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やっぱりココ最近、新たにレコードで好きな音楽聴き始めたって人が増えてきたのか時々、お客さんから様々なレコードに関する質問をされるコトがあります。
先日、渋谷のショップにご来店いただいたお客さんからこんな質問を訊かれました。
「同じ曲でもイロイロなレコードが出ていますが、どう違うのですか?」
ん〜コレは・・・カンタンな質問のようでなかなか奥深い質問です。
当店は、ご存知の通り12インチシングル専門店というアナログレコード店の中でも超ニッチなアイテムである12インチシングルの販売だけに特化した極めてヘンテコなレコード店であります。
そういう事情もあって広く一般的に知られているアルバム(LP)の在庫がホトンドありません・・・。
しかし、世間一般では、アルバム(LP) = これぞレコードっ! というイメージが定着しているようで、当店のような12インチシングル専門のレコード店っていうコト自体が希少な存在のようでして、「ナンだこの店は・・・?」ってよく思われるみたいです。
そういったコトもあって、12インチシングルの良さをアピールするのですが、アルバム(LP)との違いを説明する際に、音質の違いに言及するコトがあります。

今の時代にあって、好きな音楽がスマホのタップで永遠に無料で聴くコトが出来るという状況の中、「あえてアナログレコードで好きな音楽を聴きたいっ!」という趣向がある人は、この「音質の違い」っていう部分に結構強い興味を示されるようです。
今回、ご質問いただいたお客さんは、今まで好きな曲が収録されているアルバム(LP)を購入して聴いて楽しんでいたのですが、たまたま好きな曲の12インチシングルを見かけて購入して聴いてみたトコロ、アルバムに収録されていた同じ曲との音質の違いに驚いたそうです。
シングルっていえば、印象としてドーナツ盤(7インチシングル)っていうイメージが有ったそうなのですが、LPサイズのシングルっていうのも存在するんだ・・・っていうコトを知ったようなのです。
で、Googleで検索したトコロ、当店にたどり着いてご来店いただいたという経緯になります。
LPサイズのシングル(12インチシングル)っていう存在があるのはわかったが、イロイロなレコード店を廻ってみてみると、同じ曲なのにジャケットのデザインの違いやそもそもジャケットが付いていないレコードもあったり、ナンかレコードのサイズや曲名は同じでも見た目が違うレコードを見かけるようになって「いったい、ナニがどう違うんだ?」という新たな疑問が出てきたようです。

で、下記の通り説明させていただきました。
■プレスされた国の違い、生産国がUS、UK、EU、CANADA、HOLLAND、GERMANY等・・・。
■正規盤 か PROMO盤 かの違い。
■その曲が発表された時のレコード、つまりオリジナル盤 か 後年になって再発売されたレコード、再発盤なのかの違い。さらにブート盤(海賊盤)という存在がある。
■同じ曲でも、プレスによって再生時の回転数の違い。
■REMIXの存在、さらにDUBバージョンやインスト、アカペラ等。

12インチシングルのレコードという括りの中でも上記のような違いがあるんですよ・・・って解説しました。
で、さらにその盤それぞれ、音質が微妙に違う・・・というコレまた、ややこしい状況が絡んできます。
特に中古盤となれば、レコード盤の盤質やそのレコード店の趣向等で値段も全然違ってきます。
「じゃあ、いったいドレを買えばイイのか?」ってお客さん的には、なるようです。
この質問をしていただいたお客さんには、12インチシングルの特性でもある、音質面ではアルバム収録よりもパンチのある音質になっているコトや、マスタリングやカッティング時による用途に適した音質に最適化されているなど、そういったコトを説明しました。
が・・・コレってコトバで説明してわかるのかなぁ・・・って自分で言っていて矛盾しちゃうんですね。
さらに、「じゃあ、ドレを買えばイイんですか?」って訊かれて、「コレを買えば、間違いないですっ!」って断言できないっていうのもありますし。
そもそも、「イイ音」っていうのは、どんな音なんでしょうか?
コレも、ホント、聴いている人それぞれの音質の好みって違いますよね〜。
そんでもって、音質面で言うなら、例えばレコード店の試聴で聴いて、「あ〜イイ音だな・・・」って購入して自宅に持って帰って、ご自身のオーディオでイイ音の判断として聴いたレコード店の試聴時と同じ環境ではナイ状況で聴いてどう思うのか・・・とか。
そして、盤質とか値段とかそういった部分も結構関係してくると思うんですよ
もう条件が複雑すぎですよね。

で、この時は、たまたま偶然あったUS盤とUK盤、さらにアルバムに収録されている同じ曲を実際に音を出して聴き比べをしてみました。
結果、音質の違いをまざまざと聴いてカンジたお客さんは、US盤が一番イイ音だと判断されたようです。
しかし、価格が・・・US盤はUK盤の2倍以上の価格差があったんですよね。
オマケに、US盤には、UK盤には未収録のREMIXバージョンも収録されています。
このREMIXが収録されているっていうのも好条件だったようです。
気持ちは、イッキにUS盤に傾いているのですが、しかしっ!US盤の価格が1万円オーバーっ!
UK盤の音質もけっして悪いワケでは、ナイんですよ。
ソレはもう、アメリカのエンジニアとイギリスのエンジニアの好みの違いでしかナイのです。
結局、悩みに悩んだ結果、US盤を購入していただきました。
「やっぱり、12インチシングルってUS盤の方が音がイイですか?」って訊かれたのですが・・・
「ん〜ソレは・・・曲によって違います・・・」
というコトは、イイ音質を求めてすべてのレコードを聴いて比較しなきゃイケないのか?って(笑)

結論
「おしえてっ!どのレコードが一番イイ音なの?」
上記の解答は、全部買って自宅のオーディオで実際に聴いて判断するしかナイっ!

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「イイ音質で聴きたい・・・」コレは、音楽を聴く人にとって、とても大切なファクターであると思います。
だけど、ソコには時間や手間、かけるコトが出来るコスト、妥協点・・・などなど、様々な事情がレコードを聴くその人それぞれによって違ってきたりします。
上で書いたケースも人によっては、「レコード、1枚に1万円オーバーなんてゼッタイにムリだよ、UK盤で十分でしょ」って思う人もいたら、「イヤイヤ、再発盤で全然イイでしょ、それならヤフオクで500円で買えるし・・・」ていう人もいます。
「そもそも、音楽を聴きたいんだったらレコードでなくてもよくね?サブスクだったら、ン万曲が聴き放題だよ」って人もいます。
ん〜ホント、個人の趣味趣向は、それぞれですからね〜ナニが良くてナニがダメって判断もその人だけが判るってコトなので、オイラ的にはある程度のアドバイスまでしか、出来ないっていう・・・。
難しい問題ですね〜だけど、別の視点で見るとこういったコダワリの部分っていうのが、レコードの楽しみっていう側面もあるのは事実でしょうね。

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