渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:アナログレコードの話題

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東京 渋谷の12インチシングル専門のレコード店 next recordsです。
アナログレコード店を営むという仕事柄、日々レコードに関する情報収集をしているのですが相変わらず、アナログレコード界隈の話題が盛り上がっていますね。
で、ココ最近見かけたレコード関係のニュース記事をザックリっと解説 & 個人的な雑感を書いていこうと思います。

レコードがプレスされまくり!
こんなレポートを読みました。
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2024年年間の音楽ソフト生産金額は7%減の2,052億円、アナログ生産金額は1989年以来の70億円超え

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毎年、1月のこの時期に「前年の音楽産業は、どうだったか」的な統計が発表されています。
で、2024年の音楽業界の売れ行きとか生産数とかのレポートとなります。
ん〜文章を読んでもイマイチ判りにくいですね・・・コレ。
グラフをからは、レコードの生産数(棒グラフ)って2010年頃がドン底状態になっていてソコから多少増えたり減ったりしながら全体的には生産数を増やして2023年より17%増えて314万9,000枚のレコードがプレスされたってコトになります。
今度は、その売上ですが、前記した通りプレス数は、17%増加で売上(折れ線グラフ)は26%UPの78億8,700万円というコトです。
で、レポートにも書いていますがこのレコードの売上金額が35年前の1989年頃の規模にまでなった!的なコトを書いています。
まぁ〜確かにイチバン左側の1989年の折れ線グラフの値と右側の2024年の値が均衡しているので「レコードの売上が35年前の売上に迫っているっ!スゴいコトだっ!」みたいな見え方になるのですが、プレス数を表す棒グラフの値が全然違うので金額的には、確かに35年前の1989年よりも増えているんだケド、2024年のプレス数は35年前の1/3なんですね。
まぁ〜要するに35年前のレコード1枚の価格は、LPだと2500円くらいだったのですが、今は新譜のLPって5000円以上しますからね。
トーゼン、35年前と現在ではお金の価値も違うので単純に売上金額が同じになったのでスゴいって言うのはナンかちょっと違うような気がするんだケドね。
しかし、1989年の頃のレコードの生産数って1000万枚越えていたんですね。
日本で一般的にCDが普及し始めたのは1987年頃なんですよね、コレまで音楽メディアの主流だったアナログレコードがCDに置き換わって1990年代の初頭にCDの生産数がレコードを上回りました。
棒グラフでも解るように1989年は1000万枚越えていたレコードの生産数が1990年にがガクーンと下がって1/5くらいの200万枚くらいになっています。
この落ち込み具合はモノスゴいですね〜古いメディアが新しいメディアに置き換わるという時ってこんなカンジになるんでしょうね。
レコードのプレスの枚数の部分でガクッと落ち込んだレコードの生産数が1999年の棒グラフが300万枚くらいまで回復していますよね〜コレ、当時を思い返すとタブン、DJブームの時期でしょうね。
このデータって日本国内の生産数や売上のコトだけなので輸入盤は、含まれていないんです。
棒グラフは、洋楽の水色と邦楽のオレンジ色に分かれていますが1999年は邦楽のオレンジ色が増えているは、アレですよ宇多田ヒカルとかMISIAとかの国内のアーティスト達のアナログレコードがDJブームにのっかって結構プレスされた時期と重なりますね。
で、そう考えると2025年現在の国内盤のレコードのプレス数からみると規模感は、1999年頃と同じくらいってコトになるのかもしれませんね。
売上に関しては、レコードの生産数は、1999年頃と同じだけど2025年の売上金額が大幅にUPしているのは、単純にレコード1枚の単価があがったコトがグラフに現れているみたいですね。

新しいレコード店が続々とオープン!
こんなニュースを読みました。
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「【九州初出店】アナログレコード専門店・Face Recordsが国内6店舗目を福岡・天神に4月24日(木)オープン」
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当店のお向かいにあるFace Recordsが福岡に新しくレコード店を出店するそうです。
メチャ、出店攻勢をかけていますね〜。
コロナの時期の2020年に渋谷のMIYASHITA PARKからショッピングモールでのオープンをはじめて札幌・京都・名古屋に続く4店舗目に福岡でのオープンというコトです。
おめでとうございますっ!
確かに当店でもリアル店舗へのお客さんのご来店ってコロナ明けから結構増えてきているのでレコード店のリアル店舗を新たにはじめるっていうのは、正攻法なのかもしれませんね。
インスタやXとかSNS界隈でレコードに関する情報収集をしていて気がついたんだケド、2023年くらいから地方の街で新しくレコード店がオープンしているみたいですね。
全国のレコード店を紹介しているサイト「Recoya」の新店舗情報では2024年の夏頃から7つのレコード店が新たにオープンしたコトが紹介されています。
Recoya新店舗情報
最近のレコード店は、アナログレコードにカンゼンに特化したお店もありますが、レコードの販売に加えてカフェであったりファッションアイテムや雑貨等の別のアイテムやサービスを併せて販売をするっていうケースも多いようです。
レコードの販売だけってなるとホント、レコードを目当てにした絞ったお客さんだけの来店になるのですが、カフェや雑貨アイテムを併売するコトでタッチポイントを増やしてレコードにも興味を持ってもらうという戦略なんでしょうね。
つい先日、はじめてレコード店に訪れたという20代前半の超若いお客さんが当店へご来店されました。
オイラ的には、今の若いネットネイティブな世代の人が興味があるアイテムを購入するのってある程度ネットで調べてネット通販で手に入れるのがフツーだと思っていたのですがそのお客さんとハナシを訊いてみると実際は、ちょっと違っていたんですよね。
少し前からレコードに興味があってイロイロ調べていたそうですが、もう画像や動画だけの視覚情報では、得られないトコロにまで感極まったようで実際にレコード店に訪れてみようってアクションになったようです。
「で、実際にレコード店をはじめて訪れてどんなカンジだったのですか?」って訊いてみると「モノスゴいレコードの数やお店で実際にプレイされている曲を聴いてメチャ、感動しました!」ってちょっとコーフン気味にハナシてくれました。
確かにン万枚の圧倒的なレコードの枚数にはじめて囲まれるっていう体験は、画像や動画では得られませんからね。
数枚のレコードを購入していただいたその若いお客さんは、まだプレーヤーを持っていないそうなので「じゃあ、ココで聴いてみましょう!」って店内のプレーヤーで購入していただいたレコードをプレイしてみたんですよ。
すでに知っている曲なのですが、はじめて聴く自分が買ったレコードのサウンドを聴いて「うわぁぁ〜メチャ、カッコいい〜!」って甚く感動していました・・・ナンかその様子を見ているとオイラも中学生頃にはじめて友人のアニキの部屋で聴いたレコード体験を思い出しました(笑)

