渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:アナログレコードの話題

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時々このブログでも書いていますが、最近ご来店していただけるお客さんが増えて来たんですよね〜ホント、ありがたいコトです。
土日の週末は、特に来店していただけるお客さんが多いですね。
そんな中でも昨今のアナログレコード・リバイバルの影響も多分にあってレコード世代でない20〜30代のお客さんも増えてきましたね。
当店は、12インチシングル専門店というコトもあって、12インチシングルのニーズが高かった80年代〜2000年代前半時代にDJやクラブミュージックに触れた世代のお客さんがメインターゲットだったのですが、その次代に多感な世代を過ごした人達ってすでに40歳オーバーなんですね。
next recordsは、2000年に開業したので先に書いた最近増えてきた20〜30代のお客さんてまだ生まれていない、もしくは、小学生〜中学生だったというコトですね〜。
年齢が30歳っていうとある程度イロイロなコトをすでに経験済みな年齢だと思うのですが、アナログレコードに関していうと、もうカンゼンに世代ではナイってコトだと思うと、オイラは「あぁ・・・もうそんなカンジなんだぁ・・・」ってちょっと感慨深くなっちゃいます(笑)

で先日、最近レコードを聴き始めた20代前半のお客さんからこんなコトを質問されました。
「レコードってどうやって買えばイイのかよく解らないんですよね・・・」って。
ソレを聞いたオイラは、「どういう意味?」って「???」ってはてなマークが連発しました。

オイラの感覚では、好きな音楽・アーティスト・曲があってそのレコードを見つけたら買う・・・ってホント、そのまま自分の「欲しい・手に入れたい」って気持ちがそのままストレートにあらわれる購入動機になるのですが、ご質問を頂いたレコード世代でナイ最近レコードを聴き始めた20代のお客さんは、オイラとはぜんぜん違う思考のようだったんです。
「どうやって買えばイイのか解らない」っていうコトの意味を詳しく突っ込んで訊いてみると、お店で買うとか通販で買うという買い方のコトでは、なくって「買うか、買わないかの判断に悩む」というコトのようです。
オイラからすると、先に書いたように欲しいと思えば、買えばイイし、いらない・欲しくないと思えば、買わなくてもイイというタダそれだけのコトなのですが、聞いたカンジでは質問を頂いたお客さんの気持ち的には、その買う・買わないのラインが難しいようです。
「へぇ〜そうなの・・・?そんな悩むようなコトなのかなぁ・・・」ってオイラは、思うのですが、お客さんにどうしてそう感じるのかっハナシを聞いてみました。

どうもアナログレコードの存在を知って、はじめは見た目とかカタチ・スタイルが「カッコいいな・・・」ってトコロから興味を持ったようです。
で、レコードプレーヤーを買って、聴いてみたいレコードは、はじめにナンタイトルかをセレクトしていたようです。
そして実際にソレ等を手に入れて少しずつレコードへの興味も増してきたのですが、ある程度の枚数のレコードが増えてきたトコロで、コレは買って、コレは買わないという判断にメチャ悩むようになった・・・って言っていました。

ホント、シンプルに好きな曲のレコードを買えばイイんじゃないのかって思うのですが、お客さん曰く、「好きな曲はたくさんあるんだケド、ソレをレコードで持つのかって考えると悩むんですよね・・・」とのコト。
ナルホドね〜オイラのようなレコード世代のニンゲンからすると、「音楽を聴くためにレコードを買う」というレコードの購入動機がスタート時点にあるワケです。
つまり、当たり前だけどレコードを買わないとその音楽を聴くコトは出来ない、レコードを買えば聴ける・・・好きな曲を聴くためにレコードを買うという動機になっていたのですが、20代の若い人達からすると、今だと別に好きなレコードを買わなくても聴きたいという欲求は満たせるワケです。
実際に好きなアーティスト・曲のレコードを購入して「イイな〜」と思ったのですが、この「イイな〜」という割とフンワリとした気持ちでレコードを買い揃えていくとなるとお金がいくらあっても全然足りない・・・となります。
レコードプレーヤーを買ってはじめの頃に買った数枚のレコードって、もう「レコードで絶対に聴きたいっ!」っていうMAXのタイトルだったのですが、それらが揃った次のステージになると気持ち的にどうしようか・・・ドレを買えばいイイのか・・・ってボンヤリと思うようになったみたいです。
なんかそんなコトを聞いていると、アレですね、タブン、サブスクで音楽を聴いていて「この曲、イイな・・・」ってポチって、ソングリストに追加する感覚でレコードを買うコトが出来ない・・・みたいなコトで悩んでいるのかな〜って思いました。

オイラのような「聴くためにレコードを買う世代」でない世代の人ならではの音楽の感覚ならではの悩みのようですね・・・。
確かにソングリストに追加する軽い気持ちでレコードを買っていくとドエライ状態になりますからね〜(笑)
事実、ナン万枚ものレコードを所有するハード・ディガーも世に存在しますケドね〜現実的には、やはり好きな曲でも買うレコード・買わないレコードの選別は、絶対に必要となりますよね。
じゃあ、イイなと思う曲は、どのレコードは買いで、どのレコードは買わないという取捨選択のラインはドコなのか・・・って考えるとソレナリに悩みますよね。
イヤ・・・どうなんだろ・・・オイラも20代とか欲しいレコードがありスギて、買いまくっていつも金欠でしたケド、欲しいっ思ったレコードは買ってたかな・・・。
でも、タブン、自分なりに取捨選択してたかもしれませんね・・・実際にある時期を境に「アルバムを買うのはヤメよう・・・」って決心したコトがありましたから。
その時点で自分のコレクションの傾向というか方向性がハッキリと確定したのかもしれません。

