渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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こんにちは、渋谷で12インチシングル専門の中古レコード店をやっているNext Recordsです。
今日はちょっとユニークなテーマ、「欲しいレコードはいつ買う?」ってハナシを書いてみようと思います。

というのも、先日お店に来てくれたお客さんが、ニコニコしながらこう言ったんです。
「給料入ったので、欲しかったレコードを買いに来ました!」って。
ハナシを訊いてみるとどうもそのお客さん、ずっと前から狙ってたレコードがあったみたいで、
「給料日まで売り切れないでくれ〜」って祈っていたそうなんですよ。
ありがたいコトに、その日は数枚まとめてお買い上げいただきました。

…でも、支払いはクレジットカード。現金じゃないんですよ。

それを見てオイラはちょっとおもったんですよね。
「クレジットカードで支払うなら、給料日を待たなくても買えたんじゃない?」って。
モチロンお客さんにはそんなコト言わず、笑顔で「ありがとうございます!」ってお見送りしたんですケドね。

でもその後もこのコトが頭の片隅に残っていて
「どうして人は給料日後に買い物したくなるんだろう?」
逆に「なんで給料日前は財布の紐が固くなるんだろう?」って思ったんですよね。
イヤ、わかりますよそういった気持になるのって実際にオイラ自身もそういった気持になったりした時ってありますから…ナンとなく感覚ではそう思っているんだけど明確な理由ってトコロまで考えたコトなかったんですよね。

今回はそんな「給料日とレコードの関係」について、オイラなりに調べたり、これまで20年以上レコードを売ってきた経験を交えて書いてみます。



■みんなの給料日はいつ?

まず前提として、日本では企業の給料日はいつが多いのかってコトを調べてみたら、圧倒的に多いのが25日でした。
その他には 10日・15日・月末(末日)が多くでもやっぱり「25日支給」がダントツなんですよね。
給料日はいつが多い?雇用形態ごとの違いや振り込まれる時間帯も解説

公務員は15日っていうのも有名な話ですけど、民間企業では25日が主流のようですね。
この「25日に給料日が集中する」というのは昔からの慣習なんだそうです。



■なぜ25日に集中しているの?

じゃあなんで25日なんでしょう?これにはいくつか理由があるみたいですね。

・昔の経理処理の都合
昔は給与計算が手作業だったから、月末締めの集計をして、計算して、現金を準備して…ってやってると、とても月初すぐには支払えなかった。だから25日くらいがちょうどよかったようです。

・月末は支払いが多すぎるから
仕入れの支払い、公共料金、家賃…いろんな引き落としが月末に集中する。だから社員の給料は少し前倒しにした方が会社も安心だった。

・25日は必ずある日付だから
月末って30日だったり31日だったりするでしょ。でも25日は必ずある。だから処理がラクという理由で25日になっているという事情もあるみたいですね。

こういう理由が重なって、今でも「給料日は25日」という会社が多いんですね。



■レコード店でも実感している「ペイデー効果」

実は当店でも、これはハッキリ数字に出てるんです。
20年以上商売してると、体感的にも「25日〜月末は売上がグッと伸びる」ってわかります。
逆に「給料日前の週」は、ほんと静か…。平日なんかは特にレジの音が鳴らない日もあるくらいです。コレはリアル店舗での販売もネット通販でも同じですね。

そういった状況を体験的に知っているというコトもあってNext Recordsは、レア盤や人気盤はあえて月末週に品出しするようにしてます。その方が「ご褒美需要」にうまくハマるんですよ。
「ご褒美需要」ん〜コレ、スゴくウマい言い方ですね〜(笑)
ようするに「自己報酬感情」という気持ちが高まるようですね、頑張って1ヶ月働いたコトへのご褒美消費が起きやすくなるみたいなカンジですね。

長年レコード店を営んできた経験からすると、コレってもう完全に「給料日の魔力」だと思います。
こういう心理状態なるコトを「ペイデー効果」っていうそうですよ。



■なぜ給料後は財布の紐がゆるむのか?

これにはいくつか心理的な理由があるみたいです。

・心の会計
給料が入った瞬間、人は「新しい財布にお金が入った」とカンジるコトによって「今なら買っても大丈夫」と思えるそうです。

・ご褒美心理
先に書いたように「1ヶ月がんばった自分へのご褒美」って感情が自然に湧く。
特にレコードのように趣味性が高く「嗜好品」に近い商品は、このタイミングで解禁されやすいみたいです。

・安心感
給料日前は「もう残りが少ない」って不安があるケド、給料日後は「まだ余裕ある」とカンジる。
これで購買意欲がイッキに高まる。

これらが合わさって、給料日直後は財布の紐がユルみやすいんでしょうね。



■キャッシュレス時代でも「給料日前は買い控える」ワケ

じゃあ冒頭のお客さんみたいに、支払いがクレジットカードでも同じように「給料日まで待つ」のはナゼでしょう?
これは心理的残高管理の問題みたいです。
ぶっちゃけクレジットカード決済ではその時の現金は減らないですが、頭の中の「ココロの残高」は給料日を区切りにリセットされるみたいな感覚になるようです。
さらに、日本では家賃や光熱費、カードの引き落としが月末に集中してるから、給料日前は「ヤバい!コレ以上使うとピンチになる!」「無駄遣いできない」って無意識にセーブする心理が起きるようですね。

