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は~・・・夏もソロソロ終わりですね。
夏はホント、レコードにとって厳しいです。

買い付けから送られてくるレコードとか、もしかして、
一時的にしろ炎天下の下にさらされているんじゃないかと思うとこの時期は
毎回送られてくるレコードの箱を開ける時、ドキドキします。

nextでの買い付けは、レコードをクルマに積んだまま各都市を訪れて
レコードを買って移動するというのを滞在中繰り返すんですよ。
当然、クルマの中でエアコンをガンガン利かして走ってもトランクの中までは
冷やしてはくれませんからね。
ましてやレコードショップでレコードを掘ってる間、駐車している時もトランクの中、
暑くなってないか気になりますからね。

一方、そのレコード屋の倉庫も地獄のような暑さです。
倉庫には屋根があるからか日差しは感じないけどサウナのような蒸し暑さになってますからね。
詰まれているレコードの箱を床に降ろしては開けて、しゃがみ込んでレコードを掘って行く
という作業なんですが、もう汗ダクダクです。
顎から汗がポタポタしたたってます。
レコード屋のビジネスって一見するとマッタリとしている雰囲気ですが
買い付けに関してはハッキリ言って肉体労働です。
暑い時期のレコード屋の倉庫から出てきたレコードって、
やはりカルく反ってたりするのでチェックにホント気を遣いますね。

お店でも、夏の暑い時期はディスプレイしたレコードが
強い日差しで溶けないか気を使います。
お店の窓から入る日差しを遮るためブラインドを調整するのは鉄則です。
リアルな体験でオイラは自宅で窓際に置いていたレコードを
50枚ほど夏の強い日差しで溶かしてしまったことがありますからね。
あるレコード屋さんは、ショップに置いていたレコードを
窓から入った夏の日差しで1000枚くらい溶かしたって聞いたコトあります。

以前に盤ソリのコトをこのブログで書いたことありますけど、
熱が加わってソッたレコードは100%元には戻りません。
また、見た目にはソリはないけど熱によって音ミゾが溶けたりしたレコードも
絶対に直りません。
どういう状態になるのかと言うと音ミゾが溶けたレコードを
ターンテーブルで音を出した時、音ミゾが溶けた箇所にくると

シャリ~ン

とか

シュ~ワ~

なんてミゾに強烈でガンコなホコリが詰まったような音がします。
久しぶりに聴いたレコードがこんな音を出して出してたらヤバいですね。
そのレコードの前後何枚かは確実に熱でやられている可能性大です。

また、買い直しが出来るレコードだとまだイイですけど、
夏のお日様は、そんなのお構いなしでもう二度とお目にかかれないレコードまで
溶かしちゃうから厄介です。
特に部屋の窓際や窓から光が差し込んでくる場所や
クルマの中は特に注意してくださいね。
(クルマの中にレコード放置はある意味タブーですね)
「夏は終わったからカンケーないな・・・」って
思うけど意外と9月も日差しが強いので油断はできないです。


今回紹介するのは
DJ QUIK / SUMMER BREEZE

ま~夏のコトを書いたからそれっぽい曲で・・・という
安易な考えで選んじゃいました。

この曲は、西海岸っぽいイメージにピッタリなサマーソングに
仕上がっています。

DJ QUIKは、もともとウエッサイのGANGSTA系の音の曲が多かったのですが
この曲では、ウェッサイ好きのマニア以外にもウケる要素が盛り込まれていますね。

爽やか系のギターフレーズに、サビで女の子のコーラスが入ったり
QUIKのRAPも暑苦しくなくサラ~っと軽い感じでやっていて、
全てがピタッとハマってます。
こういった要素が、盛り込まれているとコアな聴き手以外の人たちにも
ウケがいいんでしょうね。

だけど、サマーソングとかクリスマスソングとか季節ネタを
タイトルにしてウケそうな曲をやるとミュージシャンにとっては
オイシイですね。
その時期になると頻繁にPLAYされたりなんかして曲の寿命が長くなりますからね。
でも、逆に扱っている季節の時期を外すと全然PLAYされなくなるか・・・
夏にWHAM / LAST CHRISTMAS とか店の試聴といえどもかけるのは
恥ずかしいですからね~。

でもこの曲はHIP HOP系のDJにとって
JAZZY JEFF & FRESH PRINCE / SUMMERTIME ほど定番のサマーソングには
なってないのは確かでしょうね。



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