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先日、渋谷にある大手の中古レコード店に行った時に思ったコトを書いてみます。

オイラの考えでは新しいレコード、所謂、新譜レコードはこの先、リリースの数やプレスの枚数は
減少していくと思うんですよね。このことについては以前、このブログでも書きました。
ま~レコードを買う人もオイラがnext recordsをオープンさせた2000年に比べたら
少なくなっていると思います。
今回、行った大手中古レコード店は渋谷の中でも商品の回転がチョ~早いレコード店なんですよ。
お店はフロアごとに音楽ジャンルを分けた売場でオイラが行ったその日は、平日の4時頃で
雨降っていたんです。
いくら人が多い渋谷でも平日4時の雨の日はさすがにレコード店にはそんなに人は
入ってないんですよ。それは中古レコード店に限らず、新譜レコード店も同じようなカンジですね。
その大手中古レコード店のhiphopのフロアは4-5人のお客さんがレコードを掘ってたのですが
Jazzのフロアに行くと、まるで熱気が違うので驚きました。

そのお店のhiphopの売場はよく行くので大体のお客さんの入り具合は想像出来るですが
Jazzの売場は一年ぶり位に訪れたんですよね。
平日の悪天候と言う条件にも関わらず20人程のお客さんが、
モリモリとレコードを掘っているんですよ。
オイラは、Jazzには詳しくはないのですが、そこでのお客さんのレコードの掘り方は、
冷やかしや様子見で来ているお客さんじゃなくて明らかに

「なんかイイレコードないかな~」

な掘り方なんですよね。
こういうお客さんはレコードのエサ箱に一通り目を通すので滞在時間が長いんですよね。

「へーJazzのレコードって人気あるんだなぁ」

なんて思いながら漠然と見てたんですが、そのレコードを掘ってるお客さんを
見て気が付いたんですがお客さんの年齢に幅があるんですよ。

若い人だと大学生位の人から年配の人だと50歳台位までのお客さんが、
懸命にレコードを掘ってるんですよね。

普段、hip hop系のレコード屋では年齢が高くても30歳の後半がリミットなんですよね。
40歳台の人もいるとは思うんですが、かなりレアケースなんじゃないかな。
理由は簡単でhip hopという音楽が日本で浸透してきた時代に
音楽をガンガン聴いていた世代が30歳台後半位なんだからだと思うんです。
それに比較してJazzは50年以上の歴史があって
同じように、その時代にJazzを聴いていた人が今までず~っと
聴き続けているんじゃないかと思います。

当然、新しく若い世代の人もCLUB JAZZなどを入り口として古い音源にまで
遡って来たんでしょうね。

Jazzに関しても当時はモチロン、レコード文化の中で培われた音楽なので
復刻盤のCDも出ていると思いますが、出ていないモノの方が圧倒的に多いので
やはり、突き詰めて行くとレコードなんでしょう。

こういった状況をhip hopに置き換えると、もしかしたら20年後に
今、20歳台のでhip hopをガンガン聴いている人が、40歳台になって
Jazzのレコードを掘っている人のようにレコード探したりするのかなぁ~
なんて思ったりしました。

「PETE ROCKヤバいね~」

なんて言いながらね。
いや、もしかして20年後なら

「KANYE WESTヤバいね~」

かもしれないですね。

ホント、どうなるか20年経たないとわかんないけどJazzだって50年前に
今の状況なんてゼッタイ想像出来なかったですからね。


今回紹介するのは、
PETE ROCK & C.L. SMOOTH / MECCA & THE SOUL BROTHER

「Pete Rockヤバいね~」
な12インチシングルです。

このレコードは、曲のクォリティーはピカイチなコトはモチロン、
一連のPete Rock & C.L. Smoothの作品のシングルの中でも
なかなかお目にかかることが極端に少ない盤ですね。

白ジャケにステッカーという体裁では他に「Serchin'」 などかあるんだけど、
オイラの想像だと多分、同じ位のプレス数は刷られているんじゃないかな?
なんて思うのですが、ホント極端に出てこないのを見るとそんなことはナイのでしょうね。

このレコードみたいにコレクターズアイテムのような盤は、
持ち主の「お宝バコ」に入っちゃうので市場に出てこないってのもありますね。
MECCA & THE SOUL BROTHER 12インチシングルに関しては、
曲の価値以上に、「レコードであるという価値」の方が際立って
大きいという事情がありますからね。

2006年の今現在ですらレアなレコードのこの、
PETE ROCK & C.L. SMOOTH / MECCA & THE SOUL BROTHER
ですが、今回のテーマで話した20年後には、
一体どういった扱いになっているのかなかぁなんて想像しますね。

このブログは、渋谷のnext. recordsが運営しています。
http://www.nextrecordsjapan.com