limit_shessodivine
つい先日、米国発でこんなニュースがありました。
「アナログレコード、販売枚数でもCD上回る 35年ぶり 米」
要約するとこんなカンジです。
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●アナログレコードの売上枚数が昨年、1987年以来初めてCDを上回った
●昨年の売上枚数はアナログレコードが約4100万枚、CDが約3300万枚
●アナログレコードの売上高は前年比17%増の12億ドル(約1640億円)
●ストリーミングサービスが音楽メディアで最も売上高がある
●有料サブスクリプションと広告付き音楽配信サービスを含めたストリーミングの売上高は全体の84%を占め、前年比7%増の133億ドル(1兆8100億円)を記録した
●音楽業界全体の売上高は前年比6%増の159億ドル(2兆1700億円)となり、7年連続で増加し、過去最高を記録した。
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アナログレコード・CD・ストリーミングサービスという音楽が聴かれるメディアとサービスのシェアについての話題です。
まぁ〜よく見かけるレコード人気についてニュースなのですが、このニュースを読んでオイラが思ったコトは・・・
「CDの凋落っプリが、ハンパないな・・・」ってコトでした。
前々からカンジていたのですが、よくアナログレコードの人気が高まっているっ!とかアナログレコードの売上比率が前年度の●%UPというニュースは、ココ数年間の間だけでもかなり多くニュースの記事となってきました。
でも、しかしですよ、音楽全体でアナログレコードが聴かれているマーケットシェアなんてタブン、2〜3%くらいだと思うんですよ。
だけど、音楽メディアとしての役割を終えた過去の産物であるレコードが、再び聴かれているという話題性から「レコード人気」がやたらとメディアに取り上げられるようになってきた・・・って思っていたのですが、上記のニュースを見てレコードの売上は、そういった話題性もあって右肩上がりになってきているのですが、CDの落ちっプリがもうかなりヤバくなってきているような状況になりつつあるんだな・・・って思ったんですよね。
オイラの印象ですが、いくらレコードの人気が高まっていて、売上が上がっているといってもマーケット全体から見れば微々たるものだと思うのですが、そんな微々たるモノであるアナログレコードよりもCDの販売枚数が少ない・・・っていうのは、ホントに売れないからCDが作られていないってコトなのかもしれませんね。
CDに関しては、日本はかなり特異な環境であるので上記のようなアメリカとは、また違った状況だと思うのですが・・・まぁ〜要するに、アメリカではCDよりもアナログレコードのほうがよく売れているというコトなんですね。

一方、ストリーミングサービスは、年々規模を拡大しているという・・・シンプルにコレまでのCDで音楽を聴いていた人たちが、ストリーミングサービスへと移行しているという、これまたアナログレコードからCDへ移行した時と同じ状況が繰り返されているカンジですね。
昔ナニかの解説記事を読んで覚えていたのですが、記録物が収録されているようなメディアって、時代と共に新しいメディアが出た時に3世代前のメディアはその役割を終えて消滅する・・・みたいなコトが書いていたんですよね。
音楽環境で例えると現役世代(1世代)が、ストリーミングサービス、2世代前がCD、3世代前がアナログレコードってカンジですね。
しかしっ!現実には、2世代前のCDがもうかなり落ちちゃって、ナゼか3世代前のアナログレコードが、息を吹き返して復活しているという現実が、あるイミ話題性があるのでよくニュースで取り上げられる的なカンジなのでしょうね。

こんなTVニュースを見ました。

関西ローカルの情報番組でアナログレコードを取り上げている内容です。
大阪のタワーレコードでは、アナログレコードの売り場が拡大しているコトや10年前からの比較だと25倍の売上になった。
名古屋周辺で多店舗展開していたバナナレコードが大阪に出店した。
レコードプレスの工場は、フル稼働状態。
レコード針メーカーも売上伸ばしている。
ヨドバシカメラでは、安価なレコードプレーヤーを中心に販売好調っ!
アナログレコードでリクエストした音楽を聴ける「レコード喫茶」が登場。
・・・という9分の動画の中になかなかの情報量がギュッと詰まった内容となっています。

上記の番組の中にレコードに最近興味を持ったと思われる若い人たちや往年のレコードマニアなオジさんがインタビューに応えていますが、ソレ等を見てオイラがカンジたのは、「コト消費・体験消費」というカンジでレコードが購入されて聴かれているというコトがストレートに伝わってきました。
レコード世代ではナイ若い人たちには、触ったコトのないレコードを購入して音楽を聴くという体験がとても魅力的にそして新鮮にカンジるのかもしれないし、レコード世代ド真ん中なオジさん世代には、懐かしいノスタルジックな感覚に浸れるアイテムだと思うのです。
オイラは、渋谷で20年以上中古レコード店を営んでいるのですが、古びた過去の枯れた技術で作られたメディアであるハズのレコードを扱っていてカンジたのですが、「レコード」って意外なホド、世間一般的にはかなり今でも受け入れられていると言うか、肯定的なアイテムである印象をカンジます。
単純に言えば、レコードで音楽を聴いているとかレコードをコレクションしている等のコトをまったくレコードに興味がない人にハナシをすると「へ〜イイ、趣味ですね」みたいなカンジに受け取られるコトが多いんですよね。
タブン、若い人のか中でもレコードって「ダサいアイテム」って印象は、あまりナイんじゃないかなぁ〜って思うんですよね。
情報番組でもちょっと触れていたのですがアナログレコードって「アート・音楽・ファッション」的なアイテムとして捉えられている部分も多分にアルんじゃないかなぁ。
オシャレだとかカッコイイとか、ブームだからとか・・・キッカケは、ナンにせよ、コレまでアナログレコードに興味がなかった人たちが、少しでも「レコードってナンか良さそう・・・聴いてみたいな・・・」って思ってもらえればサイコーですね。
しかし、アナログレコードでリクエストした音楽を聴ける「レコード喫茶」ってコレ、ニーズあるのかな・・・しかも、1曲200円でリクエストできる・・・ナンか、昔あったジュークボックスを再現したようなカンジなのでしょうか?
というか、お客さんのリクエストに応えて店内でレコードを流すって、コレは、昭和の歌謡曲の次にソウル・ミュージックがプレイされてその次にヘヴィメタル、次にレゲエ、次は今どきのPOPSがプレイされるという・・・超カオスな音楽空間でコーヒーを嗜む・・・ん〜かなり苦痛なのですが・・・。
実際は、どんなカンジなんだろう・・・ちょっと気になります。

LIMIT / SHE'S SO DIVINE
LIMIT / SHE'S SO DIVINE の試聴
next recordsのサイトでLIMITのレコードを探してみる

上記のニュースサイトと併せて下記のニュースが出てきたのですが・・・
「レコードの売り上げ、CDを抜く 1980年代以降で初めて」
アレレ?コッチは、今から3年前の2020年のニュースです。
あ〜2020年は、売上でアナログレコードがCDを抜いて今年の2023年には枚数でアナログレコードがCDを抜いたってコトですね。
ドチラにせよCDの行く末は、かなり困難なカンジが漂っていますね〜。
カンゼンな憶測ですが、日本の大手のCDショップは、今後のCDの売上の落ち込みをドコかでリカバリーしなければイケない状況が迫ってきているのをあるイミ、アナログレコードで補おうとしているのか?って思っちゃいますね。
世界的に見てもかなり特殊事情は絡んでいた日本のCD業界ですが、明らかに今後の見込みは暗雲立ち込めるのは、目に見えていますしね・・・。
ホント、以前では考えられなかったですよ・・・HMVとかTower Recordsが、中古のレコードを販売するなんて・・・。

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