時々このブログでも書いていますが、最近ご来店していただけるお客さんが増えて来たんですよね〜ホント、ありがたいコトです。
土日の週末は、特に来店していただけるお客さんが多いですね。そんな中でも昨今のアナログレコード・リバイバルの影響も多分にあってレコード世代でない20〜30代のお客さんも増えてきましたね。
当店は、12インチシングル専門店というコトもあって、12インチシングルのニーズが高かった80年代〜2000年代前半時代にDJやクラブミュージックに触れた世代のお客さんがメインターゲットだったのですが、その次代に多感な世代を過ごした人達ってすでに40歳オーバーなんですね。
next recordsは、2000年に開業したので先に書いた最近増えてきた20〜30代のお客さんてまだ生まれていない、もしくは、小学生〜中学生だったというコトですね〜。
年齢が30歳っていうとある程度イロイロなコトをすでに経験済みな年齢だと思うのですが、アナログレコードに関していうと、もうカンゼンに世代ではナイってコトだと思うと、オイラは「あぁ・・・もうそんなカンジなんだぁ・・・」ってちょっと感慨深くなっちゃいます(笑)
で先日、最近レコードを聴き始めた20代前半のお客さんからこんなコトを質問されました。
「レコードってどうやって買えばイイのかよく解らないんですよね・・・」って。
ソレを聞いたオイラは、「どういう意味?」って「???」ってはてなマークが連発しました。
オイラの感覚では、好きな音楽・アーティスト・曲があってそのレコードを見つけたら買う・・・ってホント、そのまま自分の「欲しい・手に入れたい」って気持ちがそのままストレートにあらわれる購入動機になるのですが、ご質問を頂いたレコード世代でナイ最近レコードを聴き始めた20代のお客さんは、オイラとはぜんぜん違う思考のようだったんです。
「どうやって買えばイイのか解らない」っていうコトの意味を詳しく突っ込んで訊いてみると、お店で買うとか通販で買うという買い方のコトでは、なくって「買うか、買わないかの判断に悩む」というコトのようです。
オイラからすると、先に書いたように欲しいと思えば、買えばイイし、いらない・欲しくないと思えば、買わなくてもイイというタダそれだけのコトなのですが、聞いたカンジでは質問を頂いたお客さんの気持ち的には、その買う・買わないのラインが難しいようです。
「へぇ〜そうなの・・・?そんな悩むようなコトなのかなぁ・・・」ってオイラは、思うのですが、お客さんにどうしてそう感じるのかっハナシを聞いてみました。
どうもアナログレコードの存在を知って、はじめは見た目とかカタチ・スタイルが「カッコいいな・・・」ってトコロから興味を持ったようです。
で、レコードプレーヤーを買って、聴いてみたいレコードは、はじめにナンタイトルかをセレクトしていたようです。
そして実際にソレ等を手に入れて少しずつレコードへの興味も増してきたのですが、ある程度の枚数のレコードが増えてきたトコロで、コレは買って、コレは買わないという判断にメチャ悩むようになった・・・って言っていました。
ホント、シンプルに好きな曲のレコードを買えばイイんじゃないのかって思うのですが、お客さん曰く、「好きな曲はたくさんあるんだケド、ソレをレコードで持つのかって考えると悩むんですよね・・・」とのコト。
ナルホドね〜オイラのようなレコード世代のニンゲンからすると、「音楽を聴くためにレコードを買う」というレコードの購入動機がスタート時点にあるワケです。
つまり、当たり前だけどレコードを買わないとその音楽を聴くコトは出来ない、レコードを買えば聴ける・・・好きな曲を聴くためにレコードを買うという動機になっていたのですが、20代の若い人達からすると、今だと別に好きなレコードを買わなくても聴きたいという欲求は満たせるワケです。
実際に好きなアーティスト・曲のレコードを購入して「イイな〜」と思ったのですが、この「イイな〜」という割とフンワリとした気持ちでレコードを買い揃えていくとなるとお金がいくらあっても全然足りない・・・となります。
