渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

カテゴリ: レコード

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元号が新たに変わるっていう体験っていうのもそうそうナイことですよね。
で、今から31年前の平成元年当時のレコード関係のハナシ的なコトでも振り返ってみます。

平成元年は1989年で当時は、世の中的にはもう完全に音楽を聴くならCDに切り替わっている時代でした。
レコード店は、名前だけ「レコード店」とついていましたが実質「CDショップ」でしたね。
著名なアーティストだと、販売のメインはあくまでCDだけど一部、アナログレコードも少量プレスされていてる状態でした。
コレはDJ向けというより、いまだにアナログレコード(アルバムね)を聴き続けている人向けってカンジの生産だったと思います。
そんな中でもDJ周辺ではピッチコントローラーがついた一部DJ PLAYにも使えるCDプレーヤーは存在しましたが、使っている人なんか全然いなくてホボ100%アナログレコードでのPLAYでした。
1989年頃にリリースされたアルバムのジャケットとか見てみると判ると思うんですが、完全にアートワークがCDサイズで見栄えがイイようにデザインされているんですよね。
まぁ〜やっぱりCDはパッケージ自体が小さいので小さくても判るようなデザインに変化していったワケです。
アーティストの顔アップのモノとか、シンプルな構成のデザインになったってカンジですね。
アナログレコード時代は、あのレコードジャケットサイズに落とし込まれたデザインのカッコ良さにスゴく惹かれたものですが、CDが中心になってジャケットがホント、つまんなくなったなぁ〜ナンて思っていました。
しかしながら、12インチシングルはDJ PLAYで必須!みたいな状況、そして空前のCLUBブームという背景もあったりしてアルバムに関しては、アナログレコードは衰退傾向にあったにもかかわらず、12インチシングルは、盛り上がっていっている最中でもありました。

当時オイラは、20代前半で学生だったワケですが、この頃にはすでにターンテーブル2台持ちで12インチシングル買いまくり、毎週末CLUB通いで、時々行きつけのBARでDJ PLAYをさせてもらうという状況でした。
バイト代をすべてレコード購入に充てるという、レコードの買い方も尋常ではなかったです。
住んでいた大阪では、12インチシングルは、US盤は1480円くらい、ヨーロッパ盤は1780円くらいの価格で販売されていました。現在のお金の価値から考えると結構、イイ値段です。
その当時は、ホント情報がなかったんですよ。もちろん、インターネットもなければ、ケータイ電話もない時代です。
なので、とにかく空いている時間があればレコード屋に行ってお店に入荷した新譜を片っ端から買いまくるという買い方をしていましたね。
レコード店もあの頃は、メチャ敷居が高くって当然、試聴なんてさせてくれないんですよ。
頻繁に通っていたCLUBミュージックの在庫が多いレコード店の商品札には、「アーティスト名/曲名/プレス国/価格」しか記載されていなくって、入荷したレコードがどんな風な曲なのか全くわからなかったんですよね。
で、店員さんに「コレ、どんなカンジですか?」ってレコードを手に持って訊きに行くと「めっさ、イイでぇ〜!!自分、ソレ買った方がイイでぇ〜」って・・・コトしか言ってくれなくてその言葉だけを信じで買うたみたいな・・・(笑)
たまに買い逃したレコードとかあってその後、その曲がヒットしたりして「あ〜あの時、買っとけばよかった・・・」ナンて後悔している時に、稀に再入荷した時には、価格が1980円とかに上がってたんですよね。
こういう事態になると更に、「買っとけばよかった感」が増して、「買い逃し厳禁!絶対っ!」みたいな心理状態になって新譜の購入に更に拍車がかかる状態になっていました。
おまけに月に2回程度のBARでのDJ PLAYの前になると、「ナニか新しい曲をPLAYしなくてはっ!」って別に、そんな期待なんて全くされていないにも関わらず、更にレコードを買いまくるという・・・(笑)
当時のコトをすでに箱DJとして活動していた同じ歳の当店スタッフNとハナシをすると、「あ〜俺もそうだったよ、給料のほとんどをレコードを買うのに使ってたよ」って言ってたので、同じ状況の人は多かったのかもしれませんね〜。

