billygriffin_serious_pr

店主が骨折した渋谷のレコード店、next recordsです。
全然、骨はくっつきませんが、とりあえずナンとか満身創痍で店頭に立っております・・・(笑)
そりゃぁ〜10日やそこらで骨はつかないですよね・・・トホホ・・・。

店主が骨折をコジラしている間に世間では、様々なアナログレコードな話題が大々的に取り合えられていたようです。
まずは、コレっ!
“底なし”のレコード需要 ~人気再燃のなぜ?~

天下のNHKさんが、プライムタイムのニュース番組、ニュースウォッチ9でアナログレコードの人気についての特集を放送していました。
上記は、その書き起こし記事です。
タワーレコードのアナログ専門店が出来たコトとか、CDの売上をアナログレコードが超えたとか、レコードプレス工場がフル稼働しているとか・・・。
まぁ〜すでにレコード好きにとっては、既知のコトが多いですね。
そんなニュースでしたが、だいたいこういった大手メディアが流す話題といったのものは、ホトンドが新譜のレコードに関するコトが多いのですが、今回は中古レコード市場についても言及していました。
「中古レコード市場も活況 売り上げ2倍以上に」
と大きく見出しにもなっていました。

特集で取り上げられていたこの横浜の会社・・・スゴイですね。
日本で手広く大量の中古レコードを買い取りしてソレをドイツのベルリンへコンテナで送って世界中へ売りさばくというビジネスモデルっ!
毎月およそ3万枚のレコードがドイツへ運ばれているそうですよ。
コレ・・・送り先がドイツっていうのがミソですね。
実は、オイラも10数年前にアメリカへ頻繁に買い付けに行っていた時期に、毎回アメリカへ仕入れに訪れていたレコード店が、全米中からモノスゴイ量のレコードを買い取りしていたんですよね。
そのレコード店自体の店の大きさは全然広くないんですよ・・・ホント、当店の倍くらいの広さで・・・。
だけど近くにデカイ倉庫があってソコにはパレットに積まれたレコードが入ったダンボールが山積みになっていたんですよね。
店の規模からすると仕入量がオーバーしているのは明らかです。
で、オイラが全部のレコードを見て仕入れるレコードを抜き取った後、「こんなに大量のレコードをどうするの?」ってそのアメリカのレコード店主に訊くと
「オレが欲しいレコードを抜いた後の残りは、全部ドイツのレコード店へ送るんだよ」って言っていました。
「え?ナンでドイツなの・・・」って訊くと、どうやらドイツがヨーロッパ全体のレコードマーケットの拠点となっているようで、しかもアメリカでは箸にも棒にもかからないようなゴミレコードでもそれなりにニーズがあって捌けるってコトを説明されたのを思い出しました。
まぁ〜言ってもこのハナシはいまから10年以上前のコトですからね・・・タブン、よく通っていたアメリカのレコード店はまだ、このドイツへレコードを送り続けるビジネスをまだヤっていると思いますケドね。

で、今回のニュースを見て、オイラが知ったあの状況から更に世界中で巻き起こっているレコード人気の上に、帯付き日本盤の人気、CITY POP人気とトリプル・パンチのブームが重なって、というコトを鑑みると・・・タブン、ニュースで取り上げられた会社・・・ウハウハでしょうね〜(笑)
コレ、日本ではまったく人気のないレコードでも海外の人からすると聴いたコトない楽曲なので「ナンだ!?このサウンドは・・・カッコイイっ!」ってカンジるのかもしれませんね〜。
日本は、音楽の流行りって言うのが、結構大きく主流としてあって今だと、CITY POPが人気なのでそれ以外は、ダメみたいなカンジで流行のモノをみんな欲しがるって傾向になりガチなんだけど、海外にもモチロンそういった流れもあるんだケド、日本ホドそのブームの影響を受けにくくて、自分が聴いて良ければそのレコードを買うっていうコトがありますからね。

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ことし8月までの会社の売り上げは去年の2倍以上に増えたということです。
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って、1年間で売上が倍っ!ヤバイ・・・っ!

「中古レコードは日本の宝? “OBI付き”に熱視線」ってコトも伝えていましたね。
このOBI付きの日本盤レコードの人気は、今始まったばかりでは全然なくって、オイラがはじめてヨーロッパへ買い付けに行った90年代でも時々、エサ箱に帯付きの日本盤が入っていてそのコメントには「Japan Pressing with OBI」って書かれていましたからね。
しかも、日本だったら数百円くらいで手に入るレコードが、何千円のプレミア・プライスで販売されていましたからね。
OBIに書いてある日本語は、読めないと思いますが、ナンていうか異国情緒をカンジたりするんでしょうね〜(笑)
日本人からしたら海外からきた輸入盤に対して特別な魅力をカンジたりするのと同じかも。

「ビジネスチャンス 中古レコード争奪戦」
業者間の中古レコードの争奪戦は、オイラも起こるんじゃないかな〜って思っています。
このコトについては、以前にもこのブログに書きました。
レコード買取が激戦化しそうな予感
まぁ〜今のトコロ、幸いにも12インチシングルに関しては、ブームのドストライクからハズれているので大きなアオリは、喰らっていませんが、これから先はどうなるか解りませんからね・・・。

「原油高騰の影響はレコードにも…」
あ〜コレは、確実にキテいますね・・・。
当店は、新譜のレコードを扱っていませんので影響ありませんが、新譜のレコードの価格はココ最近メチャ、高くなってきていますからね。
原材料費の問題もタイヘンなんだけど、海外ではアナログレコードのプレスが需要に全然間に合っていないようで、大物アーティストの作品でもアナログ盤のプレスを今、発注をかけてもプレスされるのが1年待ちになるそうですよ。
さらにココに来て海外ではインフレの余波もありますからね〜当店は、このインフレが直撃するんじゃないかなぁ〜ってビビっています・・・ガク((( ;゚Д゚)))ブル
実際に年々、海外から輸入するレコードの仕入れ価格は上がってきていますしね〜オマケに、為替は円安でしょ・・・去年2020年のはじめは$1が103円くらいだったのが今は、114円とかですからね〜。
単純に10%の円安ですよ・・・(泣)
コロナが収まって渡航制限がなくなって2019年の頃のように外国から大勢訪日客が訪れれば・・・って思うのですが、まだまだ先は長そうな予感・・・。

BILLY GRIFFIN / SERIOUS
BILLY GRIFFIN / SERIOUS の試聴
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以前、「レコード経済圏のハナシ」という記事を書いたのですが、もうホント、渋谷の小さな中古レコード屋ですら世界の大きな経済の流れがまったく無視できない状況になっているなぁ〜ってつくづくカンジます。
当店でも、海外からのオーダーの売上は、もう無視できない規模になっていますからね。
この間の選挙でも、先進国の中でも日本だけがココ数十年間賃金が上昇していないってコトが話題になっていましたが、確かに外国人のレコードの買いっプリの良さは、ハンパないって思いますよ。
やっぱり安く感じるんでしょね〜日本の物価って・・・レコードに限らず全般的に。
円安のこのタイミングでたくさんの訪日外国人が増えればイイのにって思うのですが・・・来年以降かな・・・。

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