やはりレコードを買い揃えていくっていうコトは、様々な目的はあるとは思うのですが、カタチのあるアイテムとしてコレクション的要素がかなりあると思うのです。
レコードって本来の音楽が記録されたメディアというだけでなく、ソレ以外の複合的な良さがあると思うんですよね。
ジャケットであったり、統一されたカタチや大きさであったり、その存在自体であったり、しかも当たり前だケド、ソコから自分の大好きな音楽も聴くコトが出来るっ!という視覚・触覚だけなく聴覚まで刺激できるという大満足なアイテムだったりするワケです。
そういったイミでは、サブスクのプレイリストに登録された音楽とは、また違った要素がレコードには含まれているんじゃないのかな・・・。
「自分の手元にカタチのあるモノとしてその曲を所有したい!」って気持ちをベースにレコードを買えばイイんじゃないのかな〜って思ったのでそのコトを伝えたのですが、お客さんは「そうなんですね〜」って言ってくれましたが、あんまり答えになってないなぁ〜って我ながら思いました・・・。

MICHAEL JACKSON / YOU ROCK MY WORLD
MICHAEL JACKSON / YOU ROCK MY WORLD の試聴
next recordsのサイトでMICHAEL JACKSONのレコードを探してみる

先日、40代のお客さんから所有しているすべてのレコード・コレクションを買い取りさせていただきました。
全コレクションの処分するまでには、気持ち的に相当な葛藤があったそうです。
ココ数年は、仕事や家族のコトもあって趣味のレコードコレクションからは、遠のいていたのですが、お子様の成長に伴ってレコードを処分する決心にいたったとのコトです。
しかし・・・数年間もホトンド聴いていなかったレコードを最後にと思い聴き直したトコロ、若かりし頃のその当時のコトが鮮明に思い出されたって言っていました。
「このレコード・・・僕のアイデンティティそのものでした・・・」って最後はかなり感傷的なカンジでしたね〜。
ん〜レコードが、アイデンティそのものって、タブン、オイラもそうですよ。
なかなかそんな自分のアイデンティティになりえるアイテムってナイですよね・・・そういったイミでレコードって結構、イイモノなのではないでしょうかね。
今回、エピソードトークした20代のお客さんのコレクションもそうなって欲しいな〜って思う次第であります。

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ドモっ!渋谷の零細中古レコード店 ネクストレコードです。
当店では、中古の12インチシングル盤をメインに販売しているレコード屋なのですが、レコードと一緒に中古のターンテーブルとカートリッジ(レコード針)の販売もやっています。
そんなコトもあってトーゼン、レコードに関するお問い合わせは多いのですが、オーディオに関する質問やお問い合わせが最近メチャ、増えてきました。
ま〜昨今のアナログレコードの人気もカンケーしているだと思うのですが、レコードに関しては自分の好きなアーティストや曲のレコードを探して見つけて買って家で聴くという比較的わかり易いのですが、オーディオに関しては、多種多様な機種・機材・接続の方法が混在しているっていうコトもあり、「どうしたらイイんだろう・・・?」って思われる人が比較的多いですね。
オーディオの接続に関しては、ホントにアリとあらゆるパターンが考えられるのでアタマを悩ます人も多いようです。

アナログレコードを再生するにあたっての基本的に必要な機材というのは・・・
レコードプレーヤー
カートリッジ(レコード針)
アンプ
スピーカー
ってカンジなのですが、最近だとアンプとスピーカーが一体となったパワードスピーカーでレコードを聴く人も多いようです。
というか、アンプ自体がフツーに家電量販店に行っても売ってませんしね。
あと、すでに持っているミニコンポにレコードプレーヤーを接続してアナログレコードの再生を可能するパターンもあります。
このパターンは、ナニゲに多いですね・・・出来るだけ、費用をかけずに今の環境を利用してレコードが聴ければイイな・・・って思う人も多いですし。
その時に必ず確認するのは、すでに持っているミニコンポにAUX入力もしくはLINE入力が付いているのか、もしくはPHONO入力が付いているのか、AUX・LINE入力がなければレコードプレーヤーは接続不可となり、PHONO入力がなければフォノ・アンプをレコードプレーヤーとミニコンポのAUX・LINE入力の間に接続すれば、OKとなります。
ちなみにAUX・LINE・PHONO入力の解説はコチラ。
要するに外部の機器をミニコンポへ接続して音を鳴らすコトが出来る入力端子のコトです。
PHONO入力は、レコードプレーヤー専用の入力端子のコトです。

