渋谷レコード店日記 - アナログレコードコレクションのススメ

東京 渋谷の12インチシングル専門の中古レコード屋next. recordsで日々思ったコトやレコードについて書いてます

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渋谷の12インチシングル専門、中古レコードNext Recordsです。
先日、店舗の近くにある倉庫で作業していると当店のスタッフNがやってきて
「ちょっと、大きめのダンボール、あるかな?」って、倉庫にある空いたダンボールを物色しはじめました。
「どうしたの?」って訊くと
「オーストラリアから来たお客さんがメチャ、レコード買ってくれてそれを自宅に送ってくれって言ってるんだよ」
「ええっ!マジっ!?」って一緒にお店に戻ってみると、ソコには枚数にして100枚ホドの大量に積み上げられたHouseとDiscoのレコードが・・・。
お客さんは、もうお会計を終えて他のレコード店へ移動したようで店内にはいませんでした。
「一体、ナニがあったの?」ってスタッフNに訊いてみると、どうやらHouse/Discoのレコードをコレクションしているオーストラリアから来たお客さんが当店に訪れて店頭のレコード棚を見るなり「ウソでしょ?」って勢いでレコードをスコスコ抜きだして積み上げてご購入いただいたようです。

このブログでも海外から訪れたお客さんのレコードの買いっプリがハンパないってコトを度々お伝えしましたが、それでもまぁ〜重たくなるケドだいたいナンとか自力で持って帰るコトが出来る量のお買い上げだったんですよね。
タブンですが、そういった日本でたくさんのレコードを買って帰る外国のお客さんは、当店だけでなく他のレコード店もハシゴしてレコードを買い集めて宿泊しているホテルに持ち帰ってソレをダンボールに詰め替えて自力で空港まで運んで持って帰るか、ホテルから別送品として自宅へ送るとかしているようですね。
でも今回のお客さんの場合はレコードを大量に買いすぎてレコード店から持って帰るコトすら出来ないという状況になったようです。
100枚ホドのレコードってなると重さ的には約20kgを超えますからね・・・トーゼン、1人で持って帰るコトが出来る量ではありませんからね。
で、「オーストラリアまで送るコトが出来る?」って訊かれたので「モチロン出来ますよっ!」ってコトになりダンボールに詰めて送るコトになった次第になったというイキサツです。

コレまでにも何度か購入したレコードを自宅まで送ってほしいってコトを言われたコトがありますが、別途配送料がかかるよって決して安くない海外までの送料の金額を聞いて「そんなにかかるんだったら自分で持って帰るよ」ってなるパターンが多かったのですが、今回の場合はお客さんも自分で持って帰るという選択はなかったようです。
ちなみにオーストラリアまでの配送費は5万円ホドになりました。
レコード100枚ホド + 配送費5万円・・・結構な金額になるのですが、スパッとクレジットカードで一括払い・・・ん〜オーストラリは、景気イイみたいですね。

当店のスタッフが、初めてNextにご来店いただいたそのオーストラリアから訪れたお客さんとハナシをしたトコロによると、よく利用している地元のレコード店主に「今度、日本へ旅行するんだケド、オススメのレコード店を教えてよ」って訊いたトコロ、「東京 渋谷のNext Recordsに行った方がイイよっ!」て勧められたとのコトのようです。
オーストラリアのレコード店オーナーが当店をオススメしてくれた・・・あぁ、タブンあの人だな・・・ってちょっと心アタリがありました。
そのオーストラリアのレコード店オーナーさんは、年に1〜2度くらいのペースでレコードの仕入れの為に日本に訪れていている人で、東京では連日レコード店を巡りまくってレコードを買い付けしている人でした。
以前、彼のお店の売れ行きを訊いたコトがあるのですが、笑顔で「Booming!」って言ってましたからね〜(笑)
当店で100枚のレコードをナンの躊躇もなくドバっ!と買ってくれるお客さんがいるコトを考えるとそりゃぁ「Booming!」ってなりますよね。
以前にもこのブログで書いたコトがありますが、オーストラリアって地理的な状況もあって中古のアナログレコードの価値が結構アガっているようなんですよね。
特に今回のお客さんがコレクションしているような古いDiscoやHouseのレコードは、80〜90年代のその当時にあまりオーストラリアには輸入されていなかったみたいで特に枚数が少ないようです。
で、そんな状況の中でココ数年の世界的なアナログレコードの人気の高まりと共に訪れた需要で希少価値がグッとアガってきた・・・みたいなカンジなんでしょうね。
政府観光局の統計によると観光として日本に訪れる外国人の国別ランキングは、こんなカンジです。
1位 韓国
2位 台湾
3位 中国
4位 香港
5位 アメリカ
コレは、ホントフツーに観光として訪れる国のランキングなのですが、オーストラリアはベスト5位には入っていませんね。
しかし、その中からレコードを購入する人の国別ランキングだとオイラの実感では、オーストラリアから日本に訪れてレコードを購入する人って確実にベスト5カ国のかなり上位に入っている印象がしますね。
ナンで海外から訪れた人が日本でレコードを買っていくのか・・・ってコレ、もうシンプルな理由で、「自分の国で買うよりも良いモノが安く買える」ってコトなんでしょうね。
当店は、世間で言われているような人気のレコードであるシティ・ポップを全く扱っていないレコード店なのですが、こういった状況ですからね。
如何に他の国では、ニーズのあるレコードがなかなか売っていない & 高額だってコトなんでしょうね。
まぁ〜ソレに海外に旅行に訪れたって心理的なコトも多少あってレコード大量買いに繋がっている部分もあるんでしょうね。