この様なアナログレコード体験ってやっぱりネットの情報だけでは得られないですからね・・・そういったイミでは、やはりリアルのレコード店の存在ってはやり大切と言うかその影響も大きいのかもしれませんね。

MADONNA / EVERYBODY
MADONNA / EVERYBODYの試聴
next recordsのサイトでMADONNAのレコードを探してみる

今は、レコードって単純に音楽を楽しむっていうコトよりもレコードの『モノ』としての魅力の方に価値があるようになっていますよね。
さらに手間をかけて音楽を聴くという行為や欲しいレコードを探して手に入れるというコトに価値をカンジるようになっている部分もあるみたいですからね。
若い人からするとそういった行為が新鮮というか、新たな体験みたいなカンジなのかもしれませんね。

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渋谷の片隅で12インチシングルの中古レコード店を営んでいるNext Recordsです。
このブログでも時々書いているコトなのですが、相変わらずの円安がキツいですね・・・というか昨年はマジでアップダウンが激しかった。
記録として書き留めておきますが、2024年1月は、$1は147円くらいでしたね。
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ソレが7月くらいまでジワジワと円の価値は下がり続けて$1=160円くらいまでココ数年では最安値となるくらい円安が進んだと思いきや一転、円高方向に反転して今度は、9月頃には$1=140円台前半まで円高になってこのまま円高になるのかな〜って思っていたらまたまた円安方向に・・・で上げ下げしながらチャート全体で見ると今は下げに向かっていますね。
で、2025年1月現在は、$1=155円ってカンジです。
先日、ご来店いただいたお客さんに「ネクストさんって、時々ドルがイクラとかブログで書いていますがそういうのってレコード店的には結構、影響デカいんですか?」って訊かれました。
ハッキリいうと「メチャメチャ、デカいっすよ!」

中古レコード店にもよりますが、国内での買い取りメインで仕入れを行っているお店は、ドル円の為替の影響ってあまり受けないと思いますが、当店は、国内での買い取り&海外からの仕入れを併用しているんですよね。
そういった仕入れスタイルのレコード店は、やはりメチャ為替の影響を受けますね。
更にココ最近は、この円安の影響をダイレクトに受けつつ実感しているのは、海外から仕入れるレコードの価格が円安以上にアガっているというコトです。
最近は、ニュースを見ていてもモノの値段がアガるインフレのコトを頻繁に伝えていますが、海外は日本以上に特に激しいんですよね〜もうホント、容赦ナイくらいイッキにアガっちゃうみたいな。
世界的に見てのレコードの人気がアガっているのもありますしね・・・ちょっと人気があるタイトルとか古い曲でもTikTokとかで話題になった曲とかってなるともうソッコーで値段がアガってゆくみたいな状態になりますね。

この前、レコードをDiscogsとかでも買っているお客さんとハナシをしたのですが、ちょっと気になるレコードが1枚あってDiscogsで購入しようと思ったら送料が$30(2025年1月現在4650円)だったんですよ・・・ってボヤいていました。
あ〜高いっすね・・・アメリカの送料ってマジで。
日本で買うと3000円くらいのレコードがDiscogsで安く売っていても送料で$30とかになると割高になるんですよね。
だからといって複数のレコードを買って1枚あたりの送料を分散させようと思っても1枚あたりの追加の送料が$5〜$6とかってなるとまたまた送料が高くなってしまうみたいなカンジになっちゃうそうですね。
この円安状況のさなかでレコード値段もアガっている&送料も高い中、海外からレコードを安価に購入して送料分の増加分の差額を埋めるくらいのメリットを出すのってかなり難しいみたいです。
結局、どんなレコードをいくらで買っても送料$30(約4650円)が追加されちゃうのは、かなり影響ありますよね。

でもコレね・・・当店も同じなんですよ。
ドレだけ安価にレコードを仕入れても送料が高いとその分が上乗せされる・・・ん〜泣ける。
しかし、コレもブログですでに書いているコトですが、レコードのニーズはあるんですよ。
なので仕入れに関しては、キッチリと行っていかないと・・・って思うんですよね。
そういったちょっと泣けるくらい海外からの仕入れがキビシイ状態なので昨年は、国内でのレコード買取を精力的に行っています。

少し前にレコード買い取りのご依頼をいただきお客さんのご自宅に枚数にして約1500枚のレコードの引取に伺いました。
ご自宅にお伺いしてレコードのコトでおハナシをしていて解ったのですがそのお客さん、サイドビジネスとしてネット通販でレコードを販売しているとのコトでした。
ヤフオクとかメルカリとかのフリマ・アプリでは、なくってチャンと自分のショッピングサイトで販売していたんですよね。
そのキャリアは、10年以上!もうマジでプロのレコード屋とも言える領域です。
残念ながらオイラはそのレコード通販サイトのコトは知りませんでした・・・すいません。
そんなお客さんですが、昨年からもうホトンド、レコードが売れなくなったそうです。
で、結局もう見切りをつけたようでレコードのネット通販からは撤退するコトを決めたそうでそのレコードの整理を当店にご用命いただきました。
どうやらご自身がレコードのネット通販をはじめるにあたってNextの通販サイトやオイラのブログをメチャ参考にしていたようです。
オイラは、初対面のお客さんだったのですがこの「渋谷レコード店日記」を読んでいただいたようで結構、質問されました(笑)
時々、オイラは同業や他業種のネット通販をされている人からナンダカンダと相談されるコトがあるんですが、お伺いしたその時もイロイロ訊かれました。
そのお客さんは、レコードのネット通販をはじめた10年ホド前は結構業績が良かったそうです。
オイラの感覚的には、今から10数年前って当店に関しては今よりも売れていなかったような印象なんですケドね。
家賃や人件費等のコストのかかる実店舗を構えて販売するのと1人でネット通販だけで販売するのとは、はやり固定費の差が出ますからね。
しかし、徐々に売上は低下して数年前のコロナ時期は、すこし盛り返したそうですが、コロナ問題が収束しつつあった2023年頃に再び低迷したそうです。
で昨年の2024年は、11月の時点で売れたレコードの枚数は、年間8枚だったそうです・・・ソコでもう辞めようって決心がついたようです。
参考までにお客さんの運営しているレコード通販サイトを見せてもらいました。
価格も比較的安価で商品的には、まぁまぁの品揃えでそんなにダメなカンジはしなかったのですケドね〜。
売上が下降してきた2023年にご自身のモチベーションが著しく下がったようでサイトの更新があまりできなかったと言っていました。
「通販サイトの更新のペースは月に何回くらいですか?」って訊くとモチベーションがダダ下がりした2023〜2024年は月に1回とか2ヶ月に1回とかだったそうです。
まぁ〜ねぇ〜そうなりますよね・・・メチャ、解りますよ・・・同じようにネット通販を営んでいるのでその気持ち・・・とても共感出来ます。
売れ行きがよくないからモチベーションが下がる・・・その結果、更新のペースが落ちるコトによってさらに売れ行きが下がるという悪循環にハマるんでしょうね。