ってそんなコトを店頭でしかも口頭で説明されてもそもそもそんなにオーディオに詳しくない人は、「えっ?AUX・LINE入力?PHONO入力?わかりません・・・」ってなりますよね。
ご自身の今のオーデイオ環境がどういったカンジなのか判れば「こうすれば、レコードが再生できますよ」ってアドバイスも出来るのですが、コレが解らないと店頭ではナニもアドバイスが出来ない・・・。

オイラ自身、店頭に立っていてお問い合わせいただく内容で比較的多いのが、
「どうやったらイイ音になりますか?」って質問です。
「イイ音」の概念自体がちょっとムズいので、ココでは「イイ音 = 自分好みの音」としますね。
最近、レコードで音楽を楽しむようになったお客さんからこんなコトを質問されました。
「先日、コチラのお店で試聴させてもらってレコードを買ったのですが、家で聴いたらお店で聴いたカンジと違ったんですよね。」
で、「どうしたらコチラのお店のような音になりますか?」って訊かれました。
要するに自宅でイイ音でレコードを鳴らすにはどうすれば、イイのか・・・ってコトです。
当店で使用しているオーデイオ・システムとそのまま同じモノを揃えれば、同じ音質になるかもしれませんが、ソレは現実的ではナイですよね。

レコードの音の鳴り方を変えるのは、イロイロな手段があります。
例えば、カートリッジ(レコード針)を変えてみるとか、スピーカーを変えてみるとか、導通の良いケーブルへグレードアップするとか・・・やり方はイロイロあるのですが、オイラがオススメすのは、ズバリ「グラフィックイコライザーを導入するっ!」ってコトです。
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グラフィックイコライザーとは・・・
トーンコントロールの一種で、卓上型アンプのような高音、低音だけでなく、可聴周波数帯域 (20Hz ~20kHz) を 5〜33 分割した中心周波数のレベルを独立してブースト、カットできるものです。レベルの変化量は dB で直読できるものが多く、きめ細かな調整が可能な装置です。
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カンタンに説明すると、音の成分である各周波数帯を変化させるコトで自分好みの音質に調整するコトが出来る機材となります。
大抵のアンプにもTONEコントロールとしてBASS(低音) と TREBLE(高音) の2つのツマミは付いていると思います。
このツマミをイジると低音が増幅したり高音が低減したりと音質に変化を加えるコトが出来ると思いますが、この機能をもっと細かい周波数帯で調整できる装置です。
音の成分は、Hz(ヘルツ)という単位で表すコトが出来るのですが、60Hz帯辺りを増幅させるとバスドラやベースが迫力ある音になったり500Hz帯を増幅させると曲の中でヴォーカルが際立たせるコトができます。
要するに自分好みのサウンドにして音楽を聴くコトが出来るワケです。
スピーカーを変えたり、カートリッジ(レコード針)を変えたりするコトでも音質の変化は得られますが、その音質が気に入らなかったらまた別のモノへ交換となりますよね。
しかし、グラフィックイコライザーは、ボタン&スライダーで、実際に音楽を聴きながらリアルタイムで様々な音質の変化を試せるという利点があります。
しかもその変化たるや・・・劇的っ!です。

最近は、グラフィックイコライザーって単体ではもう手に入らないオーデイオ機材なのですが、中古だと比較的安価で手に入りやすいオーディオ機材です。
ヤフオクやハードオフなんかでは、3000円から1万円くらいで購入できますので比較的導入しやすい機材でもあります。
オススメのグラフィックイコライザーは、自分好みの設定をプリセットして保存出来る機能が付いたものがイイですよ。
例えば、迫力のある音で聴きたい時の設定とか、ヴォーカルをメインで聴きたい時の設定とかってボタンひとつで切り替えが出来る機能です。
そして更にオススメなのがスペアナ機能が付いていたら尚良しっ!スペアナってスペクトラムアナライザーの略で今どの成分の周波数帯がどれくらい出ているのかが目で見て解る機能でコレがカッコいいんですよ〜(笑)

ちょっとバブリーな雰囲気がしますケドね(笑)
あとグラフィックイコライザーの各周波数帯のバンド数って5〜8バンドくらいで十分ですよ〜たくさんあっても設定に悩むだけですから。

PETE SHELLEY / I DON'T KNOW WHAT IT IS
PETE SHELLEY / I DON'T KNOW WHAT IT IS の試聴
next recordsのサイトでPETE SHELLEYのレコードを探してみる

最近レコードを聴きはじめた人だけでなく、意外とず〜っと前からレコードを聴いていた人でもグラフィックイコライザーを知らない人って結構、多いようです。
80年代のオーディオにはフツーに組み込まれている機材だったのですが、オーディオ自体の人気が下火、そしてコンパクト化するコトで自然と淘汰されていったのかもしれません。
ちなみにグラフィックイコライザーは、グライコと略されるコトもあります。
そしてそのグラフィックイコライザーの設定にもナンダカ、流行りがあるようでオイラは知らなかったのですが「Eargasm Explosion」 とか「Perfect」とかいわれる設定があるんですね。
わかり易いグラフィックイコライザーの設定の解説がコチラを参考にしてください
これで完璧! おすすめのイコライザー設定を伝授します。

今までに何人かのお客さんにグラフィックイコライザーをオススメして実際にグラフィックイコライザーを追加導入した人の感想は、概ね「スゴいっ!今まで聴いていたレコードの音と全然違うっ!」って感動していましたよ。
コレを機会にゼヒ、グラフィックイコライザーの導入を検討してみてください。
比較的安価な割に効果は絶大なので試しやすいと思いますよ。
もし気に入らなくても前の状態にもスグに戻せますしね・・・。
オススメですっ!グラフィックイコライザー。

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ん〜イイですね・・・9月っ!
時々、メチャ暑い日もありますが、日中の気温も比較的下がってきて過ごしやすくなってきました。
大好きっ!セプテンバーっ!

