渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

タグ:アナログレコードな話題

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今から2019年にこんな記事を書きました。
中古レコード買い付けの回想

2000年から渋谷の片隅で開店した小さな中古レコード店の「海外への買い付けへの想い」を回想した内容の記事です。
上記を書いた時から、レコード仕入れに関して、相変わらず海外への買い付けは行っていません・・・。
海外への買い付けに最後に出向いたのは、2010年の6月なので、もう11年以上行ってない・・・ってコトですね。
もうホトンドのレコードが「国内での買取 & 海外ディーラーからの仕入れ」で調達しているってカンジです。

上記の中古レコードの買い付け回想記事を読んで、オイラとスタッフとで「海外へ買い付けとか今後行くことあるのかな・・・」なんてハナシていました。
渡航費や滞在費、輸送コスト、物価の上昇、コロナ問題等の諸事情に加えてホントに納得できるの買い付けが出来るのか・・・ってコトまで考えると、現実問題としてなかなか難しいのでは・・・って結論になりましたケド。
個人的には、海外買い付けのナニが起こるか予測不明なエキサイティングな体験が味わえないっていうのはちょっとザンネンですケドね〜。
って、得意げに書いていますが実際は「ホントにちゃんと仕入れできるのか・・・ドキドキ」って不安だらけなんですが(笑)

で、そんなハナシの流れで「今までイチバン記憶に残っている国内での買取ってドレだった?」ってスタッフに訊いてみました。
「◯◯さんの買取の時は、ホントにヤバかったなぁ〜」ってソッコーで返答されました。
ソレの返答を聞いてオイラも「あ〜あの時か・・・アレは、なかなかの買取だったんぁ〜」ってその時のエピソードには共感しちゃいました。
上記で書いたようにnext recordsは、2000年に渋谷で12インチシングル専門の中古レコード店をオープンさせたのですが、当時は折からのDJブームの真っ最中で仕入れても、仕入れても常にレコードがぜんぜん足らないという万年枯渇状態でした。
しかも実店舗がある渋谷の宇田川町界隈は、狭いエリアに競合他店が何十店舗も存在してシノギを削っている状態でしたし、この激戦エリア内で競合他店よりも如何に人気のレコードを店頭に並べるコトができるか・・・ってコトが大命題でした。
そのために、多い時は年に10回くらいアメリカやヨーロッパに買い付けに行ってましたからね。
買い付けのペース的には、2週間ホド海外に出向いて帰国後、また2〜3週間後に再び出向くという今考えたらカラダを壊すくらいになるくらいのハイペースで買い付けしている状態でした。
店頭でもレコードの買取は行っていましたが、レコードを処分する人よりも買う人のがはるかに多い状態で買取なんかでは全然賄われませんでした。
しかも人気の売れ筋タイトルなんて、ダレも売ってくれません・・・(笑)
今のようにインターネットも未発達だったので「レコードの仕入れ = 海外買い付け」という選択しかなかったんですよね。

お店もある程度軌道に乗りつつあった開業から2年後の2002年にのある日に
「レコードを買取して欲しいので、家に来てほしいんですケド・・・」って突然電話がかかってきました。
買取希望のレコードの内容を訊くと、人気どころのHipHop / R&B のオリジナル盤12インチシングルがたくさんあるとのコト。
電話を受けたオイラは内心「キターーーーっ!」ってカンジでした。
「いつ、お伺いすればイイですか?」と自宅へ伺うスケジュールを訊くと「今スグ、来てほしいんですケド・・・」って時計を見るともう午後7時過ぎです。
とにかくナニやら事情がありそうなカンジで、急いで来て欲しい・・・っていうコトでした。
場所はクルマで2時間くらいの近郊の都市でしたが、レコードの内容があまりにも良さそうだったので2つ返事で「ソッコーで伺いますっ!」ってオイラとスタッフとでクルマに乗り込んで高速道路をブッ飛ばして出向きました。
ご自宅に訪れると8畳くらいの部屋の壁一面に天井までレコードがビッシリっ!しかもDJ機材にサンプラーやレコーディング用の卓が設置されていたりと「スタジオか?」って思うような部屋でした。
しかもレコードは・・・というと、HipHop / R&Bの主要なタイトルが、AからZまでホトンド完璧に揃っている状態っ!
さらにタイトルによっては、同タイトルが2枚あったりという・・・。
しかし・・・査定作業は、難関を極めました・・・。

