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最近、モノの値段の上がり具合がハンパないですね・・・。
もうホント、ちょっとした物でもグイグイと値上げが行われているなぁ〜と実感します。
ようするにコレ、インフレってヤツなんでしょうね・・・。
当店は、今から23年前の2000年にレコード店を渋谷にオープンしたのですが、その当時から世間一般的には「インフレ」の逆、「デフレ」って言われていて、なんかナンもしなくてもモノの値段が安くなっていくという状況でした。
まぁ〜結局、そのデフレ状況ってのが日本では20年くらい長く続くのですが・・・。
ホント今年に入ってくらいからアレアレ?ってカンジでコレまでの常識が通用しないくらいモノの値上げラッシュが続いています。

当店は、レコードの仕入れを海外から買い付ける場合と国内から買い付ける場合の2つの方法で行っているのですが、昨今のニュースでもご存知の通り、現在空前の円安となっています。
このブログでも輸入レコード店にとって最もキツい状況である「円安」については、その度毎に「円安っ!ヤバいっ!」ってコトを何度も取り上げてきました。
オイラのコレまでの感覚だと$1が大体110〜120円ってカンジなのですが、実際に昨年の2022年2月くらいは、$1=115円くらいだったのが8ヶ月後の2022年10月には、$1=150円に届くか・・・みたいな状況になって「うぉ〜ヤバいな・・・」なんて思っていたんですよね。
だけど、その後、日銀の為替介入とかもあったりして2023年の1月くらいには$1=130円代にまで落ち着いてきたワケですが、再び円安が再燃しちゃっている状況です。
昨年の$1=150円行くか行かないかって時は、為替介入が入ったのですが今回は、どうやら為替介入しないのかもうフツーに$1=150円と超えちゃっていますよね・・・。

中古レコードという極めてマニアックなアイテムを販売しているのでフツーに考えたらそういった世界経済的な小難しいニュースとは全くもって無関係なような気がするのですが、レコード店主側からすると円安ってマジで「ウワ、うわ、ウワ・・・」ってカンジなんですよね(笑)って実際は、全然笑えませんが・・・。

しかもっ!日本人からしたら円安でキツいって思っている上に今の世界中で熱を帯びているというか加熱目下真っ最中のアナログレコード人気がその価格を更に押し上げるという状況になっています。
オイラは、Discogsやebay等でもレコードの価格の変化を日々チェックしているのですが、ちょっと珍しいかも・・・って思うタイトルの価格高騰ブリがハンパないなぁ〜ってもう身をもって実感している次第であります。
ebayなんてスタート・プライスが$9.99であっても残り時間最後の5秒で$50とかにハネアガるってケースはザラにありますからね・・・結局、眠い眼をこすって夜中の3時とか4時とかに置きてPCの画面を見ていてもなぁ〜んにも落札できずに労力のムダになるコトがホント、多くなりました(泣)

この渋谷レコード店日記に2ヶ月前ですが下記の記事を書きました。
レコードもインフレ化しまくってる件
この時も、「海外ディーラーの値上げがもう容赦ないっ!」ってコトを嘆いていますね。
で、上記の記事を書いて2ヶ月しか経っていないのですが、更に状況に変化が起きているワケですよ。
しかも円安も進んじゃっているし、マジで泣けます(笑)
日本に於ける今のアナログレコード人気ってどちらかというとシティポップが牽引してきたって部分が大きかったと思うんですよね。
当店のようなアナログレコードの中でも1つのフォーマットである12インチシングル専門のレコード店からすると「ウチにはあんまり関係がナイね!」って丸っきり蚊帳のソト的なイメージでいたのですが、そのレコード人気の余波は、シティポップだけに留まらずついにHipHopやHouse/Discoのクラブミュージックにまで及ぶようになってきたってコトを実感するようになってきたんですよね。

当店では、毎週金曜日に「新入荷」と称して数百枚のレコードを店頭&ショッピングサイトに品出ししているワケですが、オイラは前日の木曜日にそれ等新入荷のレコード、すべての商品データをチェックしているんですよね。
で、その今週品出し分のレコードの価格を見ていて「えっ!コレ、こんな値段するの?」って思うタイトルがちょくちょくあったりします。
そういったレコードを実情のマーケットでのニーズを調べてみると実際は、全然的ハズれではなくって比較的妥当な値付けだったりするんですよね。
要するにオイラの「このタイトルのレコードは、大体コレくらいのプライスだろう」っていう感覚が、もう古いってカンジなんですよね。
当店の値付け担当のスタッフもそのアタリに関しては、めちゃマーケットを注意深く意識していて、頻繁にニーズに合わせて価格を調整しているようです。
まぁ〜普通にモノを販売している立場からすれば当たり前のコトなのですが、中古レコードというアイテムにおいてはそういったコトは、比較的穏やかだったので価格調査は1年くらいの比較的長いスパンでチェックするくらいで全然コトたりていたのですが、今はそんなノン気な状況だと取り残されていくようです。
イヤ・・・もうホント、1〜2ヶ月という短期間の間にニーズの浮き沈みが起きるので入荷の度に価格調査しないと追いつかないみたいなカンジですね。
もうオイラの長年の常識的な部分って今はもう通用しないんだなって・・・その意識は常にアップデートしなければイケないようです。

