前回に書いた「あくまでもプロモーションの為のレコード」が、なぜ売られるのかには
色々なパターンがあります。
例えば、
プールからデリバリーされたPROMOをDJが「オレはこんなの使わない~」とかの
理由で町のレコード屋に売ったりします。
また、
レコードレーベルのプロモーターが宣伝のため?話題作りのため?お金が欲しいため?かは
解りませんが大手ディストリビューター(レコードの問屋さん)にまとまった数のPROMOを
売ったりします。
大体、このパターンで日本にPROMOが送られています。
また、
レコードプールには、週に何回も新しいPROMOがドッカンドッカン届きます。
でも、そのプールのメンバー以上の枚数が届くと余った盤は倉庫のコヤシになってしまいます。
数もハンパじゃない位モノが溜まるので、町のレコード屋とかに処分する訳です。
以上の様な理由でPROMO盤が、市中に出回ったりします。
大手のレーベルが刷るPROMOは全米規模での宣伝目的のため、その規模もハンパじゃない位プレスします。
なので、UNIVERSAL / DEFJAM / COLUMBIA / EPIC / ARISTA などの大手レーベルのPROMOは
日本でも一概に言えませんが比較的、手に入れやすいです。
ま、その中でも、たま~にホントに数が少ないモノもあったりしますけどね。
逆に小さいマイナーなレーベルのPROMOなどは、数が少なかったり、
その地元でしか配られなかったりして日本ではなかなか手に入りにくいです。
日本の新譜屋さんでPROMO売ってるじゃないですか。で、「また、今度来たとき買おう」って
思ってその日は買わなかったりして、後日、その店に行くと売り切れてて
店員さんに「次いつ入荷ですか~?」って聞いても「わかりませんね。」って言われるの多いと思うんですよ。
あれは、PROMOって大体、一回のプレスで生産を終わってしまうので、ディストリビューター(問屋)に
入荷したPROMOは一回こっきりの入荷で再入荷出来ないんですよ。
いくら人気の盤だからってほとんどのレーベルは追加でPROMOのプレスはしてくれないのです。
たまに「人気のXXXXのPROMO再入荷!」とか新譜屋さんであるのは、
現地のスタッフが探し回って見つけたモノとかプロモーターがこっそり寝かしていたストックだとかで
新しくプレスされたモノじゃないんですよね。
お客さんに聞かれたことで「?」なことがあったのですが
お客さん「PROMO ONLYってレコードのレーベルに書いてるじゃないですか?」
おいら「はい」
お客さん「これってPROMOだけって意味ですよね。」
おいら「へ?」
お客さん「PROMOだけで正規盤はないってことですよね」
おいら「・・・・」(><)
一般のお客さんはこんな認識されてるんだな~っって気が付きました。
一応念のために書いておきます。
「PROMOTION ONLY. NOT FOR SALE」って 「曲のプロモーション(販売促進)に使ってください。非売品」って意味です。
今日はこの盤を紹介します。
FOR REAL / FREE
1996年にリリースされた"LIKE I DO"っていう12"にコッソリ収録されている曲です。
BPMが遅い曲なので全然CLUB向けな曲ではないのですが、すげ~良い曲なんですよ。
なんか、心にしんみり来るメロディとサビのフレーズとか、泣けるくらいいい感じなんですよ。
意外とB面に「なにげに良い曲」が、「ぽこっ」と収録されたりしているので、たまに自分のコレクションで
普段聴かないカップリング曲を聴くのもいいですよ~。
http://www.nextrecordsjapan.net/soundfile/rb/f/forreal_free.ram
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