ナゼか買取に伺った〇〇さん、本当はレコードを売りたくない・・・っていうお気持ちのようで、しかしナニやらワケありでスグにまとまったお金が必要・・・という相反する心情の葛藤があるようなカンジで、オイラがタイトルごとに提示した査定を1枚ずつご本人の了承の確認を取らなくてはイケないという・・・とても交渉が大変な査定でした。
例えば、Aというタイトルのレコードを「コレは、査定が1000円になります」とお伝えすると「1500円になりませんか?」って具合です。
「ちょっとソレばムリですね〜では、1200円では、どうですか?」と訊くと「じゃあ1300円でお願いします・・・お願いします・・・お願いします・・・」ってカンジでとにかく1枚ごとにこういった査定交渉になっていました。
その必死さがちょっと尋常ではナイ雰囲気で、「急にナニかまとまったお金が必要な事情があったんですか?」って査定に合間に訊いてみると「ちょっとイロイロありまして・・・」ってカンジでその部分は、濁されました・・・。
いや〜まぁ〜全然交渉はイイんですよ・・できるだけ高額査定を希望するというのも解りますし・・・しかし、このペースで1000枚以上の査定交渉となると・・・時間がドレだけかかるのか・・・って。
オイラもある程度見切りをつけるっていうコトも出来なくはナイのですが、とにかく内容がヤバスギで、アメリカに1回買い付けに行ってもコレだけの内容のタイトルを揃えるコトは、かなり難しい・・・っていうゼッタイにハズせないっていうコチラ側の気持ちもあって、かなり難航を極めました。
イヤ〜もう、この時はタイヘンでした・・・お互いのゼッタイに譲れないラインの攻防をレコード1枚毎に確認し合うという・・・(笑)
結局、すべての査定が終わったのは、早朝6時頃でした・・・(笑)
最後はもうお互いに眠くなって意識が朦朧とした状態で査定の判断をするとカンジでしたケドね。

内容も一級品ばかりで枚数も大量になった結果、かなり高額な査定金額になりました。
オイラもまさか、買い付け1回分以上の内容の買取になるとは、思わなかったのである程度の買取資金は持っていきましたが、まさかそんなになるとも思っていなかったので持ち合わせていなかったので、「持ち合わせが足りないので振り込みます」とお伝えすると、「じゃあ、お店に取りに伺います」って・・・。
まぁ〜とにかく今スグ、まとまったお金が必要っていうのが、もう切実に伝わっています・・・。
結局、ナンでそんなに切羽詰った状況になったのかってコトは、解らずじまいでしたケドね。
長丁場になった査定の帰り道に相棒のスタッフと「ナンであんなに切羽詰まってたんだろうね〜」って、ハナシしていると「多分、ヤ◯ザのクルマにでもオカマでも掘って追い込みかけられてたんじゃないの?」って・・・(笑)

NOTORIOUS B.I.G. / SKY'S THE LIMIT
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上記のエピソードは、今から20年くらい前の出来事なのですが、1回の買取で現在に至るまで最高額の査定額になりました。
2021年現在の今、あの時に買取の内容のレコードだと、タブン、1/3〜1/5くらいの査定になっているでしょうね〜。
もう、DJブームも収まって、ソレに伴い高騰していた人気のタイトルの販売価格も下降してモノよっては当時、1万円でもソッコーで売れるホド、人気のタイトルが今だと1980円でも全然売れない・・・っていうのが、山程ありますからね。
やっぱり、HipHop系のアナログレコードの人気が絶好調だった時期ならではのエピソードでしょうね〜。


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こんな記事を読みました。
アナログレコードがCD真っ盛りの「90年代」に消滅しなかったワケ