で、その日はそのオーストラリアのお客さん1人のお買い上げで相当な売上でになりましたぁ。
その数時間後、そのお客さんがお近くのHMVのスタッフを連れて再び訪れて来たので「どうしたの?」って訊くと
「HMVでもレコードを買ったんだケド、一緒に送って欲しいんだケド・・・」って。
HMVのスタッフさんに訊いてみると、HMVでも大量のレコードを購入されたようです、でもHMVでは、店頭で購入したレコードを海外まで配送はやっていないそうでそのコトをお客さんに伝えるとNextさんでレコードを送ってもらえるって言ってるので持ってきました・・・とのコトでした。
「Nextさんで送ってもらえるんですか?」って台車に積まれたレコードを見るとその数、ダンボール2箱っ!
当店で1箱、HMVで2箱・・・どんだけ買うねんっ!(笑)
結局、一緒に送ってあげましたケドね・・・あえて云うならウチで2箱買ってほしかったぁ〜。
そのオーストラリアからのお客さんのお買い物だけで当店のエサ箱1枠分がスッカラカンになりました。
ダンボール3箱分の送料だけでも15万円ホドの費用がかかったのですが、ソレでも全然OKだっていうんですから・・・一体、オーストラリアのレコード店では、古いDiscoやHouseのレコードって一体イクらで売られているんだろう・・・ってちょっと気になりますね。

ROSIE GAINES / CLOSER THAN CLOSE
ROSIE GAINES / CLOSER THAN CLOSEの試聴
next recordsのサイトでROSIE GAINESのレコードを探してみる

で、Next購入分1箱、HMV購入分2箱、合計3箱のパッツンパッツンにレコードが詰まったダンボールを出荷して数日後、ナゼか1箱だけ返送されていました・・・(泣)
配送業者さんの説明によると送るコトができる荷物の重量制限を少しだけオーバーしていたとのコトで返送されちゃったみたいです。
ん〜一応、およその重さは計算したんだケドね・・・1~2kgホド誤差があったみたいで、配送NGになったようです(泣)
結局、約2kg分のレコードを別のダンボールに2つに分けて再発送となりました。
なかなかスンナリとイカないものですね。

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東京 渋谷 宇田川町のシスコ坂のド真ん中のレコード店 next recordsです。
ココ最近のブログを読み返してみたのですが、お店のジャンル別の仕切り板を刷新したりとか店頭でスマホで試聴ができるようにしたりとか、Discogsのマーケットプレイスに店頭のレコードを出品してみようとかってカンジで販売の方にかなり積極的に取り組んでいる印象がありますね。

ショップを営んでいく上で商品の販売を促進させるためにイロイロな施策を打っていくというのは、至極まっとうなコトなので、まぁ〜当たり前っちゃ当たり前なんですが・・・で、この販売促進の施策がオイラが想定しているようにイイように作用してくると次に気になるのが、レコードの仕入れの方なんですよ。
レコードの仕入れについてはコレまでにこのブログでも度々ネタにして書いてきましたが、中古レコードの仕入れってホント、タイヘンなんですよね。
新譜のレコード店であれば、ディストリビューターから届けられる新譜のリリース情報が記載されたリストから、どのタイトルを何枚仕入れるかってコトを考えて発注すれば数週間後にそのオーダーしたレコードが届けられるというカンジでレコードの仕入れが出来るのですが、中古レコードに関しては、基本的にコチラが希望するタイトルを安定的に供給してくれるディストリビューターなんて存在しないんですよね。
よく利用する海外のレコードディーラーは、ナン人かいるのですが、彼らも地元で様々な方法によってレコードの買取を日々行っていてソレ等を商品化して当店のようなショップに入荷した情報をお知らせするというカンジです。
でも、別に当店がレコード店をやっているから特別に優遇されるとかでは全くなくって、もうフツーにこのレコードはこのプライスといったカンジで仕入れるか仕入れないかをコチラが判断するといったカンジなんですよね。
しかし、新譜をディストリビューターから仕入れるのとナニが違うのかっていったら中古レコードの場合は基本的にどのタイトルのレコードも1枚の在庫しかナイってコトなんですよね。
例えば、当店が「このタイトルは、人気があるから10枚仕入れたいっ!」って思ってもディーラーは1枚しか持っていないので、確実に売れるとわかっていても1枚しか仕入れるコトが出来ないっていうコトなんですよね。
まぁ〜だけど、新譜の仕入れはカンタンでイイなぁ〜なんてコトは、全然思ってなくって新譜ならではの仕入れするタイトルの選別の難しさってありますからね。
このタイトルは、カッコいいからって売れるだろうって見込んで仕入れたレコードが、全然売れなかったら・・・もう、マジでヤバいですからね・・・しかも中古よりも利益率が低いので10枚仕入れて数枚売れ残りが出ちゃうともう利益がフッ飛ぶみたいな薄利ですから、ソレはソレでタイヘンな悩みがあると思います。

コレまで当店の店頭販売とネット通販との売れ行きの比率は結構長い期間、「店頭販売<ネット通販」ってカンジだったのですが、今年はソレが「店頭販売>ネット通販」という様に逆転してきました。
そうなんですよ・・・そういったコトもあって店頭販売の比率が高まったコトでソレをより加速させるために店頭販売でのイロイロな施策をやっているってカンジなんですよね。
店頭販売が伸びてきた理由っていうのが、やはり海外からのお客さんからのインバウンド・ニーズと新しくレコードを買い始めた人の流入です。
お店的には、イイ状況になってきたなぁ〜って思うのですが、ソレに伴う大きな悩みっていうのが、「レコードの仕入れ」に関してなんですよね。
前記したように売上比率が店頭販売の方がネット通販よりも高くなったとお伝えしましたが、決して通販の売上が落ちたってワケではなく、単純に店頭での売上が伸びてきたってコトなんですよ。
で、ソレに伴って店頭のレコードの在庫がコレまでよりも目で見て解るように明らかに少なくなってきたんですよね。
じゃあ、もっとレコードを仕入れたらイイんじゃないのって思うのですが、昨今の円安ドル高 & 世界的なレコード・ニーズの高まりによる価格の高騰化がココに来てジワジワと効いてきたカンジがします。

