delasoul_itzsoweezee
当店では、毎月月末に今月の売上だとか、使った経費だとかを税理士に報告するために書類を作っているんですよね。
まぁ〜いわゆる事務作業ってヤツです。
正直この事務作業・・・面倒くさいんですよね〜コツコツと毎日事務作業をやればタブン、どうってコトがナイのかもしれませんが、どうしても「面倒くさいなぁ・・・」って気持ちが先にたって、その月に溜まりに溜まった伝票処理なんかを月の終わりにイッキに片付けちゃうという事態になっています。
要するに小学生だった頃の夏休みの宿題を毎日少しずつやればイイのにソレが全然出来ずに夏休みに終わりにイッキにそのシワ寄せが来ちゃう的なヤツですね。
というかコレ、もう毎月こうなるってコトが解っているんだケド、月末になると同じコトを繰り返しで20年以上やり続けているので性格的なモノかもしれません。

で、毎月のルーティーンワークの伝票処理を月末にやっていたのですが2024年の5月の売上を集計していて気がついたのですよね。
「アレ?免税の売上、メチャ増えてるな・・・」って。
2024年3月頃にもこのブログで「店頭での売上の比率が外国人客 > 日本人客」ってコトを書いています。
その時に記事はコチラ
外国のお客さんとのエピソード&失敗談
日々、店頭で接客していても来店していただけるお客さんの比率が外国人客 > 日本人客なのでそりゃ〜売上もそうなるのは、明らかなのですが、ソレにしても2024年の5月は免税での売上が多かったんですよね。
で、その割合というか比率をザックリと計算してみたトコロ、当店の店頭での売上の7割が免税での売上だったんですよね。
オイラ自身、海外からのお客さんの売上自体が増えている傾向にあるというコト自体は、解っていたのですがまさか、店頭での売上の7割にもなっていたっていうコトにちょっと驚きました。
ナンていうか、コレ確実に「インバウンド消費」ってヤツですね。
浅草とか京都とかの観光地のお土産モノ店とか、このインバウンド消費がモノスゴいコトになっているというコトを聞きますが、当店も同じような状況だったとは・・・(笑)

で、今回は、そんな状況で今後、レコードってどんな風になっていくのかってコトを少し先の未来予想をしてみたいと思います。
でもね〜「こんな風になるんじゃないかな〜?」って思っていても実際にナニが起こるか解りませんからね、ソレにオイラが想像できる未来なんてせいぜい、1〜2年先ですしね。
で、ココ最近の状況を鑑みて思ったコトを挙げてみようと思います。

レコードの価格動向
まず、最初に思ったのですがレコードの価格のコトです。
タブンね、コレ・・・まだまだ値上がりするんじゃないかなぁ〜ってカンジています。
2024年6月現在の今の$1が150円以上とか円安の傾向もモチロン、あるとは思うのですがソレ以上にレコードのニーズの高まりが価格を押し上げていくんじゃないかな・・・って思うんですよね。
中古レコードの価格ってもうカンゼンに需要と供給のバランスで成り立っているんですよね。
そのレコードを欲しいと思っている人が多ければ、値段が上がるし人気がなければまったく値がつかないみたいなカンジですね。
で、今はどういう状況なのかっていう明らかに「需要がメチャ高いっ!」ってカンジています。
状況的には、数年前までまったく値がつかないタイトルだったレコードが、まぁまぁの値段が付くようになってきたし、前から人気盤だったレコードは、さらに人気が高くなって価格が高騰しているというコトをホント、カンジてます。
Discogsのマーケットプレイスの価格相場をなんかを見ているとその傾向は、明らかなんですよね。
いや、全タイトルが「価格上昇」に向かっているワケでは、ナイのですがコレまで安価だったレコードがジワジワと値段が付くようになってきたってコトは、毎日レコードの査定してその価格相場を見ているオイラからすると明らかなんですよね。
あくまでも当店は、12インチシングルだけの販売に特化しているレコード店なので、かなりレコードという大きな括りの中でも局部的な部分だけを見ているのかもしれませんケドね。
でも、ちょっと解りやすい例を上げると世界で最も売れたレコードと言われるMichael Jacksonのアルバムとかでさえ結構、イイ値段になっています。
全世界的なレベルだと各国盤のレコードが大量にプレスされていて、しかも多くの人がその内容を知っているアルバムなのに値段が上昇傾向にあるという状態ですからね・・・コレは、明らかにニーズの高まりが原因で価格が上昇しているという象徴的な例だと思うんですよね。
さらに同じMichael JacksonのアルバムでもCD時代にリリースされたDangerous以降は、アナログレコードのプレス数が少ないコトもあり更に、高額になっていますね〜コレは、Michael Jacksonだけに限らず、今となっては名盤と言われるタイトルでCD時代に少しだけプレスされたアナログレコードは、ココ数年で価格高騰が顕著になっています。
12インチシングルに関しては、そういったアルバムに比べて穏やかではありますが、それでも全体的にその影響は受けていると思います。