最近のレコード人気を語るニュース記事やコラムって、海外で開催されたレコード・ストア・デイを発端としたブームの余波が・・・的なハナシで今のレコード人気に繋がっているって文脈で書かれているコトが多いんですが、上記のコラムは、それらとちょっと違った切り口のコラムです。
上記のコラムでは、今のレコード人気のコトは、全然述べられていなくってタイトル通りの、「どうして世の中的には、CDの全盛期だった90年代にレコードが淘汰されずに作られ続けていたのか・・・ってコトが書かれています。
記事に書かれている90年代の時期は、ちょうどオイラもそのレコード人気の真っ只中にいたので、かなり共感できる部分もあり興味を持って読みました。

確かに昭和の時代、レコードを再生するためのオーディオセットはとにかくデカかった・・・。
当時は、「オーディオ」というより、「ステレオ」って呼び方だったと思います。
オイラが小学生だった時も決して裕福ではなかったのですが、オヤジが頑張って月賦(懐かしい言い方)でステレオを買って満足気にクロード・チアリのアルバムをよく聴いていました。
たしかラジオとアンプとレコードプレーヤーが木製の本体にヒトツにまとまっていた家具調のステレオでしたね。
ソレを我が家ではナゼか、テレビの上においてました。
その頃のブラウン管テレビは、上にレコードプレーヤーを置けるほどデカかった・・・ってコトですね。
テレビもモチロン家具調・・・(笑)
だけどレコードは、自宅に10枚くらいしかなかった・・・(笑)
しかし月賦で買わなきゃイケないくらいなので、当時のステレオってイッタイいくらくらいしたんでしょう・・・ちょっと想像が付きませんが、そういえばご近所の幼馴染が、最新式のTechnicsのステレオを月賦で50万とかで買ったってコトを思い出しました。
当時では、珍しい家具調ではなくって銀色のメタリックボディのコンポーネントステレオって当時は呼ばれていた、ヤツです。
アンプに搭載されていたVUメーターが曲に合わせてビンビン動いてるのを「カッコいいい・・・」って羨望の眼差しで見ていましたね。
我が家のステレオには、VUメーターはついていませんでした。
vumeter

コラムの冒頭でも書いているようにホント、今思うと音楽を聴く目的のためだけによくもまぁ、あんなデカいものをリビングに置いていたもんだなぁ・・・って思います。
だけどタブン、当時は、ソレくらい好きな時に好きな曲を自宅で聴くってコトって贅沢なコトだったのかもしれませんね。

その後、ついにCDが出てくるワケですが、CDってその成り立ちからして開発元であるソニーとフィリップスの企業としての思惑が、かな〜り盛り込まれていますね。
確かに、CDが発売されるコトによって音楽が誰でもカンタンに手に入れて楽しめるようになったというイミでは、結果的には良かったのかもしれませんが、音楽の陳腐化や大量消費に向かったのは確実なんじゃないかな〜って思う部分もあります。
コラムにも書いていますがCDラジカセの普及っていうのは、相当音楽市場の拡大に影響したとオイラも思います。
ラジカセって1980年代からありましたが、その名の通りラジオとカセットテープの再生だけでしたからね。
サスガにレコード・プレーヤーがラジカセに搭載されるコトはなかった・・・。
ちなみに、日本ではじめて商用のCDとして売られたのってビリー・ジョエル『ニューヨーク52番街』なんですね。
billyjoel

そういえば、ソニーが2018年に自社でアナログレコードのカッティング・マシンを導入して29年ぶりにレコードを作るって以前にニュースになりましたがその時の、初めて作られたレコードっていうのもビリー・ジョエル『ニューヨーク52番街』でしたね。
cuttingmachine
カッティングマシン

