルによってはCisco・Manhattan・DMRで売り切れた後は販売されていた価格の何倍もの値段でやり取りされていたんですよね。
当店は、中古のレコードをメインで扱っているレコード店だったのでこういった新譜のPromo盤が入手出来るというルートが当時なかったんですよね。
買い付けに出向いて訪れた中古盤をメインに扱うレコードショップにDJ達が不要になったPromo盤を売却したモノを見つけ次第仕入れるというコトをやっていたのですが数週間の買い付けでせいぜい1タイトル4〜5枚しか仕入れるコトが出来ませんでした。
そんな中でオイラは、当時まだそれホド日本では知名度が高くなかったebay(海外のオークションサイト)で、日本で人気のPromo盤を出品しているあるセラーから何度か仕入れたコトがあったんですよね。
で、オイラがそのセラーから数回仕入れた後にメールが届きました。
「キミ、何度がワタシのアイテムを落札しているケド、Promo盤が欲しいんだったら直接やり取りしないか?」ってDMが届いたんですよね。
コレまでのやり取りで間違いなくレコードは届いていたので信頼のできるセラーだと思ったので直接やり取りするコトにしました。
一応、どんなセラーなのか心配だったので彼のプロフィールを訊いてみると西海岸の地方都市でDJをしていて契約しているレコードプールからたくさんのレコードを手に入れるコトが出来るという状況のようです。
レコードプールってナニ?っていう人は、下記の記事を読んでみてください。
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「PROMO 12”とレコードプールについて」
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一応、何度もやり取りをして間違いなくレコードは、届いていたので信頼の出来るセラーだという判断に至り彼と最新のPromo盤の取引を始めるコトにしました。
でそれから毎週、彼から「アーティスト名・タイトル・レーベル・枚数・価格」が記載された最新のPromo盤のレコードリストが届くようになったんですね。
はじめは、ちゃんとレコードが届くか心配だったので少なめのオーダーで取引が開始しました。
しかし先に書いた通りこの時は、渋谷ではPromo盤人気は、最高潮に盛り合っていたコトもあり彼から仕入れたレコードは、ソッコーで売り切れていったんですよね。
で、少なめのオーダーで仕入れたレコードを次のオーダーで「追加で欲しい」って連絡すると「もうナイよ!」という返事が・・・詳しい状況は、判りませんがどうやら当店以外でも取引をしているようで1回のリストからのオーダーをやり過ごすと全部売り切れてしまうようで次回の再入荷は出来ないという状況になるですよね。
人気のタイトルに関してはそういった彼の他との取引先と奪い合いになるようなカンジだったので次第に彼から送られてくるリストに載っていると片っ端から仕入れしまくるようになったんですよね。
彼とは何度もやり取りをして毎週100枚単位で人気の高いPromo盤を仕入れるコトが出来るようになりました。
仕入れのロットに応じてその都度代金を支払うという比較的解りやすい取引でこの部分に関してはオーダーしたモノに関しての代金だけを支払うという明朗会計だったんです。
やり取りは、数十回にも及びソレまでに彼に支払った累計の金額も相当な金額になりました。
配送に関しては、当方から指定した信頼のおける日本企業の配送業者を指定して彼の自宅に確実にピックアップするという仕組みまで作りました。
で彼との取引を開始して1年ホド、順調だったのですが次第にオーダーしたモノが入っていないとか枚数が合わないというコトが度々起こるようになりました。
トーゼンその度ごとに指摘して注意するのですが、はじめは「気をつけるよ」とか「次のオーダーに追加しておくよ」みたいなカンジになっていくようになり、徐々にその間違いも頻繁に起きるようになって次第に彼のルーズさが目に余るようになりました。
決定的だったのは、オーダーしたレコードを配送業者に引き渡した、渡していないでモメたんですよね。
一応、配送業者にも状況を訊きましたよ・・・荷物を受け取ったのか?って、配送業者は指定の日時にピックアップに訪問したケド、不在だったので荷物は受け取っていないとコト。
そのコトを彼に伝えるとその時は、用事があり自宅にいなかったため梱包したレコードが入っていたダンボールを玄関先に置いておいたとのコト。
彼が帰宅した時にそのダンボールがなくなっていたので配送業者が、ピックアップしたと思う・・・みたいな言い分でした。
彼が本当に玄関先にダンボールを置いたケド、盗難にあったのか、それともはじめからダンボールを置かなかったのか、はたまた配送業者がネコババしたのか・・・まぁ〜アメリカの西海岸で起きたコトですからね、事実は判りませんケド・・・。