レコードの仕入れに関しては過去にこんな記事を書きました。
レコード買取が激戦化しそうな予感

上記は、リユース業界の最大手であるBOOKOFFがアナログレコードの販売をはじめたコトによって積極的に中古レコードの買取もガンガンヤッていきますよ〜というニュースを見てカンジたコトに言及した記事です。
上記の記事は、今から3年前に2021年6月に書いたのですが、このコトを書いた以降、BOOKOFFだけでなくかなり多くの買取業者がこの中古レコード業界に新規参入しているようなカンジがしますね。
タブン、アナログレコード業界の活況を見てソレまでレコードとは全く縁もゆかりもなかった「レコードは、儲かるぞっ!」ってカンジで業者がドドドォ〜っと流れ込んできたった状況みたいですね。
コレまで古いレコードの買取って中古レコード屋が中心となってやっていたのですが、そんな業界にもっと大きな括りである「リユース業者」がその業態にレコードを取り込んだっていうカンジですね。
ん〜3年前に書いた「レコード買取が激戦化しそうな予感」ってコトが結構現実化してきたような気がするんですケド・・・どうでしょう。

最近、ヤフオクとか見ていると明らかに「業者」と思えるレコードをメインで扱うセラーが増えてきたような印象があります。
扱っているレコードのアイテムは、ジャンルやフォーマットも様々でオリジナル盤もブート盤ももうナンでもありの玉石混交ってカンジで出品しまくりです。
しかも出品点数も1万枚オーバーとかってレベル・・・さらにその大量のレコードがちゃんと落札されて新たな出品も重なったりでグルグルと回転している様子です。
当店でもレコードの売れ行きがイイのは、とてもありがたいしウレシイことなのですが、仕入れに関して言えば、そういった新規参入のプレイヤーや資金力のある大手のプレイヤーが続々とアナログレコード業界に入ってくるコトでコレまでの従来型の中古レコード店への買取が難しくなっていくんじゃないかなぁ・・・ナンてコトを危惧しています。
ナンにもしなくてもレコードの買取がジャンジャン入ってくれば申し分ナイのですが、当店の場合はオリジナル盤 & 12インチシングルメインという極めてニッチなセレクションのレコード店というコトもありナンでもアリっていうワケにはいきませんからね〜なかなか難しいトコロであります。

で、先日当店にご来店いただいた海外からのお客さんが、「日本に訪れたらゼヒ、Face Recordsに行きたかったのに休業していて残念だったよ・・・」って嘆いていたので「はぁ?ナニ言ってるの?」ってお向かいのFace Recordsさんを覗いてみると確かに扉も閉まって電気が消えていたのでHPを見てみると・・・
臨時休業
11/5〜年明けの1/1まで臨時休業するそうです。
ええええぇ〜!?商売的にはコレから年末商戦に向けての来店のお客さんが増えたりイロイロな動きがある時期なのに2ヶ月もの間、臨時休業しますって、しかも渋谷の本店だけでなく下北沢のお店も臨時休業しちゃうって・・・ちょっとフツーありえないコトなんですが・・・。
HPに記載されている詳細によると・・・ナンだかレコードの買い取りが殺到していてショップの運営まで手が回らないみたいな状況なのかなぁ・・・。
うわ〜オイラが、今後レコードの仕入れが難しくなってきたらどうしよう・・・って不安になっているのとは、真逆で買取が忙しいって・・・ナントモ羨ましいハナシです。
以前にレコード買取専用のWebサイトが大失敗したコトを書きました。
大失敗だった・・・レコード買取専門Webサイト

上記にも書いた通りホント、レコードの買取に関しては、一筋縄にはイカなくってメチャ難しいんですよ。
結局この時の失敗で得たコトは、「レコードの買取は、どれだけネット広告に費用をかけるコトが出来るか・・・」ってコトなんですよね。
資金力のない当店のようなショップは、そんなに多額な広告費をかけるコトは出来ないので必然的にネットでのレコード買取を大々的に実施するコトは、むずかしいんですよね。

PEGGY DODSON / PLEASE DON'T BREAK THE GROOVE
PEGGY DODSON / PLEASE DON'T BREAK THE GROOVE の試聴
next recordsのサイトでPEGGY DODSONのレコードを探してみる

だからといってナニもしなくて手をこまねくってコトではなくってオリジナル盤12インチシングル専門店だからこそ出来るレコード買取の方法があるんじゃないかなぁ〜ナンて思っているんですよね。
ソレは、具体的にどうするのか・・・ってコトなのですが、ソレをアカラサマにしちゃうとちょっと他の業者さんにマネされちゃいそうなので敢えて言及は避けますが・・・(笑)
ん〜しかし、海外からの仕入れも国内での買取も今後は、今まで以上にキビシくなるような予感がしますね・・・ん〜どうなるんだろう。
というワケで、もう聴かなくなったレコードの整理をお考えの時は、ゼヒ、渋谷のNext Recordsへお知らせくださいっ!
誠意を持ってソッコーでご対応させていただきます。

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創業2000年、東京 渋谷 宇田川町で12インチシングル専門の中古レコード店を営むnext recordsです。
このブログでも度々、書いていますが店頭にご来店いただけるの海外からお客さんが相変わらずハンパなく多いです。
コロナ騒動明けの去年(2023年)も相当外国人が増えたなぁ・・・って印象だったのですが、今年(2024年)は、ソレ以上に増えた印象で来店客数だけでみれば体感的には、ホボ倍くらいにまで多くなってきているようなカンジがします。
「それじゃネクストさん、メチャレコード、売れているんじゃないの?」って思われるかもしれませんが、あくまでも来店数だけなのでそのご来店いただいたお客さんの中でも実際に購入にまで至るとなるとガクーーーンと割合は、減ってしまうので来店客数の割合に対してソレホド売上には、繋がっていないという・・・ナントモ、トホホな状態です。
コレは、当店がオリジナル盤12インチシングル専門店というレコード好きの中でも極めてニッチなアイテムだけど販売しているというある種、超マニアックなレコード店なので仕方ないのです。
タブン、世界的にも大ウケしているようなレコードを扱えばご来店いただいた海外からのお客さんのニーズに応えられるとは思うのですが、流石にソレは、お店のコンセプト的に合わないので絶対にそうはしたくないという想いであります。

