渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

カテゴリ: レコード

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こんな記事を読みました。
プロは音楽をこう聴いている。音楽評論家 柳樂光隆が教える2019年的音楽DIGの4ステップ
「ジャンルの聴き分けは必要はない」違和感こそが音楽の手触りを知るきっかけに。
音楽を聴くという行為自体は凄くプリミティブな行為だと思うのですが、その今聴いている音楽を自分は、はたしてちゃんと聴けているのか・・・というちょっと小難しいハナシです。

フダンから好きで聴いている曲があるとは思うのですが、「どうしてその曲が好きなのか」とか「ナゼ、その曲をイイと感じるのか」っていうコトは、なかなか言語化し難いってなっていうは、個人的に結構以前からカンジていたんですよね。
レコードで聴く音楽が好きが興じてレコード店をはじめちゃったのですが、やっぱり根底には「音楽を聴くのが好き」っていうのがあるとは思うのですが、ナンで、イイなと思える曲とそうでない曲があるのかっていうのは、感覚的にナンとなく解っているつもりではいるのですけどね・・・。

例えば、お客さんから「良さそうな曲をオススメしてください」ってリクエストがあった時、そのお客さんの趣向をあらかじめ理解しておいた上で、自分の経験や知見などから「良さそうな曲」をセレクトして聴いてもらうのですが、お客さんからは全然、感触が伝わらない時があります。
一応、個人的にもその曲は「イイ曲」だと思ってオススメしているのですが、なかなか反応してもらえないっていうカンジですね。
店頭ではこういったケースってありがちなんですケド、レコード店をはじめたばかりの時って、お店の人的には「どうしてこの曲の良さが伝わらないのか・・・」ってジレンマをカンジた時なんかもありました。
音楽を聴いている人の大多数の人がナニか特別に音楽のコトについて学んだってコトはないと思うのですが、イイ曲だなって好きな曲がある一方、そうでもない曲もある・・・ワケです。
その境界ってドコにあるのかって言うのも結構気になるのですけどね。
そもそも境界が線のようにピッタリと◯と✕に別けるコトも出来ないような気もします。

今回、上記の記事を読んで心アタリがあるコトがありました。
10代の頃にあるアーティストのアルバムを購入してよく聴いていたのですが、トーゼンアルバムなので複数の曲が収録されています。
で、その中には自分が感じる「イイ曲」と「そうでない曲」があるワケです。
そのアーティストが作る曲は、自分的には結構好きだったのでアルバムが発売されるたびに購入したり、過去に発売されたレコードも遡って購入したりしたのですが、やっぱりどうしても「イイ曲」と「そうでない曲」がアルわけです。
「イイ曲」って書いてますケド、具体的には「自分が好きな曲」ってコトですね。
10代の当時は、好きなアーティストの曲なのに好きになれない曲は、ナゼなのか・・・なんてコトは全く考えてもいなかったのですが、自分なりに「好きな曲」と「そうでない曲」の傾向がナンとなく解ってきました。
なかなか展開しない曲や音のトーンが重い曲、物静かな曲調・・・こういった曲っていうのが、自分は受け入れなれないってその時は、カンジていたんですよね。
で、自宅でアルバムを聴く時もその手の曲はワザワザ飛ばして聴いてたりしました。
その後、イロイロな音楽を聴きまくり、レコードも買い漁ってDJもちょっとやってみたりなど様々な経験を経たワケですが、20代になって10代の頃に聴いていたアルバムを久しぶりに聴いてみたトコロ、当時とは全く違った聴こえ方がしたんですよね。
「好きな曲」だった曲は相変わらず、好きなのですが「そうでなかった曲」や「苦手な曲」が全然そうではなくなっていたんですよね。
コレは、タブンイロイロな音楽を聴くコトによって耳が鍛えられたんじゃないかなって個人的には思っているんですよね。

美しい音やきれいな音とノイジーな音やぼやけた音っていう様にコトバにすると◯か✕って、解りやすく出来るとは思いますが音ではなくそういった成分が含まれた曲となると明確な判別が出来ないようになります。