平成元年は、レコードの購入に役立つ情報やツールなんかもなく、今の時代からするとかなり不便な状況で購入後の失敗も多かったですが、欲しかったレコードを手に入れた時の時充実感はメチャありましたね。
ま〜ソレ以上に「レコードが欲しいっ!」っていう飢餓状態がず〜っとあったのでお金は全然なかったですケド・・・。

このエントリーを書くにあたって、1989年当時のバイト先や学校が今はどうなっているのか・・・ってググってみたら、掛け持ちしていたバイト先はすべて消滅、学校は存在していますが当時なかったアニメコースやマンガコースなんて学科があったりと様変わりしていました。
レコード自体も、平成のはじめはと終わりとでは大きく浮き沈みがありました・・・そりゃぁ〜31年の年月もあればモノの見方や価値観は変わりますよ。
平成元年(1989年)にリリースされたレコード(12インチシングル)をnextのサイトで見てみました。
こうやってズラ〜とリリース年で見てみると、当時のイロイロあった出来事とか思い出しますね・・・。


このTECHNOTRONICも平成元年リリースの曲ですね。当時レコード買った時の状況もシッカリ覚えていますよ。
世の中的にはNEW JACK SWING旋風の真っ只中、HOUSE MUSICがメジャーヒットするハシリにもなりました。
ナンか解らないけど、TECHNOTRONICが流行った時、「ベルギー産」っていうフレーズがやたらと言われていて「チョコレートやワッフルと同列かっ!」って思っていました・・・(笑)



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こんな記事を読みました。
昔のレコードもちゃんとかけるとすごくいい音
なかなかオモシロイ記事で興味深く読みました。
前半のカートリッジやレコード針のハナシもイイのですが、やっぱり後半のレコードの試聴体験がとてもよかったです。
特別レコードに思い入れがなかったレコード世代だった筆者さんが30数年ぶりにアナログレコードを聴いた率直な体験談が、読んでいてナンだかノスタルジックな気持ちにさせられました。
タブン、コレはご自身が36年前の中1の時に買ってコレクションしていたBAND AIDのレコードを久しぶりに聴いてイロイロな想い馳せるっていうのがそんな気持ちになるんでしょうね。

短い記事ですが読んでいて思ったのですが、結構内容的に「レコードにハマるキッカケ」がこの試聴体験の中に散りばめられているような気がします。
試聴した場所っていうのが、カートリッジ職人さんの試聴スペースというレコードを聴くには最高にイイ条件の場所で聴けたコトっていうのは、かなり羨ましい体験だと思います
それにキチンとセッティングされてオーディオで「アナログレコードとデジタル音源の聴き比べをする」という意識で同じ曲を聴けたコトっていうのもとても重要な経験じゃないかなぁ。
今は、結構な確率で音楽を楽しむっていうのは、イヤホンやヘッドホンで聴くっていうのが主流になってるので、ちゃんとしたスピーカーからしっかりした音量で音楽を聴くっていうコト自体が、もしかしてレアなケースになっている場合もあると思うんですよね。
また、ソコで聴いた音楽が数十年前に手に入れた自分の持っているレコードだったっていうのも貴重な体験だったと思います。
筆者さんが書いていた「しばらく聴かなかった曲をじっくり聴くと、わーあれから35年以上経っちゃってるのか・・・と思って諸行無常のひびきあり・・」というくだりの部分は、個人的にもレコードを聴いている際に時々感じる時があるので、とても共感しちゃいました。
撮影スタッフさんが持ってきたKRAFTWERKを聴いて取材を終えて帰る時には、2人共自宅でレコードを聴いてみたくなっていた・・・。