過去の名盤は再発されまくり
コレも、確実に増えていくでしょうね。
音楽業界の収益って基本的に毎日のようにリリースされる新曲によるものが大きいんですよね。
その日々大量にリリースされる新曲の中からヒット曲が生まれるコトでレコード会社は、利益を上げるみたいなカンジになっています。
だけど、売れるか売れないか解らない曲に予算を割いて発売するというのは、リスクがあります。
最近は、フィジカルなメディアでのリリースではなくデジタル音源だけでのリリースなのでそのリスクも軽減されているとも思いますがデジタルならでは何万回聴かれても利益に繋がりにくいという弊害もあります。
当たり前ですが音楽って、過去にリリースされた曲が無限大的にあるワケです、しかも過去にヒットを記録した楽曲に関しては、もう既に減価償却されています。
レコード会社にとっては、もう過去の曲に関しては、ライブラリーとして管理されているのですがソコからの利益はホボホボ見込めない状況だった中で昨今のアナログレコードのリバイバルが起きています。
例えば、過去の名盤だったアルバムとかフツーに考えたらサブスクにライブラリーして放置でしょう・・・今更CDをサイプレスなんてリスクでしかありません。
だけどレコード会社的には、そういった過去のライブライー状態だった音源をそのニーズに合わせてアナログレコードをプレスするコトで収益化出来る道筋が出来たきたようなカンジになっています。
またまた解りやす例ですが、Michael Jacksonの伝記映画が公開されるそうです。
で、タブンですがソレに併せて過去の名作がアナログレコードで再プレスされるんじゃないでしょうかね?
まぁ〜以前のQueenの映画「Bohemian Rhapsody」みたいなカンジを狙っているんでしょうね。
しかも今は、ある程度の販売数が見込める名盤をしかも利益率の高いアナログレコードを再発売するって結構レコード会社的には美味しいビジネスなんじゃないでしょうかね。
実際のトコロ、音楽産業からみたらアナログレコードの割合なんて微々たるモノだと思うのですが、レコード会社的にはフィジカルなメディアでのリリースは、売れれば結構利益率高いと思うんですよね。
あとね、大手のアナログレコード店の存在も大きいと思うんですよ。
以前、大手のアナログレコード店が多店舗展開しているコトを紹介しました。
アナログレコードでショップ運営していくコトでイチバンの困りごとは、仕入れなんですよね、でこういった大規模レコード店は、安定供給させるコトが難しい中古レコードだけでショップ運営していくのは、かなり困難なんですよね。
ソコで再発盤を店頭に並べるコトでその仕入れ部分を安定化させるコトが出来るんですよね。
しかも、お客さんからのニーズの高いタイトルを揃えるコトも出来るし、何枚も販売するコトが出来るというメリットもあります。
中古は、人気のあるレコードって解っていても結局、1枚とかしか店頭に並べるコトが出来ませんしね。
そういったイミでは、再発盤の存在って、レコード会社とレコード店はWin-Winな状況になるんじゃないでしょうか。

