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東京 渋谷の12インチシングル専門のレコード店 next recordsです。
先日、ご来店いただいたお客さんからこんなお言葉を頂きました。
「ブログを読んで知ったのですが、ネクストさんってもう25年もレコード店やっているんですね〜スゴいですね!」
「イエイエ、ナニがスゴいのか解りませんが、まぁ〜とりあえず続けてこれたったカンジですよ。」っていうカンジでハナシをしていたんですよね。
おハナシをしたお客さんは、今30歳だそうでその人が5歳の時にオイラはレコード店をはじめたコトになります。
そう考えるとやはり25年という年月は相当長いなぁ〜ってカンジますね。

渋谷でレコード店をはじめたキッカケ
以前にもこのエピソードは、記事にしたコトがありますが。
元々オイラは、大阪で友人のレコード店の通販を任されていたんですよね。
業務形態としてはそのレコード店に勤めていたってワケではなくって「通販業務の請負」ってカンジで友人のお店から「このレコードを通販で売ってね」ってカンジでナン箱かボ〜ンとレコードを渡されてソレ等をPCに入力して通販リストを作ってお客さんに郵送して電話で注文をうけるというシゴトでした。
で、そこでまぁまぁのレコードを販売していたのですが、3年くらい経った時にその友人から「通販を内製化する」とのコトでオイラがやっていたレコード通販の請負業務は、なくなってしまいました。
1999年の夏頃のそんな時にその大阪の友人のお店からノレン分けして渋谷でレコード店を営んでいた別の友人から「メチャ忙しいので一緒に渋谷でレコード店をやらない?」って声をかけてもらったんですよね。
まぁ〜多少は、どうしようか悩みましたケド、1999年の当時は、DJ人気が高まりつつあったコトでアナログレコードの需要がハンパないくらいあったんですよね。
しかもレコードの通販事業をやっていた経験から通販を利用してくれているお客さんの半数以上は首都圏からだというコトを知っていたのでモノスゴいビジネスチャンスがあるってカンジていたんですよね。
すでに2年ホド先に渋谷でレコード店を営んでいた友人(当店のNです)の経験もあり、お店の場所・扱うレコード・お店のコンセプトなんかをハナシあって今のnext recordsが出来上がったんですよね。

レコード店の場所について
レコード店をはじめた2000年頃は、「もう渋谷しかナイっ!」って確信出来るくらい当時は多くのお客さんが連日大挙していました。
特に週末は、レコードが入ったショッパーを手に持ったB-BoyやDJが街中ウジャウジャいましたね。
開業当時のnext recordsは、今の場所ではないトコロでお店をはじめたんですよね。
オイラにレコード店を一緒にはじめようと誘ってくれたスタッフNは、いまのTower Recordsの少し先の雑居ビルですでにレコード店を2年ホド営んでいたのですが、「この場所は、ダメだ!絶対にciscoやManhattan Recordsのあるエリアで店をはじめるべきだ!」って強い主張があったんですよね。
ドコにお店をはじめるのかってコトに関しては、オイラは渋谷の土地勘とかまったくなかったんですよね〜でも、もう早くお店をはじめたかったので不動産屋さんにナン件か紹介されたちょっと離れた物件で「ココでもイイかも・・・」って妥協が入っていたのですがスタッフNに、ことごとくダメ出しされました。
もうホント、ciscoやManhattan Recordsから離れた場所でヤルくらいなら店はやらないほうがマシっていうくらい提案された物件を頑なにNGでした。
で、不動産屋さんから最終的に出された提案は、すでにある営業中で売上があまりよくない古着屋さんにいくらかお金をつかませて辞めてもらって空いた場所でレコード店をはじめると案でした。
そんな提案を出してくる不動産屋もいるのか・・・って思うくらい強引なアイデアでしたケドね。
結果、その案を既存の古着屋さんは了承して空けてもらった物件でnext recordsをはじめたワケです。
まぁ〜その時点で相当ボロい物件だったのでその後、木造の建物がレコードの重さに耐えきれず梁が折れたりしてソレはソレでタイヘンでしたケドね。
その後、10年ホドそのボロい物件で営業して2010年に今の場所へ引越ししました。
最近になって思うのですが、ホント今の場所でレコード店を営んでいてよかったな・・・ってカンジています。
このブログでもよく書いていますが今のリアル店舗での売上の半分以上は、インバウンドによるものなんですよね。
もし、当店が今の場所ではなく、渋谷でも別のエリアの判りにくい雑居ビルの高層階なんかで営業していたら、間違いなく今のインバウンド売上ってナイなぁ〜思うんですよね。

