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まぁ~カブっているネタなんですが、結構よくお客さんに訊かれる質問なので・・・。
以前にも似たようなエントリー 「レコードのチリチリノイズ除去方」をアップしたのですが再び登場のノイズネタです。
レコードの盤面に特に問題になるようなキズなどナイのにチリチリとダストノイズが発生する盤が最近スゴく多いんですよ。
ハッキリした原因は解っているんですけどね。
要は、音溝に入り込んだ目に見えない位、小さなマイクロダストが原因なんだと思います。
マイクロダストなんて言い方していますが早いハナシがチリやホコリです。
あと、カビやレコードをプレスする際に使用する剥離剤も原因のひとつだと思います。
「そんなのレコードクリーナーで磨けばイイんじゃナイの?」とカンタンに思えるんだけどコレがクリーナーをかけてクロスで磨いた位じゃ全くこたえない位、しぶとく音溝に食らいついているんですよ。
クロスと言っても要は布地ですからね。
どう考えても布地の繊維がレコード盤の細かな音溝の奥までキレイにしてくれるとは考えにくいです。

どうやったらチリチリノイズが取れるのかイロイロ試行錯誤して得た最良の改善策は、
「レコードをかけるコト」
だという結論に経験上至りました。

「ナンだ、タダレコードをかけるだけなのなんてカンタンじゃないの」
と感じるのですが、かけるのは1回だけじゃなくチリチリノイズがなくなるまで何回もかける必要があります。
10回、レコード針を音溝にトレースしてチリチリノイズがなくなるならイイ方ですよ。
場合によっては20回、30回とかけてやっとノイズがなくなるということもあります。
しかし、もう片面も同様にかけるのかと思うと結構手間がかかるのが解っていただけると思います。
だけど音溝1本1本に入り込んだダストは、確実に音溝をなぞるコトが出来るレコード針でしか出来ないトコロからこの方法に至ったワケです。

ウチのお店には、メインで試聴や普段のプレイで使っているターンテーブルが2台あってそれとは別に少し離れた場所の棚に2台のターンテーブルが重なるように上段と下段に設置されています。
お店に来てくれたお客さんにも「あのターンテーブルナニに使っているんですか?」ってたまに訊かれるのですが実はコレ、レコードの音溝に入ったホコリを取るためのおそうじ専用のターンテーブルなのです。
なので、出力はアンプに繋いでいないので音は鳴りません。
まぁ、フツウに考えたら「何の為にあのターンテーブルはあるんだろう」って気になると思います。
しかも二段に重なっているしw

だけど、ココ最近本当に多いんですよ、チリチリとなるレコードが・・・。
一応、買い付けに行って仕入れるレコード全て盤面のチェックはしているので、キズはないというのは前提なんだけど、このチリチリノイズは、レコードをPLAYしてはじめて解るので困ったことに避けようがないんですよね。
10年くらい前にもこういったチリチリノイズの出るレコードはありましたけど、そんなに今ほど多くは無かったと思います。
確かに結構なプライスの盤ならキレイにするのもヤリガイがあるのですが数百円のタイトルの盤にさすがに1枚あたり何時間も手間をかけてはいられません。
しかし、なかなかそうは言ってもね・・・。
現実的には、やらざるを得ないっていうのが実情です。

前日、同業者の中古レコード店オーナーさんとチリチリノイズのコトをハナシしたんですよ。
オイラが、「手間がかかってどうしようもないんですよ。何かイイ方法ナイですかね?」
って訊くと
「ネクストは、12インチシングルなんでマシだよ。LPなんて45rpmで廻してもかなり時間かかるし・・・」
(心の声で・・・このオーナーさんもウチと同じくおそうじ専門ターンテーブル使ってんだ・・・って思いました。)

少し前に知ったんですが部屋のホコリとか髪の毛とかをお掃除する時に使う粘着テープのローラーみたいなのあるじゃないですか。わが家では、コロコロって呼んでますケド。
そのコロコロのレコード盤そうじ用のがありますね。
ちょっと試してみたい気がするのですけどね。
粘着質のあるテープみたいなのをローラーでコロコロするのは解るんだけど、アレで細かな音溝の底にあるダストまで取れるのかな?
以前、セロテープを盤面に貼ってよくシゴいてペリッて剥がしてチリチリノイズが取れるのか試したコトあるんだけど全然ノイズが取れなかったしなぁ。
しかし、このレコード用コロコロの交換ロールがまたちょっと高いな。
中古レコード屋で大量に使うのにはランニングコストが高すぎるなぁちょっと。

最近の中古盤にチリチリが多いのは多分、湿気がある押し入れとかに長い間放置されていたからなんじゃないかなと睨んでいるんですけどね。
数年前に比べると当時は、プレイする機会も多かったので細かなダストが音溝に蓄積されるホドではなかったけど、もう何年間もジャケットに入ったまま密閉されて外気に触れることなく放置されてたりするとチリチリノイズの原因の湿気やカビなんかが発生するんでしょうね。タブン・・・


だけど、本当にこのノイズを取り除くのに手間がかかります。
ナニかイイ方法がないか探しみましたら気になる装置がありました。
それは、超音波洗浄機です。
身近かなトコロでは、メガネ屋の店頭に置いてあるメガネをクリーニングするヤツあるじゃないですか。アレです。
アレのレコード洗浄版なんか結構効果ありそうなんですけどね。
実際、超音波でレコード盤を洗浄するマシンは存在しているのですが作りがちゃっちいんですよ。
ホントに効果あるのか疑問に思うくらい安っぽい作りだし。 しかしお値段は、ン十万円と超ご立派なんですけどね。
超音波洗浄機自体は、実際に工業製品の部品の洗浄に使われているので間違いない技術だと思います。
専門の業者にお願いすればオーダーメイドでも作ってくれるようです。
費用にいくらかかるのか解らないケド。
しかし、作ってしまえば後は水と電気代くらいしかコストはかからないし、結構使えそうな気がするんですけどね。
だけど、アナログレコードに超音波洗浄機なんてちょっと大ゲサかも?
お知り合いのレコード屋の人からこの超音波レコード洗浄機のコトなんて、だれからも訊かないのであまり持っている人いないのかな?
実際のトコロ本当にチリチリノイズが消えるくらいスゴイモノなのか、どうなのか一度試してみたいなとは思います・・・。