トコロで、店頭にご来店いただいた海外からのお客さんからよく訊かれるコトがあります。
ソレは・・・「ココのお店ってDiscogsやっていないの?」ってコトです。
ご存知の人も多いでしょうが、Discogsとは世界最大規模のレコードのデーターベースサイトです。
元々は、レコード・CDの収録曲やカタログ番号、生産国なんかを調べるコトが出来るあくまでもデータベースサイトだったのですが、最近ではそのデータベースを利用してレコード・CDの売買が出来るマーケットプレイスとしての存在感の方がデカくなっていますね。
でよく訊かれる「Discogsやっていないの?」とは、当店がDiscogsのマーケットプレイスでレコードを販売していないのか?ってコトを訊いているワケです。
当店の販売チャネルは、渋谷にある実店舗と自店舗のECサイトだけなんですよね。
「Discogsやっていないの?」って訊かれたら「やってないんだよね〜」となります。
当店としては、日本のお客さんも海外のお客さんも当店のショッピングサイトでレコードを選んで貰えれば・・・って思っているのですが、日本のお客さんは、とりあえず置いておいて、海外のお客さんに関しては、日本語だらけで使い方がイマイチよく解らない当店のショッピングサイトは、どうしても使いづらいんでしょうね。
ご来店いただいた海外からお客さんには、「オンラインショッピングサイトもあるので見てください!」ってスマホでスキャンすればスグにアクセスできるQRコードを記載したショップカードをお渡ししてとりあえずアピールはしているのですが、まぁ〜実際のトコロ、そのアピールでの成約率は、タブンかなり低いでしょうね。

で、海外からご来店いただいたお客さんによく訊かれる「Discogsやっていないの?」に対してもし当店がDiscogsのマーケットプレイスに出店していたら、どうなるんだろうってコトを考えていたんですよね。
フツーに考えたら「Discogsのマーケットプレイスに出品するナンてカンタンじゃん・・・どうしてやらない?」ってコトがまず思い浮かぶと思うのですが出来ない確固たる理由っていうのがあるんですよね。
ソレは、Discogsのための商品を確保出来ないってコトなんですよね。
当店を実際にご来店いただいた人は知っているかもしれませんが、当店はオンラインショッピングサイトの在庫と店頭販売している在庫がカンゼンにシンクロした状態で管理されているんですよね。
わかりやすく書くとネットショップに出ているレコードは、店頭のレコード棚に入っていてドチラからでも購入出来るという状態になっているというワケです。
要するに商品在庫のデータを一元管理しているワケです。
コレ、単純にカンタンな様にカンジるのですが、小さなレコード店にとっては意外と難しくって当店の規模クラスのレコード店だと実店舗の在庫とECサイトの在庫がゴチャ混ぜになっているコトが多いんですよね。
店頭販売に於いては、そのレコードが店頭に並んでいたら買えるし無ければ買えないという当たり前のコトなのですが、店頭販売とネット販売とで併売する際は、在庫管理をシッカリしておかないとイケないんですよね。
コレは、もうホントよくあるのですが実際は、店頭で既に売り切れて在庫がないレコードがECサイトで購入可能状態になって出ていたりするコトがあります。
当店では、店頭在庫とECサイトの在庫をカンゼンにシンクロさせるために店頭販売で売れたレコードが、ECサイトでも売り切れ状態にするようにしているワケですが、やっぱり人間がやっているコトなので、時々間違えてしまったりしているコトもあったりします。

で、コレを防止するためには、店頭販売用のレコードとネット販売用のレコードってカンジで別々に在庫管理する方法があります。
でもね、コレって例えば人気のあるレコードを店頭販売 or ネット販売、ドッチに出すのかっていう悩ましい問題があるんですよね。
お店的にはドッチで売れてもイイんだけど在庫管理の都合でドチラか一方でしか出せないみたいなコトになるワケです。
で、Discogsのマーケットプレイスでのハナシに戻りますが、今から当店がDiscogsのマーケットプレイスでレコードを販売するには、2つの方法が考えられます。
それは、Discogsのマーケットプレイス用のためのレコードを用意する という方法と、今の店頭販売&ネット通販の在庫をそのまま流用する方法です。
コレね・・・お店的にはDiscogsのマーケットプレイス用のためのレコードを用意するのって出来ないんですよね。
やはり限られたレコードをひとつの販売チャネルのためだけに確保しておくというのは、或るイミ販売の機会損失にも繋がると思うんですよね。
なので、もし出来るのであれば、店頭販売 & 自店舗のネット販売 & Discogsマーケットプレイス販売 の3つの販売チャネルのドコからでも購入可能なようにしたいんですよね。