こんな経験をしたらホント、レコードにハマりますよ・・・。
記事の最後に述べられた、イメージ的には「もっさりしたレコードが実は、とてもキラキラした音だった・・・っていうのは、感動よりも驚きのほうが大きかった」っていうのは、ホント率直な感想なんだろうなぁ。
筆者さんが、中学生の時に聴いていたレコードっていうのは、自宅にフツーにあるプレーヤーとスピーカーで「その曲を聴きたい欲求」で聴いた音楽だったと思います。
当時は、レコードは音楽が録音されている単なるメディアという入れ物であって「レコードである」という特別な意識は、なかったと思うんですよ。
で、レコードからCDになって、デジタル音源になって今はストリーミングで音楽は再生される様になる。
更に、当時は音楽を自宅でスピーカーで聴いていたものが、イヤホンやヘッドホンで聴くようになり、さらに外でも聴くようになり、ながら聴きで再生されるようにもなるという聴かれ方にも大きく変化したワケで、そんなコトが当たり前になった時代に、30数年以上前の聴き方スタイルを当時よりもイイ環境で再体験するワケです。
やっぱり、感動や驚きがあるワケですよ。
本当は、レコード自体に入っている曲は30年以上も前から全くナンにも変わっていないのですが、今そのレコードを聴くと当時よりもよく聴こえるっていうのは、確実に聴く側の意識が大きく関係しているって思います。
また、レコードで音楽をちゃんと聴くというコト自体が、ちょっとした非日常感というか特別感があるのかもしれませんね。

PAL JOEY / #19 (EP) inc. JUST THE WAY YOU ARE / ARCHITEK OF TIME / PLAYTIME
PAL JOEY / PLAYTIMEの試聴
next recordsのサイトでPAL JOEYのレコードを探してみる

つい先日も、20代前半の最近レコードで音楽を聴き始めたっていう若いお客さんがはじめてnextに来てくれたですよ。
巷のレコード人気の影響で「レコードで音楽を聴くのってカッコイイかも・・・」っていうシンプルな理由で聴きはじめて安価な一体型のレコードプレーヤーを買って楽しんでいたそうですが、何枚かレコードを買っていくうちに、好きな曲のレコードが目に見えるカタチで集まっているコトにちょっと感動しましたってハナシをしてくれました。
で、はじめてnextに来てくれて「試聴したいんですけど・・・」っていうので店内のスピーカーで気になるレコードをかけてあげたら「うわぁ〜コレ、ヤバいわ・・・」ってものスゴく驚いていたんですよね。
「ナンで、そんなに驚いているの?」ってハナシを聴いてみるとどうやら他のお店では試聴したいっていうと試聴専用のプレーヤーでヘッドホンで自分で試聴するってスタイルだったので、スピーカーからドカンってレコードの音を聴いたコトがなかったって言ってました。
「でも、自宅でスピーカーで聴いてるでしょ?」って訊くと「プレーヤーに内蔵しているヤツなんでこんな音は鳴らないです・・・」って。
「どうやったらこんな音鳴らせますか?」ってソコからは、オーディオやレコードのハナシについてイロイロ盛り上がっちゃいました。

このレコードで音楽を聴くっていう体験の特別感っていうのは、過去にレコードで音楽を聴いていた人だけでなく、レコード世代とはまったく関係のナイ若い人たちにもカンジられるようです。



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著名なミュージシャン/タレントが、不祥事を起こしたコトで、その人が関わったすべての作品の販売や配信が停止になるっていうこのパターンってよく見聞きします。
デジタルコンテンツに関しては、今までフツーに音楽や映像を楽しめていたのに、こういった事件があると配信サービス側が作品自体の配信停止をするともう全くその音楽を聴いたり、映像を見たりするコトがで出来なくなるんですね。
個人的には、配信によるデジタルコンテンツに特に思い入れ自体がナイので、配信停止になってもまったく問題がナイのですが、今はフツーに音楽を聴くって言うのは、配信で楽しむったパターンになると思うんですよ。
配信停止になると今まで自分のお気に入りのライブラリーに入っていた音楽が突然、消されるって・・・結構、キツイ状況ですね。
今回の件で、一部の有志達が作品の販売、配信停止を撤回を求めて署名活動を行っていたりという動きもニュースになっていました。