平成の時代になると世の中的には、音楽を聴くのはCDで・・・ていうのが、フツーになるワケです。
CDの一般化と安価なラジカセの普及で音楽産業が大躍進した・・・って時代ですね。
だけどCDが普及して、もはや化石となるであろうと思われていたレコードですが、そういった一般的な認識とは別に、実はレコードが復権していた・・・っていうくだりは、個人的には「そうそうっ!」って思っちゃいますね。
コラムでは・・・
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以下引用
ところが、1990年代後半になるとレコードの復権が始まります。
『東京新聞』1997年7月23日付朝刊では「CD全盛なのに 今中古レコードが人気」として、レコードの人気が再燃していることを報じています。
 記事によれば、後楽園ホールで開催された中古レコード市は高校生も行列に並ぶほどの盛況
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って書いていますが、この真っ只中にレコードを買いまくっていたオイラからすると1988年くらいにはもうDJニーズによるアナログ需要が、始まっていたのような気がします。
マニアがブームの兆しを感じる時期とメディアがソレ等を取り上げる時期とかなりタイムラグがあるようなカンジですね。
「復権の裏にDJブームあり」の章は、こう書いています。
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以下引用
ブームのなか、DJがスクラッチをする姿をまねてみたくなった若者がレコードプレーヤーを購入し、アナログな音質に目覚めるという流れが大きかったようです。
かつてCDが流行した背景には、針音などのノイズは雑音であり不要なものだと考えられていました。ところがCD全盛になると、逆にノイズが「新しい、心地よい」ものとして歓迎されるようになったのです。
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ん〜スクラッチがどうこうっていうより、オイラが思うには、タブン音楽を聴くという受容的な目的よりも、音楽をプレイするっていう目的のためにレコードが必要だったんじゃないかな〜って。
ナンていうか楽器的なニーズに近いかも・・・。
ディスコは、70年代から存在していてDJもその頃からいたワケですが、DJプレイが個人のホビーとして一般化するために必要だった機材や情報などのピースが90年代のあの時期にすべて揃った・・・みたいなカンジだったんじゃないのかなって思います。
DJプレイをするためには、レコードが必須だった・・・世間一般的なリスニング目的のためだとCDの時代だったが、プレイ目的では、アナログレコードが必須だった・・・ってコトですね。
だけど、DJプレイに必須だったレコードですが、CDJやDVSの進化と共に、必ずしも必須でなくなったコトによるブームの終焉はちょっとザンネンでした。

BLADE / LOOK 4 THA NAME
BLADE / LOOK 4 THA NAME の試聴
next recordsのサイトでBLADEのレコードを探してみる

オイラは、あのDJブームにアナログレコード自体の価値の認識したクチなのですが、そうでなかった人、DJプレイに重きをおいてレコードに価値を見いだせなかった人は、レコードからCD、DVS、デジタルデータにサ〜っと移行しちゃったってカンジなのかな・・・。
そういったイミでは、今のアナログレコード人気は、純粋に「レコードの価値」を認めた上でリスニング目的でレコードを購入しているといったコトを考えると、他にレコードと競合するアイテムが出てきてもあまり影響がないような気がしますね。
個人的には、そんなレコードの中でも12インチシングルの価値を認めてくれる人が増えてくれればイイのに〜っ!って思うんですが、なかなかムズいっスね〜(笑)

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gabrielle_iwish_uk

2020年は、コロナの影響もあってレコードの買取査定の依頼がイッキにガクンと少なくなって来たのですが、ココ最近また少しずつですが、査定の依頼も増えてきました。
ホント、ありがたいです・・・。
まぁ〜サスガにね、レコードの買取査定とはいえ、渋谷から来たレコード屋のオヤジを無防備に家に招き入れるってコトにはならず、ホトンド配送により買取査定ですケドね。
当店のレコード買取査定の流れは、とりあえずたくさんの査定がある場合は、電話やメールで「レコードの査定をお願いしたいんですケド・・・」ってご連絡いただくケースが多いんです。
その時に、所有しているレコードコレクションのおおまかな内容をおお訊きして、当店の商品構成に沿うようなレコードコレクションであれば、「ゼヒ、査定させていただきますっ!」ってなります。

で先日、買取査定依頼のお客様よりこんなお電話をいただきました。
どうやら、当店より先に他店へ買取査定依頼を出したトコロ、その査定内容に納得できない・・・ので、ハナシをきいて欲しい・・・とのコト。

詳しい内容を訊くと・・・
●1000枚以上のHIPHOPの12インチシングル中心のレコードの査定。
●内容的には、90年代初期のタイトルが多くって、A TRIBE CALLED QUEST / GANG STARR / NAS / PETE ROCK & C.L.SMOOTH / 2PAC なんかのタイトルがUS盤オリジナルで多数含まれる。
●査定依頼したレコード店のHPには、12インチも「高価買取します」と書いてあったので配送による査定依頼をだした。
●しかし・・・1000枚以上のレコードコレクションのすべての査定額が、希望する額に全然至らなかった・・・。
といったご相談でした。
で、「コレって正しい査定なのですか・・・?」って訊かれました・・・。