つまり現金の有無じゃなくて、文化的な習慣や社会的な記憶が消費行動を決めてるんでしょうね。



■これは日本だけ? 世界の給与日と消費行動を調べてみた

では、コレって世界ではどうなんでしょう?気になったので調べてみました。

・アメリカ
多くの会社は隔週払い、金曜日ごとに支給される。要するに月に2回給料日があるんですね。
だから「給料日前のピンチ」って感覚が弱い。すなわち消費意欲も波が小さい。

・ヨーロッパ(ドイツ・フランスなど)
日本と同じく月の最終週や月末支給が多い。だから日本と似たように給料日前は節約モードになりやすい。

・アジア(韓国・中国など)
月末支給が一般的で、こちらも「ペイデー効果」がある。

つまり「給料日後に財布の紐がユルむ」のは世界共通みたいです。
ただし、アメリカみたいに月2回給料がある国は波が小さい。
日本みたいに給料日が月1回の国は買い物をする or しないという波が大きいんですね。

もしかするとアメリカ人の積極的な消費スタイルって、給料日が月2回あるからかもしれないなぁ…なんて思っちゃいますね。



■レコード屋としての販売戦略

こうやって調べたり考えたりしてると、オイラも「なるほどなぁ」と腑に落ちるコトが多かったです。
でも改めて考えると、オイラの店でももう結構これを自然にやってました。

・給料日後の週はレア盤や高額盤を投入
→「ご褒美需要」に応える。

・給料日前は比較的値ごろ感のあるお得な盤や低価格帯のレコードを品出しする
→「節約モード」のお客さんにも来てもらいやすい。

二段構えのプロモーションってやつですね。
狙ってやったというより、20年以上の商売の中で自然とこのやり方を体得したんだと思います。
まぁ〜大抵のレコード店は、月を通したこういった販売スタイルじゃないかなぁ。

MAROON 5 / THIS LOVE
MAROON 5 / THIS LOVE の試聴
next recordsのサイトでMAROON 5のレコードを探してみる

■で、欲しいレコードはいつ買う?

最後にもう一度テーマに戻りますね。
「欲しいレコードはいつ買う?」のかってコトですよ。

心理的には「給料日後」が一番買いやすい。
でも中古レコードって一期一会の出会いが大きいから、ホントは「欲しいと思ったときに買う」っていうのがベストなんじゃないかなって思うんですよね。

でも現実には、お客さんのココロの中は「財布の残高」を意識してる。
だからこそ、給料日の前後で売れ行きが大きく変わるんですね。

レコード屋としては、その波に寄り添いながら、
「欲しい時に、いいレコードと出会える場所」でありたいなぁと思っています。

というワケ渋谷の小さなレコード屋からのPRです。
Next Recordsは、渋谷の繁華街で毎日レコードと向き合っています。
オリジナル12インチシングルだけを扱う、ちょっとマニアックなお店ですが、店頭ではQRコードで在庫のレコードの試聴が自由にできたり、レコード磨きのプロが丁寧にクリーニングした盤だけを並べて、「欲しいレコードと安心して出会える」場所を目指しています。

もしこのブログを読んで、「あ、レコードいいな」「ちょっと行ってみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。
給料日のあとでも、給料日前でも毎日、ご来店をお待ちしていますっ!

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

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このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

Next Records Shop at Shibuya Tokyo Japan.
We are a small record store but we welcome you with a huge selection of original pressed 12" singles.
If you visit Tokyo, please visit our record store!

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渋谷で12インチシングル専門の中古レコード店を営んでいるnext recordsです。
喧騒の街でもある渋谷も宇田川町ぼ超外れに立地している当店は、夜になると結構静かに落ち着いた雰囲気の時もあったりします。
そんな店の前のレストランのネオンがボンヤリと灯る中、1人の若いお客さんにご来店していただきました。
20代くらいの若いお客さんは、手には別の店で買ったレコードが入ったビニール袋…店頭のレコード棚をそこそこに眺めた後、少しモジモジしながらオイラに声をかけてきました。
「すいません…ちょっと聞きたい事があるんですが…」
ん〜このクダリ…そこからのハナシの流れが、実は以前にも何度かあった問い合わせとまったく同じで思わず笑ってしまった。



若い世代の「戸惑い」

お客さんのハナシはこんなカンジ。
・1年ほど前から趣味でレコードを買い始めた。
・気になる盤をレコード店やフリマアプリで購入している。
・ところが、他店で数百円で買った盤が、ウチの店では数千円で売られているのを見た。
・その違いが気になって、このブログ「渋谷レコード店日記」を読み、どうやら「オリジナル盤」と「ブート盤(フェイク商品)」があるコトを知った。

