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今年の1月にもこのブログで記事に取り上げたTechnicsの新ターンテーブルSL-1200MK7が、発売となりました。
SL-1200MK7の発表時のエントリーは、コチラ 「Techcnics SL-1200MKシリーズが完全復活するようです。」
価格はすでに発表されたとおり税込みで10万円を切る97200円ですね。
予定されている消費税率が10%になってもギリギリ99000円と10万円を辛うじて下回る価格になるので消費税UPを見越した価格設定になっているようなカンジです。

https://news.panasonic.com/jp/press/data/2019/03/jn190314-1/jn190314-1-1.jpg
実機を実際見たコトないのでどんな仕上がりなのか解りませんが、写真を見る限りでは、黒で統一されたカラーリングでプラッター部だけがシルバーなのがなかなかカッコ良さげな印象です。
今までのSL-1200もボディカラーは「ブラック」とされていましたが、実際は「ブラック」というよりも「ガンメタル」な色味だったのですが、今回はホントに「まっ黒」です。

SL-1200MK6では、本体に直接接続されたいたPHONO出力ケーブルとACケーブルが着脱可能になっています。
コダワリのある人は、この部分をお気に入りのケーブルにカスタマイズ出来るようになっています。
スタイラスイルミネーター部分は、LEDになったので球切れに心配もなくなりました。
nextでも中古のSL-1200を販売しているのですが、このスタイラスイルミネーターの球切れがホント、多いんですよ。
一番タマ数の多いSL-1200MK3になると、発売から20年以上経っているので、消耗品である電球もサスガに切れちゃいます。
で、今回新発売となったSL-1200MK7もタブン、今後20年とか使われると思うのですが、もうスタイラスイルミネーターの球切れの心配はナイですね。

日本では、10万円を切る価格設定になっていますが、一方海外では、$1200、£899、€1000という価格設定になっています。
円換算すると・・・13万円ほどの価格になっていますね。
nextで販売している中古のSL-1200ですが、購入者のほとんどが海外からのお客さんなんですよ。
しかも、あんなにクソ重いSL-1200をほぼ全員が自力で自国へ持って帰るというツワモノばかりです。
nextでは、コンデションにもよりますが、SL-1200MK3を3万円ホドの価格で販売しているのですが、購入していただいたお客さんの国では倍以上の価格で売られているそうです。
生産完了時の最終型となったSL-1200MK6となると中古で10万円オーバーとのコトなので、今回の新SL-1200MK7は、なかなか競争力のある価格設定のような気がしますね。

しかし、今回新発売となったTechnics SL-1200MK7が発売に至るまで、結構イロイロありましたね〜。
その度にこのブログでも関連記事を書きましたのでよく覚えています。
2010年に生産完了した時の記事Technicsターンテーブル(SL-1200)生産完了
2015年にプロト・モデルが発表された時。「Technicsのターンテーブルが復活する」っていうニュース
2016年に高級オーディオとして発売されるという発表の記事「まさかのTechnics SL-1200が復活!」
2017年にTechnics SL-1200GRが発売される件について思うコト。
しかし、値段も仕様もソレまでのDJニーズなユーザー達が希望した「コレジャナイ」的な思いもあって・・・SL-1200MK7の発売に至ったったカンジに見えますね・・・。
今思えば、はじめから素直にSL-1200MK7を出しておけばい良かったんじゃないか・・・って思っちゃいますが、下記の記事に書いたフクザツな事情が絡んで即SL-1200MK7の発売に至らなかったみたいですね。
Technics(テクニクス)復活の事情

今は、DJ PLAYをするのに必ずしもターンテーブルが必要でない状況になっていたりします。
著名なDJ PLAYの様子が見るコトができるBoiler Roomでも世界中のTOP DJのほとんどが、CDJによるPLAYですしね。
一応、アナログレコードプレイ用のための、ターンテーブルはセットされているケースもありますが、それほど使われている場面は多くないみたいです。
じゃあ、SL-1200のニーズはドコにあるのか・・・って考えると、ホント、PLAYスタイルにコダワリのあるニーズっていう部分なのかなぁって気もします。


next. recordsのお隣りのDJ機材店、DISC JAMさんにSL-1200MK7はどういったお客さんが購入するのかって訊いてみると、ほとんどが古くなったSL-1200の買い替えニーズのようです。
確かに、古いSL-1200だと30年選手とかもザラにありますからね。
オイラの自宅のSL-1200MK3も相当古くてとりあえずまだ、フツーに動いていますが、樹脂パーツとかは、色が変わってかなり劣化していますからね。
タブン、コレは世界的に見ても買い替えニーズが相当数あるんでしょうね。
ちなみに訊いたハナシだと初回生産分のSL-1200MK7はかなり台数が少ないようですよ。