タブン、おハナシを訊いたカンジだと90年代後半のHIPHOP系のDJ人気の真っ只中に大枚をはたいて中古レコードで購入されたんだろうな・・・っていうカンジのコレクションのようです。
レコードを処分される人にありがちなのですが、ご自身のレコードコレクションを過大評価しがち・・・っていうケースがよくあります。
やはり単純にレコードだけの評価ってよりも、ソコに至った思い入れや熱量なんかも多大に加味されちゃいますからね・・・そういう気持ちになるのもよ〜く解ります。
しかし、1000枚以上のHIPHOPのレコード・コレクションでその内容からお客さんから聴いた査定額は、ちょっと・・・メチャ低いんじゃないかな・・・って思ったのでそのままオイラがカンジたコト伝えました。
まぁ〜電話でおハナシしただけで実際のレコードを見ていないので、ホントのトコロは解りませんケドね。
結局、お電話いただいたお客さんは、査定依頼を出したレコード店の査定内容がまったく全然納得できないというコトで、最初に査定依頼出したレコード店から全レコードを引き上げて当店へ改めて査定依頼をしていただけました。
他店の査定内容に納得できなくて当店へ依頼していただけるのは、ウレシイんですが、ん〜ナンダカ、フクザツな気持ちです・・・。

査定を希望しているお客さんが、どのレコード店へ買い取り依頼を出すのかは自由ですし、査定依頼をしたレコード店から提示された査定額を見て処分するのも、しないのも自由です。
しかし、オイラの心境は・・・ってカンジです(笑)
で、数日後に引き上げられたダンボールに入った大量のレコードが当店へ送られていました。
ん〜他店で査定されたレコードがそのまま当店へ来ちゃうって、あまりこういったケースってナイのでちょっと生々しいです・・・。
中身を確認してみると・・・コレがなかなかホントに良いコレクションなんですよ。
事前におハナシで聴いた通り、US盤オリジナルの12インチがドッチャリ入っていました。
だけど、内容を見て解ったのですが先に査定をしたレコード店は、オイラからすれば、かなりトンチンカンな査定をしているのが解りました。
あまりにも生々しいハナシなので査定額部分は伏せますが一瞬見ただけでも「イヤ〜サスガにこの内容で●円は、ナイだろう・・・。」って思ったホドです。
依頼を出したお客さんが納得しなかったのもナンとなく解るような気がします。
確かに最近は、CLUB MUSIC系の12インチシングルの買取査定は、ドコのレコード店でも積極的に買い取りしていない実情がアルのは事実のようです。
以前にもこのブログでも書きましたが、大手の中古レコード店でCLUB MUSICの12インチシングルの買い取りのコトを電話したら、内容も訊かずに「安いですよ・・・」ってあからさまに言われるケースも多いようです。
にしてもですよ・・・やはり、内容を見てちゃんと判断すればそれ相応の査定になると思うんですケドね。

買取査定を実施している中古レコード店で「高価買取」や「高額査定します」って文言がよく書いているじゃないですか。
あのワードって「なんかナゾだな〜」ってオイラは以前より思っているんですよね。
ナニを持って「高価買取」なんでしょうね・・・基準は、ドコにあってソレよりもどれくらい高額に査定しているのかっていうコトもわからないナンダカ、フワッとしたキーワードのような気がします。
いっそのコト、「他店の買取明細を提示してくれたらソレよりも●%増しで買い取りしますっ!」ってくらい宣言したほうがわかりやすんじゃないかな・・・って思ったりもします。

GABRIELLE / I WISH
GABRIELLE / I WISH の試聴
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結局、送られてきたレコードの全数を査定を終えてその詳細をリストにしてお客さんへ送るとソッコーで
「それでお願いしますっ!」って快くOKしてもらえましたっ!
ん〜タブン、先に依頼したレコード店から提示された金額の何倍もの査定になったので、タブンそれが判断の基準になったんじゃないでしょうかね。
先に査定を依頼したレコード店は、HIPHOPの12インチはそれホド、積極的にチカラをいれていなかったんでしょうね。
もはや「高価買取」の本来の意味は、あんまりなくって「買い取りしています」ってコトと同じ意味でしかナイようなカンジなんでしょう。
というワケで、他店での買取査定に満足できない時には、ゼヒ渋谷 next recordsにもお問い合わせしてみてくださいっ!
相談だけでも全然OKですよっ!

