渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店、ネクストレコードです。
2024年の最後の「渋谷レコード店日記」への投稿となります。まぁ〜毎年、最後の記事は、今年1年どんなカンジだったとか、あんなコトしたなぁ〜なんてコトを振り返ったりするという内容です。
とりあえず、今年1年、大きなトラブルもなく無事に終えるコトが出来てホント、何よりです。
コレもひとえに当店をご利用いただいただいているお客さまのおかげです・・・本当にありがとうございます。
しかし、オイラ自身の年齢の影響もあると思うのですが、ホント1年経つのが早いなぁ・・・ってコトをつくづく感じる次第です。
というか思い返してみたのですが、オイラが渋谷の木造築50年以上のオンボロアパートの2階で12インチシングル専門の中古レコード店を始めようと思い立ってお店をはじめたのが、2000年の1月3日なんですよね。
それからすると、25年経ったんですね・・・コレ、いわゆるトコロの四半世紀ってヤツですね。
まさか2000年にレコード店を始める時に25年後も渋谷で同じレコード店を続けて営業しているなんてコト、想像もしていませんでしたね。
まぁ〜レコード店を継続して営んできたコトに対してもやはりソレナリの浮き沈みがあったり、トラブルもあったりしましたが、「もうダメだ・・・終わりだ・・・チ〜〜〜〜ン(沈)」ってコトになるホドの状態に一度も陥っていないというのは、本当に幸いでしたね。
だけど、25年も同じ12インチシングルを販売し続けているにも関わらず、営業年数だけメチャ増えてレコード店の規模的にはあんまり成長していないってコトに対しては「ホントにコレでイイのかな・・・」って思う部分もあったりするんですよね。
ん〜ビジネスは、常に成長し続けなければイケない・・・みたいなヘンにとらわれた感覚になっているのもあるのかもしれませんケドね。
もっとお店の規模を拡大してスタッフを雇ったり他のエリアに支店を出したり、他のジャンルのレコードも幅広く扱ったりなんかした方がイイのかなって時々思うコトもあるのですが、その数分後には、自分が興味のナイようなレコードを販売するコトに対してつまんないよなぁ・・・って思ったりもしたりして結局、そんな同じようなコトを思っては消えて思っては消えてってなっていたりします。
まぁ〜25年も同じ商売をやっていたらソレなりに思うトコロは、そりゃ〜ありますよね。
前置き時なオイラの能書きは、もうイイとして本題にいきます。
2024年は、もうカンゼンにリアル店舗の存在感がコレまで以上ハンパなく大きくなった1年のような気がしましたね。
この感覚は、2023年の時にもナンとなくカンジてはいたのですが、2024年は確実に実感しました。
コレまで長い間、当店の売上は、ネット通販の方が実店舗の売上よりも多いってコトをこのブログでも書いていたんですよね・・・ソレが2024年はカンゼンに逆転して今は、店頭での売上が通販以上にググッと伸びてきました。
で、その店頭売上の大きな原動力となったのは、やはり外国人旅行者の購入ですね。
前回の2023年の年末の記事にも書いたと思うのですが、「日本にレコードを買いに来た」っていう旅行のメインの目的ではナイんだけど、ソレナリに大きな買い物予定として「レコードの購入」を考えている旅行者がはやり多いんでしょうね。
とはいっても、当店は12インチシングル専門というかなりターゲットを絞ったセレクションなので「日本でレコードを買うぞっ!」って目的でご来店いただいた外国人のお客さんの1/10くらいのニーズにしかお応えできていないのですが、ソレでも店頭売上のアゲる大きな原動力になっているんですよね。
まぁ〜RockやJazzのアルバムを探しているお客さんの間違い来店が、9割くらいあるのですが、残りの1割のお客さんの「LOVE!12インチシングル」だけのニーズで店頭売上がアガるんですからね・・・もし、当店でRockやJazz、City Popのアルバムを扱っていたら・・・って思ったらって、あ〜また興味ナイのにそんなコト考えちゃってますね(笑)
だけど、当店のような12インチシングル専門の中古レコード店って世界的にみてもかなり稀有な存在だと思うんですよね。
ホント、外国人のお客さんで12インチシングルが好きな人にしてみたら「ナンだっ!このレコード店はっ!?」って思われているようです。
「ナンで、キミの店にはこんなに12インチシングルがあるんだ?」ってコトは、ホントご来店いただいたお客さんによく言われるんですよね・・・。
YouTubeのDJ Play動画を観ていても結構、アナログレコードでDJ Playしている様子を投稿している人が増えてきたような気がしますし、もしかしたら12インチシングルのニーズが今以上に高くなるかも・・・って淡い期待もしていたりします・・・ん〜そうればウレシイなぁ〜。
一方、もしそうなったら「ヤバいかも・・・」って思う懸念事項もあるんですよね〜ソレは、レコードの仕入れのコトです。
イヤ〜ホント、円安・・・キツイっすね。
海外からレコードを仕入れる側の当店のような業者は、マジでこの円安に恐れおののいています。
時々、ebayとかもチェックして世界に於ける中古12インチシングルのマーケットのコトを調べていたりするのですが、確実に値段がアガっていますね。
しかも基準となるドルでの価格がアガっている上に円安というコトもカンケーして日本人からすると更に割高感が倍増しているようなカンジです。