そんなカンジの内容で今日、自分が持っているレコードがオリジナルかどうか見て欲しい、とのコト。
もうホント、数ヶ月前に同じコトを訊かれてオリジナル盤とブート盤とだいたいの見分け方を解説したんですケドね。
その時の記事はコチラ
「オリジナル盤/ブート盤の見分け方を実践解説」
オイラ的には結構詳細に書いたつもりなんだけど、その見分け方ってやっぱりレコード毎に異なりますからね〜フツーの人からしたら解りにくいのかもしれません。
で、今回はレコードを5枚見せてもらったのだけれど…残念ながら全部がブート盤や再発盤でした。
オリジナル盤と異なる相違点を解りやすく説明すると彼は「え、じゃあボク、騙されてたんですか?」とちょっと憤慨しつつ、どこか残念そうでもあった。



そもそも、なぜブート盤は作られるのか?

オイラ自身、長くレコードを扱ってきているけれど、この問いは業界の根深いテーマだと思うんですよね。

ブート盤が作られる理由は大きく3つあると思います。

1.需要と供給のギャップ
 人気のあるレコードほどオリジナル盤の流通量はトーゼン少なくなりますよね。欲しい人が多いのになかなか手に入らない。そんな市場に目をつけて「じゃあ作っちゃえ」と考える業者が出てくる。コレは、レコードだけに限らず多くのアイテムでありますよね。

2.短期的な利益
 正規のライセンスを取らずに盤を作ればコストは格段に下がる。安く仕入れて高く売れるから、儲かるワケです。

3.文化保存という「言い訳」
 「名盤を再び世に出すのは文化的に意味がある」「オリジナルが高すぎるから安く流通させてあげる」という理屈を掲げて、正当化するケースもある。

ただ、どんな理由を並べても正規の権利者に無断で作られたものは「海賊盤」であり、違法であるコトに変わりはない。



業者は違法とわかっているのか?

結論から言えば、ブートレッグ盤を作っているホトンドの業者は違法性を理解している。
要するにヤバいと思いながらもやっちゃうんでしょうね。
ただし彼らの心理はこんなカンジじゃないかなぁ。
・「みんなやってるから大丈夫」
・「正規再発盤がナイんだから仕方ない」
・「元が高すぎるから、安価で売り出すのはむしろ消費者のため」
・「リプロダクト盤って名前にすればグレーで済む」

つまり、罪悪感をやわらげながら商売を続けている。



消費者はなぜ買ってしまうのか?

ココも消費者のちょっと変わった心理が働いていると思うんですよ。
・知っていて買う人:安いから。とりあえず聴ければいいから。本物は高すぎて手が出ないから。
・知らずに買う人:初心者は知識がない。写真や説明が巧妙で「正規盤っぽく」見える。カンタンに手に入ったコトを「ラッキー」と都合よく解釈してしまう。

これ、心理学でいう「確証バイアス」でしょうね。自分に都合のイイ情報だけを信じたくなるみたいな心理になるんでしょう。



騙されて買ったときの心理

コレは人によって違うケド、だいたいこんな反応になるんじゃないかな。

・「ショックだ…」という落胆。
・「ふざけるなっ!」という怒り。
・「やっぱり知識不足だった…」というちょっとしたハズかしさ。
・でも時には「音が聴けるし、まあイイか…」と自分を納得させるコトもある。

人は「騙された」コトを認めるのが結構ツラいから、後から理由をつけて気持ちを整理するのかもしれませんね。



呼び方を変えるとどうなる?

最近は、ブート盤や海賊盤のコトを「リプロダクト盤」「リプロ盤」というコトバに置き換えて表現されているみたいですね。コレ、結構心理的な効果は大きいんじゃないかなって思います。

・「海賊盤・ブートレッグ盤」:違法・悪質・犯罪的なイメージ
・「リプロ盤」:復刻・リメイクのような柔らかい響き

同じものでもコトバを変えると、人の受け止め方とイメージってガラッと変わりますよね。
これはマーケティングでいう「フレーミング効果」そのものですね。



大手レコード店がどうしてそういったブートレッグ盤を売るのか?