(以下引用)
普通に考えたら、それぞれの楽器が鮮明に聴き取れて、きれいな音で録音された音楽の方が良いのが当たり前じゃないですか。そうではなく、あえて汚したり、ぼかしたりした質感がかっこいい


こういう感覚を「カッコいい」って感じるっていうのも音楽の多様性だと思います。
グルーヴっていう概念もどうしてソレがイイのかって論理的に述べるコトは難しいのですが、実際に聴いてみると良いって感じるワケです。
文章でグルーヴを述べると下記のようになるのですが、文字だけではナンノコッチャってカンジですし・・・。
グルーヴ(Wikipedia)
グルーヴがある曲の方がカッコいいっていう感覚はあるのですが、グルーヴが全くない反復的な音楽もカッコいい・・・。
まぁ〜曲にもよりますけど、そういった要素が入っていたり入っていなかったりっていう部分だけで曲の善し悪しになるワケではナイですしね。

店頭で、多くのお客さんとイロイロ音楽についての趣味嗜好を聞いてカンジたのは・・・
「多くの曲を聴いている人は、音楽に対する許容度がかなり広い」って感じるコトが少なくありません。
逆に、あんまり音楽の種類や曲を聴いた経験のない人は、ひとつのジャンルにこだわる傾向が多いような気がします。
やっぱり様々な音楽を聴くという経験をたくさん積むことで得るモノがあるような気がします。
長い間活動しているベテランのDJさんナンかとハナシをしてみるとホント、ジャンルとか全然関係なく音楽を聴いてますしね。
音楽にコレっていう聴き方の定番はありませんから人それぞれだと思いますが、どうしてその曲がイイと感じるのかってコトを考えてみるのもアリかもしれません。


上記の紹介した記事のプロの音楽評論家さんでさえ解りやすく音楽の良さを言語化・文章化するためにフィギュアスケートを例えにしていますが、音楽を良さを具現化するのは相当難しいような気がします。
しかし、評論家でもなければ、曲の善し悪しを言語化する必要な全くナイので「イイ曲はイイっ!」ってコトだけでも構わないのかもしれませんが、音楽の良さの深いトコロに近づくコトが出来るともっと多くのイイ曲に巡り会えるんじゃなかなか〜って思います。




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昨年(2018年)の12月にnext. recordsのホームページのリニューアルを行った際にスマホでも見易くなるように最適化を施しました。
その影響もあってか、はじめて当店のホームページを見たお客さんからの問い合わせが増えたんですよね。
今まで、他のレコード店で購入していた人や最近レコードを聴きはじめた人などリニューアルを行う前よりホームページが結構多くの人の目につくようになったのかなぁ・・・なんて思っています。
前回のこのブログの記事にもしたなぜレコードで聴きたいのか若いお客さんからの問い合わせもやっぱりGoogle検索した時にウチのホームページが目に付きやすくなったのかもしれません。
で、早速こんな問い合わせをいただきました。
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「そちらのお店のホームページにオリジナル盤のレコード店って書いてあるのですが、オリジナル盤って何ですか?」
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もうずいぶん前に「オリジナル盤とは何か」ってコトはこのにブログで書いたコトありますが、もうちょっと解りやすく書き改めてみます。

■オリジナル盤についての解説
オリジナル盤とは、スゴくシンプルに説明すると、そのレコードが発表された時に生産されたレコード盤のコトを指します。
アナログレコードには、オリジナル盤以外のレコードっていうのも存在していてオリジナル盤以外のレコードのコトを再発盤といいます。
オリジナル盤というのは、上で書いたとおり「その曲が発表された時期にプレスされたレコード盤」っていう確固とした定義があります。
同じ曲でもアメリカやヨーロッパでレコード盤の発売時期が多少違ったりしている場合があるのですが、そういった場合は「US盤のオリジナル」とか「UK盤のオリジナル」なんて言ったりします。
その曲が発表された時期以外に作られたレコードを再発盤と呼ぶワケです。