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時々、書いてる「徒然シリーズ」です。
ヒトツのテーマでは、なかなかまとめにくいコトを書き綴るという、人気のコーナー(ウソ)

●当ブログの人気記事
梅雨明けして一気に真夏モードに突入してきましたね。
コレ、毎年そうなのですが、この時期になると過去に書いたとある記事がメチャ読まれるようになります。
ソレが、コレっ!
レコードは夏に弱い・・・マジでスグに曲がってしまうので注意!
別に書いている内容は大したコトないのですが、タブン、ナン人かの人が「夏の暑さでレコードが変形してしまった」もしくは「これだけ暑いんだからレコードに良くないのかも・・・」ナンてカンジでナンらかのキーワードでGoogle検索してこの記事にたどり着いたんだと思います。
もう熱で曲がってしまったレコードは、ゼッタイに元には戻らないし、レコードは、夏の暑さにメチャ弱いので気をつけましょうね・・・っていう、熱中症と同じレベルの注意喚起でしかナイんですけどね。
だけど、タブンですけど・・・レコードが熱に弱いってコトは、古くからのレコード愛好家ではトーゼンの事実なのですが、もしかしてココ最近レコードを買いはじめた人からすると「えっ!そうなの?」っていうコトなのかもしれませんね。
記事でも書いていますが、ちょっとぐらいなら大丈夫だろうって思うかも知れませんが、夏の炎天下だとホントに5分くらいで変形しちゃいますよ。
変形っていうより、どちらかというと「溶けてしまう」って言ったほうが正しいかもしれません。
マジで気をつけてくださいね。

●知人の中古レコード店主がYouTubersに
いつもお世話になっている同業者でもある中古レコード店主の知人が、まさかのYouTubersになっていました。
ソレがコレ・・・。

ココに動画貼ってもイイのかちょっと悩みましたが・・・まぁ〜オイラに「チャンネル登録ヨロシクっ!」ってLINEでメッセージを送って来るくらいなので、全然公開OKってコトなんでしょう・・タブン。
とういうか、YouTubeに動画をアップするって見て欲しいっていう絶対的な欲求あるからタブン大丈夫でしょう・・・タブン。
ご登場のレコード店主は、池袋にある「だるまや」のビリーさんです。
池袋では言わずとしれた老舗の中古レコード店なのですが、ナゼかクラフトビール屋さんになっていました・・・(笑)
もうかなり、謎だらけの転身で、ちょっと心配になるレベルです。
しかも、驚きなのが中古レコード店で、クラフトビールを併売するという驚愕のハナレ業っ!
おまけに本格的なビールサーバーを導入してその場で飲めるという・・・。
レコードとビールの併売というのはアル意味、ヤバいような気がします・・・が、もしかしてビールをガンガン飲んでもらってレコードを聴かせて購入に結びつけるという営業方針なのかな・・・?
ん〜確かにお酒に酔うと、イイ曲なのが更に何倍にもイイ曲になって聴こえますからね〜しかも、そこで聴いたレコードを購入もできちゃうという。
オイラも、お正月にとあるレコード店の新年明けましての振る舞い酒を頂いた時に酔ってン万円もレコードを買っちゃったコトがありますからね。
ん〜しかし、知っている人が、YouTubeに素人しゃべりで出演している様子を観るのって、ナゼかちょっとコッチまで気ハズかしい・・・(笑)