CDやデジタル音源を違法に流通させたなら即訴訟になるのに、なぜアナログレコードだけは見逃されているのか?
あくまでも推測だけどタブン、こういったコトが考えられると思います。
・そもそもアナログレコードの市場規模が小さいため、権利者がそこまで本気で動かない。
・古い音源は権利関係が複雑で、誰が差し止めるのかハッキリしない。
・「音楽文化の保存」という口実が通りやすい。

だから大手も「リスクは低い」と判断してブートを売ってしまうみたいなカンジじゃないでしょうかね。つまり海賊盤・ブートレッグ盤を販売しちゃうコトを決して「是」としているのではなくあるイミ「黙認」しちゃっているんじゃないでしょうね…タブン。



Next Recordsとしての考え

ウチもレコード屋だから、「売れるモノを置きたい」という気持ちがゼロじゃない…でも、やっぱりお客さんがガッカリするような売り方はしたくないんですよ。

ブート盤でも、お客さんが「これはブートだ」と理解したうえで買うなら、それはひとつの選択肢だと思います。
でも、問題はそのコトがちゃんと説明がされていないコトなんじゃないかなぁって思うんですよ。
知らずに買って後でショックを受ける人を増やしてしまうのは、販売する側として誠実じゃないと思うワケです。

だからウチの店はあえて「オリジナル盤専門」というコダワリの立て看板をあげたいって思うんですよね。
ホンモノのオリジナル盤でないレコードをコトバを言い換えて販売するんじゃなくってオリジナル盤であるコトをキチンと保証して買ってもらえるようにしたいって思うワケです。
モチロン、時間をかけて丁寧にクリーニングや盤質チェックをして、独自のレコメンドも添えて、ただの「モノ」としてじゃなくそのレコードの「ストーリー」ごとお届けしたなぁって思うんですよね。

PEVEN EVERETT / I CAN'T BELIEVE I LOVED HER
PEVEN EVERETT / I CAN'T BELIEVE I LOVED HER の試聴
next recordsのサイトでPEVEN EVERETTのレコードを探してみる

ブート盤が作られる背景には「需要と供給のギャップ」「利益追求」「文化保存の言い訳」というカンジの要素が絡んでいると思います。
業者は違法とわかりつつ、呼び方や言い訳で自分を正当化する。消費者は知識不足や心理的バイアスで買ってしまう。

そんな混沌とした状況だからこそ、Next Recordsは「ココで買えば間違いナイ!」って思ってもらえるレコード店でありたいなぁ〜って思う次第であります。
ん〜ナンかちょっと柄でもないコト書いてしまっちゃいました(笑)

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渋谷で12インチシングル専門の中古レコード店next recordsです。


バイクのパーツ探しとレコード探しは似ている?


オイラは、趣味で古いバイクに乗っています。
ただ乗るだけじゃなく、自分好みにカスタムして楽しんでるんだケド、古いバイクってパーツ探しが結構タイヘンなんですよね。
バイク自体が30年以上前にもう製造が終わっていて、トーゼンですがカスタム・パーツはバイクショップやパーツ屋さんじゃ売っていないワケです。

そこで使っているのが、フリマアプリ「メルカリ」のお知らせ機能です。
欲しいパーツのキーワードを登録しておくと、誰かが出品した瞬間に「出品されました!」と通知が来る機能でコレ、使っている人も多いと思います。
メチャ欲しいパーツだけど実際、しょっちゅう「出品されているかな?」ナンてチェックしきれませんしね。
この「お知らせ機能」ホントに便利で、この前なんて数ヶ月待ち続けてやっと通知が来て、速攻でアクセスして即購入! ずっと探していた超レアなカスタムパーツをやっと手に入れるコトが出来たワケです。

この体験、レコード探しにもめちゃくちゃ似てるなって思うんですよ。



レコード店の「ウォントリスト」って知ってる?

Next Recordsにも、時々お客さんからこんなリクエストをいただくことがあります。
「〇〇のレコードが入荷したら連絡して欲しい」
これ、レコード屋的にはウォントリストって呼んでるんですよね。

お客さんからすれば、自分が探しているレコードを店側が覚えておいてくれて、入荷したら教えてくれるなんて最高のサービスですよね。
しかも中古レコードは基本的に1点物だから、まさにバイクパーツと同じで出会えるかどうかは運とタイミング次第です。

オイラもこのお客さんからのウォント情報はメチャ貴重だと思ってるんですよね〜お客さんのリアルなニーズがダイレクトに解るし、「あ、このレコード探してた人いたな」と思い出せれば売れる確率も上がるワケだし。

…でも、ココからが悩ましいトコロなんです。



実際にはなかなか対応できていない現実

一応、お客さんのウォントはメモに残してスタッフ間で共有しています。
だけど、何千枚もある在庫、そして何十人分ものお客さんからのウォント…。
正直、全部を覚えておくのは人間の記憶力では限界があるワケです。

そしてたまに、「あ、このレコード〇〇さんが探してた!」と思い出してメールを送ることもあるんだケド、反応がナイことも多いんですよね〜無視されたり、「あ、ソレもう他で買っちゃったんです」なんて返事が来たりってコトもありますし。
オイラとしてはサービスの一環で連絡してるんで、空振りだと正直ちょっと切ない気持ちになります。
「もう必要なくなった」「気分が変わった」なんて理由もあるだろうけど、やっぱりガッカリしちゃうんですよね。



お客さんの「入荷したら教えて」の本音

ココでちょっと行動経済学のハナシをすると、「入荷したら教えて」というコトバって、実は強い購買予約じゃなくて弱い意向表明の場合が多いようです。

ナゼかってというと、人間って「今欲しい!」という感情はスゴく強いけど、時間が経つとドンドン薄れていく性質があると思うんですよね。
このコトを「現在バイアス」とか「時間割引」って呼ぶんだケド、解りやすくに言えば「未来より今を優先する」ってコトなんですよ。