レコードに於ける関係や話題・ニュース等を時々綴っているのですが、前回は、6月に取り上げたのですがココ最近も様々な動きがあったのでそんなハナシを書いてみたいと思います。

クラウドファンディングでレコード店を復活したいっ!
前回、こんなブログ記事を書きました。
レコード回帰の動きの中で・・・
渋谷でも老舗のHouse/Technoを取り扱うレコード店、Techniqueさんが、破産したというニュースを読んで同じレコード店を営む立場のオイラがイロイロと思うトコロを書いた記事です。
テクニークさんが、破産したというニュースは、2022年7月の中頃に報道されたのですが、その後にちょっとしたポジティヴなニュースがありました。
というのが、コレっ!
「倒産した渋谷の老舗レコード店『テクニーク』の元スタッフ、独立して新ショップ設立のためクラファンを実施」
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運営会社の倒産のため閉店したテクノミュージック専門の老舗レコードショップ「テクニーク」の元スタッフが、新たなウェブショップを立ち上げるため、CAMPFIREでクラウドファンディングを開始している。目標金額は500万円で、「テクニークを復活させたい」という思いのもと、スピリットを継承した店を目指すという。
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スゴいっ!!!!最悪の状態の中でも一筋の光明を見出そうというその気持ち・・・素晴らしいです。
「倒産したテクノミュージックショップ【テクニーク】を引き継ぎ復活させたい。」という案件を紹介しているクラファンのページでは、当事者だけ知るコト内情やスタッフの複雑な心情が吐露されています。
「今日も仕事、頑張るぞっ!」と会社に出社したら経営者に突然、「会社の倒産とスタッフの全員解雇を告げられた」という生々しいハナシなど、その時の状況が、綴られています。
前回の記事にも書きましたが、「レコード店の閉店」のコトを考えると同じショップを営んでいる経営者的な立場から身につまされる思いになります。
しかし、そんな最悪の状況の中でも出来るだけ前向きな状況に向かおうとする2人のスタッフの心意気・・・ホント、アタマが下がる思いです。
クラウドファンディングの目標額は、500万円に対して締切まで残すトコロ、3週間で現在、340万円ホドの支援が集まっていますね。
しかもスケージュルから鑑みると目標金額に達しなくても、「新生 テクニーク」は、絶対に立ち上げるコトが決まっている様です。
コレまでのノウハウやコネクションを使って新規のウェブサイトを立ち上げて、新たな事業を開始するというコトは、まるっきりゼロ・ベースでスタートをするよりも多少アドバンテージはあるとは、思いますが前途多難なコトは、間違いないハズです。
だけどホント、頑張って欲しいな・・・ってココロより思う次第であります。

ディスクユニオンがオンラインショップのサービス再開
2022年6月に脆弱なセキュリティ管理のために、70万人の顧客情報を漏えいしてしまい長らくサービスを停止していたディスクユニオンのオンライサイトがリニューアルして再びサービスを再開するようです。
ディスクユニオンがオンラインショップのサービス再開、個人情報漏えい以来約2カ月半ぶり
ちなみにオイラの個人情報も漏えいしていまいました・・・(泣)
そのコトについて書いた記事はコチラ
((要注意))ディスクユニオンの個人情報漏えい問題
ディスクユニオンがやらかしてしまった事件って6月末頃だったので、2ヶ月ホド、サービスを停止していたんですね。
大規模なレコード店のオンラインショップなので2ヶ月の以上のサービス停止は、営業的に見てもかなりの機会損失があったと思われます。
ま〜しかし、漏えいさせてしまった根本の原因は、サイト自体の脆弱なセキュリティからなので、身から出たサビ的な要因があったので仕方ないですね・・・コレは。
で、再開したディスクユニオンさんのオンラインショップをマジマジを見てみたのですが・・・中古レコードをお目当てでイイなってレコードを探すのにはちょっと解りにくいですね・・・。
ん〜なんだろう、直感的にササッとレコードを見るコトが出来ないっていうか・・・しかもレコードやレーベルのジャケット写真もなかったりして・・・前からこんなカンジでしたっけ?
大量の在庫を扱うために「どんなレコードがあるのかな・・・」ってリストから俯瞰で見るコトよりも、探しているレコードを検索窓に入れて検索結果で探すっていうコトに特化した探し方になっているようなカンジですね。
コレ、最寄りの店舗の在庫が一覧で見るコトが出来て、尚且オンラインでポチって店頭受取もしくは、通販出来るようにしたほうがイイんじゃないかな・・・それとも全店舗の在庫が一覧で閲覧できて「そのレコードは、〇〇店に在庫」みたいな方がイイのかな・・・。
アレ?もしかしてすでにそうなっているのかな?20分くらいサイトを触ってみたんだケド、ちょっとクセがあるような気がしました。
なんか、コレだったら直接お店に出向いたほうが収穫あるかも・・・って思っちゃいますね・・・。
ま〜ナンにせよ、情報漏えいだけは、気をつけてもらいたいですね。