25年間で一番、苦しかった時期
お客さんに「長い間、レコード店をやっていて苦しかった時期ってありますた?」って訊かれました。
サスガに「もうダメだ・・・お店を辞めたほうがイイかも・・・」って思ったコトはありませんが、ciscoが渋谷のお店を閉店した2007年頃から数年間は、結構キビシい時期だったかもしれませんね。
ちょうどこの頃にCDJやPCでのDJプレイのシステムが大幅に進化した時期なんですよね。
その結果、DJプレイでレコードが必要ではなくなってきたという時期になってコレまでとはイッキに風向きが変わってレコードの人気に陰りがでてきたんですよね。
そんな最中の時期にnext recordsは、2010年に創業時のボロいお店から今の場所へ引越ししたんですよね。
まぁ〜古い物件の取り壊しとかが重なったという事情もあったのでドコかに移転しなければイケないという状況だったんですよね。
で、スグ近くなんだけどちょっと判りにくいコレまでのボロい物件よりも、より目立つ場所で営業すれば今よりも売上があがるかも知れないって思い、引越しを決断したんですよね。
引越しに伴い家賃が、3倍くらいに跳ね上がりましたが、コレまで以上に人目につくコトで売上のアップが見込めるだろうって思い引越ししたのですが、その甘い思惑は半年くらいで打ち砕かれたのでした。
よく考えてみれば、この場所にあったciscoが閉店したってコトは、そもそも人がレコードを購入するために渋谷に訪れなくなったから閉店したワケでそれなのに「人が来るかも?」って思ってお店を移転するのって見通しが激甘なような気がしますよね。
たしかに不安はありましたが、まさかこんなに人が訪れないのか・・・ってコトは、想像以上でしたね。
リアル店舗の売上は、もうホント0円の日がナン日も連続する日もありましたからね。
そんな売上0円の日が続く中でもナゼ、next recordsが営業できていたのかというとネット通販が比較的ウマくいっていたからなんですよね。
ホント、時々しかお客さんが訪れないリアル店舗はネット通販の倉庫兼作業場になっているなぁ〜って思う時期もあったくらいです。
世間一般的には、リアル店舗ってコロナが流行った時期がターニングポイントになるコトが多いのですが、コロナ禍の時って巣ごもり需要が高まったコトもありネット通販経由でレコードがメチャ売れたんですよね。

ナゼ、25年間もレコード店を続けられたのか
コレね・・・コレコレこういう理由で、25年もの間レコード店を継続して営業できたっていう明確な理由ってオイラもよく解らないですよね。
カンゼンに後付の理由ですが今になって思い返してみれば時流というかタイミングとかそのしかるべき時期にその場所にnext recordsが居続けてこれたコトが大きいのかなって思います。
カンタンにいうと、ようするにラッキーだった・・・ってコトかもしれません。
「ラッキーだった」ってひと言でいっちゃうと身もフタもありませんが、結構「今後、ちょっとヤバくなるかも・・・」って思う時のために少しだけ前もって準備を出来ていたかもしれませんね。
オイラは基本的に結構ビビリなんですよね、お店を営んでいく上でナニかデカい行動や大きな事件ナンかがあると、とにかくオイラは備えるんですよね・・・もう備えまくるくらい備えちゃうんです。
当店は、ホント資金力もなければ大きな後ろ盾もまったくない零細レコード店なのでこの「備え」がナイとちょっと大きな衝撃があるとスグに吹き飛んでしまうんですよね。
なのでもしこの後に、ナニか大きなコトがあったらタイヘンなコトになるかも・・・ってコトをホンの少しだけ警戒して大丈夫な時にある程度の準備だけでもしておこうって思っちゃうんですよね。
まぁ〜時々、準備過剰な時もありますケド、いざコトが起こった時に時間的な関係で対応ができないのは、ホント最悪ですからね。
タブン、この常に警戒感もって備えておくというコトがnext recordsを長年継続して出来ていた理由かもしれません・・・まぁ〜実際のトコロは、ホントに解りませんケドね。

ASHFORD & SIMPSON / FLASHBACK
ASHFORD & SIMPSON / FLASHBACKの試聴
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今、イチバン悩んでいるコト
昨年アタリからレコードの人気がコレまで以上に高まってきているのを実感しています。
で、それと並行して「ちょっとヤバいかも・・・」って警戒感を持っているのが、レコードの仕入れです。
もうココ最近のこの「渋谷レコード店日記」ブログではレコードの仕入れに関して何度も取り上げたハナシです。
先日も仕入れ担当のスタッフKが「海外のレコードの値段がアガりまくって仕入れがムズイっす!」って嘆いていました。
リアル店舗のでのインバウンドの売上の方メチャ増えてきたコトについて以前言及しました。
日本に訪れる外国人旅行者も過去最高を記録していますよね・・・タブン、ココ数年はこの傾向が続くと思われます。
で、その増加と共に日本のレコードは、海外へ持ち出されていくと思うんですよね。
今は、まだコレまで日本に貯蔵されていたレコードでなんとか持ちこたえれると思うのですがもしこのレコードの人気がこのまま継続するのであれば数年後には、その貯蔵されているレコードも枯渇するんじゃないかなって思うんです。
なので、その備えとして仕入れがウマく出来なかった時の備えとして少しずつレコードを蓄えておいたほうがイイかも知れないって思っているんですよね。
でもコレは、なかなかムズカシイですよ・・・日々の売上も立てつつ良質なレコードを蓄えるんですからね。
まぁ〜だけど、販売できるレコードがなくなったら元も子もナイですからね。
というワケで、レコードの買い取りもコレまで以上に積極的に行っていきますのでレコードの整理をお考えの人は、ゼヒ、next recordsまでお声がけしてくださいっ!

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