tommiejenkins_babycome
2021年も早々に2月となりましたが、相変わらずアナログレコードに関するニュースがポロポロと伝えられてきています。
そんな話題をレコード屋店主目線で拾い読みしてみました。

2020年年間音楽ソフト生産実績を発表。アナログレコードは3年連続20億円超も、全体は前年比85%
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なかなか数字の羅列ばかりでわかりにくいニュースではありますが・・・。
ニュースの見出しだけ見ていると、一瞬「アナログレコード売れてるっ!」的な雰囲気がありますが、要約すると・・・。
2020年は、音楽ソフトの音楽ソフト全体の生産実績推移では、数量・金額ともに過去最低 というコトのようです。
要するに音楽ソフトの生産・売上は、毎年右肩下がりですよ〜ってコトですね。
で、そんななか愛しのレコードちゃんは、毎週は少し減ったけど売上は、1%ダウンで前年とほぼ同じ水準を維持しているようです。
そんな状況中でも邦楽の枚数と売上は結構上がっていると報じてきます。
たしかに最近、邦楽のアナログレコードリリースが増えてきてますね〜。
新譜も過去作品の再発盤も・・・個人的にはあんまり、邦楽には興味がナイのですが、毎日通る渋谷HMV Record Shopさんの入り口に設置されている新譜レコードのディスプレイが頻繁に変わってますからね。
上記の記事を読んでちょっと思ったのですが、今ままで昨年より◯% UPしたっていう右肩上がりなニュースだったのですが、2020年は横ばい的なカンジなのですね。
まぁ〜コロナの影響もあったしね・・・って、アレ?巣ごもり需要で、売上がUPするみたいな部分もあったんじゃないのか?

2020年の全米でのアナログ盤年間売上が過去最高を記録
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一方、コチラはアメリカのニュースです。
要約すると・・・「アナログレコード、メチャ売れてるっ!」って内容の記事です。
先に紹介した日本の音楽ソフトのニュースでは、全体的には右肩上がりですが、そんな中でもアナログレコードはナンとか横ばいを維持していますっていう内容ナンだけど、記事の書き方で「レコード売れてます」的なニュアンスにしているようなカンジですが、アメリカの方はもう、ガッツリとアナログレコードの売上が2019年より46.2%増加したって書いてますね。
アメリカでも音楽ソフト全体の売上は右肩下がりだけど、その下げ具合は最小の減少だそうです。
コロナの影響は、日本よりはるかにヒドい状況だったにも関わらず、音楽が聴かれるニーズが、ある程度あたっていうのは、ロックダウン下で音楽が聴かれてたってコトなのかもしれません。
アメリカでも通販を通じてレコードを購入するっていうのが、コロナ禍に於いても主流なのですが、一方、独立系レコード店では複数回に分けて開催されたレコード・ストア・デイとブラック・フライデーの促進でリアル店舗での売上が増加したって報じられています。
日本とは、状況がかなり違いますね。

なぜ売れ続ける?コロナ禍の2020年、アナログレコードが過去最高売上を実現できた理由
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毎回、鋭い切り口と分析の業界ニュースで勉強させてもらっているジェイ・コウガミさんの記事です。
先の記事と同様にAmazonやターゲット、ウォールマート、Barnes & Nobleなど大手小売店での通販・実売では、積極的なプロモーションで売る上げを上げた一方、独立系レコード店もユニークなキャンペーンで売上を伸ばしたみたいですね。

と、ココまではホトンド、新作のレコードのハナシです。
愛しの中古レコードの状況はというと・・・。

音楽マーケットプレイス Discogs 、新型コロナウイルスのパンデミック中、音楽販売の売上が30%以上UP
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2020年9月の記事で少し前の2020年中期のレポートになるのですが、この時点で売上が30%以上 UPとなっているようです。
想像するに、2020年の年間としてだと、もしかしたら50%くらい増加しているかもしれません。
ま〜要するに中古レコードも売れていたってコトですね。
(以下引用)
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パンデミック中には、人々がなかなか実店舗への買い物に行けなかったことや、人々が家にいる時間が増えたことによりネットショッピングを利用する機会も増えたことが、このデータの要因となっているのではないだろうか。
実店舗での売上が落ちたレコードショップにとって、Discogs での売上 UP はパンデミック中の救世主となっていたのではないかと見られている。
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タブン、世界中のレコード店や個人でレコードの販売をしている人にとって、Discogsが救世主になったのかもしれません。
実際に、レコードの売買を行うにあたって、自店舗サイトはモチロンのコト、Discogsのようなプラットフォームの存在は、メチャ大きいと思いますからね。

TOMMIE JENKINS / BABY, COME BACK
TOMMIE JENKINS / BABY, COME BACKの試聴
next recordsのサイトでTOMMIE JENKINSのレコードを探してみる

イロイロと業界全体を俯瞰したニュースやレポートを読んで見ましたが、渋谷の片隅で営業している当店のような小さなレコード店にとっては、何だかイマイチ実感がナイってカンジがします。
新譜のレコード、中古のレコード、ジャンルにコダワラない多種多様なフォーマットのレコードを幅広く扱っているようなレコード店は、こういった記事の内容にハマるのかもしれませんが、オリジナル盤の12インチシングルだけというウルトラ・ニッチなフォーマットに特化した当店のようなレコード店では、大手メディアで報じられているようなケースの大部分は一致しないのかもしれません。
まぁ〜「自宅にいる時間が長くなって、レコードでも聴いてみようかな〜」というニーズは、ニュースの通り取り込めてはいますが、その間の実店舗の来店は、激減しましたし、2019年までは、毎年増えていた海外からのお客さんは、皆無になりました・・・。
この部分を相殺したら、ニュースの通り売上UPになったっ!ってあんまり思えないような気がするんですよね〜。

今後どうなるのか・・・ってコトは、まだまだ全然、解りませんからね。
当初は、コロナのワクチンが開発されたらソレまでの生活に戻れるかも・・・ナンて楽観的に見る部分も少しはあったのですが、ワクチンが開発されても日本ではワクチン摂取が浸透するまでまだまだ、相当な時間がかかりそうですからね・・・。
レコードでも聴いて気長に待とうと思います・・・(笑)
 
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