円安が更に進行中っ!
時々、このブログでも「円安がヤバいっ!」ってコトを書いています。
前回、書いた時の記事はコチラ。
アナログレコードの徒然なハナシ(2022初夏)
上記の記事は、6月24日のモノなのですが、その時に「$1が135円になった!ヤバいっ!」ってコトを書いています。
ソレが、2022年9月には、一時期$1が144円になっというニュースを見ました。
しかも、今ってUS$1=€1なんですね・・・ドルとユーロが同じという・・・US$の一人勝ち状態っ!
そんな中、日本円は、$にも€に対しても下落していてカンゼンに一人負け・・・。
為替は、まったく予想が出来ないのですが、先日のニュースでは急激な円安に対応できなかった企業の「円安倒産」が報じられていましたね。
先日、N.Y.に在住していお客さん(日本人)がご来店したのですが、日本の物価の異常な安さに驚いていましたね。
私達は、日本に住んでいるからモノの値段は、コレが当たり前だと思っているのですが、そのお客さんからするとラーメン1杯がUS$6〜7くらいで食べられるって驚いていましたね。
ちなみにN.Y.では、ラーメンはチップ・税金込みでUS$23~25くらいなので日本円だと3300円から3500円くらいだそうです・・・高っ!
前々からオイラは、「もっと多くの外国人観光客を入れろ〜!」ってこのブログで書いていますが、ホント今の円安のチャンスを活かすべきですよっ!
9月7日からコレまでの2万人という制限から5万人へ引き上げとなったのですが、いまだにビザが必要だったり、面倒な制限を設けたりって、もう制限は不要だと思うんですよね。
多くの外国人旅行者がくれば円安にも多少、イイ影響があるかもしれませんしね。
もうホント、何ヤッているんだか・・・。

GINUWINE / WHEN DOVES CRY
GINUWINE / WHEN DOVES CRY の試聴
next recordsのサイトでGINUWINEのレコードを探してみる

ハナシを戻しますが、テクニークの元スタッフさん達が立ち上げた「新生 テクニーク復活プロジェクト」コレ・・・是非とも上手くいって欲しいな〜って思います。
コレまでのレコード店のスタッフからレコード店経営者という立場に変わるコトによって今までとは見えてくるモノが変わるとは思うのですが、苦難を乗り越えてオンラインサイトを軌道に乗せてイケたらイイですね。
そして、ある程度資金に余裕が出来たらゼヒとも再びリアル店舗を復活させてもらいたいモノです。
その時は、ゼヒまた再び渋谷でねっ!(笑)

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loislane_itsthefirsttime
こんな記事を読みました。
リンクは、記事を書いた産経新聞ですが、日本でもっとも閲覧されているYahoo!トピックとしても紹介されていましたので相当な数の人に読まれたと思います。
「渋谷の有名店破産も…レコード回帰の動き」

既にご存知の人もいるとは思いますが、渋谷でも20年以上営業を営んできた老舗のレコード店、テクニークが破産したというニュースと現在進行系のレコード・ブームを絡めた記事です。
渋谷では、新譜のHouse / TechnoのCLUB系レコードを販売しているレコード店としては、既に閉店した大手のレコード店が亡き後、最も多くのHouse / Techno系レコードを扱っていたレコード店です。
レコード店 テクニークを運営している会社って株式会社エナジー・フラッシュっていうんですね。
会社名のエナジー・フラッシュってもしかしたら、Technoの名曲、Joey Beltram / Energy Flashから社名をつけたのかな?
ん〜もしそうだとしたらかなりのテクノ愛をカンジますね。


店舗・会社が閉店する理由には、イロイロな事情があると思いますが、「自主廃業」と「破産」の2つのケースが多いですね。
自主廃業は、経営者の判断で今後事情を継続できる見込みが立たないから、会社を清算しますというコトで、コチラは、会社の資金に余力がある時に行われる場合が多いですね。
一方、破産は、債務超過で会社の資産を全部手放したとしても債務を返済出来ない状態なので財産や事業を全て清算する代わりに、会社が負っていた債務の全てを免除してもらう裁判上の手続きのコトをいいます。
今回の場合だと、会社の財産すべて債権者へ分配する代わりに会社の債務の全てを免除してください・・・ってコトになります。
タブン、レコード店の破産だと、銀行からの借入金をもう払うコトが出来ないので会社を清算します・・・って状態になったのでしょう。