さらに趣味性の高い中古レコードのような1点物だと、流行や気分の変化も激しいみたいです。
昨日まで猛烈に欲しかったのに、今日はもう別の盤が気になってる…なんてコト、レコード好きなら経験アルアルですよね。



成約率が低くなる3つの理由

オイラなりに整理すると、ウォントリストからの成約率が低いのはこの3つの理由が大きいと思うんですよね。

熱量の低下
ヤッパリ欲しいっ!と言ってから入荷するまである程度時間が空くと、情熱が冷めてします。

不確実性の高さ
今の時点で欲しいのに「いつ入荷するか分からない」という状態だと優先度が下がってしまう。

他店での購入
中古レコード市場はめちゃ流動的です。別の店やネットで見つけたらトーゼン即そっちで買ちゃいますよね。

お客さん的には、やっぱりこんなカンジのココロの動きがあるんじゃないかなぁ。



1点物の中古レコードと「入荷連絡」は相性が悪い?

個人的には正直、相性は悪くナイって思ってるんですよね。
問題はそのやり方じゃないかなって。今みたいに「店主やスタッフの記憶とメモ頼り」では、タイミングと精度がどうしても悪くなるんですよね。

やっぱり、中古レコードの入荷連絡ってスピード勝負ってトコロなんじゃないかなぁ。
お客さんの熱量が高いうちに連絡できなきゃ意味がナイし、他の誰かに先に買われちゃうコトだってある。



メルカリの「お知らせ機能」をレコード店にもアレば便利?

そこで思うのが、あのメルカリの「お知らせ機能」みたいな仕組みをレコード店にも導入できないかってコトなんですよ。
お客さんが自分で欲しいタイトルを登録しておいて、入荷と同時に自動で通知が飛ぶ。

これなら、
・店側は記憶や手動メールに頼らなくて済む
・お客さんは即時に反応できる
・成約率も上がる

ただ、問題はシステムの構築コストや運用の手間…小規模な中古レコード店だとこういった機能って導入が難しいのかもしれない。
でも、Discogsやヤフオクでは当たり前の機能だし、レコードショップにも広がってもイイと思うんですよね。



期限と競争心理を加えればもっと効果的

行動経済学的には、入荷連絡に期限をつけると成約率が上がると言われています。
「入荷連絡後、24時間以内に購入意思がなければ店頭販売に回しますね」とかってカンジですね。

こうすると、「他の人に買われちゃうかも」という損失回避の心理が働いて、即決率が上がるとされているようです。
ま〜こういった「今だけ」みたいなキャンペーン的な販売手法ってよくありますよね…オイラ的にはあんまり煽るのはちょっと…ってカンジではあるのですが。
まぁ〜でもフダンは「新入荷のお知らせ」ってメルマガを送っていますがヤッパリ、レア度の高いレコードから売れていくのであるイミ、「他の人に先に買われるかもっ!?」ってお客さん的には競争心理が働いてるんでしょうね。
そう考えると中古レコードの世界では、このスピード感は、あってもイイのかもしれません。



で、どうしようかという結論

お客さんの「入荷したら教えて」という気持ちはメチャよく分かるし、オイラ自身もバイクのパーツ探しで同じ思いをしてるから、その便利さは理解しています。
でも現状の「人力ウォント管理」では、正直お互いにとってベストなカタチになってないですよね。

だからこそ、これからはお客さん主導型の入荷通知システムを考えていきたいと思っているんですよ。
メルカリやDiscogsのような仕組みをうまく応用できれば、もっとスムーズに、もっと確実に、欲しい人の手にレコードが渡るんじゃないかなって思うワケであります。

NELLY feat. KELLY ROWLAND / DILEMMA
NELLY feat. KELLY ROWLAND / DILEMMAの試聴
next recordsのサイトでNELLYのレコードを探してみる


中古レコードは一期一会の世界です。
だからこそ、出会いの瞬間を逃さない仕組みを作りたいなぁ〜って。
そしてそれを、Next Recordsから発信できたら最高だと思うんですよね。
まぁ〜理想はそういったカンジなんだけど現実としてコレ、システム的に出来るのかって問題はソコですよね。

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渋谷で12インチシングル専門の中古レコード店を営んで、もう20年以上になるnext recordsです。
今では日常のすべてがレコードに囲まれた暮らしで、どんな盤を見ても感情が大きく揺さぶられるコトは少なくなりました。
でもね〜お店を立ち上げた当初は、自分で仕入れたレコードを「これは売りたくない…!」って思って葛藤したコトが何度もあるんですよね〜そう、オイラ自身も、かつてはレア盤に心を奪われた「レコードジャンキー」でした。

それにしても、人はどうして「レアなレコードが欲しい!」って気持ちになるんでしょうか?単に音が聴きたいだけなら、配信サービスでもYouTubeでも済むワケですよね。だけどそれでも、多くの人が、汗かきながらレコード屋を何件も巡り、ネットの波を越えてレア盤を探し回る…この「レア欲しい欲」って、イッタイなんなのか?

