渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

beastie-get
渋谷の端っコで12インチシングル専門の中古レコード店を営んでいるNext Recordsです。
当店で扱っているのは中古レコードがメインなのですが、2021年より「樽屋」というブランドのアナログレコード用レコード針・カートリッジの販売もやっています。
ココ最近のレコード人気の後押しもあってかこの樽屋のレコード針・カートリッジがホントよく売れるんですよ。
このレコード針・カートリッジの店頭販売を始めた時からお客さんからオーディオ関係のご相談をよく受けるようになったんですよね。
で、思い返してみたんだケド、レコード針・カートリッジの店頭販売をはじめる前ってご来店いただいたお客さんからそんなオーディオ絡みの相談ってあんまりされたコトがなかったんですよね。
というのもやはり、店頭ではアナログレコードだらけの純度100%のレコード店なので、ご来店にされるお客さんっていうのは、既に自宅にレコードが再生出来るオーディオを所有しているというコトが前提という状況なんですよね。
モチロン、レコードを購入して自宅に持って帰ると即、レコードが再生出来るようにオーディオはすべてセッティング済というコトは当たり前です。
しかし、店頭でレコード針・カートリッジの販売を始めるようになってからこのオーディオの選び方とかセッティングの仕方とかの相談をホントによくされるんですよね〜多い時には、1日に何度も相談されたりもします。
その多くは、最近レコードを聴き始めた、もしくはレコードで音楽を聴いてみたいというレコードビギナーさんからの相談が多いんですよね。
で、その相談される内容っていうのがやはり基本的なコトばかりで接続の仕方からやレコードの再生にナニが必要なのかという相談なんですよね。
コレも今のレコードを聴いてみたいというニーズの影響もあるんでしょうね。
「オーディオのコトはよく解らないケド、とにかくレコードで好きな音楽を聴いてみたい!」っていう気持ちが高まってくるんでしょうね。
ソコで立ちはだかってくるのがオーディオというちょっとよく解らない不可解な部分なようです。

当店は、2000年に渋谷で中古レコード店を創業したのですが当時、DJ人気という状況でアナログレコードの再生環境でもちょっと難易度の高いDJプレイ再生環境が絶対に必要というコトもありDJプレイをしたいという強い欲求を叶えるためには、必然的にナニを購入しなければイケないのかやどうセッティングしなければイケないのかっていう知識的なコトは絶対に必須だったんですよね・・・。
でもこのDJプレイっていうのは、まずレコードを再生できる基本的なオーディオ環境のさらに上の用途での使い方というコトもあり、オーディオの基本的なトコロは、すべて整えた状態でもう一段階グレードをあげてはじめてDJプレイ出来る環境をつくるというコトになります。
そう言ったイミでは、はじめに立ち上はだかるオーディオの不可解な部分をカンゼンにクリアにしなければDJプレイは出来ないワケです。
でも2000年頃ってもうアナログレコードって過去の音楽メディアで一般的にはCDで音楽を楽しむっていうのが当たり前の状態だったんですよね。
歴史を振り返ってみると1980年代中頃からCDが一般的に普及してきて90年代になると音楽を聴くのはCDというのが前提になりました。
そういった背景を鑑みるとレコード世代っていうのは、音楽産業のメインターゲットである10代半ばから20代半ばくらいの人が当時80年代の始めくらいだった世代だとすると現在、50歳代後半〜がリアルタイムでレコードを聴いていた世代というコトになりますね。

そりゃあ1980年代から現在に至るまで40年間も経っていたらレコード・オーディオ文化なんて忘れ去られてしまいますよね。
で、ココに来てアナログレコードの人気復活に至るワケです。
こういったブーム的コトを牽引する世代ってやはり20〜30代の人が多いと思うんですよね。
だけど、その世代はもうCDすら聴いていない世代で自宅にオーディオがナイ人も多いようです。
そういう環境なので「レコードで好きな音楽を聴きたい」というシンプルな要望に対してまず、オーディオのコトを知らないと再生が出来ないというのは、なかなかハードルが高いようです。
で先日、ご来店頂いたお客さんからこんなご質問がありました。
そのお客さんは、レコードで音楽を聴いてみたいと思っているんだケド、レコードの再生にはレコードプレーヤーが必要なのでどのレコードプレイヤーがイイのかネットでイロイロと調べていると、プレイヤーといえどもピンからキリまであるので悩んでいるとのコト。
「どのプレイヤーがイイのでしょうか?」というご相談でした。
まぁ〜悩みますよね〜同じレコードを再生するためのプレイヤーといえども1万円代から10万円以上するのもあるし、一体ナニがどう違うんだ・・・って思いますよね。
「高額なプレイヤーの方がやっぱり音がイイような気がするんだケド、どれくらい差があるんですか?」とも訊かれました。
このブログでもそういった内容のコトはコレまでも度々書いてきましたが、やはり個人的にはレコードプレイヤーをどの機種にするのかって訊かれればTechnics SL-1200シリーズの一択なんですよね。
だけど、レコードプレイヤーでTechnics SL-1200を選ぶとカートリッジは?アンプは?スピーカーは?パワードスピーカーにする?ならフォノアンプいるよね?等そのオーディオ的な求められる知識がイッキに高まってしまうというちょっと小難しい問題もあるんですよね。
しかもソレ等のオーディオ機器を接続してみないとどんな音質なのかっていうのは解らないという・・・。
そういった多くのレコードビギナーさんの相談を訊いていてカンジたんだけどレコードプレイヤーの良し悪しがレコードの再生音を決めていると思っているようです。
確かに大切ですよ・・・レコードプレイヤーも、だけどレコードの音質に左右する部分ってそんなに大きくはないとオイラは思っているんですよね。
レコードプレイヤー・カートリッジ・アンプ・スピーカーそのすべてが音質に影響を与えるのですが、コレ等のオーディオ機器は互いに影響し合うため、どれかひとつが優れていても全体の音質が向上するとは限らないんですよね。
ようするにバランスが大切だと思うんですよ。
じゃあナンでNextさんは、Technics SL-1200をオススメするの?って訊かれると、その理由って個人的にはTechnics SL-1200を手に入れておけばとりあえず、後でプレイヤーはSL-1200にすればよかった・・・って思わなくなるからという理由なんですよね。
各オーディオメーカーは、多種多様な機器を毎年新製品として発表するんだケド、Technics SL-1200に関しては、初期モデルのTechnics SL-1200 MK2が発売されたのって1979年なんですよね、それが少しずつバージョンを上げて現在もMK7として45年以上も販売されているロングセラーなレコードプレイヤーなんですよね。
入れ替わりの激しいオーディオ界に於いてコレは、異常なホドのロングセラーなオーディオ機器だと思います・・・しかし、そのSL-1200の原型って初期のモデルからそんなに大きな変化はナイっていうのがあるイミでSL-1200というレコードプレイヤーの完成度の高さにもなっていると思うんですよね、まぁ実際には、最新モデルのMK7は、その構造が大幅に変わっていますケドね。
とりあえず、レコードプレイヤーをSL-1200にしておけば、後になって後悔はナイ的な部分を含めて最善の選択だと思うんですよ。
だけど・・・そのレコードプレイヤーの銘器でもあるSL-1200・・・どうやって手に入れるかですよね。
最新モデルのSL-1200 MK7は、12万円とかなり高額です。
ちょっとレコードで音楽を聴いてみたいな〜って思うにはなかなか手が出ない価格ですよね。
なら中古のSL-1200ならどうかというと、MK2〜MK6まで中古市場に出回っているのですがコレも最近、ニーズが高まってきているコトもあり高騰しています。
中古のSL-1200は、そのコンディションの程度にもよりますがショップだと6万円〜からってカンジです。