他のレコード店のコトをオイラがどうこう言うコトは、ナイのですがこういうコトがあるとオイラの気持ちが「ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・」とカイジの心境になるんですよ。
下記の2014年の記事では、Techniqueさんは、20周年を迎えたって書いています。
20周年を迎えたTechniqueが2014年に活躍したアーティストともにシーンを切り取った3枚組みのスペシャルEPをリリース
というコトは、2022年の今年はショップの開店から28年目に当たるワケです。
ナン十年も長い間お店を営業していると「安泰ですよね〜」ナンてコトをよく言われるのですが、オイラ自身まったく全然そんなコトは思えないんですよ。
もういつナニが起きてどうなるのか・・・って。
テクニークさんのコトについては、内情とかは、全く知らないのですがオイラの印象では、「結構、売れているレコード店」ってイメージだったので7月後半にテクニーク破産のニュースを知った時に「えっ?マジかっ!?」って正直とても驚いたんですよね。
テクニークさんは、コロナ問題が顕在化する2020年の春の前年の2019年の11月頃にソレまであったセンター街の奥の実店舗からリニューアルオープンして間もない渋谷Parcoのへ急に移転したのですが、その時も「渋谷Parcoへ移転するなんてスゴいな・・・」って思っていたんですよね。
ソレまで長い間営業していた馴染みの場所からお店を移転するっていうコトには、ソレナリの事情があったのだと思います。
フツーに考えたら渋谷の雑然とした古い雑居ビルの店舗から集客力ハンパない超メジャーなテナントビルへの移転って或るイミ「栄転」だと思うんですよね。
雑居ビルとパルコの家賃を比べると明らかに後者のほうが高額だと思いますし、同じショップを営んでいる立場からすると、家賃は高くなっても、もっと今以上に商売が繁盛できる場所へ移転しようっ!って或るイミ「攻め」の経営判断だと思うのです。
だけど、後から知ったのですが渋谷Parcoのショップは、1年間の期間限定ってコトだったんですね。
1年後には、実店舗の見通しが立たない状態での移転は、フツーちょっと考えられません。
タブン、ナンらかの条件や事情があって渋谷Parcoへ移転したのかもしれません。

テクニークさんが渋谷Parcoへ移転してから解ったのですが、ウチとテクニークさんが利用している通販の宅配業者が同じだったんですよね。
で、オイラがその宅配業者のトラックへ通販で売れた荷物を持っていくとウチの何十倍の量のレコードが入ったダンボールがトラックの中に積み上がっていたんですよね。
ソレを見てオイラは「うわ〜メチャ、売れてるな・・・スゲーーーっ!!」って思ったのですケドね。
2020年の春頃から世界的にコロナ問題が顕在化してショップの営業が出来たり出来なかったりという状態がダラダラと続くワケですが、大規模商業施設であるパルコは、オープンして半年経たずしてかなり長期間営業できないという状態になっていましたからね。
しかし、コロナ禍の中で急遽起こった巣篭もり需要でレコード店界隈は、苦難の中でも結構しぶとくヤッていけたと思うのですよね。
オイラは、コロナ禍の直前からインスタをはじめるのですが、テクニークさんの1万を超えるハンパないレコード紹介の投稿記事や3万オーバーのフォロワー数を見て「スゴいな・・・」って大いに参考にさせてもらいました。
まさかアレから2年で破産してしまうとは、思っても見ませんでした。

イロイロと思うトコロは、アルのですが今回の件で新譜のレコードの販売における難しさをとてもカンジました。
2000年の前半頃までは新譜の価格って12インチシングルだと1枚、1000円〜1200円くらいのイメージなのですが、今って12インチシングルって1枚2300〜2500円くらいなんですよね。
つまり全盛期の倍の値段まで価格が高騰しているワケです。
ま〜コレ、レコードを購入する側からすると、ソレまで1枚1000円でお手軽に変えたモノが、2000円以上となると購入するレコードのセレクトもキビシくなりますよね。
また、新譜の仕入れの難しいトコロなのですが、実際にどれくらい売れるか解らない状態で仕入れする枚数を決めなければイケないという状態も絡んできます。
新譜の仕入れ値って利益率があまりよくないので「コレは、売れるっ!」って判断したタイトルで、もし売れ残りが数枚でたらもうすべての利益をフっ飛ばすくらいになりますからね。
だからといって仕入れるレコードのタイトルを絞ったりすると、お客さんから「イイのが入荷していない」「欲しいタイトルがナイ」って判断されるのでソレもなかなか出来ない。
結局、売れても売れなくても毎週アル程度のタイトル数を必ず入荷させないとお客さんに見てもらえない、購入してもらえないってなるのでお店的には身をつまされるキビシイ判断の中で仕入れを迫られるワケです。
ま〜中古レコードも似たような部分は、ありますが利益率が新譜と違ってますからね。
しかし、逆に新譜はヒットすれば1タイトル、何千枚も販売する事が出来る大当たりがあるのですが、中古レコードはソレは皆無です。

海外からのレコードの仕入れに関しては基本的に掛売りが出来ないので、仕入れ資金や運転資金は金融機関からの借り入れからとなるのですが、破産になるというのは、会社としてもうその支払いが出来ないという状態に陥ったってコトになったと思われます。
28年間も営業していたテクニークさんですから相当な在庫のレコードを持っていると思うのですが、それら会社の資産はすべて差し押さえられて現金化されて債権者へ分配というコトになりますね。
テクニークさんのインスタがまだ見るコトが出来るのですが、7月の後半にあった破産のニュースの2週間前まで「新譜の予約受付中」って記事が投稿されていたので急転直下で事情が大きく変わったように思われます。
レコード店の閉店って世間的には、珍しいコトではナイのですが、個人的には扱っているレコードこそ違いますが同じ場所でかなり近いジャンルのレコードを扱っていたというトコロから、今回の件は気持ち的にフクザツな心境であります。