で、海外からご来店いただいたお客さんが実際に渋谷のレコード店に訪れているにも関わらずどうして「Discogsやっていないのか?」って尋ねるのかですよ。
お店的には、「イヤイヤ、実際にお店に訪れているんだからスマホでDiscogsなんか見ないでみないで店頭のレコード棚を見てよぉ〜」って思うのですが、海外からのお客さんにもソレナリの理由があるんですよね。
Discogsは、レコードのデータベース機能やマーケットプレイス機能の他にもかなり便利で使える機能が盛り込まれていてその機能のひとつに「Wantlist」という機能があります。
コレ、その名前の通り、「欲しいレコードを登録する」機能なんですよね。
日々のレコード検索に於いて「あ〜このレコード、イイなっ!見つけたら購入しようっ!」って思うコトってレコード好きであればよくあるコトだと思うのですが、Discogsでアカウントを作ってその自分だけのWantlistを作るコトが出来るんですよね。
で、気になるレコード&購入したいこのWantlistに登録するんですよね。
で、もし当店がDiscogsのマーケットプレイスにレコードを出品していたら今、店頭にご来店しているお客さんが自分のWantlistを見た時に「Has ● item I want」ってカンジで当店がお客さんがWantlistの登録しているレコードを何枚出品しているのかっていうコトが解るようになっているんですよね。
ん〜実によく出来た機能です。
コレもっと解りやすく説明すると当店が今実際に店頭販売している在庫のレコードのすべてをDiscogsのマーケットプレイスに出品しているとすると当店に訪れたお客さんは、店頭のレコード棚を見なくてもDiscogsに登録している自分のWantlistをみればそのそのお客さんが欲しいと思っているレコードの内、どのレコードの在庫が当店にあるのかっていうコトが瞬時に解るようになるんですよね。
コレは、本来であればDiscogsのマーケットプレイスに出品しているセラーが自分の欲しいレコードを何枚か持っていればついで買い出来るという機能なのですが本来はDiscogsのマーケットプレイスの通販の販促を施す機能なのですがソレを実店舗での購入に応用して使っているというカンジなんですね。
海外から訪れるお客さんというのは、ホントならレコード店を訪れたらガッツリとレコードを見たいという気持ちがあるとは思うのですが、やはり時間的な制約もあるので効率的にレコード店を巡りたいっていうコトもあるので欲しいレコードだけ見つけてサッと買って次の店へ移動ってなるんでしょうね。

ん〜なかなかこのWantlistを応用した使い方、イイですね。
しかし、残念ながら当店はやっていないんですよ・・・Discogsのマーケットプレイス。
で先に書いたようにもし、Discogsのマーケットプレイスに出品するんだったら店頭販売 & 自店舗のネット販売 & Discogsマーケットプレイスのすべての在庫を一元管理したいんですよね。
コレね・・・実際に海外からのオーダーがあればメチャいいんですが、タブンそのケースは、あまりナイと思います。
でも、先に書いたような店頭にご来店いただいたお客さんのWantlistと当店の在庫状況のマッチングが出来れば、購入に繋がりやすいような気がします。
また今度、日本に訪れようって思っている人がDiscogsのマーケットプレイスに出品している商品を見て渋谷の当店に訪れてくれるかもしれません。
ん〜そう考えたら、ちょっとしたアイデアなのですが結構販売に直結出来そうな気がします。

だけどコレを実行するには、かなりデカい問題があります。
ソレは、いまある商品データをナンらかの方法によってDiscosのマーケットプレイス用の商品データに書き換える必要があります。
ん〜出来るのか・・・そんなコト・・・。
ちょっと調べて見たのですが日本の大小様々なレコード店もDiscogsのマーケットプレイスに参加してレコードを販売していますね。
だけど、タブンどのレコード店もDiscogsのマーケットプレイスの為に別にレコードを確保して出品しているようなカンジですね。
タブン、これはあくまでもDiscogsのマーケットプレイスで販売するためだけの目的で出品しているんでしょうね。
でも、先に書いたように当店と同じ様に店頭販売もしつつ、ネット通販もしつつ、さらにDiscgosマーケットプレイス用の為に別に良いレコードを在庫確保するのってかなり難しいんじゃないかな・・・って思うんですよ。
当店の場合だと今は、next recordsの商品在庫パワーを店頭販売とECサイトでの販売の2つで同じだけ発揮できているんですが、Discgosマーケットプレイスに同じ内容の商品を出品してこんなレコードがあるよって紹介できれば海外のお客さん向けに結構デカいアピールに繋がるのではないのか・・・って思うんですよね。

STEVIE NICKS / STAND BACK
STEVIE NICKS / STAND BACK の試聴
next recordsのサイトでSTEVIE NICKSのレコードを探してみる

ん〜コレ、なかなか良いアイデアだと思うのですが、問題はどうやってコレを実行できるのか・・・ですよね。
しかもフダンのシゴトに差し障りのない状況でさらにもうひとつ販売チャネルを追加するのって相当難しいような気がします。
いや〜でも、コレ・・・もし出来ればかなり大きなメリットになるような気がするんだケドなぁ・・・。
ちょっとイロイロ調べてコレ、ホントに実現できないか考えてみるのもアリかもしれませんね。
ナンか、ちょっとワクワクしてきましたっ!(笑)

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前回の記事で当店で店頭販売中のレコードのプライスカード(商品札)をスマホでスキャンしたら手に持っているそのレコードの試聴が出来ますよってコトを書きました。
その時の記事は、コチラ
お店でカンタンに試聴出来るようになった!

上記の記事でも言及していますが、このセルフ・スマホ・試聴が出来たら便利じゃないか・・・って思ったのは、店頭でレコードをチェックしているお客さんが少しでもその曲に興味を持ってくれるには、どうしたらイイのか・・・っていうコトがキッカケとなっています。
レコードが入ったエサ箱をパタパタと見ていてもその曲がどんな曲なのか解らなければ、トーゼンですがスルーされちゃいます。
でも、もし「あっ!この曲、どんな曲なんだろう?」って少しでも気になったらサッとスマホでスキャンして試聴できればレコードを買い易くなるんじゃないかな・・・って思ったワケです。
で、試聴してみて「イイな・・・この曲。」って思っていただければ、お買い上げしていてだければイイし、「あ〜思っていたのと違うな・・・」ってカンジたらスルーすれば、イイってカンジでレコード購入のちょっとしたお役に立てれば・・・と思いはじめてみたワケです。

