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著名なミュージシャン/タレントが、不祥事を起こしたコトで、その人が関わったすべての作品の販売や配信が停止になるっていうこのパターンってよく見聞きします。
デジタルコンテンツに関しては、今までフツーに音楽や映像を楽しめていたのに、こういった事件があると配信サービス側が作品自体の配信停止をするともう全くその音楽を聴いたり、映像を見たりするコトがで出来なくなるんですね。
個人的には、配信によるデジタルコンテンツに特に思い入れ自体がナイので、配信停止になってもまったく問題がナイのですが、今はフツーに音楽を聴くって言うのは、配信で楽しむったパターンになると思うんですよ。
配信停止になると今まで自分のお気に入りのライブラリーに入っていた音楽が突然、消されるって・・・結構、キツイ状況ですね。
今回の件で、一部の有志達が作品の販売、配信停止を撤回を求めて署名活動を行っていたりという動きもニュースになっていました。

今回の不祥事でデジタルコンテンツの所有という概念自体にちょっと思うコトがありました。
今は、毎月いくらかの費用を支払えば、何十〜百万曲にもおよぶ膨大な音楽を聴き放題出来るという月額定額制サービスがフツーにあって、それらを利用している人も多いと思うのですが、配信停止になると一切聴けなくなるっていうのは、フダンから購入したレコードを聴いている人からすると「あ〜それって自分が楽曲を所有しているってワケではナイんだな・・・」っていう同じ曲であっても「持っている感」の違いっていうのがあるのかもしれないって思ったんですよね。

最近、どう見てもレコード世代でナイ若い人が、お客さんとして来店されるケースが増えてきています。
音楽を聴くという目的で考えるとアナログレコードっていうのは極めてコスパが悪い聴き方であるにも関わらず、レコードを購入して聴きたいっていうのは、フツーの感覚だとちょっとヘンだとレコード店主であるオイラも思うんですよ。
当たり前だけど個人的には全然、レコードの存在は肯定しているし、レコードの良さも十分知っていますよ。
もちろんお客さんとして来店してくれる多くの人はそういったレコードの価値や良さを知っている人が前提なワケですが、やっぱり「レコード世代」であるかどうかっていうのは、そのレコードの価値を理解できる分岐点じゃないのかなって思っているんです。
だけど、10代とか20代前半といった世代になると、物心ついた時からデジタルコンテンツがすでに溢れていて、しかも無料で楽しめたと思うんですよ。
音楽を聴くためだけにCDを買ったりっていうのもなくなってきているような気がするんですよね。
なのでそういった世代の人っていうのは、「音楽を所有する」という概念自体がナイんじゃないかなぁって個人的には思ってたんですよね。
お客さんとしてお店に来てくれたレコード世代でない人たちに「若いのにナンでレコードで音楽を聴きたいって思ったの?」って聴くと、「音楽がカタチとして存在している」っていうトコロが新鮮に感じるようです。
また、はじめは数枚だったレコードが、ライブラリーとして目に見えるカタチとして増えていくっていうのも、楽しいようですね。
この世代は、カードゲームとかで自分のコレクションが増えるっていう喜び自体は備わっているみたいです。
まぁ〜レコードが増えすぎて物理的にスペースがなくなるという弊害もありますが・・・(笑)

配信による音楽コンテンツが、サービス元の事情によって聴けなくなるっていうのは、聴く権利を強制的に奪われるっていう感覚になると思うんですよね。
でも、物理メディアを所有していれば、そういった心配は全くないワケです。デジタルコンテンツのバックアップがアナログな物理メディアになっている・・・ってちょっとヘンなケースになってますね。
個人的には「気にったモノや好きなモノは自分のモノにしたいっ!」っていう気持ちって結構強いのですが、デジタルコンテンツに関しては、全く「欲しい!手に入れたいっ!」って思わないんですよね。
音楽に関しては、ナニゲに聴いた曲が「この曲、イイなぁ・・・」って思ってもソレがレコードでリリースされていないとなると、イッキに所有したい気持ちが萎えるんですよね。
なので新譜に関しては、「イイ曲」だと思ってもホトンド、レコードで更に12インチシングルでリリースされていないので欲しいと思わないっていうのがデフォルトになってしまいました。

今回の配信停止問題で思ったのは、お金を払って音楽を聴いているんだけどソレって「聴いてもイイ権利」だけなんですね。
あくまでも音楽自体は所有していない・・・っていうコトになるようです。
フダンからレコードで音楽を聴く派なので「聴いてもイイ権利」って言うコト自体意識するコトなんて全然なかったのですが、今はそういったコトがフツーになっちゃっているというコトなんでしょう。


この前、ハナシをしたお客さんは、ずっとレコードで音楽を聴いていたんだけど、断捨離ですべてのレコードをデジタル化してもう音楽は、デジタル音源に切り替えたそうです。
で、その後レコードは売却処分。
だけど、ある日保存してあるハードディスクがブッ壊れて、リッピングした曲すべてを失ってしてしまうという悲劇に見舞われてデジタル音源の危うさを身をもって体験したって言ってました。
で結局、最近のアナログレコード人気でリバイバルしたのですが、「あの時売却したレコード、ホント売らなきゃよかったって、今思うと後悔ですよ・・・」って嘆いてました。
レコードをデジタル化してもバックアップ元のレコードをちゃんと保存しておかないと、バックアップになってませんよ〜(笑)