レコード好き界隈では、オリジナル盤は再発盤より価値があるとされています。
では、ナゼ、オリジナル盤が再発盤より価値があるのかというと一般的には音が良いと言われているからです。
ナンでオリジナル盤は音が良いのかっていうのは、コレはレコードを生産する工程や技術的なちょっと難しいハナシになるのですが、古いレコード盤というのはアーティストがその曲を作った当時は、磁気テープに録音されていたワケです。
その磁気テープからレコードの元となるラッカーディスクというのに音溝が刻まれるワケですが、このレコード盤が作られる一番始めのマスター音源である磁気テープが、時間の経過とともに劣化するんです。
レコードの製造工程のハナシにまで及ぶとメチャ難しくなるのでココでは省略します。
レコードが出来るまでをもっと詳しく知りたい人はコチラ見てください。
THE MAKING レコードができるまで


日本唯一のレコードプレスメーカー東洋化成のエンジニアにレコードの疑問について聞いてみた
基本的にアナログっていうのはデジタルと違って全く同じモノをコピーするコトが出来ないので、全然劣化していないマスター音源である磁気テープから作られたレコード盤とはじめに作られた時期から年数が経過して劣化が進んだ磁気テープから作られたレコード盤だと当然、音も変わってくるワケです。
しかし、レコードに収録されているサウンドの善し悪しで価値が有るとか価値が無いっていうコト以外にも、オリジナル盤の希少性やコレクタブルだって言う部分でオリジナル盤が求められている場合が結構あると思います。

■次に再発盤についての説明です。
コレもシンプルに説明すると再発盤っていうのは、その曲が発表された時期ではなく後年になって再び生産されたレコード盤という説明になります。
しかしながら、この「再発盤」というのは、広義な呼び方で厳密に分けると「本当の再発盤(リイシュー盤)」と「海賊盤(ブートレッグ盤)」というのに別けるコトが出来ます。
本当の再発盤というのも、アーティストが曲を発表した時のレコード会社から発売したレコードと、そうでないレコード会社から発売されたレコードが存在します。
「再発盤(リイシュー盤)」っていうのは、発表された時期に一度レコードを発売(コレがオリジナル盤)して、その後、数年経ってそのレコードが名盤になったり再評価されたりして再度レコードを生産した場合などに「再発売したレコード盤」という意味で使われます。
こういった再発盤は、劣化したマスター音源からの再生産ではありますが、ちゃんと正規のレコード会社や正規のレコード会社からライセンスを受けたレコード会社から発売されているという場合が多いので、音質も比較的良好だったりします。
「海賊盤(ブートレッグ盤)」というのは、アーティストやレコード会社の許諾を得ずに勝手に作ったレコード盤のコトを指します。
解りやすくカンタンにいうと「模造品」とか「コピー商品」「パチもん」という類のレコードになります。
レコードは複雑な工程を得て生産されるモノなので当然、コストが掛かるワケですが、海賊盤(ブートレッグ盤)と云われる再発盤はそのアタリは適当にコストカットされていて音質面で問題がある場合が多いです。

■オリジナル盤と再発盤の見分け方について
今このご時世にあえてレコードで音楽を楽しみたいっていう気持ちがあれば、オリジナル盤のレコードを聴いてみたいという気持ちになると思います。
で、リアルのレコード店やレコード店HP、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトを見てもオリジナル盤と再発盤、海賊盤(ブートレッグ盤)が混在して販売しています。
同じ曲のレコードなのに価格もピンからキリまであります。
購入する側としては、オリジナル盤を出来れば安価で手に入れたいという気持ちになりますよね。
だけど、このオリジナル盤と再発盤、海賊盤(ブートレッグ盤)の見分け方っていうのが、かなり一般の人にはわかりにくいんですよ。
もともとオリジナル盤を持っていないからオリジナル盤のジャケットやレーベルなんかの微妙な違いが解らないのは当然です。
レコードを何千枚も所有している様な人でもその見分け方は判断出来ないくらいですから。
当店にも常連のお客さんがオリジナル盤としてヤフオクや他店で購入したレコードを、「本当にオリジナル盤か真贋を見極めてほしい」ってレコードを持ち込まれるコトがあります。
今から15年以上前に書いたオリジナル盤と再発盤、海賊盤(ブートレッグ盤)の見分け方についての記事です。
オリジナル盤とブート盤の見分け方
再発 / ブート盤の見分け方 2