レコードを買いに行こうってレコード店に訪れる時って、2つのパターンがあると思うですよ。
ソレは、「既に知っている曲でそのレコードを探している」というケースと「知らない曲だけど良いレコードないかな・・・」ってケースです。
コレ、カンゼンに真っ二つ別れているワケではなくって「欲しいレコードを探しつつも知らない曲でも良いのがあれば欲しい」っていうコトもありますよね。
当店では、現在約5000枚ホドのレコードを店頭販売しているのですが、その中には多くの人が知っている知名度の高いレコードもあれば、全然知られていないマイナーなレコードもあります。
で、やはり知名度の高いメジャーなタイトルの曲ってお店的には売りやすいんですよね。
特に当店は12インチシングル専門のレコード店というコトもあって過去にヒットチャートの上位にランキングされたようなメジャーな曲のタイトルがそのまま店頭に並んでいるのでお客さん的にもイメージしやすいんでしょうね。
著名なアーティストでもダレでも知っているような知名度の高い曲もあれば、あまり知られていない曲もありますよね。だけど、ソレホド知られていない曲は、ヒットした曲よりダメなのか・・・っていうと全然そういうワケではなくっては、ヒットしたコトで多くの人に知られているために更に注目が集まり購入されていくという「バンドワゴン効果」的な現象だと思うんですよね。
だけど、こういった人気のタイトルだけでなくレコード屋的には、ソレ以外のタイトルもレコメンドしたいんですよね。
そんなに知られていない曲だけど、なかなかイイ曲みたいなレコードも紹介したいんですよ。

競合他店のレコード店の店頭に並んでいる在庫がどういうイミでそのタイトルを販売しているのかっていうのは、解りませんが、当店では仕入れたレコードのすべてのタイトルは、オイラやスタッフのフィルターを通して当店のセレクションに相応しいか or 相応しくないか・・・っていう基準で店頭に並べられています。
で、当店のメイン・アイテムである12インチシングルですが、シングルと言いつつもオリジナル・バージョンにREMIX、カップリング曲といったカンジで1曲だけでなく結構テイストの異なるバージョンがいくつか収録されているコトが多いんですね。
で、さらにその収録されているバージョンの1つの中でもイントロ〜Aメロ〜Bメロ〜サビ〜ブレイク・・・ってカンジでパートに分類出来るワケですが当店の試聴ファイルってお店的に一番オススメしたい代表的なバージョンの一番カッコいいと思えるパートを録音して試聴用のファイルにしているワケです。
カンタンに例えるとnext recordsというフィルターを通してその12インチシングルの一番美味しい部分だけを1〜2分程度録音してお客さんに聴いてもらおうっていう意図があります。

この試聴ってあくまでも「この曲のレコードは、どうですか?」ってお客さんの購入の判断の参考になれば・・・っていうカンジなんですよね。
先に書いたように試聴なんて全然しなくてもアーティストとタイトルを見ただけでその曲が脳内再生出来るくらいの知見があれば、イイのですが実際は、そんなケースって多くないですよね。
なので知らない曲でも聴いてみたら意外と良かった・・・っていうコトってあると思うんですよ。
そういったレコードの買い方の一助になればイイかな〜ってカンジで試聴出来るようにしたワケです。
この試聴は、当店ではネット通販でもう10年以上前に先に実装して絶大な効果があるコトが実績として解っていました。
コレね・・・店頭では1年に1枚とかしか売れないタイトルがネット通販では、その何倍も売れたりして売れ行きにかなりの温度差があるトコロからお客さんは試聴してその曲の善し悪し判断しているんだな・・・ってコトがわかったわけです。
じゃあ、その判断基準となる試聴をそのまま店頭でもお手軽に出来ればイイかもって・・・ってコトで今回の「セルフ・スマホ・試聴」に繋がったんですよね。

前回の記事で、店頭在庫のレコードの「セルフ・スマホ・試聴」対応のプライスカードに貼り替えが完了したコトをお伝えしたのですが、この告知より先に店頭では一部のお客さんにすでに「セルフ・スマホ・試聴」対応のプライスカードで試聴できるコトをご案内していました。
オイラは、この「セルフ・スマホ・試聴」が実際にどんなカンジで使われるのかっていうのを見てみたいという思いもあり「セルフ・スマホ・試聴」しているお客さんの様子をそれとなく気にしていたんですよね。
で、その様子を観ていて「あ〜そういうコトか・・・」って感じたコトがあるんですよね。
ソレは、「試聴してみようと思うレコードを選ぶのがちょっと難しい」ってコトなんです。
コレまで店頭では、お客さんが試聴したいと思うレコードがあればスタッフに伝えればソレを店頭で再生して試聴していただいていました。
当店では試聴出来る枚数制限とか特に決めていなくって気になるレコードがあれば何枚でも聴いていただいてもOKとしていたのですが、やはりお客さんの気持ち的には買うか買わないか解らないレコードを何十枚も試聴させて欲しいっていうのは、ちょっと気を使うみたいな部分があるみたいてホトンドの人が数枚程度の試聴でした。
しかし心情的には、もっとたくさん聴いてみたいっていうのはあったと思うんです。
ネット通販であれば、もうスマホで試聴するのはカンゼンに自分だけの空間なので100枚でも200枚でも試聴しまくれるので購入しやすかったんでしょうね。
で、今回店頭でカンタンに試聴出来るようにしたらネット通販と同じようにソレこそエサ箱に入ったレコードを片っ端からスマホで試聴するお客さんがまぁまぁ多かったんですよね。
お客さんによれば30枚くらい試聴している人もいましたね。
で、試聴しようと選んだレコードがどんなカンジのレコードなのか・・・って見てみると、結構まとまっていないんですよね・・・ナンていうか一貫性がないみたいなカンジで。

最近レコードで音楽を楽しむ人が増えてきたってコトとは、このブログでもナン度も書いてきましたが、レコードの入口部分は、「このアーテストのレコード、この曲が収録されているレコードが欲しいっ!」っていうのはあったと思うのですが、ソレが手に入った次のステップとして「気に入ったレコードを手に入れる」っていうのがあると思うのですが、意外とこの気に入ったレコードを手に入れるのって難しんじゃないのか・・・って思ったワケです。
もうレコード購入歴がナン年もあって自慢のコレクションが何百枚もある人には、該当しないのですがココ最近レコードを買い始めた人っていくら試聴が出来るからといっても初めて聴く曲でしかも1〜2分聴いただけで「この曲イイっ!最高だっ!」だってなかなか思うコトって出来ないんじゃないかなぁ・・・ってコトを「セルフ・スマホ・試聴」しているお客さんの様子からカンジたワケです。

