mousset_horny
渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店、next recordsです。
以前、店頭でしようしていジャンル別アルファベットの仕切り板を見直ししたコトをこのブログで書きました。
その時の記事は、コチラ。
目指せ!熱烈な12インチシングル推しのレコード店
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この仕切板に書かれまくった「12inch Single」のオンパレード・・・上記のブログ記事でも言及していますが、相当な効果となって現れていてご来店いただいたお客さんで「12inch Single」に全く興味のナイ人が、もうホント、ソッコーで帰りまくりな状態になっています。
レコード店主としては、お客さんが仕切り板に表記されている「12inch Single」の文字を見て「あ・・・欲しいモノ、この店にはナイな・・・」って思われて帰らえるのは、イッケンすると逆効果なカンジにもみえますが、事実店頭在庫の99%は、12インチシングルですからね〜正直にその通り書いているだけですからね。
出来るだけお客さんに当店の自慢の12インチシングルの在庫を見て欲しいっ!って気持ちは、メチャあるのですがお客さんがご所望のレコードが12インチシングルではなくアルバム・LPってはじめから決まっているのでしたら、もうはじめからお客さんも当店もミスマッチ状態なので仕切板の表記を見てソッコーで帰られるのは致し方がナイでしょうね・・・。
まぁ〜ご来店していただいたお客さんが今は、12インチシングルの興味がイマイチなくっても当店の仕切り板の「12inch Single」を見たコトでいずれ12インチシングルに興味を持つコトになった時に再び来ていただければなぁ〜と思います。

最近は、上記のように仕切板の表記を変えたコトでご来店していただいたお客さんが店内でどんなカンジでいるのかってコトを結構よく見るようにしているんですよね。
まぁ〜サスガにずぅ〜っとお客さんをガン見しているワケでは、なくってそれとな〜く「どんなカンジでレコード見ているのかなぁ〜」ってチラ見する程度ですケドね。
そんな中で先日、20代の友人通しでご来店いただいた2人のお客さんの会話が、少し気になりました。
1人のお客さんは、レコードに興味がメチャあるのか熱心にレコード箱をチェックしていてもう1人のお客さんは、タブンそのレコードに興味があるお客さんのお付き合いでご来店いただいたってカンジです。
レコードに興味がある方のお客さんは、HipHop/R&Bのレコードを熱心にチェックしていただいていました。
そのチェックの具合がかなり念入りというか、1枚1枚、エサ箱から半分くらいにレコードを引き出して数秒ジッと眺めて元に戻すというかなりゆっくりと且つ、念入りにチェックしていただいていたんですよね。
タブン、各レコードにつけられたオススメのコメントを読んで頂いていたようです。
ある程度、進んだトコロでお二人の会話が耳に入ってきました・・・
ソレが「UKってナニ?」ってコトでした。

ちなみに今、当店では、こんなカンジの商品札が各レコードにつけられた状態で店頭に並んでいます。
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熱心にレコードをチェックしていただいたお客さんは、この商品札を丁寧に読んで頂いて「どのレコードがイイかな〜」って選んでいただいていたんでしょうね。
で、商品札を見てアーティスト・曲名(タイトル)は、解るんだけどその下に書かれている「U.K.」って言うのが「U.K.ってナンだろう・・・」って思ったようで一緒に当店へ訪れた友人に訊いたってカンジですね。
レコード店に於いてUSとかUKって言うのは、もちろんドコの国のプレスされたレコードなのか・・・ってコトを表記しているというコトは「言わずもがな」なのですが、実際のトコロそう思っているのは、一部のレコードにマニアックな人だけで通じる共通ワードであって一般的にはかなり特殊なコトなのかも知れません。
いやもう・・・オイラは、どっぷりとマニアックな世界側の住人なので一般的な見地で言うトコロの「U.K.」の認知度がどれくらいのモノなのかっていうコトがまったくわからないのですが・・・。
そのお2人が交わされた会話の内容を聞いてオイラが、「あ〜ソレは、イギリスで生産されたレコードなんですよ〜」って説明するコトも出来るのですが、ナンダカお店のスタッフがお客さんの会話を逐一聞いていているみたいなカンジっていうのもちょっと雰囲気がよくないカンジがするのでそのまま、何事もないようにスルーしました。
結局、10数分のご滞在で1枚のHipHopのレコードをお買い上げいただき「ありがとうございま〜す」とシンプルな接客でご対応させていただきました。
で、お客さんがお帰りになった後に「レコード店に於いて知っていて当たり前な常識的な知識や知見というのは、もう通じナイんじゃないかな・・・」ってオイラは、カンジたんですよね。