LOIS LANE / IT'S THE FIRST TIME
LOIS LANE / IT'S THE FIRST TIME の試聴
next recordsのサイトでLOIS LANEのレコードを探してみる

で、ハナシを戻しますが、結局先に紹介したニュース記事って一体、ナニを伝えたかったんだろう・・・って思うんですよね。
レコード店の破産というネガティヴなニュースを発端に、「しかし、レコードの売上は伸びている」ってポジティブなニュースを絡めているイミがちょっと分からないんですよね。
世間的には、アナログレコードの人気っていうのは、確実にアルと思うのですが、そんな中でのレコード店の破産は深読みすると、ナニを意味しているか、ナニを示唆しているのか・・・終わりの始まりがはじまったってコトを伝えたいのか・・・よくわからないんですよね、
確かに熱狂的なブームやムーブメントって事象には、必ず終焉が訪れるというコトは、歴史的に必ず起こり得るコトです。
そのコトを示唆するニュースなのかな・・・?
でもそんなコト、書いていませんしね・・・イッタイ、ナニをイイたいのかよくわかりませんでした。
解る人、教えてくださいっ!

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wham_clubtropicana_uk
このブログでも時々書いていますが、「最近、レコードを聴き始めました〜」とか「はじめてレコードを買うんですケド・・・」といったカンジで当店へご来店いただけるお客さんが結構増えてきました。
特に週末の土日は、必ずと言っていいホド、数組のレコードビキナーさんにご来店していただいています。
そんなレコードビキナーさんと店頭でおハナシをしていると、「コレって〇〇なんですか?」とか「アレってどうなんですか?」なんてオイラからすると不思議な疑問を持っているんだな〜って思うコトが結構あります。
例えば、レコードを最近、聴きだしてDJプレイにも興味が出てきた人が、今持っているプレーヤー(非ダイレクトドライブ)をもう1台買えば、DJ出来るんでしょうか?とか・・・。
「小さいレコード(7インチシングルのコト)を聴きたい時は、小さいレコード専用のプレーヤーがいるのですか?」などなど、なかなかオイラからすると新鮮な目線で疑問も持っているんだな〜なんて思ったりします。
前にこのブログでも紹介しましたが、ターンテーブルから出ているアースケーブルをドコに接続して良いのか解らず、この線が「アース線」だとわかったので洗濯機が接続されているコンセントの横にターンテーブルを持っていってソコに接続した・・・っていう人もいたりしますからね。
ん〜笑い話みたいなケースなのですがご本人は、いたって真剣だったようです。

で先日、ご来店いただいたお客さんからこんな質問をされました。
「レコードって何回も聴くと音が出なくなるのですか?」
一瞬ソレを聴いて「えっ?どういうコト?」って詳しくおハナシを訊いてみると・・・。
最近、アナログレコードに興味を持って実際にレコードプレーヤーを手に入れて自宅でレコード・ライフを楽しんでいた20代の若いお客さんなのですが、そんな最近お気に入りの趣味のハナシを勤めている会社の上司に
「最近、レコードにハマっていてよく聴いているんですよね〜」って雑談をしていたら
「あ〜オレも若い頃は、〇〇のレコードを溝が擦り切れるまで聴いたな〜」ナンてコトを言われたそうです。
「へ〜そうなんですかぁ〜スゴイですね!」ってハナシはソコで終わったのですが、それからそのお客さんは、レコードは何回も聴いていると音溝が擦り切れて聴けなくなるのか・・・ってちょっと疑問を持ったようです。
大好きなお気に入りのレコードが聴けなくなるのは、ちょっと嫌だな・・・って思いつつも溝が擦り切れて聴けなくなるのを我慢してレコードを聴かないっていうのも本末転倒だし・・・しかし、お気に入りのレコードはもう何回も聴いているケド、今のトコロはフツーに再生出来て聴けているしな、一体レコードって何回くらい聴けるんだろう・・・なんてモヤモヤとした疑問が浮かんだそうです。
「レコードは、何回も聴くと音溝が擦り切れて聴けなるなるのか?」とか「レコードは何回くらい聴くコト、再生するコトが出来るのか?」とオイラからすると
「え?そんなコト、思うの?」ってちょっと目からウロコというか新鮮な視点なんですケドね・・・というか、「ブログのネタを提供していただいて、ありがとうございますっ!」ってカンジなんですケドね〜(笑)