オイラとしては、代金を払ったのにも関わらず、レコードは届かないという状況です、モチロン抗議はしますよ・・・しかし、次第に返事が来なくなりそのまま音信不通となりました。
決済に利用したPaypalにも連絡して代金の返金を要求しましたがトラブルに該当する代金を支払ってから彼とのやり取りから数ヶ月にも及んだコトもあり異議申し立て期限を過ぎてしまい結局代金は返金されませんでした・・・ちなみに被害総額は数十万円でした。
今思い返してみれば、はじめは順調に取引ができていて最終的にお金の持ち逃げってコレ、ちょっとした「ポンジ・スキーム」ですね・・・。

QX-1 / ON A JOURNEY
QX-1 / ON A JOURNEYの試聴
next recordsのサイトでQX-1のレコードを探してみる

しかしっ!先にスタッフNがレコードの取引に関するトラブルに遭遇してソレを経験則としておきながら実際に目の前にレア盤を見せられちゃうとついついヤッちゃうという・・・コレ、ホントにダメですよね〜。
今回は、リアルなレコードに関するトラブルのエピソードですが、こういったコトってコレクタブルなアイテムに関してはメチャよく起きるんですよね。
例えば、レアなスニーカーとか最近人気のTシャツだとかも起きそうですよね。
レコードだと解りやすくいれば、ヤフオクとかメルカリでブート盤を「オリジナル盤」と称して売っているというのは、よくあるハナシです。
今回は、レコードが届かずお金を盗られたというひとつのエピソード話なのですが、これだけではなくまだ他にも数回あるんですよね〜。
「気をつけましょうっ!」って言っているオイラが、レコードでトラブっているんですからね〜世話ナイですよ・・・ホント。

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richardjon_shesthemaster_uk
つい先日、自宅で月末の伝票整理をしていたある日、スマホに電話がかかってきたのでとると
「コチラ、ネクストさんのケータイでお間違えないでしょうか?」ってちょっとヘンな電話がかかってきたんですよね。
でまた、よくあるセールスの電話だと思いテキトーに返事していると電話口の相手の声のトーンが明らかにセールスとは違う口調でオイラの本名や住所なんかを確認してくるんですよ。
ちょっと明らかにおかしいので「どちら様ですか?」って訊くと
「警視庁 捜査二課 のイトウという者です」って言われて「ええっ!?ケーサツ?」ちょっと焦りましたがもしかして落とし物でもしたのかと思い「ケーサツが私にナンの御用でしょうか?」って訊くと
「ココ、数年の間に財布等を落としたり失くしたコトは、ナイですか?」って訊かれたので「いいえ、ナイですよ」と応えると
「実は、今ある事件を捜査していまして、逮捕した主犯格の男の自宅を家宅捜索したトコロ、ネクストさん名義のキャッシュカードが出てきたんですよ」というちょっと神妙トーンで説明されました。
「XX銀行の口座って持っていないですか?」って訊かれたので正直に「持っています」と応えると、「今、まだ事件の捜査の段階なのですがご協力いただけますか?」って訊かれたのでちょっとナンかコワかったので「あ・・・はい」と応えました。
「捜査の途中で秘匿事項が含まれるために事件の概要を説明しますが、この内容はダレにも話さないようにしていただけますか?」と訊かれたので「解りました」と応えるとどういった事件の内容なのかという説明をされました。

事件の概要は、こんなカンジです。
---------------------------
●秋田県でグループによる大規模なマネーロンダリング(資金洗浄)事件が起きていた。
●主犯格の男(具体的な氏名)を逮捕・家宅捜索したトコロ、数百枚にも及ぶ銀行のキャッシュカードを押収した。
●その内のひとつの銀行のキャッシュカードの名義がオイラだった。
●その銀行口座は、すでに警察によって凍結しているのですが、数千万円規模のお金のやり取りがされていた。
●現在、この事件に関わったグループの容疑者の捜査を行っている最中である。