例えば、90s HipHopの名曲でもある「A」というタイトルのレコードがあります。
まぁ〜HipHopが好きでDJとかも嗜む40代以上の人であればダレでも知っているメジャーなタイトルです。
当店でもコレまでに延べで100枚近く販売してきました。
この「A」というタイトルのHipHopのレコードですが3年くらいまでず〜っと長年2500円位で販売していたんですよね。
ソレが昨年には、5割増の3800円となりました。
その時でも、「うわ〜結構、値段上がってきたなぁ〜」ってカンジていたのですが、当店もやたらとむやみに値上げしているわけではなくって先に書いたようにニーズと仕入れ状況に応じてそのプライスを調整しているのです。
だけど、3800円というプライスが通用するのかちょっと心配ではあったのですが、結構スグに売れました。
で、この「A」というレコード、先月品出しした時には、さらに5980円(税込6578円)にまで上昇していました・・・。
3800円から5980円にまで上昇した期間は、およそ半年です・・・。
「マジか・・・5890円で売れるのかな・・・」って気持ちはあったんですが、コレも1週間もかからずにソールドアウトとなりました。 
ちなみにこの「A」というレコード、Discogsでも売っていてコンディションの比較的良好な状態のNM(ニア・ミント)だとUS$84(約12500円)でした。
VG+のキズありだと価格に幅があってだいたいUS$40〜$65(6000円〜9700円)くらいの値段で販売されています。
Discogsで買うとココに送料がUS$25くらいかかってくるのでVG+コンディションで最安値で買うとUS$65(9700円)くらいになります。
コレね・・・具体的なタイトル名を出すとちょっとイロイロな影響が出てくるので伏せますケド、こういったココ数年、短ければ数ヶ月という短い期間で価格が変化しているんですよね。
今回は、一例として1つのタイトルを挙げましたが、ホントこの手の価格が高騰しているタイトルがめちゃ多いな・・・って実感しています。
まぁ〜目下25年ブリくらいの最も円安な状況なので海外から買い物をしようとする日本人には、正直キツいですよね。
ちなみにココで例として挙げたHipHopのレコード「A」は、ヤフオクではあまり枚数は出ていませんがかなり安価な値段で落札されていますね・・・。
というコトは、コレは逆に海外のレコードマニアからすればヤフオクって絶好の狩場になっているのかもしれませんよね・・・。
でも、オイラの長年のレコード販売の経験からするとこういう状況は、いずれ時間の経過と共に平均化していると思います。
要するにこういった価格のひずみって今は海外から見れば狩場のヤフオクも世界のニーズとマーケットに併せて同じような価格になるってコトです。

先に書いたように当店は、海外のディーラーからも仕入れを行っているのですが、レコードの値段がアガるのは、マーケットの中でそのタイトルのニーズが高まっているからそうなっているので仕方がないかなぁ〜って思うのですが、送料も高騰しているのはちょっと如何ともし難いんですよね。
フツーにアメリカからレコード1枚送るだけで送料が$25とか$30(3750円〜4500円)とかですからね・・・。
今は、一度に50枚とかまとめて送って1枚あたりの送料を平均に割り振りして抑えてはいますケド、この送料の上がり具合もハンパないですからね。

で、レコード店としては、この状況に対応していくかですよ・・・。
円安とかは、もうどうしようもナイので受け入れるコトしか出来ませんよね。
唯一出来るコトは、円を「安い」って思っている海外のレコード好きにガンガン販売して外貨を得るって言うコトが小さなレコード店に出来る唯一の対策になるんじゃないかな・・・。
海外から訪れる訪日外国人向けの来店を促す対策をナニかしよう〜って思う次第であります。

BRIAN GREEN / YOU SEND ME
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あとね、国内でのレコード買い取りも今以上にガンバらないとって思っているんですよ。
だけど、国内の買い取りは、コチラが「欲しい!ゼヒとも仕入れたい!」って思っているタイトルの入手が難しいんですよね・・・。
12インチシングルの買い取りだとどうしても90年代から2000年代のDJブームの最中に購入されたメインストリーム系のレコードが中心となりますからね・・・。
まぁだけど、そんな中にも「おおおっ!コレはっ!」っていうキラリと光る逸品も紛れ込んでいるコトもありますからね・・・。
というワケで、レコードの買い取りも積極的にやっていますので、ゼヒ、お声がけの方を宜しくお願いいたしますっ!

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