個人的には、やっぱりオリジナル盤でレコードは所有したいって言う気持ちがあります。
なので、オリジナル盤専門のレコード店をはじめたっていうのがあるんでケドね。
しかし、モノを所有して楽しむコトの満足度は人それぞれですからね。
古い楽曲をその当時の空気感を感じるコトが出来るオリジナル盤のレコードで聴きたいっていう人もいれば、別にそんなにコダワリなく多少音質は気にせず手軽に聴ければイイっていう人もいますし・・・。
しかし今、あえてレコードで音楽を楽しむ意義を考えたらゼヒ、オリジナル盤で聴いてもらいたいというかコダワリを持ってほしいって想う部分もあります。



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つい先日、「お訊きしたいコトがあるんですけど・・・」と神妙な面持ちで、メチャ若いお客さんがはじめて来店してくれました。
ナンでもレコードで音楽を聴きたいのですが、どこからはじめてイイのか全く解らず教えてほしい・・・とのコト。
年齢を訊いてみると、中学生・・・。
現在のレコードを聴く環境を訊いてみると、ターンテーブルもナシ、レコードも1枚も持っていない・・・という、まさにコレからレコードを聴き始めるっていう状況です。
世間で言われているアナログレコードの人気の余波がついに中学生レベルにまで浸透したのか・・・?(笑)

個人的には、「レコードイイよ〜!サイコーだよっ!」って思う気持ちはヤマヤマなのですが、サスガに中学生にその良さをそのままストレートにアピールしてイイのか・・・ってちょっと複雑な気持ちもありました。
やっぱりレコードを聴くというスタート地点に立つまでにぶっちゃけカネがかかる・・・っていう部分があります。
ま〜今だと、安価なスピーカー内臓のコンパクトなターンテーブル1台で、「とりあえずレコードを聴く」という環境を整えるコトは出来るとは思います。
でも、カンジ方は人それぞれだと思うのですが、個人的にはソレはあんまりオススメ出来ないんですよね。
確かにソレ1台でレコードを「聴くコトは出来る」のですが、レコードの良さはちょっと伝わらないんじゃないかな・・・って思うんですよね。
前にもこのコトは、書いたコトありますね。
となると、ターンテーブルを単体で1台用意するとなります。
すると、必然的にターンテーブルの先にナニに繋ぐか・・・ってなります。
で、今の音楽を聴く環境を尋ねると、ミニコンポなどのちょっとしたオーディオで聴いているって場合が多いのですが、大体そういったオーディオには今はPHONO入力が付いていないんですよね。
とりあえず、「今のオーディオにPHONO入力ついてますか?」って聴いてみますが、はじめてレコードで音楽を聴いてみたいって人は、「PHONO入力?ナニそれ?」ってなるワケです。
お店に来てくれた中学生のお客さんは、ネットで自分なりに頑張って調べたみたいで持っているオーディオにPHONO入力がなければ、ターンテーブルの音は鳴らない、そのためにはターンテーブルと手持ちのオーディオの間にPHONOアンプっていうのを用意しなきゃイケないっていうのは理解していました。
でも、PHONOアンプも数千円の安価なモノもあれば、ン万円の高級機もあったりするので、ドレを買えばいいのか・・・っていう結構難しい悩みになると思います。
モチロン、PHONOアンプの種類で音も変わってきます。
イヤイヤ、その前にどのターンテーブルを買うのかっていう方が先ですよね。
とりあえず、オイラはTechnics SL-1200をオススメしましたケドね。
とにかくターンテーブルは、SL-1200を用意しておけばそれ以上のモノもそれ以下のモノもナイので大丈夫ではナイのかな・・・って思ったのですが、イヤ待てよ・・・新品のSL-1200は高額すぎて大人でもおいそれと手が出ない状況なのでそうなると必然的に比較的手に入れやすい中古のSL-1200MK3が候補にあがるのですが、果たして個体差がある中古のSL-1200MK3を全くターンテーブルを使ったコトのない人にオススメしていいのか・・・?っていう難しい部分もあります。
それにSL-1200を使うとなるとカートリッジは、ドレを選ぶのか?ってトーゼンなります。
カートリッジも千差万別で多くの種類が存在します。またその音色もそれぞれ個性があったり、聴く人の音の好みにも大きくカンケーしてきます。