では、本題です。「レコードは、何回も聴くと音溝が擦り切れるのか?」
当店では、今年で営業22年目なのですが、今までにもう何十万枚ものレコードを販売してきました・・・販売したレコードだけでン十万枚なので買い付けや査定とかで必ず検盤をするのですが、そのレコードの盤のチェックした枚数までも含めると販売したレコードの数十倍の膨大な枚数のレコードを手にとって見てきました。
中古レコード店経営という職業柄、フツーの人が見たコトのない枚数のレコードを今までチェックしてきましたが・・・
「ナンだ?このレコード、聴かれまくって音溝がナイじゃんっ!」ってレコード・・・実際に見たコトがありません。
タブン、聴かれまくってすべての音溝が擦り切れたレコードなんて存在しないですよ。
でも、質問していただいたお客さんの上司は、「レコードの溝が擦り切れるまで聴いたな〜」って言ってるワケですが、それはウソなのか・・・ってコトですね。
コレ、言葉尻だけ読むと、そのまま「好きなレコードを何回も再生したら聴きすぎて音溝がなくなった」ってコトになるのですが、実際はレコード盤にはそんなコトは絶対に起きていなくてタブン、今でもフツーに再生出来る状態だと思います。
要するにコレ、古くからレコードを聴いている人が頻繁に使う「比喩表現」なのです。
レコードならば、「溝が擦り切れるまで聴いた」だしカセットテープなら「テープが伸びまで聴いた」っていう比喩がよく使われています。
実際にはそんな状態には、全然なっていないケド、そんな状態になるんじゃないか・・・って思うくらいそのレコードを何回も聴いたっていう喩えの表現なワケです。

ま〜70〜80年代からレコードを聴いていた人からすると、レコード好きな人がよく使うアルアル表現なのですが、レコード世代でナイ今の若い人からするとそのままストレートに受け取っちゃうんですね・・・レコード世代のオッサンからするとちょっと面白いカンジがします。
では、ナンでこんな比喩表現がいわれるようになったのか・・・ですよね。
コレは、あくまでも仮説ですが、レコードは音溝をレコード針がトレースするという物理的なコトで曲を再生しているワケですが、レコードは塩化ビニール出できていて決して固い物質ではないワケです。
言い換えればちょっとしたコトでカンタンにキズが入ってしまうくらい柔らかくて脆い材質で出来ています。
一方、音溝をトレースして再生するレコード針は、人工ダイヤモンドで出来ています。
コチラの方は、まぁまぁ固い成分で出来ています。
レコード世代の人達は、レコードを再生する時に誤ってレコード針を「ギャーーーーっ!」ってレコード盤上に滑らしてしまってレコードにキズを付けてしまった経験がある人が多いんです。
レコード針をレコード盤に滑らせるとキズが付くというコトは、経験的に知っているトコロからレコードを再生する度にレコード針がレコードの音溝を傷つけているのではないのか?って思ったんではないでしょうかね・・・。
2つの異なる物質をコスリ合わせると、柔らかい方は削れますよね・・・そういったコトからレコードを何回も聴くと音溝がいずれなくなる・・・=音溝がなくなるくらいになるまでレコードを聴いた という表現になったのではないでしょうかね。

では、実際はどうなのかっていうと、正しくレコードを再生している分に関してはレコードの音溝よりも先にレコード針の先端についている人工ダイヤモンドで出来たスタイラスチップの方が先に削れて摩耗していくんですよね。
問題なのはその摩耗したレコード針をそのまま使うコトの方で、ヘタったレコード針をそのまま交換せずに使い続けているとレコードの音溝の方を傷めてしまうしまうコトになります。
ま〜そうなってもレコードの音溝がなくなるワケではありませんが、再生した時に音飛びが起きやすくなったり、摩耗したレコード針が音溝にキズを付けてしまいノイズが出たりします。
なので、気をつけなければイケないのは、レコードの方よりもドチラかというとレコード針の方ナンですね。
ちなみにレコード針の寿命は一般的におよそ150〜200時間といわれています。
毎日1時間レコードを聴いていたとしたら半年ホドがレコード針の交換時期というコトになりますね。
一方、レコードの方は、古くなったからと言っても音が出なくなることはありません。
キチンとクリーニングされていてイイ環境で保管されていたレコードであれば、50年前に作られたレコードでもメチャいいサウンドを奏でてくれますよ。
やはり、レコードは、ドレだけお手入れをしてあげるかによって音質が大きく変わりますね。
手についた指紋や油脂、ホコリやチリなんかがレコード盤についたまま放置するとカビが発生したりホコリでノイズが起きたりしてレコード盤にダメージを与えてしまうのでお手入れは必須ですね。

結論
レコードの音溝は擦り切れるコトは、ナイっ!
しかし、いつまでもイイ音質でレコードを聴きたいのであれば、レコードのお手入れと定期的なレコードの針の交換は、必要です。

WHAM / CLUB TROPICANA
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当店には、常駐の元ディスコDJだったスタッフがいるのですが彼曰く、「お決まりのCheryl LynnやEW&Fの定番ディスコ・ナンバーは、今まで5000回くらいプレイしたっ!」て言っているのですが、「ディスコでそれだけ何回も再生されたレコードでも音はちゃんと出てたよ。」といっています。
ソレよりもDJプレイのつなぐポイントの部分の音溝は、みんなが同じ箇所でキューイングするものだから音溝が擦れまくってビートがガサガサに荒れてアタマ出ししにくかった・・・って言っていました。
「だけど、曲中の音溝は、まったく問題なかったよっ!」って、ま〜ソレくらいハードな使い方されていても音溝がなくなるくらいには、ならなかったのでタブン、レコードは保管状態が良ければ、50年くらいは余裕で聴けるんではないでしょうかね〜。
レコードがダメになるコトよりも、レコードを所有しているニンゲンの方が先に亡くなっちゃうってレベルですね〜(笑)

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