今回は、そんな人間の深〜い心理と、オイラが日々カンジてるお客さんたちの行動から見えてきたコトを交えながら、「どうしてレアなレコードを手に入れたくなるのか?」をテーマにお話してみようと思います。


「レア盤」って何がそんなに魅力的なの?

まず、そもそもレア盤って何なんでしょう?
たとえば、毎週金曜にオイラの店のオンラインショップに新入荷の200枚ほどのレコードを追加してるんだけど、その中で真っ先に売れていくのは、だいたい「レア盤」なんです。しかも、値段が高くても全然関係ない。
ネットショップに追加して1〜2分で売り切れちゃう時もあったりして、こちらが驚くコトも多いです。

面白いのは、「その曲を知ってる」「昔から好きだった」という理由よりも、「とにかくレアだから」「あまり見かけないから」って理由で買われているケースも少なくないんじゃないかなぁってコト。
中には、明らかに価格の高さゆえに、閲覧数が爆増してるタイトルもあって、それを見るたびに「やっぱり人は“希少なもの”に惹かれるんだなぁ」ってカンジるんですよね。


人は「レアなもの」に惹かれる生き物?

これは実は心理学でもしっかり研究されているハナシで、「希少性の原理」って言うそうです。
カンタンに言うと、人は「手に入りにくいものほど価値がある」とカンジるっていう心理。

昔から「限定」「非売品」「残りわずか」ってワードに人は弱いじゃないですか?レコードでも、廃盤・オリジナルプレス・プロモ盤なんてワードが出てくると、それだけで興味を惹かれるみたいなコトってありますよね。
これって全部、「数が少ないから価値がある」っていう判断が無意識のうちに働いてるそうです。

この心理、じつは人の進化の過程でもともと備わった本能とも言われていて、昔の人間が限られた食糧や水を生き残るために「少ないものを優先して確保する」という習性が現代にも残ってるワケといわれています。それが、今では「レコード」という形に姿を変えて表れてる、ってコトなんです。


「他の人が持ってないモノを持ちたい」という気持ち

もうひとつ大きな要因が、「他人と違うモノを持っていたい」「自分だけの価値を感じたい」という欲求です。これは社会的比較理論という心理学の考え方に基づいています。

たとえば、店頭に来たお客さんが、ずっと探していたレコードを見つけた時に「うわっ!コレ、やっと見つけた!誰も持ってないヤツだよ!」と叫ぶ場面、オイラは何度も見てきました。まるで宝物を掘り当てたような喜び方。アレって、単なる「音楽体験」じゃなくて、「発見の快感」と「優越感」が合体して生まれる感情なんじゃないかなって思うんですよね。

しかも、レコードって「知ってる人だけが知っている文化」だから、その1枚を持っているコトが、自分のセンスや価値観の証明になるみたいな部分もあると思うんですよ。これはマニアには特に強く働く心理で、「選ばれし者の証」としてレア盤を手に入れたいって気持ちが湧いてくるんみたいな部分ってあると思うんですよ。


レア盤を手に入れた時の「あの感覚」


で、実際にそうやってレアなレコードを手に入れた時って、どんな気持ちになります?

多くの人が口を揃えて言うのは、「ヤバい…鳥肌立った!」とか「買った瞬間、テンションがブチ揚がった!」とか。オイラも経験あります。
あの感覚って、脳内で「ドーパミン」っていう快楽物質がドバドバ分泌されてる証拠なんです。

このドーパミンってやつ、ギャンブルとか恋愛の時にも出る「報酬系ホルモン」と言われていて、「手に入れた時の快感」を強く印象づけるんですよね。だから、1枚のレア盤を手に入れたら「次はどれを掘ろうかな…」って、また次の1枚を探し始めてしまうワケですね。あの快感をもう一度的な…これが、レコード沼ってヤツです(笑)。


レアなレコードが生む「文化」と「人の動き」

こういった心理があるからこそ、レコード文化って単なる音楽鑑賞じゃ終わらないんでしょうね。コミュニティができて、物語が生まれて、記憶が積み重なっていくみたいなカンジですね。

たとえば、
●「これは10年前にロンドンのマーケットで見つけたレコードなんだよ」
●「あのレコード、昔ヤフオクで競り合って、ギリギリで勝ち取ってゲットしたんだよ」
っていうような「エピソード」がレコード1枚に宿るみたいな。
レア盤は、単に音楽を鳴らすためのモノじゃなくて、その人の歴史と物語が刻まれた文化財みたいな存在になっていくんだと思うんですよ。