「売れ行きが下降していた原因はナンですか?」って訊いてみると「あんまり仕入れが出来なかったんですよね。」って言っていました。
当初は、自分のコレクションを切り売りしていたそうですが、ホボめぼしいタイトルが売りつくした後に本業のシゴトの合間の大型連休になった時に海外へ買い付けに行ったりDiscogs等を利用して良さげなレコードを仕入れていたそうです。
その時は、結構な売上になったそうです。
しかし、コロナで渡航や郵送のホボすべてがストップした時に仕入れが途絶えて、コロナ明け後にはレコードのインフレと円安のダブルパンチをくらった・・・とのコトでした。
元々、販売しているレコードは、通販専業というコトもあり、安価な価格設定がショップの売りだったそうで仕入れのコストアップを価格に転嫁するコトがなかなか出来なかったみたいですね。
参考までに通販サイトを見せてもらったのですが、オイラ的には「この値段で売れないの?」って思うくらいの安価なカンジの価格設定でした。
たしかに「おぉっ!コレはっ!」って思うような人気のタイトルはあまりナイですが、まぁまぁリーズナブルな印象です・・・しかし、年間に8枚しか売れていないんですよね。
ネット通販が売れないっていうコトに関しては以前、別のお客さんからも相談されましたね。
その時のエピソードコチラ
レコードは、どうすれば買ってもらえる?

上記の記事を書いた人には「集客を一生懸命やればイイのでは」って言ったのですが、今回の買い取りに伺ったお客さんのサイトは、すでに2000人くらいの人が会員登録していたそうです、2000人のお客さんがいて2024年に8枚しか売れていないって、そりゃぁヤル気も削られますね。

物販を営んでいると売れ行きがよくないから資金繰りのために仕入れを絞るという行為になりやすいのですが、ソレがどうやら悪循環になってますます売れ行きが低迷するキッカケになったみたいですね。
このケースは、オイラの知っているレコード店を辞める大きな理由のひとつの様な気がします。
ホントは、売れ行きが低迷している時ホド、ガッツリと仕入れてイイ商品を投入して立て直しした方がイイと思うのですが、資金の枯渇や売れ行きの低迷は気持ち的にヤル気を落としちゃうんでしょうね・・・解ります。

お客さんから買い取りさせていただいた1500枚ホドのレコードはありがたく当店で販売させていただきました。
まぁまぁの買い取り価格になったのですが、「コレを元手にしてもう一度、チャレンジしたらどうですか?」って訊いてみると・・・。
「10年くらいネット通販をヤッていて思うんですが今は、良いレコードを通販サイトにアップするだけで売れる時代ではナイと思うんですよね、なのでもうやらないです・・・」とのコトでした。

O.C. / TIME'S UP
O.C. / TIME'S UPの試聴
next recordsのサイトでO.C.のレコードを探してみる

昨今は、空前のアナログレコード人気だというコトをメディア等でも頻繁に取り上げられていますが、そんな中でも10年以上販売を継続していたレコード通販サイトの運営が立ち行かなくなる・・・。
もしかしたらレコード店も売れ行きのイイお店とそうでないお店というカンジで二極化しているのかな・・・。
レコード店をはじめて25年になるNext Recordsですが、決してオゴり高ぶるコトなく日々謙虚にそして切磋琢磨してこれからもレコード店を営んできたたいなぁ〜と思う今日このごろであります。

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新年を10日も過ぎていますがあけましておめでとうございます。
2000年に渋谷の辺境の地でお店をはじめたnext recordsも今年で25年目を迎えるコトが出来ました。
コレもひとえに当店をご利用していただけるお客さまのおかげです。
本当にありがとうございます・・・そして2025年もゼヒともごヨロシクお願い申し上げます。

2024〜2025年の年末年始の営業は、12月30日〜年明け3日まで5日間お休みをいただいていました。
今では、ちょっと考えられないコトなのですが、当店が25年前に渋谷でお店をはじめて時って、12月は31日までフツーに営業して元旦だけお休み・・・で翌2日からは、お店を開けて営業していたんですよね。
でもコレって当店だけではなくって今は亡きciscoやManhattan Records等の大手レコードショップも同じように2日から営業をしていたんですよね。
というか実際は、渋谷のレコード界隈のムーブメントを牽引していたciscoやManhattan Recordsが「初売り」と称してレアなレコードをこの1月2日の大量放出したり有名DJがMixしたCDをノベルティでプレゼントしたりするという催しを開催していたのでソレを目当てに大勢のレコード好きな人が渋谷のレコード屋街に押し寄せていたコトもありその恩恵にあやかろうと当店も同じ日に営業していたんですよね。
しかも影響力の強い大手のレコードは、2日の「初売り」には、「こんなレコードを店頭に出しますよっ!」って人気盤がズラリと揃った内容を事前に告知していたんですよね。
で、ソレをどうにかして手に入れたい数百人の人達が、1月2日の早朝からレコード店の前に並ぶという状態だったんですよね。
ん〜今考えると、ブームってモノ凄い動員力ですよね・・・。
しかしそういった熱狂的だったブームも徐々に下火になり2005年頃からコレまで開催していたレコード店の初売りセールは、行われなくなったんですよね。
トーゼン、人もお正月から並んでレコードを買い漁るコトもなくなったので当店も年末年始は休むようになりました。
今のレコード人気は、相変わらずモノ凄い状態だと思うのですが、お正月からレコードを買い漁るというのは、サスガにナイみたいですね。