レコードで音楽を聴いてみたいって思っただけでそういった多くの選択する悩みみたいなモノをスゴく難しい問題を抱えなきゃいけないって状況になるって・・・。
タブン、若いお客さんもケッコー悩んだで「とりあえずレコード屋の人に訊いてみよう」って思ったんじゃナイのかな・・・。
イヤ〜でも相談されるコッチも、その人がどういった音楽を、どれくらいの予算で、どういった楽しみ方をしたいのかっていう部分まで加味して考えるって言うのはなかなか難しいワケですよ。しかも未成年だしね。
「お父さんとかに相談してみたらイイんじゃないの?」って訊いたのですが「お父さんにも訊いたみたんですがレコードで音楽を聴くのはよくわからないって言われました・・・」って。
中学生のお父さんだとタブン年齢的に40代位だと思うのですが、今の40代となると多感な時期に音楽を楽しむというのはCDになる世代になるワケなんですよ。
ちなみにオイラには今40代の弟がいるのですが、レコードで音楽を聴いているってシーンは人生において一度も見たコトがありません。ま〜この世代はフツーに音楽を聴く=CDになるので、レコードを聴く為にナニを用意してどうしたらイイかって言うのは解らないのかもトーゼンです。

とりあえず、安価なスピーカー内臓のオールインワンなターンテーブルでレコードを聴く環境は整えたとしても、果たして聴きたい曲のレコードがあるのか・・・っていうのもしかして難しいんじゃやないかな〜ナンて思いました。
最近はレコードのリバイバル人気の影響もあって最新の音楽も一部ですがリミテッドで、アナログ盤がプレスされています。
でも、世の中に存在している99%のレコードは過去の音楽となります。
その過去の音楽もレコードが一番生産されていた70〜80年代の曲が大多数を占めるわけです。
そういった限られた時代の音楽の中に自分が聴きたいと思う音楽があれば、イイんだけど、どうだろう・・・中学生という若いメチャ若い世代のリスナーにすんなりと受け入れられるのか・・・って思う部分もあるワケです。
時々、レコードを聴き始めたばかりのビキナーなお客さんに「どんなレコードを聴けばイイんのですか?」ってコトを訊かれるコトがあるのですが、そういった場合「自分が好きな曲を聴けばイイと思いますよ」とスゴくシンプルな返答をしているのですが、若い世代の人が自分の好きな曲を30年とか40年前の音楽の中から見つけ出すコトが出来るのかってホント、こういった部分も思うんですよね。
ちなみにオイラは、自分が中学生だった1980年頃に、30年前の1950年代の曲なんて全く興味を持つコトは出来ませんでした・・・(笑)

やっぱりレコードが流行っている的な話題を見聞きして「ナンかちょっとおもしろそう・・・」といった気持ちダケだと続かない気がするんですよね。
ホント、ナンていうかレコードで音楽を聴くというコトを趣味に出来るっていうのは結構、人を選ぶと思うんですよね。
何度もこのブログで書いていますが、音楽を聴くという本質的な部分だけを満たすダケなら、必ずしもレコードでなくてもイイワケです。
自分のオーディオのセッティングを見直してスピーカーから流れる音色の変化を試したり、巷ではやっている流行とは全然違ったトコロでイイ曲がないかな・・・って探究心で音楽を探したり、自分が好きな音楽をコレクションしたりというコトを楽しんだり出来るようになればイイんですけどね。
その部分に至るまでが、やっぱりお金と時間と手間というハードルの高さがあると思います。

「なぜレコードで聴きたいのか」ってコトを突き詰めてコトバや文章にするとナンダカ哲学的部分になるカンジがしてちょっとイヤなんですけどね。
もっとホントはシンプルな気がするんですケド・・・。
なぜ、いま「アナログレコード」なのか? “古くて新しい”スタイルが人を惹きつける



どのターンテーブルにしようかな〜とかカートリッジはドレがイイかな〜とか、探しているレコードが全然見つからないヨ〜とか、このレコードどんな曲なんだろう・・・とかっていう部分は煩わしい部分の反面、ソレが楽しい部分もあると思うんですよね。
レコードで音楽を楽しむって言う部分はある意味メンドーなコトを受け入れて楽しめるかってトコロも確実にあるのかもしれませんね。
果たしてお店に来てくれた中学生のお客さん、レコードで音楽を聴く魅力をカンジてくれるコトになるのかな・・・。