---------------------------
こういった内容を説明されて「身に覚えがありますか?」と言われたので「まったくナイです」と応えました。
いや〜結構、滅多に使わないような逮捕・捜査・容疑者・家宅捜索・犯人という物々しいワードが飛び交いフダンそういったワードとまったく関わったコトとないオイラは、「もしかして、ナンか大変なコトに巻き込まれたかも・・・」と察しました。
警視庁 捜査二課 のイトウは、「ネクストさんに成り代わって不正に銀行口座が作られた可能性があります」とのコト。
そりゃ〜そうですよ・・・一応、その銀行の口座は持っていますが、失くしたりしていませんからね。
「まだ捜査の段階でお伝えできないコトもあるのですが、ネクストさんが、犯人に故意に銀行口座を譲り渡したという可能性もあり調べる対象になっています」
「イヤイヤ、そんなコトしたコトないですよっ!勝手に口座を作ったんじゃないですか?」って言うと
「捜査は、秋田県警でやっているのですが、説明のためにネクストさんご自身が身分証を持って秋田県警まで来ていただけないでしょうか?」って言われました。
「ワタシは、神奈川に住んでいるのですが秋田までは、遠すぎるのでちょっとムリなんですが・・・」と伝えると
「そうですか・・・では、この電話を秋田県警の捜査本部につなぎますのでご自身でその事情を説明をしていただけますか?」と言われました。
その時に下記の事件番号を秋田県警の捜査担当に伝えるよう言われました。
---------------------------
No.令和4 警(わ)736 ●●(主犯格の男の氏名)グループ・資金洗浄特殊事件
---------------------------
ん〜なんか結構、物々しいカンジが・・・。
その後、報告書をすぐに作って秋田県警の担当に引き継ぐのでそのまま電話を切らずに待っておくように言われました。
結構、この時点で「うわぁ〜トンでもないコトに巻き込まれているかも・・・」ってかなり動揺していたんですよね。
まぁ〜しかし、オイラ自身まったくこんな事件に関わっていないのでちゃんと説明すれば大丈夫でしょ・・・とこの時点では、思っていたんですよね。
だけど、引き継ぎの電話を待っている最中は、結構「最悪ぅ・・・ナンでそんなコトに・・・」って結構、凹んだんですよね・・・。
で、引き継ぎが出来たので次に電話に出たのは、「秋田県警 捜査二課 スズキマサトシです、警視庁のイトウから内容を引き継ぎました」と。
今度は、電話グチの背景が、ナンダカざわついている様子がします。
「先程、イトウから言われた事件番号を言ってください」と訊かれたので素直に上記の番号を伝えました。
「犯人の氏名は〇〇で、45歳 身長175cmで痩せ型の男なのですが、心当たりはないですか?」と訊かれたので「いや、まったくないです」と伝えました。
すると「出来れば、捜査にご協力いただくために秋田県警までお越しいただけないでしょうか?」とまた訊かれたので「ちょっと距離的に難しいです、シゴトもありますし・・・」と状況を説明すると結構、低いトーンで「お仕事のコトは、理解できますが現段階ではネクストさんの銀行のキャッシュカードが出てきているというコトとその口座で多額の金銭のやり取りがされているコトから我々はこの事件にネクストさんが何らかのカタチで関わっているというのでは、ないかという見方をしている場合もあるのですが、捜査に協力していただけないですかね・・・」ってカンジで結構、高圧的な言い方で言われました。
「捜査には、協力しますけど秋田まで行くのはちょっとムリですよ・・・」と再度つたえると
「では、オンラインでやり取りするコトは、可能でしょうか?」と訊かれました。
「いや、ちょっとイキナリ、マネーロンダリング事件とか口座が勝手に作られたとか気味が悪いんですケド、オンラインでのやり取りもイヤですよ」と伝えると
「では、コチラであなたのケータイの着信履歴とかメールのやり取りを調べさせてもらいますが、イイですか?」と言われました。
「はぁ〜?そんなのプライバシーの侵害ですよ!困りますっ!」と言いました。
「あなたは、捜査に協力すると言いながらコチラに来ることも出来ない、オンラインでのやり取りも出来ないとなると、この事件の容疑の対象になる可能性もありますよ」とかなり圧をかけてきました。
で、オイラは「そもそもあなたが、秋田県警の人かもワタシはわかりませんので、コチラから折返しの電話をするので電話番号をいってくださいっ!」って伝えると「プチっ!ツー・・・ツ・・・」ってイキナリ電話が切れました。
実は、オイラのあまりにも動揺した様子を自室の隣のリビングで聴いていたカミさんが「アンタ、その電話なんかヘンだよっ!詐欺じゃないの?」って言ってたんですよね。
でも、オイラは、はじめに「秘匿事項が含まれるためにダレにも聞かれないように」って念押しされていたために「シーっ!」って🤫やってたんですよ。
結局この電話・・・「詐欺電だったようです」
早速で、このやり取りのコトをフダン懇意にしている「リアルのガチ、刑事」さんにLINEするとソッコーで「あ〜ソレ、詐欺電だね」って返って来ました。
「タブン、ネクストさんの名前と住所、携帯番号が書かれた名簿が詐欺集団に流れちゃってるね・・・」って。
「今、ネットとかで妖しいサイトの会員登録とかでこういった情報が流れるので気をつけたほうがイイよ〜」って言われました。
ん〜こういった詐欺電話とかにひっかかってお金を振り込んじゃうってコトがよく事件になってニュースに流れていますが、オイラは「そんなの引っかかるなんてバカじゃないの?」って思っていたんですよね。
でも実際、詐欺電がかかってきてソレを受けたオイラの実感は、正直「かなり動揺した」んですよね・・・なんせはじめは事件に巻き込まれたという被害者側からさまざまな経緯を経るコトでいつのまにか容疑の対象者になってしまい自分の身の潔白を証明するためにナニかしらの行動を起こさなきゃイケなくなる状況に追い込まれるようになってしまう・・・。
しかも「逮捕」とか「容疑者」とか一般人がフダンの生活をしていたら絶対に関わるコトがないワードが自身の身の上に降り掛かってくるという状況になるんですよね・・・そりゃ〜動揺もするし焦りますよ・・・まじで。
オイラ自身、小規模ながらも自分で会社を経営していてネット通販を生業にしているコトから銀行やネットバンキングのやり取りとか結構自分では、まぁまぁリテラシーは高い方だという自負があったのですが、そんなオイラも「逮捕・容疑者・捜査」なんていうワードを聞かされると一気に視野が狭くなるというか冷静な判断が出来なくなるというコトがあるというのがよく解りました。