レコードのブームは、どうなる?
コレね・・・ホント、解らないんですよね。
「今が、最高潮に高まっているっ!」「いや、もうすぐバブルは弾けるっ!」ナンてイロイロと思うトコロは、あるのですが、1〜2年という短い期間だけで区切るとオイラは、まだニーズは増えそうな気がしています。
レコード店をはじめてnext recordsは、もうそろそろ四半世紀になるのですが、その間にアナログ・レコードの栄枯衰退を経験してきました。
当店を利用していただいている40〜50代の人達は、レコード人気の真っ最中であった90年代から2000年代前半頃がそのニーズが最高にマックスだったという認識だと思います。
オイラもそう思っていたんですよね・・・だけど、当時は今回先に書いたような海外からのお客さんからのニーズは、ホボゼロだったんですよね。
ソレが今では、インバウンドでの店頭売上は7割です。
コレね、このブログでも何度か書いていますが当店ってコレまで店頭の売上よりもネット通販の売上の方が多いというコトをお伝えしてしてきたのですが、ココ最近の状況は店頭売上の方が明らかに増えているんですよね。
日本人・外国人・店頭販売・ネット通販とセグメント別に分けるイミはあまりありませんが、傾向としては外国人 & 店頭販売が増えているというのは、あるんでしょうね。
で、今後数年間で訪日外国人は、減少するのか・・・って考えたら、ソレはちょっとないと思うんですよね。
じゃあ、レコードの人気は、沈静化するのか・・・って考えたら、まだ高まっていくんじゃないかな・・・って思うんですよね。
その理由っていうのも元々、北米や欧州からのお客さんが多かったのですが、去年アタリからアジア圏のお客さんがメチャ増えて来たのがその理由でもあります。
オイラは、数年前に中国からのレコードニーズは、ホトンドないって思っていたんですが、2024年の今年に入ってから中国人のお客さんがチラホラと増えて来たんですよね。
いつも免税販売する時にパスポートを見ているのではそのお客さんの国籍が解るんですよね。
レコードを聴くという文化的な背景もあるのでアジア圏でレコードを聴く人ってそんなに多くはないと思うのですが、全体の割合は少なくても元々の人口が多いので数%の人がレコードを買うだけでも結構な人数になるんじゃないかな・・・って思うんですよね。
実際は、どうなるかわかりませんケド、タブン1〜2年はまだ拡大路線が継続されそうな気がします。

DE LA SOUL / ITZSOWEEZEE (HOT)
DE LA SOUL / ITZSOWEEZEE (HOT) の試聴
next recordsのサイトでDE LA SOUL のレコードを探してみる

というカンジで少し先に「こんな風になるんじゃないかなぁ〜」なんて妄想してみました。
かなりオイラの希望的観測と楽観的予測 & 個人的主観とポジショントークが入り混じっていますケドね。
で、そういった状況の中で目下の問題というのは、はやりレコードの仕入れなんですよね。
この「仕入れ問題」・・・コレは、以前からかなり懸念していて買い取りしまくり&倉庫の在庫掘りまくりで対応してきました。
で、結果今はというと、昨年2023年の9月に引越しした倉庫がもうヤバイ状態になっています。
その時に記事はコチラ
急遽、レコード倉庫の引越しを敢行っ!
引越しした当初は、天井も高くて収納率がかなりあるので数年は大丈夫だろうって思っていたのですが、今は引越しした時よりも3倍のダンボールが積み上がっている状態になっちゃいました・・・(笑)
レコードが入ったダンボールが6段、高さにして約2mが通路の両側にそびえ立ってその間の60cmくらいの幅を通って倉庫の奥にあるデスクで査定している状況・・・イメージ的には立山黒部アルペンルートみたいなカンジ(笑)
「仕入れ問題」に加えて近々「スベース問題」も起こりそうな予感です〜(泣)

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!

毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。