●レコード店と東京オリンピック開催
今日から緊急事態宣言の真っ只中で東京オリンピックが開催されますね〜。
トコロで、1ヶ月前にこんなコトを書きました。
ひと月後のイベントの影響を妄想してみた。
いや〜しかし、2021年7月23日の開催に至るまでホント、イロイロなコトがありましたね〜。
上記の記事でも書きましたが、コロナ問題が存在しない状況で本来の日程通り2020年に開催されていれば、日本中がイイ意味での経済的な大爆裂があったと思うのですが、現実は・・・ってカンジです。
オイラが大・大・大期待していた訪日客は、まったくナイ状態での開催なのでオリンピック期間中はタブン・・・いつもの状況と変わらない様な気がします・・・。
だけど、もしかして・・・もアルかもって淡い期待も持っていたりします。
というのも、意外と人が外出するようなイベントにレコード店の販売は影響されやすいんですよね。
例えば、ゴールデンウィークとか、お盆時期の連休とか、年末年始って結構、人が旅行したり里帰りしたりで移動するでしょ・・・そういった人の移動が絡むとレコードって買って聴いてもらえなくなるんですよね。
逆をいうと、台風とか大雪とかのようにナンらかの事情があって人が家にいる時間は多くなるとレコードがよく売れるんですよね。
このコロナ禍での巣篭もり需要っていうのもまさにコレです。
で、オイラの思う淡い期待というのは、オリンピックもTV観戦だけになったし、コロナもまた再び感染者が爆増しているので自宅にいる機会が増えて、レコード聴こうかな〜ってなるかも・・・知れない・・・という。
まぁ〜どうなるかは、解りませんケドね。
イロイロ揉めに揉めたオリンピック開催ですが、日本人選手が活躍してメダルを取りまくったら、もしかして流れが一気に変わるかもしれませんしね。
一体どうなるコトやら・・・ってカンジです。

SHANNON / GIVE ME TONIGHT
SHANNON / GIVE ME TONIGHT の試聴
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いや〜しかし、池袋の中古レコード店のだるまやさん・・・ナンで、ビールをレコード店内で販売するコトになったんでしょうね。
店主のビリーさんが大のビール好きなのは、知っていましたが、レコード店とは別にコダワリのクラフトビール専門店をオープンさせるっていうのならまだ解るのですが、レコードとビールの併売は、かなり異端な発想のような気がします。
で、YouTubeの動画もレコードのハナシはホトンドなしで、クラフトビールのネタが大多数という・・・。
しかし、イチバン再生回数をタタキ出しているのは、ビリーさんの思惑とは真逆のレコードのコトをネタにした動画という・・・。
もうフツーにレコードの紹介をしたほうが、イイような気がするのですが・・・。
まぁ〜でも天下のYouTubeで顔出しで、バーンと新規事業のクラフトビールの販売のプロモーションをヤっちゃうという行動力は、スゴイなぁ〜って素直に思います。
オイラもヤって見ようかな・・・YouTube・・・
「ハイっ!渋谷の12インチシングル専門のレコード屋、ネクストレコードですっ!今日紹介するのは、コレっ!ジャーーーーーーンっ!」ってカンジで。
「この動画を見てイイなと思ったらゼヒ、チャンネル登録とイイねボタンをポチって押してくださいっ!」
って見てもらえます・・・?(笑)

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bananarama_ihearda

こんな記事を読みました。
「なぜ人は若い頃に聞いた音楽を好むのか?-GIGAZINE」
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学生時代に流行していた曲を聞くと当時のことを思い出すという人は多く、音楽が記憶と密接に関係していることは多くの人々が実感しています。「有名人が思い出の曲を過去のエピソードと共に披露する」といったTV・ラジオ番組が多くの国で放送されているほか、認知症の患者に懐かしい音楽を聞かせる音楽療法なども広く行われています。
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コレね・・・ホント、多くの人が実感していると思います。
音楽と記憶ってかなり強く結びついているってコトですね。
じゃあナンで、音楽と記憶の結びつきが強くなるのかというと、記事によれば・・・
「自己定義につながる自伝的記憶を若い頃に聴いた音楽を聴くコトで呼び起こす」からだそうです。

ん〜文章で書くとナンだか小難しいコトを書いているような気がしますが、要するにはじめての新しい体験を経験した時のコトをその当時聴いていた音楽を聴くコトによって、再び思い出すってコトなんでしょうね。
で、しかもこの思い出すってコトを何度も繰り返すコトによってより音楽と記憶の結びつきが強くなる的なカンジになる・・・みたいなコトなのかなぁ〜。