つい先日、当店でカートリッジを購入していただいたお客さんから「自宅に持って帰ってSL-1200に接続したトコロ、片方のスピーカーからしか音が出ないんですケド・・・」って相談がありました。
動作の確認のためにお店にその問題のカートリッジを持ってきてもらいチェックしてみるとまったく問題なく両方のスピーカーからレコードの音が再生されます。
で、そのお客さんのオーディオ環境をきいてみると、メルカリで中古のSL-1200を購入したんだケド、レコード針がついていなかったので当店で購入したそうです。
お客さんのハナシを訊いた限りでは、はじめてのレコードプレイヤーで手持ちのミニコンポに繋げてコレまたはじめてレコードの再生を試みたとのコト。
店頭では、カートリッジはまったく問題がナイコトが確認出来ましたが、レコードプレイヤーが問題なのか手持ちのミニコンポが問題なのかってなると店頭ではその原因ってもう解らないんですよ。
訊くとその持っていたミニコンポは、家族が以前使っていたものでもう10年くらい使っていなかったそうです。
レコードプレイヤーは、ドレにしようかイロイロとネットで調べているとTechnics SL-1200をオススメしているコトが多かったので中古のMK3を55000円で購入したとのコトです。
「どうして片方のスピーカーからしか音がでないんでしょうか?」って訊かれました。
「レコード針からピックされた信号の流れがドコかで途切れているために片方のスピーカーから音がでないのでその信号を各機器でひとつひとつチェックする必要がありますね。」って説明したのですが、イマイチ理解していただけていないようでした。
レコードプレイヤーの赤と白のケーブルが断線しているのか、それともミニコンポのピンジャックが接触不良を起こしているのか、はたまたミニコンポのスピーカー・ケーブルが断線しているのか、もしかしてミニコンポ自体が壊れているのか・・・オーディオのコトをある程度知っている人であればそのチェックの方法も思いつくと思うのですがはじめてレコードを聴く人からするとかなり難易度の高いコトでしょうね。
一応、お客さんには信号の流れとそのチェックの方法を説明しましたが「試してみます」とは言っていましたがその後、どうなったのかは解りません。

BEASTIE BOYS / GET IT TOGETHER
BEASTIE BOYS / GET IT TOGETHERの試聴
next recordsのサイトでBEASTIE BOYSのレコードを探してみる

若い世代の間では、フリマアプリの普及によって中古製品の購入が容易になってのはわかりますが今回のように発売から30年とか経過しているビンテージ級のSL-1200の購入って正直レコードをはじめて聴く人にはハードルが激高な気がするんですよね。
しかも出品している人もタブン、フツーの一般の人が中古品として出品しているんでしょう・・・当然、ちゃんとメンテナンスとかしていないでしょう。
フリマアプリでの購入って動作保証とかしてくれるんでしょうかね・・・というか、そもそも届いた中古のオーディオがちゃんと動作するものなのかって確認を自分で出来るのかっていう問題もありますし。
コレね・・・シッカリと自分で動作チェック出来るのアレば掘り出し物をゲット出来ると思うのですが何十年も前のオーディオを5万円とかで買った時のダメだった時のリスクって結構大きいような気がするんだケドね。
ホント、はじめてレコードを聴くために古いオーディオを手に入れようとしている人は、ちゃんとそのリスクをよく考えて購入したほうがイイと思いますね。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!

毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。



inxs_needyoutonight_us
渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店 Next Recordsです。
今回は、つい先日、TVで放送されていた「ザ・ノンフィクション」というドキュメンタリー番組がなかなかおもしろかったのでレヴューしたいと思います。
タイトルは・・・
ザ・ノンフィクション「ボクと古着と下北沢~夢と現実のヴィンテージ~」


タイトルからしてかなり興味をソソりますね。
内容的には、300店以上の古着店がひしめく東京 下北沢で若い古着店オーナーが奮闘するというドキュメントです。
それぞれ異なるスタンスの4人の古着店オーナーが出演していて同じ古着を販売するというビジネスなのですが、そのオーナーの個性とかお店への思いやビジネスへの向かい方とかが違っていてとても興味深く見るコトができましたね。
●父親から借りた1千万円でお店をはじめた現役女子大生オーナー
●すでに多店舗展開をして古着ビジネスで大成功を収めているヤリ手オーナー
●野心タップリな新進気鋭の23歳の若手イケイケオーナー
●お気に入りのアイテムを揃える古着愛に溢れる中年オーナー
4人の個性的な古着店オーナーの2024年の夏頃から2025年1月くらいまでのお店の売上の浮き沈みや販売戦略・オーナーの悩みやスタッフのコトなどがリアルな描写で描かれている番組でした。