コレ、どんな曲だろう・・・って自分なりにセレクトして店頭で聴いて即、イイ曲だって判断出来るようになるのには、実際にソレナリのスキルとセンスが必要だってコトはありますよね。
まぁ〜ソレ以上に自分は、こんなテイストの曲が好みだというコトも解っていなくては出来ないしね。
コレね・・・以前ドコかで聴いたコトがある曲っていうのは意外とスンナリ耳に入ってくるのですが、まったく初めて聴く曲っていうのは、その曲の持ち味と自分の好みの部分のマッチポイントをかなり集中して探らないと出来ないんですよね。
曲の善し悪しを判断するセンスっていうが、実際にどういったものなのかっていうのは、なかなか説明するのは難しいのですが、やっぱり音楽を聴くセンスがある人っていうのは、ホント試聴でもチョコチョコって曲のサワリの部分を聴いただけでOK or NGの判断が早いですね。
じゃあ、このセンスをどうやって磨けばイイのか・・・っていうとコレはもう、いろんなレコードを聴きまくるしかないんじゃないかな。
またまた昔ばなしで申し訳ないですが、80〜90年代ってレコード店の店頭では、試聴なんて絶対に出来ないが時代だったのですが、そんな中でそのレコードを買う判断基準ってレコード屋のコメントだけだったんですよね。
その唯一の情報源であるコメントを読んで買う・買わないの判断をしていたのですが、オイラ自身もやはりコレまで何百回も失敗をしてきました。
そんな経験を積み重ねて自分のセンスを磨いてきたワケですが、今のデジタル音源時代から音楽を聴き始めた人からすれば自分が好きな曲とそうでない曲を能動的にセレクトするのってなかなかハードルが高いのかもしれませんね。

TEDDY PENDERGRASS / BELIEVE IN LOVE
TEDDY PENDERGRASS / BELIEVE IN LOVE の試聴
next recordsのサイトでTEDDY PENDERGRASSのレコードを探してみる

このレコードビギナーさんが初見のレコードを購入しにくいって現象ってタブン、コレは店頭販売だけでなくネット通販でも同じようなコトがあるんだと思うのですがその部分ってネット通販を運営している中の人には見えないんですよね。
ご注文をいただいて「この人が好きなレコードってこういうテイストなんだ・・・」ってはじめて解るみたいな。
で、今回店頭での「セルフ・スマホ・試聴」が出来るようになってその見えなかった部分が結構顕在化してきたみたいなカンジがしましたね。
店頭でレコードを買いたいんだケド、ナニを買えばイイんだろう・・・っていうお悩み。
コレ、お店的にはどういったフォローが出来るのかな・・・ナンて思った次第であります。
ナンか積極的にお声かけするのもウザがられるしね・・・訊かれたらフォローするくらいがイイんでしょうかね。

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まいど!おおきにっ!渋谷で12インチシングル専門の中古レコード店を営んでいるnext recordsです。
お世話になっているお客さま & まったくお世話になっていないお客さまも、お世話になっています。
今から遡るコト、およそ5ヶ月前に下記のブログ記事を書きました。
お店での試聴をもっとカンタンにしたい!

店頭では、レコードをディグりながらスマホを片手にナニかをお調べになっているお客さんがメチャ多いんですよね。
上記のブログ記事でも言及していますが、結構な確率で手に持った「このレコードってどんな曲なんだろう・・・?」ってカンジでSpotifyやYouTubeなんかでそのレコードを検索してセルフ・スマホ・試聴をしているケースが多いんですよね。
で、手にとったレコードのアーティスト名と曲名をスマホのSpotifyアプリの検索窓に入力して該当する曲を再生して聴いてその曲がどんなカンジの曲なのかってコトを確認する・・・という一連の流れですね。
で、この「セルフ・スマホ・試聴」自前のスマホで聴くのは便利でイイんだけどアーティスト名、曲名をタイピングして候補に挙がった曲を選んで聴くというのは、結構煩わしい部分もあります。
自分のスマホで気になるレコードが結構あってソレをその度に毎回検索して聴くというのは、サスガにメンドくさいんじゃないかなぁ〜ナンて思ったワケです。

で、以前書いた「お店での試聴をもっとカンタンにしたい!」というブログ記事に繋がるワケです。
上記の記事を紹介したこの時は、「プライスカード(商品札)に試聴が出来るURLを埋め込んだQRコードをプリントしたら出来るよね!」ってそのアイデアを書いたワケです。
この時点では、プライスカード(商品札)に試聴用のQRコードを埋め込んだらソレが実現できるというそのやり方・方法は、解っているんだケドど結構タイヘン & 骨が折れる作業が伴うんだよなぁ〜ってというコトで一時、このアイデアは保留となりました。

しかし、この「プライスカード(商品札)をスキャンすればイッパツで試聴できる」というやり方・・・メチャ、イイと思ってナンとか出来ないものかってズ〜っと考えて、データベースソフトに入力されているURLをQRコード化してソレをプライスカードに埋め込む方法を試行錯誤してナンとか実装出来るようになりましたぁ!と言えるようになるまで1ヶ月ホドかかりました。
しかし・・・店頭の在庫しているレコードのプライスカード(商品札)を試聴出来るプライスカード(商品札)に貼り替える作業がコレまた膨大な枚数のレコードなんですよね。
ちなみに今、約6000枚くらいのレコードが店頭に在庫しているのでコレ等のレコードのプライスカード(商品札)の貼り替えが完了するのってナンとか2024年中に出来ればイイかな・・・ナンて漠然と考えながら空いている時間にプライスカード(商品札)の貼り替え作業を少しづつ進めていました。
でっ!ついに店頭の在庫レコードすべてのプライスカード(商品札)の貼り替えが完了しました!
もっと時間がかかるんじゃないかなぁ〜って思っていたのですが、当初の予定よりも2ヶ月早く貼り替えが完了してこの度、ご来店していただいたお客さんへ店頭にあるレコードを自分のスマホで自由に何枚でもセルフ試聴出来ますよっ!ってご案内出来るようになりました。