知人でヤフオクやメルカリ等でレコードを販売している人がいるのでココ最近の状況を訊いてみたのですが、落札代行業者からの落札がハンパなく多いってコトをいっていましたね。
コレね、ヤフオクとかに出品されているレコードを海外の人が見て購入したいアイテムがアレば、そういった落札代行業者を通じて落札するという購入方法なんですよね。
外国の人からすれば、日本のヤフオクとかメルカリとかトーゼン使い方が解らないしね、でも海外のレコードマニアとかからすれば、相当お宝なアイテムがebayやDiscogsの販売価格よりもかなり安価なプライスで出品されているので手数料を払ってでもそういった落札代行業者を通じて購入したほうが安価に入手できるというメリットがあるようです。
ん〜カンゼンにすき間ビジネスですね・・・コレ、しかもニーズもシッカリとあるという。
日本に訪れてレコードをガシガシ購入している外国人客もやはり自国で買うよりも安いとか状態がイイとかっていう理由だと思うので同じだと思うのですが、これホント、長い目で見れば相当なレコードが海外流出しているようなカンジでもありますね。
見方によっては、日本の中古レコードマーケットって海外からすればイイ狩場になっているのかもしれませんね。
あとね・・・レコードの価格ですよ・・・ホント、ココ最近の価格上昇はハンパないな・・・ってカンジています。
レコードの値付けしている当事者でもあるレコード店主のオイラがいうのもちょっとハバカレますが、価格の上昇が気になります。
当店でも店頭に品出しするレコードは、市場の相場観を常に意識して値付けをしているのですが、数年前であれば千円程度のタイトルのレコードが、久しぶりに入荷したので調べてみると市場では3千円くらいになっているっ!ってコトが、頻繁に起こっているワケです。
世間でもインフレのコトがよく言われていますが、レコードに関してはインフレというよりもコレは、カンゼンにニーズの高まりによる価格上昇ですよね。
どうしてレコードの値段があがるのかってホント、単純にそのレコードを欲しいって思う人よりもそのレコードの数が少ないからレコードの価格があがるという需要と供給のバランスが崩れ、需要が供給を上回るからでしょう。
そういうコトを考えるとドチラかという今のアナログレコード・ブームからすると少し取り残された感のある12インチシングルも実は、ブームの真っ只中にあるというコトになるんでしょうね。
お客さんからのニーズが無ければ商品の価格っていうのは、基本的には下がるのがセオリーですからね、今はアガっているというコトは、ニーズの高まりに12インチシングルの供給が追いつかないから価格がアガっているというコトになりますよね。
だけど、コレまでの過去の価格を知っている人や自分の相場観を持っている人からすれば「数年前まで千円くらいでよく見かけたのに・・・」ってカンジちゃうんですよね。
じゃあ「その千円売っていた時に買っておけば良かったのに・・・」って思うんだケド、その時は、ソレホド欲しくなくって値段があがった今は、欲しいっていうのは、やはり全体的な需要の高まりが心理的に影響しているからなんでしょうね・・・ん〜ニンゲンの気持ちって不思議ですね。
店頭には、外国からのお客さんが連日ひっきりなしに訪れるのですが、海外からのネット通販は、イマイチの反応なんですよね。
ご来店いただいた外国からのお客さんに「Webサイトもあるのでチェックしてねっ!」ってショップカードを毎回必ずお渡しするのですが、そのリターンは、ゼロなんですよね。
リアル店舗では、数万円のお買い物が出来るくらいそのお客さんのニーズに応えるコトが出来ているハズの当店の品揃えなんだケド、オンライン通販では、全然買ってもらえないってナンでなんでしょうね。
確かに当店のWebサイトは、マルチリンガル対応は出来ていないし、越境EC対策もカンゼンではナイので買い物しにくいって事情もあるとは、思うのですがリターン・ゼロなのは、ちょっと解せないなぁ〜っと思うワケです。
だけどコレね・・・もしかしたらナニかをキッカケに海外からのネット通販もふやせるんじゃないかな・・・って思っているんですよね。
2024年は、店頭での販売に関してはスマホでスキャンすればカンタンに試聴できるようにしたりなんかして今までよりも少し便利にできたんだ2025年は、カンペキな越境EC対策に本格的に取り組もうかな・・・って思っています。
PRODIGY (OF MOBB DEEP) / Y.B.E. (YOUNG BLACK ENTREPRENEURS)
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とりあえず、2024年も渋谷の街の端っコである宇田川町シスコ坂で中古レコード店を無事に営むコトができました。
オイラの感覚的な総評としては、2024年はココ10年間の間でイチバン、充実した1年だったような気がします。
2025年は、イッタイどんな1年になるのかまったく想像が出来ませんが、コレまで以上に12インチシングルが好きな人たちのニーズにお応えできるようにショップの営業を一生懸命にヤッていきたいなと思っています。
2025年もゼヒ、渋谷ネクストレコードをご贔屓にしていただけますようヨロシクお願い申しあげますっ!
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