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こんなニュースを見かけました。

鳥取県で開催されている「レコード祭り」的な催事を紹介したニュースですね。
時々、こういったレコード祭りを紹介したニュースが流れますね。
最近、レコードを買い始めた人だと「どういった催しなんだろう?」って思われるかもしれませんね。
要するに全国の津々浦々に点在している様々なレコード店がひとつの広い会場に自店舗のレコードを持ち寄って即売会をやっちゃうという催しです。
一箇所に訪れるだけでフダンだと地理的に訪れるコトができない複数のレコード店の商品をチェックできるという催事で、例えるなら時々、デパートの催事会場でとかでやっている「全国駅弁祭り」とかあるじゃないですか、アレのレコード版ですね。
昔ながらのレコード・マニアからは、「レコード祭り」を略して「レコ祭(まつ)」とかって言われていますね。
まぁ〜確かに、レコード好きからすれば全国のナン店舗ものレコード店が一同に介して持ち寄った大量のレコードを一斉に販売するんだからソレこそ「祭りじゃ〜〜〜っ!」って気持ちが昂ぶる催しであります。

オイラ自身もnext recordsをはじめる前のイチ・レコードマニアだった頃には、これらのレコード祭りには、何十回も通わせていただきました。
で、過去最高にレコードを買った時には、一度に20万円オーバーもの買い物をしていましたね。
オイラは、自分でレコード店をはじめる前って大阪に在住していたのですが、大阪では有名な名物と言えるデカい「レコード祭り」が毎年開催されていてソコが主戦場になっていましたね。
今でも開催していますね・・・阪神百貨店のレコード祭り、オイラが頻繁に通っていた90年代は、夏・冬の年2回の開催でしたケド、今は年末だけの開催になっているようですね。

先に紹介した動画のニュースは、鳥取県での催事だったのですが、そういった地方都市は地元のレコード店自体が少ないのでマニア的には、レコード祭りってメチャありがたい存在かもしれません。
当店も実は、過去にこういったレコード祭りにコレまで何度か参加したコトがあります。
記憶では、2000年から2004年頃ですね・・・ん〜もう20年以上前のハナシですね。
2000〜2002年頃に参加していたレコード祭りでは、実はメチャ売れていたんですよ・・・で、どれくらい売れていたかと言うと、大体レコード祭りって特設会場で2〜3日間の開催の場合が多いのですが、その2〜3日間だけで渋谷の実店舗での1ヶ月以上の売上がアガるくらい売れていました。
いや〜もう売れ売れでしたね。
参加していたは、主に都内で開催されるレコード祭りでしたね。
レコード祭りって開催日の初日が大切で各レコード店は、得意とするレコードや目玉になるタイトルや人気のタイトルをこの催しの初日に全力投球するんですよね。
催し会場に訪れるお客さん側もそういったレコード店側の心意気とか意気込みを十分知っていて初日の開催時間の1時間くらい前から催し会場にスタンバって並んで会場を今か今かと待っているという状態になっていました。
で、オープン同時にドッ!とお客さんが流れ込んでお目当てのレコード店のテーブルに並んでいるダンボール箱に入ったレコードを掘りまくるという状態になっていました。
でもね、どのダンボールにどんなレコードがあるのか全く解らないんですよ・・・なので、最初についたダンボールにナニが入っているのか勝負になるみたいな・・・というかホボ、宝くじ状態ですね(笑)
当店がレコード祭りに頻繁に参加していた2000年頃って今のようなネット環境もまだまだ全然なくってトーゼン、スマホもナイし、ソレこそケータイでネットも見るコトがまだまだ出来ていない旧石器時代のようなカンジでした。
なので、どんなレコードが人気でソレがどれくらいの相場なのかっていう情報が全然、解らない中でレコードを探して買うという記憶とオリジナルの情報ノートだけが頼りの時代でした。
当店は、渋谷の宇田川町レコード店街の最深部でお店を営んでいたコトもあって当時DJ人気の最中でどんなレコードがどれくらい売れるのかっていうお客さんのニーズは、比較的解っていたのでその部分を狙った商品構成にして毎回レコード祭りに挑んでいたんですよね。
でも、地方都市から参加したレコード店は、そういった「今が旬」なレコードがナニなのかちょっと都内とは情報量の違いや時間差があったりしていたんですよね・・・でも、逆にソレがレコードを購入する側のお客さんからすれば「えっ!マジでっ!?」って思うようなレア・アイテムのレコードがあり得ないくらい安価で販売されていたりしてソレも狙い目だったりするんですよね。
まぁ〜ナンせよレコードを売る側も買う側もモノ凄い熱量でこの期間限定のレコード祭りに挑んでいたワケです。