番組は、前編・後編で構成されていてトータル90分という長尺なドキュメンタリーで結構、丁寧な造りでそれぞれのショップオーナーにスポットがあてられていてメチャおもしろかったですね。
オイラは、古着とかまったく興味がナイのでこの分野に関してカンゼンに門外漢なのですが、このドキュメンタリーを観てナゼか多くの部分で共感しちゃいましたね。
やはり古着と中古レコードってアイテムこそ違いますが、レア・アイテムの目利きとかソレをディグするために奮闘する様子とか、リアル店舗を運営するコトの難しさとか重なる部分があるんですよね。
この番組に登場したオーナーそれぞれがタブン、「古着が好き」という共通する部分があってお店をはじめたと思うのですが、自分が思い描く理想と現実のハザマで葛藤したり割り切ったりというたくさんの悩みを抱きながらお店を営んでいるんだなぁってコトがごく短時間の取材にも関わらずカメラを通じてヒシヒシと伝わってきましたね。
すでに大成功を収めているヤリ手オーナーがこの古着ビジネスの「光の部分」に対して3人の若いオーナー達のスタンスがその対比構造になっている部分がまたイイ感じになっていますね。

いや〜でも思ったのですが、いくら古着が流行っているっていってもナンか、新規のお店を矢継ぎ早にはじめたり、辞めたりと短期間の間なんだけど展開がメチャ早いなぁ〜。
そういうオイラも2000年に渋谷でレコード店をはじめた時って、半年後にはセンター街の端っこの雑居ビルの5階にNext Records2号店を出店したりしたなぁ〜(笑)
さらにその1年半後には、その2号店を辞めて1号店から歩いて30秒という近い場所に路面店を新しく出店したりもしました・・・って、ホトンドやっているコト同じですね〜(笑)

すでに大成功を収めて実績のあるヤリ手オーナーは、別にして他の3人のオーナーを観ていてオイラ的にイロイロ思うトコロがありました。
現役女子大生オーナーのお店は、ちょっとコレからは、難しそうですね・・・会社経営者でもある父親に憧れてお金持ちになるための手段として古着ビジネスをはじめたっていうカンジで出演してましたけど、コダワリのアイテムでもある古着を売っていくのは、かなりハードルが高いような気がします。
ビジネス的な観点から会社経営者でもある父親ともっとよく相談した方がイイような気もしますが・・・。
新進気鋭の23歳の若手オーナーは、自分の野心を実現するためにナンダカとても生き急いでいるようなカンジがしましたね・・・まぁ〜解るんですよ、そういう気持ちになるのも、オイラも先に書いたように実績もソコソコで短期間の間に新たにショップをはじめたり移転したりしていましたから。
ま〜感覚とかがちょっとマヒしちゃうんでしょうね。
古着愛に溢れる中年オーナー・・・この人は、或るイミ典型的なマニア気質なオーナーさんですね。
好きなアイテムとそのビジネスを両立させるのってこの手のタイプの人はあまり得意でないような気がするんですよね。
オイラもレコードがメチャ好きでレコード店をはじめた人を知っていますが、レコードが好きというのと商売を上手く出来るというのは、別ですからね・・・この好きとビジネスの部分をどうやっていくのかってトコロは、そのオーナーの気質に関わってきますからね。
すでに年商ン十億という繁盛店のオーナーさんは「古着屋の愛と商売を切り分けるコトが大切だ」って言ってましたね。
まぁ〜ぶっちゃけ古着よりもお金の方が好きってストレートに言っていましたし、そういう割り切り方もビジネスとしては必要なんでしょうね。

古着愛に溢れる中年オーナーのお店の若いスタッフが、「もう限界です・・・」ってお店を辞めるシーンは、この大好きな古着と自分の置かれている現実を両立させるコトの難しさを切実に表しているような気がします。
コレは、レコード店ではたらくスタッフにも当てはまるコトだと思うんですよね。
同じ様にレコードが大好きで「すきなレコード店に囲まれて働きたいっ!」っていう気持ちでレコード店スタッフになる人も多いのですが、同じ様に夢と現実に苛まれて辞めちゃう人も多いですからね。
コレまでにも「レコード店で働きたいっ!」っていう人と何度もハナシをするコトがあったのですが、オイラはいつも「ヤメたほうが良いと思うよ」って言ってきたんですよね。
レコードに携わるシゴトがしたいんだったらお店のスタッフではなく自分でレコード店を始めた方が良いよって言ってるんですよね。
結局、中年オーナーのお店の若いスタッフが辞めた理由っていうのも、金銭的なコトやオーナーに対しての葛藤が溜まった結果だと思うんですよ。
特に小さなお店は、オーナーとダイレクトに関わるコトが多いのでその気苦労とかプレッシャーとかもそのまま伝わってきてシンドくなりやすいですからね。

古着・・・どうなんだろう・・・この番組は、約半年くらいの取材で放送されたようなのですが短期間の間にもかかわらず、お客さんの購買意欲の浮き沈みがあからさまに出ているようなカンジがしましたね。
ま〜だけど、なんでもそうなんだけどTVで放送されている時点でもう或るイミ、ブームは終わりかけているような気がするんだケド・・・。
あ・・・そういえば、レコードも同じかも・・・?(笑)

もう放送は、終了しているので今ならTVerでなら見るコトが出来ますね・・・タブン、期間が過ぎると見れなくなるとおもいますが。
興味がある人は、早めにチェックしたほうがイイですよ。
ザ・ノンフィクション
ボクと古着と下北沢 ~夢と現実のヴィンテージ~

INXS / NEED YOU TONIGHT
INXS / NEED YOU TONIGHTの試聴
next recordsのサイトでINXSのレコードを探してみる

この番組のタイトル
「ザ・ノンフィクション ボクと古着と下北沢 ~夢と現実のヴィンテージ~」
ってコレ・・・
「ザ・ノンフィクション ボクとレコードと渋谷 ~夢と現実のレア・レコード~」
なんて風にしてレコード店バージョンも出来そうですね。
で、レコード人気が高まっている中で若いレコード店オーナーが買い付け先で孤軍奮闘する姿やお店の運営についてのリアルな姿を映し出すみたいな企画で出来そうな気がしますね。
ん〜もうレコード=渋谷ではナイかもしれませんが・・・。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!

毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

frankhooker_iwannaknow_pr
創業25年、渋谷の12インチシングルのレコード店、Next Recordsです。
店頭でお客さんと接客しているとホント、イロイロなご質問をいただきます。
その内容ってちょっと調べれば解るコトから「そんなコト、気になるのか?」的な内容まで結構、その質問の内容のグラデーションは様々です。
ココ最近でご来店いただいたお客さんから訊かれたエピソード的なハナシをまとめてみました。

「レコードってどうやって仕入れているの?」
近年のアナログレコードの人気の高まりもあって比較的最近レコードに興味をもった人は、「中古レコード店の仕入れってどうやっているんだろう」って思うんでしょうね。
当店は、基本的に中古レコード100%の商品構成なのですが、仕入れに関しては一般の人からの買い取りと海外ディーラーからの仕入れがメインとなっています。
しかしながら、昨今の円安傾向や航空運賃の高騰、レコード自体の値上がりから海外からの仕入れは、かなりキビシイ状況となっています。
当店は、2000年から渋谷でレコード店を営んでいるのですが、お店をはじめた当初は、仕入れのホトンドを直接海外の国へ出向いての買い付けだったんですよね。
海外買い付けが多い年には年に10回も出向いていたぐらいです。
しかし、2007〜2008年頃からその買い付けのペースは少なくなって、国内での一般のお客様からの買い取りへ徐々にシフトしていったカンジですね。
海外買い付けが減ったその理由は、単純にレコードの販売価格が下がったために買付けに係る費用の負担が重くなってきて利益を出しにくくなったからです。
国内でのレコードの買い取りは、お店をはじめた当初、まったくやっていなかったんですが、利益を出しにくくなった時に買い取りの方へ移行できたっていうのは、今となってはタイミング的によかったかもしれませんね。
あとね・・・海外からご来店のお客さんからは「ナンで日本には良いレコードがたくさんあるのか?」ってコトもよく訊かれます。
当店は、ホボ100% 洋楽の商品構成となっているのですが、日本での「洋楽」は、欧米諸国の人からすると「邦楽」になるんでしょうね。
世間一般的にブームになっている日本人アーティストのアナログレコードを探しに日本に訪れるレコードマニアは、別にして欧米諸国から自国で言うトコロの「邦楽」のレコードを探しに日本へ訪れる外国人レコードマニアは、「ナンで日本にこんなにレコードがあるんだろう?」って単純に思うんでしょうね。
例えば、HipHopを例にあげるとNotorious B.I.G.とか2Pacのレコード等、アメリカ人とか地元のレコード店とかではなかなか見かけないレコードが日本のレコード店ではフツーにレコード棚に入って売られているってコトを不思議にカンジるようですね。
当店のようなClub系の音楽をメインで扱っているレコード店は80年代から2000年代にあったDJニーズによるレコードの販売が今になって大きく関わっているというコトは、昔からレコードを購入している人からすると理解できるのですが、そういったちょっとした歴史的背景を知らない人からすると解らないんでしょうね。
まぁ〜外国の人が、40年ホド前に日本で起きたDJブームのコトなんて知る由もナイのですが・・・。
実際にあの時のブームがあったから当店は、国内での買い取りが出来るんですからね。
音楽産業のメッカでもあるアメリカは、90年代からイッキにアナログレコードからCDへと移行が進んだコトもあってアナログレコードのプレス数が極端に減ったコトも理由としてあるでしょうね。
また、そもそも日本の様にDJブームもその当時は、起きていないのでアナログレコード自体があまり売れていない状態でしたからね。
あとね・・・日本人のレコードを大切にするという感覚的なモノも大きく影響しているともいます。
2000年代のはじめ頃、海外に買い付けに行った時にレコード店主に「長い間売れないレコードってどうするの?」って訊いたら「溜まる一方なので廃棄するよ」って言っていたので処分されたレコードって相当あるんじゃないかな。
そういったイミでは日本ってレコードをゴミとして捨てるっていう感覚は、あまりないんじゃないでしょうかね。
もし、レコードを処分する時は、ゼヒ当店へお声掛けをっ!