この記事を読んで「まさかそんなの引っかかるなんてありえないっ!」って思うでしょ?ホント、オイラもそう思ってたんですよ・・・でも、実際に体験してみると「コレは、詐欺かもしれないっていうちょっとした違和感もあったのは事実ですが、100%詐欺だという確証がない」ような状況で自分が「ヤバイ・・・もしかしてちょっと追い込まれているかも?」っていう感覚に陥っちゃうんですよね。
リビングでこのやり取りを冷静に聞いていたオイラのカミさん曰く「アンタ、ハナシ口調とかから明らかに見て解るホド、メチャ焦ってたよ」って指摘されるくらいでしたからね。

「自然とそうなるようにある行動をそっと促す」ようなマーケティングとかで使われるコトバで「ナッジ理論」というのがあるのですが、結構この詐欺電ってソレに近いかもしれないなぁ〜って思いました。
だけどホント、よく出来たストーリーなんですよ・・・コレが・・・結局、オイラはナニも被害がなかったのですが、結局この詐欺電は、一体オイラからナニを奪おうとしていたのかわからなかったんですよね。
タブン、お金を奪おうって思っていると思うのですがオイラのこのやり取りからイッタイ、どうやってお金を奪うストーリーの展開になるのか解らずじまいでした・・・まぁ〜要するに結末が解らないママ物語は終わってしまったようなカンジです。

RICHARD JON SMITH / SHE'S THE MASTER (OF THE GAME)
RICHARD JON SMITH / SHE'S THE MASTER (OF THE GAME)の試聴
next recordsのサイトでRICHARD JON SMITHのレコードを探してみる

ん〜どんな展開になるのか気になるなぁ・・・で、下記のキーワードでググってみました。
「マネーロンダリング 詐欺 電話 警察」

結構、ニュースになっていたんですね・・・全然、知りませんでした。
「あなたに逮捕状が出ています」 警察官をかたる詐欺事件が相次ぐ 被害者が証言した「巧妙な手口」

上記のニュースが解りやすいですね・・・結局、口座のやり取りを調査するために自分の口座から犯人が指定する口座へ振り込ませるというようになるみたいですね。

そして生々しい音声のやり取りの動画もありました!

うわ〜〜〜〜〜カンゼンにコレ、オイラと同じケースですよっ!
電話でのやり取りはもうホント、まったく一緒っ!

このオイラの記事を読んで「ネクストのおっさん、バカじゃナイの?そんなの引っかかるワケないじゃんっ!」って思っているでしょっ!(笑)
オイラ自身もそう思っていたんですよっ!ホント・・・だけど、途中までまんまとハナシを信用させられちゃいましたからね・・・ホント、自分は「ゼッタイに大丈夫っ!」って思い込まないほうがイイかもしれませんね・・・ホント、気をつけてくださいね!
ちなみにオイラ、「レアなレコードを売ってやる」と言われてお金を取られたコトが過去に数回あります・・・(泣)

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「数日前に、お店のホームページに●●のレコードが売ってたと思うのですが今見るとなくなっているのですが・・・」
って先日、お客さんからこんな電話がありました。
「あ〜スイマセン、売り切れてもうナイですね・・・」ってお知らせすると
「そうですか、買おうと思っていたんですが、次は、いつ入りますか?」
こういったタイプのお問い合わせ、結構多いんですよね。
雰囲気的には、コレ良いなと思っている気になるレコードがHPにあったんだケド、ナンらかの理由で購入を保留していたトコロ、他の人が買っちゃって【Sold Out】になったら「あぁ〜やっぱり買えばよかった・・・」ってカンジみたいです。

レコード店に於いてこの「やっぱり買えばよかった・・・」っていう気持ちになるのってホント、あるあるネタですよね。
ちなみにこういった「レコードを購入する」という行為を選択しなかったコトで、失われた利益のコトを「機会費用」というそうです。
ん〜レコードを買わなかったら、お金はそのまま残るのでナニも損失がないと思うのですが、また再びそのレコードを探すための時間や労力、心理的なマイナス部分をコストとして換算すると損失があったと考えるのかな・・・。

