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ヒット曲の裏側を読み解く音楽制作のハナシ

オイラは毎日、Instagramでおすすめの12インチシングルを紹介しています。
ただ「良い曲です」ではつまらないから、その曲が生まれた背景や制作陣、当時のシーンなんかも含めてできるだけ深掘りな解説をしています。

そんな作業を続けていると、

「アレ…この曲、アーティスト以上にプロデューサーの色が強くないか?」ってコトに気がつきます。

音楽の主役はもちろんアーティストです…歌い、演奏し、表現するのはやはり彼らです。

でも、レコードジャケットやレーベルに記載されているクレジットをじっくり見ていくと、同じ名前のプロデューサーが別のアーティストのヒット曲にも並んでいるってケースが少なくありません。

そして不思議なコトに、そのプロデューサーが関わっている曲は、どれも「似た雰囲気」がする。

で、思ったんですよ…。

「もしかして、このヒットはプロデューサーが生んだのでは?」

今回はそんな“アーティストとは別のもう1人の主役であるプロデューサーについて整理してみたい。


プロデューサーって何をしている人?

フダン音楽を聴いていると、アーティスト名は覚えていてもプロデューサー名までは意識しないコトが多いと思うんですよね。

でも楽曲の制作現場では、プロデューサーはかなり重要な存在です。

例えるなら映画の監督であったりスポーツのコーチみたいな存在ですね。

アーティストがフツフツと内側から湧き上がる衝動を持つ存在だとすれば、プロデューサーは外側からその衝動を整理し、カタチにする人みたいな役割ですね。

テンポを変える。
キーを下げる。
サビをもう一度作らせる。
不要なパートを削る。

場合によってはバックミュージシャンの選定やスタジオの選択まで決めたりすることもあります。

つまり「この曲をどう完成させるか」の最終責任を負うのがプロデューサーという立場になります。


12インチ文化とプロデューサー

当店が扱っている12インチシングルの世界では、プロデューサーの存在は特に重要だったりします。

もうゼッタイに無視できない存在ですね。

70〜80年代のDiscoやPost Discoの時代は、12インチはDJのためのフォーマットでした。

長いイントロ、ブレイク、ダブミックスにさまざまなリミックス…。
これらは決して偶然生まれたものではありません。

フロアを知るプロデューサーが緻密に設計しているワケです。

同じアーティストでも、プロデューサーが違うとまるで別物のサウンドになります。

だから商品札に「◯◯がプロデュース!」と書くだけで、それはブランドになるんですよね。

実際、お客さんとの会話でも

「このアーティストが好きだったんですケド、実はプロデュースしている◯◯の曲が好きだったみたいです。」

コレって、本当に多いんですよね〜。

つまり聴き手であるリスナーは無意識に「プロデューサーの色」を聴いているとも言えますよね。


衝突が生む名盤

自己表現の塊のようなアーティストと、客観的に作品を整えるプロデューサー。

この関係は時に衝突します。

でも面白いのは、その衝突が名盤を生むことがあるというコトでしょう。

やっぱりアーティストって結構、感情で進みたがるトコロってあると思うんですよ。
だけどプロデューサーは完成度で止める。

この緊張感が、余分なものを削ぎ落とし、核心だけを残すみたいな効果があるようです。

一方で、衝突が悪い方向に進むとどうなるか…。

方向性が定まらず、ドッチつかずのボンヤリした作品になっちゃうみたいですね。
また場合によってはヒットの再現を狙いすぎて、前作の劣化コピーになる…このケースもよくありますよね。
時には音が整いすぎてそのアーティストの躍動感や生命感が損なわれるコトもあったりします。

ん〜成功と失敗は紙一重ってカンジですね。


なぜセルフプロデュースが増えたのか?

イロイロ調べてみるとどうやら90年代以降、セルフプロデュース志向が強まったようです。

楽曲制作における環境やテクノロジーの進化で、自宅で録音できるようになったコトも大きいようですね。

でもそれ以上に、

「自分の物語を自分でコントロールしたい」

ってアーティスト自身の欲求が強くなったんじゃないかなって思います。

80年代はヒット工場型のプロダクションが強く、アーティストの個性が均質化することもあったようです。

その反動として、DIY精神や自主制作文化が広がったみたいな流れでしょうね。

ただし、セルフプロデュースが必ずしも正解ではないっていうコトもあります。

やはり外部の耳が入らないと、客観性を失うコトもあるようですね。

結局はバランスなのかもしれません。


プロデューサーで聴く音楽

コレまでアーティスト名で曲を探していた人にオススメのレコードの探しかたのご提案。

次はプロデューサー名で探してみてはどうでしょうか。

同じプロデューサーが手掛けた別アーティストの曲を聴くと、音の共通点っていうのが結構が見えてくるんですよ。

Next Recordsのオンラインサイトでは各レコードにタグを付けているので気になるプロデューサー名のタグをクリックして、横断的に試聴してみてください。

きっと「あ〜ナルホドね〜」と思う瞬間があると思いますよ。


レコードは設計思想の結晶

アナログレコードの面白さは、クレジットが物理的に残るコトでもあります。

ジャケットを裏返し、小さな文字を読んでみるとそこに制作の痕跡があるワケです。

ストリーミングでは見逃しがちな情報が、12インチシングルにはガッツリと刻まれています。

当店では店頭に並んでいる商品札にそういったプロデューサー名をキッチリ記載しています。
コレって単なる情報ではなく、その曲の設計思想としてとても大切な情報だと思うんですよね〜。


調べれば調べるホド、プロデューサーの役割は想像以上に大きいってコトがよく解ります。

メチャヒットした曲も、もし別のプロデューサーだったら全然違う結果になっていたかもしれないですしね。

でも主役はやっぱりアーティストです。

プロデューサーはあくまでも影の設計者という存在です。

この関係が面白いですよね。


だけど音楽はアーティストだけでできているワケではないっていうのがよく解ります。

その背後にいるプロデューサー、エンジニア、バックミュージシャン。

特にプロデューサーは、楽曲の方向性を決める極めて重要な存在です。

次にレコードを手に取ったら、ぜひクレジットを見てみてほしいなぁ〜って思います。

そして、
「このプロデューサーが関わっているなら間違いないっ!」

そんなお気に入りの名前をゼヒ、見つけてほしいですね。

タブン、音楽の聴き方が少しだけ変わると思いますよ


店頭でもオンラインでも、ぜひプロデューサーという視点でレコードを探してみてください。

音楽は、もっと面白くなると思いますよっ!


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