店頭での試聴ができる案内ポップは、こんなカンジです。
IMG_3845
使い方としては、自分のスマホのカメラアプリを立ち上げてレコードに付いているプライスカード(商品札)のQRコードをカメラレンズを通して見ると自動で「フワぁ〜!」ってカンジでURLがスマホの画面上に表示されるのでそのURLをタップすると今、手に持ってレコードの試聴ファイルがスマホから再生されるという仕組みになっています。
以前、ご紹介いただいたYouTubeでのショップ紹介の時にも解説しています。




以前、「レコード店のリアル店舗回帰」が起きているんじゃないか・・・ってコトをブログで書いたコトがあります。
商品を買う時ってリアル店舗に訪れて購入する、というのとスマホやPCでネット通販して購入する方法があります。
まぁ〜購入するモノ・アイテムによってリアル店舗購入がイイのか、ネット通販がイイのかって利用者は、判断して使い分けていると思うんですよね。
で、アナログレコードの購入ってなるとリアル店舗を運営しているオイラが言うのもナンだけど、やはりネット通販の方が便利だと思うんですよね。
まぁ〜自分が住んでいる街にレコード屋がナイとかっていう事情もあるとは思うのですが、いつでも好きな時にスマホ・PCから欲しいレコードをチェックして選んで注文すれば1〜2日後に自宅に届くっていうのは、相当なメリットであると思います。
しかし、ココ最近のアナログレコード人気からリアル店舗を訪れて昔ながらのレコードを買うというその買い方が流行っているようにカンジます。
いわゆるレコードショップに訪れる「購入体験」自体をレコードの良さの側面の一部として楽しむというカンジですね。
しかし、リアルのレコード店で欲しいレコード、気になるレコードを探して購入するというのは、楽しみの一部ではあるのですが、実際はなかなかハードルの高い買い方でもあります。

「最近、レコードを聴き始めました」というレコードビギナーさんのご来店がメチャ増えてきたっていうコトをこのブログでも度々書いていますが、実際にレコードの知見がソレホド広くないレコードビギナーさんがリアルのレコードショップに訪れて何千枚も在庫のあるレコードの中から「コレ、イイかもっ!」ってお気に入りの1枚を見つけ出すのってなかなか難しいと思うんですよね。
しかも年齢の若い人だと自分が生まれる10年以上前のレコードが大量にある中からナンとか知っているアーティストを探し出すというコトも結構難しいんじゃないでしょうかね。
そういったイミでは、リアルなレコードショップでレコードを買うよりもネット通販の方がお目当てのレコードに辿り着きやすいと個人的には思うのですが、リアルのレコードショップのような体験感はネット通販からは得られませんよね。
もしかしたらレコードを購入するというストレートな目的よりもレコードを買いに行くという方法込みでレコードを購入するという方が目的になっている部分もあるのかもしれません。
だけど、実際にレコードショップを訪れてみるとその膨大なレコードの数の中から自分の好みにあったレコードを見つけ出すのは、現実問題至難の業でもあります。
で、そんな中でレコード店でエサ箱をパタパタして「コレ、どんな曲なんだろう・・・?」って思った時にパッとそのレコードを聴けたらイイんじゃないかなぁ〜って思ったのがこのプライスカード(商品札)によるセルフ・スマホ・試聴です。

タブン、レコード店でプライスカード(商品札)をスキャンしたら試聴ができるっていうトコロって他にナイと思うんですよ。
実際、このセルフ・スマホ・試聴が店頭販売に於いてどれくらいの効果があるのか今のトコロ解りませんが、少しでも気になるレコードがあればサクッと聴けるというのは、便利だとは思うんですよね。
レコードビギナーさんだけでなく、ベテランのレコードマニアさんも「アレ?この曲どんな曲だっけ?」って時に勝手に気軽に試聴できるのは、イイんじゃないかなぁ〜って思うワケです。

リアル店舗の利便性を高める方法でナニかイイやり方がないかなぁ〜っていうコトに関しては、10年以上前から漠然と考えていたのですがなかなかその方法を思いつかないままいたのですが、この「セルフ・スマホ・試聴」は、店頭でレコードを買う時にちょっと利便性が高まったんじゃないかなぁ〜って思う次第であります。
個人的には、些細なコトですがちょっとしたプロジェクトをとりあえずやり遂げたというコトもあり、なんだかスッキリした気持ちではあります。
まぁ〜実際にホント、どれくらい使ってもらえるかですね・・・コレ。

MARK RONSON / INTERNATIONAL AFFAIR
MARK RONSON / INTERNATIONAL AFFAIR の試聴
next recordsのサイトでMARK RONSONのレコードを探してみる

とりあえず、お客さんの「この曲がどんな曲なのかわからない」という問題は、このセルフ・スマホ・試聴で解消できそうかなぁ・・・って思う次第であります。
まぁ〜アイデア自体を思いついてから行動に移して実作業でを終えるまで5ヶ月という結構根気のいる作業ではありましたね・・・。
実際のトコロ、途中で何度もあまりにも単純作業が続くコトにココロがポキっと折れそうになりましたが(笑)
この後に続く年末商戦にこのセルフ・スマホ・試聴がどれくらい効果を発揮出来るのかちょっと楽しみです。
実際に渋谷のnext recordsへ訪れた際には、ゼヒこのセルフ・スマホ・試聴を試してみてください。
あ〜その時は、イヤホン必須ですよっ!

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