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友人が、アナログレコードからサウンド取り込み用としてDigidesign M-BOXを購入しました。
いざ取り込みを始めると使っているオルトフォンのNIGHT CLUBというカートリッジが
シビアにノイズを拾うので新しいカートリッジを買いに近くのDJ機材屋さんに行きました。
なんでも今は、デジタルに取り込み専用のカートリッジが
オルトフォンから発売されているんですね。
こういったカートリッジが、でている事自体かなりのニーズがあるんでしょうね。
それを購入したついでにDJ機材屋さんにお客さんのDJ機材へのニーズをそれとなく訊いてみました。

「こういったDJ機材って今、売れ行きはどうですか?」

『DJミキサーはよく売れてますよ。ターンテーブルもそこそこ売れてますけど
意外とCDJが売れます。』

チラッと横を見るとSERATO SCRATCH LIVEが展示してあったので…

「SERATO SCRATCH LIVEの売れ行きはどうですか?」

『もうバカ売れですね。結局SERATOを買ってもミキサーやタンテが必要ですからね。』

「へぇ~SERATO買って音源とかどうやって調達しているの?」

『ヤッパリ知り合いからコピーしてもらったり、
レンタルCDを大量に借りてデータ化しているみたいですよ。』

その時、店内のBGMでTONI BRAXTONのANOTHER SAD LOVE SONG がBGMとしてかかっていました。

「例えばこの曲、EXTENDED VERSIONじゃないですか。TONI BRAXTONのCD借りても
こんなバージョン入ってないじゃないですか。 そういう時どうするんですか?」

『ボクはアナログ盤から取り込みしてますけど、
アナログを持ってない人はアルバムバージョンで諦めてるんじゃないですか?』

「へぇ~そうなんですか~」

なんて具合に個人的には結構面白いハナシが聞けました。

SERATO SCRATCH LIVEの利用もホビー的にDJ PLAYを楽しむ人まで浸透していて
そういう人達は、音質や曲のバージョンまでそんなにこだわったりしてないのかもしれませんね。
確かにホームプレイで軽くMIXをする位ならそれで十分なんでしょう。

だけど、好きな曲があって、しかもイロイロなREMIXが存在していて、
その中にサイコーと感じるバージョンがあったら、やはりそのバージョンを
手に入れたいと思うんじゃないかな。

もしかして何気にそう言ったデジタルでのプレイの需要からCDシングルとかニーズが
あるのかもしれませんねぇ。

今回紹介するのは、
SHOWBIZ & A.G. / PARTY GROOVE - SOUL CLAP


このタイトルのアナログレコードがリリースされたのは1992年です。
リリース当時もチャンとCDがリリースされてました。
普通だったら数年で廃盤になっているはずで、このタイトルも例に漏れず廃盤になっていました。
だけど、どういった理由かはわかりませんが、昨年末(1996年)また、このCDが再発売されています。

このブログで頻繁に槍玉にあげているブート盤ではなくてちゃんと
オフィシャルなプレスとしてリリースされたCDです。
なのでamazonでも売ってます。

「なんで、この曲のCDが今頃再発すんの?」
なんて思うのですが、もしかしたらデジタルなDJプレイのそれなりにまとまったニーズが
あるのかもしれないから再発売されたんじゃないのかな?なんて個人的に思っています。

SERATO SCRATCH LIVEを使用している知人のDJに訊いたのですが、
この時代のアナログレコードって想像以上に音圧が高くて、データ化してPCに取り込んで、
最新の音源で配信される楽曲とMIXするとかなり音質に違和感があるようです。
元々デジタル音源しかない曲とアナログレコードから取り込んだ音源を
MIXするのは、チョットむつかしいらしく結局、SHOWBIZ & A.G. / PARTY GROOVE - SOUL CLAPの
アナログレコードを持っているにも関わらずこの曲のCDも購入してデータ化して使用しているとのコト。

オイラはアナログレコードしか扱ってないのでアナログレコードとデジタル音源の
MIXによる質感の違いなんてこういったコトは、全然想像もつかなかったのですが
DJさんも大変ですね。




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