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流行ってますね〜レコード・・・。
一時期は、オイラが「アナログレコード店を営んでいる」というコトを伝えると「レコードってまだ売っているの?」とか「商売として成り立つの?」なんてよく言われたものですが、最近はホント、レコードで音楽を聴くという趣味が一般層にまで浸透してきたなぁ〜ってしみじみとカンジるようになりました。
実は、オイラ、現在ギックリ腰の真っ最中であまりの痛みに耐えかねて先日、最寄りの病院へ診察に行ったんですよね。
そこで医者に「お仕事、ナニされていますか?」って訊かれたので正直に「レコード店を営んでいます。」と伝えるとそのお医者さんの目が「カッ!!」と見開いてオイラの顔を見られたんですよね。
「あ〜今、レコードって流行っていますね〜」って差し障りのないコトを言ってその場は、終わりましたが、タブンあのお医者さん「レコード好き」に間違いないでしょうね〜(笑)

今回は、当店がメインで販売しているアナログレコードの中のひとつのフォーマットである12インチシングルについての解説です。
12インチシングルがどうして作られたのかってその経緯や音楽産業での影響なんかについて思うコトがあるので解説してみようと思います。
まぁ〜かなり主観なので実際と異なるケースもあると思いますが、生温かい視点で読んでいただければと思います。

イントロ:
音楽は常に進化し、その進化に伴い新たなフォーマットが生まれてきました。
その中でも、12インチシングルはある時期を境にして生産されるコトとなりました。
この特殊なフォーマットが誕生した背景には、音楽産業と社会の変化が深く関与しています。
なぜ、12インチシングルが誕生し、その影響が音楽産業にどのように波及したのかを解説してみます。

誕生の経緯:

12インチシングルの誕生は、主にディスコミュージックの隆盛に端を発しています。
コレは、もう紛れもない事実でしょう。
1977年に放映された映画、「Saturday Night Fever」あたりの時代ですね。

1970年代後半、ディスコは全盛期を迎え、ダンスフロアでの音楽体験が重要視されました。
通常の7インチシングルでは物足りないとカンジたDJ達が、より長い演奏時間と高音質を求めて12インチシングルを選び始めたのがキッカケです。

社会的背景:
同時期、テクノロジーの進化や都市化の進展により、クラブカルチャーが急速に広まりました。
これによって、ディスコミュージックやエレクトロニックミュージックがものスゴイ勢いでに普及し、12インチシングルがその象徴となったのです。
都市生活の加速と共に、音楽もより刺激的で複雑なサウンドを模索するようになりました。

音楽産業への影響:

12インチシングルの台頭は、音楽産業にもそれなりの影響を与えました。
まず、アーティストには、12インチシングルの登場によりそれまでよりも長い収録時間の楽曲を制作出来ることによって、クリエイティブな自由度が拡大しました。
同時に、ディスコミュージックに精通するプロデューサーやリミキサーが重要な存在となり、オリジナルトラックの別バージョンやリミックスが12インチシングルとしてリリースされ、新たな市場を生み出しました。

ダンスカルチャーとの相互作用:
12インチシングルは、ダンスカルチャーと密接に結びついていました。
クラブでのプレイ向けに制作されたREMIXやエクステンデッドバージョンは、ダンスフロアでの盛り上がりを演出し、同時にアーティストとファンとの距離を縮めました。
これにより、音楽がよりインタラクティブで体験的なものとなりました。

クラブでのリスニング体験の拡張:
12インチシングルは、通常の楽曲よりも長い収録時間を録音できたため、DJやクラブのプレイにおいて、より長時間にわたる音楽のセットやフローを構築するコトを可能にしました。
これによりダンスフロアで踊る人達は、より一体感を持って音楽に没頭し、クラブ全体がヒトツの大きな音楽体験の中に溶け込むコトが可能となりました。

リミキサーの役割の強化:
12インチシングルの隆盛に伴い、リミキサーの存在がクリエイティブなプロセスにおいて一層強調されるコトとなりました。
アーティストの楽曲がリミックスされ、新たな表現・アプローチや解釈が生まれるコトで、ダンスカルチャーは常に新鮮で進化するモノとなりました。
これにより、リスナーは同じ楽曲でも異なるリミックスによって異なる体験をするコトができ、クラブシーンが多様性と豊かさを追求するベースが整いました。

