前回の記事「レコード店主、逮捕されるかもと言われアセる!」がメチャ、多くの人に読まれているコトに正直驚いている渋谷 next recordsの店主です。
毎週、レコードやレコード店のコトについてアレやコレやと綴っているのですが、オイラがこのブログを読んでいただいている人にもっとも伝えたいレコードの魅力なんかを書いた記事よりもちょっと「逮捕・詐欺」みたいなワードが出てくるヤバめな内容の記事のほうがよく読まれるんですね。まぁ〜タイトルが「レコード店主、逮捕されるかもと言われアセる!」という読み方によっては若干ツリっぽく読み取れたんでしょうね。
お店に来ていただいたお客さんからもこの時の記事について話しかけられましたよ。
タイトルだけ読んで「ネクストさんがナンかヤラかしたと思いましたよ〜(笑)」って言ってた位なので結構タイトルにインパクトがあったのかもしれませんね。
当店のスタッフNは、オイラともうカレコレ30年ホドの付き合いがあるのですが、客観的にもオイラのコトをイチバン知っているニンゲンのヒトリでもあります。
そんな彼が「キミがそんな状態になるっていうのは、相当追い込まれるみたいなやり取りだったんだな・・・」って言うコトをこの時のエピソードを話した時に率直にカンジたらしく自分の嫁さんや地方に住んでいる親戚とか全員に「こんな詐欺電がはやっているので気を付けるようにっ!」ってこの時の記事のリンクをつけて知らせまくったそうです。
まぁ〜オイラの性格とか人格とかを最も知っている人物ですからね・・・そんなオイラが騙されそうになったってコトが、ちょっと衝撃的だったようです。
しかし、この時の記事ってレコードとまったくカンケーのないエピソードなんですよね〜しかし、コレまで数千もの記事を書いたオイラの中でイチバン読まれているというのがナンだかちょっと・・・(笑)
ちなみにコレまでこの「渋谷レコード店日記」でもっとも読まれている人気記事は、数年前に書いた下記の記事だったんですよね。
「コレはイイかも! IKEAのDJラック」
上記の記事がココ数年間、ずぅ〜っとNo.1の人気記事だったんですが、詐欺電エピソードの実録記事が追い抜いちゃったみたいです。
今後は、再びIKEAのDJラックの記事が返り咲くのかどうなるか解りませんケドね・・・。
で、前回の記事の文末にこんなコトを書きました・・・
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ちなみにオイラ、「レアなレコードを売ってやる」と言われてお金を取られたコトが過去に数回あります・・・(泣)
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コレってどんなハナシなんですか?ってお店にお越しいただいたお客さんに訊かれたので前回の詐欺ネタに引き続きエピソードとして書いてみようと思います。
レコード店を営んで世界中からあらゆる手段を駆使して仕入れを行っているとドコでダレからどう訊いたのか不明なのですが、突然「ワタシは、たくさんのレコード・コレクションを所有していて売却を検討しているのですが興味がありますか?」って内容のメールが届くんですよ。
コレね・・・もうホント、よくあるハナシでコッチが欲している希望に対して眼の前にニンジンをブラ下げてくるというパターンですね。
当店のスタッフNがnext recordsを始める前にやっていたレコード店で数十万円規模のレコード詐欺の被害を被ったコトを聞いていたのでオイラも気をつけていたんですよね。
ちなみにその時のエピソードは、こんなカンジです。
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「ワタシは、UK在住のバイヤーです、あなたが探しているレコードをあなたへ送るコトが出来ます、あなたのWANTリストを送ってください」
という内容のメールが届いたのでコチラが欲しい30枚ホドのWANTリストを送りました。
「あなたの探しているレコードの好みは解りました。あなたのWANTリストに記載されたレコードがすべて含まれている約500枚のコレクションを手に入れるコトが出来ます、価格は○○万円です。興味がありますか?」
