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「レコード好きですか?」
って訊かれたら「モチロン好きですよ~」
って応えるのですが、意外とそのレコードが
どうやって作られているのかは知らなかったりします。

どちらかというと「レコード好き、音楽好き」 って
曲の作り方の方に興味がわいたりするんじゃないでしょうか。

曲の制作って、やはり・・・
楽器が弾けて、パソコンに取り込んで、エディットしたりして
曲を作ったりするのですが、曲を作っている人も
自分の作ったその曲のレコードがどういう工程を経て
レコード盤になるのかというのは、
あまり知っている人は多くないんじゃないでしょうか。

今回は、レコード盤が作られるまでを詳しく解説したモノが
話題のYOUTUBEにアップされているので紹介します。

レコード好きはかなり興味をそそる内容です。

ムービーは2つありまして上の方を先に見て
下がその続きです。





どうでした?
結構タイヘンですね。
かなり手間がかかっているカンジがします。
CDをパソコンで「チーン!」と焼くのとはワケが違いますねぇ。

なんか全てオートメーションで作られているんだけど
機械の動きがアナログなカンジがしてオモシロい。

レコード盤でよくあるプレスミスでセンターレーベルがズレている盤や
レーベルの紙が2枚重なってシワになっているレコードがあるんだけど
「なんでそんなプレスエラーがあるんだろう?」って思ってたのですが
この動画をみて納得しました。
あとレコード屋泣かせなのが、盤の異物混入のプレスミスも
あんな風にレーベルをカットして貼り付けていたら
キリクズが落ちるのもムリないなと思いますね。

レコード盤の制作工程をカンタンに説明すると・・・

マスターディスクっていう芯になる盤に、液体ラッカーを塗布します。
ラッカーが塗布された盤はラッカーディスクと言うモノになります。

次にラッカーディスクにはまだ、ミゾが彫られていないので
レコーディングマシン(カッティングマシン)という機器で音ミゾを彫ります。
日本人的な感覚だと音ミゾは「彫る」って感じなのですが
英語の解説では「カット(CUT)」するものなんですね。
カットしている針はサファイアのチップって説明しています。
ミュージシャンが録音した音をこのサファイア製の針を振動させて
音ミゾを彫るということですね。

ちなみにオイラは、レーベルと音ミゾの間の無音部分に彫られている刻印は
「あんな風に彫ってたんだ・・・」って感心しました。
この部分って意外と面白いんですよね。
音符♪マークが彫ってあったり、スマイルマークが彫ったあったりとかね。
たま~にシリアル番号間違えてバツXしてその横に書き直したりしているのも
ありますよ。

次にラッカーディスクを水できれいに洗浄してシルバーをメッキします。
さらにその上にニッケルをメッキします。
メッキが2層された後、ラッカーディスクからメッキをはがします。
このはがしたメッキがコーティングされた金属をスタンパーといいます。

顕微鏡でセンターがちゃんと真ん中に来るように確認して
センターホールを開けます。
ここがテキトーだと盤になったとき針が左右に揺れたりするんですね~

その後、スタンパーの余分なフチを切り取ってスタンパーは出来上がり。
モチロンA面、B面と2つ作られます。

次はセンターレーベルのカットです。重ねて一気に丸くカットします。

次に、大きな鍋みたいなタンクに黒い砂みたいなのを入れてたでしょ。
あれがレコード盤の元になる塩化ビニールのペレットです。
粒状の塩化ビニールのペレットは、加熱されて
ちょっと大きめなビスケットのサイズに成型されます。
そのビスケットサイズに成型された塩化ビニールを
上下からセンターレーベルで挟んで、プレス機の上下にセットされた
スタンパーで加熱圧縮されます。
圧縮されたときに「ぶにゅ~」ってフチが出てくるのでそれをカットします。

フチをカットされたレコードを積み重ねてレコードの完成です。

「レコードレーベルって盤にどうやってくっついてるのかな?」って
疑問に思ったことがあるのですがどうやら熔けて圧縮された塩ビが
レーベルの紙の繊維にガッチリ食い込んでひっついてるんですね。

いや~レコードってこれみると「工業製品なんだ~」って
今まで思ってもみなかった感じがしました。
こんなドキュメンタリー番組を作ったDiscovery Channelってスゴイね。
また、こんなスゴイ映像がいつでも、何回でも見れるYouTubeも
マジでヤバイです。
著作権の問題でヤリダマにあげられるYouTubeですがオイラ的には
カナリ好きなサイトです。


今回紹介するのは、
NEW ORDER / BLUE MONDAY
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/classic/n/neworder_bluemonday.ram

リリースは1983年と言うことですので今から23年前の曲ですね。
今聴いてもそんなに古い感じが全然しません。
NEW ORDER はUKのNEW WAVEのグループで
元々JOY DIVISIONっていうグループのVocalであったIAN CURTISが
自殺して残りのメンバーで結成されたバンドです。

BLUE MONDAYってこの曲は、真偽は定かでないけれど当時、
JOY DIVISIONのIAN CURTISが自殺した事を月曜日に知らされたメンバーの
心境を歌にしているといわれてました。
こんなにダンサブルな曲だけど実は、とても暗い内容のリリックなんですよね。
しかもこの曲、UKでは爆発大HITしました。
一説にはUKで一番売れた12インチシングルだといわれています。

ジャケット写真では解りにくいかもしれませんが、
このNEW ORDER / BLUE MONDAYのレコードジャケットってちょっと変わった
穴が開いていたりするんですよね。
オイラがこの曲が流行った当時に読んだインタヴュー記事では
NEW ORDERのメンバーの友達がこのジャケットをデザインしていたのだけど
奇抜なデザインに凝りたかったみたいでこんな風にしたみたいなんですよ。
オイラもデザイン業界に携わっていたので解るのですが、
こういう印刷以外に凝ったデザインって結構コストがかかるんですよ。
で、NEW ORDERのメンバーの話では、レコードが売れれば売れるほど
ジャケットの制作コストにお金がかかったみたいで、赤字になったって
言ってました。
結局、このBLUEE MONDAYのある時期からのジャケットに関しては
穴が開いていたところがタダの線(印刷)に変更されました。

今回、レコードの制作の手間をムービーで見たんだけど
ジャケットの制作も見てみたいですね~。

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