クラブカルチャーとのシンクロニシティ:
12インチシングルの登場は、クラブカルチャーとアーティストの交流をより一層促進するコトになりました。
アーティストとしての成功が、DJによるクラブでのプレイや12インチシングルのリリースに依存する場面が増え、双方向のサポートが成り立つような動きになりました。
これにより、アーティストとクラブカルチャーのシンクロニシティが生まれ、新たな音楽シーンやマーケットの創造と発展が進みました。

ダンスフロアの社会的な結びつき:

12インチシングルのREMIXやエクステンデッド・バージョンは、ダンスフロアでの社会的なつながりを深める役割も果たしました。
ロングバージョンの楽曲やユニークなREMIXが、ダンサー達にとって新たなコミュニケーションの手段となり、クラブは音楽だけでなく、異なる背景やアイデンティティを持つ人々が交流する場となりました。

技術の進化と高音質の要求:
12インチシングルの台頭は、音楽制作技術の進化と高音質への要求という経緯から求められるコトによって誕生したともいえます。
通常の7インチシングルでは限られた演奏時間しか収録できなかったため、より長尺の楽曲やリミックスを表現するには新たな媒体が必要でした。
本来アルバムの制作で使用される12インチの大きなディスクにアルバムよりも少ない楽曲を収録するコトで、1曲をより長い演奏時間を可能にし、同時に高音質な再生を実現しました。
これにより、アーティストは楽曲制作においてより幅広い表現力を発揮できるようになりました。

クラブシーンの進化と12インチシングル:
ディスコミュージックの隆盛と同時に、クラブシーンも急速に拡大しました。
クラブは音楽だけでなく、ファッションやアートなどの文化が交わる場として重要視され、12インチシングルはその中で特に重要な役割を果たしました。
ダンスフロアでのプレイに適した拡張された楽曲やリミックスは、クラブカルチャーの中で独自の進化を遂げ、アーティストとリスナーの交流を深めました。


レコード収集とサブカルチャーの形成:
12インチシングルは、レコード収集家や音楽愛好者のコミュニティを形成しました。
特にリミキサーやプロデューサーによるマニアックなアプローチが加わり、限定盤やカラーヴァイナルなどが登場しました。
これにより、12インチシングルはある種のサブカルチャーを築き上げ、音楽を単なる娯楽以上のアートフォームとして捉える動きを生み出しました。
個人的には、このサブカルチャーに思っきり影響を受けて12インチシングルの専門のレコード店をはじめたキッカケとなっています。

まとめ:
12インチシングルがダンスカルチャーと相互作用することで、音楽体験はただの鑑賞から積極的な参加へと変化しました。
アーティスト、リミキサー、クラブカルチャー、DJの連携により、音楽は社会的なつながりを深め、新しい文化的なスタイルを形成するコトになったのではないでしょうか。
ダンスフロアが生み出すエネルギーは、12インチシングルが提供する独自のフォーマットによって、音楽と文化の進化に影響を与えたと思います。

NORMAN BROWN / AFTER THE LOVE IS GONE
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「12インチシングルってDJは使うレコードでしょ」ってコレ時々、言われるコトなのですが確かに前記したように12インチシングルの誕生に至る経緯は、紛れもなくディスコ・クラブ・DJといったニーズが占めていたのは事実なのですが、個人的な想いでは、「決してDJだけが使うレコードではないですよ」っていう部分があったんですよね。
だけど、ソレを自分の中で解りやすく上手く言語化するコトが出来ていなくてちょっとモドカシイ感じがずっとありました。
で、今回かなり長文で12インチシングルのコトをレコードの歴史や社会的背景、音楽業界におけるその影響なんかを調べていて思ったのですが・・・
12インチシングルが誕生したコトによって醸成されたサブカルチャー的な部分にオイラは、スゴく影響を受けているんだな・・・って気付いたんですよね。
レコードをコレクションするというのは、今ではある種確立された趣味だと思うのですが、その中でも12インチシングルに特化しちゃうという大命題は、イッタイどういった部分なのかってトコロを解りやすいコトバで表現出来なかったんですよね。
今までにナイくらいかなり堅っ苦しい文体で超長い文章になっていますが・・・(笑)
コレを読んでくれている人への12インチシングルへの興味へとつながる一助になれば幸いであります。

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