で今回は、その次に訊かれた「次は、いつ入荷しますか?」って部分にフォーカスしてみました。
レコード店を経営している側からの疑問としてナンで「次は、いつ入荷しますか?」って質問されるのは、メチャ疑問なんですよね。
お客さんからこの質問を何度も訊かれるのですが、要するにコレね・・・
「レコード店は、レコードをどうやって仕入れているのか」っていうコトが解らないからそういう質問になるんだと思うんですよね。
最近だと、絶賛盛り上がり中のアナログレコードの人気もあって今までレコードを買ったコトがない多くの人達が、このジャンルに新規で参加しています。
年齢的にも40代以上の人であれば、な〜んとなくアナログレコードの流通みたいなコトを知っている人が多いかもしれませんが、ココ最近にレコードを聴き始めた人は、イッタイどういう経路でレコードがレコード店の店頭に並ぶのかってコトが解らないんでしょうね。
なのでレコードの流通について解説したいと思います。
レコード店には、「新譜レコード店」「中古レコード店」「新譜&中古レコード店」という3つのレコード店があるんだけど、それぞれレコードが入荷するルートが異なっているんですよね。

物販というイミにおいてイチバン解りやすい仕入れのルートってのが「新譜のレコード」でしょうね。
イメージ的には、「問屋」みたいな卸売専門会社(ディストリビューター)のトコロからレコードを仕入れるというカンジです。
ココではアナログレコードの解説ですが、基本的にはCDも同じように流通しています。
コレ、日本盤と輸入盤とでまた若干ルートは異なるのですが、レコード店は仕入れたいタイトルをディストリビューターへオーダーしてレコードが入荷するという流れですね。契約内容とかケースによってはレーベルから直接、レコードを仕入れたりするコトもあります。

で、中古のレコードの流通は、基本的に「一般の人からのレコードの買い取り」&「買い付け」というカンジですね。
当店は、この「中古レコード店」になりますね。
お店をはじめた2000年当初は、ホボ100%で海外にスタッフが直接出向いて各地のレコード店を廻って欲しいレコードを買い付けるというコトで仕入れを行っていました。
最近だと、海外への買い付けは円安の影響、レコード人気による価格の高騰、さらにアメリカやヨーロッパのインフレによる物価高の影響をモロに受けて正直、状況的にかなり厳しくなってますね。
渡航費・レンタカー・滞在費などを販売価格に転嫁するとしたらトンでもない価格になりそうです。
なので最近の中古レコード店は、もっぱら一般の人からのレコードの買い取りがメインになっているんじゃないでしょうかね。

で、3番目の「新譜&中古レコード店」は、先に紹介した新譜の仕入れと中古の仕入れを同時にやるという流れですね。

新譜のレコードであれば、例えば店頭の在庫がなくなれば、ディストリビューターへ発注してディストリビューターに在庫があれば、入荷するコトが出来ます。
しかし、最近だとドコのレコード会社もプレスしたレコードが売れ残るというリスクを嫌って確実に販売を見込める枚数しかプレスしないコトが多いようです。
なので、一回プレスしてディストリビューターの在庫がなくなれば、もう入荷できないという状況になります。
コレね、新譜のレコードを販売しているレコード店側も売れ残りリスクってコトに関してはかなりピリついた状況でなんですよね。
レコードにもトーゼン、卸値と販売価格っていうのがあるのですが、新譜のレコードってホントに薄利なんですよね。
なので、例えば10枚のレコードを仕入れて1枚とか2枚売れ残っちゃうともう利益が失くなってしまうという状況になるんです。
ホント、これ仕入れ担当者は、相当神経を使うんですよね。
最近だと、そういったレコード会社があまり多くのレコードをプレスをしないコトで発売と同時に即売り切れになる場合も多いようです。
まぁ〜その裏側には、そういった人気のタイトルをレコード店で買ってフリマアプリで転売するっていうコトも売り切れの背景にはあるみたいですが。
仕入れたいレコードが、売り切れてしまうのでは仕方ないのですが、新譜のレコードってホボ、毎月数タイトルがリリースされるのでレコード店としては、薄利なのですが今人気のアーティストの最新のレコードがディストリビューターへオーダーすれば入荷出来るというメリットもあります。
また、例えばプレスすれば売れるコトがホボ確実に解っている人気のシティ・ポップの再発盤とかも入荷出来ますね。