U.K.ってUnited Kingdomの略ですよね・・・当たり前ですが、しかしオイラがはじめて英語を習った時は、イギリスって「England」って習ったと思います。
今の学校の英語教育ではナンて習うんだろう・・・知りませんが、オイラ自身は高校生ぐらいの時に趣味の音楽を通じてUnited KingdomのコトをU.K.と呼ぶというコトを自然と知ったんですよね。
ちなみにEnglandとか、Scotland、Wales、Northern IrelandとかってU.K.のそれぞれの地方の呼び方ってなんだというコトをはじめて買い付けに訪れた時に知ったホド、無知でした、そもそもスコットランドっていう国があるって思っていたホドでしたから・・・(笑)

今回の20代の人達がUKのコトを知らなかったというのに対してどうこう言うコトは、ナイのですが改めてお客さんが熱心に読んでいただいた商品札に書かれた文言やコメント文とかってフツーの人達にちゃんと通じているのだろうか・・・って疑問をカンジたんですよね。
「業界の常識は、一般の非常識」なぁ〜んてコトは、よく言われますよね。
あくまでもカジュアルな趣味としてのレコードに関わるコトなんてそもそも業界なんてたいそれた業界では、ナイのですがレコード店でフツーに交わされている会話や文脈ってその世界観を知っている人たちの間では、知っていて当たり前であるコトを前提として使われているコトがやはり結構多いですよね。
当店が専門で扱っている12インチシングルもお店ではフツーに「12インチ(じゅうに・いんち)」って読んでいますが、一般的にはナニが12インチなんだ?ってカンジなのかも知れませんよね。
以前、ご来店いただいたお客さんからは、「LP(えるぴー)とアルバムの違いってナンですか?」って訊かれたコトがあります。
レコードのイミとしてはLPとアルバムは同じイミなので呼び方が違うので同じレコードでもLPって呼ぶコトもあればアルバムって呼ぶコトもあったりとイッタイどうなってんだってカンジなのかも知れません。
LPはLong Playの略で片面に4〜6曲くらい楽曲が収録されたレコードでそれがアルバムの写真のようなので「アルバム」とそう呼ばれるようになったってカンジです。

当店の商品札のコンディションも当たり前のようにMとかEXとかVGとかって表記になっていますが、レコードにそれホド詳しくない人からすればソレってナニ?ってカンジですよね〜タブン。
コンデションって書いているくらいなのでそのレコードの品質ランクが書いてあるんだろう・・・ってコトは、想像がつくとは思うのですが、日本だったらAとかBとかって書いてあるほうがわかり易いとは思うんですよね。
他にもは、「盤質 良い・普通・良くない」とかですかね。「良くない」とは書かないか(笑)
盤質がAとBだったら日本人の感覚だとAの方がBよりも良いんだろうな・・・ってコトは、解ると思うのですがMとかEXとかってドッチが良質なのかってそのワード自体を理解していないとわかりませんよね。
ちなみにMってMint(ミント)の略なんですよ、日本人の感覚だとミントっていうとガムやキャンディの味とかで使われる植物の葉っぱのイメージですが、英語で形容詞として使われるMintとは、新品みたいなアイテムの状態のコトを表すんですよね。
EXは、Ecellent(エクセレント)の略でコチラは、日本人でもナンとなく「素晴らしい」っていう感覚ですね。
くせ者なのがVGですね・・・コレはVery Goodの略で、日本人からするとベリーグッドなのでGoodよりVeryがついているので「とても良い」みたいなイメージですがレコードで言うトコロのVery Goodは、「とりあえず聴ける」くらいの或るイミかなり低評価なコンディションのコトを指すんですよね・・・なので、レコードのコンディションでVGって書いてある場合は、盤面に結構キズがあって時々プチプチとノイズが入るという品質であるというイミになります。
なのでVery Goodだと書いてあるので「とても良いコンディション」だと思って買って家で聴いてみると盤面にキズはあるしプチプチノイズが入るし全然ベリーグッドでなかった・・・というコトになりますの注意が必要です。
まぁ〜コレも、中古レコードのコトを知っている人からすると当たり前のコトなのですがフツーは解りませんよね。
でも世界的なレコードのコンディション表記ってMint・Ecellent・Very Goodっていうのが共通認識として通じるんですよね。
イヤ〜でも、もしかしたらこの中古レコード店ならではのコンディションの表記っていうのも最近のアナログレコード人気で新規参入した人だと海外でも通じないかもしれませんね・・・。