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こんなニュースを読みました。
アナログレコードは5年連続増加 2018年の音楽ソフト生産、3年ぶりのプラス転換。アナログレコードは18年ぶりの20億円超え
数年前から言われている「アナログレコード人気」についてのニュースです。
オイラがレコード店主で、この手のニュースを積極的に探してなおかつ、常にそういったアンテナを張り巡らしている影響もあってかホントにいわゆる「レコード売れまくりニュース」っていうのを頻繁に見かけます。
上記は、「日本レコード協会」っていうトコロが発表しているので日本国内のレコードの生産量が去年と比べて105%の112万枚。売上の金額は前年比108%の20憶8,000万円だったってコトが伝えられています。
112万枚のレコードは、その年に新譜のアナログレコードがプレスされた枚数ってコトなんでしょうね。
で、もって20.8億円の売上金額は、その年に売れた新品のレコードの金額ってコトでしょうね。
このレコードの生産数と売上金額の数字が、世間一般的からみると「多い」って思われているからコレだけ頻繁にニュースになるんでしょうね。
新譜のアナログレコードの20.8億円って売上金額が多いのか、どうかっていうのはちょっとよくわかりませんが、ウチの店のような小規模な中古レコード店での1年間の売上でも数千万規模なのでもしかしたら中古レコードの売上を含めると何百億円規模の売上になるような気もします。

以前から思っていたのですが、中古レコードを含むアナログレコードの市場規模って一体どれくらいなんだろうって・・・。
最近のアナログレコードの人気も相まって新譜のレコードがたくさん作られるようになって、そしてそれ等が売れていく数字は毎年、業界から発表されていますが、存在するレコードの枚数っていうのは中古の方が何千倍も多いと思うんですよ。
「私は、小汚い中古レコードなんて絶対に買わないザマ〜す」って言う人は別にして、レコードで音楽を楽しむってコトに興味を持てば必ず中古レコードを買うようになると思うんですよね。というか中古レコードを購入するっていうのは避けて通れないですよね。
そういったコトから考えると、新譜のレコードが1年間に20.8億円売れてるっ!スゲェ〜!!ってニュースになっていますが、もし中古レコードの売上の金額がちゃん解れば、もっとスゴイ売上金額になるような気が・・・。
ナンカそれっぽい数字はナイのかな〜なんて調べてみると、例えば中古レコード業界の巨人、ディスクユニオンさんのWikipediaによると。2009年の売上高で128億円って書かれています。
ん〜10年前という超古い実績なのですが、タブン現在ではアナログレコード人気の追い風の影響も確実にあるのでもっと多くなっていると思うんですよね。
ディスクユニオンさんの128億円の売上の内訳で、どれくらいがアナログレコードでの売上なのかっていうのは解りませんけどね・・・実際にお店を訪れるとCDやオーディオ機材を見ている人よりも全然アナログレコードのエサ箱を掘っている人が多いのでタブン、結構な比率がアナログレコードによる売上なんじゃないかな〜って勝手に想像しています。

日本国内で消費される市場規模もさることながら、やっぱり海外からの購入者による売上っていうのも相当あると思うんですよね。
オイラも度々このブログでも外国人客がメチャ多いっ!って内容の記事を書いています。
外国人のお客さんの店頭での販売も多いのですが、海外への通販も毎年増加しているんですよね。
海外向け通販も1年通してだと、お店的には無視できない売上規模になっちゃってます。
もう毎日、確実に数個のレコードを海外向けへ出荷するために郵便局に通っていますし。
ウチの様な小規模の中古レコード店ですらこんな状態なんだから、中古レコードの市場規模ってコトを考えると日本国内だけでの売上だけ見ても仕方ないような気もします。
海外向け通販に関しては今まで、北米やヨーロッパがやっぱり多かったのですが、昨年アタリからアジア圏からの注文が確実に増えてきているんですよね。
そう考えるとまだまだレコードを買ってもらえる人の数って増えそうな気がします。