一方、中古レコードに関しては、一般の人からの買い取りってコレが、まったく見通しや予測が出来ないという不安定な仕入れとなります。
1ヶ月間もまったく買い取りの依頼がナイ場合もあるし、買い取りのオファーがあってもお店側が欲しいレコードでナイ場合もあるワケです。
しかし、新譜のレコードと違って仕入れ値は抑えるコトが出来るので買い取りしたレコードの内容によっては、新譜より利益率が高いというメリットもあります。
まぁ〜だけど、「このタイトル、アレば確実に売れるっ!」って解っているのに買い取りだとホトンド1枚しか入荷出来ないんですよね。
どうやって一般の人からレコード買い取りの依頼を受けるかと言うとコレは、もう広告宣伝がメインとなります。
最近だとネット広告で「聴かなくなったレコードを高価買取します!」ってやるワケです。
当店のような小規模な零細レコード店であれば、レコード買い取りの広告宣伝は、ソレホド必要ないのですが、大きな中古レコードともなるとソレこそ、毎年ン百万円という「レコード買い取ります」という広告宣伝費が必要となります。
また、仕入れたレコードは、新譜だったらキレイなのでそのまま入荷と同時に店頭で販売するコトができますが、中古の場合は査定をしたりクリーニングをしたりと店頭にレコードを並べるためにイロイロと手間がかかるんですよね。
そう考えると、中古レコードは、利益率は高いけどレコードを仕入れるために結構な労力が必要となります。

そういった新譜・中古レコードの異なる仕入れのルートを考慮すれば、先に紹介したような「新譜&中古レコード店」という販売スタイルがレコード店からすると効率がイイやり方になるのかもしれませんね。
レギュラー的に最新の新譜のレコードや人気の再発盤を安定に仕入れて、イレギュラーなカンジで利益率の見込める中古のレコードを仕入れていつ訪れても新入荷のタイトルが店頭に並んでいる状況を演出出来るお店つくりになるみたいなカンジですね。

で、この記事の冒頭でも書いた「次は、いつ入荷しますか?」なのですが、中古レコードに関しては、「判りません」というコトになるんですよね。
もしかして、お探しのレコードが来週、買い取りとして入荷するかもしれないし、2〜3年間もまったく入荷しないかもしれない。
まぁ〜でも、中古レコードは、そのお店に1枚しかなくても他にお店にあるかもしれないし、メルカリやヤフオクなんかに出品されているかもしれないし、よく見かけるレコードと全然見かけないレコードってやはりあるですよね。
レコード店を営んでいるオイラは、そういったタイトル別の、入手しやすい〜入手困難 のレベルがある程度解っていますが、フツーにレコードを買っている人はそんなの解りませんからね。

だけど、レコード店の店頭やショッピングサイトに販売可能状態になっているというコトは、「確実に入手出来る」というコトなので、後で「買えばよかった・・・」って気持ちになるくらいだったら、買っちゃった方が気分的には、収まりが付くと思うんですよね。
「いや、ソレは、レコード店のポジション・トークでしょ!」って聞こえるかもしれませんが、オイラもレコード店をはじめる前は、同じ様にフツーにタダのレコード・マニアだったんですよね。
そんなレコードの購入に関して様々な経験をしていたオイラは、「買った後悔」よりも「買わなかった後悔」の方が確実にダメージとして大きいとカンジているんですよね。

もう何十年も前にレコード店で手にしていて「コレ、買おうかな・・・どうしよう・・・」って悩んでいて結局スルーしたあのレコードのコト、今でも「ナンであの時、買わなかったんだっ!?」って覚えているくらいですからね。
まぁ〜ホント、レコードにも「一期一会」的なトコロってありますよね。

FOX THE FOX / PRECIOUS LITTLE DIAMOND
FOX THE FOX / PRECIOUS LITTLE DIAMOND の試聴
next recordsのサイトでFOX THE FOXのレコードを探してみる

この記事を書いていて、オイラの地元 大阪の老舗レコード店の各レコードについているレコメンド・カードにこんなコトが書いてあるコトを思い出しました。
「あるウチに買うときや!」って(笑)
コテコテの大阪弁なのですが、「そのレコード、在庫があるうちに買っておいたほうがイイよ!」というイミです。
このレコメンド・カード、すでに1980年代の後半には、書いてあったのでその当時からレコード店に於いてお客さんは、「そのレコードを買わなかった時の後悔」をしていたってコトなんですね・・・というか、この先まだ何十年先も同じコトを思っていそうですケドね(笑)

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このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

bigl_putiton
こんにちは、渋谷で12インチシングル専門の中古レコード店を営んでいるネクストレコードです。
このブログでも度々、お知らせしていますがホっントに当店へご来店していただけるお客さんが増えてきました。
まぁ〜来店のお客さんが増えるからと言って同じように売上も増えるのかっていうのには、繋がっていないのが歯がゆいですが・・・(笑)
当店は、12インチシングル専門というウルトラ・ニッチなレコードだけを扱っているという世界でも有数のレコード店密集地である渋谷でも例を見ない極めてイレギュラーなレコード屋なので「来店増=売上増」とはなかなかなり難いのは仕方ありません。
しかしっ!そんな超マニアックなレコード店なのですが、ご来店いただいたお客さんは、エサ箱にパッツン・パッツンに詰め込まれたレコードを懸命にディグっていただけるというのは、ホントありがたいです。
そんなご来店頂いているお客さんの様子を遠目にうかがっていると、結構多くのお客さんがスマホを片手にレコードをチェックされています。
訪れたレコード店でスマホを見ながらチェックするというのは、最近ではよく見かける光景ですよね〜。
で、サスガにスマホでナニをチェックしているのかは、オイラには判りませんが、タブンこんなコトをチェックしているんではないかなぁ〜って思っているんですよね。
●自分が欲しい&探しているレコードリストのチェック
●レコードの値段の相場観のチェック
●このレコード、どんな曲なんだろうというチェック
というコトをレコードをディグりながらスマホを片手に調べているんだろうなぁ〜って思うんですよね。