「ナゼ?未開封のレコードの存在」
コレもお客さんに訊かれた質問です。
US盤のレコードって新品で販売されていた時にジャケットをシュリンク(透明なフィルム)で密閉されて販売されているんですよね。
このシュリンクが空いていない状態のレコードのコトを「シールド(Sealed)」って言うのですが、イミとしては「未開封」っていうコトになります。
で、そのレコードがいつ発売されたかっていうのは、ピクチャージャケットの場合なら裏面や12インチシングルの場合だと真ん中がくり抜かれている穴部分から見えているレーベルを見ればそのリリース年が解るワケですが、例えば1990とかって書いてあると今から35年前にリリースされたレコードっていうコトになります。
で、その35年前に発売されたレコードが「シールド(Sealed)」未開封状態のママ、存在しているその理由ってナンですか?っていうご質問です。
EU盤とかでは、シュリンクはありませんね、タブンUS盤 & CANADA盤だけだと思います。
通常であればレコードって買ったら聴くでしょう・・・聴くためには、シュリンクを破かないと中のレコード盤を取り出すコトが出来ないのですが、ナゼかナン十年も前に販売されたレコードにも関わらず、一度も聴かれないまま存在しているレコードがあるワケです。
どうして一度も聴かれたコトがないレコードが存在するのかっていう個別の理由は、解りませんが長年中古レコードを販売してきたオイラからするとシールドのレコードってそんなに珍しい存在ではナイんですよね。
そんなに頻繁では、ナイですが結構な割合でシールドのレコードって存在しています。
このシールドのレコードって海外から仕入れたレコードにもあるし国内での買い取りの場合もあります。
で、コレはカンゼンにオイラの推測なのですが国内・海外共にそのレコードの共通する部分っていうのが、DJニーズなんですよね。
シールドのレコードってそのレコードがリリースされた年に新譜で販売されているレコードを「この曲、イイかも!」って購入した人が、その一度も聴かずに処分したってから未開封なワケなのですが、はやりDJさんって日々多くのレコードを購入するんですよね。
もう決して大げさではなく毎週10枚とかのペースで新譜のレコードを買うワケです。
要するに聴くペースよりも購入するペースの方が上回った結果、未開封のママで忘れ去られてしまう・・・みたいな状態になるんでしょうね。
でも、毎週何タイトルもリリースされるので未開封のママで放置されて、数年という長い年月がスギてもうレコードは、聴かなくなっちゃったから処分しよう・・・ってコトになってそのタイミングで中古レコード店に買い取られてマーケットに出てくるみたいな状況だと思います。
あとね、海外に買い付けに出向いた時によくあったのが、時々新譜のレコード店の倉庫なんかに入るコトがあるのですが、ソコに売れ残ったレコードがそのままダンボールに入って放置されている状態もありますね〜所謂、デッドストックってヤツですね。
また、新譜のレコード店が閉店してソコの在庫を処分品として丸ごと仕入れた中古レコード店にそういったデッドストックのレコードが渡る場合もありますね。
シールド(未開封)のレコードってやはりイイですよね〜中古レコードの難しいトコロってコンディションがそれぞれ異なるコトだと思うんですよ。
多少のスレやキズがあったりとか・・・ってその盤質も様々なのですが、シールドって一度も聴かれたコトがないワケだから或るイミ、古いレコードなのにも関わらず最上級の状態でレコードがキープされているワケですから。
で、時々お客さんとの会話で話題になるのが「シールドのレコードを聴くのか問題」です。
レコードによっては、30〜40年間もの長い期間、最上級のコンディションをキープされたレコードを明けちゃってイイのかってコトです。
実際には、そのシュリンクを破いてジャケットからレコード盤を取り出さないと聴けないのですが、果たして開けちゃってイイのか・・・。
シールドのレコードを開ける開けないは、自由なのですが、「未開封」である価値っていうのも中古レコードに関しては確実にあると思うんですよね。
で、シュリンクを破くコトっていうのは或るイミ、未開封状態の価値を毀損する行為になるようカンジもします。
ん〜コレは・・・かなり微妙な問題ですよね・・・本来であればレコードってその中に記録されている音楽を聴くための目的で存在しているのですケド、今となっては「聴く」コトよりも「所有」するコトに価値が見出されている部分もありますからね。
何十年間もシールドされている奇跡の存在でもあるレコードのシュリンクを自らの手で破いて聴きますか?(笑)

FRANK HOOKER & POSITIVE PEOPLE / I WANNA KNOW YOUR NAME
FRANK HOOKER & POSITIVE PEOPLE / I WANNA KNOW YOUR NAMEの試聴
next recordsのサイトでFRANK HOOKER & POSITIVE PEOPLEのレコードを探してみる

他にも、レコードってジャケットに保護ビニールをした方がイイんでしょうか?とか破れているジャケットは、どうやって直せばイイでしょうか?、ジャケットに貼られているプライスシールは、どうすればキレイに剥がせますか?やレコードをキレイにするには、どうすればイイでしょうか?なんてコトもよく訊かれますね。
ホトンド、このブログで既に紹介した内容なのですが、そういったちょっと込み入った内容のコトを文章にして調べるというは、難しいのかもしれませんね。
この「渋谷レコード店日記」もレコードにまつわる様々なのコトを書き留めていますが、その記事にたどり着きにくいのが難点かもしれませんね・・・すいません、ホントわかりにくくて。
記事のジャンル別けをなんとかした方がイイかもしれませんね。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!

毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。


ultimateforce_imnotplaying
東京 渋谷の12インチシングル専門のレコード店 next recordsです。
12インチシングル専門と謳っていますが全体の1%くらいですがホンの少しだけアルバムも販売していますケドね。
毎月、Googleから パフォーマンスレポートといって「今月、Next Recordsさんの検索はこんな様子でしたよ!」っていうカンジで、先月1ヶ月の間でGoogleの検索でどれくらいの人が検索して当店のWebサイトへアクセスしたりリアル店舗に対して興味をもってアクションを起こしたのかっていうレポートを送ってくれます。
そのレポートを毎月フムフム・・・ナルホドね〜ってとりあえず、目を通しているのですが、2025年1月分のレポートは、前月よりも大幅に伸びているコトが解りました。

このGoogleのパフォーマンスレポートは、よく出来ていて単純な検索結果だけでなくユーザーがリアル店舗へのどういった関心があったのかっていうコトまで数値化してくれるんですよね。
例えば、Googleの検索でナン人のユーザーが当店のリアル店舗までのルートを調べたとか、ナン人の人がリアル店舗へ電話をかけたとかっていう様にWebサイトのアクセスレポートではわからないようなリアル店舗へのユーザーの関心をちゃんと数値化してくれるのです。

このブログ「渋谷コード店日記」でも時々取り上げているネタではあるのですが、当店は、零細レコード店ながら結構、こういったSEO(Google 検索で上位表示)やMEO(Google マップで上位表示)対策をガンバってやっているのですが、ナゼか2025年1月は、特にその伸びが大きかったんですよね。

というか、特別その間にフダンやっていないコトを実施したとかってないんですよね・・・もう、ホントにコツコツと地道に記事を追加したり、Webサイトを更新しているだけで。
しかし、その前月よりも1月は二桁の増加・・・ん〜ナニが功を奏したのか解りません。
特にユーザーが当店へのルートを検索数やGoogleの検索に表示しているプロフィールの閲覧数がドカンっと増えています。
Googleのプロフィールってコレです。
スクリーンショット 2025-02-14 8.22.20

で、久しぶりにGoogle検索の表示結果でNext Recordsはどれくらいの順位に表示されているのかリサーチしてみました。
おおおおぉっ!1ページ目に返り咲いているっ!
スクリーンショット 2025-02-14 11.05.23