「レコードを購入する人が増えてイイんじゃない!?」って思われるのですが、単純にイイトコロだけじゃないんですよね。
それは、価格の高騰の影響が確実に出てきているって思います。
数年前なら$5とかでも仕入れが出来ていたレコードも、いきなり倍の$10になっちゃうってコトも多いんですよ。またレコードのタイトルによっては、ソレ以上の価格になる場合もあったりするのでホント、キビシイです。
コレは、レコードのニーズが高まったから価格が上がったって部分も確かにあるとは思うのですが、海外と日本のお金の価値に依る部分も結構あると思うんですよね。
例えば、日本から海外へレコードを送る時って北米だと1枚、1300円位で送ることが出来るんですよね。ドルに換算すると約$12くらいです。実際にはダンボールの費用などの手数料を含めて$15くらいですね。
だけど、逆に北米から日本へレコードを1枚を送る送料っていうのは、だいたい$20〜$25請求されるんですよね。
郵送費ってその国の経済状況とか貨幣価値って結構反映している部分があると思うんですよね。
で、同じ大きさと重さのレコードを郵送する費用が1.5倍以上差があるっていうのは、そういった貨幣価値的な見方だと外国人の人からすれば日本のレコードは、安いって感じるのかもしれません。
L.A.に住んでいるアメリカ人からUS産のHIPHOPのレコードの注文とかを頂くと、「L.A.のレコード店には、2 PacとかNOTORIOUS B.I.G.とか売ってないのか・・・?」って思いますよ。
実際にお店にご来店してくれた外国人のお客さんにそんなコトを訊くと「売ってるけど、コンディションがよくないね」とか「売っていてもあなたの店より値段が高い」とか言われました。
かと言って、ウチのお店的には、やっぱり日本国内での値段をメインに考えているので値上げする気はナイのですけどね。
ホント、海外からの仕入れに関しては仕入額と販売価格が見合わなくなって、仕入れできなくなったレコードが実際にたくさんあります。


店頭でレコードを買って頂いた外国人のお客さんかた「ヤフオクに欲しいレコードが売ってるんだケド、買い方がわからないので代わりに買ってくれないか・・・?」ナンてコトを時々訊かれることがあります。
いや〜ホント、日本のレコード市場・・・世界中から見られていますね。
実際に海外からの購入者のための代理入札専門の業者も結構多いですしね。
そんなコトを考えてたら、レコードの売買ってワールドワイドな規模になっちゃってますね・・・確実に。
nextも頑張らなきゃっ!


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常連のお客さんから「もう全然聴かないレコードが200〜300枚あるんだけどどうしようかなぁって思っているですよ。」というおハナシがありました。
ちなみにレコードの内容はというと、90年代から2000年前半にリリースされたHIP HOP / R&Bのいわゆる「メインストリーム系」の12インチです。
中古レコード屋を営むオイラからすると一番、扱いにくいジャンルのレコードです。
そのお客さんも「このレコードは、全然価値がナイだろうな・・・」って言うのは重々承知しているんだケド、やっぱり「レコードを捨てる」っていう行為に関してはちょっと罪悪感を感じるというか気が引ける部分もあるんですよね。
タブン、遠まわしに「よかったらnextさんに差し上げますケド・・・どうです?」的なカンジも含んでいるような・・・笑
ん〜お申し入れは、ありがたいですがサスガに内容的にキビシイので・・・という理由で辞退しました。
今でも、「不要とされるレコードでも回りまわってウチの店に入ったレコードはナンとかして活路を見出したいっ!」って言う気持ちは個人的には相変わらずあるんですケド、そういったレコードだけのコレクションを引き取るっていうのは、難しいワケです。