で、今回は、この3つ目の「このレコード、どんな曲なんだろうというチェック」について思うコトがあったんですよね。
一応、当店では「聴いてみたいレコードがあれば、スタッフにお声がけしていただければ店頭でそのレコードを試聴出来る」ようにしています。
この店頭でのレコード店の試聴なのですが、今では、多くのレコード店で試聴サービスを実施していますね。
大体、試聴用のターンテーブルが店頭に設置してあって試しに聴いてみたいレコードがあればスタッフにそのレコードを手渡せば、開封して貰ってその試聴用ターンテーブルでセルフで試聴するというスタイルが多いようです。
大体、1人5枚までみたいな制限があって、ソレ以上聴きたい場合はもう一回スタッフに試聴希望のリクエストをするみたいなカンジのやり方をしているお店が多いようです。
一方、当店ではそういったセルフで試聴してもらうというヤリ方ではなく、聴いてみたいレコードがあれば、スタッフがそのレコードを開封して店頭のターンテーブルでスタッフが再生するというスタイルを取っています。
「イヤ、自分で好きな部分を聴かせてくれよっ!」っていうお客さんの気持ちも解るのですが、なぜスタッフが試聴の再生までをしているのかというと、商品であるレコードの取扱に細心の注意が必要であるからそうしているんですよね。
ご存知の通りレコードは、極めてデリケートなアイテムなんですよね。
で、他店でのセルフでの試聴機においてのお客さんのレコードの扱いに関しては、試聴したいレコードを丁寧に扱ってくれるお客さんもいれば、極めて雑な扱いのお客さんもいるのです。
そんなセルフ試聴では、もしかして最悪、お客さんの試聴によってレコードに致命的なダメージが入っちゃう可能性があったりするので当店では、セルフ試聴ではなく、スタッフ試聴にしているワケです。

しかし、このレコード店のスタッフにちょっと聴いてみたいレコードの試聴を頼むというコト自体が、お客さんにとってはハードルが高いっていう部分があるようです。
オイラ的には、気に入ったレコードがあれば、何枚でも聴いてもらっても全然OKなのですが、聴いてみたいレコードが人によってはウン十枚にもおよぶ場合もあります。
でも、お客さん側にもサスガにちょっと聴いてみたいレコードが何十枚もあってしかも、買うか買わないか解らないのに聴かせて欲しいっていうのは、ちょっと気を使うようなカンジになっちゃうみたいですね。

で最近は、レコード店のエサ箱をディグっていて気になるレコードがあれば、自分のスマホでSpotifyやYouTubeなんかでそのレコードを検索してセルフ・スマホ・試聴をしているようです。
コレね、日本人だけでなく外国人のお客さんも一様に同じように「セルフ・スマホ・試聴」しているんですよね。
でも、気になったレコードをスマホで「アーティスト名・タイトル」をタイピングするのって結構、煩わしいようです。
お客さんのその様子を見ていると手にとったレコードを一文字づつタイピングして実際に音が出始めるまで早くても30秒〜1分程度かかっているようです。

Next Recordsのショッピングサイトを見ていただいたコトがある人はご存知だと思うのですが、当店では全ての在庫のレコードをオンラインで試聴出来るようになっています。
このオンラインで試聴できるっていうメリットを店頭での試聴に利用できないか・・・ってコトで、店先にお店のショッピングサイトへアクセス出来るQRコードを掲示してソレをスマホのカメラでスキャンしてもらってお店のサイトへ入っていただいて試聴してもらうという方法をお客さんへご案内させていただいています。
店頭に在庫しているレコードの商品札にはそれぞれ固有の商品番号がついているのでその6桁の数字をNextのショッピングサイトの検索窓に入力していただければ、その今、手にとっているレコードがスマホに表示されるので試聴ボタンを押せば試聴が出来るっていうワケです。
コレね、当店に訪れた外国人のお客さんに案内すると、結構「スゴいっ!メチャ便利だねっ!」って好評なんですよね。
そもそも海外のレコード店のオンラインショップって試聴出来るコト自体がかなり少ないようで、在庫のレコードがすべて試聴できるコト自体に多くの人に驚かれるんですよね。

