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つい先日、30年以上もお付き合いのあるレコードコレクターの知人から
「実は、レコードの整理を考えてるんだよね〜」って連絡をいただきました。
その知人は、オイラがレコード店を始める前からお付き合いのある人で、出会った時からハンパない熱量でレコードをコレクションしている超絶コレクターで30年以上前に出会った時からモノスゴイ枚数のレコードコレクションを有している人でした。
で、30年以上前の時点でハンパない枚数のレコードコレクションがあったのですが、現在も気になるレコード、持っていないレコードがあると全盛期に比べるとコレクションが増えるのペースは、かなり減ったとのコトですが、現在進行形で少しづつまだ増殖しているとのコト。
で、詳しくハナシを訊いてみると、10代の頃から大好きなレコードをコレクションしていておよそどれくらいの枚数になっているのかザックリと計算してみるとその数約1万枚以上になっているコトが解ったそうです。
自宅に保管しているレコードコレクションが、1万枚以上・・・モノスゴイ、ボリュームですね。

で、フト振り返ってみると今年で65歳になったとコト。
ご自身のカラダは、まだまだ元気なんだけど、同じ位の友人や上の世代の先輩とかは、カラダの不調や病気になったりしているのを見聞きして、自分が元気なうちにある程度コレクションの整理をしておいたほうがイイのではないかという思いになったそうです。
タイトルの通り、世間で言われるトコロの「終活」ってヤツだそうです。
テレビやメディアでは「終活」というワードは、よく聞くのですが、オイラ自身が実体験として「終活」というコト自体をまったく意識していないのでその「終活」というワードは、自分ゴトとして考えられないのもありもっと上のおじいちゃん&おばあちゃん世代のハナシだと思っていたんですよね。
だけど、オイラとはホンの少し上の世代の知人が60代半ばで終活を意識しているというコトに少し驚いたんですよね。

ちょっと調べてみたのですが本来の「終活」って「人生の終わりのための活動」の略でカンタンに言うと「生きているウチに自身のための葬儀や墓などの準備をすること」のようです。
葬式やお墓の準備・・・ってもうコレ、亡くなる数年前でも全然間に合うようなイメージなんですケドね。
説明では、エンディングノートとか遺言の準備をしましょう的なコトが書いてあるのですが、コレもイメージとしては70代とかから始めてもイイようなカンジがするのですが・・・。
だけどコレクションの整理ってハナシになるともしかしてもっと前からある程度の準備を進めておいた方がイイのかもってカンジもします。
まぁ〜レコード・コレクションの枚数にもよりますが、数百〜数千枚くらいのレコードコレクションだったら整理は、そんなに難しくナイと思うのですが、1万枚オーバーの膨大なコレクションとなるとコレは、ちょっと考えますね。

イヤ〜でも数百〜数千枚のコレクションの整理は難しくないって言っていますが、でもソレは持ち主の気持ちの問題が大きく関わってくるコトですからね。
レコードの買取業者に依頼すれば、1日で部屋からレコードを無くすコトは出来ますがその決断に至るまでのココロの葛藤がやはり大きな問題になるようですね。
こんなブログを見かけました。
「レコードコレクターの終活・断捨離を元気なうちに考えてみた」

ん〜コレは・・・なかなか切実な問題がヒシヒシと伝わってきますね〜(笑)
このブログ主さんは、とても冷静にご自身の立場を客観的にみて考え、それを実際に行動に移しているのがスゴいですね〜或るイミ、達観した域にまであるようなカンジです。
ホント、腹をくくって「エイヤっ!」ってイッキに処分が出来ればイイんだけど、コレが当事者的にはなかなか踏ん切りがつかないんですよね。
自分のレコードのコレクションって見方を変えれば自分がコレまで積み上げてきた生き様的な部分がデカイとおもうんですよね。
で、なかなか踏ん切りがつかないから「持っておくレコード」と「処分するレコード」に選別しようってイザ、試みてもそのレコードを手にとって見るたびに「あ〜あんなコトがあってなぁ〜」なんて思い出に耽ったりして全然、選別の作業が進まないってコトもアルアルですよね。
で結局、選別作業を始めてみたトコロ、そういった思いになったり最後にもう一回聴いてみようってレコードを聴いているウチに「まぁ〜とりあえず今回はイイや・・・」って気持ちになって先送りしちゃうケースも結構あるんじゃないでしょうかね。
上記のブログ主さんは、メルカリやヤフオクでコレクションを処分しているようですね。
フリマアプリを使って処分するのって、それを楽しんで出来る人であればイイのですが、出品したり発送したりするコトが結構煩わしいって感じる場合も多いですからね〜まぁ〜コレが出来る人と出来ない人っていますよね。
先日、レコードの買取依頼をいただいたお客さんは、2000枚ホドのレコードを自分でヤフオクで20枚くらい処分したトコロ、1枚のレコードの出品するのに約30分かかって落札金額が数百円、その後の発送のために梱包したり郵便局に行ったりと・・・とにかく手間がかかるのを実感して「コレは、やってられない!」って判断して当店へご依頼いただきました。