ネットショップのマルチチャネル化への野望
以前、この渋谷レコード店日記にこんなコト書きました。
レコード店主が考えたマーケットプレイスに関するアイデア
上記の記事でこんなコト書いたんですよね。
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海外からご来店いただいたお客さんによく訊かれる「Discogsやっていないの?」に対してもし当店がDiscogsのマーケットプレイスに出店していたら、どうなるんだろうってコトを考えていたんですよね
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でオイラとしては、今のnext recordsの店頭で在庫しているレコードのすべてをDiscogsのマーケットプレイスに出品してみたらイイんじゃないか・・・って思ったんですよね。
要するに店頭でもレコードを買えるし、Next Recordsのネットショップでも買える、オマケにDiscogsでも買えるといういわゆるマルチチャネルでレコードの販売をしたらよりお客さんとの接点が増えてたくさんのレコードを購入してもらえるんじゃないのか・・・って。
上記のブログ記事でもサラっと書いていますが、このアイデア・・・オイラのアタマの中では結構、「コレ、ウマく出来れば結構、イケるんじゃない?」って感触があったんですよね。
まぁ〜カンタンではナイとは思いますが2024〜2025年の年末年始の休みの間に実際に出来るのかテストしてみようって思っていたんですよね。
Discogsは、普段も頻繁に利用しているのでその出品の仕方とかは、結構カンタンなんですよね。
でも、オイラが計画しているようなNext Recordsの在庫しているレコード数千枚をイッキに出品するのには、すべてのレコードをリスト化してDiscogsのデータベースにインポートするという作業が必要になるワケです。
で、テスト用のサンプル・リストをDiscogsのガイドを見ながら作ってみました。
まぁ〜やはりイッパツでは、スンナリとはインポート出来ないですね。
何度がリストを修正してはテストするというトライ&エラーを繰り返してようやくレコードをDiscogsのマーケットプレイスに出品できましが、このテストに半日ほど時間がかかりました・・・。
で次に当店の在庫しているすべてのレコードが登録されているデータベースソフトからインポートが成功したテスト用のサンプル・リストのフォーマットに併せて書き出しを行います。
まぁ〜この部分、テストする前からわかっていたコトなのですが、元々当店とDiscgsの表記や表現の仕方が違うので書き換えるのはタイヘンだろうな・・・とは思っていたんですよね。
まぁ〜ココでも何度かの失敗しては修正してという工程を経てとりあえずイッパツで入力できるやり方が出来ました。
もうフダン、使わない脳の部分を全開で使っているのでアタマが沸騰しそうになるくらい面倒でややこしいですが(笑)
で、ココまで所要した時間、ホボ半日・・・この書き換え作業は、やり方さえちゃんと手順に沿ってガイド化すれば出来るのですが、書換の項目が結構多いんですよね。
当店のネットショップは、毎週金曜日の4時頃に新入荷したレコードを追加して公開しているのですが、その更新作業って1時間くらいなんですよね。

で、本来の目的である当店のネットショップとまったく同じ内容のDiscogsマーケットプレイスへの出品作業は、効率的に見積もっても2〜3時間かかりそうです。イヤ・・作業自体はそんなにかからないとは思うのですが正常に出品できているかとか間違いがナイかとかのチェックまで含めるとなかなかの作業量なんですよね。
当初は、もっとカンタンなんじゃないかなって思っていたのですがオイラが思っていた想定以上に時間がかかります。
とりあえず、テストしてみて成功はしたのですが、想定していたその作業量が結構タイヘンだというコトがわかりました。
ん〜実際にテストしてはじめて解ったのですが、コレ作業に関わる手間に見合う売上増加は見込めるのかな・・・ってコトでした。
タブン、マルチチャネルでの販売は、やらないよりもやった方がイイっていうのは解りますよ・・・だけど、手間のかかる作業量の割には実入りが少ないんじゃないのか・・・ってカンジたんですよね。
あと、当店のネットショップとDiscogsのマーケットプレイスで在庫をリンクさせるっていうコトに関してですが、もし当店のネットショップでAというレコードが売れた場合、DiscogsのマーケットプレイスでそのAという在庫が売り切れたコトにするために手動で在庫数を調整しなければいけないんですよね。
この部分は、今回のテストの結果しだいでいつもお願いしているWEB屋さんに相談しようと思っていたのですが、そもそも前段階のインポート作業がかなり手間がかかるという・・・。
ちょっとどうかな・・・このマルチチャネル化・・・いいアイデアだと思ったんですがちょっと頓挫しちゃった感がありますよね。
タブン、コレ・・・作業量と利便性があまり見合っていないような気がしたんですよね・・・タブン、このアイデア・・・ムリっぽいかもって気がしました。

越境EC化を本格的に目指すっ!
このブログでも店頭での売上比率が外国人のお客さんからの方がメチャ増えてきたコトを度々書いてきました。
しかし、オイラ的にはちょっと不満があります。
ソレは、店頭では外国人のお客さんはレコードを購入してもらえるのにネットショップからは、なかなか購入してもらえないってコトです。
原因は、ナゼかってコレはもう明らかに当店のサイトがカンゼンなマルチリンガル化に対応していないからだと思うんですよね。
ま〜英語表記は、なんちゃって表示になっているのですが海外からアクセスした人が買い物しやすいショッピングサイトではナイです。
コレまで日本のレコード店の独自サイトが海外のお客さんへ向けてレコードを販売するっていうのは、ちょっと敷居が高かったんですよね。
やはり価格のコトとか、日本語の問題とか、カートシステムの送料計算が複雑だとかという問題があったんです。
しかし、昨年はそんな問題があるにも関わらず、メールで「このレコードを購入したいんだけど、どうすれば買えるの?」っていう海外からのお客さんからのお問い合わせが結構増えてきたんですよね。
2023年に当店のネットショップを大規模なリニューアルをしたのですが、コレが意外にも海外からのアクセスに貢献しているようです。
メールでやり取りして購入してもらえるのもイイのですが、結構コレがやり取りに時間がかかるんですよね。
また、海外からの通販のそのお問い合わせの最中に購入希望だったレコードが売り切れてしまったりとかもあったりして、取引が途中で頓挫したりとかもあったりしてもっと海外からの通販もスムースに出来ないものかって思っていたんですよね。
当店のレコードのラインナップですが、外国の人でも好きな人には結構ハマるみたいでソレは店頭に直接ご来店していただいた外国のお客さんのレコードの買いっプリを見ていたら明らかです。