今回の不祥事でデジタルコンテンツの所有という概念自体にちょっと思うコトがありました。
今は、毎月いくらかの費用を支払えば、何十〜百万曲にもおよぶ膨大な音楽を聴き放題出来るという月額定額制サービスがフツーにあって、それらを利用している人も多いと思うのですが、配信停止になると一切聴けなくなるっていうのは、フダンから購入したレコードを聴いている人からすると「あ〜それって自分が楽曲を所有しているってワケではナイんだな・・・」っていう同じ曲であっても「持っている感」の違いっていうのがあるのかもしれないって思ったんですよね。

最近、どう見てもレコード世代でナイ若い人が、お客さんとして来店されるケースが増えてきています。
音楽を聴くという目的で考えるとアナログレコードっていうのは極めてコスパが悪い聴き方であるにも関わらず、レコードを購入して聴きたいっていうのは、フツーの感覚だとちょっとヘンだとレコード店主であるオイラも思うんですよ。
当たり前だけど個人的には全然、レコードの存在は肯定しているし、レコードの良さも十分知っていますよ。
もちろんお客さんとして来店してくれる多くの人はそういったレコードの価値や良さを知っている人が前提なワケですが、やっぱり「レコード世代」であるかどうかっていうのは、そのレコードの価値を理解できる分岐点じゃないのかなって思っているんです。
だけど、10代とか20代前半といった世代になると、物心ついた時からデジタルコンテンツがすでに溢れていて、しかも無料で楽しめたと思うんですよ。
音楽を聴くためだけにCDを買ったりっていうのもなくなってきているような気がするんですよね。
なのでそういった世代の人っていうのは、「音楽を所有する」という概念自体がナイんじゃないかなぁって個人的には思ってたんですよね。
お客さんとしてお店に来てくれたレコード世代でない人たちに「若いのにナンでレコードで音楽を聴きたいって思ったの?」って聴くと、「音楽がカタチとして存在している」っていうトコロが新鮮に感じるようです。
また、はじめは数枚だったレコードが、ライブラリーとして目に見えるカタチとして増えていくっていうのも、楽しいようですね。
この世代は、カードゲームとかで自分のコレクションが増えるっていう喜び自体は備わっているみたいです。
まぁ〜レコードが増えすぎて物理的にスペースがなくなるという弊害もありますが・・・(笑)

配信による音楽コンテンツが、サービス元の事情によって聴けなくなるっていうのは、聴く権利を強制的に奪われるっていう感覚になると思うんですよね。
でも、物理メディアを所有していれば、そういった心配は全くないワケです。デジタルコンテンツのバックアップがアナログな物理メディアになっている・・・ってちょっとヘンなケースになってますね。
個人的には「気にったモノや好きなモノは自分のモノにしたいっ!」っていう気持ちって結構強いのですが、デジタルコンテンツに関しては、全く「欲しい!手に入れたいっ!」って思わないんですよね。
音楽に関しては、ナニゲに聴いた曲が「この曲、イイなぁ・・・」って思ってもソレがレコードでリリースされていないとなると、イッキに所有したい気持ちが萎えるんですよね。
なので新譜に関しては、「イイ曲」だと思ってもホトンド、レコードで更に12インチシングルでリリースされていないので欲しいと思わないっていうのがデフォルトになってしまいました。