心理学的に見る「レア盤欲しい病」

ちょっとまとめておくと、こういう「レアなレコードが欲しい!」って気持ちは、心理学や行動経済学ではこんなふうに分類されてます。

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こうやって整理してみると、「レコード好きの心理」って、実は人間の根本的な感情に深く結びついてるコトがわかりますよね。


渋谷のレコード屋から見える「人の温度」

オイラが渋谷で店を開いてから、毎週レコードを補充して、毎日お客さんとハナシてるけど、この「レア盤を求める行動」には、いつも人間らしさをカンジるんですよね。

デジタルが当たり前の時代に、重たいレコードを手に持ち、音の質感を追い求めて、ジャケットを眺めて、1曲を探して店を巡る…そんな「手間のかかる楽しみ」にハマってる人たちは、どこか温かくて魅力的なんですよね。

そして、そんなお客さんたちが「ここにしかない出会いがある」って言ってくれると、オイラもこの仕事をやっててよかったなってココロから思えるんです。

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最後にちょっとお知らせ

毎週金曜、新入荷したレコード約200枚を当店のショッピングサイトにアップしています。人気タイトルやレア盤はすぐに売り切れるので、気になる方はぜひ金曜の夕方から夜にチェックしてみてください。どんな1枚と出会えるかは、運とタイミング次第。まさに「音の宝探し」です。

そして渋谷に来ることがあれば、ぜひお店にも寄ってください。試聴もできるし、ナニより「アナログの空気感」をカンジてもらえると思います。

STANLEY TURRENTINE / I'LL BE THERE
STANLEY TURRENTINE / I'LL BE THEREの試聴
next recordsのサイトでSTANLEY TURRENTINEのレコードを探してみる

レコードって、ただの音楽メディアじゃない。
それは、人の感情を揺さぶる「記憶」と「文化」なんです。
ちょっとイキった書き方してみました(笑)

オイラも、まだまだその魔力からは抜け出せそうにありません。
次のレア盤、アナタはどこで出会う?

※この記事の内容は、渋谷の12インチ専門中古レコード店Next Recordsの店主であるオイラの実体験と考察に基づいています。心理学や行動経済学の知見も参考にしながら、「レコードが欲しくなる気持ち」をレコード店主のスタンスで紐解いてみました。

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こんにちは。東京・渋谷でオリジナル12インチシングル専門の中古レコード店を営んでるNext Recordsです。
今回は、X(旧Twitter)のまとめサイトで話題になっていた、とっても胸が痛くなる投稿をキッカケに「レコードと熱」の関係について語りたいと思います。

🔥 SNSで話題になった「ぐにゃぐにゃレコード」の衝撃
先日、こんなまとめが投稿されていました:
👉「ハードオフで外に出されたままのレコードがぐにゃぐにゃになっていた→レコードは熱に弱いので保管に気をつける必要がある『レア盤が同じ扱いを受けていたら怖い』 」
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要約すると──
------
某ハードオフの店先に出されていたレコードが、
この夏の暑さでぐにゃぐにゃに変形してしまっていた…という内容。😭
コメント欄には、
「レア盤が同じ扱いを受けてたらゾッとする」
「レコードって熱に弱いんだ…知らなかった」
といったコメントがズラリ。
見た目にもハッキリ分かるほどの変形。
レコード好きにとっては、ほんと胸が締めつけられるような光景でした。


レコードって実はめちゃくちゃ繊細なんです
「レコードって結構固くてブ厚い円盤だから頑丈そう」って思う人もいるかもしれませんが実は違うんです。
レコードは塩化ビニール(PVC)製って素材で出来ています。これ、実は熱にメチャ弱い素材なんです。
具体的には…
約40℃前後から変形が始まり
50℃を超えると軟化してぐにゃぐにゃになっちゃいます。
つまり、
☀️ 夏の直射日光
🚗 車の中に放置
🏠 日当たりの良い窓際で保管
これらは全部、レコードにとっては地獄のような環境なんですよ。


これがレコードに起こる熱ダメージの実態
見た目で反っているのが分かる状態は、まだマシで本当に怖いのは…
💀 ヒートダメージ(熱による音溝の変形)です。
これ、パッと見ただけじゃ気づかないケド、実はレコードの音溝(音の情報が入ってる溝の部分)が熱で微妙に溶けたり、歪んだりして、再生すると音が揺れたり歪んだりノイズが発生するんです。

🎧 ヒートダメージの症状
音が波のように揺れる(ワウワウする)
ノイズが突然増える
音がコモったように聴こえる
本来の曲の上にビリビリ、パリパリ、シャリーンといったカンジのノイズがのる

⚠️ よくあるヒートダメージの原因 シチュエーション
シチュエーション     起こりやすさ
車内に放置     🌡🌡🌡🌡🌡
窓際保管     🌡🌡🌡🌡
屋外でのイベント再生     🌡🌡🌡🌡🌡
暖房の風が直撃     🌡🌡🌡
ストーブや照明の熱     🌡🌡🌡🌡

特に注意なのはこのシーズン、キャンプ等アウトドアでポータブルプレイヤーでレコードかけたりすると、ちょっと目を離したスキにレコードが部分的に溶けててヒートダメージをくらっちゃうのでマジで気をつけてっ!