上記の動画のような一度、渋谷のリアル店舗に来ていただいたお客さんから自宅に帰ったあとでもNextのネットショップをみてレコードを購入してもらえたらな〜って思うワケです。
コレ、ゼヒともやりたいんですよね〜。
日本からと同じようにすべてネットショップで配送先から送料計算して決済まで完了出来る仕組みにしたいなぁ〜って。

Amazon Payが利用できなくなりました。
コレまで多くのお客さんにご利用していただいた決済方法であるAmazon Payが、カートシステムを運営会社の都合でご利用ができなくなりました。
Amazon Pay・・・コレ、超便利だったんですよね。
なんてったってAmazonでコレまでに買い物をしたコトがあれば、そのログインのアカウントがそのまま使えて当店でも超カンタンにレコードが買えたんですからね。
ネットショップを運営している中の人的には、お客さんが当店をはじめて利用する時に商品の配送先の名前・住所・電話番号・メールアドレス・パスワードとかを入力して設定するのってメチャ、敷居が高いって認識だったんですよね。
そういったメンドーな入力を一切スッ飛ばして、普段使っているAmazonのアカウントとパスワードを流用できるっていうAmazon Payは、ホント便利だったんですよ。
カートシステムの運営会社からは利用できなくなった正式な理由のアナウンスなされていませんが、技術的な仕様の変更や運営方針の見直しが背景にあるようです。
というワケで、コレまでAmazon Payを決済していたお客様にはご迷惑をおかけしますが、改めてクレジットカード(Shop Pay)やApple Pay/Google Pay等のご利用をお願いいたします。

SPENCE / GET IT ON
SPENCE / GET IT ONの試聴
next recordsのサイトでSPENCEのレコードを探してみる

Next RecordsとDiscogsの在庫の連携・・・このアイデアを思いついた時は「コレは、イケるっ!」って確信したんですケドね・・・現実は、そんなにアマくないですね。
でもこのコトを調べていて解ったのですが、当店のサイトからDiscogsへの商品データの共有は、かなり面倒くさいのですが逆パターンのDiscogsから当店のサイトへデータの共有は結構、カンタンみたいなんですよね。
DiscogsのAPIという機能を使って商品データをリンクするのですが、コレならばカンゼンにデータを一致させるコトが出来るようです。
しかも、ドチラのサイトで商品が売れても瞬時にお互いの在庫数を一致させてくれるというマルチチャネルならではのコトが出来ちゃうようです。
じゃあコレを利用すればイイんじゃないのかって思うのですが、当店のようにすでに出来上がったサイトでこの機能を実装するのは不可能で、イチからサイトを構築して商品データをDiscogsに登録しなければイケないという・・・ん〜サスガにソレは、出来ないっすよね。

でも、ホント越境EC化サイトは、ゼヒともやりたいなぁ〜って思っています。
ナンダカ海外向けばかりのハナシですが、実は国内向けのお客さんに対しても「コレは、イイかもっ!」ってアイデアがあるんですよね。
それは、具体的になったらお伝えしようと思います。
というワケで、25年目となる渋谷Next Recordsを今年もヨロシクお願いいたします。

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渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店、ネクストレコードです。
2024年の最後の「渋谷レコード店日記」への投稿となります。
まぁ〜毎年、最後の記事は、今年1年どんなカンジだったとか、あんなコトしたなぁ〜なんてコトを振り返ったりするという内容です。

とりあえず、今年1年、大きなトラブルもなく無事に終えるコトが出来てホント、何よりです。
コレもひとえに当店をご利用いただいただいているお客さまのおかげです・・・本当にありがとうございます。

しかし、オイラ自身の年齢の影響もあると思うのですが、ホント1年経つのが早いなぁ・・・ってコトをつくづく感じる次第です。
というか思い返してみたのですが、オイラが渋谷の木造築50年以上のオンボロアパートの2階で12インチシングル専門の中古レコード店を始めようと思い立ってお店をはじめたのが、2000年の1月3日なんですよね。
それからすると、25年経ったんですね・・・コレ、いわゆるトコロの四半世紀ってヤツですね。
まさか2000年にレコード店を始める時に25年後も渋谷で同じレコード店を続けて営業しているなんてコト、想像もしていませんでしたね。
まぁ〜レコード店を継続して営んできたコトに対してもやはりソレナリの浮き沈みがあったり、トラブルもあったりしましたが、「もうダメだ・・・終わりだ・・・チ〜〜〜〜ン(沈)」ってコトになるホドの状態に一度も陥っていないというのは、本当に幸いでしたね。
だけど、25年も同じ12インチシングルを販売し続けているにも関わらず、営業年数だけメチャ増えてレコード店の規模的にはあんまり成長していないってコトに対しては「ホントにコレでイイのかな・・・」って思う部分もあったりするんですよね。
ん〜ビジネスは、常に成長し続けなければイケない・・・みたいなヘンにとらわれた感覚になっているのもあるのかもしれませんケドね。
もっとお店の規模を拡大してスタッフを雇ったり他のエリアに支店を出したり、他のジャンルのレコードも幅広く扱ったりなんかした方がイイのかなって時々思うコトもあるのですが、その数分後には、自分が興味のナイようなレコードを販売するコトに対してつまんないよなぁ・・・って思ったりもしたりして結局、そんな同じようなコトを思っては消えて思っては消えてってなっていたりします。
まぁ〜25年も同じ商売をやっていたらソレなりに思うトコロは、そりゃ〜ありますよね。

