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先日、当店をよくご利用して頂いているお客さんから
「私も今までアッチコッチのレコード屋で、イロイロ買ってきたけど、nextさんみたいな欲しいレコードが次々出てくるレコード屋は、はじめてだわ・・・。」
とありがたいお褒めのおコトバを頂きました。
そんなハナシをひとしきりしていると「一体どうやって中古のレコードを仕入れているのか?」というコトをかなり気にしている様子でした。

イヤ~そんな特殊というかウチの店だけの秘密の仕入れルートがあるナンてコトは、全然なくっていたってフツーに海外&国内で売れそうなレコードをイロイロなトコロや手段によってかき集めているだけなんですけどね。
「だけど、同じ様な中古レコード屋さんでは、例えば●●の12インチシングルなんて今まで売ってるのを見たコトないですよ。」という更なるツッコんだハナシに発展してきました。
他のお店の仕入れのコトは、どうなっているのかナンてよく判りませんが、next. recordsの場合は、やっぱり12インチシングル専門のレコードショップなのでぶっちゃけ12インチシングルだけ探すコトに特化した仕入れになっているからその分野を深く探せるから、ちょっと珍しいレコードを集めることが出来てるんじゃないですかね。
ま~お店の得意分野ってやっぱりありますから・・・。next.の得意分野以外のレコードは、ホントにサッパリ全然判りませんからね。
まぁ~お客さんが好きなお店の商品の仕入れをどうやって仕入れているのか興味があるっていうのはよく解ります。

例えば、CDとか本等の新品の商品を販売しているんだったらそういった卸専門の問屋みたいなトコロから仕入れているんだろうな・・・ってナンとなく想像が出来ますけど、中古のモノでしかもプレミアがつくようなアイテムを定期的にかつ安定的に仕入れていくっていうのは、やっぱり「どうやって仕入れているんだろう・・・」って不思議に思われるのでしょうね。
大きな面積を構えた中古レコード屋や複数店舗で展開している中古レコード屋もnext.の様な小さなショップも仕入れのルートは違うにしても大体似たような方法でレコードを探しまくって店頭に並べているんだと思いますよ。

ちょっと立場を変えた見方をするとオイラがフェバリットにしているディーラーが世界中に何人かいるのですが、一部の強烈なパワーのあるディーラーさん達が一体、どうやって仕入れているのかっていうのもよくわからないんですよ。

まぁ~アメリカで店舗を構えているようなトコロは、基本的にお客さんからの買い取りがメインの仕入先になっているって場合が多いのですが、ソレ以外の個人でやっているようなレコードディーラーってのがホント、オイラから見ても「どうやってこんなレアなモノをたくさん集めることが出来るのか?」って思う人が何人かいます。フリーマーケットやレコード屋を回ってコツコツと地道に集めているタイプの人が多いですけどね。
だけど、1枚単価が数ドルのレコードなんてのは日本同様に海外でもカンタンに手が入るのですが、$50とか$100ナンていうプレミアがつけられたレコードっていうのは、そうそうカンタンに見つけることは出来ません。
しかもその個人のディーラーの人達の売値が$50というコトは、ソレより安い値段で探してこなければ、利益を出すコトが出来ません。
レアなレコードを見つけてもソレを安い値段で仕入れてこなければいけないという縛りがあるワケです。
オイラも世界中からレコードを仕入れていますが、そんな都合のイイ仕入先なんてナイですからね・・・。
やっぱりレアなレコードはそれなりのお金を出さなければ仕入れるコトは出来ないワケです。
まぁ~超デカの中古レコード店のバーゲンセールのレコード箱からダイアモンド級のタイトルを掘り出してくるというのもレコード掘りの醍醐味としてあるのですが、ホントにそういったコトって超レアケースなワケで、それを仕入れとして連発出来るっていうのは、不可能なワケです。

例えば、時々利用するディーラーなのですが、その人はヨーロッパに在住しているのですが、ナゼかUS盤のレアな12インチシングルを毎月のように仕入れてくるんですよ。
その内容というのもかなりのハイクォリティでアメリカのディーラーでさえ、なかなか探しだすのは困難なタイトルを頻繁に掘り出してくるんです。
当然、プライスも相応の価格が付いているのですがソレにしても確実に言えるのはその彼の付け値より安い値段でそれらを探し出してきているんですよね。
しかも、ヨーロッパに住みながら、US盤を・・・。

今は、ネットショップやオークションなんてのも利用して利幅が低いですが仕入れするコトも可能なのですが、そういった仕入れのルートでは、必ず価格は平均化してきますからね。他では$100で売っているモノが$10で購入できるナンていう都合のイイコトはまずありえないワケです。
そういったコトを考えると、このヨーロッパのディーラーがどういった方法でそれらのレア盤を仕入れしているのかっていうのが、全然見えてこないんですよね~。
アメリカに買い付けに行くにしてもそうすれば、エアチケットの費用や現地での滞在費ナンかもかかってくるので更に仕入れ値アップにつながりますからね。
実際、アメリカに直接出向いて買い付けしてもそうカンタンにプレミアム度が高いタイトルは、そうそう出てきませんからね。
売値が$50以上のレア盤なんて細かいタイトルを1000枚仕入れた中での比率で言えば2~3%位のものですよ。
場合によっては、もしかしてもっと少ないかも知れません。

そんな状況を知っているので平均単価が高いレアなレコードばかりを毎回の入荷で数百枚集めてくるコトが出来るこのディーラーのその仕入れの方法論がマジで判らないんですよね~。
そのディーラーが個人のコレクターからそういったタイトルを集めるにしても限界がありますしね。
いくら強烈なコレクターを知っているにしても無限にレア盤を持っているワケでは、ありません。基本、持っているレコードっていうのは1タイトル1枚から数枚です。そんなコレクターから買い取りを永遠に続けられるコトは不可能です。
数百万枚の在庫がある巨大なレコード倉庫を知っているとしても、その中からレアなものだけ探しだすのもやはり有限です。いつかは必ず、枯渇するワケです。

ナンて、超否定的なコトばかり書いていますが、そのディーラーさんは、実際はオイラの想像を超えて毎回レア盤ドッチャリ仕入れてくるんですよね~。
というコトは、やっぱオイラの想像の域を超えたようなトコロから必ず毎回仕入れてきているんですよね~。
一体、どうやってそれらのレコードを見つけて仕入れ出来るんだろう・・・。マジで、全然見えてこないわ・・・orz


やっぱり外側から見ていても意外とそのビジネスの裏側とか中の状況って見えてこないんでしょうね・・・タブン。
同じ同業者ですら判らないんですからね・・・。
今回、この記事を書くのにナンか参考になるコトないかな・・・て思ってGoogleで「中古レコード 仕入れ」って検索してみたんですよ。
もしかして、スゲ~中古レコードの仕入れ先が見つかるかも?っていう淡い期待もあったりして・・・笑
結果、一番上に表示されたのがオイラが数年前に書いた「中古レコードショップの開業」って記事でした・・・。
ん~まぁ~誰も中古レコードの仕入れのコトなんか教えてくれないってコトなのかな・・・。