今回の配信停止問題で思ったのは、お金を払って音楽を聴いているんだけどソレって「聴いてもイイ権利」だけなんですね。
あくまでも音楽自体は所有していない・・・っていうコトになるようです。
フダンからレコードで音楽を聴く派なので「聴いてもイイ権利」って言うコト自体意識するコトなんて全然なかったのですが、今はそういったコトがフツーになっちゃっているというコトなんでしょう。


この前、ハナシをしたお客さんは、ずっとレコードで音楽を聴いていたんだけど、断捨離ですべてのレコードをデジタル化してもう音楽は、デジタル音源に切り替えたそうです。
で、その後レコードは売却処分。
だけど、ある日保存してあるハードディスクがブッ壊れて、リッピングした曲すべてを失ってしてしまうという悲劇に見舞われてデジタル音源の危うさを身をもって体験したって言ってました。
で結局、最近のアナログレコード人気でリバイバルしたのですが、「あの時売却したレコード、ホント売らなきゃよかったって、今思うと後悔ですよ・・・」って嘆いてました。
レコードをデジタル化してもバックアップ元のレコードをちゃんと保存しておかないと、バックアップになってませんよ〜(笑)



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2019年のレコード・ストア・デイは、4月13日(土)です。
もうスッカリ、レコード・ストア・デイのコトは知れ渡ったカンジですね。
今から4年前の2015年にも、アナログレコード界隈の最大のイベント、レコード・ストア・デイのコトをブログで書いたコトがあります。
2015年レコード・ストア・デイに思ふ・・・。
上記のエントリーに貼ってある4年前の古いニュース動画を見てみたのですが、コレ、去年のニュースですよって言われても解らないくらい2019年現在も同じ状況のような気がするなぁ。
毎年毎年、「アナログ・レコードが盛り上がっているっ!」「レコードの人気が上がっているっ!」って新譜のアナログレコードのプレス数と売上高の棒グラフ&折れ線グラフの右肩上がり感・・・もう何回このグラフをみたか・・・(笑)

先日、N.Y.のレコード店で働いているというレコード店スタッフとハナシをする機会があったので、「アメリカではレコードの人気ってどんな様子ですか?」って訊いたのですが、「やはりマンハッタン自体が観光地でもあるので世界中からレコードが好きな観光客も集まっているようで、結構レコード店は賑わってますよ〜」なんて言ってました。
「レコード・ストア・デイとかは、やっぱり盛り上がってるんですか?」って訊くと「当日は、結構な人数がレコード屋の前に並んでますよ。」ってコレまた動画の通りの様子のようです。
ハナシを訊いたレコード店スタッフ曰く、「アメリカ人は、結構お祭り好きなのでこういったイベントとか結構、ノっかっちゃうみたいですね。」って言ってました。

で、日本開催の今年のレコード・ストア・デイは各地のレコード店で様々な催しが開催される様です。
インストアライヴやDJイベント、トークショウ、RSD限定プレスのレコード販売などなど・・・。
ナンかレコード・ストア・デイの公式サイトのイベント情報を見て思ったのですが、レコード・ストア・デイ主催のイベントというよりも各ショップがこのRSDの日に合わせて独自のイベントを行って「当店はRSDにこんなイベント、やりますっ!」って言うのを公式サイトに告知する・・・っていうカンジのようですね。
様々なイベントの中でもこのレコード・ストア・デイに合わせた限定のレコードの販売っていうのが、やっぱり目玉企画のような気がします。
当日のオープン前からレコード屋の前に並んで誰よりもいち早く店内に入って入手したいっ!っていう動機って確実にこの限定レコード目当てなんじゃないかなぁって思うんですよね。
中古レコードでは、どうやっても人が並んでまで購入したいレコードを複数枚仕入れるってコトは不可能なので、こういったコトは絶対に出来ません。
この「並んでまで手に入れたい限定プレスのレコード」ってちょっと様々な問題をはらんでいるような気がします。