という返事が届いたので「自分たちでUKに買い付けに出向くよりも安いし、WANTリストに書いたレコードは全部入っているみたいなので仕入れてみよう」となって代金を支払った。モチロン送料は、コチラ持ち。
5箱のレコードが届いたので内容を確認すると確かにWANTリストに記載した30枚のレコードは含まれていたが残りの470枚のレコードはどうしようもないカスなレコードだった・・・。
モチロン、抗議したのですが、「間違いなくあなたのWANTリストに記載しているレコードは送った、ソレ以外のレコードに関しては、それぞれの価値の相違であり抗議される謂われはないっ!」と水掛け論になり泣き寝入りとなりました。
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こういったコトをスタッフNは、実体験として経験していたのでコチラの「レコードが欲しいっ!」っていう気持ちを全面に出すと変な輩につけ込まれるので気をつけるように・・・って言われていたんですよね。
ホント・・・世の中の詐欺事件ってホボホボこの騙される側の欲求につけ込まれるパターンですよね〜。
で、next recordsをはじめて数年経った頃に渋谷では空前のHipHop/R&BのPromo盤ブームが起きました。
2000年代のはじめ頃に渋谷でレコードを買いまくっていた人は知っていると思うのですが、新譜がリリースされる前にプレスされたPromo盤がとにかくメチャ人気になったムーブメントが起きたんですよね。
このPromo盤、サンプル的にプレスされているコトもありかなりプレスの枚数が少ないんですよ、しかし人気のタイトルによってはプレスされている枚数以上にお客さんのニーズが高まっていて当時渋谷の大手御三家のレコード店のCisco・Manhattan・DMRに人気のPromo盤が入荷するとソッコーで売り切れるという状況だったんです。
こういった状況だったので特にプレスが少なく人気が高いPromo盤は、タイトルによってはCisco・Manhattan・DMRで売り切れた後は販売されていた価格の何倍もの値段でやり取りされていたんですよね。
当店は、中古のレコードをメインで扱っているレコード店だったのでこういった新譜のPromo盤が入手出来るというルートが当時なかったんですよね。
買い付けに出向いて訪れた中古盤をメインに扱うレコードショップにDJ達が不要になったPromo盤を売却したモノを見つけ次第仕入れるというコトをやっていたのですが数週間の買い付けでせいぜい1タイトル4〜5枚しか仕入れるコトが出来ませんでした。
そんな中でオイラは、当時まだそれホド日本では知名度が高くなかったebay(海外のオークションサイト)で、日本で人気のPromo盤を出品しているあるセラーから何度か仕入れたコトがあったんですよね。
で、オイラがそのセラーから数回仕入れた後にメールが届きました。
「キミ、何度がワタシのアイテムを落札しているケド、Promo盤が欲しいんだったら直接やり取りしないか?」ってDMが届いたんですよね。
コレまでのやり取りで間違いなくレコードは届いていたので信頼のできるセラーだと思ったので直接やり取りするコトにしました。
一応、どんなセラーなのか心配だったので彼のプロフィールを訊いてみると西海岸の地方都市でDJをしていて契約しているレコードプールからたくさんのレコードを手に入れるコトが出来るという状況のようです。
レコードプールってナニ?っていう人は、下記の記事を読んでみてください。
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「PROMO 12”とレコードプールについて」
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一応、何度もやり取りをして間違いなくレコードは、届いていたので信頼の出来るセラーだという判断に至り彼と最新のPromo盤の取引を始めるコトにしました。
でそれから毎週、彼から「アーティスト名・タイトル・レーベル・枚数・価格」が記載された最新のPromo盤のレコードリストが届くようになったんですね。
はじめは、ちゃんとレコードが届くか心配だったので少なめのオーダーで取引が開始しました。
しかし先に書いた通りこの時は、渋谷ではPromo盤人気は、最高潮に盛り合っていたコトもあり彼から仕入れたレコードは、ソッコーで売り切れていったんですよね。