1年ほど前の記事でGoogleの検索結果がダウンしたってコトを嘆いたコトがあります。
その時の記事はコチラ
IRMA・デジタルDJ〜アナログDJ・むずかしいレコード店・中森明菜ありません。
上記の記事では、Googleで「レコード店 渋谷」というキーワードで検索した時にコレまで1ページ目に表示されていた当店のプロフィールページが2ページ目にダウンしたコトを書いています。
ソレが再び1ページ目返り咲いたコトが今月のレポートに影響したのかな・・・ん〜よくわからないケド。

昨年から渋谷のリアル店舗の立て直し的なコトを積極的に実施しているのですがこのレポートでの「ユーザーがルートを検索した数」や「プロフィールの閲覧数」の二桁の伸びは正直メチャ嬉しいっすね〜。
しかしっ!ご来店いただけるお客さんが増えるのはうれしいのですが、お客さんが求めているレコードと当店がメインで扱うレコード(12インチシングル)のミスマッチは、相変わらず解消されていません。
当店へのルートを検索した人が増えたってコトは、当店へ訪れたいって思った人のコトですよね〜でも、お客さんが求めているレコードが当店にあればイイのですが、そうでなかったら・・・せっかく店に訪れたのに欲しいモノがナンにもなかったな・・・ってなると思うんですよね。
お客さんと当店のミスマッチ問題・・・コレ、ずいぶん前から悩んでいるんですよね・・・ホント。
Googleのレポートを読み解くと当店のような小規模なレコード店にしてみれば、手前ミソながら結構まぁまぁイイ成績だと思うのです。
しかし、実際に店頭で接客していてカンジるのは、お客さんと当店の商品構成のミスマッチが、かなりの割合で起きちゃっているんですよね。
例えるならお寿司が食べたいのにラーメン屋に入っちゃったみたいなカンジです・・・ちょっとヘンな例えですが。

Webサイトやリアル店舗を営んでいて度々思うのですが、お店側がお客さん自身にナニかをしてもらうってって言うのはかなりハードルが高いってカンジているんですよね。
それってお客さん側に解りやすいメリットやデメリットがあれば結構、アクションをしてもらえるんだケドそうでない場合は、お店側がお客さんに「こうして欲しいんですケド・・・」って思っていても全くしてもらえないんですよ。
例えば、レコード店主としてはレコードを見る時にエサ箱からストンストンと落とさないでくださいって思ってそういう注意書きを書いていてもお客さんは、そもそもそんな注意書きは読まないしね、ソレはお客さん側にストンストン落として見たほうが早いっていうメリットがあるからです・・・逆に当店が少し前に実施した商品札からスマホで試聴出来るようにしたコトとかは、そうした方がカンタンに試聴出来るというメリットがあるからわざわざスマホでQRコードをスキャンしてもらえるからだと思うのです。
なので、オイラは悩んでいるようなお客さんのニーズと当店の商品構成のミスマッチを解消するには、具体的に解りやすいお客さん側のメリット&デメリットをお店に訪れる前に提示してあげるコトが必要なのかもしれないな・・・ナンてコトを思うんですよね。
当店を訪れないようにするメリットって・・・ちょっとナンだか難しいですね。
お客さん側が求めているアイテムがナイのに「このお店に訪れればアルかも?」って期待しちゃうからわざわざ足を運んで訪れるんですよね。
そういったミスマッチが起きているお客さんのニーズのパターンって結構わかっているんですよ・・・ソレは、大枠で言うトコロのアルバムのニーズなんですよね。
以前にもこのブログの記事で言及しましたが、レコードが入ったジャンル別の仕切り板にデカデカと「12inch Single」って表記するコトでアルバムだけを探しているお客さんは、「あ〜アルバムないのか・・・」って理解してもらうコトが出来るようになったのですが、本来であれば当店に訪れなくてもイイお客さんなんですよね。
しかし、レコードを買い求めるお客さんも「俺は、絶対にアルバムしか買わないっ!」って主義の人っていないとおもうんですよね・・・ホントは、アルバムを探していてミスマッチでNext Recordsを訪れちゃったんだけど、「あ〜このレコード屋、12インチシングルしかないのか・・・」って思いつつもチラチラとエサ箱を見てみると「あっ!この曲、好きな曲だ!」って思うちょっとした発見とかあったりもすると思うんですよね。
まぁ〜ソレって結構なレアケースかもしれませんが、そういった意味でははじめはミスマッチだったんだけど、結果的には、マッチできたみたいなコトもあったりするのも事実なんですよね〜そんなに多くはありませんが。

でもね・・・このミスマッチ問題に関しては、なんとかしたいなぁ〜ってホント思っているんですよね。
ナンでこうなっちゃうのかっていうそもそもの理由っていうのが、当店が12インチシングルを専門で扱うという特殊性が故におきちゃっているんでしょうね。
一般の人の思うレコード店というイメージって様々なジャンルの音楽を幅広く扱うっていうのがレコード店のイメージとしてお客さん側に定着しちゃっているんでしょうね。
要するに当店の方が一般の人のイメージであるレコード店像から大きく外れているからこういうミスマッチが起きてしまうんでしょうね。
コレ、逆に考えれば、今の場所で例えば、12インチシングルだけでなくもっとフツーにLPやシングルをおいて様々な音楽ジャンルと扱うレコード店であれば、結構ご来店いただけるお客さんのニーズに応えるコトができるんじゃナイのかって思うんですよね。
要するにマーケットイン的な発想の品揃えのレコード店ですね。
まぁ〜そうしちゃうと本来のNext Recordsでは、なくなってしまうのですが・・・(笑)
でも、タブンですが今のレコード店に求められるニーズってマーケットイン的なタイトルのような気がしますね。
今では、コダワリの12インチシングル専門のレコード店であるようにみえる我がNext Recordsですが、レコード店をはじめた2000年当時は、当店もカンゼンにこのマーケットイン的なレコード店でだったんですよね・・・当時は、DJプレイのニーズが高まっていた時期だったので或るイミ、今の渋谷 宇田川町界隈のレコード店は、12インチシングルを買い求めるお客さんがメインでしたからね。
しかし時代は、移り変わって12インチシングルをメインで扱うレコード店って当店だけになっちゃったみたいなカンジになってしまったという経緯ですね。