研究では、「14歳頃にヒットした音楽が最も多くの自伝的記憶を呼び起こしたとのこと。」と記載されています。
日本だと、中学2〜3年の頃ですね・・・。
オイラだと当時、テクノ・ポップとNew Waveにガッツリとハマっていた時期です・・・。
そういえば、中学2年の時はクラスメートの●●くんと音楽についてよくハナシしていたなんぁ〜ナンて、一瞬で思い出しちゃうんじゃないでしょうか

ん〜確かに14歳だけでなく10代中頃から30歳くらいまでの記憶ってその当時の音楽を聴くコトによって、トリガーのように思い出すケースってメチャ多いような気がします。
コレ、思い出の記憶だけ単体で思い出そうとするとちょっと考えなきゃイケないんだけど、音楽から関連付けて記憶を辿ると結構、カンタンに思い出せるというカンジですね。

以前にもこのブログで取り上げた「Roots of 電気グルーヴ ~俺っちの音故郷~」に新しい動画がアップされていました。
今回のハナシは、Depeche Modeですね。

もうコレなんてカンゼンに電気グルーヴのお二人が、当時聴きまくったレコードとその時の関連するエピソード・トークがそのまま動画になっているというスタイルですね。
この動画シリーズ、すでに4本目なのですが、二人が嬉々として語ってますね〜。

当店もレコード販売という商いをしている都合上、ご来店いただいたお客さんと音楽 & レコードの話題を頻繁にするのですが、40歳を越えた年代のお客さんは、手にとったレコードを眺めながらの「あの時、ワタシは・・・」的なハナシになるケースがメチャ多いですね。
だけど、20代のお客さんとハナシをしていても「あの時・・・」トークには、あんまりならないんですよね。
上記の記事の元論文によると・・・Reminiscence bump(回想バンプ)という状況が起こることが解っているそうです。
Reminiscence bump(回想バンプ) を要約すると・・・
10〜30代に経験したコトは、経験した直後やその短期間には、それほど強い思い出にはならないが、40代になると10〜30代のその当時の思い出が、強く盛り上がってくる(バンプする)というコトだそうです。
タブン、20代とかだと現在進行形で音楽と記憶を積み上げ真っ最中という時期なので、記憶の熟成度がまたなのかもしれません・・・あと、20年くらい熟成が必要なのかもってコトなのかな。

ある程度の年齢を重ねた音楽好きな人が言いがちな物言いとして・・・
「最近の音楽はつまらない・・・」
「昔の音楽の方がイイ曲があった・・・」
っていうのがあるのですが、コレは昔の方が名曲が多かったってコトでは決してなくって、無意識的に自分の記憶とその当時の音楽を関連付けて自分が昔きいた音楽をポジティブな印象にカンジている・・・っていうコトで説明付けることができるそうです。

確かに・・・コレは、あると思います。
ソレに更に加えるなら、年齢を重ねていくコトによって「新しい音楽を聴いた時の感受性が、鈍くなっている」っていうのもあると思います。
言い換えると、感受性の老化現象なのかも・・・(笑)
オイラも音楽を扱うシゴトに従事しているので、どんな曲でもフラットな耳で聴くように・・・って努力していますが、常に新しい音楽に対する感受性を維持するっていうのはなかなかタイヘンであります・・・(笑)
いつリリースした曲に関係なく「イイ曲は、イイっ!」ってピュアな気持ちで音楽を聴ければいいな〜って思う次第であります。

では、BANANARAMAの曲でも聴いてその当時のコトを思い出してみてください〜。

BANANARAMA / I HEARD A RUMOUR
BANANARAMA / I HEARD A RUMOUR の試聴
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つい先日も、はじめて入荷した2004年にリリースされたR&Bの12インチを店内でプレイしたトコロ、当店のスタッフ2人が当時、一緒にアメリカに買い付けに行った時のコトをレコードをかけた瞬間に同時に思い出すという・・・コトがありました。
スタッフ2人が同じ体験をその場で共有してさらにその後、17年間一度も聴いていなかったにも関わらず、17年ぶり聴いただけで「あの時、一緒に買い付け行きましたよね〜」ナンて会話が始まって更にその時にあんなコトや、こんなコトがあったとかなど当時のエピソード・トークが始まったりしました。
オイラは、その時、店番していたのでその思い出は共有出来なかったのでちょっと疎外感をカンジましたが・・・(笑)

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