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2007年末にオンラインでの販売に特化すると言うことで、いくつかあった実店舗をすべて閉店して事業の転換をしたアナログレコード販売の最大手でもあるシスコレコードが、10月末に全事業の停止を発表しました。
ネットの掲示板やブログでは
「シスコが倒産した!」
「取り置きしていたレコードどうなるんだ?」
と話題になっていますが、もう今まで長い間、アナログレコードを販売していたシスコレコードはなくなってしまったというのは事実のようです。
もうシスコからレコードやMIX CDを買うことは、出来ません・・・
倒産直前の10月末頃にシスコのサイトを見た時、長い間サーバーメンテナンスの表示になっていたので「ヘンだな」と思っていたのですがまさか、こういう結末になるとは正直想像もつかなかったです。
なんだかネットのニュースを読んでいると、正確な情報では自己破産による倒産のようです。
負債総額は、約11億円・・・
詳しいニュースはコチラで読んでください。
「シスコ」レコード自己破産申請
アナログレコード小売大手「倒産」DJの「レコード離れ」が響く

シスコレコードが実店舗を閉店した時に書いたエントリーでは、渋谷などの都会の繁華街でショップを運営していく上での家賃や人件費、バックヤードスペースの費用などのコストのコトを考えたらかなりの枚数の新譜レコードを販売しなければ運営は厳しいんじゃないかなと思っていたので、実店舗への来店客の減少からみたら閉店してオンラインに特化するのは、コストカット面からすれば効果的だと思っていたのですが現実は、そうではなかったようです。
2004~5年頃に、あるインターネットでの事業を営んでいる人にその当時、シスコレコードのサイトが月に莫大な売り上げを叩き出していると実際の金額を聞かされて驚いたのですが、それからすればかなり事業が悪化したのでしょう。
まぁ、その頃は、今のように音源でプレイするってDJシステム自体は、まだなかったので新譜のヴァイナルも売れていたんでしょうね。

その後、PCでDJするシステムの確立や音源データの安易なコピーやなんかで、DJ PLAYするのに必ずしもヴァイナルが必要でなくなったコトがメインの客層であるDJ PLAYを仕事や趣味にしているヒトたちのアナログレコード離れがターニングポイントになったのかなとも想像したりします。
実際のところの原因は判りませんけど・・・
上記のリンクのニュース記事を読んでいると、やはり音源に駆逐されたって感じなのかな・・・

新譜アナログレコードのリリース量も年々少なくなって来ているような感じだし、レコード屋としては売り気マンマンでも売るレコードがなければ気持ちだけ空回りですし。
レコード販売事業を停止したシスコレコードに限らず、これは他の新譜のレコードショップは同じ状況かもしれません。

渋谷にはシスコレコードの他に大きな新譜レコードショップが他にもいくつかあるのですが、その中でも早い時期にコストのかかるリアルショップに見切りをつけて収益性の高いオンライン販売に切り替えてイチ抜けした感があったシスコレコードなのですが、一番先にコケてしまったのをみるとリアルショップの重要性ってのもあるのかなぁなんて思ったりもします。


地方都市に住んでいる友人にシスコの倒産のことをハナシしたら
友人「僕、CISCOで新譜のHOUSEのレコードをちょくちょく買っていたんだけど、コレからどこで買えばいいんでしょうかね?」
って言ってました。
オイラ「まだ、他にもHOUSEのアナログレコードを売っているとレコード屋のサイトあるよ」
とか話していくつか新譜のレコードを販売しているサイトを紹介してあげたのですが、
オイラ「実際、今現在リリースされているHOUSE系の新譜の曲の中でも、アナログレコード化されている曲なんて多分10%以下で残りの90%以上は、MP3のダウンロード販売じゃないかな。」と話したら
友人「僕は、アナログレコードで欲しいんですけど・・・」
オイラ「でも、レコードがないならもう音源でPLAYするしかないんじゃないの」
友人「・・・・・・」

こんな会話をしているとなんだかね、時代の流れっていうか必然のような気がしました。
自分はいつまでもアナログレコードで音楽をPLAYしたいと思っていても、環境がいつまでもそれを許してくれないっていうか、新しい曲でDJ PLAYをしたければダウンロードで曲を手に入れるって言うのは避けて通れないような感じですね。= PC DJ化確実という流れでしょうか・・・

まぁ、next recordsで扱っている中古レコードと新譜のレコード/音源を同一の次元で語るにはムリがあるので、一概に中古レコードはこうだって言うことは出来ないと思います。
nextで中古レコードを買っていただいているお客さんのニーズを見ていると、DJ PLAYしたいというよりも純粋に好きな曲をレコードで持ちたいから購入するっていう人の方が多いと感じています。
だって、同じ曲で数百円で手にはいる音源が売っているにも関わらず、数千円の中古レコードを
買うなんてアナログレコードに愛着や思い入れがないと出来るコトではないと思いますしね。

下記のコメントをちょっと自分の意思表明をかねて変えてみましたw。
「レコードをいつまでも聴いていたいと思っている・・・」ってw
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