まぁ〜例えば、300枚のレコードの内、半分とか3分の1のレコードがレア盤ではナイけど多少なりとも中古レコード市場で価値が見いだせそうなレコードが含まれていて、残りが不人気なメインストリーム系のレコードだったりすると「査定が付かないレコードも引き取りますよ」って言えるのですが、全部がまったくどうにも難しいメインストリーム系のレコードだけっていうのはね〜。
レコードは、自宅にあるのですが、宅急便で送るにしてもクルマで引き取りに行くにしても費用がかかる・・・つまるトコロその部分をどうするのかっていうのが、難しいんですよね。
「お店に持っていただけるのでしたら、引き取れないコトもないですが・・・」ってハナシをしたのですが、レコード200〜300枚の重量は50〜60Kgにもなります。
宅配便で送ると費用は5000円くらい、お客さんはクルマを持ってないというコトなので、レンタカーを借りても同じくらいの費用がかかる・・・でレコードを引き渡しても自分の手元にはお金は一切入ってこない・・・。
捨てる以外の方法で自宅のレコードをなくす為にはどうしてもコストがかかるっていう状況になっちゃうんですよね。
自力で、nextに買い物のついでに少しずつ運ぶのもやっぱりレコードは重いですし、結構しんどいですしね。
でも、オイラ的にはそういうハナシを聞くと「レコードを不用品として捨てるっていうのはちょっと心が痛む・・・」っていういつもの感情が・・・。
他のレコード店にレコードの買い取りを依頼しても、そのジャンルのレコードはどこのお店も「お断り」状態なのでやっぱり行き場がナイんですよね。
お客さん的には、そのレコードを「出来るだけお金に変えたい」って気持ちがナイので、苦労せずになおかつ、費用がかからずレコードを自宅から無くしたいっていうコトなんですよね。

ナンかイイ方法がないかなって考えたんですケド、個人が出来るコトってヤフオクとかメルカリで売却するってコトしか思いつきませんでした。
でも、そういったトコロに売却するのも写真を撮ったりという出品作業や梱包したり発送したりという煩わしさが必ず伴いますしね。
個人の人が費用をかけずに数百枚単位のレコードを一度に整理するコトって実質難しいのかもしれませんね・・・。
中古レコード屋に買取りに出すと、絶対に「どういった内容のレコードか?」ってコトを訊かれるので、もしかしたらリサイクルショップとかに訊いたほうがイイのかも・・・。

で、こんな記事をみつけました。
50、60代の“かくれ資産”って?フリマアプリから読み解く“かくれ資産”の実態とその内訳とは?
上の記事で、「かくれ資産を多く持つ50、60代は、いったいなにを出品しているのでしょうか。」の男性の出品カテゴリーランキング1位にレコードがランクインしているんですね。
やっぱりレコードって、男にとって「捨てられないアイテム」なんだというのがよくわかるような気がします。
タブン、記事の対象のほとんどの人が決してレコードマニアなんかではなくって一般リスナーだと思うのですが、50代くらいの人がレコードを買っていた時代っていうのはタブン、CDが一般的になる前の80年代始め頃なので、30年間以上聴かないレコードを所有していたってコトになります。
今は、レコード人気が高まっているって世間では時々話題になっていますが、出品カテゴリーでは1位のレコードも購入カテゴリーではランクインしていない・・・というコトを見ると出品してもそれほど売れていない・・・?

また、こんな記事も。
妻との別居で“汚部屋”に住む男が、レコード40箱分を処分できたワケ
上記の記事を読んで気になる文章が・・・ソレは・・・。
「いらないものを捨てるという発想ではなく、自分の世界観を際立たせるものだけ残すという感覚が大切。自分の感性を表現するつもりで楽しむこと」
ん〜この感覚・・・すごく解ります。
タブン、今回ハナシをした常連のお客さんも完全にこの気持が優先したんでしょうね。
オイラもこの「自分の世界観を際立たせるものだけ残す」っていうのスゴく共感できるんですよね。
だけど現実は、ソレが実行できないでいるワケです。


もしかしてレコードって、自分自身のアイデンティティの一部みたいな部分があってソレが結構大きく影響しているから、レコードの本来の目的である「音楽を聴いて楽しむ」というコトをしなくなっても捨てるコトが出来ないのかもしれませんね。
でも、「自分の世界観を際立たせるものだけ残す」っていう解釈で「本当に好きなものだけを取捨選択する」っていうのは、大切なコレクションの純度を高めるみたいでソレはソレでアリなような気がします。
だからといってレコードを捨てるっていうのもナンダカ気が引ける・・・。
ん〜どうすればイイんだろう。



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