先日、某人気J-POPアーティストが過去にリリースしたアナログレコードのLPを再プレスしたってニュースを読みました。
また、このアーティストのアナログレコードがよく売れているそうです。
ウチの店では全く扱いのないジャンルなので詳細は解らないのですが、ニュースでは過去作のアルバムがプレミア化して高値で売買されているのをアーティスト自身が知って多くの人に聴いてもらいたいって意向もあって新作のアルバムと併せて過去作も再プレスした・・・みたいなハナシのようです。
人気アーティストの限定アナログ盤がプレミア化する背景にはやっぱり転売問題が大きく関係していると思うんですよ。
中古レコードを販売しているオイラが言うのはちょっとヘンなハナシの様にカンジますが、何十年も前に販売されたアンティークな中古レコードのプレミア化のハナシと、ホンの少し前に発売された新譜のレコードのプレミア化は、全然状況の違う別のハナシだと思うんですよね。
朝早く並んで手に入れた新譜の限定プレスのアナログ盤が、発売日にヤフオクでプレミア価格で販売されるっていう状況はもう当たり前になってなっていますよね。
新譜のアナログレコード限定プレス・・・その背景にはレコード会社やレコード店の様々な思惑があると思うんですよね。
限定プレスを謳うコトによる今しか買えない特別感を出すっていう販売戦略もあるだろうし、その商品を扱うレコード店にも、売れ残り在庫を抱えたくないというリスクがナイので販売しやすいっていうメリットもあるだろうし・・・。
意図的に作られたようなプレミア感があるコトで話題性も上がるだろうし・・・、レコード店の開店前に人が並んでいるのもニュースになりますし・・・。

最近、古いアナログレコード盤がリプレスされるケースが多いのですが、結構な確率で「限定プレス」を謳っていたりするのは、やっぱりイロイロな事情が絡んでいるんでしょねぇ・・・(笑)
もしかしてレコード会社とレコード店、転売ヤーって案外共存カンケーにあるのかも・・・って邪推な考えも浮かぶかも・・・。
1年に1度開催されるおめでたいイベント、レコード・ストア・デイで転売問題に言及するなんて・・・(笑)。


ウチのnext. recordsとしては、特別な日としナニかやるってコトは、全くナイのですが、レコード好きな人の購入時としてフダンはネット通販でレコード買ってるケド、この日だけはレコード店に行ってみようかな〜って動機になればイイのかな・・・ナンて思います。

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アナログレコードの人気について相変わらずアチラコチラのメディアで伝えられています。
・・・もう何回このくだりのハナシをしたか・・・(笑)
レコードっていうあくまでも音楽が収録された記録物っていう「モノ」でしかナイのですが、中に収録されている音楽以上にその「モノ」自体に注目されるっていうのがやっぱりちょっと特異なカンジに思えるので話題になりやすいのかもしれません。
仕事柄レコード & レコードプレーヤー関係のニュースをウォッチしているのですが、ほぼ毎日ナンらかのアナログレコード関係の話題が発表されていますね。
4月はアナログレコード界隈は毎年恒例の「RECORDS STORE DAY」が開催されるので特に過熱しているっぽいです。
明らかにアル種のブームの様相になっているっていうのもカンジます。

今までCDの販売が中心だった大手のショップがアナログレコード専門店を出店したり、家電メーカーがすでに生産を終えたレコードプレーヤーを再び作り出したり、レコード会社は過去の音源をリマスタリングして再発したり、さらに今まさに現在活躍中のアーティストの作品がアナログレコードで発売されたりとアナログレコード界隈は話題だらけなのですがが、個人的にはイマイチそのブームに乗り切れないでいます。
先日、新宿にオープンしたタワーレコードのアナログレコード専門店へ行ってきたコトをこのブログに書きました。
タワーレコードのレコード専門フロアに行ってきた。
テナントビルのワンフロアすべてをアナログレコードが埋め尽くすホドの在庫はサスガに圧巻でした。
店内の約7万枚の在庫を一通り目を通して見て思ったのが
「12インチシングルの在庫、少ないな・・・」ってコトです。
世界的アナログレコードの人気はあがっているので、アナログレコード専門のショップをオープンさせたとは思うのですが、在庫しているレコードのホトンドがアルバムっていうのは、やっぱり売れ筋なんでしょうね。
アルバムの人気に関しては、ほとんどのジャンルで人気があがっているようです。
しかもアルバムが人気でシングルがダメかと言うとそういうワケではなくって7インチシングルは、アルバムほどではナイけどそれなりに人気だったりするのです。
アナログレコードでプレイをするDJさん達の間では特に7インチシングルでプレイするスタイルが流行ってますしね。
ま〜そういったコトが露骨に感じるので心情的にイマイチ乗り切れないのかもしれません。