レコードプレーヤーを買ってはじめの頃に買った数枚のレコードって、もう「レコードで絶対に聴きたいっ!」っていうMAXのタイトルだったのですが、それらが揃った次のステージになると気持ち的にどうしようか・・・ドレを買えばいイイのか・・・ってボンヤリと思うようになったみたいです。
なんかそんなコトを聞いていると、アレですね、タブン、サブスクで音楽を聴いていて「この曲、イイな・・・」ってポチって、ソングリストに追加する感覚でレコードを買うコトが出来ない・・・みたいなコトで悩んでいるのかな〜って思いました。
オイラのような「聴くためにレコードを買う世代」でない世代の人ならではの音楽の感覚ならではの悩みのようですね・・・。
確かにソングリストに追加する軽い気持ちでレコードを買っていくとドエライ状態になりますからね〜(笑)
事実、ナン万枚ものレコードを所有するハード・ディガーも世に存在しますケドね〜現実的には、やはり好きな曲でも買うレコード・買わないレコードの選別は、絶対に必要となりますよね。
じゃあ、イイなと思う曲は、どのレコードは買いで、どのレコードは買わないという取捨選択のラインはドコなのか・・・って考えるとソレナリに悩みますよね。
イヤ・・・どうなんだろ・・・オイラも20代とか欲しいレコードがありスギて、買いまくっていつも金欠でしたケド、欲しいっ思ったレコードは買ってたかな・・・。
でも、タブン、自分なりに取捨選択してたかもしれませんね・・・実際にある時期を境に「アルバムを買うのはヤメよう・・・」って決心したコトがありましたから。
その時点で自分のコレクションの傾向というか方向性がハッキリと確定したのかもしれません。
やはりレコードを買い揃えていくっていうコトは、様々な目的はあるとは思うのですが、カタチのあるアイテムとしてコレクション的要素がかなりあると思うのです。
レコードって本来の音楽が記録されたメディアというだけでなく、ソレ以外の複合的な良さがあると思うんですよね。
ジャケットであったり、統一されたカタチや大きさであったり、その存在自体であったり、しかも当たり前だケド、ソコから自分の大好きな音楽も聴くコトが出来るっ!という視覚・触覚だけなく聴覚まで刺激できるという大満足なアイテムだったりするワケです。
そういったイミでは、サブスクのプレイリストに登録された音楽とは、また違った要素がレコードには含まれているんじゃないのかな・・・。
「自分の手元にカタチのあるモノとしてその曲を所有したい!」って気持ちをベースにレコードを買えばイイんじゃないのかな〜って思ったのでそのコトを伝えたのですが、お客さんは「そうなんですね〜」って言ってくれましたが、あんまり答えになってないなぁ〜って我ながら思いました・・・。
MICHAEL JACKSON / YOU ROCK MY WORLD
MICHAEL JACKSON / YOU ROCK MY WORLD の試聴
next recordsのサイトでMICHAEL JACKSONのレコードを探してみる
先日、40代のお客さんから所有しているすべてのレコード・コレクションを買い取りさせていただきました。
全コレクションの処分するまでには、気持ち的に相当な葛藤があったそうです。
ココ数年は、仕事や家族のコトもあって趣味のレコードコレクションからは、遠のいていたのですが、お子様の成長に伴ってレコードを処分する決心にいたったとのコトです。
しかし・・・数年間もホトンド聴いていなかったレコードを最後にと思い聴き直したトコロ、若かりし頃のその当時のコトが鮮明に思い出されたって言っていました。
「このレコード・・・僕のアイデンティティそのものでした・・・」って最後はかなり感傷的なカンジでしたね〜。
ん〜レコードが、アイデンティそのものって、タブン、オイラもそうですよ。
なかなかそんな自分のアイデンティティになりえるアイテムってナイですよね・・・そういったイミでレコードって結構、イイモノなのではないでしょうかね。
今回、エピソードトークした20代のお客さんのコレクションもそうなって欲しいな〜って思う次第であります。
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