ヒートダメージを防ぐには?
大事なレコードを守るためには、これだけは守ってほしい!
レコード保管・再生の注意点
🌡 25℃以下、湿度40〜50%が理想
☀️ 直射日光NG!暗所がベスト
📦 縦置き保管を徹底!(横置きは絶対ダメ)
🚫 車の中に放置しない!
🔌 ヒーターやストーブから遠ざける、ホットカーペットも要注意!


🛠️ 反ってしまったレコードは直せるの?
時々、反ってしまったレコードはどうやって直せますか?って訊かれるコトがあります。
保管状況で少し反ってしまったレコードに関しては修復できる可能性はあるのですが、残念ながら熱によって反った・歪んでしまったレコードに関しては、絶対に修復は不可能なんですよ。
一応、熱以外の要因で反ってしまったレコードの簡易的な修復方法を解説しておきますね。
「重し+放置」修復法
【準備するもの】
厚めのガラス板(2枚)またはアクリル板
クリーンな布(またはインナー袋)
数冊の重たい本

【やり方】
レコードを布包むまたはインナー袋に入れてガラス板の間に挟む
上に本を乗せて数週間程度、涼しい部屋で放置
完全に平らにならなくても、針飛びが治ることも
急がば回れ!ゆっくりじっくり直すのがポイントです。場合によっては数ヶ月の時間が必要です。

専用機で直す方法
もし反りの程度が重度で、どうしても大事な盤なら…
ORB Audioのレコードフラッター(DF-01iA)などの専用矯正機器を使う方法も。
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コレは、専用ヒーター内蔵で温めつつ圧力をかけて平らに戻すというやり方ですね、だいたい1枚のレコードに修復にかかる時間は約6〜8時間必要です。
成功率高いケド、高価(税込価格184,800円!)なんで、個人のコレクションのために購入するのはなかなかハードルが高いですね。
軽度な反りや歪みであれば上記の方法で多少の改善の余地はあるケド、何度も言いますがヒートダメージを負ってしまったレコードは残念ながら修復不可なんですよ。
オイラもイロイロな方法を試したケドもうどうやっても元には戻せない…諦めるしかないんですよね。


レコード好きな人達が、ぐにゃり盤を見ると心が痛む理由
レコードって「モノ」以上の存在。
初めて出会ったアーティストの作品だったり
自分でお小遣いをためて買った思い出の1枚だったり
レコード屋で奇跡的に出会えたレア盤だったり
そういう思い入れのあるレコードが、反って再生できなくなってる姿を見ると胸がギュッて痛くなりますよね。
ソレって、たとえばお気に入りの本が水に濡れてページがベコベコになってしまったり、大事な写真が日焼けして色あせたような、そんな感覚に近いですよね〜ナンていうか、もう二度と元には戻らない的な儚いカンジがするのが胸が痛くなる要因なのかもしれませんね。


まとめ:夏こそレコードを愛でよう!
今年も猛暑で、日本全国あちこちで35℃超えという天気予報です。
それって、レコードにとってはサウナ以上の環境です。
見た目が大丈夫でも、内部ではヒートダメージが進行してるコトもあります。
これからレコードを始めたい若い人たちにも、ぜひ知ってほしい。
※レコードは暑さに弱い!
※ 湿気にも注意!
※ 正しく保管してこそ、一生付き合える相棒になる!

ぜひ、あなたの大切な1枚をこの夏から守ってあげてください。

Q-BURNS ABSTRACT MESSAGE / MESS OF AFROS
Q-BURNS ABSTRACT MESSAGE / MESS OF AFROSの試聴
next recordsのサイトでQ-BURNS ABSTRACT MESSAGEのレコードを探してみる

以前にも似たような内容の記事を書いたコトがあるんですよね。
レコードは夏に弱い・・・マジでスグに曲がってしまうので注意!

5年以上前に書いた記事なんだケド、毎年夏になるとメチャ読まれているんですよ…上記の記事が。
最近、レコードに興味を持った人も多いと思うのですが、レコードがかなり繊細で扱いにくい存在であるというコトを意外と知らない人も多いようですね。
つい先日、真夏の炎天下でミニバイクで郵便を配達している郵便配達員の人を見かけました。
で、そのミニバイクの後ろの郵便物が収納された箱に見たコトのあるサイズのダンボール箱が積まれていたんですよね。
多分、ヤフオクとかで買ったレコードなんでしょうね…ソレが自宅へ配達途中みたいなカンジです。
外の気温は、マジで暑い天気予報では35℃でした…そんな中でダンボールに入ったレコードがミニバイクの後ろの箱の中で炎天下に数時間さらされている状況。
大丈夫なのかな〜って心配になりますよね。
最近は、宅配便でも「置き配指定」の場合も多いのですが、ホント注意が必要ですね。

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