レコードのコメント欄は、どうでしょうか・・・。
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オイラは、このコメントを読んで「あ〜なるホドね・・・」ってそのまま理解出来るのですが、ちょっとHipHopに興味があってレコードで聴いてみようかなって思っている20代の人はこのコメントからどういった印象をカンジるんだろう・・・。
「プリモワールドってナンだろう・・・。
「フックってナニ?」
「フロウを引き立てるってどういうカンジ?」
「US PROMO ONLY・・・はぁ〜?」
って思うんのかなぁ〜。
もうこの短いコメント欄だけでもそれっぽいHipHopワードに加えて12インチシングルなワードが入っていますね。
ちなみにこのGANG STARR / ROYALTYがリリースされたのは、今から遡るコト、27年前の1997年のレコードです。
20代の人だとまだ生まれていない若しくは、ヨチヨチの赤ちゃんだった時にリリースされたレコードです。
その次代をリアルタイムで生きていたオイラは、もちろんこのレコードがリリースされた時の状況も知っているし使われているワードや文言はすべて理解出来るのですが、コレ同じくオイラが生まれた60年代のレコードのコメントをオイラが理解できるのかってコトですよね。
ちょっとココでは、倫理的に掲載は、控えますが他のレコード店で販売されているAretha FranklinとかDiana Rossとかの60〜70年代の古いアルバムのコメントを読んでみたのですが、とりあえず問題なく100%フツーに理解出来ました。
そう考えたらレコードのコメント欄に関しては、その音楽に対する造詣の深さがコメントの理解度に繋がるのかもしれませんね。

レコードのコメント・・・最近レコードを買い始めた人たちにも伝わっているんだろうか・・・。
業界の「知っていて当たり前」な常識とか前提知識をお客さんに強いているようなコトになっていないだろうか・・・ちょっと思ったんですよね。
レコードの生産国とかコンディションの見方っていうのは、ある種形式的なカンジなのでそのパターンさえ解れば、全然問題ないと思います。
しかし、各レコードにつけられたコメントからその楽曲の雰囲気やバックグラウンドを読み取るのは、それ相応の知識や見識が必要となるのでムズいのかもしれませんね。
このGANG STARRのコメントを誰でも解るように書くとなるとどうなるんだろう。
「GANG STARRのメンバーでもありトラックメイカーのDJ PREMIERの世界観が見事に表現されたトラックに4人組男性R&Bグループ、JODECIのリードシンガーである兄弟K-CI & JOJOのコーラスがGANG STARRのラッパーGURUのラップを引き立てる!!アメリカでは、一般販売されなかった販促用のレコードとして作られたレコードです。」
長ぇ〜・・・しかも回りくどいっ!しかもトラックメイカーとかトラックとかも解らないし・・・(笑)
お客さん側が成長する方を気長に待つほうがイイかもしれませんね。

MOUSSE T. vs HOT 'N' JUICY
MOUSSE T. vs HOT 'N' JUICYの試聴
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そもそもレコードにつけられたコメントってどういう目的なのか・・・って基本的な役割なのですが、やはりそのレコードに対してお客さんに少しでも興味を持ってもらえれば・・・ってトコロなんだと思うんですよね。
コレ、コメントが全く書かれていないとそのアーティストや曲名のコトを知らない人は、レコードを見ていてもそのままナニも引っかからずにスルーしちゃうと思うのです。
でもコメント欄に、それを読んだお客さんが知っているプロデューサー名や曲の雰囲気なんかのワードが書かれていると「ン?コレ、どんな曲なんだろう」って興味を持ってもらえると思うんですよね。
当店では、今後もすべてのレコードにオススメのコメントを記載し続けるつもりですが、やはりそのコメントを理解するためのそれなりの前提知識は、どうしても必要となりますよね・・・。
最近知ったのですがある外国のお客さんが熱心にスマホで商品札を撮影していたので、「ナニ撮ってるの?」って訊いてみたら「コメントを翻訳していたんだよ」って・・・ん〜テクノロジーの進化をカンジさせますね。
ちなみに先に紹介したGANGSTARRの当店のコメントは、スマホの翻訳アプリではこんなカンジになります。
もとの文章は、コレ
「プリモワールド全開なTRACKにフックに入るK-CI&JOJOのコーラスがフロウを引き立てる!! US PROMO ONLY!!」
コレをスマホの翻訳アプリを通すとこうなります。
「K-Ci & JoJo's chorus that hooks into Primo World's full-throttle track complements the flow!! US promo only!!」
ん〜雰囲気は、ナンとなく解るのですがそもそも「全開」のコトを英語ネイティブな人に「full-throttle(フルスロットル)」と書いて通じるんだろうか・・・(笑)
さらに話題のChat-GPTに同じ内容の英訳を訊いてみると下記のように翻訳してくれました。
「The track is a full-on Primo world, with K-Ci & JoJo's chorus enhancing the flow! US promo only!」
ん〜コッチの方が、伝わりやすいですね〜。

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