前置き時なオイラの能書きは、もうイイとして本題にいきます。
2024年は、もうカンゼンにリアル店舗の存在感がコレまで以上ハンパなく大きくなった1年のような気がしましたね。
この感覚は、2023年の時にもナンとなくカンジてはいたのですが、2024年は確実に実感しました。
コレまで長い間、当店の売上は、ネット通販の方が実店舗の売上よりも多いってコトをこのブログでも書いていたんですよね・・・ソレが2024年はカンゼンに逆転して今は、店頭での売上が通販以上にググッと伸びてきました。
で、その店頭売上の大きな原動力となったのは、やはり外国人旅行者の購入ですね。
前回の2023年の年末の記事にも書いたと思うのですが、「日本にレコードを買いに来た」っていう旅行のメインの目的ではナイんだけど、ソレナリに大きな買い物予定として「レコードの購入」を考えている旅行者がはやり多いんでしょうね。
とはいっても、当店は12インチシングル専門というかなりターゲットを絞ったセレクションなので「日本でレコードを買うぞっ!」って目的でご来店いただいた外国人のお客さんの1/10くらいのニーズにしかお応えできていないのですが、ソレでも店頭売上のアゲる大きな原動力になっているんですよね。
まぁ〜RockやJazzのアルバムを探しているお客さんの間違い来店が、9割くらいあるのですが、残りの1割のお客さんの「LOVE!12インチシングル」だけのニーズで店頭売上がアガるんですからね・・・もし、当店でRockやJazz、City Popのアルバムを扱っていたら・・・って思ったらって、あ〜また興味ナイのにそんなコト考えちゃってますね(笑)
だけど、当店のような12インチシングル専門の中古レコード店って世界的にみてもかなり稀有な存在だと思うんですよね。
ホント、外国人のお客さんで12インチシングルが好きな人にしてみたら「ナンだっ!このレコード店はっ!?」って思われているようです。
「ナンで、キミの店にはこんなに12インチシングルがあるんだ?」ってコトは、ホントご来店いただいたお客さんによく言われるんですよね・・・。
YouTubeのDJ Play動画を観ていても結構、アナログレコードでDJ Playしている様子を投稿している人が増えてきたような気がしますし、もしかしたら12インチシングルのニーズが今以上に高くなるかも・・・って淡い期待もしていたりします・・・ん〜そうればウレシイなぁ〜。

一方、もしそうなったら「ヤバいかも・・・」って思う懸念事項もあるんですよね〜ソレは、レコードの仕入れのコトです。
イヤ〜ホント、円安・・・キツイっすね。
海外からレコードを仕入れる側の当店のような業者は、マジでこの円安に恐れおののいています。
時々、ebayとかもチェックして世界に於ける中古12インチシングルのマーケットのコトを調べていたりするのですが、確実に値段がアガっていますね。
しかも基準となるドルでの価格がアガっている上に円安というコトもカンケーして日本人からすると更に割高感が倍増しているようなカンジです。
知人でヤフオクやメルカリ等でレコードを販売している人がいるのでココ最近の状況を訊いてみたのですが、落札代行業者からの落札がハンパなく多いってコトをいっていましたね。
コレね、ヤフオクとかに出品されているレコードを海外の人が見て購入したいアイテムがアレば、そういった落札代行業者を通じて落札するという購入方法なんですよね。
外国の人からすれば、日本のヤフオクとかメルカリとかトーゼン使い方が解らないしね、でも海外のレコードマニアとかからすれば、相当お宝なアイテムがebayやDiscogsの販売価格よりもかなり安価なプライスで出品されているので手数料を払ってでもそういった落札代行業者を通じて購入したほうが安価に入手できるというメリットがあるようです。
ん〜カンゼンにすき間ビジネスですね・・・コレ、しかもニーズもシッカリとあるという。
日本に訪れてレコードをガシガシ購入している外国人客もやはり自国で買うよりも安いとか状態がイイとかっていう理由だと思うので同じだと思うのですが、これホント、長い目で見れば相当なレコードが海外流出しているようなカンジでもありますね。
見方によっては、日本の中古レコードマーケットって海外からすればイイ狩場になっているのかもしれませんね。

あとね・・・レコードの価格ですよ・・・ホント、ココ最近の価格上昇はハンパないな・・・ってカンジています。
レコードの値付けしている当事者でもあるレコード店主のオイラがいうのもちょっとハバカレますが、価格の上昇が気になります。
当店でも店頭に品出しするレコードは、市場の相場観を常に意識して値付けをしているのですが、数年前であれば千円程度のタイトルのレコードが、久しぶりに入荷したので調べてみると市場では3千円くらいになっているっ!ってコトが、頻繁に起こっているワケです。
世間でもインフレのコトがよく言われていますが、レコードに関してはインフレというよりもコレは、カンゼンにニーズの高まりによる価格上昇ですよね。
どうしてレコードの値段があがるのかってホント、単純にそのレコードを欲しいって思う人よりもそのレコードの数が少ないからレコードの価格があがるという需要と供給のバランスが崩れ、需要が供給を上回るからでしょう。
そういうコトを考えるとドチラかという今のアナログレコード・ブームからすると少し取り残された感のある12インチシングルも実は、ブームの真っ只中にあるというコトになるんでしょうね。
お客さんからのニーズが無ければ商品の価格っていうのは、基本的には下がるのがセオリーですからね、今はアガっているというコトは、ニーズの高まりに12インチシングルの供給が追いつかないから価格がアガっているというコトになりますよね。
だけど、コレまでの過去の価格を知っている人や自分の相場観を持っている人からすれば「数年前まで千円くらいでよく見かけたのに・・・」ってカンジちゃうんですよね。
じゃあ「その千円売っていた時に買っておけば良かったのに・・・」って思うんだケド、その時は、ソレホド欲しくなくって値段があがった今は、欲しいっていうのは、やはり全体的な需要の高まりが心理的に影響しているからなんでしょうね・・・ん〜ニンゲンの気持ちって不思議ですね。

店頭には、外国からのお客さんが連日ひっきりなしに訪れるのですが、海外からのネット通販は、イマイチの反応なんですよね。
ご来店いただいた外国からのお客さんに「Webサイトもあるのでチェックしてねっ!」ってショップカードを毎回必ずお渡しするのですが、そのリターンは、ゼロなんですよね。
リアル店舗では、数万円のお買い物が出来るくらいそのお客さんのニーズに応えるコトが出来ているハズの当店の品揃えなんだケド、オンライン通販では、全然買ってもらえないってナンでなんでしょうね。
確かに当店のWebサイトは、マルチリンガル対応は出来ていないし、越境EC対策もカンゼンではナイので買い物しにくいって事情もあるとは、思うのですがリターン・ゼロなのは、ちょっと解せないなぁ〜っと思うワケです。
だけどコレね・・・もしかしたらナニかをキッカケに海外からのネット通販もふやせるんじゃないかな・・・って思っているんですよね。
2024年は、店頭での販売に関してはスマホでスキャンすればカンタンに試聴できるようにしたりなんかして今までよりも少し便利にできたんだ2025年は、カンペキな越境EC対策に本格的に取り組もうかな・・・って思っています。

