遅まきながら、あけましておめでとうございます。
そして、2020年1月で渋谷の12インチシングル専門店レコード店、ネクストレコードは、20年目を迎えることとなりました。
ココまでナンとかレコード店を続けてこれたのも、いつも当店をご利用していただいている皆様のおかげでございます。
本当にありがとうございます。
19年目の昨年と20年目の今年とでナニか変わるのかというコトはまったくナイのですが、やはり店主的には、感慨深いものであります。
5周年というより10周年の方がナンとなく区切りがいいというか節目的なカンジもしますしね。
ちなみに今から10年前、2010年のnext. records10周年目には下記のようなコトを書いています。
2010年のレコード屋の気持ち
自分自身で書いた記事なのにもうサッパリ覚えていません・・・(笑)
10年前の状況なんかを記事を読んで紐解いていくと、結構お店的にはお寒い状況だったようにナンとなく思えます。
今でこそ「アナログレコードの売上が上昇している!」とか「若者がアナログレコードを聴いている!」みたいなニュース系記事を見かけますが、10年前のこの時期は、まだソレホド声高に言われているようなカンジではなさそうですしね。
思い返せば、当店は10年前の2010年の3月に、創業時から営業していた古いオンボロアパートの1室から今のテナントビルに移転しているんですよね。
(あ〜そう考えたら、10年を節目に引越しているんだ・・・。)
で、その当時のコトを思い返してみれば、タブン、先に書いた10年前の記事の時には、次の今の場所への移転を計画中だった時期だったと思います。
当時のアナログレコード販売の状況を思い返すと、自分的にはちょっとした決心というか、勝負に出た部分もあったのかもしれません。
また、今の場所が偶然にも空室になっていたのもタイミングが良かったのかもしれませんね。
2010年頃の記事には、閉店したレコード店のコトについてチラッと少し書いていますが、「ウチはどうなるんだろう・・・」なんて不安な気持ちもあったのかなぁ〜?もう、覚えていないケド・・・(笑)
そんな中でも、新しい場所へ移転して心機一転、「ヤッてやるぜっ!」的な想いに向かってたりしたのかもしれません。
あ〜でも、今の場所が空室でなくって、別のテナントビルの上層階とかに移転していたら・・・もしかして、既に閉店していたかも・・・しれない。
ココの時点の判断とか選択が違っていたら今はナイって・・・そう考えたら、創業10年目の2010年は、next. recordsにとってかなり大きな分岐点というかターニング・ポイントだったのかもしれませんね。
今の場所が空室でなかったら、雑居ビルの上の方しか選択の余地はなかったですからね。
現在、渋谷HMVが入っているビル(ノアビルといいいます)には、当店が20年前の2000年に営業を始めた頃から2010年の期間の間には、開店閉店で延べ10店舗以上のレコード店が営業していましたからね。
このノアビルには、今はHMVを含めて3つしかレコード店はナイようなので、やっぱりイロイロな状況の変化があったんでしょう。
ウチのnext recordsも知っている人はもう、あまりいないと思いますが、センター街の端っこのビルの1室で営業していた時期もありました。
オンボロアパートのレコード店を本店としてセンター街に2号店ってカンジです。
2000年の1月に本店をオープンさせて、半年後にはセンター街に出店していたなんて、今思えば、イケイケだったんだなぁ〜(笑)
でその後、2002年頃には2号店の場所を移転、「自称、世界一狭いレコード屋だったnext. records2号店」をオープンさせたりもしました。
だけど、坪単価の家賃は激高っ!ん〜渋谷の通りに面した路面店の家賃の高さはオソロシイ・・・。
ちなみに今は、この場所、金貨の買取店になってますね〜。
過去の記事では、2002年版の書籍版レコードマップをみて渋谷 宇田川町界隈には大小60店舗のレコード店が紹介されていました。
ちょっと画像がちっさいけど、このレコードマップ本に紹介されている中で現存しているアナログレコード店は、ホンの僅か数店舗ダケですね。
next recordsが歩んできた2000年〜2020年までは、まさにレコード店にとって激動の時代だったのかもしれない・・・ナ〜ンてそんな大層なコトでもないか・・・。
厳しい言い方かもしれませんが、単純に市場原理に基づいて、淘汰されたダケなのかもしれませんね。
つい先日も、大学生の課題でレポートを書きたいのでインタビューしたいというコトで取材に応じたのですが、下記のような質問されました。
--------------------------------
世間では起業した後、10年後の生存率は3割以下と言われていますが、そんな中どうして20年もビジネスを続けていられるのでしょうか?その秘訣はなんだと思いますか?
--------------------------------
こんな質問されてもねぇ・・・ってカンジなのですが、オイラも学生さんがマジメに訊いてきたので、正直に答えた回答は・・・
「小さなビジネスながら、どうして20年も続けることが出来たのかっていう理由は、私にはわかりません。もしかしたら単純に運が良かっただけなのかもしれません。」
もうホント、コレなんですよ。
将来のビジョンを見据えてソコへ向かって計画的にビジネスを遂行しているっ!ナンてコトは、まったく出来ていなくって日々、四苦八苦してレコードを仕入れて販売しているってダケなんですよね。
2000年に渋谷でレコード店をはじめて20年間は、ココでは表せないホド、イロイロなコトがありました。
だけど、以前にもこのブログでも書いたコトがありますが、今までに絶望的に「もうダメだ・・・レコード店はムリかも・・・」っていう最悪の状態の気持ちにまで陥ったコトって一度もナイんですよね。
ま〜日々、楽勝なコトはまったくナイのですが、とりあえずナンとか自分なりには必死のパッチでレコード店をヤッてイケている状態が、続けてられているってダケで・・・。
で、20年間も同じ商売を続けているにも関わらず、未だに「こうすれば上手くいくっ!」っていう秘訣なんてモノなんてまったくわからないっていうオイラ自身のアホさ加減も、チョットどうかと思うのですケドね。
ALICIA MYERS / I WANT TO THANK YOU
ALICIA MYERS / I WANT TO THANK YOU の試聴
next recordsのサイトでALICIA MYERSのレコードを探してみる
ホント、多くのお客さんにレコードを買っていただいたおかげで、20年間 渋谷next. recordsをやっていくコトが出来ました。
そして、こんなアホな店主をサポートしてくれたスタッフにも感謝です。
25年目、30年目は、どうなっているのかまったく未知ですが、今後共、愛好のほどヨロシクお願い致します。
渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!
毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。
このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、渋谷の中古レコード屋next recordsが、運営しています。