このミスマッチ問題を解消するためには、オイラなりに勉強したのですが先に書いたような当店のほうがニーズに併せた商品構成にするのが正攻法のようですね。
ビジネス的な観点だと当店が12インチシングルにコダワルが故にせっかくのビジネスチャンスを取りこぼしているっているという見方にもなるようです。
でもね〜そういったお客さんのニーズに寄り添うと今まで当店を利用していただいたお客さんからは「Nextは変わったな・・・」って思われて売れるからと言ってナンでもカンでも販売しちゃうっていうのは、お店らしさを損なうコトになりますからね・・・そうにはなりたくナイですしね。

ULTIMATE FORCE / I'M NOT PLAYING
ULTIMATE FORCE / I'M NOT PLAYINGの試聴
next recordsのサイトでULTIMATE FORCEのレコードを探してみる

イロイロと調べてみたのですが結局、Googleの検索結果でご来店いただけるお客さんとのミスマッチはどうしても避けられないようなカンジなんですよね。
アナログレコードの販売という大きな枠組みからさらに12インチシングル専門という特殊なカテゴリーは、一般的なレコードの枠で区別できないみたいです。
タブン、Googleがせっかく送り込んでくれたお客さんを当店がどのようにして「12インチシングルもイイですよっ!」って店頭でアピール出来るのかって部分にかかっているのかもしれません。
具体的には、やはりコレまで通り地道に12インチシングルの良さを伝えるようにするのが自分たちに出来る最良の方法になるのかな・・・。
ん〜ちょっと気が遠くなるカンジもしますが・・・。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!

毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。


このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

cocosteel_feelit_w_ita
東京 渋谷の12インチシングル専門のレコード店 next recordsです。
今年のはじめに投稿した記事でこんなコトを書きました。
レコード店のやりたいコトと出来なかったコト

上記の記事は年頭に投稿したというコトもあり、「2025年はゼヒトモ、こんなコトをやりたいっ!」的な目標を掲げました。
記事にも書いていますが、マルチチャネル化は、今の当店のサイトで行うには、オンラインサイトの元々の構造から見直しが必須というコトが判明したのでちょっと実行するのはムリっぽいというコトが解りこのアイデアは、頓挫しました。
で、もうひとつ「越境EC化を本格的に目指すっ!」というコトも今年中にゼヒ、やりたいなぁ〜ってコトも書いたんですよね。
で、上記の記事を書いた後にイロイロと当店のオンラインサイトで海外からのお客さんがカンタンにレコードを購入できるようにするためには、どんな準備をしなければイケないのかってコトを調べていました。

オイラ的には、もっとも難しいイチバンの問題は、送料の設定だろうな・・・って思っていたんですよね。
next recordsのネット通販に関しては、日本全国ドコに送っても宅配便の送料を一律の設定にしています。
実際は、宅配便の送料って配送先の都道府県によって送料は異なるんですよね。
当店は、東京で営業しているので東京から配送先が離れると送料が徐々に高くなるのですが、ソレをだいたいコレくらいだろう・・・ってカンジで全国平均の金額を計算してソレを一律にしているワケです。
まぁ〜コレが解りやすいですし、お客さんも送料が固定で決まっている方がお買い物がしやすいですしね。
でも、海外のお客さんの場合は、コレができないんですよね。
まぁ〜飛行機に荷物をノセて送るワケですが、トーゼン日本から近い韓国とか台湾よりもアメリカとかヨーロッパへの送料が高くなるのです。
しかも、その上で購入いただいたレコードの枚数に応じてその配送料が高くなるんですよね。
当たり前ですが、1枚のレコードを送るよりも10枚のレコードを送る方が重くなるのでその重量によって細かな配送料の設定をする必要があります。
そういった送料の設定を各国別に、そして重さ別に設定しなければイケないんですよね。
今のカートシステムは、ホントよく出来ていてそういった細かな送料の設定が出来るのですがその細かな設定を入力するオペレーションを行うニンゲンの方が追いついていないみたいなカンジであります。
もうアタマが混乱して結構、タイヘンだよなぁ〜って送料を設定する前から気持ちが萎えてくるみたいなカンジです。
まぁ〜だけど、事前にレコード1枚の重量と送料の設定を細かく指定すればやってやれないコトはありません。
この問題は、カンゼンにオイラのモチベーションにかかってくるコトなので気持ち次第ってカンジですね〜モチロン、ヤリますよっ!

しかしっ!本格的に海外への通販を目指す完全越境EC化のもっともハードルが高いのは、この送料の設定ではナイというコトが調べていて解りました。
ソレは、消費税のコトなんですよね。
日本に住んでいて日本国内で買い物をする時は、レコードを買ったら必ずその商品価格に10%の消費税が上乗せされて支払うというのがフツーなんですが、日本以外の海外のお客さん(日本国外)から日本のレコードを通販を購入した時って消費税を払う必要がナイんですよね。
コレは消費税の法律でそう決まっているようです・・・じゃあ海外の人は10%お得に買えるじゃんって思うのですが実際は、そのレコードが注文をしたお客さんの国に届いた際にその国が定めた税法に基づき課税されるという仕組みになっているんです。
で、本格的に越境ECを目指している当店は、海外から注文されたレコードは、10%の消費税は受け取るコトはできないです・・・まぁ〜そういうルールですからね。
しかし、会計処理や税務処理を行う際にその海外へ向けて販売した売上の申告ってそのままフツーに申告したら
その受け取っていない消費税が受け取ったコトになってしまうという・・・ちょっと難解なコトになってしまうのです。
コレね・・・相当難しいんですよね・・・そもそもオイラ自身、消費税の仕組み自体イマイチよくわかっていない状態ですからね。
会計や税務に関わる人からすれば当たり前のコトなのですが、フツーに会社に務めていてシゴトをしている一般人からすると消費税がどのように国に納税されているのかって理解している人自体少ないんじゃないでしょうかね。