渋谷のレコード店の店頭でイベント的に開催される中古レコード100円セールとかにも時々「どんなレコードがあるのかな・・・」って見てみるのですが、コレが見事に12インチシングルばっかりなんですよね。
コチラの100円セールの方では、アルバムはホトンドないという状況。
新宿のレコード専門店では、12インチシングルは、あんまり在庫がナイのに渋谷のレコード店の軒先の100円セールでは12インチングルが大量にある・・・。
アルバムは、売れ筋なので100円セールでは全然なくって、売れ筋でない12インチシングルは、100円セールにアリまくり。
ま〜世間のレコード店での12インチシングルの扱いは、上記の通りなのかなって・・・。
ココ最近、レコードの買取りでご自宅に訪問したお客さんによく言われるのが、
「ナン件かレコード店に買取りの問い合わせをしたケド、12インチシングルは値段がつかないって言われました。」
ってコトです。
「そんな中、唯一12インチシングルでもちゃんと買取りしてくれるのは、nextさんダケでした・・・」って。
ウチの店は12インチシングルの専門店ですから、ソレは当たり前なんですケドね〜(笑)
逆に、競合他店が12インチにシングルの扱いに消極的なのでnext的には、イイのかもしれない・・・ナンてポジティブな発想なんですけどね。

12インチシングルっていうメディアサイズの括りでハナシをすると概ね上記のような状況になると思うのですが、じゃあ12インチシングルは全くダメなのかというとそういうワケではナイんですけどね。
実際、12インチシングルが全く人気ナイんだったらとうの昔にnext.も淘汰されていると思うのですが、フツーに毎日営業できて毎週何百枚かのレコードを入荷出来ているので、やっぱりそのレコードの内容ナンだと思います。
店頭やネット通販でン万円もするような12インチシングルがスパーンっと購入されていたり、海外から訪日した外人さんが10万円以上も大量に12インチシングルばっかり買っていかれたり・・・そういった12インチシングルが購入されるシーンを何度も繰り返し見ていますしね。
やっぱり90年代から2000年代の前半にあったDJブームによるレコード人気が個人的にインパクトありすぎて、どうしてもあの時の様子と今のレコード人気とを比較してしまう部分があるような気がします。
ん〜だけどもう一度、あの時の様な状況になれば面白そうだなぁって思う反面、ブームの渦中にいる時のヒリヒリした感じは、ちょっとどうかな・・・って思う部分もあるのでフクザツな心境でもあります。


今のアナログレコード人気の中で12インチシングルの良さが理解されにくい部分っていうコトが一番気になるんですよね。
特に最近レコードに興味を持ってくれたような人に・・・。
以前このブログでこんなコトを書いたコトがあります。
説明し難い12インチシングルのコトについて
12インチシングルとアルバムとで聴く曲は、別モノだと思う。
12インチシングル推しなワケ
12インチシングルってやっぱり「DJが使うレコードナンでしょ・・・」っていうイメージがあるんでしょうね。
確かにそのイメージはあるとは思いますが、ナゼ、DJは12インチシングルでプレイしていたのか、っていう意味の部分はあんまり知られていないのかもね。




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