PRODIGY (OF MOBB DEEP) / Y.B.E. (YOUNG BLACK ENTREPRENEURS)
PRODIGY (OF MOBB DEEP) / Y.B.E. (YOUNG BLACK ENTREPRENEURS)の試聴
next recordsのサイトでMOBB DEEPのレコードを探してみる

とりあえず、2024年も渋谷の街の端っコである宇田川町シスコ坂で中古レコード店を無事に営むコトができました。
オイラの感覚的な総評としては、2024年はココ10年間の間でイチバン、充実した1年だったような気がします。
2025年は、イッタイどんな1年になるのかまったく想像が出来ませんが、コレまで以上に12インチシングルが好きな人たちのニーズにお応えできるようにショップの営業を一生懸命にヤッていきたいなと思っています。
2025年もゼヒ、渋谷ネクストレコードをご贔屓にしていただけますようヨロシクお願い申しあげますっ!

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渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
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毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。


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創業2000年、東京 渋谷 宇田川町で12インチシングル専門の中古レコード店を営むnext recordsです。
このブログでも度々、書いていますが店頭にご来店いただけるの海外からお客さんが相変わらずハンパなく多いです。
コロナ騒動明けの去年(2023年)も相当外国人が増えたなぁ・・・って印象だったのですが、今年(2024年)は、ソレ以上に増えた印象で来店客数だけでみれば体感的には、ホボ倍くらいにまで多くなってきているようなカンジがします。
「それじゃネクストさん、メチャレコード、売れているんじゃないの?」って思われるかもしれませんが、あくまでも来店数だけなのでそのご来店いただいたお客さんの中でも実際に購入にまで至るとなるとガクーーーンと割合は、減ってしまうので来店客数の割合に対してソレホド売上には、繋がっていないという・・・ナントモ、トホホな状態です。
コレは、当店がオリジナル盤12インチシングル専門店というレコード好きの中でも極めてニッチなアイテムだけど販売しているというある種、超マニアックなレコード店なので仕方ないのです。
タブン、世界的にも大ウケしているようなレコードを扱えばご来店いただいた海外からのお客さんのニーズに応えられるとは思うのですが、流石にソレは、お店のコンセプト的に合わないので絶対にそうはしたくないという想いであります。

トコロで、店頭にご来店いただいた海外からのお客さんからよく訊かれるコトがあります。
ソレは・・・「ココのお店ってDiscogsやっていないの?」ってコトです。
ご存知の人も多いでしょうが、Discogsとは世界最大規模のレコードのデーターベースサイトです。
元々は、レコード・CDの収録曲やカタログ番号、生産国なんかを調べるコトが出来るあくまでもデータベースサイトだったのですが、最近ではそのデータベースを利用してレコード・CDの売買が出来るマーケットプレイスとしての存在感の方がデカくなっていますね。
でよく訊かれる「Discogsやっていないの?」とは、当店がDiscogsのマーケットプレイスでレコードを販売していないのか?ってコトを訊いているワケです。
当店の販売チャネルは、渋谷にある実店舗と自店舗のECサイトだけなんですよね。
「Discogsやっていないの?」って訊かれたら「やってないんだよね〜」となります。
当店としては、日本のお客さんも海外のお客さんも当店のショッピングサイトでレコードを選んで貰えれば・・・って思っているのですが、日本のお客さんは、とりあえず置いておいて、海外のお客さんに関しては、日本語だらけで使い方がイマイチよく解らない当店のショッピングサイトは、どうしても使いづらいんでしょうね。
ご来店いただいた海外からお客さんには、「オンラインショッピングサイトもあるので見てください!」ってスマホでスキャンすればスグにアクセスできるQRコードを記載したショップカードをお渡ししてとりあえずアピールはしているのですが、まぁ〜実際のトコロ、そのアピールでの成約率は、タブンかなり低いでしょうね。

で、海外からご来店いただいたお客さんによく訊かれる「Discogsやっていないの?」に対してもし当店がDiscogsのマーケットプレイスに出店していたら、どうなるんだろうってコトを考えていたんですよね。
フツーに考えたら「Discogsのマーケットプレイスに出品するナンてカンタンじゃん・・・どうしてやらない?」ってコトがまず思い浮かぶと思うのですが出来ない確固たる理由っていうのがあるんですよね。
ソレは、Discogsのための商品を確保出来ないってコトなんですよね。
当店を実際にご来店いただいた人は知っているかもしれませんが、当店はオンラインショッピングサイトの在庫と店頭販売している在庫がカンゼンにシンクロした状態で管理されているんですよね。
わかりやすく書くとネットショップに出ているレコードは、店頭のレコード棚に入っていてドチラからでも購入出来るという状態になっているというワケです。
要するに商品在庫のデータを一元管理しているワケです。
コレ、単純にカンタンな様にカンジるのですが、小さなレコード店にとっては意外と難しくって当店の規模クラスのレコード店だと実店舗の在庫とECサイトの在庫がゴチャ混ぜになっているコトが多いんですよね。
店頭販売に於いては、そのレコードが店頭に並んでいたら買えるし無ければ買えないという当たり前のコトなのですが、店頭販売とネット販売とで併売する際は、在庫管理をシッカリしておかないとイケないんですよね。
コレは、もうホントよくあるのですが実際は、店頭で既に売り切れて在庫がないレコードがECサイトで購入可能状態になって出ていたりするコトがあります。
当店では、店頭在庫とECサイトの在庫をカンゼンにシンクロさせるために店頭販売で売れたレコードが、ECサイトでも売り切れ状態にするようにしているワケですが、やっぱり人間がやっているコトなので、時々間違えてしまったりしているコトもあったりします。