一応、3日間の開催で「コレくらいは売れるかもね〜?」ってカンジで催しが開催前にある程度の販売見込みのレコードを用意して会場に持ち込みするのですが、初日で持ち込んだレコードの大半を売りつくしてしまうというイキオイでした。
レコード祭り開催中は、全国から集まったレコード店主達と「お疲れ様」的な慰労会と称した飲み会があるのですが、当店はその飲み会には参加せず、催し初日の販売が終了後に渋谷の店に戻って催事会場用の在庫数が少なくなったレコードを補填するために深夜までレコードの準備しなきゃいけないくらいでしたからね。
当時は、DJブーム真っ最中で渋谷界隈のレコード店も毎日、レコードを買い求める多くの人が訪れるくらいホント、ソレくらいイキオイがあったんですよね。

で、そんなイキオイがありまくっていた時期の2年後には、状況が一変したんですよね・・・。
こういったレコード祭りの開催には、会場を借りるための費用や備品等の費用がトーゼン必要なのですが、そういった費用を上回るくらいの売上があれば、全然良いのですが、当店に関しては2004年頃からは、レコード祭りへの参加費用がホトンド捻出できないくらいに売れなくなったんですよね。
時には、赤字になる時もありました。
渋谷の店頭や通販ではレコード自体は、まだまだ売れていたのですがタブン、お客さん側のレコードの買い方自体が変わったんでしょうね。
当店は、12インチシングル専門という極めて限定的な商品構成となっていたのでホント、コアなレコードマニア向けの商品だったコトもあってレコード祭り的な催しでレコードを買い求めるお客さんとの意識の差が時代と共に変わってきたのだと思います。
で結局、2004年ごろからレコード祭りには参加しなくなったんですよね。

で、時代は変わって再びのレコードブームの到来です。
実際に最近のレコード祭りがどうなっているのか全く解らないんですよね・・・。
2024年のはじめ頃に大先輩である中古レコードオーナーさんとハナシをする機会があったのでそのアタリのレコード祭り事情を訊いてみたトコロ、来場者は結構増えているとのコトでした。
地方のレコード祭りは、地元のお客さんの人数自体がそれホド多くないので穏やかな様子のようですね〜上記の鳥取のニュース動画からもそのアタリの雰囲気は伝わってきますね。
2023年末の大阪 阪神百貨店のレコード祭りは大盛況だったようです。

で、最近はこんなニュースもありましたね。
「タワレコ渋谷店、アナログレコード売場面積2倍にリニューアル」

「TOWER VINYL梅田店」3月30日オープン!タワーレコードのアナログレコード専門店が関西初出店

「心斎橋にレコード専門店「HMV record shop」。関西初出店」

「【東海エリア初】フェイスレコード、中日ビル内に常設店舗を4月23日開業」

大手のレコード店がアナログレコードの実店舗販売にむけてかなり大きな拡充に向けて動いているようですね。
一時期は、レコードの販売ってネット通販に押されていたトコロがあったのですが、今は再び実店舗販売も結構、賑わってきているトコロからこういった動きになっているのかもしれませんね。
タブン、大手のレコード店はそのアタリをキッチリとリサーチをして販売戦略を練った上でアナログレコードの実店舗販売を拡大しているんでしょうね。

STEVIE WONDER / KNOCKS ME OFF MY FEET
STEVIE WONDER / KNOCKS ME OFF MY FEET の試聴
next recordsのサイトでSTEVIE WONDERのレコードを探してみる

で、先に紹介したレコード祭りですが、大先輩の中古レコードオーナーさんに「外国人のお客さんってレコード祭りに来てます?」って訊いてみたトコロ、「増えては、いるけどまだまだ全然少ないね・・・」って言っていました。
オイラは、この「渋谷レコード店日記」で以前こんな記事を書いたコトがあります。
「世界最大級のレコード・フェアを日本で開催できないだろうか。」
要約するとヨーロッパで開催されている世界最大規模のレコード祭りを日本で開催してはどうだろう・・・という記事です。
ちなみにそのヨーロッパのレコード祭りってこんな雰囲気です。
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上記の記事を書いたのは2015年なのですがその当時は、今ほどレコードの人気は盛り上がっていない状況だったのですが、海外からのお客さんも大勢訪れている今の日本の状況だったら結構、イケるんじゃないでしょうかね・・・どうでしょう。
で、世界的に大々的に宣伝して開催するって計画ですね。
場所は、ズバリ東京ビッグサイトっ!
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日本のレコード店の参加だけでなく海外のレコード店も参加したりして結構、盛り上がりそうな気がするんですケドねっ!
誰かこのプランを実現に向けて動かないかな・・・。
世界的なアナログレコードの人気の高まりと円安、日本へ訪れる海外からの旅行者などなど、条件的には今、イイ状況だと思うんですケドね。

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