当店は、国内でレコードを販売を行った時にお客さんから代金の10%を消費税として買い物ごとに預かっています。
しかし、当店もフダン使っている宅配便や通販に使うダンボールや事務用品、トイレットペーパーに至るまでお店で使うものに関しては、同様に消費税をその購入したお店へ払っています・・・ん〜実際は、払っているというよりも預けているっていう方が正しいかもしれません。
でお店では毎年、決算の時期にお客さんから受け取った消費税から当店が支払った消費税を差し引いた金額を納税するという仕組みになっているんですよね。
イメージとしてはこんなカンジです。

でも、ネット通販で海外から注文を受けた際、消費税を受け取っていません。
なので、受け取っていない消費税は、最終的に納税する必要はナイんですよね。
コレ、文章で書くとじゃあ、消費税を受け取っていない分の売上だけを解るようにすれば、イイんじゃないの?って単純に思うのですが、そこに至るまで結構、イロイロな書類や証明書が必要になってきます。
まぁ〜税務署的には、出来るだけ納税額を上げたいので、ホントに輸出したのか、ソレは正しい取引なのかってコトを証明できる公的な書類の提出を求めてくるようなのです。
今まで海外もお客さんへレコードを何度も送っていますがその時ってフツーに国内と同じ様な売上処理をしていると実際には受け取っていない消費税が受け取ったコトになって処理されちゃうワケです。
カンタンにいうと10%値引きで海外のお客さんへ販売しているというコトになるんですね。
小さなショップにしてみたら10%値引き状態で海外へ通販するって結構負担がデカいですよね。
ソレでなくても海外発行のクレジットカードの手数料率は高いし、さらに外貨の為替手数料とかもかかってきますからね〜販売店としては受け取っていない消費税は、ちゃんと「受け取っていない」コトにしたいです。

で、調べてみたトコロ、next recordsの通販サイトを「完全越境EC化」するためには下記の手続きが必要だというコトが解りました。
現在当店は、「簡易課税制度」を導入しているんですがソレを「一般課税」に変更しなけれな、海外通販分の消費税還付を受け取るコトが出来ない。
ナンノコッチャみたいなカンジですが・・・まぁ〜要するに今はカンタンな課税制度で事務処理を比較的簡略化されているのですが、少々ややこしい処理が必要になる「一般課税」にする必要がある・・・とは、言ってもこのアタリの事務処理って税理士さんへ丸投げ状態なのでオイラの負担はあまりないようなカンジです。

輸出した時の証明となる公的な書類を7年間保管しておかなければイケない。
どうやらこの消費税還付を税務署へ申告した際に「ホントに海外へ輸出したのか?」ってコトを調べるために税務署から「お尋ね」がよくあるそうなのです。
その際に、●年●月●日に●国のMr.●●さんへ●円のレコードを販売したという公的な輸出証明書を提示する必要があるようです。
ん〜コレは、ちょっとどれくらいの頻度でそのお尋ねがあるのか解らないですが、対応がタイヘンかも・・・。

まぁ〜だけど、本格的に海外へレコードの販売で戦略的に打って出るには、コレは絶対にやらなければイケないみたいです。
で、この「完全越境EC化」作戦にともない消費税還付を受けたいコトを税理士さんへ相談したトコロ、「簡易課税」から「一般課税」に変更すると、もしかしたら毎年納める消費税額が増える可能性がありますからよく考えてくださいね・・・といわれました。
「ん・・・?どういうコト?」って訊いてみると受け取った消費税と支払った消費税が、「一般課税」にすると厳格化されるためにもしかしたら毎年決算時期に収めている消費税額が増えるかもしれませんとのコトでした。
今は、簡易課税なので「みなし仕入率 80%」が適用されているのですが、ソレが一般課税にするコトで納税額が増える可能性があるとのコトです。
当店のような中古レコードの仕入れってそもそも個人から買い取る場合は、その買取額に消費税は払っていません。
さらに海外から仕入れたレコードに関しても輸入消費税を払ってしますがそんなに高額ではありません。
なので、先に書いたようにお店で販売して預かった消費税 - 当店が支払った消費税が少なくなると収める消費税が増えるという事態になるとのコトなのです・・・ん〜ムズい・・・。
要するに「中古品の国内買取がメイン → 簡易課税が有利な可能性が高い」というコトのようなのです。
でも、簡易課税のママだと海外への通販を行った際には、消費税の還付を受けられません・・・ん〜コレも海外からの通販が年間どれくらいになるのかってコトにもよりますしね・・・まだ具体的にやっていないのでどれくらいの売上になるのか解りませんしね。

あ〜もしかしたら「簡易課税」から「一般課税」に変更するコトで毎年収めている消費税額がハネ上がる可能性が高いかもしれません。
え〜でも「簡易課税」のママで海外へネット通販を行ったら還付を受けるコトが出来ない = 10%値引きで販売したコトになるって事態になるのか・・・。
さらなる調査と検証が必要なのかも・・・って思いました。

COCO, STEEL & LOVEBOMB / FEEL IT
COCO, STEEL & LOVEBOMB / FEEL ITの試聴
next recordsのサイトでCOCO, STEEL & LOVEBOMBのレコードを探してみる

イヤ〜「完全越境EC化」を目指すっ!なんて大風呂敷を広げたのはイイのですが、早くもデカい問題が立ちはだかってきました。
コレは、ホントに精査してシミュレーションをする必要がありますね。
というか・・・ややっこしいですね〜もう、零細中古レコード屋のオヤジが考えるレベルを越えているような気もします。
果たしてどうなるコトやら・・・もしかして、やらない方向もアリなのかもしれないかも・・・。

Next Recordsではインスタグラムもやっています!
入魂のレコメンドで毎日、ナイスでグッドなレコードを紹介していますのでゼヒ、フォローしてくださいっ!

渋谷の12インチシングル専門の中古レコード店next. recordsでは12インチシングルのレコードを買取をやっています!
ゼヒ、お気軽にお問い合わせください!

毎週、金曜日に新入荷のアナログレコードをサイトにUPしています。

このブログは、渋谷で唯一の12インチシングル専門のレコード屋、next recordsが、運営しています。

↑このページのトップヘ