で、コレを防止するためには、店頭販売用のレコードとネット販売用のレコードってカンジで別々に在庫管理する方法があります。
でもね、コレって例えば人気のあるレコードを店頭販売 or ネット販売、ドッチに出すのかっていう悩ましい問題があるんですよね。
お店的にはドッチで売れてもイイんだけど在庫管理の都合でドチラか一方でしか出せないみたいなコトになるワケです。
で、Discogsのマーケットプレイスでのハナシに戻りますが、今から当店がDiscogsのマーケットプレイスでレコードを販売するには、2つの方法が考えられます。
それは、Discogsのマーケットプレイス用のためのレコードを用意する という方法と、今の店頭販売&ネット通販の在庫をそのまま流用する方法です。
コレね・・・お店的にはDiscogsのマーケットプレイス用のためのレコードを用意するのって出来ないんですよね。
やはり限られたレコードをひとつの販売チャネルのためだけに確保しておくというのは、或るイミ販売の機会損失にも繋がると思うんですよね。
なので、もし出来るのであれば、店頭販売 & 自店舗のネット販売 & Discogsマーケットプレイス販売 の3つの販売チャネルのドコからでも購入可能なようにしたいんですよね。

で、海外からご来店いただいたお客さんが実際に渋谷のレコード店に訪れているにも関わらずどうして「Discogsやっていないのか?」って尋ねるのかですよ。
お店的には、「イヤイヤ、実際にお店に訪れているんだからスマホでDiscogsなんか見ないでみないで店頭のレコード棚を見てよぉ〜」って思うのですが、海外からのお客さんにもソレナリの理由があるんですよね。
Discogsは、レコードのデータベース機能やマーケットプレイス機能の他にもかなり便利で使える機能が盛り込まれていてその機能のひとつに「Wantlist」という機能があります。
コレ、その名前の通り、「欲しいレコードを登録する」機能なんですよね。
日々のレコード検索に於いて「あ〜このレコード、イイなっ!見つけたら購入しようっ!」って思うコトってレコード好きであればよくあるコトだと思うのですが、Discogsでアカウントを作ってその自分だけのWantlistを作るコトが出来るんですよね。
で、気になるレコード&購入したいこのWantlistに登録するんですよね。
で、もし当店がDiscogsのマーケットプレイスにレコードを出品していたら今、店頭にご来店しているお客さんが自分のWantlistを見た時に「Has ● item I want」ってカンジで当店がお客さんがWantlistの登録しているレコードを何枚出品しているのかっていうコトが解るようになっているんですよね。
ん〜実によく出来た機能です。
コレもっと解りやすく説明すると当店が今実際に店頭販売している在庫のレコードのすべてをDiscogsのマーケットプレイスに出品しているとすると当店に訪れたお客さんは、店頭のレコード棚を見なくてもDiscogsに登録している自分のWantlistをみればそのそのお客さんが欲しいと思っているレコードの内、どのレコードの在庫が当店にあるのかっていうコトが瞬時に解るようになるんですよね。
コレは、本来であればDiscogsのマーケットプレイスに出品しているセラーが自分の欲しいレコードを何枚か持っていればついで買い出来るという機能なのですが本来はDiscogsのマーケットプレイスの通販の販促を施す機能なのですがソレを実店舗での購入に応用して使っているというカンジなんですね。
海外から訪れるお客さんというのは、ホントならレコード店を訪れたらガッツリとレコードを見たいという気持ちがあるとは思うのですが、やはり時間的な制約もあるので効率的にレコード店を巡りたいっていうコトもあるので欲しいレコードだけ見つけてサッと買って次の店へ移動ってなるんでしょうね。

ん〜なかなかこのWantlistを応用した使い方、イイですね。
しかし、残念ながら当店はやっていないんですよ・・・Discogsのマーケットプレイス。
で先に書いたようにもし、Discogsのマーケットプレイスに出品するんだったら店頭販売 & 自店舗のネット販売 & Discogsマーケットプレイスのすべての在庫を一元管理したいんですよね。
コレね・・・実際に海外からのオーダーがあればメチャいいんですが、タブンそのケースは、あまりナイと思います。
でも、先に書いたような店頭にご来店いただいたお客さんのWantlistと当店の在庫状況のマッチングが出来れば、購入に繋がりやすいような気がします。
また今度、日本に訪れようって思っている人がDiscogsのマーケットプレイスに出品している商品を見て渋谷の当店に訪れてくれるかもしれません。
ん〜そう考えたら、ちょっとしたアイデアなのですが結構販売に直結出来そうな気がします。

だけどコレを実行するには、かなりデカい問題があります。
ソレは、いまある商品データをナンらかの方法によってDiscosのマーケットプレイス用の商品データに書き換える必要があります。
ん〜出来るのか・・・そんなコト・・・。
ちょっと調べて見たのですが日本の大小様々なレコード店もDiscogsのマーケットプレイスに参加してレコードを販売していますね。
だけど、タブンどのレコード店もDiscogsのマーケットプレイスの為に別にレコードを確保して出品しているようなカンジですね。
タブン、これはあくまでもDiscogsのマーケットプレイスで販売するためだけの目的で出品しているんでしょうね。
でも、先に書いたように当店と同じ様に店頭販売もしつつ、ネット通販もしつつ、さらにDiscgosマーケットプレイス用の為に別に良いレコードを在庫確保するのってかなり難しいんじゃないかな・・・って思うんですよ。
当店の場合だと今は、next recordsの商品在庫パワーを店頭販売とECサイトでの販売の2つで同じだけ発揮できているんですが、Discgosマーケットプレイスに同じ内容の商品を出品してこんなレコードがあるよって紹介できれば海外のお客さん向けに結構デカいアピールに繋がるのではないのか・・・って思うんですよね。

STEVIE NICKS / STAND BACK
STEVIE NICKS / STAND BACK の試聴
next recordsのサイトでSTEVIE NICKSのレコードを探してみる

ん〜コレ、なかなか良いアイデアだと思うのですが、問題はどうやってコレを実行できるのか・・・ですよね。
しかもフダンのシゴトに差し障りのない状況でさらにもうひとつ販売チャネルを追加するのって相当難しいような気がします。
いや〜でも、コレ・・・もし出来ればかなり大きなメリットになるような気がするんだケドなぁ・・・。
ちょっとイロイロ調べてコレ、ホントに実現できないか考えてみるのもアリかもしれませんね。
ナンか、ちょっとワクワクしてきましたっ!(笑)

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