知人は、まだ元気な60代半ばなのですが身近な同世代の友人たちが突然ブッ倒れたりするのをみて急にリアルさが増して他人事のように思えなくみたいなカンジになったとのコトです。
ナニよりも「自分のコレクションがあるコトで家族に迷惑がかかるのが特に気がかりなんだよね〜」ともいってました。
ん〜ナンか切実な思いが伝わってきます・・・オイラ的には、レコード店主という立場としては「レコードの処分はゼヒゼヒお願いしますっ!」っていう気持ちと個人的な立場としては自分より少し上の世代の人がそんなコト考える様になったというコトは、オイラ自身もその年齢になったら遅かれ早かれ自分事として然るべき決断をしなければイケない時が来るというコトを切実に思い知らされたような気がしました。

当店は、2000年に渋谷で中古レコード店をはじめたのですが、創業して24年・・・あの当時、同世代だったお客さんは、50代後半〜60代になっています。
あの当時の熱量のママ、レコードを聴き続けてコレクションしている人もいれば、もう何年もレコードに針を落とすコトなく押し入れやダンボールに入ったままになっている人も多いと思います。
ご自身が元気でその後のコレクションは、こうするというコトをすでに決断出来ている人はイイと思うのですがそんなコトを決めている人ってそんなに多くないでしょうね。
今回のご相談をいただいた知人とは、別のお客さんからも偶然にも同じようなコトをおハナシいただいたんですよね。
その人も60代の人でした・・・60代の人って、そんなコトを意識する世代なのかなぁ・・・まだ、オイラには、イマイチ実感はナイのですが、同じようにその年代になれば自然と意識するようになるんでしょうかね・・・とはいえ、確実にその年代に近づきつつあるんですケドね。

以前こんな記事を書いたコトがあります。
「ポックリジャンクのハナシ」

今から12年前の記事なのですが、コレクターが亡くなった後、残されたコレクションはすべてジャンクとして家族に処分されてしまうという・・・かなりさみしいハナシです。
コレね・・・大切なコレクションの行く先を自分が問題の先送りしちゃった後にどうなるか・・・というハナシなのですが、コレクターとしては、コレは一番避けたいコトですよね・・・ホント。
このコトを書いた2012年の頃は、サスガに自分事のコトとは、まったく思えなかったしオイラ自身の廻りにもそんなコトを意識している人はいませんでした。
この「ポックリジャンクのハナシ」のハナシを聞いたオーディオ関連機器会社にお勤めのお客さんは、この時点で60歳くらいだったと思うのですが、やはり60代はこういくハナシが切実な問題として顕在化してくるようですね。

KINGS OF TOMORROW ft. JULIE McKNIGHT / FINALLY (DANNY TENAGLIA REMIX)
KINGS OF TOMORROW ft. JULIE McKNIGHT / FINALLY (DANNY TENAGLIA REMIX)の試聴
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先日、著名なDJ・プロデューサーがコレまで自分が使っていた機材やコレクションしていたオーディオ、レコード等をオークションに出品するよってインスタで紹介している投稿を見かけました。
ご自宅は、N.Y.の大豪邸です・・・決してコレクションの保管場所等にはまったく困っていない状況です。
だけど年齢は、現在63歳・・・まだまだ元気で世界中のCLUBで精力的にDJプレイをしていて現役バリバリで活動しているのですが、もしかしたらイロイロ思うトコロがあるのかなぁ〜ってナンだかカンジちゃいました。

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