で、今回思ったのが、この店頭でのオンライン・セルフ・試聴をさらにもっと便利に出来ないのか?ってコトなのです。
現状の先に書いたように、このオンライン・セルフ・試聴って便利なようですが下記のような複数のステップを経ています。
-------------------------
1 店頭でNext RecordsのショッピングサイトへアクセスするためにQRコードをスキャンする。
2 ショッピングサイトの検索窓をタップする。
3 その検索窓に手に持っている各レコードの商品札に記載されている商品番号をタイピングする。
3 検索結果として表示されたレコードをタップする。
4 そのレコードの試聴再生ボタンをタップする。
-------------------------
という複数のステップが必要となります。
一度、Next RecordsのHPにアクセスしてしまえば、1はハショレますが2〜4のステップは、試聴のたびに必要となります。
コレね・・・店頭で商品番号が解っていれば、自分で「アーティスト名・タイトル」をSpotifyやYouTubeで検索するよりはるかに早くカンタンで便利がイイのですが、更にもっと便利にそしてカンタンに出来ないか?って思っているんですよね。

オンラインでレコードの試聴が出来る仕組みっていうのは、実は結構シンプルなんですよね。
要するにレコードを事前にPCで録音してソレを音源ファイルにするワケです。
で、その音源ファイルをHPが設置してあるサーバーに保存する。
そして、誰かがその曲の再生ボタンをタップしたらその録音した曲が再生されるという仕組みです。
今のNext RecordsのHPにアクセスして検索窓に商品番号を入力するというステップをすべて省略して「オンライン・セルフ・試聴」が出来ないかなって思っているワケです。
で考えて思いついたが、店頭のすべての在庫レコードについている商品札に試聴が出来るQRコードをプリントしたらどうだろうってアイデアです。
今、お店に出ているレコードにはすべてこんな商品札がついています。
heder-1

その商品札にこんなカンジに試聴ファイルにダイレクトにアクセスできるQRコードを付けるワケです。
heder-2

で、お客さんは、エサ箱をディグっている時に「このレコード、どんな曲なんだろう?」って思ったら自分のスマホでこのQRコードをスキャンするだけで試聴が出来るというヤリ方ですね。
どうでしょう・・・この方法、結構ベンリだと思うんですよね。
上記のようにいくつかのステップを経てが試聴できるよりも明らかに少ないステップで試聴できると思うんですよね。

この商品札にQRコードを印刷するコト自体は全然、難しくないんですよ。
試聴用のファイルが置いているURLをQRコード作成サイトでQRコード化してその画像をダウンロードして商品札に貼り付けてプリントするという作業で実現できるんですよね。
でもね・・・コレ、仕組み自体はカンタンなのですが、QRコードを生成してその生成されたが固有のQRコード画像を商品札に1枚づつ貼り込むという作業をする必要があります。
今、店頭には6000枚くらいのレコードがあるのですがその作業を6000回行う必要がある・・・というワケです。
コレは、ちょっと気が遠くなるくらいのなかなかの作業量です・・・。

お店では、商品であるレコードはデータベースソフトを使って管理しているのですが、そのデータベースソフトには、試聴用の音源ファイルがドコに置いてあるのかというURLが既に入力されています。
なのでそのデータを使ってQRコードの生成から商品札への画像貼り込みまでイッパツで出来ないかな・・・って思っているんですよね。
イロイロ勉強してみたトコロ、このデータベースソフトに入力済みのURLからQRコード生成とそのQRコードの貼り込みまでをボタンひとつで実現できそうなカンジなんですよ。
しかしっ!コレ・・・ちょっとしたプログラム的な知識が必要なんですよね。
一通り勉強してタブンこうじゃないかな・・・ってカンジで試しにプログラム的なモノを組んで使っているデータベースソフトに組み込んでみたのですが・・・まったく動きませんでした・・・(泣)

BIG L / PUT IT ON
BIG L / PUT IT ON の試聴
next recordsのサイトでBIG Lのレコードを探してみる

当店では、オンラインでも実店舗でもお客さんに興味のあるレコードを試聴してもらうというコトに関して最重要なコトだと位置づけています。
今のNext Recordsのショッピングサイトでも「試聴のし易さ」ってコトに関してはかなりコダワッて作り込んでいるんですよね。
一方、お店の方では、いくらスタッフが「試聴してみたいレコードがあれば言ってくださいね〜」ってお伝えしても、お客さんの気持ち的には、「試聴したら買わなきゃイケないみたいにならないかな・・・」なんてちょっと気を使ったりする部分も少なからずあると思うんですよね。
そういったイミでは、スマホでショッピングサイト経由で試聴しまくれるっというのは、気も使わないしベンリですよね。
事実、毎日ナン万回も試聴されているというデータがそれを裏付けていますからね。
そういったイミでは、店頭でカンタンに試聴できる「オンライン・セルフ・試聴」は、なかなか良いアイデアだと思うんですよね。
ただコレ、どうやってやるのかってコトですね・・・もっと勉強して見ます(笑)

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