で、少なめのオーダーで仕入れたレコードを次のオーダーで「追加で欲しい」って連絡すると「もうナイよ!」という返事が・・・詳しい状況は、判りませんがどうやら当店以外でも取引をしているようで1回のリストからのオーダーをやり過ごすと全部売り切れてしまうようで次回の再入荷は出来ないという状況になるですよね。
人気のタイトルに関してはそういった彼の他との取引先と奪い合いになるようなカンジだったので次第に彼から送られてくるリストに載っていると片っ端から仕入れしまくるようになったんですよね。
彼とは何度もやり取りをして毎週100枚単位で人気の高いPromo盤を仕入れるコトが出来るようになりました。
仕入れのロットに応じてその都度代金を支払うという比較的解りやすい取引でこの部分に関してはオーダーしたモノに関しての代金だけを支払うという明朗会計だったんです。
やり取りは、数十回にも及びソレまでに彼に支払った累計の金額も相当な金額になりました。
配送に関しては、当方から指定した信頼のおける日本企業の配送業者を指定して彼の自宅に確実にピックアップするという仕組みまで作りました。
で彼との取引を開始して1年ホド、順調だったのですが次第にオーダーしたモノが入っていないとか枚数が合わないというコトが度々起こるようになりました。
トーゼンその度ごとに指摘して注意するのですが、はじめは「気をつけるよ」とか「次のオーダーに追加しておくよ」みたいなカンジになっていくようになり、徐々にその間違いも頻繁に起きるようになって次第に彼のルーズさが目に余るようになりました。
決定的だったのは、オーダーしたレコードを配送業者に引き渡した、渡していないでモメたんですよね。
一応、配送業者にも状況を訊きましたよ・・・荷物を受け取ったのか?って、配送業者は指定の日時にピックアップに訪問したケド、不在だったので荷物は受け取っていないとコト。
そのコトを彼に伝えるとその時は、用事があり自宅にいなかったため梱包したレコードが入っていたダンボールを玄関先に置いておいたとのコト。
彼が帰宅した時にそのダンボールがなくなっていたので配送業者が、ピックアップしたと思う・・・みたいな言い分でした。
彼が本当に玄関先にダンボールを置いたケド、盗難にあったのか、それともはじめからダンボールを置かなかったのか、はたまた配送業者がネコババしたのか・・・まぁ〜アメリカの西海岸で起きたコトですからね、事実は判りませんケド・・・。
オイラとしては、代金を払ったのにも関わらず、レコードは届かないという状況です、モチロン抗議はしますよ・・・しかし、次第に返事が来なくなりそのまま音信不通となりました。
決済に利用したPaypalにも連絡して代金の返金を要求しましたがトラブルに該当する代金を支払ってから彼とのやり取りから数ヶ月にも及んだコトもあり異議申し立て期限を過ぎてしまい結局代金は返金されませんでした・・・ちなみに被害総額は数十万円でした。
今思い返してみれば、はじめは順調に取引ができていて最終的にお金の持ち逃げってコレ、ちょっとした「ポンジ・スキーム」ですね・・・。
QX-1 / ON A JOURNEY
QX-1 / ON A JOURNEYの試聴
next recordsのサイトでQX-1のレコードを探してみる
しかしっ!先にスタッフNがレコードの取引に関するトラブルに遭遇してソレを経験則としておきながら実際に目の前にレア盤を見せられちゃうとついついヤッちゃうという・・・コレ、ホントにダメですよね〜。
今回は、リアルなレコードに関するトラブルのエピソードですが、こういったコトってコレクタブルなアイテムに関してはメチャよく起きるんですよね。
例えば、レアなスニーカーとか最近人気のTシャツだとかも起きそうですよね。
レコードだと解りやすくいれば、ヤフオクとかメルカリでブート盤を「オリジナル盤」と称して売っているというのは、よくあるハナシです。
今回は、レコードが届かずお金を盗られたというひとつのエピソード話なのですが、これだけではなくまだ他にも数回あるんですよね〜。
「気をつけましょうっ!」って言っているオイラが、レコードでトラブっているんですからね〜世話ナイですよ・・・ホント。
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